JP2019031473A - 乳酸菌を有効成分として含有する抗真菌剤 - Google Patents

乳酸菌を有効成分として含有する抗真菌剤 Download PDF

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Abstract

【課題】従来の乳酸菌よりも高い抗真菌能を有する乳酸菌を提供することにあり、更には、該乳酸菌を有効成分とする抗真菌剤を提供すること、そして、該抗真菌剤を含有する飲食品を提供すること。【解決手段】本発明の抗真菌剤は、独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)の特許微生物寄託センター(NPMD)における受託番号がNITE BP−02307であるロイコノストック(Leuconostoc)属に属する乳酸菌、受託番号がNITE BP−02306であるロイコノストック(Leuconostoc)属に属する乳酸菌、又は、受託番号がNITE BP−02308であるロイコノストック(Leuconostoc)属に属する乳酸菌又はその菌体処理物を有効成分として含有する。【選択図】図3

Description

本発明は、特定の乳酸菌を有効成分として含有することを特徴とする抗真菌剤、及び該抗真菌剤を含有する抗真菌能活性化用飲食品に関する。
Candida albicansはカンジダ症を引き起こす、ヒトに対する病原性真菌である。健常人で見られる口腔や食道等の消化管上皮における定着が、健康に及ぼす影響が懸念されている。しかしながら、健常人に対して有効な本菌の除去方法は確立されていない。Candida albicansの消化管への定着を排除する方法として、抗真菌薬の投与が考えられるが、日常的な投薬には問題があり、適当な食品の摂取による方法の確立が望まれている。
これまでに、Candida albicansの菌糸形成を阻害する乳酸菌が報告されている(非特許文献1)。乳酸菌は漬物やヨーグルト等の発酵食品の製造に使われ、その安全性が歴史的に確立されている。したがって、乳酸菌の摂取により消化管に定着したCandida albicansを排除できると期待され、更なる抗真菌能を有する乳酸菌の探索が望まれる。
Ishijima SA, Hayama K, Ninomiya K, Iwasa M, Yamazaki M, Abe S.: Protection of mice from oral Candidiasis by heat-killed enterococcus faecalis, possibly through its direct binding to Candida albicans. Med Mycol J. 55(1): E9-E19, 2014.
本発明の課題は、高い抗真菌能を有する新規乳酸菌を提供することであり、更に、該乳酸菌を有効成分とする抗真菌剤や、該乳酸菌又は該乳酸菌に由来する抗真菌剤を含有する飲食品を提供することにある。
本発明者は、上記の課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、キムチや糠から新規乳酸菌を分離した。そして、これらの乳酸菌に高い抗真菌能があることを見出して本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)の特許微生物寄託センター(NPMD)における受託番号がNITE BP−02307であるロイコノストック(Leuconostoc)属に属する乳酸菌又はその菌体処理物を有効成分として含有することを特徴とする抗真菌剤を提供するものである。
また、本発明は、独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)の特許微生物寄託センター(NPMD)における受託番号がNITE BP−02306であるロイコノストック(Leuconostoc)属に属する乳酸菌又はその菌体処理物を有効成分として含有することを特徴とする抗真菌剤を提供するものである。
また、本発明は、独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)の特許微生物寄託センター(NPMD)における受託番号がNITE BP−02308であるロイコノストック(Leuconostoc)属に属する乳酸菌又はその菌体処理物を有効成分として含有することを特徴とする抗真菌剤を提供するものである。
また、本発明は、上記抗真菌剤を含有することを特徴とする抗真菌能活性化用飲食品を提供するものである。
本発明によれば、抗真菌能に優れた抗真菌剤を提供することができ、少なくとも、これまでに知られている乳酸菌よりも高い抗真菌能を有する新規乳酸菌を提供することができる。
更には、該乳酸菌又はその菌体処理物を有効成分とする抗真菌剤、及び、該乳酸菌又は該抗真菌剤を含有する飲食品、並びに、該乳酸菌を用いて醗酵する工程を用いて製造された飲食品を提供することができる。
また、上記乳酸菌は、一般飲食品、健康食品、薬剤、醗酵飲食品、栄養補助食品(サプリメント)、プロバイオティクスの生産等に利用できるばかりでなく、抗真菌能活性化による病気の予防・治療への利用がなされる。
Candia albicansの菌糸を顕微鏡で観察した写真である。「Control」は乳酸菌未添加、「L. gelidum #4-2 0.4%」は0.4%乳酸菌#4−2を添加、「L. gelidum #4-2 0.8%」は0.8%乳酸菌#4−2を添加した結果を示す。 Candia albicansの菌糸を顕微鏡で観察した写真である。「L. carnosum #7-2 0.4%」は0.4%乳酸菌#7−2を添加、「L. carnosum #7-2 0.8%」は0.8%乳酸菌#7−2を添加、「L. mesenteroides 8/11-3 0.4%」は0.4%乳酸菌8/11−3を添加、「L. mesenteroides 8/11-3 0.8%」は0.8%乳酸菌8/11−3を添加した結果を示す。 各種乳酸菌によるCandida albicansの菌糸形成阻害の定量評価結果を示すグラフである。
以下、本発明について説明するが、本発明は、以下の具体的態様に限定されるものではなく、技術的思想の範囲内で任意に変形することができる。
本発明の抗真菌剤は、独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)の特許微生物寄託センター(NPMD)における受託番号がNITE BP−02307、NITE BP−02306及び/又はNITE BP−02308であるロイコノストック(Leuconostoc)属に属する乳酸菌又はその菌体処理物を有効成分として含有することを特徴とする。
以下、各乳酸菌について説明する。
<乳酸菌#7−2>
独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)の特許微生物寄託センター(NPMD)における受託番号がNITE BP−02307であるロイコノストック(Leuconostoc)属に属する乳酸菌(以下、「乳酸菌#7−2」と略記する場合がある)について詳述する。
