JP2019030354A

JP2019030354A - 衣服仕上げ機

Info

Publication number: JP2019030354A
Application number: JP2017151342A
Authority: JP
Inventors: 裕介打越; Yusuke Uchikoshi
Original assignee: Sankosha Co Ltd
Current assignee: Sankosha Co Ltd
Priority date: 2017-08-04
Filing date: 2017-08-04
Publication date: 2019-02-28
Also published as: CN109385870A; US20190040569A1; KR20190015142A

Abstract

【課題】人体型から脱がせた衣服の型崩れや皺が付くことを防止し、この種の皺を除去するための手間暇を一掃できるようにする。【解決手段】人体型１に着せた衣服２を蒸気と熱風で仕上げる衣服仕上げ機において、衣服２を熱風で乾燥仕上げ後、衣服２に冷風を供給する冷風の供給機構４を備えて形成する。冷風の供給機構４は、人体型１の内部と送風機５とを連結する熱風供給路６から分岐されている分岐路７と、この分岐路７を開閉する第１制御弁８と、熱風供給路６を開閉する第２制御弁９と、熱風の供給時は第１制御弁８を閉じて第２制御弁９を開き、冷風の供給時は第２制御弁９を閉じて第１制御弁８を開く制御装置１０とを備える。分岐路７を人体型１の内部と連通状に形成する。【選択図】図１

Description

本発明は、衣服仕上げ機に関し、更に詳しくは洗濯した上着やワイシャツ等の衣服を、起立状の人体型に着せた状態で仕上げる衣服仕上げ機に関するものである。

従来、この種の仕上げ機は、例えば特許文献１に記載されているように、人体型に着せた衣服に、人体型の内部を介して蒸気を吹き付け、熱風で乾燥仕上げするのが通例であった。

従って、従来機によると、人体型から脱がせた直後の衣服は熱を帯び、しっかりと成形されていない状態であった。
そのため、従来機の場合は、衣服が型崩れし易く、皺が付き易かったから、従来機を使用すると、例えばこの種の皺の除去のためにアイロンがけ等が必要になる、という問題点があった。

特開２０００−２０２１９５号公報

本発明は、このような従来技術の問題点に鑑み、提案されたものである。
従って、本発明の解決しようとする技術的課題は、洗濯したワイシャツ等の衣服を人体型に着せた状態で仕上げる衣服仕上げ機において、人体型から脱がせた衣服の型崩れや皺が付くことを防止し、この種の皺を除去するための手間暇を一掃できるよう形成した衣服仕上げ機を提供することにある。

本発明は、上記の課題を解決するため、次のような技術的手段を採る。
即ち、本発明は、図１等に示されるように、人体型１に着せられている衣服２に、人体型１の内部を介して蒸気と熱風を供給して衣服２を仕上げる衣服仕上げ機であって、衣服２を熱風で乾燥仕上げ後、衣服２に冷風を供給する冷風の供給機構４を備えて形成されていることを特徴とする（請求項１）。

本発明の場合、熱風や冷風の供給時間は、衣服２の種類、生地の種類、生地の厚み等によって適宜選定される。冷風は、人工的に温度が下げられている必要はなく、常温で良い。

而して、本発明の場合、上記の冷風の供給機構４が、人体型１の内部と送風機５とを連結する熱風供給路６から分岐されている分岐路７と、この分岐路７を開閉する第１制御弁８と、上記の熱風供給路６を開閉する第２制御弁９と、熱風の供給時は第１制御弁８を閉じて第２制御弁９を開き、冷風の供給時は第２制御弁９を閉じて第１制御弁８を開く制御装置１０とを備え、上記の分岐路７が人体型１の内部と連通状に形成されているのが良い（請求項２）。

なぜなら、この場合は、一台の送風機５で熱風と冷風の供給が可能になり、冷風の供給機構４を、簡単、低コストで実現できるからである。熱風の供給は、人体型１の下方の台座部１３内の熱風供給路６に、熱源１４としてのラジエーターやヒータが設けられたり、熱風供給路６の適宜箇所にヒータを設け、熱風の供給時はヒータの電源を入れ、冷風の供給時は電源をオフにすることで実現される。

なお、人体型１の下部に熱源１４を設ける場合は、熱風の温度低下を招くことなく衣服２に迅速に熱風を供給できる。従って、これによれば、衣服２の乾燥を速め、熱エネルギーを無駄にすることがない、という利点がある。制御装置１０としては、例えばマイコンやシーケンサー等がある。

