JP2019024349A - 細胞シートの剥離性の調整方法、細胞シートの製造方法、及び細胞培養容器の製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
(2) 前記工程が、前記刺激応答性層に紫外線処理を施す工程である、(1)に記載の方法。
(3) 前記紫外線処理が酸素の存在下で行われる、(2)に記載の方法。
(4) 前記紫外線処理においてオゾンが発生する、(3)に記載の方法。
(5) 前記工程が、前記刺激応答性層に超音波処理を施す工程である、(1)に記載の方法。
(6) 前記刺激応答性ポリマーが、下限臨界溶液温度を有する温度応答性ポリマーである、(1)〜(5)のいずれか1つに記載の方法。
(7) 前記刺激応答性層の厚さが、0nm超100nm以下である、(1)〜(6)のいずれか1つに記載の方法。
(8) 前記刺激応答性層が、基材上に形成されている、(1)〜(7)のいずれか1つに記載の方法。
(9) 前記基材が、細胞接着性を有する、(8)に記載の方法。
(10) 前記基材が、ガラス又はプラスチックを含む、(8)又は(9)に記載の方法。
(11) (1)〜(10)のいずれか1つに記載の方法により剥離性が調整された刺激応答性層上で細胞を培養して細胞シートを形成する工程を含む、細胞シートの製造方法。
(12) さらに、前記刺激応答性層に刺激を与えて前記細胞シートを剥がす工程、を含む、(11)に記載の細胞シートの製造方法。
(13) 細胞シートを形成するための細胞培養容器の製造方法であって、
刺激応答性ポリマーを含む刺激応答性層を形成する層形成工程と、
前記刺激応答性層中の前記刺激応答性ポリマーの量を減少させる剥離性調整工程と、
を含む、細胞培養容器の製造方法。
(14) 前記剥離性調整工程が、前記刺激応答性層に紫外線処理を施す工程である、(13)に記載の細胞培養容器の製造方法。
(15) 前記紫外線処理が酸素の存在下で行われる、(14)に記載の細胞培養容器の製造方法。
(16) 前記紫外線処理においてオゾンが発生する、(15)に記載の細胞培養容器の製造方法。
(17) 前記剥離性調整工程が、前記刺激応答性層に超音波処理を施す工程である、(13)に記載の細胞培養容器の製造方法。
(18) 前記刺激応答性ポリマーが、下限臨界溶液温度を有する温度応答性ポリマーである、(13)〜(17)のいずれか1つに記載の細胞培養容器の製造方法。
(19) 前記刺激応答性層の厚さが、0nm超100nm以下である、(13)〜(18)のいずれか1つに記載の細胞培養容器の製造方法。
(20) 前記刺激応答性層を基材上に形成する、(13)〜(19)のいずれか1つに記載の細胞培養容器の製造方法。
(21) 前記基材が、細胞接着性を有する、(20)に記載の細胞培養容器の製造方法。
(22) 前記基材が、ガラス又はプラスチックを含む、(20)又は(21)に記載の細胞培養容器の製造方法。
ポリイソプロピルアクリルアミド(ポリマーソース社製、品番:P3241)が1wt%、イソプロピルアクリルアミドモノマーが40wt%になるようイソプロピルアルコールに溶解した溶液0.1mLを、水平に静置したBD社製ペトリディッシュに、室温25℃、湿度60%で添加し、ディッシュ底面を溶液で被覆した。次に、溶液0.1mLで底面を被覆したペトリディッシュに電子線を2回に分けて照射した。照射量を初回5Mrad、2回目25Mradとした。電子線照射後、5℃のイオン交換水を用いて、ペトリディッシュを洗浄し、残留モノマーおよびペトリディッシュ表面に結合していないポリマーを取り除いた。その後、クリーンベンチ内で乾燥させ、さらにエチレンオキサイド(EO)ガス滅菌を行い、さらに十分に脱気を行うことにより、細胞培養容器を得た。
紫外線照射の時間を3分間としたこと以外は、実施例1と同様にして細胞培養容器E2を作製した。そして、この細胞培養容器E2を用いて実施例1と同様に細胞シートを得た。
