JP2019026159A - 車両の制御方法、及び、車両の制御装置 - Google Patents

車両の制御方法、及び、車両の制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】エンジンの診断をより確実に行う。【解決手段】車両の制御方法は、駆動系としてエンジン及びモータを備える車両において、走行中にエンジンの診断を行う。車両の制御方法は、走行予定経路のうち、エンジンの動作点が診断を行うことができる診断可能領域に含まれると予測される区間を診断実施区間として選定する選定ステップと、診断実施区間において、ドライバの操作に基づく要求動作点が診断可能領域に含まれる場合には、診断を実施する診断ステップと、要求動作点が診断可能領域に含まれない場合には、要求動作点を診断可能領域に含まれるように変化させてエンジンを制御するとともに、要求動作点の変化分を補償するようにモータを制御する駆動系制御ステップと、を有する。【選択図】図5A

Description

本発明は、車両の制御方法、及び、車両の制御装置に関する。
内燃エンジン(以下、エンジンと称する)を備える車両においては、走行中にエンジンの故障の有無の診断(On Board Diagnosis:オンボード診断)が行われる。このような診断はエンジンのトルクや回転速度などが所定の範囲にある所定の期間において行われなければならない。しかしながら、エンジンが診断可能な運転状態とならなければ、所定のタイミングで診断を行うことが難しいことがある。
そこで、特許文献1に開示されている制御装置によれば、あらかじめ求めた走行予定経路の中から、エンジンが診断可能な運転状態となる区間を予測し、その区間において診断を行うことが行われている。
特開2012−137151号公報
特許文献1に開示された制御装置が用いられ、エンジンが診断可能な運転状態となると予測される区間を走行していても、例えば、ドライバによる操作によってはエンジンが診断可能な運転状態とならず、エンジンの診断を行えないおそれがあるという課題がある。
本発明はこのような課題を解決するために発明されたもので、エンジンの診断をより確実に行うことを目的とする。
本発明のある態様の車両の制御方法によれば、駆動系としてエンジン及びモータを備える車両において、走行中にエンジンの診断を行う。車両の制御方法は、走行予定経路のうち、エンジンの動作点が診断を行うことができる診断可能領域に含まれると予測される区間を診断実施区間として選定する選定ステップと、診断実施区間において、ドライバの操作に基づく要求動作点が診断可能領域に含まれる場合には、診断を実施する診断ステップと、要求動作点が診断可能領域に含まれない場合には、要求動作点を診断可能領域に含まれるように変化させてエンジンを制御するとともに、要求動作点の変化分を補償するようにモータを制御する駆動系制御ステップと、を有する。
本発明によれば、エンジンの診断をより確実に行うことができる。
本発明の実施形態、本発明の利点については、添付された図面を参照しながら以下に詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態における制御装置を備える車両のシステム構成図である。 図2は、PT制御を示すフローチャートである。 図3は、OBD診断の可能領域を示す図である。 図4Aは、エンジンのトルクの経時的な変化を示す図である。 図4Bは、エンジンの回転速度の経時的な変化を示す図である。 図5Aは、OBD診断制御を示すフローチャートである。 図5Bは、OBD診断制御を示すフローチャートである。 図6Aは、トルク中央値偏差の学習方法の例を示す図である。 図6Bは、トルク中央値偏差の学習方法の例を示す図である。 図6Cは、トルク中央値偏差の学習方法の例を示す図である。 図7Aは、トルク振幅の学習方法の例を示す図である。 図7Bは、トルク振幅の学習方法の例を示す図である。 図7Cは、トルク振幅の学習方法の例を示す図である。
本発明の実施形態における車両の制御方法について説明する。
図1は、本発明の一実施形態における制御装置を備える車両のシステム構成の概略を模式的に表した図である。この車両は、走行駆動源としてエンジン(内燃機関)1および駆動モータ2(以下、モータ2と呼ぶ)を備えている。エンジン1及びモータ2の動力は、変速機5を介して駆動輪6に伝達される。
インバータ3は、バッテリ4の直流電力を交流電力に変換して、モータ2に供給する。車両の減速制動時等にモータ2の回生運転により発電された交流電力は、インバータ3により直流電力に変換されて、バッテリ4の充電に用いられる。
車速センサ8は、車速を検出する。また、ナビゲーション装置9は、演算装置9aと記憶装置9bとを備え、ユーザが設定した目的地までの推奨走行ルートを演算する。また、ナビゲーション装置9は、通信装置10を介して、データセンタ11から道路交通情報等の様々なデータを取得する。道路交通情報には、ITS(高速道路交通システム)を利用した情報や、複数の車同士における通信である車車間通信も含まれる。
エンジン制御信号取得部12は、エンジン回転速度、燃料噴射量、回転角度、点火信号等の制御情報を取得して、車両制御装置7に出力する。エンジン制御信号取得部12は、動作点検出部に相当する。
車両制御装置7は、車両のシステム全体に要求されるトルクを満足しつつ、燃費やバッテリ充電量を良好に維持するように、エンジン1が負担するトルク(エンジン指令トルク)とモータ2が負担するトルク(モータ指令トルク)とを決定する。このトルクの決定においては、車両のシステム状態(車両に関する諸条件)として、アクセル開度に基づく運転者が要求する駆動トルクや、バッテリ4の充電量、あるいは車両の運転条件(例えば加減速状態)などが考慮される。そして、決定したエンジン指令トルクが得られるように、エンジン1を制御し、決定したモータ指令トルクに応じて、モータ2を制御する。
