JP2019029428A - 外部共振器型半導体レーザ装置 - Google Patents

外部共振器型半導体レーザ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】駆動電流が変動しても安定した縦モードで発振する外部共振器型半導体レーザ装置を得る。【解決手段】間に発光部11aを挟む1対の端面11b、11cを有する半導体発光素子11および、半導体発光素子11の外に配置された共振器ミラー12と、上記1対の端面11b、11cのうち共振器ミラー12から遠い側の一端面11eとから構成されて、半導体発光素子11から発せられた光10を発振させる外部共振器を有する半導体レーザ装置1において、外部共振器のミラー面をフラットミラーとし、半導体発光素子11として単体で光10を発振させる構造を有する半導体発光素子を用いる。その上で、外部共振器内の光路に、光10の波長域を選択する波長制御素子14を設ける。【選択図】図1

Description

本発明は半導体レーザ装置に関し、特に詳しくは、半導体発光素子と、この半導体発光素子から発せられた光を発振させる外部共振器とを備えてなる外部共振器型の半導体レーザ装置に関するものである。
従来、例えば各種画像記録装置の記録用光源や、各種計測装置の計測用光源として、半導体レーザ装置が広く用いられている。このような半導体レーザ装置の一つのタイプとして、例えば特許文献1に示されているように、半導体レーザ(レーザダイオード)と、この半導体レーザから発せられたレーザ光の波長を選択して半導体レーザに帰還させる外部共振器とを備えてなる半導体レーザ装置が公知となっている。このタイプの半導体レーザ装置においては、単体で発振する半導体レーザの共振器構造と外部共振器とにより、いわゆる複合共振器が構成される。
上記タイプの半導体レーザ装置においては、外部共振器の光路内に狭帯域のバンドパスフィルター等からなる波長制御素子を配して、レーザ光の波長を所望の波長域に選択することも行われている。また、このタイプの半導体レーザ装置においては、例えば高周波重畳した駆動電流を半導体レーザに供給することにより、半導体レーザを高速変調駆動することも行われている。特許文献1には、波長制御素子(特許文献1では「波長選択素子」と表記)により波長選択すること、および半導体レーザを高速変調駆動することに関しても記載がある。
一方、外部共振器を備えた半導体レーザ装置の別のタイプとして、例えば特許文献2に示されているように、単体では発振しない半導体発光素子と、この半導体発光素子から発せられた光を発振させる外部共振器とを備えてなる半導体レーザ装置も公知となっている。なお特許文献2では、上記半導体発光素子を「レーザダイオード」と表記している。
このタイプの半導体レーザ装置においても、外部共振器の光路内に狭帯域のバンドパスフィルター等からなる波長制御素子を配して、発振するレーザ光の波長を所望の波長域に選択することが行われている。特許文献2には、この波長選択に関しても記載がある。
特許文献1には、上記のように複合共振器を構成する外部共振器内に波長制御素子を配置し、半導体レーザを高速変調駆動した場合、半導体レーザ装置から発せられるレーザ光の縦モードがマルチモードになることが示されている。
それに対して、特許文献2に示されているように、唯一の共振器となる外部共振器内に波長制御素子を配置した場合、半導体レーザ装置から発せられるレーザ光の縦モードは、通常、シングルモードになると考えられる。実際、特許文献2においても、レーザ光の波長に関しては、バンドパスフィルターを回転させることによって可変である旨の記載はあるが、特に同時に複数波長が存在する旨の記載や示唆はなされていない。
特開2001−242500号公報 特開平11−17286号公報
ところで、半導体レーザ装置を各種計測装置や検査装置に適用する場合には、半導体レーザ装置の発振状態が特に安定していることが求められる。すなわち、半導体レーザ装置の発振状態が安定していないと、レンズ端面等の光学部品の端面からの僅かな戻り光により発振波長が変動し、その際に半導体レーザ装置の出力も急激に変化してしまうからである。このようにレーザ光の波長が変動する半導体レーザ装置は、波長依存性が有る対象物に関する計測や検査等に利用するには不向きなものとなる。また、レーザ光の出力が変動する半導体レーザ装置は、計測や検査等の精度を高く確保する上で不利なものとなる。
しかし従来の外部共振器型半導体レーザ装置は、発振状態が特に安定しているとは言い難いものであった。以下、その点に関して詳しく説明する。
まず、特許文献1に示されたタイプの外部共振器型半導体レーザ装置においては、半導体レーザ単体で発振するモードと、外部共振器によって発振するモードとが存在することから、半導体レーザの駆動電流が増減すると発振波長が不安定になってしまう。これは、駆動電流の増減に伴って半導体レーザのファブリペローモードがホップすることに起因すると考えられる。
また、特許文献2に示されたタイプの外部共振器型半導体レーザ装置においては、外部共振器による発振モードが制御されない構造となっているため、下記のような問題を招くことがある。すなわち、この種の半導体レーザ装置において、駆動電流や温度を一定に(例えば温度調節誤差0.01°C以内)制御して、数十mm有る外部共振器の共振器長を一定に保ったとしても、半導体レーザの発振可能な波長幅が非常に広いため、長時間動作中に発振波長を確実に制御できずに発振波長が変化したり、縦モードがシングルモードからマルチモードに変化したりして、安定な発振を維持することが困難になる。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、駆動電流が変動しても安定した縦モードで発振する外部共振器型半導体レーザ装置を提供することを目的とする。
本発明による一つの外部共振器型半導体レーザ装置は、
間に発光部を挟む1対の端面を有する半導体発光素子および、
この半導体発光素子の外に配置された共振器ミラーと、前記1対の端面のうち共振器ミラーから遠い側の一端面とから構成されて、半導体発光素子から発せられた光を発振させる外部共振器を有する半導体レーザ装置において、
共振器ミラーおよび前記一端面がフラットミラーとされ、
半導体発光素子として、単体で前記光を発振させる構造を有する半導体発光素子が用いられ、
外部共振器内の光路内に、前記光の波長域を選択する波長制御素子が設けられたことを特徴とするものである。
なお、上記のフラットミラーとは、反射面が曲率を持たず、そして外部共振器内の光の進行方向に対して垂直に配置されたミラーを意味するものである。