紫外線照射の時間を10分間としたこと以外は、実施例1と同様にして細胞培養容器E3を作製した。そして、この細胞培養容器E3を用いて実施例1と同様に細胞シートを得た。
紫外線照射処理を行わなかったこと以外は、実施例1と同様にして細胞培養容器を作製した。そして、この細胞培養容器を用いて実施例1と同様に細胞シートを得た。
実施例1〜3及び比較例1において形成した細胞シートについて、刺激応答性層からの剥離性を評価した。剥離性は、細胞シートが形成されている細胞培養容器に低温処理(処理温度:20℃)を施し、この低温処理を開始してから細胞シートが刺激応答性層から完全に剥がれて培養液中に浮遊するまでの時間を測定することにより評価した。
2 基材
Claims (22)
- 刺激応答性ポリマーを含む刺激応答性層からの細胞シートの剥離性を調整する方法であって、前記刺激応答性ポリマーの量を減少させる工程を含む、方法。
- 前記工程が、前記刺激応答性層に紫外線処理を施す工程である、請求項1に記載の方法。
- 前記紫外線処理が酸素の存在下で行われる、請求項2に記載の方法。
- 前記紫外線処理においてオゾンが発生する、請求項3に記載の方法。
- 前記工程が、前記刺激応答性層に超音波処理を施す工程である、請求項1に記載の方法。
- 前記刺激応答性ポリマーが、下限臨界溶液温度を有する温度応答性ポリマーである、請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。
- 前記刺激応答性層の厚さが、0nm超100nm以下である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法。
- 前記刺激応答性層が、基材上に形成されている、請求項1〜7のいずれか1項に記載の方法。
- 前記基材が、細胞接着性を有する、請求項8に記載の方法。
- 前記基材が、ガラス又はプラスチックを含む、請求項8又は9に記載の方法。
- 請求項1〜10のいずれか1項に記載の方法により剥離性が調整された刺激応答性層上で細胞を培養して細胞シートを形成する工程を含む、細胞シートの製造方法。
- さらに、前記刺激応答性層に刺激を与えて前記細胞シートを剥がす工程、を含む、請求項11に記載の細胞シートの製造方法。
- 細胞シートを形成するための細胞培養容器の製造方法であって、
刺激応答性ポリマーを含む刺激応答性層を形成する層形成工程と、
前記刺激応答性層中の前記刺激応答性ポリマーの量を減少させる剥離性調整工程と、
を含む、細胞培養容器の製造方法。 - 前記剥離性調整工程が、前記刺激応答性層に紫外線処理を施す工程である、請求項13に記載の細胞培養容器の製造方法。
- 前記紫外線処理が酸素の存在下で行われる、請求項14に記載の細胞培養容器の製造方法。
- 前記紫外線処理においてオゾンが発生する、請求項15に記載の細胞培養容器の製造方法。
- 前記剥離性調整工程が、前記刺激応答性層に超音波処理を施す工程である、請求項13に記載の細胞培養容器の製造方法。
- 前記刺激応答性ポリマーが、下限臨界溶液温度を有する温度応答性ポリマーである、請求項13〜17のいずれか1項に記載の細胞培養容器の製造方法。
- 前記刺激応答性層の厚さが、0nm超100nm以下である、請求項13〜18のいずれか1項に記載の細胞培養容器の製造方法。
- 前記刺激応答性層を基材上に形成する、請求項13〜19のいずれか1項に記載の細胞培養容器の製造方法。
- 前記基材が、細胞接着性を有する、請求項20に記載の細胞培養容器の製造方法。
- 前記基材が、ガラス又はプラスチックを含む、請求項20又は21に記載の細胞培養容器の製造方法。
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