JP2019024283A - 電力変換装置および電力変換装置の制御方法 - Google Patents

電力変換装置および電力変換装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】結合リアクトルを用いたコンバータ回路からなる電力変換装置において、部品点数削減とともに、軽負荷時の高効率化、故障時のフェールセーフへの対応を可能にした電力変換装置を提供する。【解決手段】磁気結合型リアクトルを含む多相コンバータを備えた電力変換装置において、要求負荷の大きさに応じて複数のスイッチング素子の駆動数を切り替えることで、スイッチング素子のスイッチング損失を抑制し、軽負荷時の効率の低下を防ぎ、また、制御部は内部に故障判定部を備え、1相の故障が発生した際に、故障していない相のみで駆動させることで動作を継続する。【選択図】図1

Description

この発明は、結合リアクトルと半導体スイッチング素子を有した電力変換装置および電力変換装置の制御方法、特に電力変換装置の小型化、高効率化、故障時のフェールセーフ化等に関するものである。
地球温暖化に代表される地球環境の急変やエネルギー資源利用に関わる問題が議論されている昨今、環境に優しい自動車として、電気自動車(EV:Electric Vehicle)やHEV(Hybrid Electric Vehicle)/PHEV(Plug-in Hybrid Electric Vehicle)等のハイブリッド自動車が開発されている。
このような自動車は、従来の自動車にも搭載されていた、制御回路を動作させる補機用電池に加えて、充電された電力により走行用の電動モータを駆動させる駆動用電池を搭載している。
このような自動車では、パワーエレクトロニクス技術の進歩を背景に、燃費改善のため、電動パワートレインコンポーネントの小型化、高効率化が望まれている。従来技術として、例えば下記特許文献1に開示されているように、マルチフェーズコンバータ回路において、各相に接続されるリアクトルを磁気的に結合するインダクタを使用することで、小型化を図った装置がある。
特開2013−34279号公報
上記のように、特許文献1に開示された電力変換回路は、二次電池からの直流電圧を昇圧して駆動回路に供給するマルチフェーズコンバータ回路であって、マルチフェーズコンバータ回路の昇圧コンバータ回路の昇圧リアクトルに磁気的に結合されたインダクタを使用することで、部品点数を減らすことができ、小型化、低コスト化が図れるというものである。
ところで、蓄電装置とインバータとを直列に接続可能で、且つコンバータを備える電動車両の電力変換装置では、さらなるシステム効率の向上が望まれており、改良の余地がある。
この発明はこのような課題を考慮してなされたものであって、小型化、高効率化、故障時のフェールセーフ化等を図った電力変換装置および電力変換装置の制御方法を提供することを目的とする。
に関するものである。
この発明は、出力端子の負極側に接続される第1の半導体スイッチング素子および第2の半導体スイッチング素子と、前記第1の半導体スイッチング素子と出力端子の正極の間に接続される第3の半導体スイッチング素子および前記第2の半導体スイッチング素子と出力端子の正極の間に接続される第4の半導体スイッチング素子と、前記各半導体スイッチング素子をオンオフ制御するスイッチング素子駆動制御部を含む制御部と、前記第1の半導体スイッチング素子と第3の半導体スイッチング素子の接続点と入力端子の間に接続された第1の巻線、前記第2の半導体スイッチング素子と第4の半導体スイッチング素子の接続点と入力端子の間に接続された第2の巻線を有し、鉄心が共通で巻数比が1:1であり逆方向に磁気結合する磁気結合リアクトルと、を備え、前記スイッチング素子駆動制御部が、前記半導体スイッチング素子の駆動数を決定する駆動数決定部を含み、前記スイッチング素子駆動制御部が、前記駆動数決定部の決定結果に基づいて、前記第1の半導体スイッチング素子と前記第3の半導体スイッチング素子で構成される第1のスイッチング素子対と、前記第2の半導体スイッチング素子と前記第4の半導体スイッチング素子で構成される第2のスイッチング素子対のうち一方のスイッチング素子対を停止させ他方の前記スイッチ素子対は動作させる、電力変換装置等にある。
この発明では、小型化、高効率化、故障時のフェールセーフ化等を図った電力変換装置および電力変換装置の制御方法を提供できる。
この発明の実施の形態1に係る電力変換装置の概略構成図である。 この発明の実施の形態1に係る電力変換装置における半導体スイッチング素子の切替モードを説明するための主回路部分の概略構成図である。 この発明の実施の形態1に係る電力変換装置における半導体スイッチング素子の切替モードを説明するための主回路部分の概略構成図である。 この発明の実施の形態1に係る電力変換装置における半導体スイッチング素子の切替モードを説明するための主回路部分の概略構成図である。 この発明の実施の形態1に係る電力変換装置における半導体スイッチング素子の切替モードを説明するための主回路部分の概略構成図である。 この発明の実施の形態1に係る電力変換装置の一例の主回路部分の概略構成図である。 この発明の実施の形態1に係る電力変換装置の通常動作時の各部の信号、電流のタイムチャートである。 この発明の実施の形態1に係る電力変換装置における半導体スイッチング素子の切替モードを説明するための主回路部分の概略構成図である。 この発明の実施の形態1に係る電力変換装置における半導体スイッチング素子の切替モードを説明するための主回路部分の概略構成図である。 この発明の実施の形態1に係る電力変換装置における半導体スイッチング素子の切替モードを説明するための主回路部分の概略構成図である。 この発明の実施の形態1に係る電力変換装置のデューティ比0.5未満かつ軽負荷時の各部の信号および電流のタイムチャートである。 この発明の実施の形態1に係る電力変換装置のデューティ比0.5以上かつ軽負荷時の各部の信号および電流のタイムチャートである。 この発明の実施の形態1に係る電力変換装置の変形例を示す主回路部分の概略構成図である。 この発明の実施の形態1に係る電力変換装置の変形例を示す主回路部分の概略構成図である。 この発明の実施の形態2に係る電力変換装置のデューティ比0.5以上の時の各部の信号および電流のタイムチャートである。 この発明の実施の形態3に係る電力変換装置の制御部の一部の制御ブロック図である。 この発明の実施の形態3に係る電力変換装置の磁気結合リアクトルのインダクタンスの直流重畳特性を説明するための図である。 この発明の実施の形態5に係る電力変換装置を示す概略構成図である。 この発明の実施の形態5に係る電力変換装置のスイッチング素子の切り替え動作例を説明するタイムチャートである。 この発明の実施の形態6に係る電力変換装置の故障発生時の動作例を説明するための概略構成図である。 この発明の実施の形態7に係る電力変換装置の主回路部分の概略構成図である。 この発明の実施の形態7に係る電力変換装置の変形例を示す主回路部分の概略構成図である。 この発明による電力変換装置の制御部の内部構成の一例を示す図である。 この発明による電力変換装置の制御部のハードウェア構成の一例を示す図である。 この発明による電力変換装置における駆動切替えを説明するための図である。
この発明では、磁気結合型リアクトルを使用したコンバータ回路を備えた電力変換装置において、設定された負荷以下においては、片側の相のスイッチング素子を停止させることで、余分な損失の発生を抑制させ、さらに合理的にシステムの効率を向上させた電力変換装置等を提供する。