車両制御装置7はまた、エンジン制御信号取得部12や車速センサ8等からの車両、特にエンジン1の情報に基づいて、OBD(On Board Diagnosis:オンボード診断)を実行する。また、車両制御装置7は、車両の走行に関する情報に基づいて、目的地までの燃料消費量が最小となるようにエンジン1とモータ2の運転スケジュール(パワートレイン制御計画。以後、PT制御計画と呼ぶ)を立案する。このPT制御計画にて用いら車両の走行に関する情報としては、例えば、上述のナビゲーション装置9から得られる交通情報(統計車速、路面勾配、道路の種類、渋滞等の情報)や、天気情報(雨、雪等による走行抵抗の増加、環境温度によるエアコンの電気消費量の増減やバッテリ4の容量低下等の情報)などがある。また、エンジン制御信号取得部12や車速センサ8、ならびに予め記憶した情報等から得られるアクセル特性等のドライバ特性や車両緒元、車両の制御特性等が用いられてもよい。
以上が、本発明の一実施形態における車両の制御装置を備えた車両のシステム構成の概略である。以下、図面等を参照して、特にPT制御計画立案の詳細について説明する。
図2は、本実施形態におけるPT制御計画の立案、及び、PT制御を示すフローチャート図である。
ステップS1ではまず、車両制御装置7は、車両に備えたナビゲーション装置9(いわゆるカーナビ等)に対して、ユーザの入力操作に基づいて、目的地までの経路を探索して、ルート設定を行わせる。このルート設定においては、データセンタ11から通信装置10を介して受信した交通情報や気象状況などの交通統計データなどが用いられる。
ステップS2では、車両制御装置7は、ナビゲーション装置9によってステップS1にて設定された目的地までの経路上の道路状況を検出する。
ステップS3では、車両制御装置7は、ユーザが設定した目的地までの経路を、複数の区間に区分する。区分は、例えば、目的地までの経路上で、車両の発進と停止が予測される地点を基準に行う。
ステップS4では、車両制御装置7は、ステップS3にて区分した各区間において、車両に要求される駆動力を演算する。演算は、例えば、ステップS2で取得した交通情報に基づいて、各区間における勾配分布や渋滞などの道路状況を考慮して算出される。
ステップS5では、車両制御装置7は、OBD診断を実施する区間の選定を行う。このステップは、選定ステップに相当する。
走行駆動源としてエンジン1の起動を要すると判断された区間において、OBD診断を完了することができるだけの起動時間を継続できないと予測される場合や、エンジン1の回転速度NeやトルクTe等のエンジン1で示される動作点がOBD診断可能な領域に達さないと予測される場合がある。本ステップでは、目的地までの経路上においてエンジン始動が必要と判定された区間のうち、さらに、起動したエンジン1のエンジン起動継続時間が診断に必要な時間よりも長いか、また、エンジン1の動作点がOBD診断できる可能領域(診断可能領域)にあるか否か等を考慮して、OBD診断が実施可能な区間を選定する。
ステップS6では、車両制御装置7は、ステップS5での選定結果に基づいて、PT制御計画の演算を行う。具体的には、現在地から目的地までの経路上において、ステップS5にて選定されたOBD診断が可能な区間のうち、どの区間でエンジン1を起動し、OBD診断を完了させれば目的地までの燃料消費量が最も少ないかを演算する。演算の結果により、OBD診断を考慮したうえで、目的地までの燃料消費量が最小となるような区間毎のエンジン1とモータ2のPT制御計画を立案することができる。
そして、ステップS7では、車両制御装置7は、OBD診断を実行する。このステップの詳細については、後に図5A、及び、図5Bなどを用いて説明する。
ステップS8では、車両制御装置7は、OBD診断が完了したか否かを判別する。OBD診断が完了していれば(S8:Yes)本処理は終了する。OBD診断が完了していなければ(S8:No)、ステップS4へ戻り、上述のフローを繰り返す。
ここで、OBD診断の実施条件について図3などを用いて説明する。
図3は、OBD診断が実施可能な診断可能領域の説明図である。この図においては、縦軸にエンジン1におけるトルクTeが、横軸に回転速度Neが示されている。そして、エンジン1の運転状態が変わることにより、トルクTe及び回転速度Neにより示される動作点が経時的に変化する様子が示されている。
エンジン1がOBD診断を行うためには、トルクTe及び回転速度Neは、両者ともに診断可能領域にある必要がある。具体的には、トルクTeは、診断下限トルクTmin以上、かつ、診断上限トルクTmax以下である必要がある(Tmim≦Te≦Tmax)。回転速度Neは、診断下限回転速度Nmin以上、かつ、診断上限回転速度Nmax以下である必要がある(Nmim≦Ne≦Nmax)。トルクTe及び回転速度Neの両者が診断可能領域にある場合に、OBD診断を行うことができる。なお、診断下限トルクTminと診断上限トルクTmaxとの間の中央値は、トルク中央基準値Mtoとされる。診断下限回転速度Nminと診断上限回転速度Nmaxとの間の中央値は、回転速度中央基準値Mnoとされる。
ここで、例えば、領域Aのように、トルクTeが診断下限トルクTminよりも小さい場合(Te<Tmin)には、エンジン1のトルクTeを大きくしてトルクTeが診断可能領域に入るようにする。あわせて、エンジン1におけるトルクTeの増加分はモータ2による発電により吸収させる。なお、このような制御を行っても、エンジン1とモータ2とにおいて発生されるトルクの総量は変化しないので、運転性能の悪化は抑制される。
また、領域Bのように、トルクTeが診断上限トルクTmaxよりも大きい場合(Te>Tmax)には、エンジン1の目標トルクを小さくしてトルクTeを診断可能領域に入るようするとともに、モータ2をアシスト駆動源として動作させる。領域Bにおいても、領域Aと同様に、エンジン1とモータ2とにおいて発生されるトルクの総量は変化しないので、運転性能の悪化は抑制される。
