JP2019030199A - 電力変換装置、電力変換システム - Google Patents

電力変換装置、電力変換システム Download PDF

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Abstract

【課題】シンプルな構成で回生異常を即座に検出する。【解決手段】並列接続されている他の電力変換装置2aとともに、系統4と電気的に非接続の共通の負荷3に交流電力を供給する電力変換装置2bであって、基準波形生成部は、本電力変換装置2bの出力電力と、ドループ制御用の基準電圧、ドループ制御用の基準周波数をもとに交流電圧指令値を生成する。自立運転制御部は、前記交流電圧指令値に、本電力変換装置2bの出力電圧が一致するようにインバータ212bを制御する。解列/並列制御部は、インバータ212bの入力側の直流電圧が第1設定値より高くなると、前記インバータの稼働を停止させる。【選択図】図1

Description

本発明は、並列接続して負荷に交流電力を供給する電力変換装置、電力変換システムに関する。
複数の電力変換装置が並列接続された電力変換システムと、商用電力系統(以下、単に系統という)が連系して負荷に交流電力を供給している状態において、系統が停電すると、上記電力変換システムは自立並列運転で負荷に電力を供給する。自立並列運転の一方法として、予め設定された垂下特性により出力電圧、周波数を制御するドループ制御を利用することが考えられる。
自立並列運転中に、並列接続された複数の電力変換装置間の出力電圧の偏差があると、電力変換装置間に横流が発生する。横流が発生すると、電流が流れ込む電力変換装置の直流バスの電圧が上昇し、当該直流バスに接続された電解コンデンサなどの部品に不具合が発生しやすくなる。横流による回生電流が流れ込むことを阻止するには、当該電力変換装置を電力変換システムから解列する必要がある。
電力変換装置の不具合を、横流の有効成分、内部周波数、及び負荷に接続される母線の周波数をもとに検出し、当該電力変換装置を解列する方法が提案されている。当該横流の有効成分は、母線の電流から自機の出力電流を除いて得られる電流をもとに推定される(例えば、特許文献1参照)。また、他の電力変換装置と通信線で接続し、他の電力変換装置から通信線を介して出力電流などの情報を取得して、横流を検出する方法も考えられる。
特開平8−242540号公報
上述のように負荷に接続された母線の電流や、他の電力変換装置の出力電流などの外部の情報を取得して横流による回生異常を検出する方法では、システム構成が複雑になる。また通信を使用する場合、遅延や、ノイズによるビット誤りを考慮する必要がある。
本発明はこうした状況に鑑みなされたものであり、その目的は、シンプルな構成で回生異常を即座に検出できる電力変換装置、電力変換システムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の電力変換装置は、並列接続されている他の電力変換装置とともに、電力系統と電気的に非接続の共通の負荷に交流電力を供給する電力変換装置であって、直流電源から供給される直流電力を交流電力に変換するインバータと、本電力変換装置の出力電力と、ドループ制御用の基準電圧、ドループ制御用の基準周波数をもとに交流電圧指令値を生成する基準波形生成部と、前記交流電圧指令値に、本電力変換装置の出力電圧が一致するように前記インバータを制御する自立運転制御部と、前記インバータの入力側の直流電圧が第1設定値より高くなると、前記インバータの稼働を停止させる解列/並列制御部と、を備える。
本発明によれば、シンプルな構成で回生異常を即座に検出できる。
本発明の実施の形態に係る電力変換システムの構成を示す図である。 図1の制御装置の構成例を示す図である。 図3(a)、(b)は、ドループ制御で使用する垂下特性を示す図である。 図4(a)、(b)は、本発明の実施の形態に係る電力変換システムにおける、負荷接続時と負荷遮断時の電流の流れを模式的に示す図である。 本発明の実施の形態に係る電力変換システムの動作例を示すタイミングチャートである。 電力変換装置の再並列時の出力電流の一例を、交流波形で示す図である。
図1は、本発明の実施の形態に係る電力変換システム2sの構成を示す図である。電力変換システム2sは、並列接続された複数の電力変換装置2を備える。複数の電力変換装置2の出力経路は1つに結合され、配電線を介して系統4に接続される。当該配電線には負荷3が接続される。図1では、第1電力変換装置2aと第2電力変換装置2bの2つが並列接続された例を示している。一般的に配電線は、単相2線式、単相3線式、又は三相3線式で構成される。従って本来は、図1の第1電力変換装置2a、第2電力変換装置2b、及び系統4間の配線はそれぞれ2線または3線で描かれるべきであるが、図面を簡略化するため1線で描いている。