かかる構成によれば、要求負荷の大きさに応じて複数のスイッチング素子の駆動数を切り替える。これにより、例えば負荷の要求電力が小さい場合などの軽負荷時にまで全てのスイッチング素子を駆動させることとなり、各スイッチング素子で発生するスイッチング損失が無視できず、昇圧コンバータの電力変換効率が低下してしまう、という従来構成に比して、各相コンバータの電力変換効率の向上を図ることが可能となる。
以下、この発明による電力変換装置および電力変換装置の制御方法を各実施の形態に従って図面を用いて説明する。なお、各実施の形態において、同一もしくは相当部分は同一符号で示し、重複する説明は省略する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係る電力変換装置の概略構成図である。実施の形態1による電力変換装置は、昇圧コンバータとインバータにより構成される。昇圧コンバータの入力側には蓄電部1が接続され、負荷8として示されたインバータの出力側には図示を省略した電動回転機が接続されている。図1を参照して、蓄電部1は、直流電圧を出力する。ここで、この電力変換装置が電気自動車やハイブリッド自動車に適用された場合には、蓄電部1は代表的には、ニッケル水素またはリチウムイオン等の二次電池からなる。蓄電部1の電圧は少なくとも100V以上ある。
この電力変換装置は、蓄電部1から平滑用コンデンサ7までの要素で構成されている。この電力変換装置は、蓄電部1と並列にリプル電流を除去するために入力用コンデンサ2が接続され、入力用コンデンサ2の後段側には、リアクトルL1、リアクトルL2が互いに磁気的に結合するように配置された磁気結合リアクトル10が接続される。磁気結合リアクトル10の後段には、第1のスイッチング素子対である半導体スイッチング素子3と半導体スイッチング素子4と、第2のスイッチング素子対である半導体スイッチング素子5と半導体スイッチング素子6を備え、各スイッチング素子対の後段には、平滑用コンデンサ7が接続される。
半導体スイッチング素子3のドレイン端子と半導体スイッチング素子5のドレイン端子はそれぞれ、出力端子となる平滑用コンデンサ7の正極側に接続され、半導体スイッチング素子4と半導体スイッチング素子6のソース端子は出力端子となる平滑用コンデンサ7の負極側に接続されている。また、半導体スイッチング素子3のソース端子と半導体スイッチング素子4のドレイン端子は互いに接続され、半導体スイッチング素子5のソース端子と半導体スイッチング素子6のドレイン端子も互いに接続されており、それぞれの接続点は磁気結合リアクトル10に接続され、さらに正極側の入力端子に至る。
磁気結合リアクトル10は、半導体スイッチング素子3と半導体スイッチング素子4との接続点と、入力用コンデンサ2の正極側との間に接続されたリアクトルL1で示される第1の巻線と、半導体スイッチング素子5と半導体スイッチング素子6との接続点と入力用コンデンサ2の正極側との間に接続されたリアクトルL2で示される第2の巻線が、共通の鉄心に巻数比が1:1で互いに逆方向に磁気結合するように巻かれている。
そして4つの半導体スイッチング素子3から6および磁気結合リアクトル10で、入力電源からの入力される電圧を所望の直流電圧に変換する昇圧コンバータを構成する。
次に、制御部9は、制御線30a,30b,30c,30dを介して、第1のスイッチング素子対3、4と第2のスイッチング素子対5、6をそれぞれ設定されたデッドタイムを挟んで後で図示するゲート信号S3からS6によりオンオフ制御する。また同時に、信号線31a,31b,31c,31dにより、それぞれ入力電圧検出回路20、出力電圧検出回路21、入力電流検出回路22a,22bからの電圧検出値、電流検出値を示す信号をそれぞれ取得する。Viは入力電源である蓄電部1からの入力電圧、Voは入力電圧Viを変換する設定された出力電圧をそれぞれあらわす。
入力電圧検出回路20は入力電圧Viを検出し、出力電圧検出回路21はで出力電圧Voを検出し、入力電流検出回路22aはリアクトルL1に流れる電流iL1を検出し、入力電流検出回路22bはリアクトルL2に流れる電流iL2を検出する。
実際には、電力変換装置と蓄電部1の間は、ハーネス等で接続されるため寄生のインダクタンス成分を持つ。このため、高周波のインピーダンスが大きく電力変換装置のリプル電流は入力用コンデンサ2に流れる。
以下、この発明の実施の形態1に係る電力変換装置の通常動作時の各半導体スイッチング素子の動作について説明する。各半導体スイッチング素子の状態に応じて、図2から図5に示す4つの動作モード(Mode)1から4が存在する。ここでは、例として力行動作時の動作事例で説明する。力行動作時には、蓄電部1から負荷8へ電流が流れる。
図2のモード1は、半導体スイッチング素子4がオン、半導体スイッチング素子6がオフの状態である。第1のスイッチング素子対で半導体スイッチング素子4と対になる半導体スイッチング素子3はオフ、第2のスイッチング素子対で半導体スイッチング素子6と対になる半導体スイッチング素子5はオンである。
図3のモード2は、モード1とは反対に、半導体スイッチング素子4がオフ、半導体スイッチング素子6がオン、また半導体スイッチング素子3がオン、半導体スイッチング素子5がオフの状態である。
図4のモード3は、半導体スイッチング素子4、半導体スイッチング素子6がともにオフ、半導体スイッチング素子3、半導体スイッチング素子5がともにオンの状態である。
図5のモード4は、モード3とは反対に、半導体スイッチング素子4、半導体スイッチング素子6がともにオン、半導体スイッチング素子3、半導体スイッチング素子5がともにオフの状態である。
制御部9は半導体スイッチング素子4と半導体スイッチング素子6の位相を半周期ずらして、すなわち180°位相をシフトして制御させるため、回路動作の出現パターンはスイッチングのデューティ比(D)0.5を境に変化する。
デューティ比が0.5未満の場合(D<0.5)は、各周期に対して
モード1→モード3→モード2→モード3
のパターンを繰り返す。
デューティ比が0.5より大きい場合(D>0.5)は、各周期に対して
モード1→モード4→モード2→モード4
のパターンを繰り返す。
デューティ比が0.5のとき(D=0.5)は、モード4はなく、モード1とモード2を交互に繰り返す。
図6に、実施の形態1の電力変換装置の一例の主回路部分の概略構成図を示す。図6に示すように、磁気結合リアクトル10の
,L:自己インダクタンス
M:相互インダクタンス、
L1,vL2、:リアクトルL1,L2に印加される電圧
L1,iL2:リアクトルL1,L2に流れる電流
in:入力電流
:入力電圧
:出力電圧
とすると、以下の式(1)の関係式が成り立つ。
Figure 2019024283
モード1からモード4においてそれぞれ印加される電圧vL1、vL2は変化するため、電流の挙動は各モードごとに変化する。
図2より、モード1において、半導体スイッチング素子4はオン、半導体スイッチング素子6はオフであるため、vL1=Vi、vL2=Vi−Voとなる。
これを式(1)に代入して整理すると、
Figure 2019024283
となる。ここで、通常各相のパラメータは対象になるように設計を行うため、各相のパラメータが完全に対象でL=L=Lという仮定を行うと、式(2)はより簡素な次式(3)として表現される。
Figure 2019024283
同様に図3のモード2について考える。モード2はスイッチング状態がモード1の逆転に対応する状態となっているので、各相の電流の挙動も逆転するため、次式(4)であらわされる。
Figure 2019024283
図4のモード3において、モード3は両方の半導体スイッチング素子4と半導体スイッチング素子6がオフとなるモードなので、vL1=vL2=Vi−Voとなる。これを式(1)に代入して整理すると、次式(5)のようになる。
Figure 2019024283