本発明による別の外部共振器型半導体レーザ装置は、
間に発光部を挟む1対の端面を有する半導体発光素子および、
この半導体発光素子の外に配置された共振器ミラーと、前記1対の端面のうち共振器ミラーから遠い側の一端面とから構成されて、半導体発光素子から発せられた光を発振させる外部共振器を有する半導体レーザ装置において、
共振器ミラーおよび前記一端面がフラットミラーとされ、
半導体発光素子として、単体では前記光を発振させない構造を有する半導体発光素子が用いられ、
外部共振器内の光路内に、前記1対の端面のうち共振器ミラーに近い側の他端面上、および共振器ミラーの反射面上においてそれぞれ前記光の焦点を結ばせる共焦点光学系と、前記光の波長域を選択する波長制御素子とが設けられたことを特徴とするものである。
以上の構成を有する本発明の外部共振器型半導体レーザ装置は、縦モードが単一縦モードであるのが望ましい。あるいは、縦モードはマルチモードであってもよい。
また、本発明の外部共振器型半導体レーザ装置は、コヒーレント長が20mm以下であることが望ましい。
また、本発明の外部共振器型半導体レーザ装置は、光ノイズが0.5%rms以下であることが望ましい。
また、本発明の外部共振器型半導体レーザ装置は、駆動電流を発振領域の全域に亘って増減させた場合の発振中心波長の変化が0.2nm以下であることが望ましい。
また、本発明の外部共振器型半導体レーザ装置においては、波長制御素子として狭帯域バンドパスフィルターが用いられていることが望ましい。
あるいは、本発明の外部共振器型半導体レーザ装置においては、波長制御素子としてプリズムが用いられていることも望ましい。
さらに、本発明の外部共振器型半導体レーザ装置においては、半導体発光素子が、波長370nm〜530nmの光を発する窒化物半導体発光素子であることが望ましい。
本発明の外部共振器型半導体レーザ装置は上記の構成とされたことにより、単一縦モードで発振する場合は、発振波長(中心波長)が動かずに安定して単一縦モードで発振可能となる。他方、マルチ縦モードで発振する場合は、発振波長幅が一定の狭い状態で安定して発振可能となる。
本発明の第1の実施形態による外部共振器型半導体レーザ装置の概略構成図 図1の装置に用いられた狭帯域バンドパスフィルターの透過特性を示すグラフ 図1の装置を駆動電流40mWで駆動した際の出力光の干渉強度およびスペクトラムを示す図 図1の装置を駆動電流60mWで駆動した際の出力光の干渉強度およびスペクトラムを示す図 図1の装置を駆動電流80mWで駆動した際の出力光の干渉強度およびスペクトラムを示す図 図1の装置における駆動電流値に対する、出力光の中心波長および波長幅の関係を示すグラフ 本発明外の外部共振器型半導体レーザ装置における出力光の干渉強度およびスペクトラムの一例を示す図 本発明外の外部共振器型半導体レーザ装置における出力光の干渉強度およびスペクトラムの他の例を示す図 本発明の第2の実施形態による外部共振器型半導体レーザ装置の概略構成図 図9の装置を駆動電流250mWで駆動した際の出力光の干渉強度およびスペクトラムを示す図 図9の装置における駆動電流値と光ノイズ量との関係を示すグラフ 図9の装置における駆動電流値と光出力との関係を示すグラフ 本発明の第3の実施形態による外部共振器型半導体レーザ装置の概略構成図 図13の装置を駆動電流250mWで駆動した際の出力光の干渉強度およびスペクトラムを示す図 図13の装置における駆動電流値と光ノイズ量との関係を示すグラフ 図13の装置における駆動電流値と光出力との関係を示すグラフ 図9の装置および図13の装置における、駆動電流値と出力光の波長幅との関係を示すグラフ 図9の装置および図13の装置における、駆動電流値と出力光の中心波長との関係を示すグラフ 本発明の第4の実施形態による外部共振器型半導体レーザ装置の概略構成図 図19の装置における出力光の干渉強度を、駆動電流値毎に示す図 図19の装置における駆動電流値と光ノイズ量との関係を示すグラフ 図1の装置の変形例である装置における駆動電流値に対する、出力光の中心波長および波長幅の関係を示すグラフ 図1の装置の変形例である装置における出力光の干渉強度およびスペクトラムを、駆動電流値毎に示す図 図9の装置の一変形例である装置を駆動電流250mWで駆動した際の、出力光の干渉強度およびスペクトラムを示す図 図9の装置の別の変形例である装置を駆動電流250mWで駆動した際の、出力光の干渉強度およびスペクトラムを示す図 図9の装置のさらに別の変形例である装置を駆動電流250mWで駆動した際の、出力光の干渉強度およびスペクトラムを示す図 図13の装置の一変形例である装置を駆動電流250mWで駆動した際の、出力光の干渉強度およびスペクトラムを示す図 図13の装置の別の変形例である装置を駆動電流250mWで駆動した際の、出力光の干渉強度およびスペクトラムを示す図 図13の装置のさらに別の変形例である装置を駆動電流250mWで駆動した際の、出力光の干渉強度およびスペクトラムを示す図 図9の装置の一変形例である装置および図13の装置の一変形例である装置における、駆動電流値と出力光の中心波長との関係を示すグラフ 図9の装置の別の変形例である装置および図13の装置の別の変形例である装置における、駆動電流値と出力光の中心波長との関係を示すグラフ 図9の装置のさらに別の変形例である装置および図13の装置のさらに別の変形例である装置における、駆動電流値と出力光の中心波長との関係を示すグラフ 図19の装置における駆動電流値と出力光の中心波長との関係を示すグラフ 図19の装置における駆動電流値と出力光の波長幅との関係を示すグラフ
以下、本発明による外部共振器型半導体レーザ装置の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
≪第1の実施形態≫
図1は、本発明の第1の実施形態による外部共振器型半導体レーザ装置1を示す概略構成図である。ここに示される通り本実施形態の外部共振器型半導体レーザ装置1は基本的に、光10を発する半導体発光素子11、共振器ミラー12、半導体発光素子11と共振器ミラー12との間に配されたコリメーターレンズ13、コリメーターレンズ13と共振器ミラー12との間に配された波長制御素子としての狭帯域バンドパスフィルター14、および半導体発光素子11を駆動する駆動回路15を有している。