また、領域Cのように、回転速度Neが診断下限回転速度Nminよりも小さい場合(Ne<Nmin)や、領域Dのように、診断上限回転速度Nmaxよりも大きい場合(Ne>Nmax)には、変速比を変化させることで、回転速度Neが診断可能領域にあるように変更する。
このように、エンジン1のトルクTe及び回転速度Neにより示される動作点が診断可能領域にあるようにエンジン1を制御することで、OBD診断可能な状態にすることができる。
図4Aは、エンジン1のトルクTeの経時的な変化を示す図である。
この図に示すように、トルクTeは要求負荷に応じて変化する。例えば、t1からt2までの間においては、最大トルクTe1と最小トルクTe2との間で変化する。最大トルクTe1と最小トルクTe2との中央値がトルク中央値Mtaであり、最大トルクTe1と最小トルクTe2との差である振幅がトルク振幅Atであるものとする。
ここで、トルク中央値Mtaと図3に示されたトルク中央基準値Mtoとの乖離が大きい場合には、OBD診断中にトルクTeが変化して動作点が診断可能領域を超える可能性が高いので、OBD診断を行うのには好ましくない。そのため、所定期間におけるトルク中央値Mtaとトルク中央基準値Mtoとの差であるトルク中央値偏差「Mto−Mta」を求め、トルク中央値偏差「Mto−Mta」がトルク中央閾値ThMt以下となる場合に、OBD診断を行うものとする。同様に、トルク振幅Atが大きい場合にも、動作点が診断可能領域を超える可能性が高いので、所定期間におけるトルク振幅Atがトルク振幅閾値ThAt以下である場合にOBD診断を行うものとする。
車両制御装置7は、あらかじめ、交通情報と、トルク中央値偏差「Mto−Mta」やトルク振幅Atなどとを対応つけた動作点マップを持っており、この動作点マップを用いて、予定された走行経路の中から、トルク中央値偏差「Mto−Mta」がトルク中央閾値ThMt以下となり、かつ、トルク振幅Atがトルク振幅閾値ThAt以下となるような診断実施ポイントを求める。そして、このような車両が診断実施ポイントに到着した場合において、OBD診断が実行される。
図4Bは、回転速度Neの経時的な変化を示す図である。
回転速度Neは要求負荷に応じて変化する。例えば、t3からt4まで間においては、最大回転速度Ne3と最小回転速度Ne4との間で変化する。最大回転速度Ne3と最小回転速度Ne4との中央値が回転速度中央値Mnaであり、最大回転速度Ne3と最小回転速度Ne4との差で示される振幅が回転速度振幅Anであるものとする。
図4Aに示される場合と同様に、エンジン回転速度の動作点が診断可能領域を超えないようにするために、回転速度中央値Mnaと回転速度中央基準値Mnoとの差である回転速度中央値偏差「Mna−Mno」が回転速度中央閾値ThMnを超えない場合にOBD診断を行う。同様に、回転速度振幅Anが回転速度振幅閾値ThAnを超えない場合にOBD診断を行う。
車両制御装置7が記憶している動作点マップは、さらに、交通情報と、回転速度中央値偏差「Mna−Mno」や回転速度振幅閾値ThAnなどとを対応つけた情報を含んでもよい。車両制御装置7は、この動作点マップを用いて、予定された走行経路の中から、回転速度中央値偏差「Mna−Mno」が回転速度中央閾値ThMn以下となり、かつ、回転速度振幅Anが回転速度振幅閾値ThAn以下となるような診断実施ポイントとして求めてもよい。
図5A、図5Bは、図3のステップS7のOBD診断制御を示すフローチャートである。
ステップS701においては、車両制御装置7は、エンジン1のトルクTeの要求値(指令値)が診断上限トルクTmaxを超えるか否かを判定する。トルクTeが診断上限トルクTmaxを超える場合には(S701:Yes)、ステップS711へと進む。トルクTeが診断上限トルクTmax以下である場合には(S701:No)、ステップS702へと進む。なお、本ステップにおいては、エンジン1のトルクTeの要求値を用いた判定でなく、エンジン1のトルクTeが診断上限トルクTmaxを超えるか否かを推測してもよい。
ステップS711においては、車両制御装置7は、エンジン1のトルクTeの要求値を減少させるとともに、トルクTeの減少分を補うように、モータ2を駆動させる。このようにすることで、トルクTeが低下して診断上限トルクTmax以下となるので、OBD診断を実行できる。
ステップS702においては、車両制御装置7は、エンジン1のトルクTeの要求値が診断下限トルクTminを下回るか否かを判定する。トルクTeが診断下限トルクTminを下回る場合には(S702:Yes)、ステップS712へと進む。トルクTeが診断下限トルクTminを下回らない場合には(S702:No)、ステップS703へと進む。なお、本ステップにおいては、エンジン1のトルクTeが診断下限トルクTminを下回るか否かを推測してもよい。
ステップS712においては、車両制御装置7は、エンジン1のトルクTeの要求値を増加させるとともに、トルクTeの増加に起因する余剰トルクをモータ2における発電により吸収させる。このようにすることで、トルクTeが増加して診断下限トルクTmin以上となるので、OBD診断を実行できる。
ステップS703においては、車両制御装置7は、回転速度Neの要求値が診断可能領域、すなわち、診断下限回転速度Nmin以上、かつ、診断上限回転速度Nmax以下であるか否かを判定する。回転速度Neが診断可能領域にない場合には(S703:No)、ステップS713へと進む。回転速度Neが診断可能領域にある場合には(S703:Yes)、ステップS721へと進む。なお、本ステップにおいては、エンジン1の回転速度Neの要求値を用いた判定でなく、エンジン1の回転速度Neが所定の範囲にあるか否かを予測してもよい。