乳酸菌#7−2は、キムチを分離源として分離された。
グラム染色結果:陽性
菌体の形状:球形
好気/嫌気:嫌気
乳酸生成能:あり
生理学的性質:乳酸菌#7−2の生理学的、化学分類学的性質は以下の通りである。
(1)カタラーゼ:−
(2)酸性フォスファターゼ:+
(3)アルカリフォスファターゼ:+
(4)ナフトール−AS−BI−フォスフォヒドロラーゼ:+
(5)エステラーゼ(C4):+
(6)α−ガラクトシダーゼ:−
(7)エステラーゼリパーゼ(C8):+
(8)β−ガラクトシダーゼ:−
(9)リパーゼ(C14):−
(10)β−グルクロニダーゼ:−
(11)ロイシンアリルアミダーゼ:+
(12)α−グルコシダーゼ:+
(13)バリンアリルアミダーゼ:−
(14)β−グルコシダーゼ:−
(15)シスチンアリルアミダーゼ:−
(16)N−アセチル−β−グルコサミニダーゼ:−
(17)トリプシン:−
(18)α−マンノシダーゼ:−
(19)α−キモトリプシン:−
(20)α−フコシダーゼ:−
(21)下記の糖類等からの酸及びガスの生成能
グリセロール(Glycerol):−
エリトリトール(Erythritol):−
D−アラビノース(D-Arabinose):−
L−アラビノース(L-Arabinose):−
D−リボース(D-Ribose):+
D−キシロース(D-Xylose):−
L−キシロース(L-Xylose):−
D−アドニトール(D-Adonitol):−
β−メチル−D−キシロピラノサイド(β-Methyl-D-xylopyranoside):−
D−ガラクトース(D-Galactose):+
D−グルコース(D-Glucose):+
D−フルクトース(D-Fructose):+
D−マンノース(D-Mannose):+
L−ソルボース(L-Sorbose):−
L−ラムノース(L-Rhamnose):−
ズルシトール(Dulcitol):−
イノシトール(Inositol):−
D−マンニトール(D-Mannitol):−
D−ソルビトール(D-Sorbitol):−
α−メチル−D−マンノピラノサイド(α-Methyl-D-mannopyranoside):−
α−メチル−D−グルコピラノサイド(α-Methyl-D-glucopyranoside):+
N−アセチルグルコサミン(N-Acetyl glucosamine):+
アミグダリン(Amygdalin):+
アルブチン(Arbutin):+
エスクリンクエン酸第二鉄(Esculin ferric citrate):+
サリシン(Salicin):+
D−セロビオース(D-Cellobiose):+
D−マルトース(D-Maltose):+
D−ラクトース(D-Lactose):−
D−メリビオース(D-Melibiose):+
D−スクロース(D-Sucrose):+
D−トレハロース(D-Trehalose):+
インスリン(Insulin):−
D−メレジトース(D-Melezitose):+
D−ラフィノース(D-Raffinose):+
スターチ(Starch):+
グリコーゲン(Glycogen):−
キシリトール(Xylitol):−
ゲンチオビオース(Gentiobiose):+
D−ツラノース(D-Turanose):+
D−リキソース(D-Lyxose):−
D−タガトース(D-Tagatose):+
D−フコース(D-Fucose):−
L−フコース(L-Fucose):−
D−アラビトール(D-Arabitol):−
L−アラビトール(L-Arabitol):−
グルコネート(Gluconate):+
2−ケト−グルコネート(2-Keto-gluconate):−
5−ケト−グルコネート(5-Keto-gluconate):−
分子生物学的解析結果:分子生物学的な系統分類の指標として用いられている16SrDNAに関する乳酸菌#7−2の解析結果は、添付した配列表の配列番号1の通りである。
すなわち、乳酸菌#7−2のゲノムDNAから、PCRにより、16SrDNA領域の塩基配列を増幅し、シーケンサーによる解析を行った結果、16SrDNAのほぼ全長に当たる塩基配列が見出された。
この塩基配列をNCBIのBLAST解析で相同性検索を行ったところ、乳酸菌#7−2の16SrDNA領域の塩基配列は、ロイコノストック属であるLeuconostoc carnosum JB16株の塩基配列(登録番号:NR_102781.1)と相同性99%を示したので、乳酸菌#7−2は、ロイコノストック・カルノサム(Leuconostoc carnosum)に属するものである。
しかしながら、16SrDNA領域だけを比較したときですら完全には一致していないので、乳酸菌#7−2は、上記の株とは異なる新規の乳酸菌株である。更に、公知の乳酸菌にはない特性を有することからしても、乳酸菌#7−2は新規の乳酸菌である。
上記乳酸菌#7−2の生理学的・化学分類学的性質を、バージース・マニュアル・オブ・システマティックバクテリオロジー(Bergey’s Manual of Systematic Bacteriology,vol.3 1989)による分類及びその他の文献の記載内容に照らし合わせ、更に、上記16SrDNA解析の結果を考慮して判断した結果、「乳酸菌#7−2」は、ロイコノストック(Leuconostoc)属に属する新規微生物である。
また、乳酸菌#7−2の16SrDNA領域の塩基配列に一致する16SrDNA領域の塩基配列を有する微生物が存在しないこと、ロイコノストック属に属する既知の株等と比べて高い自然免疫活性作用を示すこと等を含め総合的に検討した結果、乳酸菌#7−2は単離された新規微生物株であると判断した。
乳酸菌#7−2は、千葉県木更津市かずさ鎌足2−5−8 122号室、独立行政法人製品評価技術基盤機構(National Institute of Technology and Evaluation;以下、「NITE」と略記する)の特許微生物寄託センター(NPMD)に国内寄託され、受託番号:NITE P−02307(寄託日:2016年7月26日)として受託された微生物である。
乳酸菌#7−2は、その後、千葉県木更津市かずさ鎌足2−5−8 122号室、独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)の特許微生物寄託センター(NPMD)に、原寄託申請書を提出して、国内寄託(原寄託日:2016年7月26日)から、ブダペスト条約に基づく寄託への移管申請を行い(移管日(国際寄託日):2017年7月25日)、生存が証明され、ブダペスト条約に基づく寄託(国際寄託)への移管申請が受領された結果、受託番号「NITE BP−02307」を受けているものである。
細菌の一般的な性状として、その菌株としての性質は変異し易いため、乳酸菌#7−2は、先に示した生理学的性状の範囲内に留まらない可能性も有している。また、かかる「変異」には、自然的な変異と人工的な変異の両方を含むことは言うまでもない。
以下に、乳酸菌#7−2の培養方法について記載する。乳酸菌#7−2の培養方法は、ロイコノストック属の微生物に対して行われる一般的な培養方法に準じて行えばよい。
