JP2019023693A - 大口径比レンズ - Google Patents

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Abstract

【課題】軽量なレンズ群でフォーカシング群を構成し、フォーカシングを行いながら、フォーカシング群を光軸に沿う方向へ微少振動(ウオブリング)させた際の像高変化率が小さく、F値が1.2と明るく、35mm判換算焦点距離で90mm相当の画角を有する大口径比レンズを提供する。【解決手段】物体側から順に、第1レンズ群G1と、開口絞りSと、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4とからなり、前記第2レンズ群G2は、物体側から順に負レンズと正レンズの接合からなる負の屈折力を有する第2aレンズ群G2aと正の屈折力を有する第2bレンズ群G2bとからなり、無限遠物体側から近距離物体側へのフォーカシングをする際、前記第3レンズ群G3が像面側へ移動し、以下の条件式を満足することを特徴とする大口径比レンズ。【選択図】図1

Description

本発明は、スチルカメラ、ビデオカメラ等の撮像装置に用いる撮影レンズに好適な光学系に関し、オートフォーカスカメラに適したインナーフォーカス方式を採用し、またフォーカスレンズ群を光軸に沿った方向への微少な振動(ウオブリング)させた際の像高変化率が小さく、F値が1.2と明るく、35mm判換算焦点距離で90mm相当の画角を有する大口径比レンズに関するものである。
近年、デジタルスチルカメラを使用しての動画撮影は一般的になっている。動画撮影におけるオートフォーカス方式に、フォーカスレンズ群を光軸に沿う方向へ微少振動(ウオブリング)させ続けることで、常にフォーカス駆動方向を判断し続ける方法が採用されることが多い。その際、ウオブリング時の像高変化率が大きいと、鑑賞者が画面に映る被写体の倍率変動を認識し、目障りに感じてしまうため、フォーカス変化に対し像高変化率が小さいフォーカス方式を必要としている。
さらに近年、デジタルスチルカメラの動画撮影においては、静粛且つ高速なフォーカス機構が求められている。フォーカス駆動を行うアクチュエータは、フォーカスレンズ群が大きく重い場合では、その出力に余裕が無い状況で駆動せざるを得ず、結果、騒音が大きくなることがわかっている。そのため、フォーカスレンズ群の軽量化が求められる性能となる。
35mm判換算焦点距離で90mm相当の画角を有する大口径比レンズで、軽量なレンズ群でフォーカス可能なインナーフォーカスの大口径比レンズとしては例えば以下の特許文献が挙げられる。
特許文献1に記載された結像光学系は、フォーカスレンズ群を凹レンズ一枚で構成し、軽量化をはかることで静音化と合焦速度の確保の向上がしやすくなっている。
また特許文献2に記載された結像光学系は、フォーカスレンズ群を凹レンズ一枚か二枚で構成し、軽量化をはかることで静音化と合焦速度の確保の向上がしやすくなっている。
特開2012−220654号公報
特開2014−197233号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたレンズ系では、F値が1.4程度の実施例しか開示されておらず、この構成からF1.2程度を達成することは困難である。
また、特許文献2に開示されたレンズ系では、F値が1.8程度の実施例しか開示されておらず、この構成からF1.2程度を達成することは困難である。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、軽量なレンズ群でフォーカシング群を構成し、フォーカシングを行いながら、フォーカスシング群を光軸に沿う方向へ微少振動(ウオブリング)させた際の像高変化率が小さく、F値が1.2と明るく、35mm判換算焦点距離で90mm相当の画角を有する大口径比レンズを提供することを目的とする。
上記課題を解決するための第1の発明は、物体側から順に、第1レンズ群G1 と、開口絞りSと、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4とからなり、前記第2レンズ群G2は、物体側から順に負レンズと正レンズの接合からなる負の屈折力を有する第2aレンズ群G2aと正の屈折力を有する第2bレンズ群G2bとからなり、無限遠物体側から近距離物体側へのフォーカシングをする際、前記第3レンズ群G3が像面側へ移動し、以下の条件式を満足することを特徴とする大口径比レンズ。
(1)−1.07<DFcI/f3<−0.65
(2)−0.80<f2b/f2a<−0.18
DFcI:無限遠合焦時の前記第3レンズ群G3の像面側の面から像面までの距離
f3:前記第3レンズ群G3の焦点距離
f2a:前記第2aレンズ群G2aの焦点距離
f2b:前記第2bレンズ群G2bの焦点距離
上記課題を解決するための第2の発明は、第1の発明である大口径比レンズであり、下記の条件式を満足することを特徴とする大口径比レンズ。
(3)0.70<f12/f<1.05
f12:前記第1レンズ群G1と前記第2レンズ群G2の合成系の焦点距離
f:全系の無限遠合焦状態での焦点距離
上記課題を解決するための第3の発明は、第1または第2の発明である大口径比レンズであり、下記の条件式を満足することを特徴とする大口径比レンズ。
(4)−13.0<FcEntp/h<−7.0
FcEntp:無限遠合焦状態での、前記第3レンズ群G3の物体側の面を基準とした前記第2レンズ群G2による開口絞りSの結像位置
h:無限遠合焦状態での、前記第3レンズ群G3の物体側の面頂に接する光軸と垂直な平面における最大画角光線の主光線高