第1電力変換装置2aは、第1直流電源1aから供給される直流電力を交流電力に変換して出力する。同様に第2電力変換装置2bは、第2直流電源1bから供給される直流電力を交流電力に変換して出力する。第1直流電源1a及び第2直流電源1bには、蓄電池(例えば、リチウムイオン蓄電池、ニッケル水素蓄電池、鉛蓄電池)、キャパシタ(例えば、電気二重層キャパシタ、リチウムイオンキャパシタ)、燃料電池、太陽電池などを使用することができる。第1直流電源1a及び第2直流電源1bに、同じ種類の直流電源を使用してもよいし、それぞれ異なる種類の直流電源を使用してもよい。以下、第1直流電源1a及び第2直流電源1bにリチウムイオン蓄電池を使用する例を想定する。
第1電力変換装置2aは、第1DC/DCコンバータ211a、第1インバータ212a、第1制御装置22a、第1電解コンデンサC1a、第1インダクタLa、第1フィルタ電流センサCT1a、第1フィルタコンデンサC2a、第1リレーRYa、第1出力電流センサCT2a、及び第1出力電圧センサVTaを備える。第1DC/DCコンバータ211a及び第1インバータ212aは電力変換部を構成する。第1インダクタLa及び第1フィルタコンデンサCaは出力フィルタを構成する。
第1直流電源1aの放電時、第1DC/DCコンバータ211aは、第1直流電源1aから供給される直流電力を、所定の電圧/電流の直流電力に変換して第1インバータ212aに出力する。第1インバータ212aは、第1DC/DCコンバータ211aから供給される直流電力を交流電力に変換して出力する。
第1直流電源1aの充電時、第1インバータ212aは、系統4から供給される交流電力を直流電力に変換して第1DC/DCコンバータ211aに出力する。第1DC/DCコンバータ211aは、第1インバータ212aから供給される直流電力を、所定の電圧/電流の直流電力に変換して第1直流電源1aに出力する。このように第1DC/DCコンバータ211aは第1直流電源1aの充放電を制御することができ、例えば、定電流(CC)充電/放電、または定電圧(CV)充電/放電を行うことができる。
第1DC/DCコンバータ211a及び第1インバータ212aはそれぞれ、例えば、4つ又は6つのスイッチング素子をブリッジ接続したブリッジ回路を含む。当該スイッチング素子のデューティ比を制御することにより、第1DC/DCコンバータ211a及び第1インバータ212aのそれぞれの入出力を調整することができる。スイッチング素子には例えば、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)又はMOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)を使用することができる。
第1DC/DCコンバータ211aと第1インバータ212a間は直流バスで接続される。第1電解コンデンサC1aは当該直流バスに接続され、当該直流バスの電圧Vdcを安定化させる。
上記出力フィルタは、第1インバータ212aから出力される交流電力の高調波成分を減衰させて、第1インバータ212aの出力電圧および出力電流を正弦波に近づける。第1フィルタ電流センサCT1aは、当該出力フィルタに流れる電流ILを検出して第1制御装置22aに出力する。
上記出力フィルタと、第1電力変換装置2aの出力端子との間に、第1リレーRYaが挿入される。なお第1リレーRYaの代わりに半導体スイッチを用いてもよい。第1出力電流センサCT2aは、第1電力変換装置2aの出力電流Ioを検出して第1制御装置22aに出力する。第1出力電圧センサVTaは、第1電力変換装置2aの出力電圧Voを検出して第1制御装置22aに出力する。
第1制御装置22aは、第1DC/DCコンバータ211a、第1インバータ212a、第1リレーRYaなどを制御する。第1制御装置22aの構成は、ハードウェア資源とソフトウェア資源の協働、またはハードウェア資源のみにより実現できる。ハードウェア資源としてアナログ素子、マイクロコンピュータ、DSP、ROM、RAM、FPGA、その他のLSIを利用できる。ソフトウェア資源としてファームウェア等のプログラムを利用できる。
第2電力変換装置2bは、第2DC/DCコンバータ211b、第2インバータ212b、第2制御装置22b、第2電解コンデンサC1b、第2インダクタLb、第2フィルタ電流センサCT1b、第2フィルタコンデンサC2b、第2リレーRYb、第2出力電流センサCT2b、及び第2出力電圧センサVTbを備える。第2DC/DCコンバータ211b及び第2インバータ212bは電力変換部を構成する。第2インダクタLb及び第2フィルタコンデンサCbは出力フィルタを構成する。第2電力変換装置2bの構成は、第1電力変換装置2aの構成と同様であるため説明を省略する。