培養は嫌気条件下で行うことが好ましい。培地中の炭素源としては、例えば、D−リボース、D−ガラクトース、D−グルコース、D−フルクトース、D−マンノース、D−マンニトール、N−アセチルグルコサミン、アミグダリン、アルブチン、エスクリン、サリシン、D−セロビオース、D−マルトース、シュクロース、D−トレハロース、ゲンチオビオース、糖蜜、水飴、油脂類等の有機炭素化合物が用いられ、窒素源としては、肉エキス、カゼイン、ペプトン、酵母エキス、乾燥酵母、胚芽、大豆粉、尿素、アミノ酸、アンモニウム塩等の有機・無機窒素化合物を用いることができる。
また、塩類は、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、リン酸塩、鉄塩、銅塩、亜鉛塩、コバルト塩等の無機塩類を必要に応じて適宜添加する。更に、ビオチン、ビタミンB1、シスチン、オレイン酸メチル、ラード油等の生育促進物質を添加することが、目的物の産生量を増加させる点で好ましい。
また、シリコン油、界面活性剤等の消泡剤を添加してもよい。調製済みの培地としては、例えば、MRS培地、GAM培地等を用いることが好ましい。
培養条件は、先に記したようにロイコノストック属の微生物に対して行われる一般的な培養条件に準じて行えばよい。液体培養法であれば静置培養が望ましい。小規模であれば蓋付きガラス瓶による静置培養法を用いてもよい。
培養温度は、25℃〜37℃間に保つことが好ましく、30℃〜37℃で行うことがより好ましい。培養pHは7付近で行うことが好ましい。培養期間は、用いた培地組成、培養温度等により変動するファクターであるが、乳酸菌#7−2の場合、好ましくは12〜72時間、より好ましくは24〜48時間で充分な量の目的物を確保することができる。
培養して得られたコロニーをピックアップし、再度培地上でシングルコロニー形成を行うことも好ましい。
<乳酸菌#4−2>
独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)の特許微生物寄託センター(NPMD)における受託番号がNITE P−02306であるロイコノストック(Leuconostoc)属に属する乳酸菌(以下、「乳酸菌#4−2」と略記する場合がある)について詳述する。
乳酸菌#4−2は、糠を分離源として分離された。
グラム染色結果:陽性
菌体の形状:球形
好気/嫌気:嫌気
乳酸生成能:あり
生理学的性質:本発明の乳酸菌#4−2の生理学的、化学分類学的性質は以下の通りである。
(1)カタラーゼ:−
(2)酸性フォスファターゼ:+
(3)アルカリフォスファターゼ:−
(4)ナフトール−AS−BI−フォスフォヒドロラーゼ:+
(5)エステラーゼ(C4):+
(6)α−ガラクトシダーゼ:−
(7)エステラーゼリパーゼ(C8):+
(8)β−ガラクトシダーゼ:−
(9)リパーゼ(C14):−
(10)β−グルクロニダーゼ:−
(11)ロイシンアリルアミダーゼ:+
(12)α−グルコシダーゼ:+
(13)バリンアリルアミダーゼ:−
(14)β−グルコシダーゼ:+
(15)シスチンアリルアミダーゼ:−
(16)N−アセチル−β−グルコサミニダーゼ:−
(17)トリプシン:−
(18)α−マンノシダーゼ:−
(19)α−キモトリプシン:+
(20)α−フコシダーゼ:−
(21)下記の糖類等からの酸及びガスの生成能
グリセロール(Glycerol):−
エリトリトール(Erythritol):−
D−アラビノース(D-Arabinose):−
L−アラビノース(L-Arabinose):+
D−リボース(D-Ribose):+
D−キシロース(D-Xylose):+
L−キシロース(L-Xylose):−
D−アドニトール(D-Adonitol):−
β−メチル−D−キシロピラノサイド(β-Methyl-D-xylopyranoside):−
D−ガラクトース(D-Galactose):+
D−グルコース(D-Glucose):+
D−フルクトース(D-Fructose):+
D−マンノース(D-Mannose):+
L−ソルボース(L-Sorbose):−
L−ラムノース(L-Rhamnose):−
ズルシトール(Dulcitol):−
イノシトール(Inositol):−
D−マンニトール(D-Mannitol):+
D−ソルビトール(D-Sorbitol):−
α−メチル−D−マンノピラノサイド(α-Methyl-D-mannopyranoside):−
α−メチル−D−グルコピラノサイド(α-Methyl-D-glucopyranoside):+
N−アセチルグルコサミン(N-Acetyl glucosamine):+
アミグダリン(Amygdalin):+
アルブチン(Arbutin):+
エスクリンクエン酸第二鉄(Esculin ferric citrate):+
サリシン(Salicin):+
D−セロビオース(D-Cellobiose):+
D−マルトース(D-Maltose):+
D−ラクトース(D-Lactose):−
D−メリビオース(D-Melibiose):+
D−スクロース(D-Sucrose):+
D−トレハロース(D-Trehalose):+
インスリン(Insulin):−
D−メレジトース(D-Melezitose):+
D−ラフィノース(D-Raffinose):−
スターチ(Starch):+
グリコーゲン(Glycogen):−
キシリトール(Xylitol):−
ゲンチオビオース(Gentiobiose):+
D−ツラノース(D-Turanose):+
D−リキソース(D-Lyxose):−
D−タガトース(D-Tagatose):+
D−フコース(D-Fucose):−
L−フコース(L-Fucose):−
D−アラビトール(D-Arabitol):−
L−アラビトール(L-Arabitol):−
グルコネート(Gluconate):+
2−ケト−グルコネート(2-Keto-gluconate):+
5−ケト−グルコネート(5-Keto-gluconate):−
分子生物学的解析結果:分子生物学的な系統分類の指標として用いられている16SrDNAに関する乳酸菌#4−2の解析結果は、添付した配列表の配列番号2の通りである。
すなわち、乳酸菌#4−2のゲノムDNAから、PCRにより、16SrDNA領域の塩基配列を増幅し、シーケンサーによる解析を行った結果、16SrDNAのほぼ全長に当たる塩基配列が見出された。
この塩基配列をNCBIのBLAST解析で相同性検索を行ったところ、乳酸菌#4−2の16SrDNA領域の塩基配列は、ロイコノストック属であるLeuconostoc gelidum POUF4d株の塩基配列(登録番号:NR_133769.1)と相同性99%を示したので、乳酸菌#4−2は、ロイコノストック・ゲリダム(Leuconostoc gelidum)に属するものである。
しかしながら、16SrDNA領域だけを比較したときですら完全には一致していないので、乳酸菌#4−2は、上記の株とは異なる新規の乳酸菌株である。更に、公知の乳酸菌にはない特性を有することからしても、乳酸菌#4−2は新規の乳酸菌である。