ステップS713においては、車両制御装置7は、回転速度Neの要求値が診断可能領域にあるように変速比を変更する。このようにすることで、OBD診断を実行することができる。OBD診断を実行すると、ステップS721へと進む。
なお、ステップS711乃至S713は駆動系制御ステップに相当する。
ステップS721においては、さらに、車両制御装置7は、所定期間(例えば直前15秒間)におけるトルク振幅Atがトルク振幅閾値ThAt以下、かつ、トルク中央値偏差「Mto−Mta」がトルク中央閾値ThMt以下であるか判定する。
トルク振幅Atがトルク振幅閾値ThAt以下、かつ、トルク中央値偏差「Mto−Mta」がトルク中央閾値ThMt以下の状態が所定期間だけ継続した場合には(S721:Yes)、OBD診断中に動作点が診断可能領域から外れて診断が中断される可能性が低いと判断して、ステップS722へと進む。
なお、トルク中央閾値ThMtは、小さいことが好ましいため比較的小さい値が設定され、トルク振幅閾値ThAtは、診断可能領域における診断上限トルクTmaxと診断下限トルクTminとの差の半分から、トルク中央閾値ThMtだけ減じ、さらにマージンを減じた値が設定される。
一方、所定期間内において、トルク振幅Atがトルク振幅閾値ThAtを上回ってしまう、または、トルク中央値偏差「Mto−Mta」がトルク中央閾値ThMtを上回ってしまった場合には(S721:No)、OBD診断が途中で中断される可能性が高いとため、ステップS731へと進む。
ステップS722においては、さらに、車両制御装置7は、所定期間における回転速度振幅Anが回転速度振幅閾値ThAn以下、かつ、回転速度中央値偏差「Mna−Mno」が回転速度中央閾値ThMn以下であるか判定する。
回転速度振幅Anが回転速度振幅閾値ThAn以下、かつ、回転速度中央値偏差「Mna−Mno」が回転速度中央閾値ThMn以下の状態が所定期間だけ継続した場合には(S722:Yes)、診断できると判断して、ステップS761へと進む。
なお、トルク中央閾値ThMtと同様に、回転速度中央閾値ThMnは、小さいことが好ましいため比較的小さい値が設定される。回転速度振幅閾値ThAnは、診断可能領域における診断上限回転速度Nmaxと診断下限回転速度Nminとの差の半分から、回転速度中央閾値ThMnだけ減じ、さらにマージンをさらに減じた値が設定される。
一方、所定期間内において、回転速度振幅Anが回転速度振幅閾値ThAnを上回る、または、回転速度中央値偏差「Mna−Mno」が回転速度中央閾値ThMnを上回ってしまった場合には(S722:No)、診断を実行できないおそれがあるため、ステップS731へと進む。
次に、ステップS731乃至ステップS734においては、学習ステップに相当する処理が行われる。なお、図4A、図4Bの説明において示したように、車両制御装置7は、あらかじめ、交通情報と動作点とを対応付けた動作点マップを記憶している。具体的には、動作点として、トルク中央値偏差「Mto−Mta」やトルク振幅At、回転速度中央値偏差「Mna−Mno」や回転速度振幅閾値ThAnなどが対応付けられている。後段のS735において、車両制御装置7は、この動作点マップを用いて、トルク中央値偏差「Mto−Mta」、トルク振幅At、回転速度中央値偏差「Mna−Mno」、及び、回転速度振幅閾値ThAnが閾値を下回るような区間を、診断ポイントとして求める。
次に、ステップS731乃至ステップS734においては、動作点マップの学習が行われる。
ステップS731においては、車両制御装置7は、データセンタ11から受信する道路状況を用いて、トルク中央値偏差「Mto−Mta」と交通情報との対応関係を学習する。この学習方法の詳細については、後に、図6A乃至6Cを用いて説明する。
ステップS732においては、車両制御装置7は、道路状況を用いて、トルク振幅Atと交通情報との関係を学習する。この学習方法については、後に、図7A乃至7Cを用いて説明する。
ステップS733においては、車両制御装置7は、回転速度中央値偏差「Mna−Mno」と交通情報との関係を学習する。
ステップS734においては、車両制御装置7は、回転速度振幅Anと交通情報との関係を学習する。
ステップS735においては、車両制御装置7は、予定走行経路の中から、トルク振幅Atがトルク振幅閾値ThAt以下、かつ、トルク中央値偏差「Mto−Mta」がトルク中央閾値ThMt以下となるような箇所を予測する。さらに、車両制御装置7は、その予測された箇所の中から、回転速度中央値偏差「Mna−Mno」が回転速度中央閾値ThMn以下、かつ、回転速度中央値偏差「Mna−Mno」が回転速度中央閾値ThMn以下となるような箇所を、診断ポイントとして予測する。なお、ステップS735は、診断ポイント予測ステップに相当する。
ステップS741において、車両がステップS735にて予測された診断ポイントに到着したものとする。このステップにおいてはステップS721と同様の処理が行われ、車両制御装置7は、所定期間におけるトルク振幅Atがトルク振幅閾値ThAt以下、かつ、トルク中央値偏差「Mto−Mta」がトルク中央閾値ThMt以下であるか判定する。
トルク振幅Atがトルク振幅閾値ThAt以下、かつ、トルク中央値偏差「Mto−Mta」がトルク中央閾値ThMt以下である場合には(S741:Yes)、診断中断のおそれが低いと判断して、S742へと進む。一方、トルク振幅Atがトルク振幅閾値ThAtを上回る、または、トルク中央値偏差「Mto−Mta」がトルク中央閾値ThMtを上回る場合には(S741:No)、診断中断のおそれがあるためステップS751へと進む。
