JP6771164B2 - 電力変換装置、電力変換システム - Google Patents

電力変換装置、電力変換システム Download PDF

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Description

本発明は、並列接続して負荷に交流電力を供給する電力変換装置、電力変換システム
に関する。
並列接続された複数の電力変換装置から負荷に電力を供給する構成において、各電力変換装置から負荷への配線の長さが異なる場合、複数の電力変換装置間の負荷分担にずれが発生する。例えば、複数の電力変換装置にそれぞれ蓄電池が接続されている場合、負荷分担にずれが発生すると、蓄電池間の残容量にばらつきが発生する。この場合、並列運転が可能な時間が短くなる。
複数の電力変換装置間の負荷分担を均等化するために、各電力変換装置の出力電流を合計し、合計した電流値を並列数で除算した平均電流値に、各配線インピーダンスを乗算して各電力変換装置の出力電圧を決定する方法が考えられる(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−23922号公報
上記の方法では、並列数が増加すると信号線の数も多くなり配線が複雑になる。また電力変換装置間の設置場所が離れている場合、信号遅延の影響により、電圧補正のタイミングがずれる電力変換装置が発生する。
本発明はこうした状況に鑑みなされたものであり、その目的は、並列接続された複数の電力変換装置から負荷に電力を供給する際の負荷分担を、簡素な構成で均等化することができる電力変換装置、電力変換システムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の電力変換装置は、並列接続されている他の電力変換装置とともに、電力系統と電気的に非接続の共通の負荷に交流電力を供給する電力変換装置であって、直流電源から供給される直流電力を交流電力に変換する電力変換部と、本電力変換装置の出力電力、ドループ制御用の基準電圧、ドループ制御用の基準周波数をもとに交流電圧指令値を生成する交流電圧指令値生成部と、前記交流電圧指令値生成部により生成された交流電圧指令値に、本電力変換装置の出力電圧が一致するように前記電力変換部を制御する制御部と、本電力変換装置の出力電流、及び本電力変換装置の出力端子から、本電力変換装置と前記他の電力変換装置との接続点までの予め設定された配線インピーダンスをもとに、当該配線インピーダンスによる電圧降下を補償するための電圧補償値を生成する電圧補償値生成部と、を備える。前記交流電圧指令値生成部は、前記電圧補償値を用いて前記交流電圧指令値を補正する。
本発明によれば、並列接続された複数の電力変換装置から負荷に電力を供給する際の負荷分担を、簡素な構成で均等化することができる。
本発明の実施の形態に係る電力変換システムの構成を示す図である。 制御装置の構成例を示す図である。 図3(a)、(b)は、ドループ制御で使用する垂下特性を示す図である。 図4(a)、(b)は、第1電力変換装置と第2電力変換装置の電圧ドループの垂下特性を示す図である。 変形例に係る制御装置の構成例を示す図である。
図1は、本発明の実施の形態に係る電力変換システム2sの構成を示す図である。電力変換システム2sは、並列接続された複数の電力変換装置2を備える。複数の電力変換装置2の出力経路は1つに結合され、配電線を介して商用電力系統(以下、単に系統4とする)に接続される。当該配電線には負荷3が接続される。図1では、第1電力変換装置2aと第2電力変換装置2bの2つが並列接続された例を示している。一般的に配電線は、単相2線式、単相3線式、又は三相3線式で構成される。従って本来は、図1の第1電力変換装置2a、第2電力変換装置2b、及び系統4間の配線はそれぞれ2線または3線で描かれるべきであるが、図面を簡略化するため1線で描いている。
第1電力変換装置2aは、第1直流電源1aから供給される直流電力を交流電力に変換して出力する。同様に第2電力変換装置2bは、第2直流電源1bから供給される直流電力を交流電力に変換して出力する。第1直流電源1a及び第2直流電源1bには、蓄電池(例えば、リチウムイオン蓄電池、ニッケル水素蓄電池、鉛蓄電池)、キャパシタ(例えば、電気二重層キャパシタ、リチウムイオンキャパシタ)、太陽電池、燃料電池などを使用することができる。第1直流電源1a及び第2直流電源1bに、同じ種類の直流電源を使用してもよいし、それぞれ異なる種類の直流電源を使用してもよい。
