JP2019024283A - 電力変換装置および電力変換装置の制御方法 - Google Patents
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Abstract
Description
に関するものである。
かかる構成によれば、要求負荷の大きさに応じて複数のスイッチング素子の駆動数を切り替える。これにより、例えば負荷の要求電力が小さい場合などの軽負荷時にまで全てのスイッチング素子を駆動させることとなり、各スイッチング素子で発生するスイッチング損失が無視できず、昇圧コンバータの電力変換効率が低下してしまう、という従来構成に比して、各相コンバータの電力変換効率の向上を図ることが可能となる。
図1は、この発明の実施の形態1に係る電力変換装置の概略構成図である。実施の形態1による電力変換装置は、昇圧コンバータとインバータにより構成される。昇圧コンバータの入力側には蓄電部1が接続され、負荷8として示されたインバータの出力側には図示を省略した電動回転機が接続されている。図1を参照して、蓄電部1は、直流電圧を出力する。ここで、この電力変換装置が電気自動車やハイブリッド自動車に適用された場合には、蓄電部1は代表的には、ニッケル水素またはリチウムイオン等の二次電池からなる。蓄電部1の電圧は少なくとも100V以上ある。
そして4つの半導体スイッチング素子3から6および磁気結合リアクトル10で、入力電源からの入力される電圧を所望の直流電圧に変換する昇圧コンバータを構成する。
入力電圧検出回路20は入力電圧Viを検出し、出力電圧検出回路21はで出力電圧Voを検出し、入力電流検出回路22aはリアクトルL1に流れる電流iL1を検出し、入力電流検出回路22bはリアクトルL2に流れる電流iL2を検出する。
図3のモード2は、モード1とは反対に、半導体スイッチング素子4がオフ、半導体スイッチング素子6がオン、また半導体スイッチング素子3がオン、半導体スイッチング素子5がオフの状態である。
図5のモード4は、モード3とは反対に、半導体スイッチング素子4、半導体スイッチング素子6がともにオン、半導体スイッチング素子3、半導体スイッチング素子5がともにオフの状態である。
デューティ比が0.5未満の場合(D<0.5)は、各周期に対して
モード1→モード3→モード2→モード3
のパターンを繰り返す。
デューティ比が0.5より大きい場合(D>0.5)は、各周期に対して
モード1→モード4→モード2→モード4
のパターンを繰り返す。
デューティ比が0.5のとき(D=0.5)は、モード4はなく、モード1とモード2を交互に繰り返す。
L1,L2:自己インダクタンス
M:相互インダクタンス、
vL1,vL2、:リアクトルL1,L2に印加される電圧
iL1,iL2:リアクトルL1,L2に流れる電流
iin:入力電流
Vi:入力電圧
Vo:出力電圧
とすると、以下の式(1)の関係式が成り立つ。
これを式(1)に代入して整理すると、
図7の(a)から(d)はそれぞれ半導体スイッチング素子4、6,3,5へのゲート信号を示す。また(e)(f)はそれぞれリアクトルL1,L2の電流iL1,iL2、(g)は入力用コンデンサ2の電流iCを示す。
ここで、入力用コンデンサ2に流れる電流iCは、合成電流iinの交流成分である。また、Tswは半導体スイッチング素子のオンオフの1周期、DTsw等はデューティ比のオン期間を示す。
Iin=Ide+Iac
ic≒Iac
となり、diin/dtは直流分が無視されるためdiin/dt=dic/dtとなる。
駆動数決定部91は、駆動数を決定する際に、磁気結合リアクトル10の第1の巻線L1側に流れる電流を検出する第1の入力電流検出回路22aと、第2の巻線L2側に流れる電流を検出する第2の入力電流検出回路22bと、入力端子に入力される電圧を検出する入力電圧検出回路20と、出力端子から出力される出力電圧を検出する出力電圧検出回路21等の各検出回路22a,22b,20,21の少なくとも1つの値から演算して求まる電力変換装置の負荷を示す値を用いる。そして電力変換装置が軽負荷状態であること判断した場合に、何れか一方の半導体スイッチング素子対の動作を停止させることを決定する。
図9のモード2は、モード1とは反対に、半導体スイッチング素子4がオフ、半導体スイッチング素子3がオンの状態である。
一方、モード2においては、直前まで電流が流れているため、0Aに達するまでリアクトルL1側と同じ電流減少率でリアクトルL2側の電流が減少する。