ステップS742において、ステップS722と同様の処理が行われ、車両制御装置7は、所定期間における回転速度振幅Anが回転速度振幅閾値ThAn以下、かつ、回転速度中央値偏差「Mna−Mno」が回転速度中央閾値ThMn以下であるか判定する。回転速度振幅Anが回転速度振幅閾値ThAn以下、かつ、回転速度中央値偏差「Mna−Mno」が回転速度中央閾値ThMn以下である場合には(S742:Yes)、診断中断のおそれが低く中断できると判断して、ステップS761へと進む。一方、回転速度振幅Anが回転速度振幅閾値ThAnを上回る、または、回転速度中央値偏差「Mna−Mno」が回転速度中央閾値ThMnを上回る場合には(S741:No)、診断中断のおそれがあるためステップS751へと進む。
ステップS751においては、車両制御装置7は、エンジン1の制御方法を変更して、トルクTeの変動幅を制限することにより、トルク中央値偏差「Mto−Mta」及びトルク振幅Atを小さくするとともに、回転速度中央値偏差「Mna−Mno」及び回転速度振幅Anを小さくする。
例えば、エンジン1とモータ2とを動作させる比率を変更し要求されるトルクTeを増加または減少させることで、トルク中央値Mtaを変更してトルク中央値偏差「Mto−Mta」を小さくする。また、回転速度中央値Mnaを変更して回転速度中央値偏差「Mna−Mno」を小さくする。他にも、要求されるトルクTeや回転速度Neに上限や下限を設定することにより、トルク振幅At及び回転速度振幅Anを小さくする。なお、ステップS751は、制御変更ステップに相当する。
ステップS752においては、車両制御装置7は、OBD診断をするために制御方法が変更されている旨をディスプレイなどに表示させて、ユーザに通知する。
ステップS761においては、車両制御装置7は、OBD診断を実行して、ステップS7の診断制御を終了する。なお、ステップS721乃至ステップS751の処理は、診断ステップに相当する。
以下では、ステップS731乃至ステップS734により学習される動作点マップの詳細について、図6A乃至図6C、及び、図7A乃至図7Cを用いて、説明する。
図6A乃至6Cは、ステップS731の学習ステップにより補正される中央値偏差「Mto−Mta」の動作点マップの例をそれぞれ示す図である。
図6Aは、統計車速と中央値偏差「Mto−Mta」との関係を示す動作点マップの一例である。
この動作点マップにおいては、統計車速と中央値偏差「Mto−Mta」との関係が示されている。なお、統計車速は、データセンタ11から受信して求められる、ある道路を走行する車についての統計的な速度である。
この図によれば、統計車速が大きくなるほどトルク中央値偏差「Mto−Mta」が小さくなる。すなわち、統計車速が小さい場合には、相対的に速度が遅いためトルク中央値Mtaが小さい。そのため、トルク中央値偏差「Mto−Mta」は大きくなる。これに対して統計車速が大きい場合には、相対的に速度が速いためトルク中央値Mtaが大きいので、トルク中央値偏差「Mto−Mta」は小さくなる。
車両制御装置7は、この動作点マップを参照して、統計車速に応じてトルク中央値偏差「Mto−Mta」を求めることができる。そして、ステップS731における動作点マップの補正においては、走行データにおける実車速とトルク中央値偏差「Mto−Mta」との相関関係を求め、その相関関係に近づくように動作点マップが補正される。
図6Bは、動作点マップの他の一例を示す図である。このマップにおいては、走行経路の勾配及び統計車速と、トルク中央値偏差「Mto−Mta」との関係が示されている。なお、走行経路の勾配は、データセンタ11から受信してもよいし、ナビゲーション装置9に予め記憶されていてもよい。この図においては、トルク中央値偏差「Mto−Mta」が、「−20」、「−10」、「0」、「10」、「20」となる動作点が示されている。
この図によれば、図6Aと同様に統計車速が大きくなるほどトルク中央値偏差「Mto−Mta」が小さくなる。あわせて、勾配が大きくなるほどトルク中央値偏差「Mto−Mta」が小さくなる。これは、勾配が大きい場合には、トルクTeが大きくなり、トルク中央値Mtaが大きいため、トルク中央値偏差「Mto−Mta」は大きくなることに起因する。これに対して、勾配が小さい場合には、トルクTeが小さくなるのでトルク中央値Mtaが小さい。そのため、トルク中央値偏差「Mto−Mta」は大きくなる。
車両制御装置7は、この動作点マップを参照して、統計車速及び勾配に応じてトルク中央値偏差「Mto−Mta」を求めることができる。そして、S731における動作点マップの補正においては、走行データにおける実車速及び勾配とトルク中央値偏差「Mto−Mta」との相関関係を求め、その相関関係に近づくように動作点マップが補正される。
図6Cは、道路種類とトルク中央値偏差「Mto−Mta」との関係を示すマップである。なお、道路種類は、ナビゲーション装置9に地図データとして予め記憶されている。ナビゲーション装置9は、この動作点マップを用いることにより、統計車速が配信されなかった道路であっても、道路種類によりトルク中央値偏差「Mto−Mta」を求めることができる。
この図によれば、道路種類に応じてトルク中央値偏差「Mto−Mta」が異なる。具体的には、道路種が、都市間高速道路、都市高速、国道/県道、一般道、及び、細街路のそれぞれにおいて、トルク中央値偏差「Mto−Mta」が、「−25」、「−10」、「0」、「5」、「−15」であることが示されている。
すなわち、都市間高速道路においては、統計車速が比較的大きいので、トルクTeが全体的に大きく、トルク中央値偏差「Mto−Mta」が大きくなる。これに対して、細街路においては、トルクTeが全体的に小さいので、トルク中央値偏差「Mto−Mta」小さくなる。ステップS731における学習補正においては、走行データから、道路種ごとのトルク中央値偏差「Mto−Mta」を求め、求めたトルク中央値偏差「Mto−Mta」を用いて動作点マップを補正する。
図7A乃至7Cは、ステップS732により補正されるトルク振幅Atの動作点マップの例をそれぞれ示す図である。