上記課題を解決するための第4の発明は、第1乃至第3のいずれかの発明である大口径比レンズであり、前記第2レンズ群G2は物体側から順に正レンズ、負レンズ、正レンズ、とからなる3枚接合レンズを有し、下記の条件式を満足することを特徴とする請求項1乃至3に記載の大口径比レンズ。
(5)10.0<νp−νn<60.0
(6)10.0<νp´−νn<55.0
νp:前記3枚接合レンズを構成する2枚の正レンズの内、アッベ数の大きい方の正レンズのアッベ数
νn:前記3枚接合レンズを構成する負レンズのアッベ数
νp´:前記3枚接合レンズを構成する2枚の正レンズの内、アッベ数の小さい方の正レンズのアッベ数
本発明によれば、軽量なレンズ群でフォーカシング群を構成し、フォーカシングを行いながら、フォーカスシング群を光軸に沿う方向へ微少振動(ウオブリング)させた際の像高変化率が小さく、F値が1.2と明るく、35mm判換算焦点距離で90mm相当の画角を有する大口径比レンズを提供する。
本発明の実施例1の大口径比レンズにおけるレンズ構成図 本発明の実施例1の撮影距離無限遠における縦収差図 本発明の実施例1の撮影倍率40倍における縦収差図 本発明の実施例1の撮影距離0.5mにおける縦収差図 本発明の実施例1の撮影距離無限遠における横収差図 本発明の実施例1の撮影倍率40倍における横収差図 本発明の実施例1の撮影距離0.5mにおける縦収差図 本発明の実施例2の大口径比レンズにおけるレンズ構成図 本発明の実施例2の撮影距離無限遠における縦収差図 本発明の実施例2の撮影倍率40倍における縦収差図 本発明の実施例2の撮影距離0.5mにおける縦収差図 本発明の実施例2の撮影距離無限遠における横収差図 本発明の実施例2の撮影倍率40倍における横収差図 本発明の実施例2の撮影距離0.5mにおける縦収差図 本発明の実施例3の大口径比レンズにおけるレンズ構成図 本発明の実施例3の撮影距離無限遠における縦収差図 本発明の実施例3の撮影倍率40倍における縦収差図 本発明の実施例3の撮影距離0.5mにおける縦収差図 本発明の実施例3の撮影距離無限遠における横収差図 本発明の実施例3の撮影倍率40倍における横収差図 本発明の実施例3の撮影距離0.5mにおける縦収差図 本発明の実施例4の大口径比レンズにおけるレンズ構成図 本発明の実施例4の撮影距離無限遠における縦収差図 本発明の実施例4の撮影倍率40倍における縦収差図 本発明の実施例4の撮影距離0.5mにおける縦収差図 本発明の実施例4の撮影距離無限遠における横収差図 本発明の実施例4の撮影倍率40倍における横収差図 本発明の実施例4の撮影距離0.5mにおける縦収差図
本発明の大口径比レンズは、図1、8、15、22に示すレンズ構成図からわかるように、物体側から順に、第1レンズ群G1と、開口絞りSと、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4とからなり、無限遠物体側から近距離物体側へのフォーカシングをする際、第3レンズ群G3が像面側方向へ移動する構成となっている。
上記構成が必要な理由は以下の通りである。すなわち、絞り面から射出した軸外主光線を正の屈折力を有する第2レンズ群G2で緩やかにすることによりフォーカスレンズ群である第3レンズ群G3に入射する軸外主光線の角度を小さくすることが可能であり、ウオブリング時の像高変化率の縮小に寄与する。
また、正の屈折力を有する第4レンズ群G4を配置することにより第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の合成系の正の屈折力を大きくしなくてよいので球面収差やコマ収差の発生を抑えることが可能である。
また、第3レンズ群G3はフォーカシング群であり軽量化のため少ない枚数で構成されることが望ましい。しかし、収差補正が十分でなく収差の発生要因となってしまう。特に、負の屈折力を有する第3レンズ群G3は軸外主光線の高さが大きい位置に配置されるため、正の非点収差および倍率色収差や正の歪曲収差の発生要因となってしまう。そこで、正の屈折力を有する第4レンズ群G4を軸外主光線の高さが大きい位置に配置することにより、効果的にこれらの収差を補正することが可能となる。
さらに、本実施形態の大口径比レンズは以下の条件式を満足することが好ましい。
(1)−1.07<DFcI/f3<−0.65
(2)−0.8<f2b/f2a<−0.18
DFcI:無限遠合焦時の前記第3レンズ群G3の像面側の面から像面Iまでの距離
f3:前記第3レンズ群G3の焦点距離
f2a:前記第2aレンズ群G2aの焦点距離
f2b:前記第2bレンズ群G2bの焦点距離
条件式(1)は、大口径比レンズにおいてフォーカシングに必要なスペースを確保しつつフォーカスレンズの重量を抑えるための好ましい条件として、軽量な無限遠合焦時の第3レンズ群G3の像面側の面から像面Iまでの距離と第3レンズ群G3の焦点距離の比について規定するものである。
条件式(1)の上限を超え、無限遠合焦時の第3レンズ群G3の像面側の面から像面Iまでの距離が小さくなる、あるいは第3レンズ群G3の負の屈折力が小さくなると、フォーカシングに必要なスペースが不足してしまう。
条件式(1)の下限を超え、無限遠合焦時の第3レンズ群G3の像面側の面から像面Iまでの距離が大きくなると、フォーカスレンズ群である第3レンズ群G3を通る軸上光束径が大きくなりフォーカスレンズ径を小さくするのが困難になる、あるいは第3レンズ群G3の負の屈折力が大きくなると、フォーカスレンズ群である第3レンズ群G3の重量を小さくするのが困難になる。
尚、条件式(1)について、望ましくはその下限値を−1.05に、また、さらには上限値を−0.70とすることで、前述の効果をより確実にすることができる。
