JP2019024568A - 遊技機 - Google Patents

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小倉 敏男
Toshio Ogura
敏男 小倉
浩尚 弦川
Hironao Gengawa
浩尚 弦川
朋之 小澤
Tomoyuki Ozawa
朋之 小澤
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Abstract

【課題】特定事象の発生を外部に好適に伝達しつつも、報知音により煩わしく感じさせない遊技機を提供する。【解決手段】扉開放エラーが発生してからエラー音出力期間(図3(B)のt1〜t4)に亘って扉開放エラー音1が出力され、エラー音出力期間が経過するまでに扉開放エラーが解除された(t3)場合、扉開放エラーが解除された後のエラー音出力期間(t3〜t4)において、扉開放エラーが解除される前のエラー音出力期間(t1〜t3)よりも、扉開放エラー音1と演出音との音量差が小さくなる。【選択図】図3

Description

本発明は、遊技を行うことが可能な遊技機に関する。
遊技機として、所定の賭数を設定し、スタート操作が行われたことに基づいて、複数種類の識別情報の可変表示が行われるスロットマシンや、遊技球などの遊技媒体を発射装置によって遊技領域に発射し、該遊技領域に設けられている入賞口などの始動領域に遊技媒体が入賞したときに複数種類の識別情報の可変表示が行われるパチンコ遊技機などがある。
このような遊技機として、各種のエラーが発生したときに、エラーが解除されるまでの間、最大音量でエラー音を出力するものがあった(たとえば、特許文献1)。
特開2009−034354号公報
外部に特定事象であるエラーの発生を確実に伝達させるためには、報知音であるエラー音は一定期間出力されることが望ましい。しかしながら、特許文献1の遊技機の場合、最大音量で報知音を出力させるものであるため、一定期間が経過する前に特定事象が解除された場合、特定事象が解除されたにも関わらず当該一定期間が経過するまで最大音量で報知音が出力されることになり、報知音により煩わしく感じさせる虞があった。
この発明は、かかる実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、特定事象の発生を外部に好適に伝達しつつも、報知音により煩わしく感じさせない遊技機を提供することである。
(1) 遊技を行うことが可能な遊技機(たとえば、スロットマシンやパチンコ遊技機で例示される遊技機1)であって、
演出音を出力するとともに、特定事象(たとえば、エラー、扉開放エラー、RAM異常エラー)の発生に関連して報知音(たとえば、扉開放エラー音1)を出力する音出力手段(たとえば、スピーカ53,54)を備え、
前記音出力手段は、
前記特定事象が発生してから所定期間(たとえば、エラー音出力期間)に亘って前記報知音を出力し(たとえば、図3(B)に示すように、扉開放エラーが発生してからエラー音出力期間(t1〜t4)に亘って扉開放エラー音1が出力される)、
前記所定期間が経過するまでに前記特定事象が解除された場合、当該所定期間における前記特定事象が解除された後の期間において、当該所定期間における前記特定事象が解除される前の期間よりも、前記報知音と前記演出音との音量差を小さくする(たとえば、図3(B)に示すように、エラー音出力期間(t1〜t4)が経過するまでに扉開放エラーが解除された(t3)場合、扉開放エラーが解除された後のエラー音出力期間(t3〜t4)において、扉開放エラーが解除される前のエラー音出力期間(t1〜t3)よりも、扉開放エラー音1と演出音との音量差が小さくなる)。
(2) 上記(1)の遊技機において、
前記特定事象は、前記遊技機に備えられた扉が開放していること(たとえば、遊技機1に備えられた扉1aの開放により扉開放検出スイッチ25がON状態であることが検出されて扉開放エラーが発生すること)である。
(3) 上記(1)または(2)の遊技機において、
