JP2019023373A - 染色物の製造方法及び染色物 - Google Patents

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Hideto Tanaka
秀人 田中
達矢 藤▲崎▼
Tatsuya Fujisaki
達矢 藤▲崎▼
健 古市
Takeshi Furuichi
健 古市
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Abstract

【課題】表と裏でずれがない染色物を提供する。【解決手段】染色される生地に対してコーティングを行う。次に、コーティングが行われた生地に対して、インクジェット機械によりインクを吐出し、生地に文字や模様を形成する。次に、文字や模様が形成された生地を温度が200℃〜210℃の範囲に設定された熱転写機で熱処理する。【選択図】図1

Description

本発明は、染色物の製造方法及び染色物に関する。
一般的な旗の文字や模様は転写加工により生地の表面が染められて形成されるため、裏抜けしないこととなる。旗の両面に文字や模様を形成する場合、2枚の転写紙の間に生地を挟み、熱プレスにより文字や模様を転写する。
また、転写紙を用いずに表と裏の染色の差異を少なくする方法としては、例えば特許文献1に開示された方法がある。特許文献1に開示された方法は、前処理剤が付与された布帛に対して加湿空気を供給して布帛を湿らせ、布帛の湿らされた部分にインクを吐出する。
国際公開2016/125869号
上記の方法で旗の両面に文字や模様を形成する場合、2枚の転写紙の間に生地を挟むため手間と時間がかかり、また、表と裏の柄がずれてしまうことがある。特許文献1の方法では、インクジェットのヘッドユニットにおいて、布帛に対して加湿を行う構成が必要となり、ヘッドユニットの構造が複雑となる。
本発明は、表と裏でずれがない染色物を提供することを目的とする。
本発明は、生地にコーティングを施す過程と、前記コーティングが施された生地にインクを吐出する過程と、前記インクが吐出された生地を熱処理する過程とを有する染色物の製造方法を提供する。
本発明においては、前記熱処理の過程においては、表面側と裏面側から紙で挟まれた前記生地を加熱及び加圧してもよい。
本発明は、インクが生地の表面から浸透して裏面へ到達し、前記生地の断面においては、前記インクが前記生地の表面から前記生地の法線方向へ浸透した染色物を提供する。
本発明によれば、表と裏でずれがない染色物を得ることができる。
本実施形態に係る染色物の製造方法の流れを示したフローチャート。 生地1の断面を模式的に示した図。 生地1の断面を模式的に示した図。 熱転写機による熱処理を説明するための図。
[実施形態]
図1は、本実施形態に係る染色物の製造方法を示したフローチャートである。
まず、染色される生地に対してコーティングを行う(ステップS1)。
次に、コーティングが行われた生地に対して、インクジェット機械によりインクを吐出し、生地に文字や模様を形成する(ステップS2)。吐出するインクは、紀和化学工業株式会社製のインクを用いる。
次に、文字や模様が形成された生地を温度が200℃〜210℃の範囲に設定された熱転写機で熱処理する(ステップS3)。
具体的には、ステップS1においては、厚さが0.18mmのポリエステルのポンジ生地の全体に対して、コーティング剤を浸透させる。コーティング剤の成分は、カルボキシメチルセルロースナトリウムが6.2〜7.2重量%、アクリル酸アルキルエステル・スチレン共重合体エマルジョンが1.6〜2.1重量%、ポリオキシエチレングリコールが0.6〜1.6重量%、水が78〜83重量%である。コーティング剤を生地に浸透させる方法としては、例えば、パッド法がある。生地にコーティング剤を浸透させることにより、ステップS2で生地に吐出されるインクが生地において滲むのを抑えることができる。
ステップS2においては、昇華性インクを生地1に吐出する。例えば、紀和化学工業株式会社製のインクを生地に吐出し、文字や模様を形成する。文字や模様の形成に使用するインクは、例えば、KIWA−JET ES−2 CYAN、KIWA−JET ES−2 P−MAGENTA、KIWA−JET ES−2 YELLOW、KIWA−JET ES−2 X−BLACK、KIWA−JET ES−2 L.CYAN、KIWA−JET ES−2 P−L.MAGENTA、KIWA−JET ES−2 F−RED、KIWA−JET ES−2 F−YELLOWである。昇華性インクは、前述のインクに限定されるものではなく、他のインクであってもよい。
図2(a)は、インク3が吐出された状態の生地1の断面を模式的に示した図である。図2(a)においては、図面が煩雑になるのを防ぐため、断面のハッチングを省略している。なお、説明の便宜上、生地1においてインク3が吐出された側の面を表面と称し、生地1においてインク3が吐出される側と反対側の面を裏面と称する。インク3の吐出量は、生地1の種類によって異なり、生地1の種類に応じた量に調整する。例えば、生地1がトロピカル(厚さ0.19mm)である場合、インク3の吐出量は、生地がポンジの場合と同じであり、生地1がトロマット(厚さ0.27mm)、スエード(厚さ0.23mm)又はツイル(厚さ0.24mm)である場合、インク3の吐出量は、生地がポンジの場合の2倍となる。インク3の吐出量は、少なくともステップS3の熱処理で生地1に加圧及び加熱を行ったときにインク3が裏面へ浸透する量である。