第1電力変換装置2aは、第1インバータ装置21a、第1制御装置22a、第1インダクタLa、第1フィルタ電流センサCT1a、第1コンデンサCa、第1リレーRYa、第1出力電流センサCT2a、及び第1出力電圧センサVTaを備える。第1インダクタLa及び第1コンデンサCaは出力フィルタを構成する。
第1インバータ装置21aは、第1直流電源1aから供給される直流電力を交流電力に変換して出力フィルタに出力する。なお第1直流電源1aが蓄電池の場合、第1インバータ装置21aには双方向インバータ装置が用いられる。蓄電池を充電する場合、第1インバータ装置21aは、系統4から供給される交流電力を直流電力に変換して蓄電池を充電する。
なお第1直流電源1aと第1インバータ装置21aとの間に、DC−DCコンバータが設けられてもよい。例えば第1直流電源1aが太陽電池の場合、当該DC−DCコンバータは、MPPT(Maximum Power Point Tracking)制御を実行する。また第1直流電源1aが蓄電池の場合、第1直流電源1aと第1インバータ装置21aとの間に、双方向DC−DCコンバータが設けられてもよい。当該双方向DC−DCコンバータは、蓄電池の定電流(CC)充電/放電、または定電圧(CV)充電/放電を行う。
第1インバータ装置21a及び上記DC−DCコンバータはそれぞれ、例えば、4つ又は6つのスイッチング素子をブリッジ接続したブリッジ回路を含む。当該スイッチング素子のデューティ比を制御することにより、第1インバータ装置21a及び上記DC−DCコンバータのそれぞれの入出力を調整することができる。スイッチング素子には例えば、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)又はMOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)を使用することができる。
上記出力フィルタは、第1インバータ装置21aから出力される交流電力の高調波成分を減衰させて、第1インバータ装置21aの出力電圧および出力電流を正弦波に近づける。第1フィルタ電流センサCT1aは、当該出力フィルタに流れる電流ILを検出して第1制御装置22aに出力する。
上記出力フィルタと、第1電力変換装置2aの出力端子Taとの間に、第1リレーRYaが挿入される。第1出力電流センサCT2aは、第1電力変換装置2aの出力電流Ioを検出して第1制御装置22aに出力する。第1出力電圧センサVTaは、第1電力変換装置2aの出力電圧Voを検出して第1制御装置22aに出力する。
第1制御装置22aは、第1インバータ装置21a、第1リレーRYaなどを制御する。第1制御装置22aの構成は、ハードウェア資源とソフトウェア資源の協働、またはハードウェア資源のみにより実現できる。ハードウェア資源としてアナログ素子、マイクロコンピュータ、DSP、ROM、RAM、FPGA、その他のLSIを利用できる。ソフトウェア資源としてファームウェア等のプログラムを利用できる。
第2電力変換装置2bは、第2インバータ装置21b、第2制御装置22b、第2インダクタLb、第2フィルタ電流センサCT1b、第2コンデンサCb、第2リレーRYb、第2出力電流センサCT2b、及び第2出力電圧センサVTbを備える。第2インダクタLb及び第2コンデンサCbは出力フィルタを構成する。第2電力変換装置2bの構成は、第1電力変換装置2aの構成と同様であるため説明を省略する。
図2は、制御装置22の構成例を示す図である。制御装置22は、ドループ制御部221、駆動制御部222、PWM信号生成部223、駆動回路224、及び運転モード管理部225を備える。ドループ制御部221は、有効/無効電力算出部221a、第1乗算部221b、加減算部221c、第2乗算部221d、第1加算部221e、交流電圧指令値生成部221f、及び補償値生成部221gを含む。
運転モード管理部225は、電力変換装置2の運転モードを管理し、現在の運転モードを駆動制御部222に通知する。運転モード管理部225は、系統4が正常なとき系統連系モードを選択する。系統連系モードでは運転モード管理部225は、リレーRYを閉状態(オン状態)に制御する。運転モード管理部225は、系統4が停電しているとき自立運転モードを選択する。運転モード管理部225は、出力電圧センサVTにより検出された電圧Voが、所定の時間、所定の電圧値未満になったとき、系統4が停電したと判定する。運転モード管理部225は、系統4の停電を検出すると、リレーRYを閉状態(オン状態)から開状態(オフ状態)に制御する。この状態は待機モードである。