図5のモード4において、モード4は両方の半導体スイッチング素子4と半導体スイッチング素子6がオンとなるモードなので、vL1=vL2=Viとなる。これを式(1)に代入して整理すると、次式(6)のようになる。
Figure 2019024283
以上より、図7に動作例として、デューティ比が0.5以上の場合(D≧0.5)における、通常動作時の電力変換装置の各信号、電流のタイムチャートを示す。
図7の(a)から(d)はそれぞれ半導体スイッチング素子4、6,3,5へのゲート信号を示す。また(e)(f)はそれぞれリアクトルL1,L2の電流iL1,iL2、(g)は入力用コンデンサ2の電流iを示す。
ここで、入力用コンデンサ2に流れる電流iは、合成電流iinの交流成分である。また、Tswは半導体スイッチング素子のオンオフの1周期、DTsw等はデューティ比のオン期間を示す。
また、図7の(e)の電流iL1の変化は図の左から順に下記のように示される。
Figure 2019024283
また、図7の(f)の電流iL2の変化は図の左から順に下記のように示される。
Figure 2019024283
また、図7の(g)の電流iの変化は図の左から順に下記のように示される。
Figure 2019024283
ここで、図7の(g)の電流iの変化は入力電流iinの変化として示されている。入力用コンデンサ2に流れる電流iは入力電流iinの交流成分である。入力電流iinを直流電流Idcと交流電流Iacに分けると、
Iin=Ide+Iac
ic≒Iac
となり、diin/dtは直流分が無視されるためdiin/dt=di/dtとなる。
図7の動作を動作例として、実施の形態1に係る電力変換装置の主な損失は、半導体スイッチング素子4、5のスイッチング損失、半導体スイッチング素子4から6の導通損失、磁気結合リアクトル10の銅損および鉄損を含む損失である。ここで、例えば、軽負荷で昇圧率(Vo/Vi)が大きい場合においては、半導体素子のスイッチング損失が電力変換装置の損失全体の中で大きなウエイトを占める。
そこで、この発明の実施の形態1に係る電力変換装置は制御部9に駆動数決定部91を備えている。図23にこの発明による電力変換装置の制御部9の内部構成の一例を示す。スイッチング素子駆動制御部90は、信号線31a,31b,31c,31dからの電圧検出値、電流検出値を示す信号に従って、各半導体スイッチング素子3から6にゲート信号を出力してスイッチング制御を行う。スイッチング素子駆動制御部90の駆動数決定部91は、入力電流検出回路22a、22bによって取得する電力変換装置の負荷を示す電流値が予め定められた第1の設定電流値(REF1LI)以下の時に、半導体スイッチング素子対3、4および半導体スイッチング素子対5、6の何れか一方の半導体スイッチング素子対の動作を停止させることを決定する。スイッチング素子駆動制御部90はこの決定に従って各半導体スイッチング素子を駆動制御する。なお、入力電流検出回路22a、22bによって取得する電流値は電力変換装置の負荷を示すものであり、広義には、電力変換装置の負荷を示す値が予め定められた第1の設定値(REF1L)以下の時に、何れか一方の半導体スイッチング素子対の動作を停止させる、としてもよい。従って駆動数決定部91は、入力電流検出回路22a、22bを使用せずに、入力電圧検出回路20、出力電圧検出回路21によって取得する電力変換装置の負荷を示す電圧値が予め定められた第1の設定電流値(REF1LV)以下の時に、何れか一方の半導体スイッチング素子対の動作を停止させることを決定するようにしてもよい。
駆動数決定部91は、駆動数を決定する際に、磁気結合リアクトル10の第1の巻線L1側に流れる電流を検出する第1の入力電流検出回路22aと、第2の巻線L2側に流れる電流を検出する第2の入力電流検出回路22bと、入力端子に入力される電圧を検出する入力電圧検出回路20と、出力端子から出力される出力電圧を検出する出力電圧検出回路21等の各検出回路22a,22b,20,21の少なくとも1つの値から演算して求まる電力変換装置の負荷を示す値を用いる。そして電力変換装置が軽負荷状態であること判断した場合に、何れか一方の半導体スイッチング素子対の動作を停止させることを決定する。
以下、この発明の実施の形態1に係る電力変換装置の駆動数決定部91が半導体スイッチング素子対5、6を停止させたときの半導体スイッチング素子対3、4の動作について説明する。各半導体スイッチング素子の状態に応じて、図8から図10に示す3つの動作モードが存在する。ここでは、例として電流が流れる向きが蓄電部1から負荷8へとなる力行動作でスイッチング素子のデューティ比がD<0.5(昇圧率<2)のときの動作事例を説明する。
図8のモード1は、半導体スイッチング素子4がオン、半導体スイッチング素子3がオフの状態である。半導体スイッチング素子5、6は常時オフされている。
図9のモード2は、モード1とは反対に、半導体スイッチング素子4がオフ、半導体スイッチング素子3がオンの状態である。
ここで、モード1において、半導体スイッチング素子4のデューティ比が0.5未満のときは、出力電圧Vo<入力電圧Vi×2となり、磁気結合リアクトル10のリアクトルL2側の相互インダクタンス部にはL1側と逆方向の電圧が発生され、入力電圧Viとこの逆方向に発生した電圧の和が出力電圧Voより上回るため、半導体スイッチング素子5のボディダイオードBDがオンする。
一方、モード2においては、直前まで電流が流れているため、0Aに達するまでリアクトルL1側と同じ電流減少率でリアクトルL2側の電流が減少する。
図10のモード3は、モード2と同じ動作であるが、リアクトルL2側の電流が0Aのため、半導体スイッチング素子5のボディダイオードBDがオフされる。このため、リアクトルL2側には電流が流れず、リアクトルL1側の電流は磁気結合リアクトル10のリーケージインダクタンス成分に発生した電圧に比例して電流が減少する(di/dt≒V/Lr)。
以上より、図8から図10の動作時のときの電力変換装置のデューティ比0.5未満かつ軽負荷時の各信号および電流のタイムチャートを図11に示す。
同様に、デューティ比が0.5以上(D≧0.5)かつ軽負荷時の電力変換装置の各信号および電流のタイムチャートを図12に示す。図12より、半導体スイッチング素子4のデューティ比が0.5以上のときは、出力電圧Vo>(入力電圧Vi×2)となるため、動作モード2において、半導体スイッチング素子4がオフ、半導体スイッチング素子3がオンのとき、半導体スイッチング素子6のボディダイオードBDがオンされる。一方、モード1においては、直前まで電流が流れているため、0Aに達するまでリアクトルL1側と同じ電流減少率でL2側の電流が減少する。
動作モード3は、モード1と同じ動作であるが、L2側の電流が0Aのため、半導体スイッチング素子5のボディダイオードBDがオフされる。
以上のことから、実施の形態1における電力変換装置は、上述したように軽負荷において、片相の半導体スイッチング素子対のスイッチング動作を停止することで、駆動している半導体スイッチング素子対の相で昇圧動作をしつつ、もう片相側の半導体スイッチング素子のスイッチング損失を抑制することで、昇圧動作をしつつ、効率の改善を図る。
上記、実施の形態1では半導体スイッチング素子3から6はMOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)としたが、これに限るものではなく、例えば、図13に示すようにIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)とダイオードで構成されてもよい。また、燃料電池車の昇圧リアクトルのように、回生動作がなく、力行動作のみの場合、図14に示すように半導体スイッチング素子3、5はダイオードで構成されてもよい。
実施の形態2.