図2は、図1の制御装置22の構成例を示す図である。制御装置22は、ドループ制御部221、駆動制御部222、PWM信号生成部223、駆動回路224、負荷検出部225、解列/並列制御部226、仮想インピーダンス制御部227、第2減算部228、運転モード管理部229を備える。ドループ制御部221は、有効/無効電力算出部221a、第1乗算部221b、第1減算部221c、第2乗算部221d、第1加算部221e、及び基準波形生成部221fを含む。
運転モード管理部229は、電力変換装置2の運転モードを管理し、現在の運転モードを駆動制御部222及び仮想インピーダンス制御部227に通知する。運転モード管理部229は、系統4が正常なとき系統連系モードを選択する。系統連系モードでは運転モード管理部229は、リレーRYを閉状態(オン状態)に制御する。運転モード管理部229は、系統4が停電しているとき自立運転モードを選択する。運転モード管理部229は、出力電圧センサVTにより検出された電圧Voが、所定の時間、所定の電圧値未満になったとき、系統4が停電したと判定する。運転モード管理部229は、系統4の停電を検出すると、リレーRYを閉状態(オン状態)から開状態(オフ状態)に制御する。この状態は待機モードである。
待機モードから自立運転モードへの切替には、自動で起動する設定と手動で起動する設定がある。自動で起動する設定の場合、運転モード管理部229は、系統4の停電を検出してリレーRYを開状態(オフ状態)に制御してから、設定された時間が経過すると、リレーRYを閉状態(オン状態)に制御する。手動で起動する設定の場合、運転モード管理部229は、ユーザによりなされた自立運転モードの起動操作に基づく操作信号を受信すると、リレーRYを閉状態(オン状態)に制御する。
駆動制御部222は系統連系モードのとき、DC/DCコンバータ211とインバータ212間の直流バスの電圧Vdcが、所定値を保つように電流指令値を生成する。具体的には駆動制御部222は、直流バスの電圧Vdcが所定値を下回ると電流指令値を減少させ、直流バスの電圧Vdcが所定値を上回ると電流指令値を増加させる。駆動制御部222は、生成した電流指令値と、フィルタ電流センサCT1により検出される電流ILとの偏差をもとに、インバータ212内のスイッチング素子のデューティ比で規定された電流指令値Iを生成する。駆動制御部222は、生成した電流指令値IをPWM信号生成部223に出力する。
PWM信号生成部223はコンパレータを含む。当該コンパレータは、電流指令値Iと搬送波(三角波)を比較し、その比較結果に応じたPWM信号を生成する。当該コンパレータは、生成したPWM信号を駆動回路224に出力する。駆動回路224は、PWM信号生成部223から入力されたPWM信号に基づく駆動信号を、インバータ212内のスイッチング素子のゲート端子に供給する。
駆動制御部222は自立運転モードのとき、ドループ制御部221から供給される交流電圧指令値Esinθと、出力電圧センサVTにより検出された電圧Voとの偏差をもとに、インバータ212内のスイッチング素子のデューティ比で規定される電圧指令値Vを生成する。駆動制御部222は、生成した電圧指令値VをPWM信号生成部223に出力する。PWM信号生成部223のコンパレータは、電圧指令値Vと搬送波を比較し、その比較結果に応じたPWM信号を生成する。当該コンパレータは、生成したPWM信号を駆動回路224に出力する。駆動回路224は、PWM信号生成部223から入力されたPWM信号に基づく駆動信号を、インバータ212内のスイッチング素子のゲート端子に供給する。自立運転モードでは、系統4により電圧が規定されないため、電力変換装置2により電圧を規定する必要がある。
ドループ制御部221の有効/無効電力算出部221aは、出力電流センサCT2により検出された電流Io、出力電圧センサVTにより検出された電圧Voをもとに、自己の電力変換装置2の出力有効電力P、出力無効電力Qを算出する。出力有効電力P、出力無効電力Qは下記(式1)、(式2)により算出できる。
P=Vo×Io×cosθ ・・・(式1)
Q=Vo×Io×sinθ ・・・(式2)
基準波形生成部221fは、有効電力P、無効電力Q、ドループ制御用の基準電圧E、ドループ制御用の基準角周波数ωをもとに、交流電圧指令値Esinθを生成する。Eは電圧、θ(=ωt)は位相である。
図3(a)、(b)は、ドループ制御で使用する垂下特性を示す図である。図3(a)は周波数ドループの垂下特性を、図3(b)は電圧ドループの垂下特性をそれぞれ示す。ドループ制御では、電力変換装置2の出力電圧の振幅Eは下記(式3)により算出され、電力変換装置2の出力電圧の角周波数ωは下記(式4)により算出される。
E=E−nP ・・・(式3)
ω=ω+mQ ・・・(式4)