上記乳酸菌#4−2の生理学的・化学分類学的性質を、バージース・マニュアル・オブ・システマティックバクテリオロジー(Bergey’s Manual of Systematic Bacteriology,vol.3 1989)による分類及びその他の文献の記載内容に照らし合わせ、更に、上記16SrDNA解析の結果を考慮して判断した結果、本発明の「乳酸菌#4−2」は、ロイコノストック(Leuconostoc)属に属する新規微生物である。
また、乳酸菌#4−2の16SrDNA領域の塩基配列に一致する16SrDNA領域の塩基配列を有する微生物が存在しないこと、ロイコノストック属に属する既知の株等と比べて高い自然免疫活性作用を示すこと等を含め総合的に検討した結果、乳酸菌#4−2は単離された新規微生物株であると判断した。
乳酸菌#4−2は、千葉県木更津市かずさ鎌足2−5−8 122号室、独立行政法人製品評価技術基盤機構(National Institute of Technology and Evaluation;以下、「NITE」と略記する)の特許微生物寄託センター(NPMD)に国内寄託され、受託番号:NITE P−02306(寄託日:2016年7月26日)として受託された微生物である。
乳酸菌#4−2は、その後、千葉県木更津市かずさ鎌足2−5−8 122号室、独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)の特許微生物寄託センター(NPMD)に、原寄託申請書を提出して、国内寄託(原寄託日:2016年7月26日)から、ブダペスト条約に基づく寄託への移管申請を行い(移管日(国際寄託日):2017年7月25日)、生存が証明され、ブダペスト条約に基づく寄託(国際寄託)への移管申請が受領された結果、受託番号「NITE BP−02306」を受けているものである。
細菌の一般的な性状として、その菌株としての性質は変異し易いため、本発明の乳酸菌#4−2は、先に示した生理学的性状の範囲内に留まらない可能性も有している。また、かかる「変異」には、自然的な変異と人工的な変異の両方を含むことは言うまでもない。
以下に、乳酸菌#4−2の培養方法について記載する。乳酸菌#4−2の培養方法は、ロイコノストック属の微生物に対して行われる一般的な培養方法に準じて行えばよい。
培養は嫌気条件下で行うことが好ましい。培地中の炭素源としては、例えば、D−リボース、D−ガラクトース、D−グルコース、D−フルクトース、D−マンノース、D−マンニトール、N−アセチルグルコサミン、アミグダリン、アルブチン、エスクリン、サリシン、D−セロビオース、D−マルトース、シュクロース、D−トレハロース、ゲンチオビオース、糖蜜、水飴、油脂類等の有機炭素化合物が用いられ、窒素源としては、肉エキス、カゼイン、ペプトン、酵母エキス、乾燥酵母、胚芽、大豆粉、尿素、アミノ酸、アンモニウム塩等の有機・無機窒素化合物を用いることができる。
また、塩類は、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、リン酸塩、鉄塩、銅塩、亜鉛塩、コバルト塩等の無機塩類を必要に応じて適宜添加する。更に、ビオチン、ビタミンB1、シスチン、オレイン酸メチル、ラード油等の生育促進物質を添加することが、目的物の産生量を増加させる点で好ましい。
また、シリコン油、界面活性剤等の消泡剤を添加してもよい。調製済みの培地としては、例えば、MRS培地、GAM培地等を用いることが好ましい。
培養条件は、先に記したようにロイコノストック属の微生物に対して行われる一般的な培養条件に準じて行えばよい。液体培養法であれば静置培養が望ましい。小規模であれば蓋付きガラス瓶による静置培養法を用いてもよい。
培養温度は、25℃〜37℃間に保つことが好ましく、30℃〜37℃で行うことがより好ましい。培養pHは7付近で行うことが好ましい。培養期間は、用いた培地組成、培養温度等により変動するファクターであるが、乳酸菌#4−2の場合、好ましくは12〜72時間、より好ましくは24〜48時間で充分な量の目的物を確保することができる。
培養して得られたコロニーをピックアップし、再度培地上でシングルコロニー形成を行うことも好ましい。
<乳酸菌8/11−3>
独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)の特許微生物寄託センター(NPMD)における受託番号がNITE P−02308であるロイコノストック(Leuconostoc)属に属する乳酸菌(以下、「乳酸菌8/11−3」と略記する場合がある)について詳述する。
乳酸菌8/11−3は、キムチを分離源として分離された。
グラム染色結果:陽性
菌体の形状:球形
好気/嫌気:嫌気
乳酸生成能:あり
生理学的性質:乳酸菌8/11−3の生理学的、化学分類学的性質は以下の通りである。
(1)カタラーゼ:−
(2)酸性フォスファターゼ:+
(3)アルカリフォスファターゼ:+
(4)ナフトール−AS−BI−フォスフォヒドロラーゼ:+
(5)エステラーゼ(C4):+
(6)α−ガラクトシダーゼ:+
(7)エステラーゼリパーゼ(C8):+
(8)β−ガラクトシダーゼ:+
(9)リパーゼ(C14):−
(10)β−グルクロニダーゼ:−
(11)ロイシンアリルアミダーゼ:+
(12)α−グルコシダーゼ:+
(13)バリンアリルアミダーゼ:−
(14)β−グルコシダーゼ:+
(15)シスチンアリルアミダーゼ:−
(16)N−アセチル−β−グルコサミニダーゼ:−
(17)トリプシン:−
(18)α−マンノシダーゼ:−
(19)α−キモトリプシン:−
(20)α−フコシダーゼ:−
(21)下記の糖類等からの酸及びガスの生成能
グリセロール(Glycerol):−
エリトリトール(Erythritol):−
D−アラビノース(D-Arabinose):−
L−アラビノース(L-Arabinose):+
D−リボース(D-Ribose):+
D−キシロース(D-Xylose):+
L−キシロース(L-Xylose):−
D−アドニトール(D-Adonitol):−
β−メチル−D−キシロピラノサイド(β-Methyl-D-xylopyranoside):−
D−ガラクトース(D-Galactose):+
D−グルコース(D-Glucose):+
D−フルクトース(D-Fructose):+
D−マンノース(D-Mannose):+
L−ソルボース(L-Sorbose):−
L−ラムノース(L-Rhamnose):−
ズルシトール(Dulcitol):−
イノシトール(Inositol):−
D−マンニトール(D-Mannitol):+
D−ソルビトール(D-Sorbitol):+
α−メチル−D−マンノピラノサイド(α-Methyl-D-mannopyranoside):−
α−メチル−D−グルコピラノサイド(α-Methyl-D-glucopyranoside):+
N−アセチルグルコサミン(N-Acetyl glucosamine):+
アミグダリン(Amygdalin):+
アルブチン(Arbutin):+
エスクリンクエン酸第二鉄(Esculin ferric citrate):+
