JP2019025703A - 液体噴射ヘッド、及び、液体噴射装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】傾き方によらずに液体供給部材から漏れ出た液体を所定の位置へ流出させることができる液体噴射ヘッド、及び、液体噴射装置を提供することにある。
【解決手段】ノズル(37)と、液体供給部材(インクカートリッジ8)が接続される接続部(液体導入針13)と、床面(20)から起立し、接続部(液体導入針13)を囲う壁(第1の隔壁21)と、壁(第1の隔壁21)に囲われた空間の内側と外側とを連通する排出口(22)と、を備え、床面(20)に沿った方向における排出口(22)と排出口(22)から最も遠い位置にある壁(第1の隔壁21)との距離をx、排出口(22)と床面(20)との最短距離をy、排出口(22)から最も遠い位置にある壁(第1の隔壁21)の高さをh、水平面に対する床面(20)の想定される最大の傾きをθとしたとき、以下の式(1)を満たすことを特徴とする。
y<h−x・tan(θ) …(1)
【選択図】図6
【解決手段】ノズル(37)と、液体供給部材(インクカートリッジ8)が接続される接続部(液体導入針13)と、床面(20)から起立し、接続部(液体導入針13)を囲う壁(第1の隔壁21)と、壁(第1の隔壁21)に囲われた空間の内側と外側とを連通する排出口(22)と、を備え、床面(20)に沿った方向における排出口(22)と排出口(22)から最も遠い位置にある壁(第1の隔壁21)との距離をx、排出口(22)と床面(20)との最短距離をy、排出口(22)から最も遠い位置にある壁(第1の隔壁21)の高さをh、水平面に対する床面(20)の想定される最大の傾きをθとしたとき、以下の式(1)を満たすことを特徴とする。
y<h−x・tan(θ) …(1)
【選択図】図6
Description
本発明は、インクカートリッジ等の液体供給部材が接続される液体噴射ヘッド、及び、これを備えた液体噴射装置に関するものである。
液体噴射装置は、液体噴射ヘッドを備え、液体噴射ヘッドのノズルから各種の液体を噴射する装置である。この液体噴射装置としては、例えば、インクジェット式プリンターやインクジェット式プロッター等の画像記録装置があるが、最近ではごく少量の液体を所定位置に正確に着弾させることができるという特長を生かして各種の製造装置にも応用されている。例えば、液晶ディスプレイ等のカラーフィルターを製造するディスプレイ製造装置、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイやFED(面発光ディスプレイ)等の電極を形成する電極形成装置、バイオチップ(生物化学素子)を製造するチップ製造装置に応用されている。そして、画像記録装置用の記録ヘッドでは液状のインクを噴射し、ディスプレイ製造装置用の色材噴射ヘッドではR(Red)・G(Green)・B(Blue)の各色材の溶液を噴射する。また、電極形成装置用の電極材噴射ヘッドでは液状の電極材料を噴射し、チップ製造装置用の生体有機物噴射ヘッドでは生体有機物の溶液を噴射する。
上記の液体噴射ヘッドは、例えば、液体供給部材の一種であるインクカートリッジが着脱可能に接続され、当該インクカートリッジからインクが供給されるように構成されている。また、液体噴射ヘッドとしては、インクカートリッジが接続される領域を取囲む垂直壁を有し、当該垂直壁に複数の切欠きを設けたものがある(特許文献1参照)。これにより、インクカートリッジから漏れ出したインクが垂直壁に囲まれた空間に収容され、回路基板等の電子部品を当該インクから隔離することができる。また、特許文献1においては、複数の切欠きのうち深さが最も深い切欠きから流出したインクが所定の領域に留まるように、この所定の領域を囲うリブを備えている。
ところで、液体噴射装置は必ずしも水平な面に載置されて使用されるとは限られない。例えば、液体噴射装置が傾いた面に載置され、液体噴射ヘッドが傾いた状態で使用される虞もある。このような場合、液体噴射ヘッドの上記の空間に収容されたインクが、深さが最も深い切欠きのみから流出するとは限らない。すなわち、液体噴射ヘッドの傾き方(具体的には、傾き方向及び傾き角度)によっては、インクの流出が想定されていないその他の切欠き、或いは、切欠き以外の部分からインクが流出する虞がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、傾き方によらずに液体供給部材から漏れ出た液体を所定の位置へ流出させることができる液体噴射ヘッド、及び、液体噴射装置を提供することにある。
本発明の液体噴射ヘッドは、上記目的を達成するために提案されたものであり、液体を噴射するノズルと、
前記ノズルに液体を供給する液体供給部材が接続される接続部と、
前記接続部が形成された床面から起立し、前記接続部を囲う壁と、
前記壁に形成され、前記壁に囲われた空間の内側と外側とを連通する排出口と、を備え、
前記床面に沿った方向における前記排出口と当該排出口から最も遠い位置にある前記壁との距離をx、前記排出口と前記床面との最短距離をy、前記排出口から最も遠い位置にある前記壁の高さをh、水平面に対する前記床面の想定される最大の傾きをθとしたとき、以下の式(1)を満たすことを特徴とする。
y<h−x・tan(θ) …(1)
前記ノズルに液体を供給する液体供給部材が接続される接続部と、
前記接続部が形成された床面から起立し、前記接続部を囲う壁と、
前記壁に形成され、前記壁に囲われた空間の内側と外側とを連通する排出口と、を備え、
前記床面に沿った方向における前記排出口と当該排出口から最も遠い位置にある前記壁との距離をx、前記排出口と前記床面との最短距離をy、前記排出口から最も遠い位置にある前記壁の高さをh、水平面に対する前記床面の想定される最大の傾きをθとしたとき、以下の式(1)を満たすことを特徴とする。
y<h−x・tan(θ) …(1)
この構成によれば、壁に囲われた空間内に液体が溜まった状態で液体噴射ヘッドが傾いたとしても、この液体を排出口から流出させることができる。すなわち、液体が排出口以外の部分から流出することを抑制できる。その結果、液体の付着が予定されていない部分や部材、例えば、回路基板等に液体が付着することを抑制できる。
上記構成において、前記式(1)に加えて、以下の式(2)を満たすことが望ましい。
0.2・h<y<0.8・h …(2)
0.2・h<y<0.8・h …(2)
この構成によれば、壁に囲われた空間内に留まる液体の量を増やすことができる。
また、上記各構成の何れかにおいて、前記排出口から前記床面に沿った方向、且つ、前記壁に囲われた空間から離れる方向に向けて延在された排出路を備えたことが望ましい。
この構成によれば、壁に囲われた空間から流出した液体を排出路により所望の位置に移動させることができる。
さらに、本発明の液体噴射ヘッドは、液体を噴射するノズルと、
前記ノズルに液体を供給する液体供給部材が接続される接続部と、
前記接続部が形成された床面から起立し、前記接続部を囲う壁と、
前記壁に形成され、前記壁に囲われた空間の内側と外側とを連通する排出口と、
前記排出口から前記床面に沿った方向、且つ、前記壁に囲われた空間から離れる方向に向けて延在された排出路と、を備え、