図7Aは、統計車速とトルク振幅Atとの関係を示す動作点マップである。
この動作点マップによれば、統計車速がVmの時にトルク振幅Atが極小となるように変化する。すなわち、統計車速が小さい場合には、車速が遅く急加速する場合が多いためトルク振幅Atが大きくなる。また、統計車速が大きい場合にも、車速が速く急減速する場合が多いためトルク振幅Atが大きくなる。統計車速がVmである場合には、急加速や急減速をする頻度が少ないため、トルク振幅Atが極小となる。
車両制御装置7は、この動作点マップを参照して、統計車速に応じてトルク振幅Atを求めることができる。そして、ステップS732における動作点マップの補正においては、走行データにおける実車速とトルク振幅Atとの相関関係を求め、その相関関係に近づくように動作点マップが補正される。
図7Bは、走行経路の勾配及び統計車速とトルク振幅Atとの関係を示すマップである。
この図によれば、一例として、トルク振幅Atが、「25」、「20」、「15」、「10」、「15」、及び、「20」の場合が示されている。また、トルク振幅閾値ThAtは「15」であるものとする。すなわち、トルク振幅閾値ThAtを示す点線よりも右側でありトルク振幅Atがトルク振幅閾値ThAtよりも小さい場合には、OBD診断を行うことができる。
図7Aに示される場合と同様に、統計車速が大きくなるほどトルク振幅Atが小さくなり、極小点(例えばトルク振幅Atが「10」の点)を経て再び大きくなる。あわせて、勾配が正の方向に大きくなる、または、負の方向に小さくなるほどトルク振幅Atが小さくなる。これは、勾配が大きい場合には全体的にトルクTeが大きいのでトルク振幅Atが大きくなる。これに対して勾配が小さい場合には、トルク振幅Atが小さくなるためである。
車両制御装置7は、この動作点マップを参照して、統計車速及び勾配に応じてトルク中央値偏差「Mto−Mta」を求めることができる。そして、ステップS731における動作点マップの補正においては、走行データにおける実車速とトルク中央値偏差「Mto−Mta」との相関関係を求め、その相関関係に近づくように動作点マップが補正される。
図7Cは、道路種類とトルク振幅Atとの関係を示すマップである。なお、道路種類は、ナビゲーション装置9に地図データとして予め記憶されている。ナビゲーション装置9は、この動作点マップを用いることにより、統計車速がない道路であっても、道路種類によりトルク振幅Atを求めることができる。
この図によれば、道路種類に応じてトルク振幅Atが異なる。具体的には、道路種が、都市間高速道路、都市高速、国道/県道、一般道、及び、細街路のそれぞれにおいて、トルク振幅Atが、「5」、「10」、「5」、「15」、「30」であることが示されている。
すなわち、都市間高速道路においては、加減速を行う頻度が小さいため、トルク振幅Atが小さい。これに対して、細街路においては、信号などにおいて加減速を行う頻度が多いため、トルク振幅Atが大きくなる。
車両制御装置7は、この動作点マップを参照して、統計車速がない場合であっても、道路種類に応じてトルク振幅Atを求めることができる。そして、ステップS732における動作点マップの補正においては、走行データにおける実際の統計車速とトルク振幅Atとの相関関係を求め、その相関関係に近づくように動作点マップが補正される。
ステップS733においては、回転速度中央値偏差「Mno−Mna」と交通情報との対応を示す動作点マップが学習補正され、ステップS734においては、回転速度振幅Anと交通情報との対応を示す動作点マップが学習補正される。
これらの動作点マップは、図6A乃至図7Cに示した動作点マップと同様である。これは、エンジン1において、トルクTeと回転速度Neとは正の相関あるため、回転速度中央値偏差「Mno−Mna」とトルク中央値偏差「Mto−Mta」、及び、回転速度振幅Anとトルク振幅Atとは、統計車速、勾配、道路種類に対する大小関係が同等となるためである。
なお、動作点マップは、図6A乃至図7Cに示されたものに限られない。統計速度、道路の勾配、及び、道路種類が少なくとも1つ含まれるようなパラメータに応じた動作点を示すものでもよい。また、他のパラメータと動作点とを対応つけていてもよい。
本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
本実施形態の車両の制御方法によれば、あらかじめステップS5の選定ステップにおいて選定された区間を車両が走行していても、図2に示すように、ユーザの操作に応じて要求されるエンジン1の動作点がOBD診断できる診断可能領域にない場合がある。ステップS701乃至ステップS713にて示される駆動系制御ステップが行われることにより、あらかじめステップS5の選定ステップにおいて選定された区間を車両が走行している場合であっても、図2に示すように、要求動作点が診断可能領域にない場合には、要求動作点が診断可能領域内に変更されるようにエンジンを制御する。あわせて、この変化分が補償されるようにモータ2を制御する。このようにすることで、OBD診断を確実に行い、エンジンの故障を早期に発見することができる。
本実施形態の車両の制御方法によれば、ステップS701及びステップS711においては、要求されるトルクTeが診断上限トルクTmaxを上回る場合には、要求されるトルクTeを減少させるとともに、トルクTeの減少分をモータ2にて補うために、モータ2の駆動を増加させる。このようにすることで、エンジン1の動作点が診断可能領域にあることになるので、OBD診断を行うことができ、エンジンの故障を早期に発見することができる。