また、共振器ミラー12から出射する出力光16の光路には、この出力光16を一部反射して分岐させるビームスプリッタ17が配されている。分岐された一部の出力光16は、例えばフォトダイオード等からなる光検出器18によって光量が検出される。光検出器18は、検出した光量を示す光量検出信号S1を出力し、この光量検出信号S1はマイクロコンピュータ19に入力される。
上記半導体発光素子11は一例として、レーザダイオードからなるものである。このレーザダイオードは通常のレーザダイオードと基本的に同様の構成とされて、単体で、つまりそれ自身のみで発振するものである。本実施形態では一例として窒化物半導体、つまりGaN系化合物半導体からなる、波長が488nm近辺の光10を発するレーザダイオードが適用されている。なお、本発明の外部共振器型半導体レーザ装置においては、単体では、つまりそれ自身のみでは発振しない発光素子も適用可能である。そのような発光素子も、半導体層構成が通常のレーザダイオードと基本的に同等であるならば、同様に「レーザダイオード」と称することとする。
この半導体発光素子11は、発光部となるチャンネル状の光導波路11aと、この光導波路11aの一方の端面を含む前端面11bと、光導波路11aの他方の端面を含む後端面11cとを有している。そして上記前端面11bには、半導体発光素子11が発する光10の波長に対して反射率が略58%である反射コート11dが施されている。一方後端面11cには、上記波長に対して反射率が99.9%以上(設計値)である高反射コート11eが施されている。
以上のように半導体発光素子11においては、発光部である光導波路11aを挟む1対の端面11bおよび11cのうち、前端面11bに反射コート11dが施され、後端面11cに高反射コート11eが施されていることにより、光10がこれらの端面11bおよび11cの間で共振する。こうして半導体発光素子11は、単体で発振可能なものとされている。
他方、共振器ミラー12は前端面(半導体発光素子11と反対側の端面)12bと後端面12cとを有している。そして前端面12bには、上記波長に対して反射率が略0%である無反射コート12dが施されている。一方後端面12cには、上記波長に対して反射率が65%程度である部分反射コート12eが施されている。
半導体発光素子11および共振器ミラー12が以上のように形成されていることにより、半導体発光素子11の後端面11c(共振器ミラー12から遠い側の端面)と共振器ミラー12の後端面12cとにより、半導体発光素子11から発せられた光10を共振させる外部共振器が構成されている。そして上記後端面11cは前述した通り、前端面11bと共に、半導体発光素子11自身の共振器も構成する。こうして本実施形態においては、外部共振器と半導体発光素子11自身の共振器とにより、複合共振器が構成されている。なお、半導体発光素子11の後端面11cと共振器ミラー12の後端面12cは、いずれも曲率を持たず、そして外部共振器内の光路に対して垂直な面とされて、いわゆるフラットミラーを構成している。
狭帯域バンドパスフィルター14は、半導体発光素子11から発せられた光10のうち、所定の狭い波長域の光だけを選択して透過させるものである。この狭帯域バンドパスフィルター14の透過特性の一例を図2に示す。ここに示す特性では、透過中心波長λcf=488nm、半値全幅(FWHM:full width at half maximum)で示す透過幅Δλf=1.0nmであるが、透過中心波長λcfは後述のようにして変更可能である。
駆動回路15は、半導体発光素子11に直流電流を供給する直流電流源21、および制御回路24を有している。この制御回路24は、前述のマイクロコンピュータ19が出力する制御信号S2に基づいて直流電流源21の動作を制御する。
以下、上記構成を有する外部共振器型半導体レーザ装置1の動作について説明する。直流電流源21からは、所定の値の直流電流である駆動電流が発せられる。半導体発光素子11はこの駆動電流を受けて、発散光状態の光10を発する。この光10は、半導体発光素子11自身の共振器で共振し、そして、一部が反射コート11dを透過して半導体発光素子11から出射する。
半導体発光素子11から出射した光10は、コリメーターレンズ13によって平行光とされ、狭帯域バンドパスフィルター14を透過して共振器ミラー12に入射する。この光10は、前述したように半導体発光素子11の後端面11cと、共振器ミラー12の後端面12cとで構成される外部共振器においても共振する。こうして共振器内のエネルギーが高められることにより、半導体発光素子11において誘導放出がなされ、発振したレーザ光が得られる。このレーザ光は一部が共振器ミラー12を透過して、出力光16として共振器外に取り出される。
出力光16は、ビームスプリッタ17において一部が反射して分岐され、残余はビームスプリッタ17を透過して利用光とされる。なお、ビームスプリッタ17の反射率は例えば10%程度とされるが、それに限られるものではない。分岐された出力光16は光検出器18に入射し、その光量が光検出器18によって検出される。光検出器18が出力する光量検出信号S1は、マイクロコンピュータ19に入力される。
マイクロコンピュータ19はこの光量検出信号S1に基づいて制御回路24の動作を制御する。すなわち、光量検出信号S1が設定値よりも大であれば(つまり検出光量が目標値よりも大であれば)、直流電流源21が発する直流電流の値を低下させ、反対に光量検出信号S1が設定値よりも小であれば(つまり検出光量が目標値よりも小であれば)、直流電流源21が発する直流電流の値を増大させるように、制御回路24の動作が制御される。それにより、出力光16の光出力(平均値)が、所望の一定値に維持されるようになる。
ここで、レーザ光である出力光16の波長は、狭帯域バンドパスフィルター14によって選択される。つまり本実施形態では、図2に示したような透過特性を有する狭帯域バンドパスフィルター14によって光10の波長が選択され、その波長選択された光10が外部共振器から半導体発光素子11に帰還される。それにより、発振する光10の波長、つまりは出力光16の波長が比較的狭い範囲に限定される。
狭帯域バンドパスフィルター14の透過特性は、外部共振器内の光軸に対して斜めに配置されているこの狭帯域バンドパスフィルター14を、光軸に対して入射角が変化する方向に回転させることにより変えることができる。こうして狭帯域バンドパスフィルター14の透過特性を変えて、この狭帯域バンドパスフィルター14による選択波長を変えることにより、出力光16の波長を所望値に設定可能となる。なお、狭帯域バンドパスフィルター14を上述のように回転させた後、回転不可能となるように狭帯域バンドパスフィルター14を固定すれば、出力光16の波長を安定させることができる。