前記接続部に前記液体供給部材を接続した状態において、前記排出路の少なくとも一部は、前記床面に直交する方向から見て、前記液体供給部材と重ならないことを特徴とする。
前記ノズルに液体を供給する液体供給部材が接続される接続部と、
前記接続部が形成された床面から起立し、前記接続部を囲う壁と、
前記壁に形成され、前記壁に囲われた空間の内側と外側とを連通する排出口と、
前記排出口から前記床面に沿った方向、且つ、前記壁に囲われた空間から離れる方向に向けて延在された排出路と、を備え、
前記接続部に前記液体供給部材を接続した状態において、前記排出路の少なくとも一部は、前記床面に直交する方向から見て、前記液体供給部材と重ならないことを特徴とする。
この構成によれば、接続部に液体供給部材を接続した状態において、壁に囲われた空間が液体供給部材で覆われたとしても、排出路を目視により確認することができる。これにより、たとえ、接続部から液体が漏れ、排出口から排出路に液体が流出したとしても早期に発見することができる。
また、上記各構成の何れかにおいて、前記排出路に液体があることを検知する検知手段を備えたことが望ましい。
この構成によれば、壁に囲われた空間から液体が流出したことを早期に発見できる。
さらに、上記各構成の何れかにおいて、前記排出口を複数備えたことが望ましい。
この構成によれば、壁で囲われた範囲が広い場合でも、壁に囲われた空間内の液体が排出口以外の位置から流れ出ることを抑制できる。これにより、壁で囲われた範囲を広くすることができ、ひいては液体供給部材を大型化できる。
また、上記構成において、全ての前記排出口は、前記壁のうち床面に沿った一の方向側を区画する壁に形成されたことが望ましい。
この構成によれば、壁に囲われた空間内から一の方向側に液体が流出するため、液体の排出等の液体の管理を行い易くなる。
そして、本発明の液体噴射装置は、上記各構成の何れかの液体噴射ヘッド、前記液体供給部材、及び、前記液体噴射ヘッドが収容された筐体を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、液体の付着が予定されていない部分や部材に液体が付着することを抑制できる。その結果、予期せぬ不具合を抑制でき、ひいては液体噴射装置の信頼性が向上する。
また、上記構成において、前記筐体を支持する脚を複数備えたことが望ましい。
この構成によれば、印刷後の着弾対象の排出位置を高くすることができるため、ロール紙等の比較的大きな着弾対象に対する印刷が可能になる。また、各脚の高さがばらつくことにより液体噴射ヘッドが傾いたとしても、壁に囲われた空間内の液体が排出口以外の部分から流出することを抑制できる。
さらに、上記構成において、前記脚は、高さの調整が可能であることが望ましい。
この構成によれば、液体噴射装置の配置場所等に応じて高さを変えることができるため、ユーザーによる液体噴射装置の操作性が向上する。
また、上記各構成の何れかにおいて、前記ノズルから噴射された液体が着弾する着弾対象を搬送方向に向けて搬送する搬送機構を備え、
前記排出口を介して前記壁に囲われた空間の外側に漏れた液体は、前記搬送方向の下流側に排出されることが望ましい。
前記排出口を介して前記壁に囲われた空間の外側に漏れた液体は、前記搬送方向の下流側に排出されることが望ましい。
この構成によれば、着弾対象の搬送によりユーザーが液体の漏れを早期に認知できるようになる。
以下、本発明を実施するための形態を、添付図面を参照して説明する。なお、以下に述べる実施の形態では、本発明の好適な具体例として種々の限定がされているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。また、以下においては、液体噴射ヘッドの一種として、液体噴射装置の一種であるインクジェット式プリンター(以下、プリンター)1に搭載されたインクジェット式記録ヘッド(以下、記録ヘッド)3を例に挙げて説明する。
図1は、プリンター1の構成を模式的に表した正面図である。プリンター1は、記録紙等の記録媒体2(着弾対象の一種)の表面に対してインク(液体の一種)を噴射して画像等の記録(印刷)を行う装置である。このプリンター1は、記録ヘッド3、この記録ヘッド3が取り付けられるキャリッジ4、キャリッジ4を主走査方向に移動させるキャリッジ移動機構5、記録媒体2を副走査方向(本発明における搬送方向に相当)に移送する、例えば、プラテンローラー等の搬送機構6等を筐体7の内部に備えている。ここで、上記のインクは、本発明における液体供給部材としてのインクカートリッジ8に貯留されている。このインクカートリッジ8は、記録ヘッド3に対して着脱可能に装着される。なお、インクカートリッジがプリンターの筐体に配置され、当該インクカートリッジから供給チューブを通じて記録ヘッドに供給される構成を採用することもできる。
上記のキャリッジ移動機構5はタイミングベルト9を備えている。そして、このタイミングベルト9はDCモーター等のパルスモーター(図示せず)により駆動される。したがってパルスモーターが作動すると、キャリッジ4(すなわち、記録ヘッド3)は、プリンター1に架設されたガイドロッド10に案内されて、主走査方向(図1における実線矢印参照)に往復移動する。キャリッジ4の主走査方向の位置は、位置情報検出手段の一種であるリニアエンコーダー(図示せず)によって検出される。リニアエンコーダーは、その検出信号、即ち、エンコーダーパルス(位置情報の一種)をプリンター1の制御部に送信する。そして、プリンター1は、搬送機構6によって記録媒体2を主走査方向に交差する副走査方向(図1における紙面奥側から手前側に向く方向)に順次搬送させつつ、キャリッジ移動機構5によって記録ヘッド3を主走査方向に相対移動させて、記録媒体2上に画像等を記録する。
また、キャリッジ4の移動範囲内における記録領域よりも外側の端部領域(図1における右側の端部領域)には、キャリッジ4の走査の基点となるホームポジションが設定されている。このホームポジションには、端部側から順に、記録ヘッド3のノズル面30に形成されたノズル37(図5参照)を封止するキャップ11、及び、ノズル面30を払拭するためのワイパー12が配置されている。
次に記録ヘッド3について、図2〜図5を用いて説明する。図2は、記録ヘッド3の構成を説明する斜視図である。図3は、記録ヘッド3の構成を模式的に表した正面図であり、図4は、平面図である。図5は、記録ヘッド3の下方に配置される単位ヘッド16の構成を説明する断面図である。なお、以下においては、記録ヘッド3の各構成部材の積層方向を、適宜上下方向又は高さ方向として説明する。
本実施形態における記録ヘッド3は、図2〜図4に示すように、複数の液体導入針13(本発明における接続部に相当)が立設された導入針ユニット14と、複数の単位ヘッド16が固定されたヘッドホルダ15と、複数の単位ヘッド16の下面に固定された固定板17とを備えている。導入針ユニット14は、記録ヘッド3の上部を構成する部材である。この導入針ユニット14の上面には、インクカートリッジ8を取り付けるためのカートリッジ装着部19が形成されている。本実施形態におけるカートリッジ装着部19には、4本の液体導入針13が立設されている。また、各液体導入針13及び導入針ユニット14の内部には、図示しない液体流路が形成されている。液体導入針13の先端にインクカートリッジ8が挿入(換言すると、接続)されると、インクカートリッジ8内のインクが液体導入針13の先端の開口を介して液体流路内に取り込まれる。そして、この液体流路に取り込まれたインクは、ヘッドホルダ15内の接続流路及び記録ヘッド3内の一連の流路を介してノズル37に供給される。