前記報知音を出力するための音データとして、特定報知音(たとえば、音「ピンポーン、扉が開いています」)が複数回(たとえば、2回)繰り返された一の音データ(たとえば、扉開放エラー音データ1)を記憶する記憶手段(たとえば、サブ制御部91)をさらに備える。
(4) 上記(1)〜(3)のいずれかの遊技機において、
前記報知音は、複数種類あり(たとえば、扉開放エラー音1、扉開放エラー音2、RAM異常エラー音)、
複数種類の前記報知音は、前記所定期間のうちの特定期間(たとえば、音「ピンポーン」を出力する期間)における音の態様がそれぞれ共通している(たとえば、扉開放エラー音1と扉開放エラー音2とでは、音「扉が開いています」がキャラクタAとキャラクタBとで異なる態様の音であるのに対し、音「ピンポーン」が同じ態様の音である)。
(5) 上記(1)〜(4)のいずれかの遊技機において、
前記報知音は、複数種類あり(たとえば、扉開放エラー音1、扉開放エラー音2、RAM異常エラー音)、
前記音出力手段は、前記特定事象のうちの特別事象(たとえば、RAM異常エラーなどの重度のエラー)が発生したときには、演出の状態に関わらず、複数種類の前記報知音のうちの特別報知音(たとえば、RAM異常エラー音)を出力する一方で(たとえば、図2に示すように、重度のエラーであるRAM異常エラーが発生したときには、演出の状態に関わらず、RAM異常エラー音が出力される)、前記特定事象のうちの前記特別事象以外の事象(たとえば、扉開放エラーなどの軽度のエラー)が発生したときには、演出の状態(たとえば、キャラクタAによる演出状態またはキャラクタBによる演出状態)に応じて複数種類の前記報知音のうちのいずれかを選択して出力する(たとえば、図2に示すように、軽度のエラーである扉開放エラーが発生したときには、演出の状態に応じて扉開放エラー音1および扉開放エラー音2のうちのいずれかが出力される)。
(6) 上記(1)〜(5)のいずれかの遊技機において、
前記音出力手段は、
前記特定事象が発生したときに前記演出音の音量を低下させ(たとえば、図3(B)に示すように、扉開放エラーが発生したときに、演出音が出力されない)、
前記所定期間が経過したとともに前記特定事象が解除されたときに、前記演出音の音量を元に戻す(たとえば、図3(B)のt4に示すように、エラー音出力期間が経過したとともに扉開放エラーが解除されたときに、演出音の音量が元の音量に戻る)。
図1(A)は、本実施形態に係る遊技機の主な内部構成の一例を示す図であり、図1(B)は、遊技機の正面図である。 エラー音データを説明するための図である。 扉開放エラー発生時のエラー音および演出音の音量などを説明するためのタイミングチャートである。
本発明に係る遊技機1を実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
[遊技機1の主な内部構成]
図1(A)は、本実施形態に係る遊技機の主な内部構成の一例を示す図である。遊技機1は、たとえば、スロットマシンやパチンコ遊技機である。図1に示すように、遊技機1は、遊技の進行を制御するメイン制御部41と、演出を制御するサブ制御部91とを備える。
遊技機1には開放可能な扉1aが設けられている。扉開放検出スイッチ25は、扉1aの裏側に設置されている。メイン制御部41には、扉開放検出スイッチ25が接続されている。扉1aが開放されると、メイン制御部41は、扉開放検出スイッチ25からの検出信号に基づいて扉1aの開放を検出する。
サブ制御部91は、演出を行うための各種の制御を行うとともに、サブ制御部91に接続された液晶表示器51、スピーカ53,54などの遊技部品の制御を行う。また、サブ制御部91は、スピーカ53,54から演出音、エラー音などを出力させる。
演出音は、たとえば、サブ制御部91が遊技の進行とともに出力する演出用BGMや効果音である。エラー音は、サブ制御部91がエラーの発生に関連して出力する音である。具体的には、後述するように、サブ制御部91は、エラーコマンドを受信すると、スピーカ53,54にエラー音を出力させる。