サリシン(Salicin):+
D−セロビオース(D-Cellobiose):+
D−マルトース(D-Maltose):+
D−ラクトース(D-Lactose):+
D−メリビオース(D-Melibiose):+
D−スクロース(D-Sucrose):+
D−トレハロース(D-Trehalose):+
インスリン(Insulin):−
D−メレジトース(D-Melezitose):+
D−ラフィノース(D-Raffinose):+
スターチ(Starch):−
グリコーゲン(Glycogen):−
キシリトール(Xylitol):−
ゲンチオビオース(Gentiobiose):+
D−ツラノース(D-Turanose):+
D−リキソース(D-Lyxose):−
D−タガトース(D-Tagatose):+
D−フコース(D-Fucose):−
L−フコース(L-Fucose):−
D−アラビトール(D-Arabitol):−
L−アラビトール(L-Arabitol):−
グルコネート(Gluconate):+
2−ケト−グルコネート(2-Keto-gluconate):−
5−ケト−グルコネート(5-Keto-gluconate):−
分子生物学的解析結果:分子生物学的な系統分類の指標として用いられている16SrDNAに関する乳酸菌8/11−3の解析結果は、添付した配列表の配列番号3の通りである。
すなわち、乳酸菌8/11−3のゲノムDNAから、PCRにより、16SrDNA領域の塩基配列を増幅し、シーケンサーによる解析を行った結果、16SrDNAのほぼ全長に当たる塩基配列が見出された。
この塩基配列をNCBIのBLAST解析で相同性検索を行ったところ、乳酸菌8/11−3の16SrDNA領域の塩基配列は、ロイコノストック属であるLeuconostoc mesenteroides ATCC8293株の塩基配列(登録番号:NR_074957.1)と相同性99%を示したので、乳酸菌8/11−3は、ロイコノストック・メセンテロイデス(Leuconostoc mesenteroides)に属するものである。
しかしながら、16SrDNA領域だけを比較したときですら完全には一致していないので、乳酸菌8/11−3は、上記の株とは異なる新規の乳酸菌株である。更に、公知の乳酸菌にはない特性を有することからしても、乳酸菌#8/11−3は新規の乳酸菌である。
上記乳酸菌8/11−3の生理学的・化学分類学的性質を、バージース・マニュアル・オブ・システマティックバクテリオロジー(Bergey’s Manual of Systematic Bacteriology,vol.3 1989)による分類及びその他の文献の記載内容に照らし合わせ、更に、上記16SrDNA解析の結果を考慮して判断した結果、「乳酸菌8/11−3」は、ロイコノストック(Leuconostoc)属に属する新規微生物である。
また、乳酸菌8/11−3の16SrDNA領域の塩基配列に一致する16SrDNA領域の塩基配列を有する微生物が存在しないこと、ロイコノストック属に属する既知の株等と比べて高い自然免疫活性作用を示すこと等を含め総合的に検討した結果、乳酸菌8/11−3は単離された新規微生物株であると判断した。
乳酸菌8/11−3は、千葉県木更津市かずさ鎌足2−5−8 122号室、独立行政法人製品評価技術基盤機構(National Institute of Technology and Evaluation;以下、「NITE」と略記する)の特許微生物寄託センター(NPMD)に国内寄託され、受託番号:NITE P−02308(寄託日:2016年7月26日)として受託された微生物である。
乳酸菌8/11−3は、その後、千葉県木更津市かずさ鎌足2−5−8 122号室、独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)の特許微生物寄託センター(NPMD)に、原寄託申請書を提出して、国内寄託(原寄託日:2016年7月26日)から、ブダペスト条約に基づく寄託への移管申請を行い(移管日(国際寄託日):2017年5月22日)、生存が証明され、ブダペスト条約に基づく寄託(国際寄託)への移管申請が受領された結果、受託番号「NITE BP−02308」を受けているものである。
細菌の一般的な性状として、その菌株としての性質は変異し易いため、本発明の乳酸菌8/11−3は、先に示した生理学的性状の範囲内に留まらない可能性も有している。また、かかる「変異」には、自然的な変異と人工的な変異の両方を含むことは言うまでもない。
以下に、乳酸菌8/11−3の培養方法について記載する。乳酸菌8/11−3の培養方法は、ロイコノストック属の微生物に対して行われる一般的な培養方法に準じて行えばよい。
培養は嫌気条件下で行うことが好ましい。培地中の炭素源としては、例えば、D−リボース、D−ガラクトース、D−グルコース、D−フルクトース、D−マンノース、D−マンニトール、N−アセチルグルコサミン、アミグダリン、アルブチン、エスクリン、サリシン、D−セロビオース、D−マルトース、シュクロース、D−トレハロース、ゲンチオビオース、糖蜜、水飴、油脂類等の有機炭素化合物が用いられ、窒素源としては、肉エキス、カゼイン、ペプトン、酵母エキス、乾燥酵母、胚芽、大豆粉、尿素、アミノ酸、アンモニウム塩等の有機・無機窒素化合物を用いることができる。
また、塩類は、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、リン酸塩、鉄塩、銅塩、亜鉛塩、コバルト塩等の無機塩類を必要に応じて適宜添加する。更に、ビオチン、ビタミンB1、シスチン、オレイン酸メチル、ラード油等の生育促進物質を添加することが、目的物の産生量を増加させる点で好ましい。
また、シリコン油、界面活性剤等の消泡剤を添加してもよい。調製済みの培地としては、例えば、MRS培地、GAM培地等を用いることが好ましい。
培養条件は、先に記したようにロイコノストック属の微生物に対して行われる一般的な培養条件に準じて行えばよい。液体培養法であれば静置培養が望ましい。小規模であれば蓋付きガラス瓶による静置培養法を用いてもよい。
培養温度は、25℃〜37℃間に保つことが好ましく、30℃〜37℃で行うことがより好ましい。培養pHは7付近で行うことが好ましい。培養期間は、用いた培地組成、培養温度等により変動するファクターであるが、乳酸菌8/11−3の場合、好ましくは12〜72時間、より好ましくは24〜48時間で充分な量の目的物を確保することができる。
培養して得られたコロニーをピックアップし、再度培地上でシングルコロニー形成を行うことも好ましい。
本発明における「乳酸菌」とは、乳酸菌の生菌と死菌とを含む。また、本発明の抗真菌剤は、上記1種類の乳酸菌を単独で含有させてもよいし、2種類以上を併用してもよい。
本発明の抗真菌剤は、上記乳酸菌をそのまま含んでいてもよく、又は、該乳酸菌に何らかの処理を施した菌体処理物として含んでいてもよい。
該抗真菌剤に用いられる乳酸菌の菌体処理物としては、例えば、乳酸菌の培養上清物等の培養物;懸濁物;希釈物;濃縮物;ペースト化物;噴霧乾燥物、凍結乾燥物、真空乾燥物、ドラム乾燥物等の乾燥物;液状化物;希釈物;破砕物;加熱殺菌処理物、放射線殺菌処理物等の殺菌加工物;該培養物からの抽出物;酵素処理物;等が挙げられる。
