JP2019029134A - 燃料電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】 シール性能が改善された燃料電池を提供する。【解決手段】 燃料電池は、流体が流通する貫通孔を有する樹脂シートと、前記樹脂シートの面に端部が接着された膜電極接合体と、前記貫通孔を包囲するように前記面上に設けられたシール部材とを有し、前記樹脂シートは、前記シール部材と接触する部位に沿って架橋構造を有する。【選択図】図6

Description

本発明は、燃料電池に関する。
例えば特許文献1には、燃料電池の各単セルにおいて、樹脂により構成されたガスケット構造体上に、ガスなどをシールするための凸部(リップ)が設けられた構成が開示されている。
特開2007−66766号公報
上記の構成によると、ガスケット構造体が凸部から押圧されることにより圧縮永久歪みを生じ、シール性能が不十分となるおそれがある。
そこで本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、シール性能が改善された燃料電池を提供することを目的とする。
本発明の燃料電池は、流体が流通する貫通孔を有する樹脂シートと、前記樹脂シートの面に端部が接着された膜電極接合体と、前記貫通孔を包囲するように前記面上に設けられたシール部材とを有し、前記樹脂シートは、前記シール部材と接触する部位に沿って架橋構造を有する。
本発明によれば、燃料電池のシール性能を改善することができる。
燃料電池の一例を示す斜視図である。 単セルの一例を示す分解斜視図である。 単セルの断面図である。 比較例における樹脂シートの圧縮永久歪みの発生の様子を示す図である。 比較例における樹脂シートの圧縮永久歪みの発生のメカニズムを示す図である。 第1実施例における樹脂シートを示す断面図である。 第1実施例における樹脂シートの一例を示す平面図である。 第2実施例における樹脂シートを示す断面図である。 第2実施例における樹脂シートの一例を示す平面図である。 第3実施例における樹脂シートを示す断面図である。 第3実施例における樹脂シートの一例を示す平面図である。
図1は、燃料電池1の一例を示す斜視図である。燃料電池1は、例えば燃料電池車に用いられるが、その用途に限定はない。
燃料電池1は、例えば固体高分子形であり、複数の単セル2が積層された積層体3と、一対のエンドプレート8と、テンションプレート9と、一対のプレッシャプレート12とを有する。単セル2は、燃料ガス(例えば水素)と酸化剤ガス(例えば空気中の酸素)が供給され、燃料ガスと酸化剤ガスの化学反応により発電する。なお、単セル2の構成は後述する。
一対のエンドプレート8は、積層体3をその積層方向の両端において締結する。一端のエンドプレート8には、カソード側入口マニホルド15a、カソード側出口マニホルド15b、アノード側入口マニホルド16a、アノード側出口マニホルド16b、冷却媒体入口マニホルド17a、及び冷却媒体出口マニホルド17bが開口している。
カソード側入口マニホルド15aには、各単セル2に供給される酸化剤ガスが流通する。カソード側出口マニホルド15bには、各単セル2から排出された酸化剤オフガスが流通する。アノード側入口マニホルド16aには、各単セル2に供給される燃料ガスが流通する。アノード側出口マニホルド16bには、各単セル2から排出された燃料オフガスが流通する。冷却媒体入口マニホルド17aには、各単セル2に供給される冷却水などの冷却媒体が流通する。冷却媒体出口マニホルド17bには、各単セル2から排出された冷却媒体が流通する。
テンションプレート9は、一対のエンドプレート8の間を結合する。一対のプレッシャプレート12は、不図示の複数の弾性体を積層体3の積層方向において挟持する。
図2は、単セル2の一例を示す分解斜視図であり、図3は単セル2の断面図である。より具体的には、図3は、図2のA−A線に沿った断面を示す。
単セル2は、積層体3の積層方向に沿って配置されたMEGA(Membrane-Electrode-Gas diffusion layer Assembly)20、樹脂シート21、多孔体流路22、及びセパレータ23,24を有する。