カートリッジ装着部19は、図2及び図4に示すように、液体導入針13が形成された床面20と、床面20の外周縁から略垂直に起立し、液体導入針13を囲う第1の隔壁21(本発明における壁に相当)と、を備えている。床面20は、理想的には、プリンター1が水平な面に載置された状態で、水平方向に対して平行な面となるように設計されている。また、本実施形態における床面20は、平面視で、液体導入針13の並設方向(本実施形態では、主走査方向(図4における実線矢印参照))に沿って長尺な長方形状に形成されている。本実施形態における第1の隔壁21は、後述する排出口22に相当する部分を除いて略同じ高さに揃えられている。第1の隔壁21の内側の空間、すなわち第1の隔壁21に囲われた空間は、インクカートリッジ8が液体導入針13に取り付けられた状態で、インクカートリッジ8の一部又は全部が収容されるカートリッジ収容空間23となっている。例えば、インクカートリッジ8を液体導入針13に装着する際にインクが漏れ出たとしても、このインクをカートリッジ収容空間23内に収容することができる。これにより、インクを付着させたくない部分、例えば、回路基板等の電子部品にインクが付着することを抑制できる。
床面20を囲う第1の隔壁21のうち副走査方向、すなわち記録媒体2の搬送方向(図4における白抜き矢印参照)における下流側の第1の隔壁21(以下、適宜、下流側隔壁21aという)には、カートリッジ収容空間23内のインクを排出するための排出口22が設けられている。この排出口22は、カートリッジ収容空間23の内側と外側、すなわち、カートリッジ収容空間23と記録ヘッド3の外側の空間とを連通する開口である。本実施形態における排出口22は、下流側隔壁21aにおける主走査方向の一側(本実施形態では、ホームポジション側とは反対側)寄りに1つ設けられている。また、排出口22は、下流側隔壁21aの高さ方向(換言すると、上下方向)における上端側(すなわち、ノズル面30とは反対側)から下端側(すなわち、ノズル面30側)の途中まで、当該下流側隔壁21aを切欠いた状態に形成されている。なお、この排出口22の深さ等に関し、詳しくは後述する。
また、導入針ユニット14の副走査方向、すなわち記録媒体2の搬送方向(図4における白抜き矢印参照)におけるカートリッジ装着部19よりも下流側には、外郭部24が形成されている。すなわち、外郭部24は、下流側隔壁21aよりも副走査方向における外側に形成されている。この外郭部24は、記録ヘッド3のその他の部分よりも副走査方向の下流側に突出した部分である。なお、外郭部24の上面は、カートリッジ装着部19の床面20に対して略平行な面となるように形成され、且つ、高さ方向(換言すると、上下方向)において、床面20と略同じ位置又は床面20よりも低い位置に形成されている。また、外郭部24の外周縁には、カートリッジ装着部19の第1の隔壁21よりも高さが低い第2の隔壁25が立設されている。そして、この第2の隔壁25に囲われた領域のうち排出口22に対応する領域に当該排出口22から漏れたインクを案内する排出路26が形成されている。本実施形態における排出路26は、外郭部24の上面から起立した一対の仕切壁27により当該上面を仕切ることで形成されている。なお、一対の仕切壁27の間隔は、排出口22の開口縁の間隔(すなわち、開口幅)と略同じ間隔又はこれよりも広い間隔に形成されている。また、この仕切壁27は、副走査方向に沿って延在されている。すなわち、排出路26は、排出口22から床面20に沿った方向、且つ、カートリッジ収容空間23から離れる方向に向けて延在されている。そして、この排出路26の延在方向における排出口22とは反対側の端部に、外郭部24を貫通する貫通孔28が形成されている。これにより、排出路26に流入したインクは、貫通孔28を介して搬送方向の下流側における記録ヘッド3の外側に排出される。なお、インクを貫通孔28に誘導し易くするために、排出路26を貫通孔28に向けて傾斜させることもできる。要するに、排出路26は排出口22から床面20に沿った方向に延在されていれば、必ずしも床面20と平行である必要は無い。
ヘッドホルダ15は、記録ヘッド3の下部を構成する部材である。このヘッドホルダ15には、単位ヘッド16の一部が収容される収容空間(図示せず)が形成されている。本実施形態においては、4つの収容空間が形成され、4つの単位ヘッド16が収容されている。また、本実施形態においては、4つの単位ヘッド16が主走査方向に沿って並設されている。なお、ヘッドホルダ15の内部には、導入針ユニット14内の液体流路と単位ヘッド16の液体導入路42(図5参照)とを接続する接続流路(図示せず)が形成されている。導入針ユニット14からヘッドホルダ15の内部に導入されたインクは、この接続流路を介して単位ヘッド16(詳しくは、液体導入路42)に供給される。
本実施形態における単位ヘッド16は、図5に示すように、ノズルプレート31、流路基板32、圧電素子33、及び、封止板34等が積層された状態でケース35に取り付けられている。ケース35は、合成樹脂製の箱体状部材である。このケース35の中央部には、ノズル列方向に沿って長尺な空間である挿通空間36が形成されている。挿通空間36は、例えば、FPC(フレキシブルプリント基板)等の配線部材41が挿通される空間であり、ケース35を板厚方向に貫通した状態に形成されている。また、ケース35の内部には共通液室39と接続される液体導入路42が形成されている。
ケース35の下面に接続される封止板34は、ノズル列方向に沿って長尺なシリコン製の基板(例えば、シリコン単結晶基板)である。この封止板34には、共通液室39となる貫通部45、及び、圧電素子33を収容する圧電素子収容空間46等が形成されている。封止板34の下方に接合される流路基板32は、ノズル列方向に沿って長尺なシリコン製の基板(例えば、シリコン単結晶基板)である。この流路基板32には、ノズル列方向に沿って長尺な連通部47が2つ形成されている。この連通部47は、それぞれ封止板34の貫通部45と連通して共通液室39を構成する。また、流路基板32の2つの連通部47に挟まれた領域には、ノズル列方向に沿って複数の圧力室38が並設されている。この圧力室38の列は、2つの連通部47に対応して2列に形成されている。各圧力室38は、圧力室38よりも狭い幅に形成された供給路43を介して、連通部47と接続されている。さらに、流路基板32の上面(封止板34との間)には、振動板40が積層されている。この振動板40は、圧力室38となるべき空間の上部開口を封止する薄膜状の部材である。すなわち、この振動板40によって、圧力室38の上面が区画されている。なお、振動板40のうち連通部47に対応する領域は、振動板40が除去された開口となっている。そして、振動板40の上面における各圧力室38に対応する領域に圧電素子33がそれぞれ積層されている。本実施形態における圧電素子33は、所謂撓みモードの圧電素子である。各圧電素子33は、例えば、振動板40上から順に、個別電極となる下電極層、圧電体層及び共通電極となる上電極層が順次積層されてなる。なお、駆動回路や配線の都合によって、下電極層を共通電極、上電極層を個別電極にすることもできる。
