JP2019025504A - 抵抗溶接装置 - Google Patents

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哲 多田羅
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Abstract

【課題】望ましい特性をもつ抵抗溶接装置を提供する。【解決手段】抵抗溶接装置は、電極チップ36と、電極チップを保持する電極ホルダ35と、電極ホルダの位置を移動させて被溶接物と電極チップとの距離を調節する駆動部とを備え、電極ホルダは、電極ホルダを第1領域121と、第1領域よりも被溶接物に近い位置に設けられて、電極チップが接続されている第2領域128とに分けているスリット125と、第1領域と第2領域とを接続している撓み部122とを備える。これによると、撓み部により電極ホルダが撓むことで電極チップの追従応答性が向上する。このため、抵抗溶接装置としての望ましい特性を得ることができる。【選択図】図2

Description

この明細書における開示は抵抗溶接装置に関する。
抵抗溶接機は、電極チップを連続して使用可能な回数を示す連続打点数を向上させるために、追従応答性や放熱性を高めることが求められている。特許文献1は、スポット溶接機の電極ホルダを開示する。抵抗溶接機であるスポット溶接機は、電極ホルダ部にバネによる加圧機構を取り付けている。このバネにより、電極ホルダにバネ力を付勢させ、溶接時の電極の追従応答性を高めている。
特開平10−249540号公報
従来技術の構成では、追従応答性を向上させるためにバネなどの別部品を必要としていた。すなわち、連続打点数を向上させるために、複雑な構成が必要であった。また、従来技術の構成では、放熱性の改善については寄与しないため、連続打点数を向上させるために放熱性を改善する構成が別途必要であった。上述の観点において、または言及されていない他の観点において、抵抗溶接装置にはさらなる改良が求められている。
開示される1つの目的は、簡単な構成で追従応答性を高めることができる抵抗溶接機を提供することである。
ここに開示された抵抗溶接装置は、電極チップ(36)と、電極チップを保持する電極ホルダ(35、435)と、電極ホルダの位置を移動させて被溶接物と電極チップとの距離を調節する駆動部(32)とを備え、電極ホルダは、電極ホルダを第1領域(121、421)と、第1領域よりも被溶接物に近い位置に設けられて電極チップが接続されている第2領域(128、328、428)とに分けているスリット(125、425)と、第1領域と第2領域とを接続している撓み部(122、222、322、422、522、622)とを備えている。
開示された抵抗溶接装置によると、撓み部により、溶接時に被溶接物を電極チップと下部電極とで挟んで加圧した状態を維持しやすい。すなわち、追従応答性を高めることができる。
この明細書における開示された複数の態様は、それぞれの目的を達成するために、互いに異なる技術的手段を採用する。請求の範囲およびこの項に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態の部分との対応関係を例示的に示すものであって、技術的範囲を限定することを意図するものではない。この明細書に開示される目的、特徴、および効果は、後続の詳細な説明、および添付の図面を参照することによってより明確になる。
抵抗溶接装置のブロック図である。 電極チップを備えた状態の上部電極ホルダを示す正面図である。 電極チップを備えた状態の上部電極ホルダを示す右側面図である。 第2実施形態の上部電極ホルダを示す正面図である。 第3実施形態の上部電極ホルダを示す正面図である。 第4実施形態の上部電極ホルダを示す正面図である。 第5実施形態の上部電極ホルダを示す正面図である。 第6実施形態の上部電極ホルダを示す正面図である。 第7実施形態の上部電極ホルダを示す正面図である。
図面を参照しながら、複数の実施形態を説明する。複数の実施形態において、機能的におよび/または構造的に対応する部分および/または関連付けられる部分には同一の参照符号、または百以上の位が異なる参照符号が付される場合がある。対応する部分および/または関連付けられる部分については、他の実施形態の説明を参照することができる。
第1実施形態