条件式(2)は、大口径比レンズにおいて球面収差の発生を抑えつつ光学全長の増大を抑制するための好ましい条件として、第2bレンズ群G2bの焦点距離と第2aレンズ群G2aの焦点距離の比について規定するものである。
条件式(2)の上限を超え、第2bレンズ群G2bの正の屈折力が大きくなる、あるいは第2aレンズ群G2aの負の屈折力が小さくなると、正の屈折力の第2レンズ群G2で発生する球面収差を補正することが困難になる。
条件式(2)の下限を超え、第2bレンズ群G2bの正の屈折力が小さくなる、あるいは第2aレンズ群G2aの負の屈折力が大きくなると、第2bレンズ群G2bを通る軸上光束径が大きくなり球面収差の発生原因となる。または、負の屈折力を有する第2aレンズ群G2aと正の屈折力を有する第2bレンズ群G2bの間のレトロフォーカスの作用が強くなり、光学全長の短縮が困難になる。
尚、条件式(2)について、望ましくはその下限値を−0.70に、また、さらには上限値を−0.19とすることで、前述の効果をより確実にすることができる。
さらに、本実施形態の大口径比レンズは下記の条件を満足することが好ましい。
(3)0.70<f12/f<1.05
f12:前記第1レンズ群G1と前記第2レンズ群G2の合成系の焦点距離
f:全系の無限遠合焦状態での焦点距離
条件式(3)は、大口径比レンズにおいてフォーカシングに必要な移動量および光学全長の増大を抑制しつつ球面収差やコマ収差をおさえるための好ましい条件として、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の合成系の焦点距離と全系の無限遠合焦状態での焦点距離の比について規定するものである。
フォーカス敏感度は第3レンズ群G3のフォーカス移動量に対する像面位置の光軸方向の変化量の比であり、第3レンズ群G3の倍率β3と第4レンズ群G4の倍率β4を用いて(1−β3^2)×β4^2で表される。
条件式(3)の上限を超え、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の合成系の正の屈折力が相対的に小さくなると、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4の合成系の倍率が小さくなる。つまり、第3レンズ群G3の倍率β3が小さくなるか、または第4レンズ群 G4の倍率β4が小さくなる。本発明においてβ3は1.0より大きいことを踏まえると、フォーカス敏感度は小さくなるためフォーカシングに必要な第3レンズ群G3の移動量が大きくなる。そのため、フォーカシングに必要な空気間隔が不足する。また、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の合成系の正の屈折力が相対的に小さくなり、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4の合成系の倍率が小さくなると望遠比が大きくなるため大口径比レンズの光学全長が増大する。
条件式(3)の下限を超え、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の合成系の正の屈折力が相対的に大きくなると、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の合成系の球面収差やコマ収差を補正するのが困難になりかつ第3レンズ群G3と第4レンズ群G4の合成系の倍率が大きくなり、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の合成系で発生した収差が増倍される。
尚、条件式(3)について、望ましくはその下限値を0.80に、また、さらには上限値を1.00とすることで、前述の効果をより確実にすることができる。
上記のように本発明のインナーフォーカス光学系は、ウオブリングによるオートフォーカスが可能であることを前提にしている。すなわちウオブリングの際の像高変化率が小さい形式としている。ウオブリングの際の像高変化率が小さくするには、ウオブリングによるフォーカスレンズ群である第3レンズ群G3の主光線高の変動を小さくすればよく、無限遠合焦時の、フォーカスレンズ群である第3レンズ群G3の物体側の面から第2レンズ群G2による開口絞りSの結像位置までの距離を大きくすればよい。
ウオブリングによる像高変動はウオブリングによる歪曲収差の変動で表すことができる。松居吉哉著、レンズ設計法、共立出版P.88によれば、3次の歪曲収差係数Vは以下の式で表される。
V=J・I V
これを展開すると以下になり、3次の歪曲収差係数Vは近軸主光線高H’の3乗に比例する。
参考式(1)
V=((H’・Q’)^3/(H・Q))・H^2・Δ(1/(n・s))+P・(H’・Q’)/(H・Q)
これよりウオブリングによる歪曲収差の変動を少なくするには、ウオブリングによるフォーカスレンズ群である第3レンズ群G3の主光線高の変動を少なくすればよい。ここで物体距離無限遠時の第3レンズ群G3の物体側の面を基準とした、第2レンズ群G2による絞りの像位置、およびフォーカスレンズ群である第3レンズ群G3の倍率負担、フォーカスレンズ群である第3レンズ群G3より後方のレンズ群である第4レンズ群G4の倍率負担、および物体距離無限遠時のフォーカスレンズ群である第3レンズ群G3における主光線高から、ウオブリングによるフォーカスレンズ群である第3レンズ群G3の主光線高の変動Δhは以下の式で表される。
参考式(2)
Δh=h’−h=h・Δs/(FcEntp×M4^2×(1−M3^2))
ただし、
FcEntp:物体距離無限遠時の前記第3レンズ群G3の物体側の面を基準とした、前記第2レンズ群G2による絞りの像位置