この発明の実施の形態2に係る電力変換装置について説明する。実施の形態2の電力変換装置の回路構成は、実施の形態1のものと基本的に同じであり、制御部9での制御が異なる。
また以下の説明において、1相の上下アームのスイッチング素子とは、上述の第1のスイッチング素子対を構成する半導体スイッチング素子3と半導体スイッチング素子4、または第2のスイッチング素子対を構成する半導体スイッチング素子5と半導体スイッチング素子6のことを示す。
実施の形態2に係る電力変換装置の制御部9のスイッチング素子駆動制御部90は、図23に示す軽負荷時動作モード切替部92を有する。軽負荷時動作モード切替部92は、実施の形態1の動作モードに加え、入力電流検出回路22a,22bにより検出される入力電流が0A付近をまたぐ場合の軽負荷において、片相の上下アームのスイッチングを停止させる動作モードを備える。そしてさらに、例えば力行動作時は、半導体スイッチング素子3または5を停止させる。また同様に、回生時は半導体スイッチング素子4または6を停止させる。これにより、半導体スイッチング素子3または5はダイオードとなるため、リアクトルに流れる電流は0Aでクリップされる。図15に実施の形態2における力行動作時(デューティ比0.5以上)の各信号および電流のタイムチャートを示す。
図15より、電流が0Aでクリップされるため、電流実効値が減少するだけでなく、電流不連続モードとなるため、半導体スイッチング素子3のオフ損失が抑制され効率がさらに改善する。これは、スイッチング損失が比較的小さいSiC−MOSFETより、ターンオフ時のテール電流によるスイッチング損失が大きい図13に示すようなSi半導体のIGBTとダイオードの構成の場合のほうが、テール電流によるターンオフ時のスイッチング損失を低減できるため、効果を発揮する。
また、上記実施の形態2では、電流不連続モードで説明したが、これに限るものではなく例えば、電流臨界モードで動作してもよい。
すなわち、スイッチング素子駆動制御部90の軽負荷時動作モード切替部92は、例えば入力電流検出回路22a、22bによって取得する電流値等の電力変換装置の負荷を示す値が上述の第1の設定値(REF1L)より小さい第2の設定値(REF2L)以下になったとき、磁気結合リアクトル10の電流が電流不連続モードまたは電流臨界モードとなるように、駆動させている何れかの半導体スイッチング素子対の各半導体スイッチング素子を制御する。
実施の形態3.
この発明の実施の形態3に係る電力変換装置について説明する。実施の形態3の電力変換装置の回路構成は、実施の形態1のものと基本的に同じであり、制御部9での制御が異なる。制御部9のスイッチング素子駆動制御部90は、図23に示すインダクタンス直流重畳特性切替部93を有する。
図16に、実施の形態3に係る電力変換装置の制御部9のスイッチング素子駆動制御部90における制御の一部を示す制御ブロック図を示す。
図16は、出力電圧Vを目標とする基準電圧Vrefに合わせるために出力電圧Vの調整分ΔVを求める制御ブロックである。伝達関数FmおよびGdv(s)を含む電力変換装置のプラントモデルPLMの出力である調整分ΔVが、フィードバック伝達関数H(s)を有する変換器FETが入力される。そして変換器FETの出力と基準電圧Vrefの差を減算器DEFで求め、減算器DEFの出力が伝達関数Gc(s)を含む補償器COPを介してプラントモデルPLMへ入力される。
図16のプラントモデルPLMの伝達関数に使用する、自己インダクタンス値であるL値と相互インダクタンス値であるM値を含むリアクトルのインダクタンス値は通常、実際のリアクトルの直流重畳特性を考慮したインダクタンス値が使用される。通常、実施の形態3に係る電力変換装置のスイッチング素子駆動制御部90は、入力電流検出回路22a,22bから得られた電流値をもとに、磁気結合リアクトル10のインダクタンス値(L値、M値)を導出し、プラントモデルPLMの伝達関数に代入する。
しかし、軽負荷時に片相の上下アームの半導体スイッチング素子の駆動を停止することで、磁気結合リアクトル10に流れる電流値が偏るため、プラントモデルPLMの動作と実機動作のふるまいに違いがでる。そこで、実施の形態3に係る電力変換装置のスイッチング素子駆動制御部90のインダクタンス直流重畳特性切替部93は内部に、磁気結合リアクトル10の直流重畳特性パターンを2つ保有し、軽負荷動作時に片相の上下アームの半導体スイッチング素子の駆動を停止したとき、あわせて磁気結合リアクトル10のインダクタンス値の直流重畳特性を切り替えることで、この問題を防止する。図17に通常動作時(IL=IL)と片相の上下アームの半導体スイッチング素子の駆動の停止時(I2=0A)のインダクタンス値(L値、M値)直流重畳特性を示す。
図17の、
実線のALが、両相の上下アームの半導体スイッチング素子を駆動しているときの通常動作時のL値(IL1=IL2)、
実線のAMが、両相の上下アームの半導体スイッチング素子を駆動しているときの通常動作時のM値(I1=I2)、
破線のBLが、片相の上下アームの半導体スイッチング素子の駆動を停止したときのL値(I2=0A)、
破線のBMが、片相の上下アームの半導体スイッチング素子の駆動を停止したときのM値(I2=0A)、
をそれぞれ示している。
通常動作時は、入力電流検出回路22a、22bの各電流値が等しくなるよう制御されるため、磁気結合リアクトル10のコア内部の磁束はそれぞれ打ち消しあうため、直流重畳特性は良いが、片側の上下アームの半導体スイッチング素子を停止すると、片側に電流が偏るため直流重畳特性が低下する。実施の形態3では、片相の上下アームの半導体スイッチング素子の停止時に、スイッチング素子駆動制御部90のインダクタンス直流重畳特性切替部93は図17のインダクタンスの直流重畳特性を実線から破線に切り替える。
すなわち、スイッチング素子駆動制御部90のインダクタンス直流重畳特性切替部93は、内部に2種類のインダクタンスの直流重畳特性値を保有する。
第1のインダクタンスの直流重畳特性(LDSC1)は、第1のスイッチング素子対3,4、第2のスイッチング素子対5,6にそれぞれ接続される、磁気結合リアクトル10の第1の巻線L1と第2の巻線L2に流れる各電流値が近い場合のインダクタンスの直流重畳特性である。
第2のインダクタンスの直流重畳特性(LDSC2)は、第1の巻線L1または第2の巻線L2のどちらかの1つの巻線の電流がほとんど流れない場合のインダクタンスの直流重畳特性である。
インダクタンス直流重畳特性切替部93は、駆動数決定部91が第1のスイッチグ素子対3,4および第2のスイッチング素子対5,6のうち何れか一方のスイッチング素子対を停止するよう判定した際、制御に使用する直流重畳特性を第1のインダクタンスの直流重畳特性(LDSC1)から第2のインダクタンス直流重畳特性(LDSC2)に切り替える。
実施の形態4.