図1において、抵抗溶接装置1は、上部駆動源31、電極チップ36、下部駆動源41、下部電極46、電源(PWR)50、制御装置(ECU)60を備えている。抵抗溶接装置1は、被溶接物を上下方向に挟むように設置されている。抵抗溶接装置1は、電極チップ36と下部電極46との間に被溶接物を挟んだ状態で電流を流すことで、ジュール熱を発生させて溶接を行う装置である。ただし、被溶接物を挟む方向は、上下方向に限られない。すなわち、左右方向や斜め方向など、上下方向以外の方向で被溶接物の一方側の部位とその反対側の部位とを挟むようにしてもよい。抵抗溶接装置1は、点で接合を行うスポット溶接や、連続して線で接合を行うシーム溶接などの溶接に用いることができる。
抵抗溶接装置1は、最上部に上部駆動源31を備えている。上部駆動源31は、例えばエアシリンダである。上部駆動源31は、作動時、上部駆動部32を上下方向に往復移動させて上部駆動部32の位置を調節する。上部駆動部32は、上部駆動源31よりも下の領域で上下動を行う。上部駆動部32は、請求項の駆動部に相当する。上部駆動部32の下面には、上部絶縁部材33が配置されている。上部絶縁部材33は、例えばベークライト等の絶縁性の樹脂により形成されている。
上部絶縁部材33の下面には、上部印加部34が設けられている。上部印加部34は、銅またはクロム銅などの金属製である。上部印加部34は、電源50により電圧が印加される部材である。上部印加部34と上部絶縁部材33とは、接触状態ではあるが、上部絶縁部材33の絶縁性が高く、電流が流れない状態である。すなわち、上部駆動部32と上部印加部34とは、上部絶縁部材33により、電気的に絶縁されている。
上部印加部34の下面には、上部電極ホルダ35が設けられている。上部電極ホルダ35は、クロム銅などの金属製である。上部電極ホルダ35と上部印加部34とは、例えばネジで締結固定されている。上部電極ホルダ35は、第1ブロック110と第2ブロック120との2つの部材を有している。上部電極ホルダ35は、請求項の電極ホルダに相当する。
上部電極ホルダ35の側面下部には、電極チップ36が設けられている。電極チップ36は、例えばクロム銅などの金属製である。電極チップ36は、円柱状である。電極チップ36は、上部電極ホルダ35に取り付けられた状態で、長手方向と上下方向とが一致している。上部印加部34と上部電極ホルダ35とは、互いに接触している。上部電極ホルダ35と電極チップ36とは、互いに接触している。すなわち、上部印加部34と電極チップ36とは、間に上部電極ホルダ35を介して接続された状態である。したがって、上部印加部34の電位と電極チップ36の電位とは等電位である。言い換えると、上部印加部34の電位を制御することで、電極チップ36の電位を制御することができる。
抵抗溶接装置1は、最下部に下部駆動源41を備えている。下部駆動源41は、例えばエアシリンダである。下部駆動源41は、作動時、下部駆動部42を上下方向に往復移動させて下部駆動部42の位置を調節する。下部駆動部42は、下部駆動源41よりも上の領域で上下動を行う。下部駆動部42の上面には、下部絶縁部材43が配置されている。下部絶縁部材43は、例えばベークライト等の絶縁性の樹脂により形成されている。
下部絶縁部材43の下面には、下部印加部44が設けられている。下部印加部44は、銅あるいはクロム銅などの金属製である。下部印加部44は、電源50により電圧が印加される部材である。下部印加部44と下部絶縁部材43とは、接触状態ではあるが、下部絶縁部材43の絶縁性が高く、電流が流れない状態である。すなわち、下部駆動部42と下部印加部44とは、下部絶縁部材43により、電気的に絶縁されている。
下部印加部44の下面には、下部電極ホルダ45が設けられている。下部電極ホルダ45は、クロム銅などの金属製である。下部電極ホルダ45と下部印加部44とは、例えばネジで締結固定されている。下部電極ホルダ45は、円柱状である。下部電極ホルダ45の上面中央には、下部電極46を挿入して保持するための開口が設けられている。
下部電極ホルダ45の上部には、下部電極46が設けられている。下部電極46は、金属製である。下部電極46は、円柱状である。下部電極46は、下部電極ホルダ45に取り付けられた状態で、長手方向と上下方向とが一致している。下部印加部44と下部電極ホルダ45とは、互いに接触している。下部電極ホルダ45と下部電極46とは、互いに接触している。すなわち、下部印加部44と下部電極46とは、間に下部電極ホルダ45を介して接続された状態である。したがって、下部印加部44の電位と下部電極46の電位とは等電位である。言い換えると、下部印加部44の電位を制御することで、下部電極46の電位を制御することができる。電極チップ36と下部電極46とはそれぞれの先端が対向している。すなわち、電極チップ36の下端面は、下部電極46の上端面の直上に位置している。