基準電圧Eは無負荷時の出力電圧、基準角周波数ωは無負荷時の公称周波数である。例えば、基準電圧Eが202V、基準角周波数ωが314rad/s(≒周波数50Hz)に設定される。係数nは電圧ドループ係数、係数mは周波数ドループ係数である。係数n、係数mは電力変換装置2の出力インピーダンス、または定格出力により決定される。
図2に戻る。第1乗算部221bは、有効/無効電力算出部221aにより算出された有効電力Pに電圧ドループ係数nを乗算し、得られた電圧値を第1減算部221cに出力する。第1減算部221cは基準電圧Eの値から、第1乗算部221bにより算出された電圧値を減算し、得られた電圧値Eを基準波形生成部221fに出力する。
第2乗算部221dは、有効/無効電力算出部221aにより算出された無効電力Qに周波数ドループ係数mを乗算し、得られた角周波数を第1加算部221eに出力する。第1加算部221eは基準角周波数ωに、第2乗算部221dにより算出された角周波数を加算し、得られた角周波数ωを基準波形生成部221fに出力する。基準波形生成部221fは、第1減算部221cから入力される電圧値Eと、第1加算部221eから入力される角周波数ωをもとに交流電圧指令値Esinθを生成する。
ドループ制御を行っている自立運転モードにおける電力変換装置2の出力電圧は、図3(b)に示しように負荷3が上昇すると垂下特性により低下する。図1に示したように2台の電力変換装置2が並列接続されている構成では、2台の電力変換装置2の出力電圧間に電圧差が発生すると、出力電圧が高い電力変換装置2から、出力電圧が低い電力変換装置2に電流が流れる。すなわち、出力電圧が低い電力変換装置2に回生電流が流れ込む。2台の電力変換装置2の出力電圧間に電圧差が発生する主な要因として、負荷3の変化(特に減少、遮断)、電圧センサの検出誤差、負荷3との配線長の差(配線インピーダンスの差)が挙げられる。
大きな回生電流が発生すると、インバータ212の入力側の直流バスの電圧Vdcが異常上昇する。直流バスの電圧Vdcが異常上昇すると、電力変換装置2のエラー停止、電解コンデンサC1の故障などを引き起こす。
図4(a)、(b)は、本発明の実施の形態に係る電力変換システム2sにおける、負荷接続時と負荷遮断時の電流の流れを模式的に示す図である。図4(a)が負荷接続時の電流の流れを示し、図4(b)が負荷遮断時の電流の流れを示している。上述のように電圧センサの検出誤差や、配線長による電圧降下の差に起因して、第1電力変換装置2aの出力電圧E1と、第2電力変換装置2bの出力電圧E2に電圧差(E1−E2)が発生するときがある。図4(a)、(b)では、第1電力変換装置2aの出力電圧E1の方が高い場合を示している。
図4(a)に示すように負荷接続時は、出力電圧偏差(E1−E2)は、負荷分担偏差となり、第2電力変換装置2bに回生電流が流れ込まない。一方、図4(b)に示すように負荷遮断時は、第1電力変換装置2aから第2電力変換装置2bに有効横流が発生する。これにより第2電力変換装置2bに回生電流が流れ込み、DC/DCコンバータ211とインバータ212間の直流バスの電圧が異常上昇する。
なお第1電力変換装置2aの出力電圧E1と、第2電力変換装置2bの出力電圧E2に位相差が発生している場合、進み位相の電力変換装置2から、遅れ位相の電力変換装置2に無効横流が発生する。低圧配電網では抵抗成分が支配的になり、高圧配電網ではリアクトル成分が支配的になる。従って、低圧配電網では電圧ドループ制御が主となり、高圧配電網では周波数ドループ制御が主となる。
以上に鑑み本実施の形態では、直流バスの電圧Vdcを監視して、直流バスの電圧Vdcが第1設定値より上昇すると、インバータ212に含まれるスイッチング素子のゲートをブロックする仕組みを導入している。
図2に戻り、具体的に説明する。解列/並列制御部226は、直流バスの電圧Vdcが第1設定値より高くなるとゲートブロック信号をPWM信号生成部223に出力する。第1設定値は、電解コンデンサC1などの部品の仕様をもとに設計者により設定される。PWM信号生成部223は、ゲートブロック信号が入力されると、インバータ212内の全てのスイッチング素子のゲート端子にゲートオフ信号を供給する。これによりインバータ212の稼働が停止する。解列/並列制御部226は、インバータ212の稼働を停止させるとともに、リレーRYを開状態(オフ状態)に制御する。
以下、解列した電力変換装置2を再並列させる仕組みを説明する。負荷3は電力変換システム2sと無関係に増減するため、少なくとも1台の電力変換装置2が解列した状態において負荷3が増加すると、残りの電力変換装置2が過負荷運転になる可能性がある。過負荷運転になると、運転中の電力変換装置2がエラー停止し、負荷3への電力が途切れることになる。なお過負荷運転になる前に、待機中の電力変換装置2を手動で再並列させることも考えられるが、人的な作業負担が発生する。