この発明の実施の形態4に係る電力変換装置について説明する。実施の形態4の電力変換装置の回路構成は、実施の形態1のものと基本的に同じであり、制御部9での制御が異なる。制御部9のスイッチング素子駆動制御部90は、図23に示す片相駆動領域調整部94を有する。
実施の形態4に係る電力変換装置の制御部9のスイッチング素子駆動制御部90の片相駆動領域調整部94は、軽負荷時の効率が高い領域で動作できるよう動作モードを切り替える。例えば、昇圧率(Vo/Vi)が高い電圧条件では、半導体スイッチング素子3または半導体スイッチング素子5のスイッチング損失が導通損失に比べて大きい。このため、片相の上下アームの半導体スイッチング素子を停止する電流領域を増加させる。
例えば、どちらも入力電圧が等しい条件で、出力電圧が異なる場合、昇圧率(Vo/Vi)が”2”の場合と”3”の場合では、後者の方が片相側だけでスイッチングしている入力の電流領域が広い。
すなわち片相駆動領域調整部94では例えば、入力電圧検出回路20および出力電圧検出回路21からの検出電圧に従って得られる昇圧率(Vo/Vi)が設定値以上で高い電圧条件である場合では、一方のスイッチング素子対を停止させる負荷の設定値(REF1L)を上げる。これによりスイッチング損失が大きい電圧条件では、なるべく長い間、一方のスイッチング素子対だけの駆動動作状態とする。
この発明においては、昇圧比(Vo/Vi)が大きい領域の方が半導体スイッチング素子のスイッチング損失が大きい。このため図25の(a)に示すように、昇圧比(Vo/Vi)が大きい領域では片側駆動の領域を増やす。すなわち、スイッチングを停止させてスイッチング損失軽減領域を増やす。
また、出力電圧Voが高い領域では、半導体スイッチング素子のスイッチング損失が大きい。このため図25の(b)に示すように、出力電圧Voが高い領域では片側駆動の領域を増やす。すなわち出力電圧Voが高い領域では片側駆動と両側駆動(磁気結合動作)を切り替える電流閾値を高くする。
さらに、同じ出力電圧Voにおいて、入力電圧Viが低い方が昇圧比(Vo/Vi)が大きくなり、半導体スイッチング素子のオンデューティが増加する。これにより、半導体スイッチング損失の導通損失が増加する。半導体スイッチング損失の導通損失は電流値の2乗(W=IR)で増加する。そこで実線で示す入力電圧Viが大きい領域に比べて、破線で示す入力電圧Viが小さい領域では、片側駆動から両側駆動へ切り替える際の電流閾値IbthをIbth’に下げて片側駆動の領域を減らす。
上記実施の形態4では、電力変換装置が損失が少なく効率が高い領域で動作できるようスイッチング素子駆動制御部90は最適な動作モードを選択するようにしたが、これに限るものではなく例えば、図23に示すようにスイッチング素子駆動制御部90に片相駆動時スイッチング周波数調整部95を設け、片相側の上下アームの半導体スイッチング素子の停止時に効率が最適となるよう、負荷に合わせてスイッチング周波数を変化させてもよい。すなわち、スイッチング周波数を、重負荷時には高く、軽負荷時には低くする。
なお、上記実施の形態4では、片側駆動と両側駆動との切り替えを入力電流値(各電流センサの合計値)で判断しているが、負荷8が増加すると入力電流も増加するため、実施の形態4では、制御部9は入力電流量と入力電圧から負荷を推定している。
実施の形態5.