流路基板32の下面(封止板34とは反対側の面)には、ノズルプレート31が固定されている。このノズルプレート31は、シリコン製の基板(例えば、シリコン単結晶基板)からなり、圧力室38に連通するノズル37が圧力室38毎に複数穿設されている。すなわち、ノズルプレート31には、複数のノズル37がノズルプレート31の長手方向に沿って直線状(換言すると、列状)に開設されている。この並設された複数のノズル37(すなわち、ノズル列)は、一端側のノズル37から他端側のノズル37までドット形成密度に対応したピッチで等間隔に設けられている。本実施形態では、2列に形成された圧力室38の列に対応して、お互いに離間したノズル列が2列に形成されている。なお、このノズルプレート31のインクが噴射される側の面がノズル面30である。また、図3等に示すように、このノズル面30には、接着剤等を介して固定板17が取り付けられている。本実施形態における固定板17は、複数の単位ヘッド16に亘って形成され、各単位ヘッド16のノズル面30に固定されている。なお、この固定板17のうちノズル面30に形成されたノズル37に対応する部分には、当該ノズル37を露出させる開口(図示せず)が設けられている。
以上のように構成された記録ヘッド3においては、インクカートリッジ8からのインクが、導入針ユニット14内の液体流路、ヘッドホルダ15内の接続流路及び単位ヘッド16内の一連の流路を介して圧力室38に供給される。一方、プリンター1の制御部からの駆動信号は、配線部材41等を介して圧電素子33に供給される。そして、圧力室38にインクが供給され、圧電素子33に駆動信号が供給されると、圧電素子33及び振動板40が変形し、圧力室38内のインクに圧力変動が生じることになる。この圧力変動を利用することで、記録ヘッド3はノズル37からインク滴を噴射する。
ここで、プリンター1は、略水平な面に載置されて使用されることが望ましいものの、ユーザーにおいて、必ずしも水平な面に載置されるとは限られない。また、例えば、レンタル目的等により、プリンター1を使用した後に搬送する場合がある。この際、例えば、階段や坂道等の搬送時において、プリンター1が傾く虞もある。本発明における排出口22は、このようなプリンター1の想定される傾きを考慮して、カートリッジ収容空間23内のインクが排出口22以外から漏れ出ることが無いように形成されている。すなわち、インクカートリッジ8をカートリッジ装着部19に着脱する際に漏れたインク等がカートリッジ収容空間23内に溜まっていたとしても、また、この場合においてプリンター1が傾いたとしても、排出口22からより確実にインクが流出するように排出口22が設けられている。
具体的には、図6〜図8を参照して詳しく説明する。図6は、排出口22の位置を説明するカートリッジ装着部19の正面(すなわち記録媒体2の搬送方向の下流側)から見た模式図であり、図7及び図8は、カートリッジ装着部19の側面(すなわち主走査方向のホームポジション側)から見た模式図である。なお、図6は、排出口22からインクが最も漏れ難い側に記録ヘッド3が傾いた場合を示している。また、図7は、副走査方向に記録ヘッド3が傾いた場合であって、インクが排出口22から漏れ難い側に傾いた場合を示し、図8は、副走査方向に記録ヘッド3が傾いた場合であって、インクが排出口22から漏れやすい側に傾いた場合を示している。さらに、図6及び図7に示す一点鎖線は、排出口22が無い場合に第1の隔壁21からインクが漏れない液面の限界ライン(或いは、第1の隔壁21からインクが漏れ始める液面のライン)を表し、図8に示す一点鎖線は、排出口22からインクが漏れ始める液面のラインを表している。
図6に示すように、本実施形態における排出口22は、床面20に沿った方向における排出口22と当該排出口22から最も遠い位置にある第1の隔壁21との距離をx、排出口22と床面20との最短距離をy、排出口22から最も遠い位置にある第1の隔壁21の高さをh、水平面Hに対するプリンター1の想定される最大の傾き(より詳しくは、水平面Hに対する床面20の想定される最大の傾き)をθとしたとき、以下の式(1)を満たすように形成されている。
y<h−x・tan(θ) …(1)
y<h−x・tan(θ) …(1)
排出口22から最も遠い位置にある第1の隔壁21は、図6に示すように、インクが排出口22から漏れ難い側に傾いた場合において、排出口22を設けていないとした場合に最初にインクが漏れ始める箇所であり、図6に示す一点鎖線はその際の液面のラインである。式(1)におけるx・tan(θ)は、排出口22の縁(詳しくは、インクが漏れ始める箇所に近い側の縁)における第1の隔壁21の上端から上記の液面のラインまでの距離を表している。インクが第1の隔壁21から溢れる前に排出口22から排出されるようにするためには、排出口22の一部がこの境界ラインよりも下側に位置する必要がある。すなわち、式(1)を満たす必要がある。本発明においては、この式(1)を満たすように、排出口22を設けたので、たとえカートリッジ収容空間23内にインクが溜まった状態で記録ヘッド3が傾いたとしても、このインクを排出口22から流出させることができる。すなわち、インクが排出口22以外の部分から流出すること、換言すると、排出口22以外の第1の隔壁21から溢れることを抑制できる。したがって、インクの付着が予定されていない部分や部材、例えば、回路基板等にインクが付着することを抑制できる。その結果、インクが付着することによる予期せぬ不具合を抑制でき、ひいてはプリンター1の信頼性が向上する。
そして、式(1)におけるxを、床面20に沿った方向における排出口22と当該排出口22から最も遠い位置にある第1の隔壁21との距離としたので、この式(1)を満たせば、どのような方向に傾いたとしても対応が可能となる。すなわち、傾き方によらずにインクカートリッジ8から漏れ出たインクを所定の位置へ流出させることができる。例えば、図7に示すように、記録ヘッド3が想定される最大の傾きθで副走査方向に傾いた場合でも、排出口22を設けていないとした場合に最初にインクが漏れ始める際の液面のラインより下側に排出口22の一部が位置することになる。このため、この場合でも第1の隔壁21からインクが漏れ出る前に排出口22からインクを排出することができる。要するに、床面20に沿った方向における排出口22と当該排出口22から副走査方向に最も遠い位置にある第1の隔壁21との距離をx′、排出口22と床面20との最短距離をy、排出口22から最も遠い位置にある第1の隔壁21の高さをh、副走査方向における水平面Hに対するプリンター1の傾きをθとしたとき、以下の式(1′)を必ず満たすことになる。
y<h−x′・tan(θ) …(1′)
y<h−x′・tan(θ) …(1′)