次に、本実施形態の外部共振器型半導体レーザ装置1が奏する効果について説明する。この効果を確認するために、本実施形態の中で、下記の仕様とした外部共振器型半導体レーザ装置1を作成した。これを以下、実施例1と称する。
(実施例1)
(1)半導体発光素子11の仕様
・前端面11bの反射率:略58%
・後端面11cの反射率:99.9%以上(設計値)
(自身で発振可能)
(2)共振器ミラー12の仕様
・前端面12bの反射率:略0%
・後端面12cの反射率:65%
(3)狭帯域バンドパスフィルター14の仕様
・透過特性:基本的に図2の通り。
・Δλf=1.0nm
・回転により透過中心波長λcfを変更可能。
(4)ビームスプリッタ17の仕様
・反射率:10%
上記実施例1の外部共振器型半導体レーザ装置1を、駆動電流値を40mW、60mW、80mWと3通りに変えて駆動した際のコヒーレント長Lcと、出力光16のスペクトラムを測定した結果を、それぞれ図3、図4、図5に示す。各図においては、上段にコヒーレント長Lcを示し、下段に出力光16のスペクトラムを示す。これらの図に示される通り、本例では縦モードがマルチモードになっている。そして、この縦マルチモード下において、発振波長幅(スペクトル幅)は狭い状態に安定している。
ここで、コヒーレント長Lcは、外部共振器型半導体レーザ装置1からの出力光16を2系統に分岐させ、分岐された2つの出力光16間の干渉強度を求め、その干渉強度に基づいてコヒーレント長Lcを求めた。図3〜図5の各上段は、上記干渉強度を求めた干渉計の表示画面を画像として取り込んだものである。各画面では、縦軸が干渉強度(相対値)を示している。また横軸は、上記2系統の出力光16を検出する2つのポート間の距離(これは、2系統の出力光16の光路長差に対応する)を示している。このポート間の距離は、各図において横軸最左端がゼロであり、横軸最右端で41.48mmである。図3に表示しているように、干渉強度を示す信号の包絡線を求め、この包絡線において干渉強度が最大値の50%を取るポート間距離をコヒーレント長Lcと規定する。このコヒーレント長Lcの規定は、以下においても同様である。
一方、図3〜図5の各下段に示す出力光16のスペクトラムは、光スペクトラムアナライザーの表示画面を写真に撮影したものである。それらの表示画面では、横軸が波長を、縦軸が光出力(相対値)を示している。これらの図3〜図5より、この実施例1としての外部共振器型半導体レーザ装置1においては、駆動電流値を40mW〜80mWの間で変化させても、出力光16のスペクトラムの変化が小さいことが分かる。
また図6には、この実施例1としての外部共振器型半導体レーザ装置1を、駆動電流値を30mW、40mW、50mW、60mW、70mW、80mWと6通りに変えて駆動した際の出力光16の中心波長(ピーク波長)λpおよび、半値全幅(FWHM)で示す波長幅Δλを測定した結果を、各々左縦軸、右縦軸に示す。この図6に示される通り、実施例1の外部共振器型半導体レーザ装置1は、駆動電流が増減してもレーザ光の中心波長λpの変動が0.1nm程度と小さく抑えられるものであるので、波長依存性が有る対象物に関する計測や検査等を行う装置にも好適に用いられ得る。また、波長幅Δλ(FWTM)の変化も、最大で0.3nm程度であり、狭い波長範囲での発振が維持される。
次に、以上述べた実施例1の外部共振器型半導体レーザ装置1と対比するための比較例1および2について説明する。
(比較例1)
・波長が488nm近辺の光を発するGaN系化合物半導体からなるレーザダイオード。外部共振器を持たず自身で発振可能。DC(直流電流)駆動。
(比較例2)
・波長が488nm近辺の光を発するGaN系化合物半導体からなるレーザダイオード。外部共振器を持たず自身で発振可能。高周波重畳された電流で駆動。具体的には、直流電流に200MHzの高周波電流を重畳した電流で駆動。
比較例1のレーザダイオードを駆動した場合の出力光のコヒーレント長Lcおよびスペクトラムを、それぞれ図7の上段、下段に示す。なお、この図7の表示は、図3〜図5におけるものと同様である。図7に示される通り、出力光のコヒーレント長Lcは計測器の測定レンジを超えて、数100nmと推定される。また、出力光の波長幅Δλは、0.5nm以下である。このようなレーザダイオードを計測装置の光源として用いた場合、コヒーレント長Lcが長いため干渉スペックルによる光ノイズが発生し、計測のS/N劣化を引き起こし易い。
上述のような問題を回避するための手法として、従来、比較例2のような高周波重畳駆動が知られている。この比較例2のレーザダイオードを駆動した場合の出力光のコヒーレント長Lcおよびスペクトラムを、それぞれ図8の上段、下段に示す。なお、この図8の表示も、図3〜図5におけるものと同様である。図8に示される通り、出力光のコヒーレント長Lcは約20mmと短くなっている。しかし、出力光の波長幅Δλは、約2nmと広がっている。こうして光スペクトル純度が悪くなると、光波長の精度劣化によって、計測のS/Nが低下するという問題が発生する。
それに対して実施例1の外部共振器型半導体レーザ装置1では、駆動電流を増減させた場合でも、出力光のコヒーレント長Lcが短く、スペクトル幅も狭い状態を維持して動作可能となる。駆動電流の増減は、レーザダイオードの光出力を一定にするためのAPC(Automatic Power Control)回路を動作させる際に行われる。また、レーザダイオードの光出力が経時劣化した時にも駆動電流値を増加させ、光出力を一定に保つために必要である。駆動電流の増減時に特性が変化しないということは、計測装置等の製品の特性を保証する上で非常に重要なことである。前述の図3〜図6に示されるように、実施例1の外部共振器型半導体レーザ装置1では、出力光のコヒーレント長Lcが20mm以下と小さく、同時に波長幅Δλ(FWTM)0.3nm以下を保っている。以上のことから、干渉によるスペックルノイズが低く、そして波長純度も良いことから、本装置1を各種計測装置の計測用光源として適用した場合は、S/Nの高い計測が可能となる。
上述した通り本実施形態の外部共振器型半導体レーザ装置1は、コヒーレント長Lcが数10mm程度と短いため、干渉による不具合が低減された発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)のような性質を有する。また本実施形態の外部共振器型半導体レーザ装置1は、発振波長幅Δλが狭くて単色性が良いことから、通常のレーザダイオードと同様に、出力光が回折限界まで絞れるという特長を有する。