また本発明は、図１等に示されるように、人体型１の下方の台座部１３の側板１３ａで、分岐路７の上端と対応する箇所が開口されて冷風の通気口１６に形成され、この通気口１６に第１制御弁８が設けられているのが好ましい（請求項３）。

なぜならこれによると、熱風が冷風の通気口１６を介して分岐路７内に逆流するのを早い段階で防止でき、熱風の熱エネルギーのロスを防止でき、衣服２を効率良く乾燥仕上げできるからである。

而して、本発明は、図１１に示されるように、冷風の供給機構４が、人体型１の内部と送風機５とを連結する熱風供給路６から分岐されている分岐路７と、この分岐路７と上記熱風供給路６の分岐箇所に設けられている流路切換弁１８と、この流路切換弁１８を制御し、熱風の供給時は熱風供給路６を介して送風機５と人体型１の内部を連通させ、冷風の供給時は分岐路７を介して送風機５と人体型１の内部を連通させる制御部１９とを備え、上記の分岐路７が人体型１の内部と連通状に形成されているのでも良い（請求項４）。

なぜならこれによると、請求項２記載の本発明に比べ、弁の個数を減らすことができ、その分、冷風の供給機構４を簡単化、低コスト化できるからである。

本発明は、このように形成されているから、熱風で乾燥仕上げした衣服を、冷風によって成形できる。
従って、これによると、衣服の型崩れを防止でき、皺が付き難くなり、この種の皺を除去するための手間暇を一掃できる。

また本発明によれば、衣服に皺が付き難いため、人体型から脱がせた衣服を、すぐに折り畳むことができ、クリーニング作業の能率をアップできる。

本発明の仕上げ機の好適な一実施形態を示す構成図である。同上仕上げ機の使用状態時の斜視図である。同上仕上げ機の要部斜視図である。熱源を省略した状態の同上仕上げ機の要部斜視図である。熱風の供給時の第２制御弁の動作を説明するための要部側面図である。熱風の供給時の第１制御弁の動作を説明するための要部側面図である。熱風の供給時のエアーの流れを説明するための要部側面図である。冷風の供給時の第２制御弁の動作を説明するための要部側面図である。冷風の供給時の第１制御弁の動作を説明するための要部側面図である。同上仕上げ機の第１実施形態のフローチャートである。同上仕上げ機の他の実施形態を示す要部構成図である。図１１の実施形態のフローチャートである。

以下、本発明の好適な一実施形態を、添付図面に従って説明する。
本発明は、人体型１に着せられている衣服２に、人体型１の内部を介して蒸気と熱風を供給して衣服２を仕上げる衣服仕上げ機である。衣服２の裾は、人体型１の前後等に設けられている押え鏝３で固定される。

而して、本発明は、衣服２を熱風で乾燥仕上げ後、衣服２に冷風を供給する冷風の供給機構４を備えて形成されている。この冷風の供給機構４は、この実施形態では人体型１の内部と送風機５とを連結する熱風供給路６から分岐されている分岐路７と、この分岐路７を開閉する第１制御弁８と、上記の熱風供給路６を開閉する第２制御弁９と、熱風の供給時は第１制御弁８を閉じて第２制御弁９を開き、冷風の供給時は第２制御弁９を閉じて第１制御弁８を開く制御装置１０とを備え、上記の分岐路７が人体型１の内部と連通状に形成されている。

１１は、送風機５のエアー取り込み口である。この取り込み口１１は、フィルター１１ａで覆われている。

熱風供給路６は、送風機５を収納するハウジング１２の底部から、人体型１の下方の台座部１３内を経て人体型１の内部にエアーを流すことができるよう形成されている。人体型１の下方の台座部１３は、筐形に形成され、台座部１３内は、熱風供給路６として機能する。

台座部１３内には、熱風の熱源１４としてのラジエーターが設けられている。この熱源１４としてのラジエーターは、人体型１の真下に配置されている。送風機５から送られるエアーは、台座部１３の側板１３ａの最下部に形成されている流通口１５を介して台座部１３内に流入する。そして、このエアーは、熱源１４としてのラジエーターで熱交換されて高温化し、人体型１の内部を介して衣服２に供給され、衣服２を乾燥仕上げする。

分岐路７は、この実施形態ではハウジング１２の底部の水平状の熱風供給路６から、台座部１３の側板１３ａに沿って垂直状に立ち上げられている。そして、台座部１３の側板１３ａで、分岐路７の上端と対応する箇所が開口されて冷風の通気口１６に形成されている。