なお、水平面Hに対するプリンター1の想定される最大の傾きθとは、例えば、レンタル目的等であって、一旦プリンター1が設置された後に搬送が予定される場合には、その搬送時の最大の傾きである。具体的には、傾きθの想定される値としては、45度以下が望ましく、更には30度以下がより望ましい。また、プリンター1が設置された後に搬送が予定されない場合や、搬送頻度が低い場合、傾きθは、プリンター1の使用可能角度である。ここで、使用可能角度とは、ノズル37から正常にインク滴を噴射できる角度である。例えば、プリンター1が水平な状態においてインク滴を噴射した場合の記録媒体2上の着弾位置と、プリンター1が傾いた状態においてインク滴を噴射した場合の記録媒体2上の着弾位置とのずれが、ドットピッチの半分よりも小さくなる場合の角度である。なお、このような使用可能角度は、例えば、プリンター1の制御部にあらかじめ記憶され、プリンター1の傾きを感知するセンサー(例えば、ジャイロセンサー等)により傾きが感知された場合にエラーメッセージ等の報知を行う角度として設定される場合がある。また、プリンター1の説明書等に記載される場合もある。
ところで、排出口22と床面20との最短距離yは、上記した式(1)に加えて、以下の式(2)を満たすことが望ましく、また、以下の式(3)を満たすことがより望ましく、さらに、以下の式(4)を満たすことがさらに望ましい。
0.2・h<y<0.8・h …(2)
0.4・h<y<0.75・h …(3)
0.5・h<y<0.7・h …(4)
0.2・h<y<0.8・h …(2)
0.4・h<y<0.75・h …(3)
0.5・h<y<0.7・h …(4)
これにより、インクが排出口22から漏れやすい側に傾いた場合でも、なるべく多くのインクをカートリッジ収容空間23内に収容することができる。例えば、図8に示すように、副走査方向のインクが排出口22から漏れやすい側(すなわち図7とは反対側)にθ傾いた場合でも、一点鎖線で示す液面のラインのように、カートリッジ収容空間23の略半分までインクを留めることができる。換言すると、カートリッジ収容空間23内に留まるインクの量を増やすことができる。その結果、記録ヘッド3の外側へ排出されるインクの量を抑えることができ、漏れ出たインクによりプリンター1を構成する部品等が汚損されることを抑制できる。
そして、本実施形態においては、図2及び図4に示すように、排出口22から離れる方向に向けて延在された排出路26を備えたので、排出口22から流出したインクを排出路26により所望の位置に移動させることができる。本実施形態では、排出口22から流出したインクが、排出路26及び貫通孔28を介して記録媒体2の搬送方向の下流側に排出されるように構成されている。これにより、貫通孔28から記録ヘッド3の外側に排出されたインクが記録媒体2の下流側、すなわち、記録媒体2の最初に排出される側に付着し易くなる。その結果、記録媒体2の搬送によりユーザーがインクの漏れを早期に認知できるようになり、ひいてはプリンター1が傾いていることを早期に認知できるようになる。
ところで、記録ヘッド3とインクカートリッジ8との接続部は、上記した第1の実施形態で例示したものに限られない。例えば、液体導入針の数は、4つに限られず、記録ヘッドが噴射するインクの種類に応じて適宜に設定し得る。要するに、液体導入針を1つ以上備えた記録ヘッドに本発明を適用できる。また、記録ヘッド3とインクカートリッジ8との接続部は液体導入針13に限られない。例えば、カートリッジ装着部に不織布やスポンジ等の多孔質材からなる部分を露出させ、インクカートリッジに形成された多孔質材からなる部分と接触させて、インクを導入流路内に取り込む所謂フォーム形式の接続方法を採用することもできる。この場合、カートリッジ装着部の多孔質材が本発明における接続部に相当する。さらに、インクカートリッジの装着方向としては、上下方向(換言すると、インクの噴射方向)に限られない。インクカートリッジ8をカートリッジ装着部19に着脱できれば、インクカートリッジ8の装着方向は限定されない。例えば、図9に示す第2の実施形態では、水平方向(本実施形態では、副走査方向)にインクカートリッジ8が装着されるように構成されている。
具体的には、第2の実施形態における記録ヘッド3は、導入針ユニット14のカートリッジ装着部19に、床面20から起立した針基部49と、この針基部49から副走査方向に突出した水平導入針50(本発明における接続部に相当)と、を備えている。本実施形態においては、4本の水平導入針50が針基部49に立設されている。また、針基部49は、上下方向において第1の隔壁21よりも高く形成されている。第1の実施形態と同様に、各水平導入針50、針基部49及び導入針ユニット14の内部には、図示しない液体流路が形成されている。この液体流路を介してインクカートリッジ8内のインクは、ヘッドホルダ15側に送られることになる。なお、その他の構成は、上記した第1の実施形態と同じであるため、説明を省略する。
また、上記した各実施形態においては、第1の隔壁51の高さが略同じ高さに揃えられていたが、これには限られない。例えば、図10に示す第3の実施形態においては、隔壁の高さが場所により異なっている。具体的には、副走査方向の下流側に位置する第1の隔壁51、及び、主走査方向における左右両側に位置する第1の隔壁51のうち副走査方向の下流側の部分が、比較的高さの低い部分となっている(以下、この部分を適宜低背隔壁51aという)。一方、副走査方向の上流側に位置する第1の隔壁51、及び、主走査方向における左右両側に位置する第1の隔壁51のうち副走査方向の上流側の部分が、比較的高さの高い部分となっている(以下、この部分を適宜高背隔壁51bという)。換言すると、本実施形態における第1の隔壁51は、床面20からの高さが低い低背隔壁51aと、床面20からの高さが高い高背隔壁51bと、を備えている。そして、本実施形態においても、上記した各実施形態と同様の位置に排出口22が設けられている。すなわち、副走査方向の下流側に位置する低背隔壁51aに排出口22が設けられている。
ここで、排出口22は、低背隔壁51aと高背隔壁51bとのそれぞれの隔壁で式(1)を満たすように形成されている。すなわち、図11に示すように、床面20に沿った方向における排出口22と当該排出口22から最も遠い位置にある低背隔壁51aとの距離をx1、床面20に沿った方向における排出口22と当該排出口22から最も遠い位置にある高背隔壁51bとの距離をx2、排出口22と床面20との最短距離をy、排出口22から最も遠い位置にある低背隔壁51aの高さをh1、排出口22から最も遠い位置にある高背隔壁51bの高さをh2、水平面Hに対するプリンター1の想定される最大の傾きをθとしたとき、以下の式(1−1)及び式(1−2)を満たすように排出口22が形成されている。
y<h1−x1・tan(θ) …(1−1)
y<h2−x2・tan(θ) …(1−2)
y<h1−x1・tan(θ) …(1−1)
y<h2−x2・tan(θ) …(1−2)
このように、本実施形態でも、式(1−1)及び式(1−2)を満たすため、たとえカートリッジ収容空間23内にインクが溜まった状態で記録ヘッド3が傾いたとしても、このインクを排出口22から流出させることができる。すなわち、インクが排出口22以外の部分から流出すること、換言すると、排出口22以外の第1の隔壁51から溢れることを抑制できる。したがって、インクの付着が予定されていない部分や部材、例えば、回路基板等にインクが付着することを抑制できる。その結果、インクが付着することによる予期せぬ不具合を抑制でき、ひいてはプリンター1の信頼性が向上する。なお、その他の構成は、上記した第1の実施形態と同じであるため、説明を省略する。