電源50は、上部印加部34と下部印加部44とに電気的に接続されている。つまり、電源50の正極は、導線を用いて上部印加部34と接続されている。電源50の負極は、導線を用いて下部印加部44と接続されている。
制御装置60は、演算手段としてのCPU、記憶手段としてのROMおよび、RAM、ならびに、入出力手段を設けたコンピュータである。制御装置60は、抵抗溶接装置1の各部に設けられたセンサーからの信号や、使用者による操作に基づき、ROMなどに格納されたプログラムに従ってCPUで演算を行う。制御装置60は、算出された演算結果に基づき、抵抗溶接装置1を制御する。
制御装置60は、上部駆動源31および下部駆動源41と接続されている。制御装置60は、上部駆動源31および下部駆動源41を制御することで、電極チップ36の位置および下部電極46の位置を制御する。すなわち、制御装置60は、電極チップ36と下部電極46とで、溶接したい部材を上下に挟み込む制御を行う。
制御装置60は、電源50と接続されている。制御装置60は、電源50を制御することで、上部印加部34と下部印加部44との電圧を制御する。すなわち、制御装置60は、電極チップ36および下部電極46に流れる電流を制御する。これにより、溶接したい部材に生じさせるジュール熱の大きさを制御する。
図2において、上部電極ホルダ35は、第1ブロック110と第2ブロック120とを有している。第1ブロック110は、第2ブロック120よりも上方に位置している。すなわち、上部印加部34と直接接触しているのは第1ブロック110のみである。さらに、電極チップ36と直接接触しているのは第2ブロック120のみである。言い換えると、上部印加部34と等電位な部材は、上から第1ブロック110、第2ブロック120、電極チップ36の順に設けられている。
第1ブロック110は、直方体の下側が一部分切り欠かれた形状である。第1ブロック110の下方には第2ブロック120が位置している。第1ブロック110と第2ブロック120とは、ホルダ固定用ネジ131により締結固定されている。ホルダ固定用ネジ131は、駆動方向とは直交する方向から挿入されて第1ブロック110と第2ブロック120とを固定している。すなわち、第1ブロック110と第2ブロック120とは、ホルダ固定用ネジ131により着脱自在である。ただし、第1ブロック110と第2ブロック120との固定方法はネジによる締結固定に限られない。例えば、接着用テープで接着するなどして固定してもよい。
第2ブロック120は、駆動方向である上下方向と交差する方向にスリット125が設けられている。第2ブロック120は、スリット125よりも上に位置している上部領域121と、スリット125よりも下に位置している下部領域128とを有している。すなわち、下部領域128は、上部領域121よりも下に位置している。上部領域121と下部領域128とは、撓み部122で接続されている。撓み部122は、スリット125の対向領域に設けられている。言い換えると、スリット125は、上部領域121の下面と撓み部122の側面と下部領域128の上面とで区画されている空間である。上部領域121は、請求項の第1領域に相当する。下部領域128は、請求項の第2領域に相当する。
第2ブロック120の上部領域121の高さHuは、下部領域128の高さHbよりも高い。下部領域128の高さHbは、撓み部122の高さHdよりも大きい。撓み部122の高さHdは、撓み部122の幅Wdよりも大きい。撓み部122の幅Wdは、スリット125の幅Wsよりも小さい。すなわち、スリット125は、第2ブロック120の長さの半分以上の長さで設けられている。
下部領域128の撓み部122が接続されている部分の反対側には電極押さえ130が設けられている。電極押さえ130は、例えばクロム銅などの金属製である。電極押さえ130は、電極チップ36を内部に挿入して保持する貫通穴を備えている。貫通穴は、電極押さえ130を上部駆動部3の駆動方向である上下方向に貫通する穴である。第2ブロック120と電極押さえ130とは、電極固定用ネジ132により締結固定されている。電極固定用ネジ132は、駆動方向とは直交する方向から挿入されて第2ブロック120と電極押さえ130とを固定している。