さらに、発光ダイオードでは出力が10mW程度に留まるのに対して、本実施形態の外部共振器型半導体レーザ装置1は通常の半導体レーザと同様に、100mW以上の出力を得ることも可能である。
≪第2の実施形態≫
次に図9を参照して、本発明の第2の実施形態による外部共振器型半導体レーザ装置2について説明する。この外部共振器型半導体レーザ装置2は、図1に示した第1の実施形態の外部共振器型半導体レーザ装置1と対比すると、基本的に、外部共振器の光路に共焦点光学系が配置されている点、半導体発光素子11として自身では発振しないレーザダイオードが用いられている点で相違する。ここで、なおこの図9において、先に説明した図1中のものと同等の要素には同番号を付してあり、それらについての説明は、特に必要の無い限り省略する(以下、同様)。なお、狭帯域バンドパスフィルター14としては、以下で説明するように、透過幅Δλfが相異なる複数の狭帯域バンドパスフィルターから適宜選択して用いられる。
上記の共焦点光学系は、半導体発光素子11の前端面11bから発散光状態で出射した光10を平行光化するコリメーターレンズ13と、平行光となった光10を共振器ミラー12の後端面12c上で収束させる集光レンズ61とで構成されている。
半導体発光素子11は、その前端面11bに無反射コート11gが施されていることにより、上述のように自身では発振しないものとされている。なお、この半導体発光素子11は、波長が488nm近辺の光を発するGaN系化合物半導体からなるものである。
この第2の実施形態による外部共振器型半導体レーザ装置2では、第1の実施形態による外部共振器型半導体レーザ装置1と比べて、発振モードが容易に単一縦モード化されることが判った。本実施形態の外部共振器型半導体レーザ装置2を、狭帯域バンドパスフィルター14として透過幅Δλfが0.5nmのものを適用し、駆動電流値を250mWに設定して駆動した際の出力光16のコヒーレント長Lcおよびスペクトラムを、それぞれ図10の上段、下段に示す。なお、この図10の表示も、図3〜図5におけるものと同様である。図10の上段に示される通り、出力光のコヒーレント長Lcは、フルスケールの約40mmを超えていて、数100mmと推定される。また、図10の下段に示される通り、単一縦モード発振していることが確認された。
次に、本実施形態の外部共振器型半導体レーザ装置2における光ノイズ量に関して説明する。図11は、この外部共振器型半導体レーザ装置2が発する出力光16の光ノイズ特性を示すものである。同図においては、横軸が駆動電流値を、縦軸が光出力に対する光ノイズの比率(%rms:二乗平均平方根の百分率)を示している。この測定は、狭帯域バンドパスフィルター14として、透過幅Δλfが5.0nmのもの、1.0nmのものを適用した各場合について行った。また、この特性の測定に当たっては、カットオフ周波数が20MHzであるローパスフィルタ特性を有する光検出器により出力光16を検出した。
図11に示される通り、駆動電流値を増減させた場合でも光ノイズは、広い電流範囲に亘って0.5%rms前後と低い値が得られた。本実施形態では、外部共振器構造とした際に、実用上一番問題となるモードホップによる光ノイズがなく、良好な光ノイズ特性であることが判った。
図12は、本実施形態の外部共振器型半導体レーザ装置2の駆動電流値に対する光出力特性を測定した結果を示すものである。なおこの測定は、狭帯域バンドパスフィルター14として、透過幅Δλfが5.0nmのもの、2.0nmのもの、1.0nmのものを適用した各場合について行った。同図に示される通り光出力特性は、駆動電流の増加に伴いモードホップの無い滑らかな単調増加となっており、APC制御がし易い特性であることが判った。APC動作をする上で単調増加の特性は、回路を発振させて暴走を引き起こすことを防止する上で重要な特性である。光出力特性が電流値増加時に増加と減少を繰り返しする様な凹凸の特性の場合は、APC回路が良好に働かなくなることがある。出力光の光量を一定値に保つために駆動電流を増加させるべき時に、特性が減少の曲線になっていると、逆に電流を下げてしまい、光出力を一定値に保てなくなり回路ループが発振し暴走するモードになるからである。
次に図17を参照して、本実施形態の外部共振器型半導体レーザ装置2の駆動電流値に対する発振波長幅Δλを測定した結果について説明する。この測定は、狭帯域バンドパスフィルター14として、透過幅Δλfが2.0nmのものを適用して行った。なおこの図17では、後述する第3の実施形態の外部共振器型半導体レーザ装置3について、同様の測定を行った結果を併せて示している。通常のレーザダイオードでも、特定電流値で単一縦モード発振が瞬間的に出現することは稀にあるが、駆動電流値を変えると直ぐに縦マルチモード発振に変化してしまい、安定に発振を維持することはできない。ところが、本実施形態の外部共振器型半導体レーザ装置2では図17に示す通り、駆動電流値を増減させても、全電流領域で発振波長幅Δλを0.1nm以下の値に保った状態で単一縦モードを維持することが判った。これは、計測装置等の製品の品質を保証する上で極めて重要な特性である。本実施形態のように、外部共振器内に共焦点光学系を配置した場合に、電流値を増減させても単一縦モードが安定に発振を維持する理由は、十分に解明できていないが、光学系の波長選択性が上がったことによると推測される。
次に図18を参照して、本実施形態の外部共振器型半導体レーザ装置2の駆動電流値に対する中心波長(ピーク波長)λpを測定した結果について説明する。この測定は、狭帯域バンドパスフィルター14として、透過幅Δλfが2.0nmのものを適用して行った。なおこの図18でも、後述する第3の実施形態の外部共振器型半導体レーザ装置3について、同様の測定を行った結果を併せて示している。同図に示される通り、駆動電流を増減させても、中心波長λpは0.2nmの波長シフト内に収まっており、非常に安定な特性であることが判った。ほぼ同一の構成を有するGaN系レーザダイオード単体では、この電流値変化に対する中心波長λpのシフト量は一般に1.0nm以上となり、本実施形態におけるシフト量はその1/5に収まっている。
≪第3の実施形態≫
次に図13を参照して、本発明の第3の実施形態による外部共振器型半導体レーザ装置3について説明する。この外部共振器型半導体レーザ装置3は、図9に示した第2の実施形態の外部共振器型半導体レーザ装置2と対比すると、基本的に、波長制御素子として、狭帯域バンドパスフィルター14に加えて、さらに2つのプリズム71および72が配置されている点で相違する。これら2つのプリズム71および72は、いわゆるアナモルフィックプリズムペアを構成している。プリズム71および72による波長制御素子としての効果は、狭帯域バンドパスフィルター14による効果と基本的に同様である。