第１制御弁８は、この通気口１６に設けられている。通気口１６は、熱源１４としてのラジエーターの上方にあたる台座部１３内に開口されている。

このように、この実施形態では第１制御弁８が通気口１６に設けられているから、これによれば、人体型１の内部から熱風が分岐路７内に逆流することを早い段階で防止できる。従って、これによれば、熱風を無駄なく効率良く衣服２の乾燥に利用できる。

本発明の場合、分岐路７は、上記の通り、台座部１３の側板１３ａに沿って上下方向に延びて形成されている。従って、これによれば、冷風が流れる分岐路７を台座部１３の傍らに整然とすっきり設けることができ、ひいてはこの種仕上げ機の小型化、省スペース化を図ることができる。

第１制御弁８は、具体的には横軸８ａを中心に弁蓋８ｂが上下方向に回動可能に形成されている。そして、第１制御弁８は、弁蓋８ｂが垂直になると、冷風の通気口１６を閉塞し、弁蓋８ｂが、横軸８ａを中心に上方に回動すると、冷風の通気口１６を開くよう形成されている。

８ｃ（図３等参照）は、弁蓋８ｂを駆動する第１エアシリンダーである。この第１エアシリンダー８ｃは、ロッドを上向きにしてハウジング１２の適宜箇所に縦向きに取り付けられている。

また第２制御弁９は、この実施形態では上記の流通口１５に設けられている。第２制御弁９は、横軸９ａを中心に弁蓋９ｂが９０度上下方向に回動可能に形成されている。

そして、弁蓋９ｂが、垂直になると、流通口１５を閉じ、上方に９０度回動して水平になると、流通口１５を開く（図５等参照）。これにより、熱風供給路６が開通され、分岐路７の分岐口７ａは第２制御弁９の弁蓋９ｂにより閉じられる。従って、この実施形態の場合、第２制御弁９は、熱風供給路６と冷風を通す分岐路７とを切り換える機能をも有している。

９ｃ（図４、図５等参照）は、弁蓋９ｂを駆動する第２エアシリンダーである。この第２エアシリンダー９ｃは、ロッドを下向きにしてハウジング１２の適宜箇所に縦向きに取り付けられている。

上記の制御装置１０は、例えばマイコンで構成され、第１制御弁８、第２制御弁９等に制御信号を出力する。制御装置１０は、この実施形態ではタイマーを備え、予め設定しておく一定時間だけ、第１制御弁８、第２制御弁９を駆動し、熱風と冷風を一定時間だけ衣服２に供給可能に形成されている。制御装置１０は、制御盤１７（図２参照）に収納されている。

次に本発明の作用を説明する。
先ず作業者は、図１等に示されるように、例えばワイシャツや上着等の衣服２を人体型１に着せる。衣服２の裾は、前後一対の押え鏝３等で固定する。

次に作業者は、制御盤１７に設けられているスイッチを入れる。すると、蒸気が衣服２に吹き付けられ、衣服２が蒸らされる。その後、制御装置１０からの信号を受け、送風機５が始動すると共に、第１制御弁８が閉じ、第２制御弁９が開く。具体的には、第１エアシリンダー８ｃ、第２エアシリンダー９ｃが駆動し、第１制御弁８の弁蓋８ｂが閉じ、第２制御弁９の弁蓋９ｂが開く。

これにより、熱風供給路６が開通する。なお、この実施形態では、第２制御弁９の弁蓋９ｂが開くと、この弁蓋９ｂで分岐路７の分岐口７ａが閉じられる。従って、これによると、送風機５から送られるエアーが分岐路７に進入することがないから、熱風の流れを円滑化できる。

而して、図１、図７に示されるように、送風機５から送られるエアーは、ハウジング１２の底部の熱風供給路６を経て、流通口１５から人体型１の台座部１３内に流入する。そして、このエアーは、熱源１４としてのラジエーターで熱交換して高温化し、人体型１の内部から衣服２に吹き付けられる。その結果、蒸気で蒸らされている衣服２が、乾燥仕上げされる。なお、熱風による乾燥は、この実施形態では２５秒間継続される。

その後、制御装置１０からの信号を受け、第２制御弁９が閉じられ、第１制御弁８が開く。具体的には、第２制御弁９の弁蓋９ｂが９０度回動して流通口１５を閉塞すると共に、分岐路７の分岐口７ａを開く。また第１制御弁８の弁蓋８ｂが通気口１６から離され、分岐路７が開通する。