電極チップ36は、外径の異なる円柱形状である。電極チップ36において、電極押さえ130と接触する上側の外径は、下端部を有する下側の外径よりも大きい。電極押さえ130と接触する電極チップ36の上側は、例えばクロム銅などの金属材料製である。被溶接物と接触する電極チップ36の下端部を含む下側は、タングステンあるいは銅などの金属製である。電極チップ36の下端部は、平面である。ただし、電極チップ36の下端部は、曲面形状や針形状などの平面形状以外の形状であってもよい。
図3において、ホルダ固定用ネジ131は、上部領域121において、上下方向と直交する方向に2本並んで設けられている。電極固定用ネジ132は、電極押さえ130から下部領域128に向かって、上下方向と直交する方向に1本設けられている。電極チップ36は、上部電極ホルダ35の略中央に設けられている。
次に抵抗溶接装置1の動作について説明する。被溶接物を電極チップ36と下部電極46との間に配置した状態で、制御装置60は、上部駆動源31と下部駆動源41とを制御して、電極チップ36と下部電極とが互いに近づく方向に制御する。これにより、被溶接物を電極チップ36と下部電極46とにより上下に挟み込んで当接した状態とする。この時、上部電極ホルダ35の第2ブロック120は、撓み部122の作用により駆動方向である上下方向に撓んだ撓み状態である。言い換えると、撓み状態は、撓み部122とは反対側に位置しているスリット125の開放端において、第2ブロック120の上部領域121から下部領域128までの距離が部分的に小さくなった状態である。第2ブロック120が撓み状態にある時、電極チップ36から被溶接物に弾性力が加えられている状態である。言い換えると、被溶接物は、電極チップ36と下部電極46とで加圧された状態である。
続いて、制御装置60は、電源50を制御することで電極チップ36と下部電極46との間に電流を流す。すなわち、被溶接物に電流を流す。これにより被溶接物において抵抗値と電流量に応じたジュール熱が発生する。発生したジュール熱により被溶接物が溶け出して、被溶接物同士の接触している表面が溶接される。
溶接時には、被溶接物の表面が溶け出す。この時、撓み状態であった第2ブロック120が、被溶接物が位置している下方向に電極チップ36を付勢した状態を維持する。これにより、電極チップ36の先端が被溶接物の表面から内側に向かって沈み込んで、電極チップ36と被溶接物とが接触した状態を維持する。言い換えると、電極チップ36と被溶接物との間に隙間を作ることなく、電極チップ36と下部電極46とで被溶接物を挟んで、加圧した状態を維持する。すなわち、第2ブロック120が高い追従応答性を発揮することで、被溶接物に対する電極チップ36の追従応答性を向上させることができる。
溶接のために電圧を印加した時には、電流が流れている部分全体で抵抗値に応じたジュール熱が発生する。このため、電極チップ36や上部電極ホルダ35などの被溶接物以外の場所についても発熱して温度が上昇する。さらに、被溶接物で発生したジュール熱は、接触状態にある電極チップ36や下部電極46に伝熱して、そこからさらに接触状態にある部材に伝えられる。このため、電極チップ36や上部電極ホルダ35の一部をなす第2ブロック120についても、温度が上昇する。
しかしながら、温度が上昇した各部材は、接触状態にある部材への伝熱だけでなく、部材の表面から空気中への放熱も行う。特に、上部電極ホルダ35の一部をなす第2ブロック120は、スリット125を設けているため、表面積を大きく確保している。したがって、第2ブロック120は、スリット125を設けていない場合に比べて空気との接触面積が大きく、放熱性が高い。第2ブロック120が高い放熱性を発揮することで、接触状態にある電極チップ36の温度上昇を抑制している。冷却ファンを設けるなどして、上部電極ホルダ35と電極チップ36に向けて風を流すことで、放熱性を一層向上させることができる。
溶接完了後、制御装置60は、電流を停止させてジュール熱による発熱を止める。その後、制御装置60は、上部駆動源31と下部駆動源41とを制御して、電極チップ36と下部電極46とが互いに離れる方向に制御する。これにより、被溶接物を電極チップ36と下部電極46とで挟まれた状態を解除し、溶接が完了した被溶接物を取り出し可能な状態とする。