待機モードから自立運転モードへの切替には、自動で起動する設定と手動で起動する設定がある。自動で起動する設定の場合、運転モード管理部225は、系統4の停電を検出してリレーRYを開状態(オフ状態)に制御してから、設定された時間が経過すると、リレーRYを閉状態(オン状態)に制御する。手動で起動する設定の場合、運転モード管理部225は、ユーザによりなされた自立運転モードの起動操作に基づく操作信号を受信すると、リレーRYを閉状態(オン状態)に制御する。
駆動制御部222は系統連系モードのとき、インバータ装置21の入力電圧Vdcをもとに電流指令値を生成する。なお直流電源1とインバータ装置21の間にDC−DCコンバータが設けられる場合は、DC−DCコンバータとインバータ装置21間の直流バス電圧Vdcをもとに電流指令値を生成する。
より具体的には駆動制御部222は、直流電源1またはDC−DCコンバータの出力電力と、インバータ装置21の入力電力が平衡を保つように、インバータ装置21の出力電流指令値を生成する。入力電圧Vdcは、直流電源1またはDC−DCコンバータの出力電力が、インバータ装置21の入力電力より高いとき上昇し、低いとき低下する。駆動制御部222は、検出された入力電圧Vdcが設定電圧より高いとき、インバータ装置21の出力電力を上昇させるための電流指令値を生成し、検出された入力電圧Vdcが設定電圧より低いとき、インバータ装置21の出力電力を低下させるための電流指令値を生成する。駆動制御部222は、生成した電流指令値と、フィルタ電流センサCT1により検出された電流ILとの偏差をもとに、インバータ装置21内のスイッチング素子のデューティ比で規定された電流指令値Iを生成する。駆動制御部222は、生成した電流指令値IをPWM信号生成部223に出力する。
PWM信号生成部223はコンパレータを含む。当該コンパレータは、電流指令値Iと搬送波(三角波)を比較し、その比較結果に応じたPWM信号を生成する。当該コンパレータは、生成したPWM信号を駆動回路224に出力する。駆動回路224は、PWM信号生成部223から入力されたPWM信号に基づく駆動信号を、インバータ装置21内のスイッチング素子のゲート端子に供給する。
駆動制御部222は自立運転モードのとき、ドループ制御部221から供給される交流電圧指令値Esinθと、出力電圧センサVTにより検出された電圧Voとの偏差をもとに、インバータ装置21内のスイッチング素子のデューティ比で規定された電圧指令値Vを生成する。駆動制御部222は、生成した電圧指令値VをPWM信号生成部223に出力する。PWM信号生成部223のコンパレータは、電圧指令値Vと搬送波を比較し、その比較結果に応じたPWM信号を生成する。当該コンパレータは、生成したPWM信号を駆動回路224に出力する。駆動回路224は、PWM信号生成部223から入力されたPWM信号に基づく駆動信号を、インバータ装置21内のスイッチング素子のゲート端子に供給する。自立運転モードでは、系統4により電圧が規定されないため、電力変換装置2により電圧を規定する必要がある。
ドループ制御部221の有効/無効電力算出部221aは、出力電流センサCT2により検出された電流Io、出力電圧センサVTにより検出された電圧Voをもとに、自己の電力変換装置2の出力有効電力P、出力無効電力Qを算出する。出力有効電力P、出力無効電力Qは下記(式1)、(式2)により算出できる。
P=Vo×Io×cosθ ・・・(式1)
Q=Vo×Io×sinθ ・・・(式2)
交流電圧指令値生成部221hは、有効電力P、無効電力Q、ドループ制御用の基準電圧E、ドループ制御用の基準角周波数ωをもとに、交流電圧指令値Esinθを生成する。Eは電圧、θ(=ωt)は位相である。
図3(a)、(b)は、ドループ制御で使用する垂下特性を示す図である。図3(a)は周波数ドループの垂下特性を、図3(b)は電圧ドループの垂下特性をそれぞれ示す。ドループ制御では、電力変換装置2の出力電圧Eは下記(式3)により算出され、電力変換装置2の出力電圧Eの角周波数ωは下記(式4)により算出される。
E=E−nP ・・・(式3)
ω=ω+mQ ・・・(式4)
基準電圧Eは無負荷時の出力電圧、基準角周波数ωは無負荷時の公称周波数である。例えば、基準電圧Eが200V、基準角周波数ωが314rad/s(≒周波数50Hz)に設定される。係数nは電圧ドループ係数、係数mは周波数ドループ係数である。係数n、係数mは電力変換装置2の出力インピーダンス、または定格出力により決定される。
図2に戻る。第2乗算部221dは、有効/無効電力算出部221aにより算出された無効電力Qに周波数ドループ係数mを乗算し、得られた角周波数を第1加算部221eに出力する。第1加算部221eは基準角周波数ωに、第2乗算部221dにより算出された角周波数を加算し、得られた角周波数ωを交流電圧指令値生成部221fに出力する。