なお、波長制御素子としての効果を得るためには、1つのプリズム71だけを用いてもよい。しかし、アナモルフィックプリズムペアを用いれば、入射する光10のビーム断面形状が楕円状である場合、断面形状が真円状の光10として出射させることが可能となる。そこで、出力光16のビーム断面形状が真円状であることが望まれる場合は、アナモルフィックプリズムペアを適用することが好ましい。また、1つだけプリズム71を用いる場合は、光10の進行方向が偏位してしまうが、アナモルフィックプリズムペアを用いる場合はその前後の光10の進行方向を平行に揃えることができる。
ここで、波長制御素子としてのプリズムについて、具体的な例を説明する。まず、アナモルフィックプリズムペアについて説明する。硝材がSF10、頂角が27.5°である同一のプリズムを2つ用いて、アナモルフィックプリズムペアを形成した。1つ目と2つ目のプリズムへの光の入射角が異なる光路を設定することで、角度分散量が45μrad/nm(波長1nm当たりの屈折角度量)を実現することができた。この角度分散量のプリズムペアを共振器内に配置して、図13に示すような構成の外部共振器型半導体レーザ装置3を得た。
プリズムを透過する光の波長に応じてプリズムからの出射角が異なることから、所定の出射角の光のみが共振するように構成して、外部共振器における共振波長を決めることができる。また、プリズムペアを用いる場合は、1つ目のプリズムと2つ目のプリズムの相対角度を変えることで、プリズムペアに、上記と異なる角度分散量を与えることもできる。さらには、例えば1つ目のプリズムの硝材をSF10、2つ目のプリズムの硝材をBK7等と、互いに変えることにより、所望の角度分散量を得ることも可能である。
ここで、上述のようにプリズムを一つだけ用いる場合の例を説明する。硝材がBK7、頂角が30°のプリズムを用いて、角度分散量66μrad/nmを実現することができた。このプリズムを用いて外部共振器を構成した場合でも、第3の実施形態による外部共振器型半導体レーザ装置3が奏する後述の効果を得ることができる。
この第3の実施形態による外部共振器型半導体レーザ装置3でも、第1の実施形態による外部共振器型半導体レーザ装置1と比べて、発振モードが容易に単一縦モード化されることが判った。本実施形態の外部共振器型半導体レーザ装置3を、狭帯域バンドパスフィルター14として透過幅Δλfが0.5nmのものを適用し、駆動電流値を250mWに設定して駆動した際の出力光16のコヒーレント長Lcおよびスペクトラムを、それぞれ図14の上段、下段に示す。なお、この図14の表示も、図3〜図5におけるものと同様である。図14の上段に示される通り、出力光のコヒーレント長Lcは、フルスケールの約40mmを超えていて、数100mmと推定される。また、図14の下段に示される通り、単一縦モード発振していることが確認された。
次に、本実施形態の外部共振器型半導体レーザ装置3における光ノイズ量に関して説明する。図15は、この外部共振器型半導体レーザ装置3が発する出力光16の光ノイズ特性を示すものである。同図においては、横軸が駆動電流値を、縦軸が光出力に対するノイズの比率(%rms:二乗平均平方根の百分率)を示している。この測定は、狭帯域バンドパスフィルター14として、透過幅Δλfが5.0nmのもの、2.0nmのもの、1.0nmのものを適用した各場合について行った。また、この特性の測定に当たっては、カットオフ周波数が20MHzであるローパスフィルタ特性を有する光検出器により出力光16を検出した。
図15に示される通り、駆動電流値を増減させた場合でも光ノイズは、広い電流範囲に亘って0.5%rms前後と低い値が得られた。本実施形態では、外部共振器構造とした際に、実用上一番問題となるモードホップによる光ノイズがなく、良好な光ノイズ特性であることが判った。
図16は、本実施形態の外部共振器型半導体レーザ装置3の駆動電流値に対する光出力特性を測定した結果を示すものである。なおこの測定は、狭帯域バンドパスフィルター14として、透過幅Δλfが5.0nmのもの、2.0nmのもの、1.0nmのものを適用した各場合について行った。同図に示される通り光出力特性は、駆動電流の増加に伴いモードホップの無い滑らかな単調増加となっており、APC制御がし易い特性であることが判った。
次に図17を参照して、本実施形態の外部共振器型半導体レーザ装置3の駆動電流値に対する発振波長幅Δλを測定した結果について説明する。この測定は、狭帯域バンドパスフィルター14として、透過幅Δλfが2.0nmのものを適用して行った。本実施形態の外部共振器型半導体レーザ装置3では図17に示す通り、駆動電流値を増減させても、全電流領域で発振波長幅Δλを0.1nm以下の値に保った状態で単一縦モードを維持することが判った。
次に図18を参照して、本実施形態の外部共振器型半導体レーザ装置3の駆動電流値に対する中心波長(ピーク波長)λpを測定した結果について説明する。この測定は、狭帯域バンドパスフィルター14として、透過幅Δλfが2.0nmのものを適用して行った。同図に示される通り、駆動電流を増減させても、中心波長λpは0.2nmの波長シフト内に収まっており、非常に安定な特性であることが判った。ほぼ同一の構成を有するGaN系レーザダイオード単体では、この電流値変化に対する中心波長λpのシフト量は一般に1.0nm以上となり、本実施形態におけるシフト量はその1/5に収まっている。
≪第4の実施形態≫
次に図19を参照して、本発明の第4の実施形態による外部共振器型半導体レーザ装置4について説明する。この外部共振器型半導体レーザ装置4は、図9に示した第2の実施形態の外部共振器型半導体レーザ装置2と対比すると、基本的に、波長制御素子として、狭帯域バンドパスフィルター14の代わりに、2つのプリズム71および72が配置されている点で相違する。これらの波長制御素子としてのプリズム71および72は、図13に示した第3の実施形態による外部共振器型半導体レーザ装置3で用いられたものと同様のものである。