そこで本実施の形態では、負荷3の増加を検出して自動的に再並列させる仕組みを導入している。以下、具体的に説明する。負荷検出部225は、電力変換装置2aの出力電圧Voを監視する。出力電圧Voの振幅が第2設定値より低くなった場合、又は出力電圧Voの角周波数が第3設定値より高くなった場合、負荷検出部225は負荷検出信号を解列/並列制御部226及び仮想インピーダンス制御部227に出力する。
第2設定値は例えば、基準電圧Eに設定される。第3設定値は例えば、基準角周波数ωに設定される。この設定において、ある電力変換装置2の出力電圧Voの振幅が第2設定値より低くなった場合、又は出力電圧Voの角周波数が第3設定値より高くなった場合、それは負荷3が接続され、電力変換装置2から電力が供給されていることを意味する。
解列/並列制御部226は、負荷検出部225から負荷検出信号が入力されると、PWM信号生成部223へのゲートブロック信号の供給を停止する。これによりインバータ212の稼働が再開する。解列/並列制御部226は、インバータ212の稼働を再開させるとともに、リレーRYを閉状態(オン状態)に制御する。
仮想インピーダンス制御部227は、負荷検出部225から負荷検出信号が入力されると、仮想インピーダンス値を予め設定された初期値に設定する。仮想インピーダンス制御部227は、設定した仮想インピーダンス値と、出力電流センサCT2により検出された出力電流Ioを乗算して電圧補正値Vcを生成する。仮想インピーダンス制御部227は、生成した電圧補正値Vcを第2減算部228に出力する。第2減算部228は、基準波形生成部221fから入力される交流電圧指令値Esinθから、仮想インピーダンス制御部227から入力される電圧補正値Vcを減算して得られる補正後の交流電圧指令値Esinθを駆動制御部222に出力する。
仮想インピーダンス制御部227は、仮想インピーダンス値を所定の勾配で、ゼロに向けて漸次的に低下させていく。すなわち、仮想インピーダンス値を緩やかにゼロまでスイープさせる。これにより、待機中の電力変換装置2を再並列させる際に、第1電力変換装置2をソフトスタートさせることができる。仮想インピーダンス値の初期値および勾配は、電力変換装置2の仕様をもとに設計者により設定される。
電力変換装置2の出力が安定した後は、仮想インピーダンス制御部227は、仮想インピーダンス値をゼロに設定する。仮想インピーダンス値がゼロの状態では電圧補正値Vcもゼロになり、基準波形生成部221fにより生成された交流電圧指令値Esinθがそのまま駆動制御部222に供給されることになる。
図5は、本発明の実施の形態に係る電力変換システム2sの動作例を示すタイミングチャートである。第1期間t1は負荷3が接続中の期間であり、第1電力変換装置2aと第2電力変換装置2bがドループ制御により自立並列運転を行っている。ドループ制御により電力変換システム2sの出力電圧は垂下している。負荷検出信号は、負荷3が接続されているため、第1電力変換装置2a及び第2電力変換装置2bともにハイレベル(負荷あり)である。
直流バスの電圧Vdcは、第1電力変換装置2a及び第2電力変換装置2bともに所定値に維持されており、出力電流Ioは、第1電力変換装置2a及び第2電力変換装置2bともに負荷3に追従する。ゲートブロック信号は第1電力変換装置2a及び第2電力変換装置2bともにローレベル(OFF)である。仮想インピーダンス値は第1電力変換装置2a及び第2電力変換装置2bともに0Ωである。
なおシステム出力電圧、及び第1電力変換装置2a及び第2電力変換装置2bの出力電流Ioは本来、交流波形であるが、図5では図面を簡略化するため直流波形で描いている。
第2期間t2は負荷3が遮断された無負荷状態の期間である。負荷検出信号は、負荷3が接続されていないため、第1電力変換装置2a及び第2電力変換装置2bともにローレベル(負荷なし)である。第1電力変換装置2aから第2電力変換装置2bに回生電流が流れることにより、第2電力変換装置2bの直流バスVdcの電圧が上昇する。第2電力変換装置2bの直流バスVdcの電圧が第1設定値を超えると、第2電力変換装置2bのゲートブロック信号がハイレベル(ON)に遷移する。これにより第2電力変換装置2bの第2インバータ212bが稼働を停止し、第2電力変換装置2bの直流バスの電圧Vdcの上昇が止まり、その電圧を維持する。
回生電流が発生しても、第1電力変換装置2aの直流バスの電圧Vdcは所定値に維持される。第1電力変換装置2aは無負荷時の電圧(基準電圧E)を出力する。第2電力変換装置2bは、第2インバータ212bの停止前は無負荷時の電圧(基準電圧E)を出力し、第2インバータ212bの停止後は0Vを出力する。電力変換システム2sの出力電圧は、第2電力変換装置2bの解列に関係なく無負荷時の電圧(基準電圧E)を維持する。出力電流Ioは、無負荷状態であるため、第1電力変換装置2a及び第2電力変換装置2bともに0Aである。第1電力変換装置2aのゲートブロック信号はローレベル(OFF)を維持する。仮想インピーダンス値は第1電力変換装置2a及び第2電力変換装置2bともに0Ωを維持する。