これにより、送風機５から送られるエアーが、ハウジング１２の底部の熱風供給路６から、分岐路７を流れ、通気口１６を介して人体型１の台座部１３内に流入し、衣服２に吹き付けられる。熱風で加熱されている衣服２は、この冷風により冷まされて成形される。

冷風の吹き付け時間は、この実施形態では５秒間である。そして、５秒間経過すると、送風機５が停止する。同時に、押え鏝３等が後退し、衣服２の裾が解放される。また第１制御弁８、第２制御弁９が、初期状態に復帰する。この状態で作業者は、人体型１から衣服２を脱がせ、一連の作業が終了する。

以上の処において、上例では第２制御弁９が、熱風供給路６と分岐路７を切り換える機能を有しているが、本発明は、第１制御弁８を省略し、この種の切り換え弁によって冷風の供給機構４が形成されているのでも良い。

即ち、冷風の供給機構４は、図１１に示されるように、人体型１の内部と送風機５とを連結する熱風供給路６から分岐されている分岐路７と、この分岐路７と上記熱風供給路６の分岐箇所に設けられている流路切換弁１８と、この流路切換弁１８を制御し、熱風の供給時は熱風供給路６を介して送風機５と人体型１の内部を連通させ、冷風の供給時は分岐路７を介して送風機５と人体型１の内部を連通させる制御部１９とを備え、上記の分岐路７が人体型１の内部と連通状に形成されているのでも良い。

熱風供給路６や分岐路７の構成、熱源１４の種類や配置箇所、流通口１５や通気口１６の構成等は、上例と同様である。流路切換弁１８を制御する制御部１９は、上例と同様、マイコンやシーケンサーで構成される。その他、上例と同一部材、同一箇所には同一の符号を付し、詳しい説明は省略する。

この実施形態の場合は、図１２に示されるように、スイッチが入ると、送風機５が始動し、同時に流路切換弁１８により、熱風供給路６が開通し、分岐路７が閉じられる。これにより、送風機５から送られるエアーが、人体型１の台座部１３内に設けられている熱源１４で熱風化し、一定時間（例えば２５秒間）、衣服２を乾燥仕上げする。

その後、制御部１９からの信号を受け、流路切換弁１８が切り換わる。これにより、送風機５から送られるエアーが、分岐路７を介して衣服２に吹き付けられ、衣服２を冷まして成形する。

そして、一定時間（例えば５秒間）、冷風が衣服２に吹き付けられると、制御部１９からの信号を受け、送風機５が停止し、流路切換弁１８が初期状態に復帰する。これにより、衣服２の乾燥と、冷風による成形仕上げが完了する。

１人体型
２衣服
３押え鏝
４冷風の供給機構
５送風機
６熱風供給路
７分岐路
８第１制御弁
９第２制御弁
１０制御装置
１６冷風の通気口

Claims

人体型に着せられている衣服に、人体型の内部を介して蒸気と熱風を供給して衣服を仕上げる衣服仕上げ機であって、衣服を熱風で乾燥仕上げ後、衣服に冷風を供給する冷風の供給機構を備えて形成されていることを特徴とする衣服仕上げ機。
請求項１記載の衣服仕上げ機であって、冷風の供給機構が、人体型の内部と送風機とを連結する熱風供給路から分岐されている分岐路と、この分岐路を開閉する第１制御弁と、上記の熱風供給路を開閉する第２制御弁と、熱風の供給時は第１制御弁を閉じて第２制御弁を開き、冷風の供給時は第２制御弁を閉じて第１制御弁を開く制御装置とを備え、上記の分岐路が人体型の内部と連通状に形成されていることを特徴とする衣服仕上げ機。
請求項２記載の衣服仕上げ機であって、人体型の下方の台座部の側板で、分岐路の上端と対応する箇所が開口されて冷風の通気口に形成され、この通気口に第１制御弁が設けられていることを特徴とする衣服仕上げ機。
請求項１記載の衣服仕上げ機であって、冷風の供給機構が、人体型の内部と送風機とを連結する熱風供給路から分岐されている分岐路と、この分岐路と上記熱風供給路の分岐箇所に設けられている流路切換弁と、この流路切換弁を制御し、熱風の供給時は熱風供給路を介して送風機と人体型の内部を連通させ、冷風の供給時は分岐路を介して送風機と人体型の内部を連通させる制御部とを備え、上記の分岐路が人体型の内部と連通状に形成されていることを特徴とする衣服仕上げ機。