セパレータ23,24は、例えば金属板などにより構成され、矩形状の外形を有する。セパレータ23,24は、接着層249により互いに接着され、セパレータ23は、接着層239により樹脂シート21に接着されている。このため、積層体3内において、セパレータ23は、隣接する単セル2のMEGA20のアノード側に配置され、セパレータ24は、同一の単セル2のMEGA20のカソード側に配置される。
セパレータ23は、厚み方向に貫通する貫通孔231〜236を有する。貫通孔231,235,234はセパレータ23の一方の端部に設けられ、貫通孔233,236,232はセパレータ23の他方の端部に設けられている。
また、セパレータ24は、貫通孔241〜246と、波板形状の流路部240を有する。貫通孔241,245,244はセパレータ24の一方の端部に設けられ、貫通孔243,246,242はセパレータ24の他方の端部に設けられている。
流路部240の一方の面には、冷却媒体が流通する溝状の冷却媒体流路240aが形成され、流路部240の他方の面には、燃料ガスが流通する溝状の燃料ガス流路240bが形成されている。流路部240は、例えばプレス金型による曲げ加工により形成される。冷却媒体流路240a及び燃料ガス流路240bは、例えば直線状に形成されてもよいし、蛇行するように形成されてもよい。なお、セパレータ24は、金属に限定されず、例えばカーボン成型により形成されてもよい。
セパレータ23の貫通孔231〜236は、セパレータ24の貫通孔241〜246にそれぞれ重なる。貫通孔231,241は、アノード側入口マニホルド16aの一部であり、積層体3の積層方向に沿って燃料ガスが流通する。貫通孔232,242は、アノード側出口マニホルド16bの一部であり、積層体3の積層方向に沿って燃料オフガスが流通する。
貫通孔241,242は燃料ガス流路240bに接続されている。燃料ガスは、貫通孔241から燃料ガス流路240bを経由してMEGA20に供給される。また、燃料オフガスは、MEGA20から燃料ガス流路240bを経由して貫通孔242に排出される。
貫通孔233,243は、カソード側入口マニホルド15aの一部であり、積層体3の積層方向に沿って酸化剤ガスが流通する。貫通孔234,244は、カソード側出口マニホルド15bの一部であり、積層体3の積層方向に沿って酸化剤オフガスが流通する。
酸化剤ガスは、貫通孔233から多孔体流路22を経由してMEGA20に供給される。また、酸化剤オフガスは、MEGA20から多孔体流路22を経由して貫通孔234に排出される。
貫通孔236,246は、冷却媒体入口マニホルド17aの一部であり、積層体3の積層方向に沿って冷却媒体が流通する。貫通孔235,245は、冷却媒体出口マニホルド17bの一部であり、積層体3の積層方向に沿って冷却媒体が流通する。
冷却媒体は、貫通孔246から冷却媒体流路240aを経由して貫通孔245に流れ込む。これにより、冷却媒体は燃料電池1を冷却する。
MEGA20には、MEA(Membrane Electrode Assembly)200と、MEA200を挟持する一対の拡散層(GDL: Gas Diffusion Layer)201,202とが含まれる。MEA200には、図示を省略するが、電解質膜と、電解質膜を挟持するアノード電極及びカソード電極とが含まれる。
電解質膜は、例えば、湿潤状態で良好なプロトン電導性を示すイオン交換樹脂膜により構成される。このようなイオン交換樹脂膜としては、例えば、ナフィオン(登録商標)などの、イオン交換基としてスルホン酸基を有するフッ素樹脂系のものが挙げられる。
アノード電極及びカソード電極は、それぞれ、触媒電極層であり、触媒担持導電性粒子により構成された、ガス拡散性を有する多孔質層として形成されている。例えば、アノード電極及びカソード電極は、白金担持カーボンの分散溶液である触媒インクの乾燥塗膜として形成される。
アノード電極には一方のガス拡散層201を介し燃料ガスが供給され、カソード電極には他方のガス拡散層202を介し酸化剤ガスが供給される。ガス拡散層201,202は、例えば、カーボンペーパーなどの基材に撥水性のマイクロポーラス層を積層することにより形成される。なお、マイクロポーラス層としては、例えばPTFE(polytetrafluoroethylene)などの撥水性樹脂とカーボンブラックなどの導電性材料から形成される。MEA200は、酸化剤ガス及び燃料ガスを用いた電気化学反応により発電する。