上述した実施形態によると、上部電極ホルダ35の一部をなす第2ブロック120は、第2ブロック120を上部領域121と下部領域128とに分けるスリット125と、上部領域121と下部領域128とを接続する撓み部122とを備えている。このため、撓み部122により、溶接時に被溶接物を電極チップ36と下部電極46とで挟んで加圧した状態を維持しやすい。すなわち、撓み部122とスリット125とを設けていない場合に比べて、追従応答性を向上させることができる。さらに、スリット125により、溶接時に発生する熱を第2ブロック120の表面から放熱させやすい。すなわち、放熱性を向上させることができる。よって、追従応答性と放熱性とが改善されることで、電極チップ36と被溶接物との界面で生じる異常発熱やスパッタを低減できる。すなわち、溶接品質を向上させて、電極チップ36に加えられる負荷を低減し、電極チップ36のメンテナンスをおこなう頻度を減らすことができる。言い換えると、電極チップ36の連続打点数を伸ばすことができる。
上部電極ホルダ35の一部をなす第2ブロック120は、スリット125と撓み部122とを備えている。このため、バネなどの別部品を備えることなく追従応答性を向上させると同時に、放熱性を向上させることができる。すなわち、簡単な構成で連続打点数を効果的に高めることができる。
第2ブロック120は、スリット125を備えている。このため、スリット125を設けていない場合の第2ブロック120に比べて軽量化されている。したがって、電極チップ36の駆動制御に必要な出力を低減できる。さらに、上部電極ホルダ35の重量が軽いため上下駆動に伴い発生する慣性力を小さくして、追従応答性を高めることができる。
スリット125は、上部電極ホルダ35の一部をなす第2ブロック120の長さの半分以上の長さである。このため、抵抗溶接装置1は、駆動方向である上下方向における撓み部122の撓み量を大きく確保しやすい。したがって、追従応答性を効果的に向上させることができる。さらに、スリット125の長さを大きく確保できるため、表面積を大きく確保しやすい。したがって、放熱性を効果的に向上させることができる。
撓み部122の高さHdは、撓み部122の幅Wdよりも大きい。このため、撓み部122は、駆動方向である上下方向の撓み量を大きく確保しやすい。したがって、追従応答性を効果的に向上させることができる。さらに、スリット125の高さを大きく確保できるため、表面積を大きく確保しやすい。したがって、放熱性を効果的に向上させることができる。
電極チップ36は、電極押さえ130を用いて上部電極ホルダ35の一部をなす第2ブロック120の側面に取り付けられている。このため、電極チップ36を容易に着脱できる。さらに、電極チップ36のサイズや形状に合わせた電極押さえ130を用いることで、上部電極ホルダ35に対して様々な形状の電極チップ36を固定できる。
第1ブロック110と第2ブロック120とは、ホルダ固定用ネジ131により締結固定されている。このため、第1ブロック110から第2ブロック120のみを外して、別の第2ブロック120を固定することができる。これによると、様々な形状の第2ブロック120をあらかじめ用意しておくことで、電極チップ36や被溶接物に応じて撓み量を変化させて、加圧する強さを容易に変更できる。すなわち、被溶接物の形状や構造、荷重や電流値などに応じて上部電極ホルダ35を最適なものに選択しやすい。
上部印加部34と上部電極ホルダ35と電極チップ36とを、別々の部材とせず、連続する一体物としてもよい。この場合、上部印加部34から電極チップ36までの間において、部材間の接触抵抗がなくなるため、溶接時の消費電力を抑えることができる。さらに、各部材の接触状態に応じて抵抗値が変化することがないため、溶接品質を安定させることができる。
下部駆動源41および下部駆動部42を備えず、上部駆動源31および上部駆動部32のみで被溶接物を挟み込む制御を行ってもよい。すなわち、被溶接物は下部電極46に載置された状態であって、下部電極46は、その上下位置を変動不可能な状態とする。そのうえで、電極チップ36を上下動させて、被溶接物を挟んだり離したりするように制御してもよい。これによると、下部電極46を駆動させる必要がないため、装置を小型化できる。
第2実施形態
この実施形態は、先行する実施形態を基礎的形態とする変形例である。この実施形態では、撓み部222が上部領域121と接続する部分および下部領域128と接続する部分に曲面部224が形成されている。
図4において、上部電極ホルダ35の一部をなす第2ブロック220は、撓み部222と上部領域121との接続部分に第1曲面部224aを有している。第1曲面部224aは、撓み部222と上部領域121との接続部分であって、スリット125を形成している面に設けられている。第2ブロック220は、撓み部222と下部領域128との接続部分に第2曲面部224bを有している。第2曲面部224bは、撓み部222と下部領域128との接続部分であって、スリット125を形成している面に設けられている。第1曲面部224aと第2曲面部224bとにより、撓み部222は高さ方向の中央が最も幅が小さいくびれた形状である。