図20は、本実施形態による外部共振器型半導体レーザ装置4を、直流電流である駆動電流を150mA、170mA、190mA、210mA、230mA、250mAと変えて駆動した際のコヒーレント長λcを計測した結果を示している。この図20の表示の仕方は、図3上段の表示の仕方と同様である。同図に示される通り、駆動電流を150mA〜250mAの間で増減させても、コヒーレント長λcが最大でも約20mmに維持される特性が得られた。このことから、駆動電流を増減させても干渉によるスペックルノイズが低減された状態が維持され、この外部共振器型半導体レーザ装置4を各種計測装置の計測用光源として適用した場合は、S/Nの高い計測が可能となる。
また、本実施形態において縦モードはマルチモードであって、発振波長幅Δλは0.5nm〜0.7nmと狭く安定しているが、第2の実施形態におけるよりも広い発振波長幅Δλとなった。これは、プリズムの分散効果が、狭帯域バンドパスフィルターによる波長抑制の効果よりも弱いことが起因している。
次に図21は、本実施形態による外部共振器型半導体レーザ装置4の光ノイズ特性を測定した結果を示している。駆動電流が150mA〜250mAの範囲で、0.5%rms以下と低い光ノイズを維持していることが判った。
前述した比較例1および2の外部共振器型半導体レーザ装置のように、駆動電流の増減によってレーザ光の中心波長λcが大きく変動する外部共振器型半導体レーザ装置を、波長依存性が有る対象物に関する計測や検査等を行う装置に光源として適用すると、中心波長λcの変動のために計測結果や検査結果が変わってしまう。したがって、そのような外部共振器型半導体レーザ装置は、波長依存性が有る対象物に関する計測や検査等を行う装置に適用するには、計測や検査等の精度を高く確保する上で不向きなものとなる。それに対して第1〜4の外部共振器型半導体レーザ装置1〜4は、駆動電流が増減してもレーザ光の中心波長λcの変動が小さく抑えられるものであるので、波長依存性が有る対象物に関する計測や検査等を行う装置にも好適に用いられ得る。
以上説明した第1〜4の実施形態では、GaN系化合物半導体からなる、波長(ゲインピーク波長)が488nm近辺の光10を発するレーザダイオードが適用されている。このレーザダイオードは、例えばGaAs系の赤色レーザダイオード等とは異なり、直流電流駆動した場合の発振スペクトルの幅が広く、マルチ縦モード発振する。さらに、戻り光の光ノイズ低減のために高周波重畳駆動した場合は、上記のことがより顕著となる。そのため、GaN系化合物半導体からなるレーザダイオードを用いる場合は、発振波長が安定していて、かつ発振波長幅が狭い光源を構成するのは非常に困難となっていた。この傾向は、GaN系化合物半導体からなる、488nm以外の波長の光を発するレーザダイオードにおいても認められている。
そこで、488nm以外の波長として、例えば370nm、405nm、445nm、473nm、530nmの光を発するGaN系化合物半導体からなるレーザダイオードを用い、その他の構成は第1の実施形態と同様とした4種の外部共振器型半導体レーザ装置を作製して、発振波長の安定性を調べたところ、基本的に第1の実施形態におけるのと同様の効果が得られることが分かった。以上より、GaN系化合物半導体からなるレーザダイオードを用いる場合に本発明を適用することは、波長に拘わらず、発振波長を安定させる上で特に効果的であると言える。
また以上述べた各実施形態では、半導体発光素子11として、単体では発振しないレーザダイオードあるいは、単体で発振する半導体発光素子を適用した場合も、基本的に第1の実施形態におけるのと同様の効果が得られることを確認した。具体的には、図1に示した半導体発光素子11の前端面11bに、この半導体発光素子11が発する光の波長に対して反射率が40%、50%、60%であるコートを施して該素子11単体でも発振可能とし、その他の構成は第1の実施形態と同様とした3種の外部共振器型半導体レーザ装置を作製して、発振波長の安定性を調べたところ、基本的に第1の実施形態におけるのと同様の効果が得られることが分かった。なお上記の場合は、半導体発光素子であるレーザダイオードの両端面からなる共振器と外部共振器とにより、複合共振器が構成される。
また、上述のようなレーザダイオードとして、横モードがマルチモードである比較的高出力タイプのレーザダイオードを用いることも可能である。さらにその他、波長が445nm程度のレーザ光を発する窒化物半導体からなるレーザダイオードを励起源として用い、このレーザ光により、Pr3+がドープされた例えばLiYF結晶等の固体レーザ媒質を励起するようにしたレーザダイオード励起固体レーザ等において、励起源としてのレーザダイオードに本発明を適用することも可能である。
一方、本発明の外部共振器型半導体レーザ装置に用いられる波長制御素子も、前述した狭帯域バンドパスフィルターに限られるものではなく、例えばVBG(Volume Bragg Grating)やプリズムペア、さらには狭帯域バンドパスフィルターとプリズムペアとを共振器内光路に直列に配置してなるもの等、その他の公知の素子も適宜利用可能である。
また、以上説明した第1〜第4の実施形態では、共振器ミラー12の後端面12cに部分反射コート12eが施されて、この後端面12cと半導体発光素子11の後端面11cとで外部共振器が構成されているが、共振器ミラー12の前端面12bに部分反射コートが施されて、この前端面12bと半導体発光素子11の後端面11cとで外部共振器が構成されるようにしてもよい。
なお、先に説明した第1〜第3の実施形態において一部の構成を変えた、いくつかの変形例を作製した。それらの変形例においても、各実施形態の説明で述べているのと基本的に同様の効果が得られることを確認した。また第4の実施形態については、さらなる特性の測定を行って、第1〜第3の実施形態におけるのと同様の効果が得られていることを確認した。以下、それらの点について説明する。
≪第1の実施形態の変形例≫
先に説明した第1の実施形態では、狭帯域バンドパスフィルター14として、透過特性がΔλf=1.0nmであるものを用いているが、Δλf=5.0nmである狭帯域バンドパスフィルター14を用いた変形例を作製した。その変形例としての外部共振器型半導体レーザ装置を駆動電流値を変えて駆動し、その際に出力光16の中心波長(ピーク波長)λpおよび、波長幅Δλを測定した結果を図22に示す。この図22の表示の仕方は、図6におけるものと同様である。
また、この変形例を駆動電流を40mW、60mW、80mWに設定して駆動した場合の干渉強度測定結果、および出力光16のスペクトラム測定結果を、図23に示す。各場合について上段に示す干渉強度測定結果(ここから、前述したようにしてコヒーレント長Lcを求めることができる)の表示の仕方は、図3の上段における表示の仕方と同様であり、下段に示すスペクトラム測定結果の表示の仕方は、図3の下段における表示の仕方と同様である。