なお、上記した第3の実施形態では、第1の隔壁51が高さの異なる低背隔壁51aと高背隔壁51bとの2つの隔壁で構成されたが、これには限られない。例えば、第1の隔壁51がさらに多くの高さの異なる部分で構成されても良い。この場合、高さの同じ部分において、それぞれ上記した式(1)を満たすように排出口22を設定すれば良い。また、上記した各実施形態では、下流側の第1の隔壁51における主走査方向の一側寄りに排出口22を設けたが、これには限られない。上記した式(1)を満たせば、第1の隔壁51の何れの位置に設けても良い。さらに、上記した各実施形態では、第1の隔壁51に1つの排出口22を設けたが、これには限られない。例えば、図12に示す第4の実施形態においては、排出口22が2つ形成されている。
より詳しく説明すると、本実施形態においては、図12に示すように、床面20を囲う第1の隔壁21のうち副走査方向(図12における白抜き矢印参照)における下流側の第1の隔壁21(下流側隔壁21a)に排出口22を2つ設けている。具体的には、下流側隔壁21aにおける主走査方向の一側(ホームポジション側とは反対側)寄りに設けられた排出口22aと、下流側隔壁21aにおける主走査方向の他側(ホームポジション側)寄りに設けられた排出口22bとを備えている。すなわち、排出口22aと排出口22bとは、第1の隔壁21のうち副走査方向の下流側を区画する下流側隔壁21aに、主走査方向に位置をずらして形成されている。また、外郭部24の上面には、排出口22aに対応する排出路26a及び貫通孔28aと、排出口22bに対応する排出路26b及び貫通孔28bとが形成されている。これにより、排出口22aから流出したインクは、排出路26a及び貫通孔28aを介して、また、排出口22bから流出したインクは、排出路26b及び貫通孔28bを介して、記録ヘッド3の外側へ排出される。そして、本実施形態においては、排出口22a及び排出口22bの両方が式(1)を満たすように構成されている。これにより、本実施形態においても、カートリッジ収容空間23内のインクが排出口22以外の位置から流れ出ることを抑制できる。また、2つの排出口22を設けることで、第1の隔壁21で囲われた範囲(すなわち床面20の面積)が広い場合でも、カートリッジ収容空間23内のインクが排出口22以外の位置から流れ出ることをより確実に抑制できる。これにより、第1の隔壁21で囲われた範囲を広くすることができ、カートリッジ装着部19、ひいてはインクカートリッジ8を大型化できる。なお、その他の構成は、上記した第1の実施形態と同じであるため説明を省略する。
なお、上記した第4の実施形態においては、排出口22a及び排出口22bの両方が式(1)を満たすように構成されたが、これには限られない。少なくとも何れか一方の排出口22が式(1)を満たせばよい。また、排出路26及び貫通孔28を2つの排出口22に対応して2つ設けたが、これには限られない。例えば、排出路を一方の排出口22に対応する位置から他方の排出口22に対応する位置に亘って形成し、2つの排出口22の中間に対応する位置に貫通孔を1つ設けるようにしても良い。さらに、排出口22は、2つに限られず、さらに複数の排出口を設けても良い。この場合、全ての排出口が式(1)を満たすことが望ましいが、少なくとも1つの排出口が式(1)を満たせばよい。そして、この場合において、全ての排出口が、床面20を囲う第1の隔壁21のうち床面20に沿った一の方向側(例えば、副走査方向の下流側)を区画する部分(例えば、下流側隔壁21a)に形成されることが望ましい。このようにすれば、カートリッジ収容空間23内から一の方向側にインクが流出するため、排出路等を共通にでき、インクが排出される箇所を特定し易くなる。すなわち、インクの排出等のインクの管理を行い易くなる。
ところで、上記した各実施形態では、床面20を囲う第1の隔壁21のうち副走査方向における下流側の第1の隔壁21(下流側隔壁21a)に排出口22を設けたがこれには限られない。図13に示す第5の実施形態では、床面20を囲う第1の隔壁21のうち主走査方向の他側(第5の実施形態では、ホームポジション側)の第1の隔壁21に排出口22が設けられている。なお、図13は、第5の実施形態における記録ヘッド3の構成を模式的に表した平面図である。また、図13に示す破線は、カートリッジ装着部19に装着されたインクカートリッジ8を表している。
本実施形態における記録ヘッド3の導入針ユニット14は、図13に示すように、カートリッジ装着部19と、カートリッジ装着部19から主走査方向(図13における実線矢印参照)の他側(すなわち、ホームポジション側)に延在する排出路53とを備えている。カートリッジ装着部19の床面20を囲う第1の隔壁21のうち主走査方向の他側の第1の隔壁21には、排出口22が1つ形成されている。本実施形態においても、排出口22は、上記した式(1)を満たすように形成されている。本実施形態における排出路53は、排出口22に対応する位置から当該排出口22から離れる方向に、主走査方向に沿って延在されている。具体的には、排出路53は、第1の隔壁21から主走査方向に沿って延在された底面54と、この底面54の副走査方向の両側に起立した壁面55と、により区画されている。また、排出路53の排出口22とは反対側の端は、開放されている。そして、液体導入針13にインクカートリッジ8を接続した状態において、床面20に直交する方向から見て、すなわち平面視で、排出路53とインクカートリッジ8とが重ならないように構成されている。これにより、カートリッジ収容空間23がインクカートリッジ8で覆われたとしても、インクカートリッジ8に邪魔されることなく排出路53を目視で確認することができる。その結果、インクカートリッジ8と液体導入針13との接続部からインクが漏れ、さらにカートリッジ収容空間23から排出口22を介してインクが溢れたとしても、排出路53を確認することにより、インクの流出を早期に発見することができる。また、排出路53の端部から排出されたインクが記録媒体2に付着し得るため、記録媒体2の搬送によりユーザーがインクの漏れを早期に認知できるようになる。なお、その他の構成は、上記した第1の実施形態と同じであるため、説明を省略する。
なお、本実施形態において、例えば、ホームポジションに位置する記録ヘッド3の排出路53を外部から確認できるように、プリンター1の筐体7に窓等を設けることもできる。この場合、インクの流出を一層確認し易くなる。また、液体導入針にインクカートリッジを接続した状態で、インクカートリッジが第1の隔壁の外側にはみ出す構成、すなわち、第1の隔壁とインクカートリッジとが重なる構成を採用することもできる。この場合でも、液体導入針にインクカートリッジを接続した状態において、床面に直交する方向から見て、すなわち平面視で排出路の少なくとも一部がインクカートリッジと重ならないように構成される。
また、図14及び図15に示す第6の実施形態においては、排出路53にインクがあることを検知するための検知手段として、スポンジ等の多孔質体56を備えている。なお、図14は、第6の実施形態におけるプリンター1の構成を模式的に表した正面図であり、図15は、側面図である。