第2ブロック220は、撓み部222と上部領域121との接続部分に第3曲面部224cを有している。第3曲面部224cは、撓み部222と上部領域121との接続部分であって、第1ブロック110と接触する側に設けられている。言い換えると、第3曲面部224cは、撓み部222を挟んで第1曲面部224aの反対の位置に設けられている。第3曲面部224cは、第1ブロック110の下面と第2ブロック220の側面とを滑らかにつなぐ曲面をなしている。ただし、第2ブロック220は、第1曲面部224aと第2曲面部224bと第3曲面部224cの全てを備えていなくてもよい。すなわち、曲面部224として、第1曲面部224aのみを備えるなど、少なくとも1か所に設けるようにしてもよい。
上述した実施形態によると撓み部222は、曲面部224を備えている。このため、上部電極ホルダ35が撓んだ場合に生じる応力が曲面部224において分散される。すなわち、曲面部224を備えていない場合に比べて、上部電極ホルダ35が撓むことで生じる応力を分散させやすく、上部電極ホルダ35が破損してしまうことを抑制できる。
第3実施形態
この実施形態は、先行する実施形態を基礎的形態とする変形例である。この実施形態では、撓み部322が上部領域121と接続する部分および下部領域328と接続する部分に隅肉であるフィレット324が形成されている。フィレット324は、直交する面同士の接続部分において、面同士を傾斜した面で接続することで接続部分を肉厚にしている。
図5において、上部電極ホルダ35の一部をなす第2ブロック320は、撓み部322と上部領域121との接続部分に第1フィレット324aを有している。第1フィレット324aは、撓み部322と上部領域121との接続部分であって、スリット125を形成している面に設けられている。第2ブロック320は、撓み部322と下部領域328との接続部分に第2フィレット324bを有している。第2フィレット324bは、撓み部322と下部領域328との接続部分であって、スリット125を形成している面に設けられている。第1フィレット324aと第2フィレット324bとにより、撓み部322は高さ方向の中央が最も幅が小さいくびれた形状である。
第2ブロック320は、撓み部322と上部領域121との接続部分に第3フィレット324cを有している。第3フィレット324cは、撓み部322と上部領域121との接続部分であって、第1ブロック110と接触する側に設けられている。言い換えると、第3フィレット324cは、撓み部322を挟んで第1フィレット324aの反対の位置に設けられている。ただし、第2ブロック320は、第1フィレット324aと第2フィレット324bと第3フィレット324cの全てを備えていなくてもよい。すなわち、フィレット324として、第1フィレット324aのみを備えるなど、少なくとも1か所に設けるようにしてもよい。
上述した実施形態によると撓み部322は、フィレット324を備えている。このため、上部電極ホルダ35が撓んだ場合に生じる応力がフィレット324において分散される。すなわち、フィレット324を備えていない場合に比べて、上部電極ホルダ35が撓むことで生じる応力を分散させやすく、上部電極ホルダ35が破損してしまうことを抑制できる。
下部領域328の幅は、上部領域121の幅に比べて小さい。したがって、電極チップ36は、上部電極ホルダ35の中心に近い位置に固定されている。このため、電極チップ36は、上部駆動部32の中心軸からの距離が近く、撓みにより生じる電極チップ36の下端部の位置のズレや角度のズレを軽減できる。したがって、溶接品質を安定させることができる。下部領域328は、請求項の第2領域に相当する。この構成による効果は、フィレット324を備えた本実施形態に限られるものではなく、本実施形態以外の実施形態にも適用可能である。
第4実施形態
この実施形態は、先行する実施形態を基礎的形態とする変形例である。この実施形態では、上部電極ホルダ35が複数のブロックに分かれておらず、1つの部材である。