以上より、図8から図10の動作時のときの電力変換装置のデューティ比0.5未満かつ軽負荷時の各信号および電流のタイムチャートを図11に示す。
動作モード3は、モード1と同じ動作であるが、L2側の電流が0Aのため、半導体スイッチング素子5のボディダイオードBDがオフされる。
この発明の実施の形態2に係る電力変換装置について説明する。実施の形態2の電力変換装置の回路構成は、実施の形態1のものと基本的に同じであり、制御部9での制御が異なる。
また以下の説明において、1相の上下アームのスイッチング素子とは、上述の第1のスイッチング素子対を構成する半導体スイッチング素子3と半導体スイッチング素子4、または第2のスイッチング素子対を構成する半導体スイッチング素子5と半導体スイッチング素子6のことを示す。
この発明の実施の形態3に係る電力変換装置について説明する。実施の形態3の電力変換装置の回路構成は、実施の形態1のものと基本的に同じであり、制御部9での制御が異なる。制御部9のスイッチング素子駆動制御部90は、図23に示すインダクタンス直流重畳特性切替部93を有する。
図16は、出力電圧Voを目標とする基準電圧Vrefに合わせるために出力電圧Voの調整分ΔVoを求める制御ブロックである。伝達関数FmおよびGdv(s)を含む電力変換装置のプラントモデルPLMの出力である調整分ΔVoが、フィードバック伝達関数H(s)を有する変換器FETが入力される。そして変換器FETの出力と基準電圧Vrefの差を減算器DEFで求め、減算器DEFの出力が伝達関数Gc(s)を含む補償器COPを介してプラントモデルPLMへ入力される。
実線のALが、両相の上下アームの半導体スイッチング素子を駆動しているときの通常動作時のL値(IL1=IL2)、
実線のAMが、両相の上下アームの半導体スイッチング素子を駆動しているときの通常動作時のM値(I1=I2)、
破線のBLが、片相の上下アームの半導体スイッチング素子の駆動を停止したときのL値(I2=0A)、
破線のBMが、片相の上下アームの半導体スイッチング素子の駆動を停止したときのM値(I2=0A)、
をそれぞれ示している。
通常動作時は、入力電流検出回路22a、22bの各電流値が等しくなるよう制御されるため、磁気結合リアクトル10のコア内部の磁束はそれぞれ打ち消しあうため、直流重畳特性は良いが、片側の上下アームの半導体スイッチング素子を停止すると、片側に電流が偏るため直流重畳特性が低下する。実施の形態3では、片相の上下アームの半導体スイッチング素子の停止時に、スイッチング素子駆動制御部90のインダクタンス直流重畳特性切替部93は図17のインダクタンスの直流重畳特性を実線から破線に切り替える。
第1のインダクタンスの直流重畳特性(LDSC1)は、第1のスイッチング素子対3,4、第2のスイッチング素子対5,6にそれぞれ接続される、磁気結合リアクトル10の第1の巻線L1と第2の巻線L2に流れる各電流値が近い場合のインダクタンスの直流重畳特性である。
第2のインダクタンスの直流重畳特性(LDSC2)は、第1の巻線L1または第2の巻線L2のどちらかの1つの巻線の電流がほとんど流れない場合のインダクタンスの直流重畳特性である。
インダクタンス直流重畳特性切替部93は、駆動数決定部91が第1のスイッチグ素子対3,4および第2のスイッチング素子対5,6のうち何れか一方のスイッチング素子対を停止するよう判定した際、制御に使用する直流重畳特性を第1のインダクタンスの直流重畳特性(LDSC1)から第2のインダクタンス直流重畳特性(LDSC2)に切り替える。
この発明の実施の形態4に係る電力変換装置について説明する。実施の形態4の電力変換装置の回路構成は、実施の形態1のものと基本的に同じであり、制御部9での制御が異なる。制御部9のスイッチング素子駆動制御部90は、図23に示す片相駆動領域調整部94を有する。
例えば、どちらも入力電圧が等しい条件で、出力電圧が異なる場合、昇圧率(Vo/Vi)が”2”の場合と”3”の場合では、後者の方が片相側だけでスイッチングしている入力の電流領域が広い。
すなわち片相駆動領域調整部94では例えば、入力電圧検出回路20および出力電圧検出回路21からの検出電圧に従って得られる昇圧率(Vo/Vi)が設定値以上で高い電圧条件である場合では、一方のスイッチング素子対を停止させる負荷の設定値(REF1L)を上げる。これによりスイッチング損失が大きい電圧条件では、なるべく長い間、一方のスイッチング素子対だけの駆動動作状態とする。