この発明の実施の形態5に係る電力変換装置について説明する。実施の形態5の電力変換装置の回路構成は、図18に示すように、磁気結合リアクトル10、半導体スイッチング素子3から6の温度を検出するリアクトル温度検出回路SnsTL、半導体スイッチング素子温度検出回路SnsTSWをさらに備え、制御部9は信号線31e、31fによってその温度情報を取得する。なお図18はこの実施の形態5で新たに追加された部分を主に示す。半導体スイッチング素子3から6および磁気結合リアクトル10は温度特性をもち、一般的に半導体スイッチング素子は、温度が増加するとオン抵抗、リカバリ電流が増加し、IGBTなどの半導体素子に関しては、スイッチング損失も増加する。また、磁気結合リアクトル10も温度が増加すると巻線抵抗が増加する。
このため、温度上昇とともに損失が増加し、電力変換装置の効率は低下する。
そこで、実施の形態5に係る電力変換装置の制御部9は、図23に示すようにスイッチング素子駆動制御部90に温度対応駆動切替部96を有する。片相の上下アームの半導体スイッチング素子を停止させ、残りの片相の上下アームの半導体スイッチング素子をスイッチング動作させているときに、半導体スイッチング素子3から6、および磁気結合リアクトル10の温度をモニタし、いずれかの温度値が設定された第1の閾値(REF1T)を超えたところで、温度対応駆動切替部96は停止している相の上下アームの半導体スイッチング素子とスイッチング駆動している相の上下アームの半導体スイッチング素子とを切り替える。
これにより、実施の形態5に係る電力変換装置は、各半導体スイッチング素子3から6の温度上昇を抑えることができ、効率が悪化することを抑制する。動作例として、図19に、力行動作時に半導体スイッチング素子3、4が駆動、半導体スイッチング素子5、6が停止している状態から、半導体スイッチング素子3、4を停止、半導体スイッチング素子5、6を駆動させるよう切り替えた場合の動作をタイムチャートで示す。通常、図19の力行モードでは、半導体スイッチング素子4の方が半導体スイッチング素子3より損失が大きいため、温度対応駆動切替部96は半導体スイッチング素子4の温度をモニタし、半導体スイッチング素子4の温度が閾値を超えたため、駆動している相と停止している相を切り替えることで、半導体スイッチング素子4の温度上昇を抑制する。
上記実施の形態5では、駆動する相の切り替え判定として、半導体スイッチング素子の温度に閾値をもたせたが、これに限るものではなく磁気結合リアクトル10の温度値に閾値をもたせて駆動する相の切り替えを行ってもよい。
また、上記実施の形態5に係る電力変換装置の制御部9の温度対応駆動切替部96は温度情報によってスイッチング動作する相を切り替えていたが、これは温度検出回路を設ける必要がありコストがかかる。このため、例えば、制御部9の駆動数決定部91は温度情報ではなく、予め定められた設定周期で動作モードを切り替えてもよい。これにより、コストを抑えつつ、設定周期ごとに駆動する相を切り替えることで、同様の効果を奏する。
すなわち、各半導体スイッチング素子3から6の温度を検出する半導体スイッチング素子温度検出回路SnsTSWからなる第1の温度検出部を備え、温度対応駆動切替部96は、駆動数決定部91において負荷が第1の設定値(REF1L)以下であり、かつ第1の温度検出部により取得された温度値が第1の閾値(REF1T)を超えたときに、駆動している半導体スイッチング素子対と停止している半導体スイッチング素子対とを切り替えるようする。
また、磁気結合リアクトル10の温度を検出するリアクトル温度検出回路SnsTLからなる第2の温度検出部を備え、温度対応駆動切替部96は、駆動数決定部91において負荷が第1の設定値(REF1L)以下であり、かつ第2の温度検出部により取得された温度値が第2の閾値(REF2T)を超えたときに、駆動している半導体スイッチング素子対と停止している半導体スイッチング素子対とを切り替えるようにする。
さらに、駆動数決定部91は、負荷が第1の設定値(REF1L)以下の時に、設定された時間間隔で駆動している半導体スイッチング素子対と停止している半導体スイッチング素子対とを交互に切り替える。
実施の形態6.
この発明の実施の形態6に係る電力変換装置について説明する。実施の形態3の電力変換装置の回路構成は、実施の形態1のものと基本的に同じであり、制御部9での制御が異なる。
実施の形態6に係る電力変換装置の制御部9は図23に示す例えば駆動数決定部91が故障判定部97を含む。故障判定部97は、磁気結合リアクトル10のリアクトルL1側に流れる電流を入力電流検出回路22aでモニタし、また磁気結合リアクトル10のリアクトルL2側に流れる電流を入力電流検出回路22bでモニタし、各電流モニタ値のどちらかが制御目標値(TARL1I、TARL2I)と大きく乖離している場合、例えば制御目標値と設定値(DEFL1I、DEFL2I)以上差がある場合に、故障判定部97は電流値が大きくなった方の相が故障していると判定する。この場合、例えば駆動数決定部91は、故障していると判定された相の半導体スイッチング素子の動作を停止させることを決定する。
一方で、駆動数決定部91は故障判定部97が故障と判定した際にリンプホームのため、スイッチング素子駆動制御部90に故障していない相のスイッチング動作は継続して行わせる。これにより、例えば、電気自動車やHEV等の電動車両において、故障発生時においても急に停止することなく、低速走行で自宅にたどり着けるようになる。図20に実施の形態6における故障発生時の動作について説明するための図を示す。
図20より、実施の形態6に係る電力変換装置の故障判定部97は、入力電流検出回路22bによって得られた電流値が制御目標値と大きく乖離していたため、磁気結合リアクトル10のリアクトルL2側の相が故障していると判定する。これにより例えば駆動数決定部91は、半導体スイッチング素子5、6のスイッチング動作を停止させることを決める。
また、このとき実施の形態3で説明したように、インダクタンス直流重畳特性切替部93は故障した相の上下アームの半導体スイッチング素子5,6の停止時に、インダクタンスの直流重畳特性を切り替えることで、より安定に動作することができる。
また、実施の形態6に係る電力変換装置では、リンプホームを目的としているため、大電力で力行,回生動作をする必要が無いため、スイッチング素子駆動制御部90は片相側が故障時にもう片相側の上下アームの半導体スイッチング素子やリアクトルを故障させないように、電力を制限する。例えば、実施の形態6に係る電力変換装置のスイッチング素子駆動制御部90は、片側の相が故障と判定した時に、入力電流検出回路22aまたは22bにより取得されたもう片側の相の入力電流が設定値を超えると、出力電圧Voを低下させ、負荷を上げないように入力電力または入力電流を制限する。
実施の形態7.