Δs:ウオブリング時の像面移動量
h:物体距離無限遠時のフォーカスレンズ群における主光線高
h’:ウオブリング時のフォーカスレンズ群における主光線高
M3:物体距離無限遠時の前記第3レンズ群G3の倍率負担
M4:物体距離無限遠時の前記第4レンズ群G4の倍率負担
さらに、本実施形態の大口径比レンズは下記の条件を満足することが好ましい。
(4)−13.0<FcEntp/h<−7.0
FcEntp:無限遠合焦状態での、前記第3レンズ群G3の物体側の面を基準とした前記第2レンズ群G2による開口絞りSの結像位置
h:無限遠合焦状態での、前記第3レンズ群G3の物体側の面頂に接する光軸と垂直な平面における最大画角光線の主光線高
条件式(4)は、大口径比レンズのウオブリング時の像高変動を抑制しつつ大口径化時の球面収差とコマ収差を補正し、さらに光学全長の増大を抑制するための好ましい条件として、無限遠合焦状態での、第3レンズ群G3の物体側の面を基準とした第2レンズ群G2による開口絞りSの結像位置と無限遠合焦状態での第3レンズ群G3の物体側の面頂に接する光軸と垂直な平面における最大画角光線の主光線高の比について規定するものである。
条件式(4)の上限を超え、第3レンズ群G3の物体側の面を基準とした第2レンズ群G2による開口絞りSの結像位置が物体側にあり距離が短くなる、あるいは第3レンズ群G3の物体側の面頂に接する光軸と垂直な平面における最大画角光線の主光線高が大きくなると、ウオブリング時の像高変動を抑制することが困難になる。
条件式(4)の下限を超え、第3レンズ群G3の物体側の面を基準とした第2レンズ群G2による開口絞りSの結像位置が物体側にあり距離が長くなる、あるいは第3レンズ群G3の物体側の面頂に接する光軸と垂直な平面における最大画角光線の主光線高が小さくなると、第2レンズ群G2の正の屈折力が大きくなるため、大口径化時の球面収差とコマ収差の補正が困難になる。または、開口絞りSが物体側に移動するため、第1レンズ群G1の配置に必要なスペースを確保するのが困難となり全長の短縮が困難となる。
尚、条件式(4)について、望ましくはその下限値を−12.4に、また、さらには上限値を−8.0とすることで、前述の効果をより確実にすることができる。
さらに、本実施形態の大口径比レンズは、第2レンズ群G2は物体側から順に正レンズ、負レンズ、正レンズ、とからなる3枚接合レンズを有し、下記の条件を満足することが好ましい。
(5)10.0<νp−νn<60.0
(6)10.0<νp´−νn<55.0
νp:前記3枚接合レンズを構成する2枚の正レンズの内、アッベ数の大きい方の正レンズのアッベ数
νn:前記3枚接合レンズを構成する負レンズのアッベ数
νp´:前記3枚接合レンズを構成する2枚の正レンズの内、アッベ数の小さい方の正レンズのアッベ数
上記構成が必要な理由は以下の通りである。すなわち、前述の通り第3レンズ群G3は正の屈折力であることが求められるが、3枚接合中に曲率が大きい接合面を複数有することが可能になり、3枚接合は正の屈折力を持ちながらオーバーの軸上色収差を発生させ、正の屈折力を有する第3レンズ群G3で発生するアンダーの軸上色収差を補正することが可能になる。
条件式(5)は、全系の軸上色収差を抑えるための好ましい条件として、前記3枚接合レンズを構成する2枚の正レンズの内、アッベ数の大きい方の正レンズのアッベ数と前記3枚接合レンズを構成する負レンズのアッベ数の差について規定するものである。
条件式(5)の上限を超え、前記3枚接合レンズを構成する2枚の正レンズの内、アッベ数の大きい方の正レンズのアッベ数と前記3枚接合レンズを構成する負レンズのアッベ数の差が大きくなると、3枚接合で発生するアンダーの軸上色収差が過剰になり、全系の軸上色収差が補正過剰になる。
条件式(5)の下限を超え、前記3枚接合レンズを構成する2枚の正レンズの内、アッベ数の大きい方の正レンズのアッベ数と前記3枚接合レンズを構成する負レンズのアッベ数の差が小さくなると、3枚接合で発生するアンダーの軸上色収差が少なくなり、全系の軸上色収差が補正不足になる。
尚、条件式(5)について、望ましくはその下限値を13.0に、また、さらには上限値を56.0とすることで、前述の効果をより確実にすることができる。
条件式(6)は、全系の軸上色収差を抑えるための好ましい条件として、前記3枚接合レンズを構成する2枚の正レンズの内、アッベ数の小さい方の正レンズのアッベ数と前記3枚接合レンズを構成する負レンズのアッベ数の差について規定するものである。
条件式(6)の上限を超え、前記3枚接合レンズを構成する2枚の正レンズの内、アッベ数の小さい方の正レンズのアッベ数と前記3枚接合レンズを構成する負レンズのアッベ数の差が大きくなると、3枚接合で発生するアンダーの軸上色収差が過剰になり、全系の軸上色収差が補正過剰になる。
条件式(6)の下限を超え、前記3枚接合レンズを構成する2枚の正レンズの内、アッベ数の小さい方の正レンズのアッベ数と前記3枚接合レンズを構成する負レンズのアッベ数の差が小さくなると、3枚接合で発生するアンダーの軸上色収差が少なくなり、全系の軸上色収差が補正不足になる。
尚、条件式(6)について、望ましくはその下限値を13.0に、また、さらには上限値を50.0とすることで、前述の効果をより確実にすることができる。
また、本発明の大口径比レンズでは、いずれの実施例も第1レンズ群G1は正の屈折力を有している。しかし、いずれの実施例も第1レンズ群G1の正の屈折力は小さい。従って、第1レンズ群G1が負の屈折力を有する場合であっても、屈折力が小さければ本発明の効果を得ることが可能である。
本発明の大口径比レンズでは、以下の構成を伴うことがより効果的である。