補償値生成部221gは、出力電流センサCT2により検出された出力電流Ioと、電力変換装置2の出力端子Tから接続点N1までの配線インピーダンスZをもとに、配線インピーダンスZによる電圧降下を補償するための電圧補償値Vfを生成する。具体的には出力電流Ioと配線インピーダンスZを乗算して電圧補償値Vfを生成する。
第1電力変換装置2aの補償値生成部221gには、第1電力変換装置2aの出力端子Taから接続点N1までの配線インピーダンスZaが予め設定され、第2電力変換装置2bの補償値生成部221gには、第2電力変換装置2bの出力端子Tbから接続点N1までの配線インピーダンスZbが予め設定される。配線インピーダンスZa、bは、配線の種類と、出力端子Ta、Tbから接続点N1までのそれぞれの長さにより算出される。なお、電力変換システム2sの設置後に、それぞれの配線に電流を流して配線インピーダンスZa、bを測定してもよい。
補償値生成部221gは、算出した電圧補償値Vfを加減算部221cに出力する。第1乗算部221bは、有効/無効電力算出部221aにより算出された有効電力Pに電圧ドループ係数nを乗算し、得られた電圧値を加減算部221cに出力する。加減算部221cは基準電圧Eの値に対して、第1乗算部221bにより算出された電圧値を減算し、補償値生成部221gにより算出された電圧補償値Vfを加算する。加減算部221cは、得られた電圧値Eを交流電圧指令値生成部221fに出力する。
交流電圧指令値生成部221hは、加減算部221cにより算出された電圧値Eと、第1加算部221eにより算出された角周波数ωをもとに電圧指令値Esinθを生成し、駆動制御部222に出力する。
図4(a)、(b)は、第1電力変換装置2aと第2電力変換装置2bの電圧ドループの垂下特性を示す図である。図4(a)は、第1電力変換装置2aの配線インピーダンスZaと、第2電力変換装置2bの配線インピーダンスZbが異なっている場合の例を示している。図4(a)に示す例では、第1電力変換装置2aの配線インピーダンスZaの方が高く、第1電力変換装置2aの出力電力P1が、第2電力変換装置2bの出力電力P2より大きくなっている。本来、第1電力変換装置2aの出力電力P1と、第2電力変換装置2bの出力電力P2は等しいことが好ましい。
図4(b)は、図4(a)に示した第1電力変換装置2aの配線インピーダンスZaによる電圧降下Vf1と、第2電力変換装置2bの配線インピーダンスZbによる電圧降下Vf2をそれぞれ補償した後の垂下特性を示している。これらの電圧降下Vf1、Vf2の補償は、図3の補償値生成部221g及び加減算部221cで実行される。補償後の第1電力変換装置2aの出力電力P1と第2電力変換装置2bの出力電力P2は等しくなり、負荷分担が均等になる。
以上説明したように本実施の形態によれば、自立運転モードにおいて、配線インピーダンスZa、Zbによる電圧降下を補償することにより、並列接続された複数の電力変換装置2から負荷3に電力を供給する際の負荷分担を均等化することができる。また第1電力変換装置2aと第2電力変換装置2b間を通信線で接続して電流分担をやりとりする必要がないため、配線を簡素化することができる。
また第1電力変換装置2aと第2電力変換装置2b間を仮に通信線で接続した場合でも、第1電力変換装置2aと第2電力変換装置2b間の距離が離れている場合、通信遅延による同期ずれが発生し得る。この点、本実施の形態によれば通信遅延による誤差を考慮する必要がない。
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
図5は、変形例に係る制御装置22の構成例を示す図である。変形例では図2の制御装置22に対して、ドループ制御部221内の補償値生成部221gが省略され、補償値生成部226及び第2加算部227が追加される。変形例では、補償値生成部221gが省略されるため、交流電圧指令値生成部221fから、配線インピーダンスZによる電圧降下が補償されていない状態の電圧指令値Esinθが駆動制御部222に出力され、駆動制御部222から、配線インピーダンスZによる電圧降下が補償されていない状態の電圧指令値Vが第2加算部227に出力される。
補償値生成部226は自立運転モードにおいて、出力電流センサCT2により検出された出力電流Ioと、電力変換装置2の出力端子Tから接続点N1までの配線インピーダンスZをもとに、配線インピーダンスZによる電圧降下を補償するための電圧補償値Vfを生成する。補償値生成部226は生成した電圧補償値Vfを、インバータ装置21内のスイッチング素子のデューティ比に換算する。補償値生成部226は、デューティ比で規定された電圧補償値Vfを第2加算部227に出力する。なお系統連系モードでは、補償値生成部226は、第2加算部227に電圧補償値Vfを出力しない。
