JP2019023098A - 紙製外装体を備えた容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】容器本体に紙製外装体を巻着する簡易な構成により断熱効果を得るとともに、接着剤を使うことなく容器本体と紙製外装体を強固に固定し、しかも容器本体の安定性を高めた紙製外装体を備えた容器を提供する。【解決手段】底部12に向かって直径が小さくなるテーパ状筒胴部13を有しその上部の段部15を介して直径が狭まる逆テーパ帯状部16が形成された容器胴部18を有する容器本体10と、扇形状紙片からなり容器胴部に巻着されるテーパ状筒状体52に形成され、かつテーパ状筒状体の上部56に扇形状紙片の上辺部を筒内方へ折り曲げた内側ひだ部62を部分的に有する上辺部折曲部61が逆テーパ帯状部に圧接するとともに、扇形状紙片の下辺部を筒内方へ折り曲げた内側折重部64よりなる下辺部折曲部63が容器本体の底部より下方に延設されていて容器本体の容器下端部65として構成された紙製外装体50を備える。【選択図】図5

Description

本発明は、紙製外装体を備えた容器に関し、特に、接着剤を使用せずに紙製外装体と容器本体との固定を可能とした紙製外装体を備えた容器に関する。
各種の麺類、飲料、味噌汁、スープ、シチュー、カレー等の70ないし95℃前後の食品を提供する容器として、二重容器が広く用いられている。二重容器とは、食品を収容する容器本体と外装体(スリーブ)から構成される。容器本体は、プラスチック(熱可塑性樹脂)の板状体を真空成形、圧空成形等によりカップ状等の所定形状に形成される。そして、容器本体の外周面に厚紙等の紙製外装体(スリーブ)が巻装される。このように容器本体の外側に紙製外装体が重ねられているため、容器本体内の食品の熱が直接容器本体から飲食者の手に伝導しない。よって、容器自体の持ちやすさ、食品の提供、取り扱いの利便性が向上する。
前述の二重容器にあっては、容器本体に紙製外装体を固定するに際し、接着剤が用いられている(特許文献1参照)。その後、接着剤を使用しない固定構造も提案されている(特許文献2,3参照)。特許文献2,3の容器によると、接着剤を塗布する加工の省略により容器の作製は簡素化される。しかしながら、紙製外装体により容器本体を被覆されていない箇所も存在しており、見栄え上の問題も存在する。また、容器本体の底部も紙製外装体により被覆されていないため、持ちやすさの点で改善が望まれていた。
さらに、特許文献2,3の容器では、容器本体に充填された食品の熱により、容器底面が撓む等の変形のおそれもある。そうすると、容器の底部の接地時に容器本体の安定性が損なわれるおそれもある。
そこで、前出の特許文献1の二重構造の容器のように、紙製外装体を用いて容器本体を浮かせて容器本体の底部を保護し、さらに、接着剤を使用せずに容器本体と紙製外装体を強固に固定できる構造を簡素化した容器が望まれていた。
実用新案登録第3195580号公報 特開2004−315032号公報 特許第4711130号公報
本発明は前記の点に鑑みなされたものであり、容器本体に紙製外装体を巻着する簡易な構成により断熱効果を得るとともに、接着剤を使うことなく容器本体と紙製外装体を強固に固定し、しかも容器本体の安定性を高めた紙製外装体を備えた容器を提供するものである。
すなわち、第1の発明は、底部に向かって直径が小さくなるテーパ状筒胴部を有しかつ前記テーパ状筒胴部の上部に段部を介して該段部の上側部の直径を前記段部の下側部より狭めた逆テーパ帯状部が形成されてなる容器胴部を有する容器本体と、前記容器胴部に巻着される紙製外装体であって、前記紙製外装体は該紙製外装体の上辺部を該紙製外装体の下辺部より長くする扇形状紙片からなり前記容器胴部に巻着されるテーパ状筒状体に形成されており、かつ前記テーパ状筒状体の上部には前記扇形状紙片の前記上辺部を該テーパ状筒状体の筒内方へ折り曲げた内側ひだ部を部分的に有する上辺部折曲部が前記容器本体の前記逆テーパ帯状部に圧接しているとともに、前記扇形状紙片の前記下辺部を前記テーパ状筒状体の筒内方へ折り曲げた内側折重部よりなる下辺部折曲部は前記容器本体の前記底部より下方に延設されていて前記容器本体の容器下端部として構成されていることを特徴とする紙製外装体を備えた容器に係る。
第2の発明は、前記テーパ状筒胴部に胴突部が設けられている第1の発明に記載の紙製外装体を備えた容器に係る。
第3の発明は、前記容器本体の前記容器胴部の全体が前記紙製外装体により被覆されている第1または2の発明に記載の紙製外装体を備えた容器に係る。
第4の発明は、前記容器本体が合成樹脂のシート体から形成されている第1ないし3のいずれかの発明に記載の紙製外装体を備えた容器に係る。
第5の発明は、前記紙製外装体が撥水性または耐水性を有する第1ないし4のいずれかの発明に記載の紙製外装体を備えた容器に係る。