本実施形態における記録ヘッド3は、図13に示す第5の実施形態における記録ヘッド3と略同じ構成を有しており、カートリッジ装着部19から延在する排出路53を備えている。また、図14に示すように、本実施形態におけるプリンター1は、ホームポジションに待機する記録ヘッド3の排出路53と当接する多孔質体56を筐体7内に備えている。さらに、図15に示すように、プリンター1の筐体7における多孔質体56に対応する部分は、外部から多孔質体56を目視できるように、筐体7が開口された窓部52となっている。なお、この窓部52は、透明な部材で塞ぐこともできる。このように、多孔質体56を配置し、この多孔質体56を目視できるように構成(本実施形態では、窓部52を形成)したので、記録ヘッド3の排出路53にインクが漏れた場合に当該漏れを早期に発見することができる。すなわち、カートリッジ収容空間23から排出口22を介してインクが流出した場合、このインクが排出路53に排出され、その端部に当接する多孔質体56に吸収されるため、多孔質体56がインクで汚れることになる。この汚れを、窓部52を介して確認することで、カートリッジ収容空間23からインクが流出したことを早期に発見できる。その結果、プリンター1が傾いていることを早期に認知できる。なお、その他の構成は、上記した第1の実施形態と同じであるため、説明を省略する。
なお、第6の実施形態における多孔質体56は、排出路53と当接するように配置したが、これには限られない。例えば、ホームポジションに待機する記録ヘッド3の排出路53の端部の下方に多孔質体を配置し、当該排出路53の端部から垂れたインクを多孔質体で吸収するようにしても良い。この場合においても、外部から多孔質体56を容易に目視できるように、例えば、筐体7に窓部等を設けることが望ましい。また、排出路53にインクがあることを検知するための検知手段としては、多孔質体56に限られない。例えば、インク(液体)を感知するセンサー等であっても良い。このようなセンサーは、排出路等に配置され、排出路にインクがあることを検出した場合、プリンターの制御部に信号を送信する。そして、プリンターの制御部は、この信号を受信すると、例えば、プリンターや外部の表示部にエラーメッセージを表示したり、警報音等を発したりして、その旨を報知する。
ところで、以上においては、液体噴射ヘッドとして、記録媒体2の搬送方向と直交する方向に走査(往復移動)しつつインクの噴射を行う記録ヘッド3(所謂シリアルヘッド)を例示したが、これには限られない。複数の記録ヘッドが並べられた記録ヘッドユニット(所謂ラインヘッド)及びこれを備えたラインプリンターにも本発明を適用できる。具体的には、図16及び図17を参照して説明する。図16は、第7の実施形態におけるプリンター57の構成を模式的に表した正面図である。図17は、第7の実施形態における記録ヘッドユニット59の構成を模式的に表した平面図である。なお、本実施形態においては、記録ヘッドユニット59が本発明における液体噴射ヘッドに相当する。
本実施形態におけるプリンター57は、ロール紙や布帛等の比較的大きな記録媒体(図示せず)に対してインクを噴射して画像等の記録(印刷)を行う所謂ラインプリンターである。このプリンター57は、複数の記録ヘッド58が記録媒体の幅方向に並べられた記録ヘッドユニット59、記録ヘッドユニット59に対して間隔を空けて配置され、記録媒体を支持するプラテン60、記録媒体を搬送する搬送機構(図示せず)等を筐体61の内部に備えている。また、本実施形態においては、筐体61の外側に取り付けられたインクタンク62にインクが貯留されており、当該インクタンク62内のインクは、供給チューブ63を通じて記録ヘッドユニット59に供給される。供給チューブ63は、フッ素樹脂等からなるチューブであり、図17に示す記録ヘッドユニット59の上面のチューブ接続部64に接続されている。なお、本実施形態においては、供給チューブ63が本発明における液体供給部材に相当し、チューブ接続部64が本発明における接続部に相当する。
また、プリンター57の筐体61の下方には、当該筐体61を支持する脚65が2本設けられている。なお、この脚65は、2本に限られず、筐体61に複数本備えていても良い。各脚65は、図示しない高さ調整機能を備えており、筐体61の高さを任意に変更できるように構成されている。さらに、2本の脚65の間には、両者を接続する接続部材66が取り付けられている。この接続部材66は、脚65を安定させる部材である。なお、脚65の下方にキャスター等を設けて、プリンター57を移動可能に構成することもできる。また、脚65と脚65との間の部分にインクタンクを設けることもできる。
記録ヘッドユニット59は、複数の部材から成る供給部材71と、記録ヘッド58とを備えている。供給部材71は記録ヘッド58が取り付けられる部材であり、その内部には各記録ヘッドの少なくとも一部が収容される収容空間、及び、供給チューブ63からのインクを各記録ヘッド58に供給する液体流路(何れも図示せず)が設けられている。また、供給部材71の上面における他側の端部には、図17に示すように、チューブ接続部64が複数(本実施形態では4つ)設けられている。このチューブ接続部64が形成された面が床面67であり、この床面67を囲うように供給部材71から略垂直に起立した起立壁68(本発明における壁に相当)が形成されている。なお、供給部材71の床面67は、理想的には、プリンター57が水平な面に載置された状態で、水平方向に対して平行な面となるように設計されている。そして、チューブ接続部64を囲う起立壁68のうち記録ヘッドユニット59の他側の端に位置する起立壁68に、排出口69が1つ形成されている。この排出口69は、上記した第1の実施形態と同様に、上記の式(1)を満たすように構成されている。ただし、本実施形態においては、式(1)のxを床面67に沿った方向における排出口69と当該排出口69から最も遠い位置にある起立壁68、yを排出口69と床面67との最短距離、hを排出口69から最も遠い位置にある起立壁68の高さと読み替えるものとする。
また、本実施形態における供給部材71は、図17に示すように、排出口69に対応する部分から記録ヘッドユニット59の長尺方向(換言すると、記録媒体の搬送方向に直交する方向)に延在する排出路70を備えている。この排出路70の排出口69とは反対側には、インクを検知するための検知手段として多孔質体72が設けられている。なお、本実施形態においても、第6の実施形態と同様に、プリンター57の筐体61における多孔質体72に対応する部分に窓部(図示せず)が設けられている。これにより、外部から多孔質体72を目視で確認することができる。また、排出路70は、当該排出路70に排出されたインクが多孔質体72側へ移動し易くなるように、多孔質体72に向けて傾斜していることが望ましい。なお、記録ヘッドユニット59に取り付けられる記録ヘッド58に関しては、上記した第1の実施形態における記録ヘッド3と略同じ構成であるため、説明を省略する。