また、本発明における「乳酸菌」とは、生菌体、湿潤菌、乾燥菌とを含む。
本発明の抗真菌剤中の有効成分である、乳酸菌又はその菌体処理物の、抗真菌剤全体に対する含有量は、特に制限がなく、目的に応じて適宜選択することができるが、抗真菌剤全体を100質量部としたときに、乳酸菌として、0.001〜100質量部で含有されることが好ましく、より好ましくは0.01〜99質量部、特に好ましくは0.1〜95質量部、更に好ましくは1〜90質量部で含有される。
また、上記有効成分は、何れか1種を単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。2種以上を併用する場合の、上記抗真菌剤中の各々の有効成分の含有比については、特に制限はなく目的に応じて適宜選択することができる。
本発明の抗真菌剤は、上記乳酸菌又はその菌体処理物を有効成分として含有するが、それら有効成分に加えて、「その他の成分」を含有することができる。
上記抗真菌剤における、上記「その他の成分」としては、特に制限はなく、本発明の効果を損なわない範囲内で、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、薬学的に許容され得る担体等が挙げられる。
かかる担体としては、特に制限はなく、例えば、後述する剤型等に応じて適宜選択される。また、抗真菌剤中の「その他の成分」の含有量としても、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
本発明の抗真菌剤は、真菌に対して抗菌活性を有する。
本発明の抗真菌剤は、カンジダ属の菌、特にCandida albicansに対して優れた抗菌活性を示す。
本発明の抗真菌剤により、真菌症の予防及び/又は治療をすることができる。
真菌症の例として、例えば、黄癬、白癬、瘢風、渦状癬、皮膚カンジダ症等の皮膚真菌症;放線菌症、ノルカジア症、ムコール菌症、アスペルギルス症、クリプトコッカス症、カンジダ症等の内臓真菌症;等が挙げられる。
本発明の抗真菌剤を、皮膚カンジタ症又はカンジタ症の予防及び/又は治療に用いることが好ましく、Candida albicansにより引き起こされる皮膚カンジタ症又はカンジタ症の予防及び/又は治療に用いることがより好ましい。
<医薬品;飲食品;健康食品等>
本発明の乳酸菌や該乳酸菌に由来する本発明の抗真菌剤は、医薬品(薬剤)、医薬部外品、一般飲食品、健康食品、醗酵飲食品、栄養補助食品(サプリメント)、粉ミルク等の規格を有する飲食品等に配合することが可能であり、それらの形態によらず様々な医薬品、飲食品等に応用できる。また、プロバイオティクスの生産等に利用できる。
中でも、上記した本発明の乳酸菌を用いて醗酵する工程を用いて製造された飲食品、更にその中でも醗酵乳は、乳酸菌の通常の効果や、本発明に特有の上記効果を発揮し易いために好ましい。
本発明の抗真菌剤の剤形としては、特に制限はなく、例えば、後述するような所望の投与方法に応じて適宜選択することができる。
具体的には、例えば、経口固形剤(錠剤、被覆錠剤、顆粒剤、散剤、ハードカプセル剤、ソフトカプセル剤等)、経口液剤(内服液剤、シロップ剤、エリキシル剤等)、注射剤(溶剤、懸濁剤等)、軟膏剤、貼付剤、ゲル剤、クリーム剤、外用散剤、スプレー剤、吸入散布剤等が挙げられる。
上記抗真菌剤としては、例えば、上記有効成分に、賦形剤、更には必要に応じて結合剤、崩壊剤、滑沢剤、着色剤、矯味・矯臭剤等の添加剤を加え、常法により製造することができる。
該賦形剤としては、例えば、乳糖、白糖、塩化ナトリウム、ブドウ糖、デンプン、炭酸カルシウム、カオリン、微結晶セルロース、珪酸等が挙げられる。
上記結合剤としては、例えば、水、エタノール、プロパノール、単シロップ、ブドウ糖液、デンプン液、ゼラチン液、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルスターチ、メチルセルロース、エチルセルロース、シェラック、リン酸カルシウム、ポリビニルピロリドン等が挙げられる。
該崩壊剤としては、例えば、乾燥デンプン、アルギン酸ナトリウム、カンテン末、炭酸水素ナトリウム、炭酸カルシウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ステアリン酸モノグリセリド、乳糖等が挙げられる。
該滑沢剤としては、例えば、精製タルク、ステアリン酸塩、ホウ砂、ポリエチレングリコール等が挙げられる。
該着色剤としては、例えば、酸化チタン、酸化鉄等が挙げられる。
上記矯味・矯臭剤としては、例えば、白糖、橙皮、クエン酸、酒石酸等が挙げられる。
上記経口液剤としては、例えば、上記有効成分に、矯味・矯臭剤、緩衝剤、安定化剤、食用(加工)油、動植物油等の添加剤を加え、常法により製造することができる。
該矯味・矯臭剤としては、例えば、白糖、橙皮、クエン酸、酒石酸等が挙げられる。上記緩衝剤としては、例えば、クエン酸ナトリウム等が挙げられる。上記安定化剤としては、例えば、トラガント、アラビアゴム、ゼラチン等が挙げられる。
上記注射剤としては、例えば、上記有効成分に、pH調節剤、緩衝剤、安定化剤、等張化剤、局所麻酔剤等を添加し、常法により皮下用、筋肉内用、静脈内用等の注射剤を製造することができる。
該pH調節剤及び該緩衝剤としては、例えば、クエン酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、リン酸ナトリウム等が挙げられる。上記安定化剤としては、例えば、ピロ亜硫酸ナトリウム、EDTA、チオグリコール酸、チオ乳酸等が挙げられる。上記等張化剤としては、例えば、塩化ナトリウム、ブドウ糖等が挙げられる。上記局所麻酔剤としては、例えば、塩酸プロカイン、塩酸リドカイン等が挙げられる。
上記軟膏剤としては、例えば、上記有効成分に、公知の基剤、安定剤、湿潤剤、保存剤等を配合し、常法により混合し、製造することができる。
該基剤としては、例えば、流動パラフィン、白色ワセリン、サラシミツロウ、オクチルドデシルアルコール、パラフィン等が挙げられる。上記保存剤としては、例えば、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル等が挙げられる。
上記貼付剤としては、例えば、公知の支持体に上記軟膏剤としてのクリーム剤、ゲル剤、ペースト剤等を、常法により塗布し、製造することができる。上記支持体としては、例えば、綿、スフ、化学繊維からなる織布、不織布、軟質塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリウレタン等のフィルム、発泡体シート等が挙げられる。
本発明の抗真菌剤は、例えば、真菌に起因する疾患の予防又は治療を必要とする個体等に対して好適に使用できる。
具体的には、例えば、健康維持や疲労回復を必要とする個体;癌や生活習慣病の予防や治療を必要とする個体;真菌等に感染した個体;等に投与することにより使用することができる。