第6の発明は、前記紙製外装体に表示部が設けられている第1ないし5のいずれかの発明に記載の紙製外装体を備えた容器に係る。
第1の発明に係る紙製外装体を備えた容器は、底部に向かって直径が小さくなるテーパ状筒胴部を有しかつ前記テーパ状筒胴部の上部に段部を介して該段部の上側部の直径を前記段部の下側部より狭めた逆テーパ帯状部が形成されてなる容器胴部を有する容器本体と、前記容器胴部に巻着される紙製外装体であって、前記紙製外装体は該紙製外装体の上辺部を該紙製外装体の下辺部より長くする扇形状紙片からなり前記容器胴部に巻着されるテーパ状筒状体に形成されており、かつ前記テーパ状筒状体の上部には前記扇形状紙片の前記上辺部を該テーパ状筒状体の筒内方へ折り曲げた内側ひだ部を部分的に有する上辺部折曲部が前記容器本体の前記逆テーパ帯状部に圧接しているとともに、前記扇形状紙片の前記下辺部を前記テーパ状筒状体の筒内方へ折り曲げた内側折重部よりなる下辺部折曲部は前記容器本体の前記底部より下方に延設されていて前記容器本体の容器下端部として構成されているため、容器本体に紙製外装体を巻着する簡易な構成により断熱効果を得るとともに、接着剤を使うことなく容器本体と紙製外装体を強固に固定し、しかも容器本体の安定性が向上する。
第2の発明に係る紙製外装体を備えた容器は、第1の発明において、前記テーパ状筒胴部に胴突部が設けられているため、紙製外装体の握持部はより容器胴部から離される。容器胴部を介しての食品の熱伝導の影響は緩和され持ちやすさは向上する。
第3の発明に係る紙製外装体を備えた容器は、第1または2の発明において、前記容器本体の前記容器胴部の全体が前記紙製外装体により被覆されているため、容器本体からの熱伝導の影響はより軽減されるとともに、容器本体の容器胴部の凹凸の構造は覆い隠されて、容器の見栄えが良くなる。
第4の発明に係る紙製外装体を備えた容器は、第1ないし3のいずれかの発明において、前記容器本体が合成樹脂のシート体から形成されているため、安価かつ簡便に量産して製造できる。しかも、使い切り容器となり、食品の衛生管理に都合よい。
第5の発明に係る紙製外装体を備えた容器は、第1ないし4のいずれかの発明において、前記紙製外装体が撥水性または耐水性を有するため、結露や吸湿による紙製外装体の軟化は防止され剛性や形状は効果的に保持される。
第6の発明に係る紙製外装体を備えた容器は、第1ないし5のいずれかの発明において、前記紙製外装体に表示部が設けられているため、表示部を通じて容器の外観意匠は高められる。
本発明の容器の分解斜視図である。 容器本体の縦断面図である。 紙製外装体の展開図及びテーパ状筒状体の斜視図である。 テーパ状筒状体の折り曲げ加工後の斜視図である。 本発明の容器の拡大縦断面図である。
本発明の容器1は、図1の斜視図から理解されるように、容器本体10と紙製外装体50(テーパ状筒状体52)からなる。紙製外装体50に容器本体10が嵌め込まれて容器1は一体化され二重容器となる。容器1は、うどん、そば、らーめん等の各種の麺類、丼物、粥、味噌汁、スープ、シチュー、カレー等の惣菜、食品、さらには、茶類、コーヒー、ココア等の飲料の70ないし95℃前後の比較的高い温度で提供される食品の包装に使用される。また、熱湯を加えて喫食する即席食品の容器としても用いられる。加えて、清涼飲料水、アイスクリーム、かき氷、果物等の冷蔵、冷凍食品の他、チルド食品の包装容器としても利用される。すなわち、容器1では、容器本体10内に収容された食品からの熱さまたは冷たさは、紙製外装体50の介在により熱伝導されにくくなり、飲食者、提供者等が手で持ちやすくなる。
容器本体10は、開口部11(図2等参照)、容器胴部18、底部12より形成されたカップ形状であり、本実施形態の容器本体10の横断面はいずれも円形である。容器胴部18には、容器本体10の上側となる開口部11側から底部12に向かうテーパ状筒胴部13が備えられる。テーパ状筒胴部13の上部14に段部15が形成され、この段部15に逆テーパ帯状部16が形成される。開口部11の外周にはフランジ部17が配される。
容器本体10は安価かつ簡便に量産して製造できる合成樹脂のシート体(プラスチック樹脂シート)から形成される。具体的に容器本体10は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート(PET樹脂)等の熱可塑性樹脂のシート体(合成樹脂シート)、さらにはポリ乳酸等の生分解性の熱可塑性樹脂のシート体である。合成樹脂シートの厚さは適宜ではあるものの、概ね1mm以下の厚さであり、通常、200ないし700μmの厚さである。そして、合成樹脂シートは真空成形、圧空成形等により成形される。