また、サブ制御部91は、エラー音を出力するための音データを記憶する。なお、図1は、あくまで一例であり、遊技機1の内部にはその他の構成も設けられている。
メイン制御部41は、遊技の進行に応じて、エラーコマンドなどの各種コマンドを出力する。サブ制御部91は、メイン制御部41から出力されたコマンドの制御情報に基づいて演出の制御を行う。
エラーコマンドは、エラー状態(以下、単に「エラー」とも称する)の発生または解除、エラー状態の種類を示すコマンドである。メイン制御部41は、エラーを検出すると、エラー状態に制御し、遊技の進行を不能化させることがある。また、メイン制御部41は、エラー状態に制御された時点で、エラー状態の発生およびその種類を示すエラーコマンドをサブ制御部91に送信する。
エラーが解除されると、メイン制御部41は、エラーが解除されたことを示すエラーコマンドをサブ制御部91に送信する。
図1(B)は、遊技機の正面図である。図1(B)では、遊技機1において扉開放エラー音が出力される様子が示されている。メイン制御部41は、扉1aの開放を検出すると、扉開放エラーと判定して扉開放エラー状態に制御する。
図1(B)に示すように、サブ制御部91は、扉開放エラーが発生したことを示すエラーコマンドを受信すると、液晶表示器51に扉開放エラーが発生したことを示す画像を表示させるとともに、スピーカ53,54に扉開放エラー音を出力させる。
[音量設定およびエラー音の出力]
サブ制御部91は、遊技者や遊技店の店員などが設定した設定音量でスピーカ53,54から音を出力させる。
音量は、たとえば、0〜10の間で段階的に設定可能であり、数値が大きいほど出力される音量が大きい。音量「0」が設定音量として設定された場合は、スピーカ53,54は、音を出力しない。また、音量「10」が設定音量として設定された場合は、スピーカ53,54は最大音量で音を出力する。
サブ制御部は、エラーが発生してから後述するエラー音出力期間が終了するまで、スピーカ53,54にエラー音を出力させる。エラー音出力期間が経過するまでにエラーが解除された場合、スピーカ53,54は、エラーが解除された後のエラー音出力期間において、扉開放エラーが解除される前のエラー音出力期間よりも、エラー音と演出音との音量差を小さくする。
たとえば、設定音量として音量「7」が設定されているとする。演出中においては、スピーカ53,54は、設定音量(音量「7」)で演出音を出力する。ただし、エラーが発生すると、スピーカ53,54は、演出音の出力を停止する(演出音の設定音量は、音量「0」に変更される)。このとき、スピーカ53,54は、最大音量でエラー音の出力を開始する(エラー音の設定音量は、音量「10」に変更される)。
エラーが解除された後のエラー音出力期間においては、スピーカ53,54は、演出音の設定音量を、音量「0」のままで継続する一方、設定音量でエラー音を出力する(エラー音の設定音量は、音量「7」に変更される)。エラー音出力期間終了後においては、スピーカ53,54は、設定音量で演出音を出力する一方(演出音の設定音量は、音量「7」に戻される)、エラー音の出力を停止する(エラー音の設定音量は、音量「0」に変更される)。
[エラー音データ]
図2は、エラー音データを説明するための図である。エラー音データは、サブ制御部91に記憶されている。サブ制御部91は、エラー発生時に、エラー音データに従ってスピーカ53,54にエラー音を出力させる。
ここで、エラーには、軽度のエラーと重度のエラーとがある。軽度のエラーは、エラー発生時であっても遊技の進行が可能となるエラーである。軽度のエラーは、たとえば、扉開放エラーなどである。扉開放エラーは、遊技機1の扉1aが開放されることにより発生するエラーである。このとき、遊技の進行が不能な状態にはならない。扉開放エラーは、遊技機の扉1aが閉鎖されることで解除される。
重度のエラーは、エラー発生時に遊技の進行が不能となるエラーである。また、エラー発生により不正な行為があったことが疑われるようなものである。重度のエラーは、たとえば、RAM異常エラー、払出エラーなどである。