樹脂シート21は一例として矩形状の外形を有し、中央部には開口210が設けられ、端部には、厚み方向に貫通する貫通孔211〜216が設けられている。開口210は、MEGA20に対応する位置に設けられ、その縁にはMEA200の端部が接着層203を介し接着される。つまり、MEA200の端部は、樹脂シート21の一方の面21sに接着されている。これにより、MEA200は樹脂シート21に固定される。
また、開口210内では、ガス拡散層202に多孔体流路22が積層されている。多孔体流路22としては、例えば発泡焼結体や3Dファインメッシュなどの三次元的な微細格子構造を備える素材が用いられる。多孔体流路22には酸化剤ガス及び酸化剤オフガスが流通する。酸化剤ガスは多孔体流路22からガス拡散層202に流れ、酸化剤オフガスはガス拡散層202から多孔体流路22に流れる。
貫通孔211,215,214は、樹脂シート21の一方の端部に設けられ、貫通孔213,216,212は、樹脂シート21の他方の端部に設けられている。貫通孔211〜216は、セパレータ23,24の貫通孔231〜236,241〜246にそれぞれ重なる。
貫通孔211は、アノード側入口マニホルド16aの一部であり、積層体3の積層方向に沿って燃料ガスが流通する。貫通孔212は、アノード側出口マニホルド16bの一部であり、積層体3の積層方向に沿って燃料オフガスが流通する。
貫通孔213は、カソード側入口マニホルド15aの一部であり、積層体3の積層方向に沿って酸化剤ガスが流通する。貫通孔214は、カソード側出口マニホルド15bの一部であり、積層体3の積層方向に沿って酸化剤オフガスが流通する。
貫通孔216は、冷却媒体入口マニホルド17aの一部であり、積層体3の積層方向に沿って冷却媒体が流通する。貫通孔215は、冷却媒体出口マニホルド17bの一部であり、積層体3の積層方向に沿って冷却媒体が流通する。
このように、貫通孔211〜216には、流体の一例である燃料ガス、酸化剤ガス、及び冷却媒体が流通する。このため、貫通孔211〜216を包囲するように、樹脂シート21の一方の面21s上には、ガスケット250,253〜256が設けられている。ガスケット250,253〜256は、シール部材の一例であり、貫通孔211〜216の周囲の空間をシールする。
ガスケット250,253〜256は、隣接する単セル2に向かって突出した突起状の断面を有するフレーム状の部材である。ガスケット250,253〜256は、例えばゴムにより構成され、その底部は樹脂シート21の一方の面21sに接着されている。つまり、ガスケット250,253〜256は、MEA200の端部が接着された面21s上に設けられている。このため、ガスケット250,253〜256は、積層体3内において、隣接する単セル2のセパレータ24と接触することにより圧縮されてシール性能を発揮する。
ガスケット250は、面21sを正面視したとき、貫通孔211,212及びMEGA20を取り囲む。このため、貫通孔211,212及びMEGA20から燃料ガス及び燃料オフガスが積層体3の外部に漏れることが抑制される。
ガスケット253は、面21sを正面視したとき、貫通孔213を取り囲む。このため、貫通孔213から酸化剤ガスが積層体3の外部に漏れることが抑制される。
ガスケット254は、面21sを正面視したとき、貫通孔214を取り囲む。このため、貫通孔214から酸化剤オフガスが積層体3の外部に漏れることが抑制される。
ガスケット255は、面21sを正面視したとき、貫通孔215を取り囲む。このため、貫通孔215から冷却媒体が積層体3の外部に漏れることが抑制される。
ガスケット256は、面21sを正面視したとき、貫通孔216を取り囲む。このため、貫通孔216から冷却媒体が積層体3の外部に漏れることが抑制される。
しかし、仮に、樹脂シート21がガスケット250,253〜256から押圧されることにより圧縮永久歪みが生ずると、ガスケット250,253〜256のシール線圧が低下するため、燃料電池1のシール性能が不十分となるおそれがある。
図4は、比較例における樹脂シート21の圧縮永久歪みの発生の様子を示す図である。符号Ga〜Geは、時系列に従った樹脂シート21及びガスケット250のA−A線(図2参照)の断面の写真を示す。