第3期間t3は負荷3が投入され、負荷3が再接続された状態の期間である。第1電力変換装置2aの出力電圧は、負荷3の再接続に応じたドループ制御により低下する。これにより電力変換システム2sの出力電圧も低下する。負荷検出信号は、第1電力変換装置2a及び第2電力変換装置2bともにハイレベル(負荷あり)に遷移する。負荷検出信号は、電力変換システム2sの出力電圧をもとにしているため、第1電力変換装置2aと第2電力変換装置2bで基本的に同じ値になる。
電力変換システム2sの出力電圧が第2設定値を下回ると(負荷3が投入)されると、第2電力変換装置2bのゲートブロック信号がローレベル(OFF)に遷移する。第2電力変換装置2bのゲートブロック信号がローレベル(OFF)に遷移すると、第2電力変換装置2bが再並列され、第2電力変換装置2bの仮想インピーダンス値に初期値が設定される。その後、第2電力変換装置2bの仮想インピーダンス値は0Ωまでスイープされる。第2電力変換装置2bの出力電流Ioは、再並列後、仮想インピーダンス値の低下に従い緩やかに上昇する。第2電力変換装置2bの直流バスの電圧Vdcは、負荷3への電力供給が開始されると徐々に低下していき、所定値に到達すると止まり、その電圧を維持する。
第1電力変換装置2aは運転継続中であるため、負荷3の投入時に第1電力変換装置2aの出力電流Ioは即座に上昇する。第1電力変換装置2aの直流バスのVdcは、引き続き所定値を維持する。第1電力変換装置2aのゲートブロック信号は、引き続きローレベル(OFF)を維持し、第1電力変換装置2aの仮想インピーダンス値は引き続き0Ωを維持する。
図6は、電力変換装置2の再並列時の出力電流Ioの一例を、交流波形で示す図である。図6に示す例では仮想インピーダンス値Zv(s)を、2段階の傾斜を持つ勾配で低下させている。仮想インピーダンス値Zv(s)を初期値からゼロまで変化させる期間txは例えば、0.5〜1.0sの範囲の値に設定される。このように電力変換装置2の再並列時にソフトスタートさせることにより、再並列時の突入電流の発生を防止することができ、各種部材へのストレスを軽減することができる。
以上説明したように本実施の形態によれば、各電力変換装置2は自機の検出情報のみに基づき、回生異常時の安全な解列、及び並列運転への自動復帰を行うことができる。その際、他機の情報(例えば、他機の出力電流)、負荷電流などの情報は必要ない。従って、他機との通信は不要であり、負荷電流を取得するための検出経路も不要である。よって、電力変換システム2sの構成をシンプルにでき、かつ迅速で堅牢な解列/再並列制御を実現することができる。
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
上述の実施の形態では、2台の電力変換装置2を並列運転する場合を例に説明したが、3台以上の電力変換装置2を並列運転する場合にも、回生電流が流れ込む電力変換装置2について上述の解列/再並列制御を使用することができる。
また電力変換システム2sは、系統連系モードを持たない、再生可能エネルギーをもとに発電する直流電源(太陽電池など)を備えた分散型電源システムであってもよい。この場合、本分散型電源システムの起動時は常に、上述の自立運転モードで動作する。
上述の解列/再並列制御は必ずしもセットで使用する必要はない。例えば、上述の解列制御を使用しつつ、再並列時は手動で復帰させてもよい。また上述の再並列制御を使用しつつ、解列時は他機の出力電流や負荷電流をもとに回生異常を検出してもよい。
なお、実施の形態は、以下の項目によって特定されてもよい。
[項目1]
並列接続されている他の電力変換装置(2a)とともに共通の負荷(3)に交流電力を供給する電力変換装置(2b)であって、
直流電源(1b)から供給される直流電力を交流電力に変換するインバータ(212b)と、
本電力変換装置(2b)の出力電力、ドループ制御用の基準電圧、ドループ制御用の基準周波数をもとに交流電圧指令値を生成する基準波形生成部(221f)と、
前記交流電圧指令値に、本電力変換装置(2b)の出力電圧が一致するように前記インバータ(212b)を制御する自立運転制御部(222)と、
前記インバータ(212b)の入力側の直流電圧が第1設定値より高くなると、前記インバータ(212b)の稼働を停止させる解列/並列制御部(226)と、
を備えることを特徴とする電力変換装置(2b)。
これによれば、自機の検出情報のみに基づき、回生異常を即座に検出することができる。
[項目2]