本発明の大口径比レンズでは、フォーカスレンズ群である第3レンズ群G3を単レンズで構成しているが、フォーカス駆動するアクチュエータのトルクに余裕があれば、接合レンズにてフォーカスレンズ群である第3レンズ群G3を色消しにすることで、フォーカス移動による色収差の変動を抑制することも可能である。
次に、本発明の大口径比レンズに係る実施例のレンズ構成について説明する。尚、以下の説明ではレンズ構成を物体側から像側の順番で記載する。
[面データ]において、面番号は物体側から数えたレンズ面又は開口絞りの番号、rは各面の曲率半径、dは各面の間隔、ndはd線(波長λ=587.56nm)に対する屈折率、νdはd線に対するアッベ数、有効径はレンズ有効径を示す。またBFはバックフォーカスを表す。
面番号を付した(開口絞り)には、平面または開口絞りに対する曲率半径∞(無限大)を記入している。
[非球面データ]には[面データ]において*を付したレンズ面の非球面形状を与える各係数値を示している。非球面の形状は、光軸に直交する方向への変位をy、非球面と光軸の交点から光軸方向への変位(サグ量)をz、コーニック係数をK、4、6、8、10次の非球面係数をそれぞれA4、A6、A8、A10と置くとき、非球面の座標が以下の式で表わされるものとする。
Figure 2019023693
[各種データ]には、焦点距離等の値を示している。
[可変間隔データ]には、各撮影距離状態における可変間隔及びBF(バックフォーカス)の値を示している。
[レンズ群データ]には、各レンズ群を構成する最も物体側の面番号及び群全体の合成焦点距離を示している。
なお、以下の全ての諸元の値において、記載している焦点距離f、曲率半径r、レンズ面間隔d、その他の長さの単位は特記のない限りミリメートル(mm)を使用するが、光学系では比例拡大と比例縮小とにおいても同等の光学性能が得られるので、これに限られるものではない。
また、各実施例に対応する収差図において、d、g、Cはそれぞれd線、g線、C線を表しており、ΔS、ΔMはそれぞれサジタル像面、メリジオナル像面を表している。
さらに図1、8、15、22に示すレンズ構成図において、Sは開口絞り、Iは像面、Fは光学フィルター、中心を通る一点鎖線は光軸である。また、図1、8、15、22に示すレンズ構成図において、FSはフレアカット絞りである。
図1は、本発明の実施例1の大口径比レンズのレンズ構成図である。実施例1の大口径比レンズは、物体側より順に第1レンズ群G1と開口絞りSと第2レンズ群G2と第3レンズ群G3と第4レンズ群G4とからなる。
第1レンズ群G1は全体で正の屈折力を有しており、物体側に凸面を向けた正の屈折力を有する平凸レンズである第1レンズと、物体側に凸面を向けた正の屈折力を有するメニスカスレンズである第2レンズと、物体側に凸面を向けた負の屈折力を有するメニスカスレンズである第3レンズからなる。
第2レンズ群G2は全体で正の屈折力を有しており、両凹形状の負の屈折力を有する第4レンズと像側の面が非球面である両凸形状の正の屈折力を有する第5レンズを貼り合わせた接合レンズからなる第2aレンズ群G2aと、両凸形状の正の屈折力を有する第6レンズと両凹形状の負の屈折力を有する第7レンズと両凸形状の正の屈折力を有する第8レンズを貼り合わせた接合レンズと、両凸形状の正の屈折力を有する第9レンズからなる第2bレンズ群G2bからなる。
第3レンズ群G3は全体で負の屈折力を有しており、物体側に凸面を向けた負の屈折力を有する第10レンズからなる。無限遠物体から近距離物体への合焦の際には、係る第3レンズ群G3が像面側へ移動する。
第4レンズ群G4は全体で正の屈折力を有しており、両凸形状の正の屈折力を有する第11レンズと、両凸形状の正の屈折力を有する第12レンズと両凹形状の負の屈折力を有する第13レンズを貼り合わせた接合レンズと、物体側に凸面を向けた正の屈折力を有するメニスカスレンズである第14レンズからなる。
光学フィルタFは、第4レンズ群G4と像面Iとの間に配置されている。
続いて、以下に実施例1に係る大口径比レンズの諸言値を示す。
数値実施例1
単位:mm
[面データ]
面番号 r d nd vd
物面 ∞ (d0)
1 64.8169 5.7367 1.95375 32.32
2 ∞ 0.5471
3 30.5121 4.3742 1.92286 20.88
4 34.7793 3.5949
5 97.2682 1.0000 1.64769 33.84
6 20.7908 7.1072
7(絞り) ∞ 5.6691
8 -27.7117 1.0000 1.75211 25.05
9 27.7117 7.5177 1.85135 40.10
10* -68.5749 0.1629
11 80.4340 6.5884 1.59282 68.63
12 -41.9887 0.8000 1.85478 24.80
13 41.9887 7.3908 1.87070 40.73
14 -56.2507 0.1500
15 153.3223 4.4981 1.92286 20.88
16 -70.6979 (d16)
17 80.4673 0.7000 1.56732 42.84
18 21.5186 (d18)
19 32.2679 5.2311 1.92286 20.88
20 -123.4875 0.3677
21 1000.0000 3.4186 1.87070 40.73
22 -40.1517 0.8000 1.80809 22.76
23 23.4881 2.2933
24 37.4085 2.5209 1.87070 40.73
25 73.6554 13.5159
26 ∞ 4.0000 1.51680 64.20
27 ∞ (BF)
像面 ∞