図21は、この発明の実施の形態7に係る電力変換装置の主回路部分の概略構成図である。実施の形態7は実施の形態6と同様に、片側故障時に制御部9が故障と判定された相のスイッチングを停止させ、もう片側の相でスイッチング動作をさせるものである。
本来、故障発生時にリンプホームのため、もう片側の相で駆動をさせるためには、故障モードはオープン故障でないといけない。ショート故障の場合、例えば、半導体スイッチング素子4がショート故障した際、蓄電部1から過大な電流が流れる。これにより、磁気結合リアクトル10や半導体スイッチング素子4またはそれらに至る経路に過大な電流が流れ発火、発煙の恐れがある。このため、実施の形態7に係る電力変換装置は、図21に示すように、各相の各アームにヒューズ機構51から54を備える。これにより、半導体スイッチング素子3から6がショート故障した際に発生する過大な電流が流れ続けないよう最弱部であるヒューズ機構51から54が機能し、電流経路をオープンさせる。
なお、実施の形態7の電力変換装置はヒューズ機構として図21に示すように半導体スイッチング素子3から6と別にそれぞれ回路に直列に設けているように説明したが、これに限るものではなく、例えば、半導体スイッチング素子3から6の各半導体チップにおいて、電流経路上に設けているボンディングワイヤの構造を細くするまたは本数を減らすことで最弱部とし、過大な電流が流れたときに切断されるように半導体スイッチング素子そのものにヒューズ機構を設けてもよい。
また、図22に示すように、実施の形態7の電力変換装置は、磁気結合リアクトル10の各相にヒューズ機構50a,50bを設けてもよく、磁気結合リアクトル10のどちらかに過大な電流が発生した際にオープン故障となるようにしても同様の効果を奏する。
なお上記各実施の形態において、図23に示された各機能からなる制御部分は、別々の制御回路で構成してもよく、また1つの制御回路でまとめて構成してもよい。
この点に関し、これらの機能を実現する処理回路は、専用のハードウェアであっても、メモリに格納されるプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサ、DSPともいう)であっても構成可能である。
図24の(a)はこれらの機能をハードウェアで構成した場合、(b)はソフトウェアで構成した場合の、ハードウェア構成を概略的に示す。
上記各部の機能を図24の(a)に示すハードウェアで構成した場合、処理回路1000は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC、FPGA、またはこれらを組み合わせたものが該当する。上記各部の機能それぞれを処理回路で実現してもよいし、各部の機能をまとめて処理回路で実現してもよい。
上記各部の機能を図24の(b)に示すCPUで構成した場合、上記各部の機能は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。ソフトウェアやファームウェアはプログラムとして記述され、メモリ2100に格納される。処理回路であるプロセッサ2000は、メモリ2100に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、各部の機能を実現する。これらのプログラムは、上記各部の手順や方法をコンピュータに実行させるものであるともいえる。ここで、メモリ2100とは、例えば、RAM、ROM、フラッシュメモリー、EPROM、EEPROM等の、不揮発性または揮発性の半導体メモリや、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVD等が該当する。
なお、上記各部の機能について、一部を専用のハードウェアで実現し、一部をソフトウェアまたはファームウェアで実現するようにしてもよい。
このように、処理回路は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの組み合わせによって、上述の各機能を実現することができる。
また処理に必要な各種情報は、ハードウェア構成の場合は回路に予め設定され、またソフトウェア構成の場合にはメモリに予め記憶させておく。
この発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することを含む。
また、図23の制御部9において、駆動数決定部91、故障判定部97では、これらは判断のみを行い、これらの判断に従ってスイッチング素子駆動制御部90が実際の制御を行うように説明されている。一方で、その他の軽負荷時動作モード切替部92、インダクタンス直流重畳特性切替部93、片相駆動領域調整部94、片相駆動時スイッチング周波数調整部95、温度対応駆動切替部96では、自らが判断して直接、駆動制御も行うように説明されている。各機能ブロック91−97が判断のみを行い、実際の制御はスイッチング素子駆動制御部90が行うか、または各機能ブロック91−97が判断と制御の両方を行うかは設計上の選択事項であり、どのように構成してもよい。
1 蓄電部、2 入力用コンデンサ、3−6 半導体スイッチング素子、
7 平滑用コンデンサ、8 負荷(インバータ)、9 制御部、
10 磁気結合リアクトル、20 入力電圧検出回路、21 出力電圧検出回路、
22a,22b 入力電流検出回路、30a,30b,30c,30d 制御線、
31a,31b,31c,31d,31e 信号線、
50a,50b,51−54 ヒューズ機構、90 スイッチング素子駆動制御部、
91 駆動数決定部、92 軽負荷時動作モード切替部、
93 インダクタンス直流重畳特性切替部、94 片相駆動領域調整部、
95 片相駆動時スイッチング周波数調整部、96 温度対応駆動切替部、
97 故障判定部、1000 処理回路、2000 プロセッサ、2100 メモリ、
BD ボディダイオード、COP 補償器、DEF 減算器、FET 変換器、
L1,L2 リアクトル(巻線)、PLM プラントモデル、
SnsTL リアクトル温度検出回路、
SnsTSW 半導体スイッチング素子温度検出回路。
この発明は、出力端子の負極側に接続される第1の半導体スイッチング素子および第2の半導体スイッチング素子と、前記第1の半導体スイッチング素子と出力端子の正極の間に接続される第3の半導体スイッチング素子および前記第2の半導体スイッチング素子と出力端子の正極の間に接続される第4の半導体スイッチング素子と、前記各半導体スイッチング素子をオンオフ制御するスイッチング素子駆動制御部を含む制御部と、前記第1の半導体スイッチング素子と第3の半導体スイッチング素子の接続点と入力端子の間に接続された第1の巻線、前記第2の半導体スイッチング素子と第4の半導体スイッチング素子の接続点と入力端子の間に接続された第2の巻線を有し、鉄心が共通で巻数比が1:1であり逆方向に磁気結合する磁気結合リアクトルと、を備え、前記スイッチング素子駆動制御部が、前記半導体スイッチング素子の駆動数を決定する駆動数決定部を含み、前記スイッチング素子駆動制御部が、前記駆動数決定部の決定結果に基づいて、前記第1の半導体スイッチング素子と前記第3の半導体スイッチング素子で構成される第1のスイッチング素子対と、前記第2の半導体スイッチング素子と前記第4の半導体スイッチング素子で構成される第2のスイッチング素子対のうち一方のスイッチング素子対を停止させ他方のスイッチング素子対動作させ、前記駆動数決定部は、電力変換装置の負荷の値が第1の設定値以下となった時、前記第1のスイッチング素子対と前記第2のスイッチング素子対のうちの一方を停止することを決定し、前記スイッチング素子駆動制御部が、第1のスイッチング素子対、第2のスイッチング素子対にそれぞれ接続される、前記磁気結合リアクトルの第1の巻線L1と第2の巻線L2に流れる各電流値が近い場合のインダクタンスの直流重畳特性である第1のインダクタンス直流重畳特性と、前記第1の巻線L1または第2の巻線L2のどちらかの1つの巻線の電流がほとんど流れない場合のインダクタンスの直流重畳特性である第2のインダクタンス直流重畳特性とを備え、前記駆動数決定部が第1のスイッチグ素子対および第2のスイッチング素子対のうちの一方のスイッチング素子対を停止するよう判定した際、制御に使用する直流重畳特性を前記第1のインダクタンス直流重畳特性から前記第2のインダクタンス直流重畳特性に切り替えるインダクタンス直流重畳特性切替部を含む、電力変換装置等にある。

Claims (15)