第2加算部227は、駆動制御部222から入力される電圧指令値Vに、補償値生成部226から入力される電圧補償値Vfを加算して、配線インピーダンスZによる電圧降下が補償された電圧指令値VをPWM信号生成部223に出力する。このように本変形例によっても、上述の基本となる実施の形態と同様の効果を奏する。
また上述の実施の形態では、2台の電力変換装置2を並列運転する場合を例に説明したが、3台以上の電力変換装置2を並列運転する場合にも、2台目以降の電力変換装置2について、上記の位相切替制御を適用することができる。
また電力変換システム2sは、系統連系モードを持たない、再生可能エネルギーをもとに発電する直流電源(太陽電池など)を備えた分散型電源システムであってもよい。この場合、本分散型電源システムの運転時は常に、配線インピーダンスZa、Zbによる電圧降下が補償される。
なお、実施の形態は、以下の項目によって特定されてもよい。
[項目1]
並列接続されている他の電力変換装置(2a)とともに、電力系統(4)と電気的に非接続の共通の負荷(3)に交流電力を供給する電力変換装置(2b)であって、
直流電源(1b)から供給される直流電力を交流電力に変換する電力変換部(21b)と、
本電力変換装置(2b)の出力電力、ドループ制御用の基準電圧、ドループ制御用の基準周波数をもとに交流電圧指令値を生成する交流電圧指令値生成部(221f)と、
前記交流電圧指令値生成部(221f)により生成された交流電圧指令値に、本電力変換装置(2b)の出力電圧が一致するように前記電力変換部(21b)を制御する制御部(222)と、
本電力変換装置(2b)の出力電流、及び本電力変換装置(2b)の出力端子から、本電力変換装置(2b)と前記他の電力変換装置(2a)との接続点(N1)までの予め設定された配線インピーダンスをもとに、当該配線インピーダンスによる電圧降下を補償するための電圧補償値を生成する電圧補償値生成部(221g)と、を備え、
前記交流電圧指令値生成部(221f)は、前記電圧補償値を用いて前記交流電圧指令値を補正することを特徴とする電力変換装置(2b)。
これによれば、他の電力変換装置(2a)と本電力変換装置(2b)との負荷分担を均等化することができる。
[項目2]
前記交流電圧指令値生成部(221f)は、
前記ドループ制御用の基準周波数に、本電力変換装置(2b)の出力無効電力に周波数変換係数を掛けて得られる周波数を加算して得られた周波数をもとに、前記交流電圧指令値の位相を決定し、
前記ドループ制御用の基準電圧値に対して、本電力変換装置(2b)の出力有効電力に電圧変換係数を掛けて得られる電圧値を減算し、前記電圧補償値を加算して得られた電圧値をもとに、前記交流電圧指令値の電圧を決定することを特徴とする項目1に記載の電力変換装置(2b)。
これによれば、配線インピーダンスによる電圧降下を補償した電圧指令値を生成することができる。
[項目3]
並列接続されている他の電力変換装置(2a)とともに、電力系統(4)と電気的に非接続の共通の負荷(3)に交流電力を供給する電力変換装置(2b)であって、
直流電源(1b)から供給される直流電力を交流電力に変換する電力変換部(21b)と、
本電力変換装置(2b)の出力電力、ドループ制御用の基準電圧、ドループ制御用の基準周波数をもとに交流電圧指令値を生成する交流電圧指令値生成部(221f)と、
前記交流電圧指令値生成部(221f)により生成された交流電圧指令値と、前記電力変換装置(2b)の出力電圧との偏差に基づく指令値をもとに前記電力変換部(21b)を制御する制御部(222)と、
本電力変換装置(2b)の出力電流、及び本電力変換装置(2b)の出力端子から、本電力変換装置(2b)と前記他の電力変換装置(2a)との接続点(N1)までの予め設定された配線インピーダンスをもとに、当該配線インピーダンスによる電圧降下を補償するための電圧補償値を生成する電圧補償値生成部(226)と、を備え、
前記偏差に基づく補償値は、前記電圧補償値により補正されることを特徴とする電力変換装置(2b)。
これによれば、他の電力変換装置(2a)と本電力変換装置(2b)との負荷分担を均等化することができる。
[項目4]
前記偏差に基づく指令値に、前記電圧補償値を加算する加算部(227)をさらに備えることを特徴とする項目3に記載の電力変換装置(2b)。