RAM異常エラーは、たとえば、メイン制御部41に記憶されているデータが破壊あるいは消失するなど、データに何らかの異常が発生しているときに検出されるエラーである。RAM異常エラーは、メイン制御部41の記憶領域が初期化されることで解除される。
払出エラーは、たとえば、スロットマシンにおけるメダル詰まり、パチンコ遊技機における球詰まりによって遊技の進行が不能となった状態で発生するエラーである。払出エラーは、メダル詰まりや球詰まりが解消することで解除される。
サブ制御部91は、軽度のエラーが発生したときは、演出の状態に応じたエラー音データをスピーカ53,54に出力させる。その一方で、サブ制御部91は、重度のエラーが発生したときは、演出の状態に関わらず、共通するエラー音データをスピーカ53,54に出力させる。以下、軽度のエラーとして扉開放エラーを例に挙げて説明し、重度のエラーとしてRAM異常エラーを例に挙げて説明する。
図2に示すように、サブ制御部91は、扉開放エラーに対応するデータとして、扉開放エラー音データ1と扉開放エラー音データ2とを記憶する。また、サブ制御部91は、RAM異常エラーに対応するデータとして、RAM異常エラー音データを記憶する。
扉開放エラーが発生した場合、扉開放エラー発生前に、液晶表示器51にキャラクタAが表示されて演出が実行されているときには、キャラクタAの音声を用いた扉開放エラー音データ1が選択される。また、扉開放エラー発生前に、液晶表示器51にキャラクタBが表示されて演出が実行されているときには、キャラクタBの音声を用いた扉開放エラー音データ2が選択される。
扉開放エラー音データ1には、音「ピンポーン、扉が開いています」を2回繰り返す音データが一のデータとして格納されている。「ピンポーン」は音声ではない電子音であり、「扉が開いています」はキャラクタAの音声である。
扉開放エラー音データ2には、音「ピンポーン、扉が開いています」を2回繰り返す音データが一のデータとして格納されている。「ピンポーン」は、扉開放エラー音データ1と共通する電子音である。「扉が開いています」は、扉開放エラー音データ1とセリフが同じであるキャラクタBの音声である。
一方、RAM異常エラーが発生した場合、RAM異常エラー発生前に、液晶表示器51にキャラクタAが表示されて演出が実行された場合であっても、キャラクタBが表示されて演出が実行された場合であっても、RAM異常エラー音データが選択される。
RAM異常エラー音データには、音「ピンポーン、エラーが発生しています」を2回繰り返す音データが一のデータとして格納されている。「ピンポーン」はない電子音であり、「エラーが発生しています」はキャラクタAの音声である。
[エラー音および演出音の出力例]
図3は、扉開放エラー発生時のエラー音および演出音の音量などを説明するためのタイミングチャートである。図3(A)は、エラー音出力期間が終了するとともに扉開放エラーが解除された場合のタイミングチャートであり、図3(B)は、エラー音出力期間が終了する前に扉開放エラーが解除された場合のタイミングチャートである。
図3(A),(B)では、tは、事象の発生したタイミングを示す。また、上から順に、扉開放検出スイッチ25の検出有無(扉開放エラーの検出有無)、エラー音の設定音量および出力音、および、演出音の設定音量および出力音を示す。
まず、エラー音出力期間が終了するとともに扉開放エラーが解除された場合について説明する。図3(A)に示すように、t1以前は、扉開放エラーが発生していない。このとき、液晶表示器51において、キャラクタAによる演出画像が表示されている。
メイン制御部41は、扉開放エラーを検出していない。このため、サブ制御部91は、スピーカ53,54に扉開放エラー音を出力させない。サブ制御部91は、スピーカ53,54に設定音量で演出音を出力させる。
t1において、扉1aが開放されると、メイン制御部41は、扉開放エラーを検出する。また、メイン制御部41は、扉開放エラーが発生したことを示すエラーコマンドをサブ制御部91に送信する。