本発明の抗真菌剤の投与対象動物としては、特に制限はないが、例えば、ヒト;マウス、ラット等の実験動物;サル;ウマ;ウシ、ブタ、ヤギ、ニワトリ等の家畜;ネコ、イヌ等のペット;等が挙げられる。
また、上記抗真菌剤の投与方法としては、特に制限はなく、例えば、上記した剤形等に応じ、適宜選択することができ、経口投与、腹腔内投与、血液中への注射、腸内への注入等が挙げられる。中でも、経口投与が、簡便で上記効果を発揮する点から好ましく、一般飲食品、健康食品、醗酵飲食品、栄養補助食品(サプリメント)等の飲食品としての経口投与が特に好ましい。
上記抗真菌剤の投与量としては、特に制限・限定はなく、投与対象である個体の年齢、体重、所望の効果の程度等に応じて適宜選択することができるが、例えば、成人への1日の投与量は、有効成分の量として、1mg〜30gが好ましく、10mg〜10gがより好ましく、100mg〜3gが特に好ましい。
また、投与時期としても、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、予防的に投与されてもよいし、治療的に投与されてもよい。
「本発明の上記乳酸菌を含有する飲食品、本発明の抗真菌剤を含有する飲食品や、該乳酸菌を用いて醗酵する工程を用いて製造された飲食品」(以下、括弧内を単に「本発明の飲食品」と略記する場合がある)中の、乳酸菌、抗真菌剤の含有量は、特に制限がなく、目的や飲食品の態様(種類)に応じて、適宜選択することができるが、飲食品全体を100質量部としたときに、上記の合計量で、0.001〜100質量部で含有することが好ましく、より好ましくは0.01〜99質量部、特に好ましくは0.1〜95質量部の含量である。
また、上記の何れか1種を単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。2種以上を併用する場合の、上記飲食品中の各々の物質の含有量比には、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
本発明の飲食品は、抗真菌能活性化作用を有する。
本発明の飲食品は、上記した本発明の抗真菌剤に加えて、更に、「その他の成分」を含有することができる。
上記「その他の成分」としては、特に制限はなく、本発明の効果を損なわない範囲内で目的に応じて適宜選択することができ、例えば、各種食品原料等が挙げられる。また、「その他の成分」の含有量は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
本発明の抗真菌剤は、一般飲食品、健康食品、薬剤、醗酵飲食品、栄養補助食品(サプリメント)、プロバイオティクスの生産等に利用できる。醗酵飲食品としては、醗酵乳、乳酸菌飲料、ヨーグルト、漬物、漬物製造用乳酸菌スターター等としての用途に特に好適である。
上記食品の種類としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ゼリー、キャンディー、チョコレート、ビスケット、グミ等の菓子類;緑茶、紅茶、コーヒー、清涼飲料等の嗜好飲料;醗酵乳、ヨーグルト、アイスクリーム、ラクトアイス等の乳製品;野菜飲料、果実飲料、ジャム類等の野菜・果実加工品;スープ等の液体食品;パン類、麺類等の穀物加工品;各種調味料;等が挙げられる。中でも、ヨーグルト、醗酵乳等の乳製品が好ましい。
これらの食品の製造方法としては、特に制限はなく、例えば、通常の各種食品の製造方法に応じて、適宜製造することができる。
また、上記飲食品は、例えば、錠剤、顆粒剤、カプセル剤等の経口固形剤や、内服液剤、シロップ剤等の経口液剤として製造されたものであってもよい。上記経口固形剤、経口液剤の製造方法は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、上記した薬剤の経口固形剤、経口液剤の製造方法にならい、製造することができる。
本発明の飲食品は、抗真菌機構の活性化等を目的とした、機能性食品、健康食品、栄養補助食品(サプリメント)等として、特に有用である。
上記乳酸菌を飲食品の製造に使用する場合、製造方法は当業者に周知の方法によって行うことができる。当業者であれば、乳酸菌の(死)菌体又は処理物を他の成分と混合する工程、成形工程、殺菌工程、醗酵工程、焼成工程、乾燥工程、冷却工程、造粒工程、包装工程等を適宜組み合わせ、目的の飲食品を作ることが可能である。
また、上記乳酸菌を各種醗酵乳の製造に使用する場合、当業者に周知の方法を用いて製造することができる。例えば、乳酸菌を醗酵乳に死菌として所要量添加する工程を用いて製造された飲食品や、乳酸菌スターターとして本発明の乳酸菌を用いて醗酵する工程を用いて製造された飲食品が挙げられる。
乳酸菌スターターとして乳酸菌を用いて醗酵を行う場合、乳酸菌の培養条件と同様の条件等で行うことができる。
以下、実施例及び検討例に基づき本発明を更に詳細に説明するが、本発明は以下の実施例等の具体的範囲に限定されるものではない。以下、「%」と言う記載は、それが質量に関するものについては「質量%」を意味する。
<材料及び方法>
<<乳酸菌>>
上述の通り、実施例において使用する「乳酸菌#7−2」及び「乳酸菌8/11−3」はキムチから、「乳酸菌#4−2」は糠から分離されたものである。
ロイコノストック・カルノサム(Leuconostoc carnosum)に属する乳酸菌#7−2は、独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)の特許微生物寄託センター(NPMD)(千葉県木更津市かずさ鎌足2−5−8 122号室)に寄託されている(受託番号:NITE P−02307、寄託日2016年7月26日)。
乳酸菌#7−2は、その後、千葉県木更津市かずさ鎌足2−5−8 122号室、独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)の特許微生物寄託センター(NPMD)に、原寄託申請書を提出して、国内寄託(原寄託日:2016年7月26日)から、ブダペスト条約に基づく寄託への移管申請を行い(移管日(国際寄託日):2017年7月25日)、生存が証明され、ブダペスト条約に基づく寄託(国際寄託)への移管申請が受領された結果、受託番号「NITE BP−02307」を受けているものである。
ロイコノストック・ゲリダム(Leuconostoc gelidum)に属する乳酸菌#4−2は、独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)の特許微生物寄託センター(NPMD)(千葉県木更津市かずさ鎌足2−5−8 122号室)に寄託されている(受託番号:NITE P−02306、寄託日2016年7月26日)。
乳酸菌#4−2も上記乳酸菌#7−2と同様に、特許微生物寄託センター(NPMD)に、原寄託申請書を提出して、国内寄託(原寄託日:2016年7月26日)から、ブダペスト条約に基づく寄託への移管申請を行い(移管日(国際寄託日):2017年7月25日)、生存が証明され、ブダペスト条約に基づく寄託(国際寄託)への移管申請が受領された結果、受託番号「NITE BP−02306」を受けているものである。