本実施形態の車両の制御方法によれば、ステップS702及びステップS712においては、要求されるトルクTeが診断下限トルクTminを下回る場合には、要求されるトルクTeを増加させる。同時に、トルクTeの増加分をモータ2における発電で吸収させる。このようにすることで、エンジン1の動作点が診断可能領域にあることになるので、OBD診断を行うことができ、エンジン1の故障を早期に発見することができる。
本実施形態の車両の制御方法によれば、ステップS703及びステップS713において、要求されるエンジン1の回転速度Neが診断可能領域にない場合には、変速機5を制御して、回転速度Neが診断可能領域内に含まれるように変速制御を行う。このようにすることで、回転速度Neを診断可能領域である診断下限回転速度Nminよりも大きく、かつ、診断上限回転速度Nmaxよりも小さくすることができる。したがって、エンジン1の動作点が診断可能領域にあることになるので、OBD診断を行うことができ、エンジン1の故障を早期に発見することができる。
本実施形態の車両の制御方法によれば、図3Aに示されるような時刻t1からt2までの所定期間における動作点の変動が、診断可能な条件を満たす場合に診断を行う。ここで、所定期間における動作点の変動が大きい場合には、OBD診断中に動作点が診断可能領域から外れてしまいOBD診断を中断しなければならないおそれがある。しかしながら、所定期間の動作点の変動が診断可能な条件を満たさない場合にはOBD診断を行わないことにより、中断する可能性が高いOBD診断を行わないことになるので、燃費の低下を抑制することができる。
本実施形態の車両の制御方法によれば、所定期間におけるトルク中央値Mtaとトルク中央基準値Mtoとの差であるトルク中央値偏差「Mto−Mta」が、トルク中央閾値ThMt以下である場合にのみOBD診断を行う。このようにすることで、OBD診断が中断される可能性を低減できるので、燃費の低下を抑制することができる。
本実施形態の車両の制御方法によれば、所定期間におけるトルク中央値Mtaとトルク中央基準値Mtoとの差であるトルク中央値偏差「Mto−Mta」が、トルク中央閾値ThMt以下である場合にのみOBD診断を行う。このようにすることで、OBD診断が中断される可能性を低減できるので、燃費の低下を抑制することができる。
本実施形態の車両の診断方法によれば、所定期間における回転速度中央値Mnaと回転速度中央基準値Mnoとの差である回転速度中央値偏差「Mno−Mna」が、回転速度中央閾値ThMn以下である場合にのみOBD診断を行ってもよい。また、所定期間における回転速度中央値Mnaと回転速度中央基準値Mnoとの差である回転速度中央値偏差「Mno−Mna」が、回転速度中央閾値ThMn以下である場合にのみOBD診断を行ってもよい。このように、動作点が、トルクTe及び回転速度Neにより示されることによりOBD診断の可否の判定を精度よく行うことができる。
本実施形態の車両の診断方法によれば、車両制御装置7は、車両が走行する道路についての交通情報と動作点との対応関係を示す動作点マップをメモリなどの記憶部などにて予め記憶している。そして、変動が大きくて診断ができないと判断される場合には(S721、S722:No)、それまでの交通情報と動作点との関係に近づくように、動作点マップを学習補正する(S731〜S734)。そして、診断ポイント予測ステップ(S735)において、補正された動作点マップを用いて、動作点の変動が診断可能な条件を満たす診断実施ポイントを求め、その診断実施ポイントにおいてOBD診断を行う。
このようにすることで、OBD診断ができなかったとしてもそれまでの動作点の変動が新たに動作点マップにて反映される学習が行われる。そのため、動作点マップを用いて求められる診断実施ポイントはより精度の高いものとなるので、OBD診断をより確実に行うことができる。
本実施形態の車両の診断方法によれば、図6A乃至図7Cに示すように、動作点マップは、車両の速度と動作点との関係や、車両の速度及び道路の勾配と動作点との関係や、道路の種類と動作点との関係であってもよい。このように、様々な交通情報と動作点との関係を用いることにより、動作点マップを用いて求められる診断実施ポイントはより精度の高いものとなる。
本実施形態の車両の診断方法によれば、所定区間における動作点の変動が診断可能な条件を満たさない場合には(S741、S742;No)、制御変更ステップ(S751)において要求される動作点の変動が診断可能な条件を満たすようにエンジン1の制御方法を変更する。このようにすることで、確実にOBD診断を行うことができるので、エンジン1の故障を早期に発見することができる。
本実施形態の車両の制御方法によれば、あらかじめステップS5の選定ステップにおいて選定された区間を車両が走行していても、図2に示すようにエンジン1の動作点がOBD診断できる診断可能領域にないと予測される場合がある。ステップS701乃至ステップS713にて示される駆動系制御ステップが行われることにより、あらかじめステップS5の選定ステップにおいて選定された区間を車両が走行している場合であっても、図2に示すように動作点が診断可能領域にないと予測される場合には、動作点が診断可能領域内に変更させるようにエンジンを制御する。あわせて、この変化分が補償されるようにモータ2を制御する。このようにすることで、OBD診断を確実に行い、エンジンの故障を早期に発見することができる。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるわけではなく、特許請求の範囲に記載の技術的思想の範囲内で様々な変更を成し得ることは言うまでもない。
1 エンジン
2 駆動モータ
7 車両制御装置
8 車速センサ
9 ナビゲーション装置
11 データセンタ
12 エンジン制御信号取得部

Claims (13)

  1. 駆動系としてエンジン及びモータを備える車両において、走行中に前記エンジンの診断を行う車両の制御方法であって、