サブ制御部91は、扉開放エラーが発生したことを示すエラーコマンドを受信すると、液晶表示器51に扉開放エラーが発生したことを示す画像を表示させる。また、扉開放エラー発生前のキャラクタAによる演出が行われていたため、サブ制御部91は、キャラクタAの音声に対応した扉開放エラー音データ1を選択する。
サブ制御部91は、スピーカ53,54に最大音量で扉開放エラー音1「ピンポーン、扉が開いています、ピンポーン、扉が開いています」の出力を開始させる。
また、t1において、サブ制御部91は、スピーカ53,54に演出音の出力を停止させる。なお、実際には、サブ制御部91がエラーコマンドを受信したタイミングは、メイン制御部41がエラーコマンドを送信したタイミングt1よりも遅いが、本実施の形態においては、同一のタイミングであるとして記載する。
スピーカ53,54は、t1〜t2において、音「ピンポーン、扉が開いています」を出力し、t2〜t3において、再度音「ピンポーン、扉が開いています」を出力する。本実施の形態では、音「ピンポーン、扉が開いています」を2回繰り返して出力し終わった時間、すなわち扉開放エラー音1の出力時間が「エラー音出力期間」として定められている。
t3において、エラー音出力期間が終了したと同時に扉1aが閉鎖すると、メイン制御部41は、扉開放エラーを検出しなくなる。これにより扉開放エラーが解除される。また、メイン制御部41は、扉開放エラーが解除されたことを示すエラーコマンドをサブ制御部91に送信する。
サブ制御部91は、扉開放エラーが解除されたことを示すエラーコマンドを受信すると、液晶表示器51に扉開放エラー発生前の演出画像を表示させる。また、サブ制御部91は、スピーカ53,54に扉開放エラー音1の出力を停止させる。また、サブ制御部91は、扉開放エラー発生前と同様に、スピーカ53,54に設定音量で演出音を出力させる。
次に、エラー音出力期間が終了する前に扉開放エラーが解除された場合について説明する。図3(B)に示すように、t1以前は、扉開放エラーが発生していない。このとき、液晶表示器51において、キャラクタAによる演出画像が表示されているとする。以下、t2までは図3(A)と同じであるため、説明を省略する。
図3(B)においては、エラー音出力期間が終了していないt3において、扉1aが閉鎖されたとする。このとき、スピーカ53,54は、2回目の音「ピンポーン、扉が開いています」を最大音量で出力している途中である。
ドアの閉鎖により、メイン制御部41は、扉開放エラーを検出しなくなる。メイン制御部41は、扉開放エラーが解除されたことを示すエラーコマンドをサブ制御部91に送信する。
サブ制御部91は、扉開放エラーが解除されたことを示すエラーコマンドを受信すると、液晶表示器51に扉開放エラー発生前の演出画像を表示させる。
扉開放エラーの解除により、サブ制御部91は、扉開放エラー音1の音量を下げる。具体的には、サブ制御部91は、扉開放エラー音1の音量を最大音量から設定音量に切り替えて、スピーカ53,54に扉開放エラー音1の出力を継続させる。なお、音「ピンポーン、扉が開いています」は、途中で音が中断されることなく、音量のみを下げて出力が継続される。このとき、演出音の出力は停止したままである。
t4において、エラー音出力期間が終了したとする。このとき、サブ制御部91は、液晶表示器51に扉開放エラー発生前の演出画像を表示させる。サブ制御部91は、スピーカ53,54に扉開放エラー音1の出力を停止させる。サブ制御部91は、扉開放エラー発生前と同様に、スピーカ53,54に設定音量で演出音を出力させる。
[主な効果]
本実施の形態においては、図3(B)で示したように、扉開放エラーが発生してからエラー音出力期間(t1〜t4)に亘って扉開放エラー音1が出力される。また、エラー音出力期間が経過するまでに扉開放エラーが解除された(t3)場合、扉開放エラーが解除された後のエラー音出力期間(t3〜t4)において、扉開放エラーが解除される前のエラー音出力期間(t1〜t3)よりも、扉開放エラー音1と演出音との音量差が小さくなる。このように、扉開放エラー発生時に音量差を大きくすることで、遊技者や遊技店の店員などに扉開放エラーの発生(扉1aが開放していること)を好適に伝達しつつ、扉開放エラーが解除されたときに音量差を小さくすることで、扉開放エラー音1によって煩わしく感じさせない。