ロイコノストック・メセンテロイデス(Leuconostoc mesenteroides)に属する乳酸菌8/11−3は、独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)の特許微生物寄託センター(NPMD)(千葉県木更津市かずさ鎌足2−5−8 122号室)に寄託されている(受託番号:NITE P−02306、寄託日2016年7月26日)。
乳酸菌8/11−3も上記乳酸菌#7−2と同様に、特許微生物寄託センター(NPMD)に、原寄託申請書を提出して、国内寄託(原寄託日:2016年7月26日)から、ブダペスト条約に基づく寄託への移管申請を行い(移管日(国際寄託日):2017年5月22日)、生存が証明され、ブダペスト条約に基づく寄託(国際寄託)への移管申請が受領された結果、受託番号「NITE BP−02308」を受けているものである。
<<各乳酸菌の調製>>
各乳酸菌は、MRS液体培地にて、30℃で2日間培養し、40%グリセロール中に−80℃で保存した。各乳酸菌はMRS寒天培地で前培養後、MRS液体培地1L中で、嫌気的に30℃で2日間培養した。培養後、121℃で15分間オートクレーブにて滅菌し、遠心分離により菌体を回収した。それらに0.9%NaClを1mL加えて懸濁し、各試験に用いた。
<<真菌>>
Candida albicansは、帝京大学医真菌研究センターに保存されているTIMM1768臨床分離株(serotypeA、−80℃凍結保存)を所定の方法で解凍し、各試験に用いた。
<<C. albicans菌糸形発育阻止効果の測定>>
C. albicansの菌糸形発育量はクリスタル紫染色法(安部ら、J Med Mycol J. 44: 285-291, 2003)で測定した。略記すると、2.0%ウシ胎児血清(FBS)(Fetal Bovine Serum、Qualified、オーストラリア産、サーモフィッシャーサイエンティフィック社、USA)含有RPMI1640培地(シグマアルドリッチ社、USA)を滅菌水で3倍希釈した培地(以下、「基礎培地」と略記する)に、C. albicansの生菌を5×10細胞/mLの濃度となるよう浮遊させた。この基礎培地中ではC. albicansは、培養プレートに強く付着する菌糸として発育する。接種菌液は、各濃度に希釈したサンプルを含む基礎培地とともに96穴平底プレートの各ウェルに加えて全量200μLとし、37℃で5%COの条件下で約15時間培養した。
その後培養液を除去し、ウェル底部に付着した菌糸形C. albicansを0.01%クリスタル紫で20分間染色した。洗浄後乾燥させた各ウェルに、0.04N−HClを含むイソプロピルアルコール150μL及び0.25%SDS水溶液50μLを加えて数分間撹拌し、染色されたC. albicans菌体よりクリスタル紫を抽出した。その色素量を分光光学的に波長620nmで測定するとともに、発育阻止量(相対値)を求めた。
実施例1
<各乳酸菌の抗真菌能の測定>
Candida albicansを滅菌水で3倍希釈し、96穴プレートの各ウェル内の2%FBSを含むRPMI液体培地中で、37℃で5%炭酸ガス下、1日間培養した結果、菌糸を形成した(図1、control)。
3種の乳酸菌Leuconostoc carnosum #7-2(乳酸菌#7−2)、Leuconostoc gelidum #4-2(乳酸菌#4−2)、Leuconostoc mesenteroides 8/11-3(乳酸菌8/11−3)それぞれについて、菌をオートクレーブした後、生理食塩水中に懸濁し、原液(100%)を作成した。その時の細胞濃度は、それぞれ、2.3×1011個/mL、4.0×1011個/mL、3.6×1011個/mLであった。
上記乳酸菌原液とCandida albicansを混合して培養したところ、「control(図1)」の乳酸菌を添加していないときに比べて、菌糸形成の阻害が見られた(図1及び2)。
図3は、各種乳酸菌によるCandida albicansの菌糸形成阻害の定量評価結果を示す。縦軸の数値が小さい程、Candia albicansの菌糸形成が阻害されたことを示す。
3種の乳酸菌何れも、菌液濃度0〜12%の間で、Candida albicansの菌糸形成を阻害していた。菌糸形成を50%阻害するのに必要な乳酸菌の濃度は、乳酸菌#7−2、乳酸菌#4−2、乳酸菌8/11−3について、いずれも5%程度であった。
なお、図3において、乳酸菌#7−2及び乳酸菌8/11−3について、菌液濃度25%以上で見られる反応は、乳酸菌がプレート底面に付着したことによるアーティファクトである。
菌糸形成は、Candida albicansの病原性発現に必要であると考えられている。したがって、3種の乳酸菌はいずれもCandida albicansの病原性を抑制する効果を有すると示唆された。
乳酸菌#7−2、乳酸菌#4−2、乳酸菌8/11−3や該処理物は、高い抗真菌能を有する。よって、該乳酸菌を利用した抗真菌剤や抗真菌能を有する飲食品を提供することができ、医薬品業界、食品業界等で広く利用可能である。
NITE BP−02307
NITE BP−02306
NITE BP−02308
配列番号1は、ロイコノストック(Leuconostoc)属に属する未知の菌株(乳酸菌#7−2)の、16SrDNAのほぼ全長にあたる塩基配列である。
配列番号2は、ロイコノストック(Leuconostoc)属に属する未知の菌株(乳酸菌#4−2)の、16SrDNAのほぼ全長にあたる塩基配列である。
配列番号3は、ロイコノストック(Leuconostoc)属に属する未知の菌株(乳酸菌8/11−3)の、16SrDNAのほぼ全長にあたる塩基配列である。

Claims (4)

  1. 独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)の特許微生物寄託センター(NPMD)における受託番号がNITE BP−02307であるロイコノストック(Leuconostoc)属に属する乳酸菌又はその菌体処理物を有効成分として含有することを特徴とする抗真菌剤。
  2. 独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)の特許微生物寄託センター(NPMD)における受託番号がNITE BP−02306であるロイコノストック(Leuconostoc)属に属する乳酸菌又はその菌体処理物を有効成分として含有することを特徴とする抗真菌剤。
  3. 独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)の特許微生物寄託センター(NPMD)における受託番号がNITE BP−02308であるロイコノストック(Leuconostoc)属に属する乳酸菌又はその菌体処理物を有効成分として含有することを特徴とする抗真菌剤。
  4. 請求項1ないし請求項3の何れかの請求項に記載の抗真菌剤を含有する抗真菌能活性化用飲食品。
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