図6において、上部電極ホルダ435は、駆動方向である上下方向と直交する方向にスリット425を備えた形状である。上部電極ホルダ435は、スリット425よりも上に位置している上部領域421と、スリット425よりも下に位置している下部領域428とを有している。すなわち、下部領域428は、上部領域421よりも下に位置している。上部領域421と下部領域428とは、撓み部422で接続されている。撓み部422は、上部電極ホルダ435においてスリット425と同じ高さに設けられている。言い換えると、スリット425は、上部領域421の下面と撓み部422の側面と下部領域428の上面とで区画されている空間である。上部領域121は、請求項の第1領域に相当する。下部領域428は、請求項の第2領域に相当する。
上述した実施形態によると、上部電極ホルダ435が複数のブロックに分かれていない。このため、ブロック同士の接続面での接触抵抗がなくなるため、溶接時の消費電力を抑えることができる。さらに、ブロック同士の接触状態に応じて抵抗値が変化することがないため、溶接品質を安定させることができる。
第5実施形態
この実施形態は、先行する実施形態を基礎的形態とする変形例である。この実施形態では、撓み部522が上下方向と交差する面を有している。
図7において、撓み部522は、上部領域121の一方の端部と反対側に位置する下部領域128の他方の端部とを接続している。すなわち、撓み部522は、上部領域121の右端部と下部領域128の左端部とを接続している。撓み部522は、駆動方向と交差する面である交差面522aを有している。交差面522aは、上部領域121および下部領域128と平行に延びる面である。
第2ブロック520は、上部領域121と交差面522aとの間にスリット125を備え、下部領域128と交差面522aとの間にもスリット125を備えている。すなわち、第2ブロック520は、複数のスリット125を備えている。
上述した実施形態によると、スリット125は、上部電極ホルダ35の一部をなす第2ブロック520に対して複数設けられている。このため、第2ブロック520の撓み量を多く確保することができる。すなわち、駆動方向に対してより大きく撓ませることで追従応答性を向上させることができる。さらに、スリット125を1つだけ設けた場合に比べて、第2ブロック520の表面積を大きく確保することができる。すなわち、放熱性を向上させることができる。
第6実施形態
この実施形態は、先行する実施形態を基礎的形態とする変形例である。この実施形態では、電極チップ36が第2ブロック620を上下方向に貫通した状態で取り付けられている。
図8において、撓み部622は、複数回折り返されて上部領域121と下部領域128とを接続している。撓み部622は、駆動方向と交差する面である交差面622aを有している。撓み部622は、上部領域121から下部領域128までの間に3つの交差面622aを有している。
第2ブロック620は、上部領域121と交差面622aとの間にスリット125を備え、下部領域128と交差面622aとの間にもスリット125を備えている。さらに、交差面622a同士の間にもスリット125を備えている。すなわち、第2ブロック620は、複数のスリット125を備えている。
撓み部622は、下部領域128と複数の交差面622aの中央に開口を有している。それぞれの開口は、中心軸を同じくして上下方向に並んで設けられている。電極チップ36は、開口に貫通して挿入された状態で第2ブロック620に取り付けられて、下部領域128に固定して保持されている。
上述した実施形態によると、上部電極ホルダ35の一部をなす第2ブロック620の下部領域128を上部駆動部32の駆動方向に貫通した状態で取り付けられている。このため、電極チップ36は、上部電極ホルダ35の中心に近い位置に固定される。したがって、電極チップ36は、上部駆動部32の中心軸からの距離が近く、撓みにより生じる電極チップ36の下端部の位置のズレや角度のズレを軽減できる。すなわち、溶接品質を安定させることができる。さらに、第2ブロック620の表面積を大きく確保することができる。すなわち、放熱性を向上させることができる。
第7実施形態
この実施形態は、先行する実施形態を基礎的形態とする変形例である。この実施形態では、撓み部122が放熱フィン723を有している。
図9において、撓み部122は、上部領域121および下部領域128と平行に延びる放熱フィン723を有している。放熱フィン723は、撓み部の側面から突出して設けられている。言い換えると、撓み部122と放熱フィン723とは直交している。第2ブロック720は、上部領域121と放熱フィン723との間にスリット125を備え、下部領域128と放熱フィン723との間にもスリット125を備えている。すなわち、第2ブロック720は、複数のスリット125を備えている。