図2に示したように、扉開放エラー音1を出力するための音データとして、音「ピンポーン、扉が開いています」が2回繰り返された一の音データ(扉開放エラー音データ1)をサブ制御部91に記憶させるようにしたことで、エラー音を出力させる処理による負担を軽減することができる。
図2に示したように、扉開放エラー音1と扉開放エラー音2とでは、音「扉が開いています」がキャラクタAとキャラクタBとで異なる態様の音であるのに対し、音「ピンポーン」が同じ態様の音であるため、遊技者や遊技店の店員などは、扉開放エラーの音であることを認識しやすくなる。
図2に示したように、重度のエラーであるRAM異常エラーが発生したときには、演出の状態に関わらず、共通音(RAM異常エラー音)が出力される一方で、軽度のエラーである扉開放エラーが発生したときには、演出の状態に応じて扉開放エラー音1および扉開放エラー音2のうちのいずれかが出力される。軽度のエラーは、エラー発生時であっても遊技の進行が可能となるエラーであるのに対して、重度のエラーは、エラー発生時に遊技の進行が不能となるエラーであり、また、エラー発生により不正な行為があったことが疑われるようなものである。このように、重度のエラー発生時には、演出状態に応じた異なる音を出力することなく共通音を出力することによって、遊技者や遊技店の店員などに重度のエラーの発生を好適に伝達することができる。
図3(B)のt4に示したように、エラー音出力期間が経過し、かつ、扉開放エラーが解除されたときに、演出音の音量が元の音量に戻る。このように、扉開放エラー発生中は扉開放エラー音を出力するため、遊技者や遊技店の店員などに扉開放エラーの発生を好適に伝達することができる。
[変形例]
以上、本発明における主な実施の形態を説明してきたが、本発明は、上記の実施の形態に限られず、種々の変形、応用が可能である。以下、本発明に適用可能な上記の実施の形態の変形例について説明する。
[遊技機について]
上述した遊技機1は、各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示部を複数備え、可変表示部を変動表示した後、可変表示部の変動表示を停止することで表示結果を導出し、複数の可変表示部の表示結果の組合せである表示結果組合せに応じて入賞が発生可能なスロットマシンであってもよい。上述した遊技機1は、各々が識別可能な複数種類の識別情報の変動表示の結果に応じて、遊技者にとって有利な大当り遊技状態に制御可能なパチンコ遊技機であってもよい。
[音量について]
本実施の形態においては、図3(B)で示したように、エラー音出力期間においては、スピーカ53,54は、演出音の出力を停止したが、これに限らず、エラー音出力期間においては、スピーカ53,54は、設定音量よりも小さい音量で演出音を出力するようにしてもよい。
また、次のようにしてもよい。演出中においては、スピーカ53,54は、設定音量で演出用BGMを出力する。エラー発生時には、スピーカ53,54は、演出音の出力を停止し、設定音量でエラー音を出力する。エラーが解除された後のエラー音出力期間においては、スピーカ53,54は、設定音量で演出音を出力し、設定音量でエラー音を出力する。エラー音出力期間終了後においては、スピーカ53,54は、エラー音の出力を停止する。このようにすることで、エラーが解除された後のエラー音出力期間において、エラーが解除される前のエラー音出力期間よりも、エラー音と演出音との音量差よりも小さくすることができる。
[音データについて]
本実施の形態においては、図2で示したように、キャラクタAによる演出に対応してキャラクタAの音声を用いた扉開放エラー音データ1が選択され、キャラクタBによる演出に対応してキャラクタBの音声を用いた扉開放エラー音データ2が選択されるようにしたが、これに限らず、エラー発生前の演出状態に応じて扉開放エラー音データを選択するようなものであれば、どのようなものであってもよい。また、扉開放エラー音データは、2種類の音データから選択されるものに限らず、3種類以上の音データから選択されるものであってもよい。