≪第2の実施形態の変形例≫
先に説明した第2の実施形態では、狭帯域バンドパスフィルター14として、透過特性がΔλf=0.5nmであるものを適用し、その外部共振器型半導体レーザ装置を駆動電流250mWで駆動した場合の干渉強度測定結果、および出力光16のスペクトラム測定結果を図10に示している。それに対して、Δλf=1.0nm、2.0nm、5.0nmである狭帯域バンドパスフィルター14を用いた変形例を作製した。それらの3つ変形例を駆動電流250mWで駆動した場合の干渉強度測定結果、および出力光16のスペクトラム測定結果を、各々図24、25、26の各上段、下段に示す。これらの図24〜26の表示の仕方は、図10におけるものと同様である。
また第2の実施形態では、狭帯域バンドパスフィルター14として透過特性がΔλf=2.0nmであるものを適用した場合において、外部共振器型半導体レーザ装置の駆動電流値に対する中心波長(ピーク波長)λpを測定した結果を図18に示している。それに対して、Δλf=0.5nm、1.0nm、5.0nmである狭帯域バンドパスフィルター14を用いた変形例を作製した。それらの3つ変形例において、外部共振器型半導体レーザ装置の駆動電流値に対する中心波長λpを測定した結果を各々図30、31、32に示す。これらの図30〜32の表示の仕方は、図18におけるものと同様である。
≪第3の実施形態の変形例≫
先に説明した第3の実施形態では、狭帯域バンドパスフィルター14として、透過特性がΔλf=0.5nmであるものを適用し、その外部共振器型半導体レーザ装置を駆動電流250mWで駆動した場合の干渉強度測定結果、および出力光16のスペクトラム測定結果を図14に示している。それに対して、Δλf=1.0nm、2.0nm、5.0nmである狭帯域バンドパスフィルター14を用いた変形例を作製した。それらの3つ変形例を駆動電流250mWで駆動した場合の干渉強度測定結果、および出力光16のスペクトラム測定結果を、各々図27、28、29の各上段、下段に示す。これらの図27〜29の表示の仕方は、図14におけるものと同様である。
また第3の実施形態では、狭帯域バンドパスフィルター14として透過特性がΔλf=2.0nmであるものを適用した場合において、外部共振器型半導体レーザ装置の駆動電流値に対する中心波長(ピーク波長)λpを測定した結果を図18に示している。それに対して、Δλf=0.5nm、1.0nm、5.0nmである狭帯域バンドパスフィルター14を用いた変形例を作製した。それらの3つ変形例において、外部共振器型半導体レーザ装置の駆動電流値に対する中心波長λpを測定した結果を各々図30、31、32に示す。これらの図30〜32の表示の仕方は、図18におけるものと同様である。
≪第4の実施形態の追加測定≫
図19に示した外部共振器型半導体レーザ装置4を駆動電流値を変えて駆動し、その際に出力光16の中心波長(ピーク波長)λpおよび、波長幅Δλを測定した結果を各々図33、34に示す。この図33、34の表示の仕方は、図6におけるものと同様である。
1、2、3、4 外部共振器型半導体レーザ装置
11 半導体発光素子
11a 半導体発光素子の光導光路
11b 半導体発光素子の前端面
11c 半導体発光素子の後端面
11d 反射コート
11e 高反射コート
11g 無反射コート
12 共振器ミラー
12b 共振器ミラーの前端面
12c 共振器ミラーの後端面
12d 無反射コート
12e 部分反射コート
13 コリメーターレンズ
14 狭帯域バンドパスフィルター(波長制御素子)
15 駆動回路
16 出力光
19 マイクロコンピュータ
21 直流電流源
24 制御回路
61 集光レンズ
71、72 プリズム

Claims (10)

  1. 間に発光部を挟む1対の端面を有する半導体発光素子および、
    この半導体発光素子の外に配置された共振器ミラーと、前記1対の端面のうち前記共振器ミラーから遠い側の一端面とから構成されて、前記半導体発光素子から発せられた光を発振させる外部共振器を有する半導体レーザ装置において、
    前記共振器ミラーおよび前記一端面がフラットミラーとされ、
    前記半導体発光素子として、単体で前記光を発振させる構造を有する半導体発光素子が用いられ、
    前記外部共振器内の光路内に、前記光の波長域を選択する波長制御素子が設けられたことを特徴とする外部共振器型半導体レーザ装置。
  2. 間に発光部を挟む1対の端面を有する半導体発光素子および、
    この半導体発光素子の外に配置された共振器ミラーと、前記1対の端面のうち前記共振器ミラーから遠い側の一端面とから構成されて、前記半導体発光素子から発せられた光を発振させる外部共振器を有する半導体レーザ装置において、
    前記共振器ミラーおよび前記一端面がフラットミラーとされ、
    前記半導体発光素子として、単体では前記光を発振させない構造を有する半導体発光素子が用いられ、
    前記外部共振器内の光路内に、前記1対の端面のうち前記共振器ミラーに近い側の他端面上、および前記共振器ミラーの反射面上においてそれぞれ前記光の焦点を結ばせる共焦点光学系と、前記光の波長域を選択する波長制御素子とが設けられたことを特徴とする外部共振器型半導体レーザ装置。
  3. 縦モードが単一縦モードである請求項1または2に記載の外部共振器型半導体レーザ装置。
  4. 縦モードがマルチモードである請求項1または2に記載の外部共振器型半導体レーザ装置。
  5. コヒーレント長が20mm以下である請求項1から4いずれか1項に記載の外部共振器型半導体レーザ装置。
  6. 光ノイズが0.5%rms以下である請求項1から5いずれか1項に記載の外部共振器型半導体レーザ装置。
  7. 駆動電流を発振領域の全域に亘って増減させた場合の発振中心波長の変化が0.2nm以下である請求項1から6いずれか1項に記載の外部共振器型半導体レーザ装置。
  8. 前記波長制御素子として狭帯域バンドパスフィルターが用いられている請求項1から7いずれか1項に記載の外部共振器型半導体レーザ装置。
  9. 前記波長制御素子としてプリズムが用いられている請求項1から7いずれか1項に記載の外部共振器型半導体レーザ装置。
  10. 前記半導体発光素子が、波長370nm〜530nmの光を発する窒化物半導体発光素子である請求項1から9いずれか1項に記載の外部共振器型半導体レーザ装置。
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