前記解列/並列制御部(226)は、前記インバータ(212b)が停止している状態で、本電力変換装置(2b)の出力電圧の振幅が第2設定値より低くなると、又は本電力変換装置(2b)の出力電圧の周波数が第3設定値より高くなると、前記インバータ(212b)を稼働させることを特徴とする項目1に記載の電力変換装置(2b)。
これによれば、負荷(3)の増加に応じて自動復帰させることができ、他の電力変換装置(2a)が過負荷運転に陥ることを防止することができる。
[項目3]
前記インバータ(212b)と本電力変換装置(2b)の出力端の間にスイッチ(RYb)をさらに備え、
前記解列/並列制御部(226)は、前記インバータ(212b)の入力側の直流電圧が第1設定値より高くなると、前記スイッチ(RYb)をターンオフさせ、前記インバータ(212b)が停止している状態で、本電力変換装置(2b)の出力電圧の振幅が第2設定値より低くなると、又は本電力変換装置(2b)の出力電圧の周波数が第3設定値より高くなると、前記インバータ(212b)を稼働させるとともに、前記スイッチ(RYb)をターンオンさせることを特徴とする項目2に記載の電力変換装置(2b)。
これによれば、解列時に他の電力変換装置(2a)と自機を電気的に切り離すことができ、自機の保護をより万全にすることができる。
[項目4]
本電力変換装置(2b)の出力電流と仮想インピーダンス値をもとに電圧補正値を生成する仮想インピーダンス制御部(227)をさらに備え、
前記自立運転制御部(222)は、前記交流電圧指令値から前記電圧補正値を減算した値に、本電力変換装置(2b)の出力電圧が一致するように前記インバータ(212b)を制御することを特徴とする項目1から3のいずれか1項に記載の電力変換装置(2b)。
これによれば、再並列時の突入電流の発生を防止することができる。
[項目5]
前記仮想インピーダンス制御部(227)は、前記インバータ(212b)が稼働される際、前記仮想インピーダンス値にゼロより大きい初期値を設定し、当該仮想インピーダンス値をゼロに向けて漸次的に低下させることを特徴とする項目4に記載の電力変換装置(2b)。
これによれば、再並列時の自機からの出力電流を滑らかに上昇させることができる。
[項目6]
並列接続されている他の電力変換装置(2a)とともに共通の負荷(3)に交流電力を供給する電力変換装置(2b)であって、
直流電源(1b)から供給される直流電力を交流電力に変換するインバータ(212b)と、
本電力変換装置(2b)の出力電力、ドループ制御用の基準電圧、ドループ制御用の基準周波数をもとに交流電圧指令値を生成する基準波形生成部(221f)と、
前記交流電圧指令値に、本電力変換装置(2b)の出力電圧が一致するように前記インバータ(212b)を制御する自立運転制御部(222)と、
前記他の電力変換装置(2a)が前記負荷(3)に電力を供給している状態であり、かつ前記インバータ(212b)が停止している状態で、本電力変換装置(2b)の出力電圧の振幅が第2設定値より低くなると、又は本電力変換装置(2b)の出力電圧の周波数が第3設定値より高くなると、前記インバータ(212b)を稼働させる解列/並列制御部(226)と、
を備えることを特徴とする電力変換装置(2b)。
これによれば、負荷(3)の増加に応じて自動復帰させることができ、他の電力変換装置(2a)が過負荷運転に陥ることを防止することができる。
[項目7]
項目1から6のいずれかに記載の電力変換装置(2)が複数並列に接続されたことを特徴とする電力変換システム(2s)。
これによれば、自機の検出情報のみに基づき、回生異常を即座に検出することができる電力変換システム(2s)を構築することができる。
本開示における装置、システム、または方法の主体は、コンピュータを備えている。このコンピュータがプログラムを実行することによって、本開示における装置、システム、または方法の主体の機能が実現される。コンピュータは、プログラムにしたがって動作するプロセッサを主なハードウェア構成として備える。プロセッサは、プログラムを実行することによって機能を実現することができれば、その種類は問わない。プロセッサは、半導体集積回路(IC)、またはLSI(Large Scale Integration)を含む1つまたは複数の電子回路で構成される。複数の電子回路は、1つのチップに集積されてもよいし、複数のチップに設けられてもよい。複数のチップは1つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に備えられていてもよい。プログラムは、コンピュータが読み取り可能なROM、光ディスク、ハードディスクドライブなどの非一時的記録媒体に記録される。プログラムは、記録媒体に予め格納されていてもよいし、インターネット等を含む広域通信網を介して記録媒体に供給されてもよい。