  1. 出力端子の負極側に接続される第1の半導体スイッチング素子および第2の半導体スイッチング素子と、前記第1の半導体スイッチング素子と出力端子の正極の間に接続される第3の半導体スイッチング素子および前記第2の半導体スイッチング素子と出力端子の正極の間に接続される第4の半導体スイッチング素子と、
    前記各半導体スイッチング素子をオンオフ制御するスイッチング素子駆動制御部を含む制御部と、
    前記第1の半導体スイッチング素子と第3の半導体スイッチング素子の接続点と入力端子の間に接続された第1の巻線、前記第2の半導体スイッチング素子と第4の半導体スイッチング素子の接続点と入力端子の間に接続された第2の巻線を有し、鉄心が共通で巻数比が1:1であり逆方向に磁気結合する磁気結合リアクトルと、
    を備え、
    前記スイッチング素子駆動制御部が、前記半導体スイッチング素子の駆動数を決定する駆動数決定部を含み、
    前記スイッチング素子駆動制御部が、前記駆動数決定部の決定結果に基づいて、前記第1の半導体スイッチング素子と前記第3の半導体スイッチング素子で構成される第1のスイッチング素子対と、前記第2の半導体スイッチング素子と前記第4の半導体スイッチング素子で構成される第2のスイッチング素子対のうち一方のスイッチング素子対を停止させ他方の前記スイッチ素子対は動作させる、電力変換装置。
  2. 前記駆動数決定部は、前記電力変換装置の負荷の値が第1の設定値以下となった時、前記第1のスイッチング素子対と前記第2のスイッチング素子対のうちの一方を停止することを決定する、請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記磁気結合リアクトルの第1の巻線側に流れる電流を検出する第1の入力電流検出回路と、第2の巻線側に流れる電流を検出する第2の入力電流検出回路と、を備え、
    前記駆動数決定部は、前記第1および第2の入力電流検出回路をモニタして故障を判定する故障判定部を含み、前記駆動数決定部は、故障したと判定された巻線に接続された前記スイッチング素子対を停止させることを決定する、請求項1に記載の電力変換装置。
  4. 前記スイッチング素子駆動制御部は、前記電力変換装置の負荷の値が前記第1の設定値より小さい第2の設定値以下になったとき、前記磁気結合リアクトルの電流が電流臨界モード又は電流不連続モードとなるように、駆動させている何れかの前記スイッチング素子対の前記各半導体スイッチング素子を制御する軽負荷時動作モード切替部を含む、請求項2に記載の電力変換装置。
  5. 前記各半導体スイッチング素子は、Si半導体のIGBTとダイオードで構成される、請求項4に記載の電力変換装置。
  6. 前記磁気結合リアクトルの第1の巻線側に流れる電流を検出する第1の入力電流検出回路と、第2の巻線側に流れる電流を検出する第2の入力電流検出回路と、前記入力端子に入力される電圧を検出する入力電圧検出回路と、前記出力端子から出力される出力電圧を検出する出力電圧検出回路とを備え、
    前記駆動数決定部は、駆動数を決定する際に、使用する前記負荷の値は、前記各検出回路の少なくとも1つの値から演算して求まる値を用いる、請求項2に記載の電力変換装置。
  7. 前記スイッチング素子駆動制御部が、
    第1のスイッチング素子対、第2のスイッチング素子対にそれぞれ接続される、前記磁気結合リアクトルの第1の巻線L1と第2の巻線L2に流れる各電流値が近い場合のインダクタンスの直流重畳特性である第1のインダクタンス直流重畳特性と、前記第1の巻線L1または第2の巻線L2のどちらかの1つの巻線の電流がほとんど流れない場合のインダクタンスの直流重畳特性である第2のインダクタンス直流重畳特性とを備え、
    前記駆動数決定部が第1のスイッチグ素子対および第2のスイッチング素子対のうちの一方のスイッチング素子対を停止するよう判定した際、制御に使用する直流重畳特性を前記第1のインダクタンス直流重畳特性から前記第2のインダクタンス直流重畳特性に切り替えるインダクタンス直流重畳特性切替部を含む、請求項2または3に記載の電力変換装置。
  8. 前記スイッチング素子駆動制御部が、
    一方の前記スイッチング素子を駆動させて動作させている際に、前記電力変換装置の効率が高い領域で動作するよう、前記各半導体スイッチング素子のスイッチング周波数を前記負荷に合わせて変える片相駆動時スイッチング周波数調整部を含む、請求項2に記載の電力変換装置。
  9. 前記磁気結合リアクトルの第1の巻線側に流れる電流を検出する第1の入力電流検出回路と、第2の巻線側に流れる電流を検出する第2の入力電流検出回路と、前記入力端子に入力される電圧を検出する入力電圧検出回路と、前記出力端子から出力される出力電圧を検出する出力電圧検出回路とを備え、
    前記駆動数決定部は、前記第1の設定値として、前記各検出回路の少なくとも1つの値から演算して求まる値を用い、
    前記入力電圧検出回路および前記出力電圧検出回路からの検出電圧に従って得られる昇圧率が設定値以上で高い電圧条件である場合に、一方のスイッチング素子対を停止させる負荷の前記第1の設定値を上げる片相駆動領域調整部をさらに備えた、請求項2に記載の電力変換装置。
  10. 前記各半導体スイッチング素子の温度を検出する半導体スイッチング素子温度検出回路を備え、
    前記スイッチング素子駆動制御部が、
    前記駆動数決定部で、前記負荷が前記第1の設定値以下であり一方の前記スイッチング素子対で駆動している状態で、かつ前記半導体スイッチング素子温度検出回路により取得された温度値が設定された閾値を超えたときに、駆動している前記スイッチング素子対と停止している前記スイッチング素子対とを切り替える温度対応駆動切替部を含む、請求項2に記載の電力変換装置。
  11. 前記磁気結合リアクトルの温度を検出するリアクトル温度検出回路を備え、
    前記スイッチング素子駆動制御部が、
    前記駆動数決定部で、前記負荷が前記第1の設定値以下であり一方の前記スイッチング素子対で駆動している状態で、かつ前記リアクトル温度検出回路により取得された温度値が設定された閾値を超えたときに、駆動している前記スイッチング素子対と停止している前記スイッチング素子対とを切り替える温度対応駆動切替部を含む、請求項2に記載の電力変換装置。
  12. 前記駆動数決定部が、前記負荷が前記第1の設定値以下であり一方の前記スイッチング素子対で駆動している状態で、所定の時間間隔で駆動している前記スイッチング素子対と停止している前記スイッチング素子対とを交互に切り替えるよう決定し、
    前記スイッチング素子駆動制御部が、前記駆動数決定部の決定に基づいて前記各半導体スイッチング素子の駆動制御を行う、請求項2に記載の電力変換装置。
  13. 前記各半導体スイッチング素子と直列にヒューズ機構を設けた、請求項1から12のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  14. 前記磁気結合リアクトルの前記第1の巻線および前記第2の巻線にそれぞれ直列にヒューズ機構を設けた、請求項1から13のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  15. 出力端子の負極側に接続される第1の半導体スイッチング素子および第2の半導体スイッチング素子と、前記第1の半導体スイッチング素子と出力端子の正極の間に接続される第3の半導体スイッチング素子および前記第2の半導体スイッチング素子と出力端子の正極の間に接続される第4の半導体スイッチング素子と、
    前記第1の半導体スイッチング素子と第3の半導体スイッチング素子の接続点と入力端子の間に接続された第1の巻線、前記第2の半導体スイッチング素子と第4の半導体スイッチング素子の接続点と入力端子の間に接続された第2の巻線を有し、鉄心が共通で巻数比が1:1であり逆方向に磁気結合する磁気結合リアクトルと、
    を備え、電力変換装置において、
    前記電力変換装置の負荷の値が設定値以下となった時、前記半導体スイッチング素子の駆動数を決定し、前記決定に基づいて、前記第1の半導体スイッチング素子と前記第3の半導体スイッチング素子で構成される第1のスイッチング素子対と、前記第2の半導体スイッチング素子と前記第4の半導体スイッチング素子で構成される第2のスイッチング素子対のうち一方のスイッチング素子対を停止させ他方の前記スイッチ素子対は動作させる、電力変換装置の制御方法。
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