また、出力電圧Voが高い領域では、半導体スイッチング素子のスイッチング損失が大きい。このため図25の(b)に示すように、出力電圧Voが高い領域では片側駆動の領域を増やす。すなわち出力電圧Voが高い領域では片側駆動と両側駆動(磁気結合動作)を切り替える電流閾値を高くする。
さらに、同じ出力電圧Voにおいて、入力電圧Viが低い方が昇圧比(Vo/Vi)が大きくなり、半導体スイッチング素子のオンデューティが増加する。これにより、半導体スイッチング損失の導通損失が増加する。半導体スイッチング損失の導通損失は電流値の2乗(W=I2R)で増加する。そこで実線で示す入力電圧Viが大きい領域に比べて、破線で示す入力電圧Viが小さい領域では、片側駆動から両側駆動へ切り替える際の電流閾値IbthをIbth’に下げて片側駆動の領域を減らす。
なお、上記実施の形態4では、片側駆動と両側駆動との切り替えを入力電流値(各電流センサの合計値)で判断しているが、負荷8が増加すると入力電流も増加するため、実施の形態4では、制御部9は入力電流量と入力電圧から負荷を推定している。
この発明の実施の形態5に係る電力変換装置について説明する。実施の形態5の電力変換装置の回路構成は、図18に示すように、磁気結合リアクトル10、半導体スイッチング素子3から6の温度を検出するリアクトル温度検出回路SnsTL、半導体スイッチング素子温度検出回路SnsTSWをさらに備え、制御部9は信号線31e、31fによってその温度情報を取得する。なお図18はこの実施の形態5で新たに追加された部分を主に示す。半導体スイッチング素子3から6および磁気結合リアクトル10は温度特性をもち、一般的に半導体スイッチング素子は、温度が増加するとオン抵抗、リカバリ電流が増加し、IGBTなどの半導体素子に関しては、スイッチング損失も増加する。また、磁気結合リアクトル10も温度が増加すると巻線抵抗が増加する。
このため、温度上昇とともに損失が増加し、電力変換装置の効率は低下する。
この発明の実施の形態6に係る電力変換装置について説明する。実施の形態3の電力変換装置の回路構成は、実施の形態1のものと基本的に同じであり、制御部9での制御が異なる。
一方で、駆動数決定部91は故障判定部97が故障と判定した際にリンプホームのため、スイッチング素子駆動制御部90に故障していない相のスイッチング動作は継続して行わせる。これにより、例えば、電気自動車やHEV等の電動車両において、故障発生時においても急に停止することなく、低速走行で自宅にたどり着けるようになる。図20に実施の形態6における故障発生時の動作について説明するための図を示す。
図21は、この発明の実施の形態7に係る電力変換装置の主回路部分の概略構成図である。実施の形態7は実施の形態6と同様に、片側故障時に制御部9が故障と判定された相のスイッチングを停止させ、もう片側の相でスイッチング動作をさせるものである。
この点に関し、これらの機能を実現する処理回路は、専用のハードウェアであっても、メモリに格納されるプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサ、DSPともいう)であっても構成可能である。
上記各部の機能を図24の(a)に示すハードウェアで構成した場合、処理回路1000は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC、FPGA、またはこれらを組み合わせたものが該当する。上記各部の機能それぞれを処理回路で実現してもよいし、各部の機能をまとめて処理回路で実現してもよい。
また処理に必要な各種情報は、ハードウェア構成の場合は回路に予め設定され、またソフトウェア構成の場合にはメモリに予め記憶させておく。
また、図23の制御部9において、駆動数決定部91、故障判定部97では、これらは判断のみを行い、これらの判断に従ってスイッチング素子駆動制御部90が実際の制御を行うように説明されている。一方で、その他の軽負荷時動作モード切替部92、インダクタンス直流重畳特性切替部93、片相駆動領域調整部94、片相駆動時スイッチング周波数調整部95、温度対応駆動切替部96では、自らが判断して直接、駆動制御も行うように説明されている。各機能ブロック91−97が判断のみを行い、実際の制御はスイッチング素子駆動制御部90が行うか、または各機能ブロック91−97が判断と制御の両方を行うかは設計上の選択事項であり、どのように構成してもよい。
7 平滑用コンデンサ、8 負荷(インバータ)、9 制御部、