符号Ga〜Geの写真を見ると、ガスケット250の下部の樹脂シート21が、押圧により基準線Lの左側から右側に流動する様子がわかる。なお、このような現象は、全てのガスケット250,253〜256と樹脂シート21の間にみられる。
図5は、比較例における樹脂シート21の圧縮永久歪みの発生のメカニズムを示す図である。より具体的には、図5は、図2のA−A線の断面を示す。
ガスケット250の上部には、隣接する単セル2のセパレータ24からシール線圧Sが加えられるため、ガスケット250の下部から樹脂シート21に圧力Pが加えられる。このため、樹脂シート21は、符号dで示されるように、ガスケット250と接触する部位21aが圧力Pに応じて左右に流動することにより、圧縮永久歪みが生ずる。つまり、樹脂シート21のうち、ガスケット250下の部分が左右に逃げることにより、その部分の肉厚が薄くなる(つまり、樹脂シート21がへたってしまう)。なお、これは、各ガスケット250,253〜256において同様に発生する。
ガスケット250,253〜256は、樹脂シート21の圧縮永久歪みによりシール線圧が低下するため、貫通孔211〜216の周囲の空間を十分にシールすることができなくなるおそれがある。これに対し、実施例では、樹脂シート21に流動を抑制するための架橋構造が形成されている。
(第1実施例)
図6は、第1実施例における樹脂シート21を示す断面図である。また、図7は、第1実施例における樹脂シート21の一例を示す平面図である。なお、図6において、図5と共通する構成には同一の符号を付し、その説明は省略する。
樹脂シート21は、ガスケット250と接触する部位21a(以下、「接触部」と表記)に沿って架橋構造を有する。より具体的には、樹脂シート21の接触部21aの両側に、厚み方向の全体にわたって架橋構造を有する架橋部21bが設けられている。
架橋部21bは、例えば紫外線硬化樹脂または熱硬化性樹脂などから形成された樹脂シート21に対し、紫外線または熱を樹脂シート21の該当部分に十分に照射することにより得られる。例えば紫外線硬化樹脂の場合、紫外線を照射された部分において、水素ラジカルとポリマー側にラジカルが発生し、ポリマー側のラジカルが二重結合を形成することにより架橋される。
紫外線硬化樹脂としては、例えばウレタンアクリレート、アクリル樹脂アクリレート、及びエポキシアクリレートなどが挙げられる。また、熱硬化性樹脂としては、フェノール樹脂、ユリア樹脂、メラニン樹脂、エポキシ樹脂、シリコン樹脂、不飽和ポリエステル、及びポリウレタンなどが挙げられる。
接触部21aでは、符号Xaで示されるように、ポリマーが架橋されていないが、架橋部21bでは、符号Xbで示されるように、ポリマーが三次元的に網状に架橋されている。このため、接触部21aは、ガスケット250の圧力Pを受けて左右に流動しようとしても、その両側の架橋部21bによって阻まれるため、流動が抑制される。
この架橋部21bは、全てのガスケット250,253〜256との接触部21aに沿って、その両側に設けられている。このため、各ガスケット250,253〜256からの圧力Pによる接触部21aの左右への流動が、その両側の架橋部21bにより効果的に抑制される。
したがって、接触部21aの圧縮永久歪みの発生が抑制され、ガスケット250のシール線圧Sが低下することが抑制されるため、燃料電池1のシール性能が改善される。なお、架橋部21bの幅は、例えばガスケット250,253〜256のサイズなどに応じて適切に決定される。また、架橋部21bの厚さは、樹脂シート21の厚さと同一である必要がなく、接触部21aの流動を抑制できれば、樹脂シート21の厚さより薄くてもよい。
(第2実施例)
図8は、第2実施例における樹脂シート21を示す断面図である。図9は、第2実施例における樹脂シート21の一例を示す平面図である。なお、図8及び図9において、図6及び図7と共通する構成には同一の符号を付し、その説明は省略する。
本例の架橋部21cは、ガスケット250の下部に形成されている。より具体的には、本例では、第1実施例の接触部21aに相当する部分である架橋部21cが架橋され、他部分は架橋されていない。架橋部21cには、樹脂シート21の厚み方向の全体にわたって、ポリマーが三次元的に網状に架橋された架橋構造が形成されている。このため、架橋部21cは、樹脂シート21の他部分より硬く、ガスケット250の圧力Pを受けても流動しにくい。これにより、圧縮永久歪みの発生が抑制されるため、ガスケット250のシール線圧Sが低下することが抑制される。