また、本実施の形態においては、図2に示したように、扉開放エラー音データ1は、音「ピンポーン、扉が開いています」を2回繰り返す音データが一のデータとして格納されるようにした。しかし、これに限らず、音「ピンポーン、扉が開いています」を繰り返さずに、当該音を扉開放エラー音データ1としてもよい。また、繰り返し回数は2回に限らず、3回以上であってもよい。
[エラー音の出力について]
本実施の形態においては、図3(A)において、エラー音出力期間が終了するとともに扉開放エラーが解除された場合について説明したが、エラー音出力期間が終了した後に扉開放エラーが解除された場合には、次のようにしてもよい。
図3(A)のt3において、扉開放エラーが解除されなかったとする。このため、サブ制御部91は、液晶表示器51に扉開放エラーが発生したことを示す画像の表示を継続させる。サブ制御部91は、スピーカ53,54に最大音量で扉開放エラー音1を再度出力させる。サブ制御部91は、スピーカ53,54に演出音の出力を停止させた状態を継続させる。
t3以降のt4において、扉1aが閉鎖されたとする。このとき、メイン制御部41は、扉開放エラーの解除により、扉開放エラーが解除されたことを示すエラーコマンドをサブ制御部91に送信する。
サブ制御部91は、扉開放エラーが解除されたことを示すエラーコマンドを受信すると、液晶表示器51に扉開放エラー発生前の演出画像を表示させる。サブ制御部91は、スピーカ53,54に扉開放エラー音1の出力を停止させる。サブ制御部91は、スピーカ53,54に設定音量で演出音を出力させる。
扉開放エラー音1の出力を停止させる際には、扉開放エラー音1「ピンポーン、扉が開いています、ピンポーン、扉が開いています」のセリフの途中であっても、その出力を停止させるが、これに限らず、セリフを最後まで言い切ってから出力を停止させてもよい。この場合、セリフを最後まで言い切ったタイミングで、液晶表示器51に扉開放エラー発生前の演出画像を表示させるとともに、スピーカ53,54に演出音を出力させるようにする。
このように、扉開放エラー発生中は、エラー発生時間に応じて扉開放エラー音1を複数回出力させるようにしてもよいが、扉開放エラー音1の出力が1回終了した段階で出力を終了させるものであってもよい。
また、本実施の形態においては、エラー発生時であっても遊技の進行が可能であるものを軽度のエラーと称し、エラー発生時には遊技の進行が不能となるものを重度のエラーと称し、扉開放エラー発生時は遊技の進行が可能であるとしたが、次のようなものであってもよい。たとえば、扉開放エラー発生時は遊技の進行が不能となるものであってもよい。また、扉開放エラーのように比較的簡単に解除されるエラーを軽度のエラーと称し、簡単に解除されることが困難なエラーや重要度の高いエラーを重度のエラーと称するようにしてもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 遊技機、1a 扉、41 メイン制御部、91 サブ制御部、25 扉開放検出スイッチ、51 液晶表示器、53,54 スピーカ。

Claims (1)

  1. 遊技を行うことが可能な遊技機であって、
    演出音を出力するとともに、特定事象の発生に関連して報知音を出力する音出力手段を備え、
    前記音出力手段は、
    前記特定事象が発生してから所定期間に亘って前記報知音を出力し、
    前記所定期間が経過するまでに前記特定事象が解除された場合、当該所定期間における前記特定事象が解除された後の期間において、当該所定期間における前記特定事象が解除される前の期間よりも、前記報知音と前記演出音との音量差を小さくする、遊技機。
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