2s 電力変換システム、 1a 第1直流電源、 2a 第1電力変換装置、 211a 第1DC/DCコンバータ、 212a 第1インバータ、 C1a 第1電解コンデンサ、 La 第1インダクタ、 C2a 第1フィルタコンデンサ、 CT1a 第1フィルタ電流センサ、 RYa 第1リレー、 CT2a 第1出力電流センサ、 VTa 第1出力電圧センサ、 22a 第1制御装置、 2b 第2電力変換装置、 211b 第2DC/DCコンバータ、 212b 第2インバータ、 1b 第2直流電源、 C1b 第2電解コンデンサ、 Lb 第2インダクタ、 C2b 第2フィルタコンデンサ、 CT1b 第2フィルタ電流センサ、 RYb 第2リレー、 CT2b 第2出力電流センサ、 VTb 第2出力電圧センサ、 22b 第2制御装置、 3 負荷、 4 系統、 221 ドループ制御部、 221a 有効/無効電力算出部、 221b 第1乗算部、 221c 第1減算部、 221d 第2乗算部、 221e 第1加算部、 221f 基準波形生成部、 222 駆動制御部、 223 PWM信号生成部、 224 駆動回路、 225 負荷検出部、 226 解列/並列制御部、 227 仮想インピーダンス制御部、 228 第2減算部、 229 運転モード管理部。

Claims (7)

  1. 並列接続されている他の電力変換装置とともに、電力系統と電気的に非接続の共通の負荷に交流電力を供給する電力変換装置であって、
    直流電源から供給される直流電力を交流電力に変換するインバータと、
    本電力変換装置の出力電力と、ドループ制御用の基準電圧、ドループ制御用の基準周波数をもとに交流電圧指令値を生成する基準波形生成部と、
    前記交流電圧指令値に、本電力変換装置の出力電圧が一致するように前記インバータを制御する自立運転制御部と、
    前記インバータの入力側の直流電圧が第1設定値より高くなると、前記インバータの稼働を停止させる解列/並列制御部と、
    を備えることを特徴とする電力変換装置。
  2. 前記解列/並列制御部は、前記インバータが停止している状態で、本電力変換装置の出力電圧の振幅が第2設定値より低くなると、又は本電力変換装置の出力電圧の周波数が第3設定値より高くなると、前記インバータを稼働させることを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記インバータと本電力変換装置の出力端の間にスイッチをさらに備え、
    前記解列/並列制御部は、前記インバータの入力側の直流電圧が第1設定値より高くなると、前記スイッチをターンオフさせ、前記インバータが停止している状態で、本電力変換装置の出力電圧の振幅が第2設定値より低くなると、又は本電力変換装置の出力電圧の周波数が第3設定値より高くなると、前記インバータを稼働させるとともに、前記スイッチをターンオンさせることを特徴とする請求項2に記載の電力変換装置。
  4. 本電力変換装置の出力電流と仮想インピーダンス値をもとに電圧補正値を生成する仮想インピーダンス制御部をさらに備え、
    前記自立運転制御部は、前記交流電圧指令値から前記電圧補正値を減算した値に、本電力変換装置の出力電圧が一致するように前記インバータを制御することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  5. 前記仮想インピーダンス制御部は、前記インバータが稼働される際、前記仮想インピーダンス値にゼロより大きい初期値を設定し、当該仮想インピーダンス値をゼロに向けて漸次的に低下させることを特徴とする請求項4に記載の電力変換装置。
  6. 並列接続されている他の電力変換装置とともに、電力系統と電気的に非接続の共通の負荷に交流電力を供給する電力変換装置であって、
    直流電源から供給される直流電力を交流電力に変換するインバータと、
    本電力変換装置の出力電力と、ドループ制御用の基準電圧、ドループ制御用の基準周波数をもとに交流電圧指令値を生成する基準波形生成部と、
    前記交流電圧指令値に、本電力変換装置の出力電圧が一致するように前記インバータを制御する自立運転制御部と、
    前記他の電力変換装置が前記負荷に電力を供給している状態であり、かつ前記インバータが停止している状態で、本電力変換装置の出力電圧の振幅が第2設定値より低くなると、又は本電力変換装置の出力電圧の周波数が第3設定値より高くなると、前記インバータを稼働させる解列/並列制御部と、
    を備えることを特徴とする電力変換装置。
  7. 請求項1から6のいずれかに記載の電力変換装置が複数並列に接続されたことを特徴とする電力変換システム。
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