これによれば、配線インピーダンスによる電圧降下を補償した、偏差に基づく指令値を生成することができる。
[項目5]
項目1から4のいずれかに記載の電力変換装置(2)が複数並列に接続されたことを特徴とする電力変換システム(2s)。
これによれば、複数の電力変換装置(2)間の負荷分担が均等化された電力変換システム(2s)を構築することができる。
1a 第1直流電源、 La 第1インダクタ、 Ca 第1コンデンサ、 CT1a 第1フィルタ電流センサ、 RYa 第1リレー、 VTa 第1出力電圧センサ、 1b 第2直流電源、 CT1b 第2フィルタ電流センサ、 2s 電力変換システム、 2a 第1電力変換装置、 CT2a 第1出力電流センサ、 2b 第2電力変換装置、 Lb 第2インダクタ、 Cb 第2コンデンサ、 CT2b 第2出力電流センサ、 RYb 第2リレー、 VTb 第2出力電圧センサ、 3 負荷、 4 系統、 21a 第1インバータ装置、 21b 第2インバータ装置、 22a 第1制御装置、 22b 第2制御装置、 221 ドループ制御部、 221a 有効/無効電力算出部、 221b 第1乗算部、 221c 加減算部、 221d 第2乗算部、 221e 第1加算部、 221f 交流電圧指令値生成部、 221g 補償値生成部、 222 駆動制御部、 223 PWM信号生成部、 224 駆動回路、 225 運転モード管理部、 226 補償値生成部、 227 第2加算部。
本発明は、複数の電力変換装置が並列接続された電力変換システムに利用可能である。

Claims (5)

  1. 並列接続されている他の電力変換装置とともに、電力系統と電気的に非接続の共通の負荷に交流電力を供給する電力変換装置であって、
    直流電源から供給される直流電力を交流電力に変換する電力変換部と、
    本電力変換装置の出力電力、ドループ制御用の基準電圧、ドループ制御用の基準周波数をもとに交流電圧指令値を生成する交流電圧指令値生成部と、
    前記交流電圧指令値生成部により生成された交流電圧指令値に、本電力変換装置の出力電圧が一致するように前記電力変換部を制御する制御部と、
    本電力変換装置の出力電流、及び本電力変換装置の出力端子から、本電力変換装置と前記他の電力変換装置との接続点までの予め設定された配線インピーダンスをもとに、当該配線インピーダンスによる電圧降下を補償するための電圧補償値を生成する電圧補償値生成部と、を備え、
    前記交流電圧指令値生成部は、前記電圧補償値を用いて前記交流電圧指令値を補正することを特徴とする電力変換装置。
  2. 前記交流電圧指令値生成部は、
    前記ドループ制御用の基準周波数に、本電力変換装置の出力無効電力に周波数変換係数を掛けて得られる周波数を加算して得られた周波数をもとに、前記交流電圧指令値の位相を決定し、
    前記ドループ制御用の基準電圧値に対して、本電力変換装置の出力有効電力に電圧変換係数を掛けて得られる電圧値を減算し、前記電圧補償値を加算して得られた電圧値をもとに、前記交流電圧指令値の電圧を決定することを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 並列接続されている他の電力変換装置とともに、電力系統と電気的に非接続の共通の負荷に交流電力を供給する電力変換装置であって、
    直流電源から供給される直流電力を交流電力に変換する電力変換部と、
    本電力変換装置の出力電力、ドループ制御用の基準電圧、ドループ制御用の基準周波数をもとに交流電圧指令値を生成する交流電圧指令値生成部と、
    前記交流電圧指令値生成部により生成された交流電圧指令値と、本電力変換装置の出力電圧との偏差に基づく指令値をもとに前記電力変換部を制御する制御部と、
    本電力変換装置の出力電流、及び本電力変換装置の出力端子から、本電力変換装置と前記他の電力変換装置との接続点までの予め設定された配線インピーダンスをもとに、当該配線インピーダンスによる電圧降下を補償するための電圧補償値を生成する電圧補償値生成部と、を備え、
    前記偏差に基づく指令値は、前記電圧補償値により補正されることを特徴とする電力変換装置。
  4. 前記偏差に基づく指令値に、前記電圧補償値を加算する加算部をさらに備えることを特徴とする請求項3に記載の電力変換装置。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の電力変換装置が複数並列に接続されたことを特徴とする電力変換システム。
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