この架橋部21cは、樹脂シート21において、全てのガスケット250,253〜256と接触する接触部21aに沿って設けられている。このため、接触部21aは、各ガスケット250,253〜256から圧力Pにより流動することがない。
したがって、接触部21aの圧縮永久歪みの発生が抑制され、ガスケット250のシール線圧Sが低下することが抑制されるため、燃料電池1のシール性能が改善される。なお、架橋部21cの幅は、例えばガスケット250,253〜256のサイズなどに応じて適切に決定される。また、架橋部21cの厚さは、樹脂シート21の厚さと同一である必要がなく、接触部21aの流動を抑制できれば、樹脂シート21の厚さより薄くてもよい。
(第3実施例)
図10は、第3実施例における樹脂シート21を示す断面図である。また、図11は、第3実施例における樹脂シート21の一例を示す平面図である。より具体的には、図10には、セパレータ23,24間にガスケット250が圧縮されたときの図2のA−A線の断面が示されている。なお、図11において、図7と共通する構成には同一の符号を付し、その説明は省略する。
積層体3において、ガスケット250によりシールされた内側の領域、つまり貫通孔211,212が設けられた領域の圧力Pinは、外側の領域が受ける大気圧より高い。このため、符号dで示されるように、接触部21aが内側に向かって流動しようとしても、圧力Pinによる樹脂シート21の圧縮による力Fが流動方向とは反対方向に作用することにより抑制される場合が考えられる。
このような場合、第1実施例のように接触部21aの両側に架橋部21bを設けると、接触部21aの流動を無駄に抑制することになる。そこで、本例では、樹脂シート21の接触部21aの外側だけに、上記の架橋部21b,21cと同様の架橋構造の架橋部21dが形成されている。このため、燃料電池1の製造において、架橋部21dの形成工程を第1実施例より簡単化することが可能となる。
この架橋部21dは、全てのガスケット250,253〜256との接触部21aに沿って、その外側、つまり、ガスケット250,253〜256から見て貫通孔211〜216とは反対側に設けられている。このため、各ガスケット250,253〜256からの圧力Pによる接触部21aの外側への流動が架橋部21dにより効果的に抑制される。
したがって、接触部21aの圧縮永久歪みの発生が抑制され、ガスケット250のシール線圧Sが低下することが抑制されるため、燃料電池1のシール性能が改善される。なお、架橋部21dの幅は、例えばガスケット250,253〜256のサイズなどに応じて適切に決定される。また、架橋部21dの厚さは、樹脂シート21の厚さと同一である必要がなく、接触部21aの流動を抑制できれば、樹脂シート21の厚さより薄くてもよい。
このように、樹脂シート21は、ガスケット250,253〜256と接触する接触部21aに沿った架橋構造を有する。このため、ガスケット250,253〜256からの圧力を受けて樹脂シート21に圧縮永久歪みが生ずることが抑制され、ガスケット250,253〜256のシール線圧を十分に維持することができる。したがって、燃料電池1のシール性能が改善される。
上述した実施形態は本発明の好適な実施の例である。但し、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施可能である。
1 燃料電池
21 樹脂シート
21a 接触部
21b〜21c 架橋部
200 MEA
211〜216 貫通孔
250,253〜256 ガスケット

Claims (1)

  1. 流体が流通する貫通孔を有する樹脂シートと、
    前記樹脂シートの面に端部が接着された膜電極接合体と、
    前記貫通孔を包囲するように前記面上に設けられたシール部材とを有し、
    前記樹脂シートは、前記シール部材と接触する部位に沿って架橋構造を有することを特徴とする燃料電池。
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