図4は、熱転写機によるステップS3の熱処理を説明するための図である。図4に示した供給ロール21Cは、インク3が吐出された生地1をロール10へ供給するロールである。図4に示した供給ロール21Aと供給ロール21Bは、生地1を挟むための紙4を供給するロールである。紙4は、厚さが30〜60μmであり、染色に余分なインク3を吸収する役割と、熱処理によって生地1が焦げるのを防ぐ役割を有する。供給ロール21Aは、生地1の表面側に紙を供給し、供給ロール21Bは、生地1の裏面側に紙を供給する。生地1は、供給ロール21Aから供給される紙と供給ロール21Bから供給される紙で挟まれた状態でロール10へ搬送される。
生地1及び紙4の搬送スピードは、生地1の種類によって異なり、例えば、生地1がポンジの場合には1.2cm/secであり、生地1がトロピカル、トロマット、スエード又はツイルである場合には1.5cm/secである。
ロール10とロール11は、インク3により画像が形成された生地1を加熱及び加圧するためのロールである。表面側と裏面側を紙4で挟まれた生地1は、矢印Aの方向に搬送され、ロール10へ搬送される。ロール10へ紙4と共に搬送された生地1は、ロール10とロール11により加熱及び加圧される。生地1の表面に吐出されたインク3は、ロール10とロール11による加熱及び加圧により、生地1に浸透して裏面に到達する。加熱の温度と加圧の圧力は、予めインク3が裏面に浸透する温度と圧力を生地1の種類に応じて試行し、適切な値を記録する。加熱および加圧の際には、生地1の表面に吐出されたインク3が裏面に浸透するように、記録した値と生地1の種類に応じて温度と圧力が適切に調整される。裏面から出たインク3は、裏面側の紙4により吸収されるため、裏面でインク3が滲むことがない。
図3(a)は、ステップS2におけるインク3の吐出量が表面から裏面にまで浸透する量より少ないときの生地1の断面を模式的に示した図であり、図3(b)は、吐出されたインク3の量が図3(a)のときの生地1を加熱及び加圧した後の生地1の断面を模式的に示した図である。図3においては、図面が煩雑になるのを防ぐため、断面のハッチングを省略している。図3(a)に例示したように、ステップS2におけるインク3の吐出量が表面から裏面にまで浸透させる量より少ない場合、図3(b)に例示したように、インク3が裏面にまで到達せず、インク3により形成された文字や模様は、生地1において表面と裏面とで濃度差が生じることとなる。
図2(b)は、吐出されたインク3の量が表面から裏面にまで浸透する量であるときの生地1を加熱及び加圧した後の生地1の断面を模式的に示した図である。ロール10とロール11により加熱及び加圧された生地1においては、図2(b)に示したように、生地1の表面側からインク3が生地1の法線方向へ浸透し、生地1に浸透したコーティング剤の作用により、生地1の法線方向と直行する方向への滲みが抑えられて裏面側に到達する。生地1においては、表面から裏面に到達したインクにより染められた部分の裏面側の幅は、少なくとも表面側の幅より狭くならず、広がりが抑えられ、表面と裏面とで濃度および彩度の差異がなく、ずれのない美しい染色物が得られる。
回収ロール22Aは、供給ロール21Aから供給されてロール10とロール11の間を通過した紙4を回収するロールであり、回収ロール22Bは、供給ロール21Bから供給されてロール10とロール11の間を通過した紙4を回収するロールである。回収ロール22Cは、ロール10とロール11の間を通過した生地1を回収するロールである。
加熱及び加圧されてインク3が浸透した生地1は、ステップS1で行われたコーティングの除去が行われる。コーティングの除去は、例えば、水洗いにより行われる。具体的には、まず生地1を水道水により5分間濯いだ後、70℃以下の温水に5分間漬け置きし、再度水道水による濯ぎを5分間行う。コーティングが除去された後の生地1は、表面側から裏面側へ滲むことなくインク3が浸透しており、表面と裏面で濃度差がなく、ずれのない染色物となっている。
1…生地、3…インク、4…紙、10、11…ロール、21A、21B、21C…供給ロール、22A、22B、22C…回収ロール

Claims (3)

  1. 生地にコーティングを施す過程と、
    前記コーティングが施された生地にインクを吐出する過程と、
    前記インクが吐出された生地を熱処理する過程と
    を有する染色物の製造方法。
  2. 前記熱処理の過程においては、表面側と裏面側から紙で挟まれた前記生地を加熱及び加圧する
    請求項1に記載の製造方法。
  3. インクが生地の表面から浸透して裏面へ到達し、前記生地の断面においては、前記インクが前記生地の表面から前記生地の法線方向へ浸透した染色物。
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