このように、本実施形態においても、起立壁68に形成された排出口69が、式(1)を満たすため、例えば、チューブ接続部64に供給チューブ63を接続する際に、起立壁68に囲まれた空間内にインクが漏れ、この空間内にインクが溜まった状態でプリンター57が傾いたとしても、このインクを排出口69から流出させることができる。すなわち、例えば、各脚65の高さがばらついたり、プリンター57の設置場所が傾いていたりすることにより記録ヘッドユニット59が傾いたとしても、起立壁68に囲われた空間内のインクが排出口69以外の部分から流出することを抑制できる。したがって、インクの付着が予定されていない部分や部材、例えば、回路基板等にインクが付着することを抑制できる。その結果、インクが付着することによる予期せぬ不具合を抑制でき、ひいてはプリンター57の信頼性が向上する。
また、本実施形態においても多孔質体72を配置し、この多孔質体72を目視できるように構成したので、記録ヘッドユニット59の排出路70にインクが漏れた場合に当該漏れを早期に発見することができる。その結果、プリンター57が傾いていることを早期に認知できる。そして、本実施形態においては、筐体61を支持する脚65を複数備えたので、印刷後の記録媒体の排出位置を高くすることができる。このため、比較的大きな記録媒体に対する印刷が可能になる。また、各脚65は高さの調整が可能であるため、プリンター57の配置場所等に応じて高さを変えることができる。その結果、ユーザーによるプリンター57の操作性が向上する。
そして、以上においては、液体噴射ヘッドとして、インクを噴射する記録ヘッド3、又は、記録ヘッドユニット59を例に挙げて説明したが、本発明は、他の液体噴射ヘッド等にも適用することができる。例えば、液晶ディスプレイ等のカラーフィルターの製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ、FED(面発光ディスプレイ)等の電極形成に用いられる電極材噴射ヘッド、バイオチップ(生物化学素子)の製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド等にも本発明を適用することができる。ディスプレイ製造装置用の色材噴射ヘッドでは液体の一種としてR(Red)・G(Green)・B(Blue)の各色材の溶液を噴射する。また、電極形成装置用の電極材噴射ヘッドでは液体の一種として液状の電極材料を噴射し、チップ製造装置用の生体有機物噴射ヘッドでは液体の一種として生体有機物の溶液を噴射する。
1…プリンター,2…記録媒体,3…記録ヘッド,4…キャリッジ,5…キャリッジ移動機構,6…搬送機構,7…筐体,8…インクカートリッジ,9…タイミングベルト,10…ガイドロッド,11…キャップ,12…ワイパー,13…液体導入針,14…導入針ユニット,15…ヘッドホルダ,16…単位ヘッド,17…固定板,19…カートリッジ装着部,20…床面,21…第1の隔壁,21a…下流側隔壁,22…排出口,22a…排出口,22b…排出口,23…カートリッジ収容空間,24…外郭部,25…第2の隔壁,26…排出路,26a…排出路,26b…排出路,27…仕切壁,28…貫通孔,28a…貫通孔,28b…貫通孔,30…ノズル面,31…ノズルプレート,32…流路基板,33…圧電素子,34…封止板,35…ケース,36…挿通空間,37…ノズル,38…圧力室,39…共通液室,40…振動板,41…配線部材,42…液体導入路,43…供給路,45…貫通部,46…圧電素子収容空間,47…連通部,49…針基部,50…水平導入針,51…第1の隔壁,51a…低背隔壁,51b…高背隔壁,52…窓部,53…排出路,54…底面,55…壁面,56…多孔質体,58…プリンター,58…記録ヘッド,59…記録ヘッドユニット,60…プラテン,61…筐体,62…インクタンク,63…供給チューブ,64…チューブ接続部,65…脚,66…接続部材,67…床面,68…起立壁,69…排出口,70…排出路,71…供給部材,72…多孔質体
Claims (11)
- 液体を噴射するノズルと、
前記ノズルに液体を供給する液体供給部材が接続される接続部と、
前記接続部が形成された床面から起立し、前記接続部を囲う壁と、
前記壁に形成され、前記壁に囲われた空間の内側と外側とを連通する排出口と、を備え、
前記床面に沿った方向における前記排出口と当該排出口から最も遠い位置にある前記壁との距離をx、前記排出口と前記床面との最短距離をy、前記排出口から最も遠い位置にある前記壁の高さをh、水平面に対する前記床面の想定される最大の傾きをθとしたとき、以下の式(1)を満たすことを特徴とする液体噴射ヘッド。
y<h−x・tan(θ) …(1) - 前記式(1)に加えて、以下の式(2)を満たすことを特徴とする請求項1に記載の液体噴射ヘッド。
0.2・h<y<0.8・h …(2) - 前記排出口から前記床面に沿った方向、且つ、前記壁に囲われた空間から離れる方向に向けて延在された排出路を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の液体噴射ヘッド。
- 液体を噴射するノズルと、
前記ノズルに液体を供給する液体供給部材が接続される接続部と、
前記接続部が形成された床面から起立し、前記接続部を囲う壁と、
前記壁に形成され、前記壁に囲われた空間の内側と外側とを連通する排出口と、
前記排出口から前記床面に沿った方向、且つ、前記壁に囲われた空間から離れる方向に向けて延在された排出路と、を備え、
前記接続部に前記液体供給部材を接続した状態において、前記排出路の少なくとも一部は、前記床面に直交する方向から見て、前記液体供給部材と重ならないことを特徴とする液体噴射ヘッド。 - (※検知手段は、排出路の出口に限られず、出口の下方や排出路の途中にあっても良いと思われたので、検知手段の位置を限定しないようにしました。)
前記排出路に液体があることを検知する検知手段を備えたことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の液体噴射ヘッド。 - 前記排出口を複数備えたことを特徴とする請求項1から請求項5の何れか一項に記載の液体噴射ヘッド。
- 全ての前記排出口は、前記壁のうち床面に沿った一の方向側を区画する壁に形成されたことを特徴とする請求項6に記載の液体噴射ヘッド。
- 請求項1から請求項7の何れか一項に記載の液体噴射ヘッド、前記液体供給部材、及び、前記液体噴射ヘッドが収容された筐体を備えたことを特徴とする液体噴射装置。
- 前記筐体を支持する脚を複数備えたことを特徴とする請求項8に記載の液体噴射装置。
- 前記脚は、高さの調整が可能であることを特徴とする請求項9に記載の液体噴射装置。
- 前記ノズルから噴射された液体が着弾する着弾対象を搬送方向に向けて搬送する搬送機構を備え、
前記排出口を介して前記壁に囲われた空間の外側に漏れた液体は、前記搬送方向の下流側に排出されることを特徴とする請求項8から請求項10の何れか一項に記載の液体噴射装置。
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JP2017145193A JP2019025703A (ja) | 2017-07-27 | 2017-07-27 | 液体噴射ヘッド、及び、液体噴射装置 |
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