[非球面データ]
10面
K 0.00000
A4 8.27980E-06
A6 5.62700E-09
A8 9.98870E-12
A10 -5.98660E-15

[各種データ]
INF 40倍 0.5m
焦点距離 44.10 43.72 42.17
Fナンバー 1.28 1.30 1.34
全画角2ω 27.57 27.48 27.23
像高Y 10.82 10.82 10.82
レンズ全長 101.22 101.22 101.22

[可変間隔データ]
INF 40倍 0.5m
d0 ∞ 1738.8853 398.7806
d16 1.7000 2.9131 6.9499
d18 9.5346 8.3215 4.2847
BF 1.0000 1.0000 1.0000

[レンズ群データ]
群 始面 焦点距離
G1 1 422.98
G2 8 31.97
G3 17 -52.00
G4 19 53.08
G2a 8 -102.97
G2b 11 29.23
図8は、本発明の実施例2の大口径比レンズのレンズ構成図である。実施例2の大口径比レンズは、物体側より順に第1レンズ群G1と開口絞りSと第2レンズ群G2と第3レンズ群G3と第4レンズ群G4とからなる。
第1レンズ群G1は全体で正の屈折力を有しており、物体側に凸面を向けた正の屈折力を有するメニスカスレンズである第1レンズと、物体側に凸面を向けた正の屈折力を有するメニスカスレンズである第2レンズと、物体側に凸面を向けた負の屈折力を有するメニスカスレンズである第3レンズからなる。
第2レンズ群G2は全体で正の屈折力を有しており、両凹形状の負の屈折力を有する第4レンズと像側の面が非球面である物体側に凸面を向けた正の屈折力を有するメニスカスレンズである第5レンズを貼り合わせた接合レンズからなる第2aレンズ群G2aと、両凸形状の正の屈折力を有する第6レンズと両凹形状の負の屈折力を有する第7レンズと両凸形状の正の屈折力を有する第8レンズを貼り合わせた接合レンズと、両凸形状の正の屈折力を有する第9レンズからなる第2bレンズ群G2bからなる。
第3レンズ群G3は全体で負の屈折力を有しており、物体側に凸面を向けた負の屈折力を有する第10レンズからなる。無限遠物体から近距離物体への合焦の際には、係る第3レンズ群G3が像面側へ移動する。
第4レンズ群G4は全体で正の屈折力を有しており、両凸形状の正の屈折力を有する第11レンズと、物体側に凹面を向けた正の屈折力を有するメニスカスレンズである第12レンズと両凹形状の負の屈折力を有する第13レンズを貼り合わせた接合レンズと、物体側に凸面を向けた正の屈折力を有するメニスカスレンズである第14レンズからなる。
光学フィルタFは、第4レンズ群G4と像面Iとの間に配置されている。
続いて、以下に実施例2に係る大口径比レンズの諸言値を示す。
数値実施例2
単位:mm
[面データ]
面番号 r d nd vd
物面 ∞ (d0)
1 70.7340 5.2918 2.00069 25.46
2 2485.4271 0.5000
3 27.2685 3.0691 1.92286 20.88
4 30.6448 3.3171
5 52.6229 1.0000 1.73800 32.26
6 23.1917 8.9296
7(絞り) ∞ 5.2485
8 -32.3626 1.7507 1.80809 22.76
9 23.4300 6.4407 1.80834 40.92
10* 709.3320 0.3436
11 81.8223 7.9483 1.83481 42.72
12 -27.4239 0.8000 1.76182 26.61
13 32.0390 7.8280 1.83481 42.72
14 -73.6801 0.1500
15 74.1069 5.0479 1.92286 20.88
16 -84.1287 (d16)
17 73.3594 0.7000 1.69895 30.05
18 20.4645 (d18)
19 33.0531 5.2416 1.92286 20.88
20 -78.8099 0.5803
21 -143.1007 4.1860 1.83481 42.72
22 -25.9812 0.8000 1.76182 26.61
23 24.6221 1.8811
24 38.3327 2.3666 1.87070 40.73
25 81.1275 13.4398
26 ∞ 4.0000 1.51680 64.20
27 ∞ (BF)
像面 ∞

[非球面データ]
10面
K 0.00000
A4 1.17480E-05
A6 2.68200E-09
A8 1.17490E-11
A10 -2.98550E-14

[各種データ]
INF 40倍 0.5m
焦点距離 44.11 43.68 42.04
Fナンバー 1.29 1.30 1.34
全画角2ω 27.56 27.49 27.31
像高Y 10.82 10.82 10.82
レンズ全長 102.07 102.07 102.07

[可変間隔データ]
INF 40倍 0.5m
d0 ∞ 1737.2605 397.9278
d16 1.7000 2.6379 5.7114
d18 8.5116 7.5737 4.5001
BF 1.0000 1.0000 1.0001