上述した実施形態によると、撓み部122が放熱フィン723を有している。このため、第2ブロック720の表面積を大きく確保することができる。すなわち、放熱性を向上させることができる。
他の実施形態
この明細書における開示は、例示された実施形態に制限されない。開示は、例示された実施形態と、それらに基づく当業者による変形態様を包含する。例えば、開示は、実施形態において示された部品および/または要素の組み合わせに限定されない。開示は、多様な組み合わせによって実施可能である。開示は、実施形態に追加可能な追加的な部分をもつことができる。開示は、実施形態の部品および/または要素が省略されたものを包含する。開示は、ひとつの実施形態と他の実施形態との間における部品および/または要素の置き換え、または組み合わせを包含する。開示される技術的範囲は、実施形態の記載に限定されない。開示されるいくつかの技術的範囲は、請求の範囲の記載によって示され、さらに請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内での全ての変更を含むものと解されるべきである。
1 抵抗溶接装置、 31 上部駆動源、 32 上部駆動部、 33 上部絶縁材、 34 上部印加部、 35 上部電極ホルダ、 36 電極チップ、 50 電源、 60 制御装置、 110 第1ブロック、 120 第2ブロック、 121 上部領域、 122 撓み部、 125 スリット、 128 下部領域、 130 電極押さえ、 220 第2ブロック、 222 撓み部、 224 曲面部、 320 第2ブロック、 322 撓み部、 324 フィレット、 328 下部領域、 421 上部領域、 422 撓み部、 425 スリット、 428 下部領域、 435 上部電極ホルダ、 520 第2ブロック、 522 撓み部、 522a 交差面、 620 第2ブロック、 622 撓み部、 622a 交差面、 720 第2ブロック、 723 放熱フィン。

Claims (10)

  1. 電極チップ(36)と、
    前記電極チップを保持する電極ホルダ(35、435)と、
    前記電極ホルダの位置を移動させて被溶接物と前記電極チップとの距離を調節する駆動部(32)とを備え、
    前記電極ホルダは、前記電極ホルダを第1領域(121、421)と、前記第1領域よりも前記被溶接物に近い位置に設けられて前記電極チップが接続されている第2領域(128、328、428)とに分けているスリット(125、425)と、
    前記第1領域と前記第2領域とを接続している撓み部(122、222、322、422、522、622)とを備える抵抗溶接装置。
  2. 前記スリットは、前記電極ホルダの長さの半分以上の長さである請求項1に記載の抵抗溶接装置。
  3. 前記撓み部の高さ(Hd)は、前記撓み部の幅(Wd)よりも大きい請求項1または請求項2に記載の抵抗溶接装置。
  4. 前記撓み部と前記第1領域とを接続する部分、および前記撓み部と前記第2領域とを接続する部分に曲面部(224)が形成されている請求項1から請求項3のいずれかに記載の抵抗溶接装置。
  5. 前記撓み部と前記第1領域とを接続する部分、および前記撓み部と前記第2領域とを接続する部分にフィレット(324)が形成されている請求項1から請求項3のいずれかに記載の抵抗溶接装置。
  6. 前記電極チップは、電極押さえ(130)を用いて前記電極ホルダの側面に取り付けられている請求項1から請求項5のいずれかに記載の抵抗溶接装置。
  7. 前記電極チップは、前記第2領域を前記駆動部の駆動方向に貫通した状態で取り付けられている請求項1から請求項5のいずれかに記載の抵抗溶接装置。
  8. 前記スリットは、前記電極ホルダに対して複数設けられている請求項1から請求項7のいずれかに記載の抵抗溶接装置。
  9. 前記撓み部は、前記駆動部の駆動方向と交差する交差面(522a、622a)を有する請求項8に記載の抵抗溶接装置。
  10. 前記電極ホルダは、前記撓み部から突出して設けられ、前記駆動部の駆動方向と交差する方向に延びる放熱フィン(723)を備える請求項9に記載の抵抗溶接装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2024106168A1 (ja) * 2022-11-17 2024-05-23 マツダ株式会社 抵抗溶接装置

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