10 磁気結合リアクトル、20 入力電圧検出回路、21 出力電圧検出回路、
22a,22b 入力電流検出回路、30a,30b,30c,30d 制御線、
31a,31b,31c,31d,31e 信号線、
50a,50b,51−54 ヒューズ機構、90 スイッチング素子駆動制御部、
91 駆動数決定部、92 軽負荷時動作モード切替部、
93 インダクタンス直流重畳特性切替部、94 片相駆動領域調整部、
95 片相駆動時スイッチング周波数調整部、96 温度対応駆動切替部、
97 故障判定部、1000 処理回路、2000 プロセッサ、2100 メモリ、
BD ボディダイオード、COP 補償器、DEF 減算器、FET 変換器、
L1,L2 リアクトル(巻線)、PLM プラントモデル、
SnsTL リアクトル温度検出回路、
SnsTSW 半導体スイッチング素子温度検出回路。
Claims (15)
- 出力端子の負極側に接続される第1の半導体スイッチング素子および第2の半導体スイッチング素子と、前記第1の半導体スイッチング素子と出力端子の正極の間に接続される第3の半導体スイッチング素子および前記第2の半導体スイッチング素子と出力端子の正極の間に接続される第4の半導体スイッチング素子と、
前記各半導体スイッチング素子をオンオフ制御するスイッチング素子駆動制御部を含む制御部と、
前記第1の半導体スイッチング素子と第3の半導体スイッチング素子の接続点と入力端子の間に接続された第1の巻線、前記第2の半導体スイッチング素子と第4の半導体スイッチング素子の接続点と入力端子の間に接続された第2の巻線を有し、鉄心が共通で巻数比が1:1であり逆方向に磁気結合する磁気結合リアクトルと、
を備え、
前記スイッチング素子駆動制御部が、前記半導体スイッチング素子の駆動数を決定する駆動数決定部を含み、
前記スイッチング素子駆動制御部が、前記駆動数決定部の決定結果に基づいて、前記第1の半導体スイッチング素子と前記第3の半導体スイッチング素子で構成される第1のスイッチング素子対と、前記第2の半導体スイッチング素子と前記第4の半導体スイッチング素子で構成される第2のスイッチング素子対のうち一方のスイッチング素子対を停止させ他方の前記スイッチ素子対は動作させる、電力変換装置。 - 前記駆動数決定部は、前記電力変換装置の負荷の値が第1の設定値以下となった時、前記第1のスイッチング素子対と前記第2のスイッチング素子対のうちの一方を停止することを決定する、請求項1に記載の電力変換装置。
- 前記磁気結合リアクトルの第1の巻線側に流れる電流を検出する第1の入力電流検出回路と、第2の巻線側に流れる電流を検出する第2の入力電流検出回路と、を備え、
前記駆動数決定部は、前記第1および第2の入力電流検出回路をモニタして故障を判定する故障判定部を含み、前記駆動数決定部は、故障したと判定された巻線に接続された前記スイッチング素子対を停止させることを決定する、請求項1に記載の電力変換装置。 - 前記スイッチング素子駆動制御部は、前記電力変換装置の負荷の値が前記第1の設定値より小さい第2の設定値以下になったとき、前記磁気結合リアクトルの電流が電流臨界モード又は電流不連続モードとなるように、駆動させている何れかの前記スイッチング素子対の前記各半導体スイッチング素子を制御する軽負荷時動作モード切替部を含む、請求項2に記載の電力変換装置。
- 前記各半導体スイッチング素子は、Si半導体のIGBTとダイオードで構成される、請求項4に記載の電力変換装置。
- 前記磁気結合リアクトルの第1の巻線側に流れる電流を検出する第1の入力電流検出回路と、第2の巻線側に流れる電流を検出する第2の入力電流検出回路と、前記入力端子に入力される電圧を検出する入力電圧検出回路と、前記出力端子から出力される出力電圧を検出する出力電圧検出回路とを備え、
前記駆動数決定部は、駆動数を決定する際に、使用する前記負荷の値は、前記各検出回路の少なくとも1つの値から演算して求まる値を用いる、請求項2に記載の電力変換装置。 - 前記スイッチング素子駆動制御部が、
第1のスイッチング素子対、第2のスイッチング素子対にそれぞれ接続される、前記磁気結合リアクトルの第1の巻線L1と第2の巻線L2に流れる各電流値が近い場合のインダクタンスの直流重畳特性である第1のインダクタンス直流重畳特性と、前記第1の巻線L1または第2の巻線L2のどちらかの1つの巻線の電流がほとんど流れない場合のインダクタンスの直流重畳特性である第2のインダクタンス直流重畳特性とを備え、