[レンズ群データ]
群 始面 焦点距離
G1 1 179.82
G2 8 30.11
G3 17 -40.83
G4 19 48.52
G2a 8 -38.13
G2b 11 22.43
図15は、本発明の実施例3の大口径比レンズのレンズ構成図である。実施例3の大口径比レンズは、物体側より順に第1レンズ群G1と開口絞りSと第2レンズ群G2と第3レンズ群G3と第4レンズ群G4とからなる。
第1レンズ群G1は全体で正の屈折力を有しており、両凸形状の正の屈折力を有する第1レンズと、物体側に凸面を向けた正の屈折力を有するメニスカスレンズである第2レンズと、物体側に凸面を向けた負の屈折力を有するメニスカスレンズである第3レンズからなる。
第2レンズ群G2は全体で正の屈折力を有しており、両凹形状の負の屈折力を有する第4レンズと像側の面が非球面である両凸形状の正の屈折力を有する第5レンズを貼り合わせた接合レンズからなる第2aレンズ群G2aと、両凸形状の正の屈折力を有する第6レンズと両凹形状の負の屈折力を有する第7レンズと両凸形状の正の屈折力を有する第8レンズを貼り合わせた接合レンズと、両凸形状の正の屈折力を有する第9レンズからなる第2bレンズ群G2bからなる。
第3レンズ群G3は全体で負の屈折力を有しており、物体側に凸面を向けた負の屈折力を有する第10レンズからなる。無限遠物体から近距離物体への合焦の際には、係る第3レンズ群G3が像面側へ移動する。
第4レンズ群G4は全体で正の屈折力を有しており、両凸形状の正の屈折力を有する第11レンズと、両凸形状の正の屈折力を有する第12レンズと両凹形状の負の屈折力を有する第13レンズを貼り合わせた接合レンズと、物体側に凸面を向けた正の屈折力を有するメニスカスレンズである第14レンズからなる。
光学フィルタFは、第4レンズ群G4と像面Iとの間に配置されている。
続いて、以下に実施例3に係る大口径比レンズの諸言値を示す。
数値実施例3
単位:mm
[面データ]
面番号 r d nd vd
物面 ∞ (d0)
1 80.6587 5.6102 1.91082 35.25
2 -346.9864 1.0962
3 35.9081 6.1441 1.92286 20.88
4 44.1238 3.1285
5 191.8113 1.0000 1.69895 30.05
6 23.2786 5.9758
7(絞り) ∞ 5.9317
8 -25.8129 1.0000 1.69895 30.05
9 35.8846 6.7645 1.85135 40.10
10* -59.3356 0.1960
11 83.1824 6.6057 1.55032 75.50
12 -42.4070 0.8000 1.69895 30.05
13 103.7621 6.0250 1.55032 75.50
14 -47.8313 0.1500
15 237.0405 5.3072 1.83481 42.72
16 -46.2615 (d16)
17 88.1813 0.7000 1.58144 40.89
18 24.0102 (d18)
19 41.5726 4.3861 1.92286 20.88
20 -2520.1788 0.2705
21 98.8201 4.1729 1.87070 40.73
22 -39.0211 0.8000 1.69895 30.05
23 22.4576 1.4074
24 25.6740 2.3895 1.87070 40.73
25 36.7813 14.3865
26 ∞ 4.0000 1.51680 64.20
27 ∞ (BF)
像面 ∞

[非球面データ]
10面
K 0.00000
A4 1.04170E-05
A6 4.72650E-09
A8 3.06930E-11
A10 -4.12070E-14

[各種データ]
INF 40倍 0.5m
焦点距離 44.10 43.71 42.13
Fナンバー 1.29 1.30 1.34
全画角2ω 27.42 27.39 27.35
像高Y 10.82 10.82 10.82
レンズ全長 101.06 101.06 101.06

[可変間隔データ]
INF 40倍 0.5m
d0 ∞ 1738.1481 398.9366
d16 1.7000 3.0072 7.3741
d18 10.1154 8.8082 4.4414
BF 1.0000 1.0000 1.0000

[レンズ群データ]
群 始面 焦点距離
G1 1 825.16
G2 8 31.95
G3 17 -56.97
G4 19 56.23
G2a 8 -143.00
G2b 11 30.50
図22は、本発明の実施例4の大口径比レンズのレンズ構成図である。実施例4の大口径比レンズは、物体側より順に第1レンズ群G1と開口絞りSと第2レンズ群G2と第3レンズ群G3と第4レンズ群G4とからなる。
第1レンズ群G1は全体で正の屈折力を有しており、物体側に凸面を向けた正の屈折力を有するメニスカスレンズである第1レンズと、物体側に凸面を向けた正の屈折力を有するメニスカスレンズである第2レンズと、物体側に凸面を向けた負の屈折力を有するメニスカスレンズである第3レンズからなる。
第2レンズ群G2は全体で正の屈折力を有しており、両凹形状の負の屈折力を有する第4レンズと像側の面が非球面である両凸形状の正の屈折力を有する第5レンズを貼り合わせた接合レンズからなる第2aレンズ群G2aと、両凸形状の正の屈折力を有する第6レンズと両凹形状の負の屈折力を有する第7レンズと両凸形状の正の屈折力を有する第8レンズを貼り合わせた接合レンズと、両凸形状の正の屈折力を有する第9レンズからなる第2bレンズ群G2bからなる。
第3レンズ群G3は全体で負の屈折力を有しており、物体側に凸面を向けた負の屈折力を有する第10レンズからなる。無限遠物体から近距離物体への合焦の際には、係る第3レンズ群G3が像面側へ移動する。
第4レンズ群G4は全体で正の屈折力を有しており、両凸形状の正の屈折力を有する第11レンズと、両凸形状の正の屈折力を有する第12レンズと両凹形状の負の屈折力を有する第13レンズを貼り合わせた接合レンズと、物体側に凸面を向けた正の屈折力を有するメニスカスレンズである第14レンズからなる。
光学フィルタFは、第4レンズ群G4と像面Iとの間に配置されている。
続いて、以下に実施例4に係る大口径比レンズの諸言値を示す。
数値実施例4
単位:mm
[面データ]
面番号 r d nd vd
物面 ∞ (d0)
1 65.0663 5.6127 2.00100 29.13
2 1844.1285 0.5000
3 30.0079 3.8699 1.92286 20.88
4 34.2297 3.6176
5 87.5595 1.0000 1.67270 32.17
6 21.4554 7.6134
7(絞り) ∞ 5.5523
8 -29.2207 1.0000 1.75211 25.05
9 22.9114 8.0646 1.85135 40.10
10* -99.7789 0.1500
11 85.3838 6.3591 1.83481 42.72
12 -43.9105 0.8000 1.80809 22.76
13 59.5886 5.6885 1.55032 75.50
14 -73.1805 0.1500
15 88.5287 5.1771 1.92286 20.88
16 -62.7622 (d16)
17 108.2584 0.7000 1.64769 33.84
18 22.4861 (d18)
19 35.4931 5.5000 1.92286 20.88
20 -175.2639 0.1500
21 146.4899 4.0051 1.87070 40.73
22 -37.8896 0.8000 1.75211 25.05
23 23.5184 1.8985
24 35.4726 3.4774 1.87070 40.73
25 62.5934 13.6591
26 ∞ 4.0000 1.51680 64.20
27 ∞ (BF)
像面 ∞