    走行予定経路のうち、前記エンジンの動作点が前記診断を行うことができる診断可能領域に含まれると予測される区間を診断実施区間として選定する選定ステップと、
    前記診断実施区間において、ドライバの操作に基づく前記エンジンの要求動作点が前記診断可能領域に含まれる場合には、前記診断を実施する診断ステップと、
    前記要求動作点が前記診断可能領域に含まれない場合には、前記要求動作点を前記診断可能領域内に変更させるように前記エンジンを制御するとともに、前記要求動作点の変化分を補償するように前記モータを制御する駆動系制御ステップと、を有する、車両の制御方法。
  2. 請求項1に記載の車両の制御方法であって、
    前記駆動系制御ステップでは、前記エンジンの要求トルクが前記診断可能領域の上限トルクを上回る場合には、前記要求トルクを低下させるとともに、前記要求トルクの低下分を補償するように前記モータを駆動させる、車両の制御方法。
  3. 請求項1に記載の車両の制御方法であって、
    前記駆動系制御ステップでは、前記エンジンの要求トルクが前記診断可能領域の下限トルクを下回る場合には、前記要求トルクを増加させるとともに、前記要求トルクの増加分を用いて前記モータに発電を行わせる、車両の制御方法。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の車両の制御方法であって、
    前記駆動系制御ステップでは、前記エンジンの要求回転速度が前記診断可能領域にない場合には、前記要求回転速度が前記診断可能領域内に含まれるように変速制御を行う、車両の制御方法。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の車両の制御方法において、
    前記診断ステップでは、前記要求動作点が前記診断可能領域に含まれ、かつ、所定期間における前記動作点の変動が診断可能な条件を満たす場合に、前記診断を実施する、車両の制御方法。
  6. 請求項5に記載の車両の制御方法であって、
    前記診断ステップでは、前記所定期間における前記動作点の変動の中央値と前記診断可能領域の中央値との差が所定の閾値を下回る場合に、前記診断を実施する、車両の制御方法。
  7. 請求項5に記載の車両の制御方法であって、
    前記診断ステップでは、前記所定期間における前記動作点の変動の振幅が所定の閾値を下回る場合に、前記診断を実施する、車両の制御方法。
  8. 請求項5から7のいずれか1項に記載の制御方法であって、
    前記動作点は、前記エンジンのトルク、及び、前記エンジンの回転速度のうちの少なくともいずれか1つの前記エンジンの運転状態を含む、車両の制御方法。
  9. 請求項5から8のいずれか1項に記載の車両の制御方法であって、
    前記車両は、前記車両が走行する道路についての交通情報と、前記動作点との対応関係を示す動作点マップを予め記憶する記憶部を、さらに有し、
    前記車両の制御方法は、さらに、
    前記所定期間における前記動作点の変動が診断可能な条件を満たさない場合には、前記動作点マップを、前記所定期間における前記交通情報と前記動作点との関係に近づくように、学習補正する学習ステップと、
    前記学習ステップにおいて学習補正された前記動作点マップを用いて、前記所定期間における前記動作点の変動が診断可能な条件を満たす診断ポイントを予測する診断ポイント予測ステップと、を有し、
    前記診断ポイント予測ステップにおいて予測される前記診断ポイントにおいて、前記診断ステップが実行される、車両の制御方法。
  10. 請求項9に記載の車両の制御方法であって、
    前記交通情報は、前記車両の速度、前記道路の勾配、及び、前記道路の種類のうちのいずれか1つを含む、車両の制御方法。
  11. 請求項10に記載の車両の制御方法は、さらに、
    前記診断ポイントにおいて、前記所定区間における前記要求動作点の変動が診断可能な条件を満たさない場合には、前記要求動作点の変動が診断可能な条件を満たすように前記エンジンの制御方法を変更する制御変更ステップを、有する、車両の制御方法。
  12. 駆動系としてエンジン及びモータを備える車両において、走行中に前記エンジンの診断を行う車両の制御方法であって、
    走行予定経路のうち、前記エンジンの動作点が前記診断を行うことができる診断可能領域に含まれると予測される区間を診断実施区間として選定する選定ステップと、
    前記診断実施区間において、ドライバの操作に基づく前記動作点が前記診断可能領域に含まれると予測される場合には、前記診断を実施する診断ステップと、
    前記動作点が前記診断可能領域に含まれないと予測される場合には、前記動作点を前記診断可能領域内に変更させるように前記エンジンを制御するとともに、前記動作点の変化分を補償するように前記モータを制御する駆動系制御ステップと、を有する、車両の制御方法。
  13. 駆動系としてのエンジン及びモータと、前記エンジンの動作点を検出する動作点検出部と、走行予定経路を決定するナビゲーション部と、前記駆動系を制御するとともに、走行中に前記エンジンの診断を行う制御部と、を有する車両の制御装置であって、
    前記制御部は、
    前記走行予定経路のうち、前記動作点検出部により検出される前記動作点が前記診断を行うことができる診断可能領域に含まれる区間を予測し、該区間を診断実施区間として選定し、
    ドライバの操作に基づく前記エンジンの要求動作点が前記診断可能領域に含まれる場合には、前記診断を実施し、
    前記要求動作点が前記診断可能領域に含まれない場合には、前記要求動作点を前記診断可能領域に含まれるように変化させて前記エンジンを制御するとともに、前記要求動作点の変化分を補償するように前記モータを制御する、車両の制御装置。
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