前記駆動数決定部が第1のスイッチグ素子対および第2のスイッチング素子対のうちの一方のスイッチング素子対を停止するよう判定した際、制御に使用する直流重畳特性を前記第1のインダクタンス直流重畳特性から前記第2のインダクタンス直流重畳特性に切り替えるインダクタンス直流重畳特性切替部を含む、請求項2または3に記載の電力変換装置。 - 前記スイッチング素子駆動制御部が、
一方の前記スイッチング素子を駆動させて動作させている際に、前記電力変換装置の効率が高い領域で動作するよう、前記各半導体スイッチング素子のスイッチング周波数を前記負荷に合わせて変える片相駆動時スイッチング周波数調整部を含む、請求項2に記載の電力変換装置。 - 前記磁気結合リアクトルの第1の巻線側に流れる電流を検出する第1の入力電流検出回路と、第2の巻線側に流れる電流を検出する第2の入力電流検出回路と、前記入力端子に入力される電圧を検出する入力電圧検出回路と、前記出力端子から出力される出力電圧を検出する出力電圧検出回路とを備え、
前記駆動数決定部は、前記第1の設定値として、前記各検出回路の少なくとも1つの値から演算して求まる値を用い、
前記入力電圧検出回路および前記出力電圧検出回路からの検出電圧に従って得られる昇圧率が設定値以上で高い電圧条件である場合に、一方のスイッチング素子対を停止させる負荷の前記第1の設定値を上げる片相駆動領域調整部をさらに備えた、請求項2に記載の電力変換装置。 - 前記各半導体スイッチング素子の温度を検出する半導体スイッチング素子温度検出回路を備え、
前記スイッチング素子駆動制御部が、
前記駆動数決定部で、前記負荷が前記第1の設定値以下であり一方の前記スイッチング素子対で駆動している状態で、かつ前記半導体スイッチング素子温度検出回路により取得された温度値が設定された閾値を超えたときに、駆動している前記スイッチング素子対と停止している前記スイッチング素子対とを切り替える温度対応駆動切替部を含む、請求項2に記載の電力変換装置。 - 前記磁気結合リアクトルの温度を検出するリアクトル温度検出回路を備え、
前記スイッチング素子駆動制御部が、
前記駆動数決定部で、前記負荷が前記第1の設定値以下であり一方の前記スイッチング素子対で駆動している状態で、かつ前記リアクトル温度検出回路により取得された温度値が設定された閾値を超えたときに、駆動している前記スイッチング素子対と停止している前記スイッチング素子対とを切り替える温度対応駆動切替部を含む、請求項2に記載の電力変換装置。 - 前記駆動数決定部が、前記負荷が前記第1の設定値以下であり一方の前記スイッチング素子対で駆動している状態で、所定の時間間隔で駆動している前記スイッチング素子対と停止している前記スイッチング素子対とを交互に切り替えるよう決定し、
前記スイッチング素子駆動制御部が、前記駆動数決定部の決定に基づいて前記各半導体スイッチング素子の駆動制御を行う、請求項2に記載の電力変換装置。 - 前記各半導体スイッチング素子と直列にヒューズ機構を設けた、請求項1から12のいずれか1項に記載の電力変換装置。
- 前記磁気結合リアクトルの前記第1の巻線および前記第2の巻線にそれぞれ直列にヒューズ機構を設けた、請求項1から13のいずれか1項に記載の電力変換装置。
- 出力端子の負極側に接続される第1の半導体スイッチング素子および第2の半導体スイッチング素子と、前記第1の半導体スイッチング素子と出力端子の正極の間に接続される第3の半導体スイッチング素子および前記第2の半導体スイッチング素子と出力端子の正極の間に接続される第4の半導体スイッチング素子と、
前記第1の半導体スイッチング素子と第3の半導体スイッチング素子の接続点と入力端子の間に接続された第1の巻線、前記第2の半導体スイッチング素子と第4の半導体スイッチング素子の接続点と入力端子の間に接続された第2の巻線を有し、鉄心が共通で巻数比が1:1であり逆方向に磁気結合する磁気結合リアクトルと、
を備え、電力変換装置において、
前記電力変換装置の負荷の値が設定値以下となった時、前記半導体スイッチング素子の駆動数を決定し、前記決定に基づいて、前記第1の半導体スイッチング素子と前記第3の半導体スイッチング素子で構成される第1のスイッチング素子対と、前記第2の半導体スイッチング素子と前記第4の半導体スイッチング素子で構成される第2のスイッチング素子対のうち一方のスイッチング素子対を停止させ他方の前記スイッチ素子対は動作させる、電力変換装置の制御方法。
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