[非球面データ]
10面
K 0.00000
A4 8.99040E-06
A6 4.60580E-09
A8 1.69820E-11
A10 -1.04830E-14

[各種データ]
INF 40倍 0.5m
焦点距離 44.10 43.80 42.43
Fナンバー 1.29 1.29 1.35
全画角2ω 27.58 27.43 27.00
像高Y 10.82 10.82 10.82
レンズ全長 101.07 101.07 101.07

[可変間隔データ]
INF 40倍 0.5m
d0 ∞ 1742.2773 398.9345
d16 1.7000 2.7978 6.4508
d18 9.0202 7.9224 4.2693
BF 1.0000 1.0000 1.0000

[レンズ群データ]
群 始面 焦点距離
G1 1 360.62
G2 8 32.08
G3 17 -43.96
G4 19 45.56
G2a 8 -84.08
G2b 11 27.86
[条件式対応値]
条件式/実施例 実施例1 実施例2 実施例3 実施例4
(1) −1.07<DFcI/f3 -0.82 -1.03 -0.75 -0.99
(2) −0.8<f2b/f2a< -0.28 -0.59 -0.21 -0.33
(3) 0.7<f12/f<1.0 0.95 0.86 0.96 0.93
(4) −13.0<FcEntp/ -9.46 -11.89 -9.66 -8.84
(5) 10.0<νp−νn<60 43.82 16.11 45.45 52.73
(6) 10.0<νp´−νn<5 15.93 16.11 45.45 19.96
G1 第1レンズ群
G2 第2レンズ群
G2a 第2aレンズ群
G2b 第2bレンズ群
G3 第3レンズ群
G4 第4レンズ群
S 開口絞り
F 光学フィルタ
I 像面

Claims (4)

  1. 物体側から順に、第1レンズ群G1 と、開口絞りSと、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4とからなり、
    前記第2レンズ群G2は、物体側から順に負レンズと正レンズの接合からなる負の屈折力を有する第2aレンズ群G2aと正の屈折力を有する第2bレンズ群G2bとからなり、
    無限遠物体側から近距離物体側へのフォーカシングをする際、前記第3レンズ群G3が像面側へ移動し、以下の条件式を満足することを特徴とする大口径比レンズ。
    (1)−1.07<DFcI/f3<−0.65
    (2)−0.80<f2b/f2a<−0.18
    DFcI:無限遠合焦時の前記第3レンズ群G3の像面側の面から像面までの距離
    f3:前記第3レンズ群G3の焦点距離
    f2a:前記第2aレンズ群G2aの焦点距離
    f2b:前記第2bレンズ群G2bの焦点距離
  2. 下記の条件式を満足することを特徴とする請求項1に記載の大口径比レンズ。
    (3)0.70<f12/f<1.05
    f12:前記第1レンズ群G1と前記第2レンズ群G2の合成系の焦点距離
    f:全系の無限遠合焦状態での焦点距離
  3. 下記の条件式を満足することを特徴とする請求項1または2に記載の大口径比レンズ。
    (4)−13.0<FcEntp/h<−7.0
    FcEntp:無限遠合焦状態での、前記第3レンズ群G3の物体側の面を基準とした前記第2レンズ群G2による開口絞りSの結像位置
    h:無限遠合焦状態での、前記第3レンズ群G3の物体側の面頂に接する光軸と垂直な平面における最大画角光線の主光線高
  4. 前記第2レンズ群G2は物体側から順に正レンズ、負レンズ、正レンズ、とからなる3枚接合レンズを有し、下記の条件式を満足することを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載の大口径比レンズ。
    (5)10.0<νp−νn<60.0
    (6)10.0<νp´−νn<55.0
    νp:前記3枚接合レンズを構成する2枚の正レンズの内、アッベ数の大きい方の正レンズのアッベ数
    νn:前記3枚接合レンズを構成する負レンズのアッベ数
    νp´:前記3枚接合レンズを構成する2枚の正レンズの内、アッベ数の小さい方の正レンズのアッベ数
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