紙製外装体50は容器本体10の容器胴部18に巻着されており、テーパ状筒状体52として形成される。テーパ状筒状体52の下辺部54には内側折重部64よりなる下辺部折曲部63が形成される。テーパ状筒状体52は、公知の厚紙または段ボールのシート等の扇形状紙片51(後出の図3,4参照)から形成される紙製のスリーブである。紙製外装体50(扇形状紙片51)の厚さは0.3ないし3mmの適宜であり、所望の強度、紙の比熱、加工しやすさ等により選択される。紙製であることから他の樹脂よりも熱伝導性が低く都合よい。接合部57を介して扇形状紙片51は相互に貼着され、円錐台形状となる。そこで、握持部55が紙製外装体50(テーパ状筒状体52)に生じる。下辺部54の逆側は上辺部53であり後出の図にて説明する。
紙製外装体50は撥水性または耐水性を有することが好ましい。例えば、厚紙の表面に撥水剤等による撥水加工を施した撥水紙、または厚紙の表面にポリエチレン等の樹脂フィルムを貼着した耐水紙が好適に用いられる。紙製外装体50が撥水性または耐水性を有することにより、結露や吸湿による軟化を抑制することができる。よって、紙製外装体50及び容器1の剛性や形状を効果的に保持できる。
このように、容器1を構成する材質から理解されるように、容器1は主にワンウェイ(one−way)、ディスポーザブル(disposable)等と称される1回のみの使用のための使い切り容器(使い捨て容器)である。使い切り容器とすることにより、食品の衛生管理に都合よい。
図1に加え図2の縦断面図を用い、容器本体10の構造をさらに説明する。開口部11と底部12から把握されるように、容器胴部18のテーパ状筒胴部13は底部12に向かって傾斜しており、底部12の直径Dbは開口部11よりも小さくしており全体で円錐台形状である。
テーパ状筒胴部13の上部14に段部15が形成される。段部15の上側部15a同士の直径D2は段部15の下側部15b同士の直径D1よりも短くすること(D2<D1)により狭められている。こうして、テーパ状筒胴部13及び容器胴部18の縮小の向きとは逆に段部15の下(下側部15b)から上(上側部15a)へ縮小して直径が窄まる部位として形成される。当該部位が逆テーパ帯状部16である。
さらに、実施形態の容器本体10の容器胴部18において、テーパ状筒胴部13と段部15との間に、容器胴部18の外側に向けて突出する胴突部23が備えられる。胴突部23は補助段部21と補助傾斜部22から形成される。前出の食品は、容器本体10の容器内部19に収容される。
図3及び図4を用い紙製外装体50の作製と構造を説明する。紙製外装体50は、その上辺部53を下辺部54より長くする扇形状紙片51からなる。扇形状紙片51は当該上下関係を維持しつつ環状に曲げられ、扇形状紙片51の左右に位置する接合部57,57にて相互に貼着される。容器胴部18の傾斜に対応する角度を有する逆円錐台形状のテーパ状筒状体52ができる。こうして、扇形状紙片51の状態から容器胴部18に巻着される紙製外装体50は形成される。
図3から理解されるように、紙製外装体50には表示部70が設けられている。表示部70は、扇形状紙片51への印刷部またはシール等であり、大きさ、形状、色彩等は適宜である。むろん、扇形状紙片51自体の印刷と合わせて表示部70も印刷される。テーパ状筒状体52へ曲げる前の扇形状紙片51は平面であるため、印刷等の加工は容易である。表示部70を通じて紙製外装体50の表面(握持部55)に内容物の種類、原材料、調理法、注意事項、商品名等の文字情報、商品のバーコード、製造者、販売者等の各種情報、パッケージデザインのための図柄、写真等が表示される。表示部70を通じて容器1の外観意匠は高められ、商品価値の向上、顧客への訴求性も高められる。
次に、図4に示すとおり、テーパ状筒状体52の上辺部53は当該紙製外装体50の内側となる筒内60へ折り込まれる。そこで、テーパ状筒状体52の上部56には上辺部折曲部61が形成される。上辺部折曲部61の形成時に、扇形状紙片51の上辺部53はテーパ状筒状体52の筒内60方へ折り曲げられていることにより、上辺部折曲部61に適度なしわ(プリーツ)を有する内側ひだ部62も部分的に生じる。扇形状紙片51の下辺部54もテーパ状筒状体52の筒内60方へ折り曲げられる。テーパ状筒状体52の下部58に内側折重部64よりなる下辺部折曲部63が形成される(図1,5参照)。
下辺部折曲部63により容器本体10の容器下端部65は構成される(図1,5参照)。テーパ状筒状体52の内側折重部64よりなる下辺部折曲部63は、いわゆる当該容器1の高台となる。そこで、通常の紙コップ等と同様に、下辺部折曲部63では内側折重部64はテーパ状筒状体52の筒内60方へ堅く折り曲げられる。よって、容器下端部65の剛性は確保される。
加えて、容器下端部65は容器1を安定して立設させる脚部としても作用する。容器下端部65の下辺部折曲部63では、内側折重部64の折り曲げに伴い、内周側の全周に複数の縦方向のしわが形成される。これにより、下辺部折曲部63の強度が増すため、脚部となる容器下端部65の安定性は向上する。容器下端部65の高さは、扇形状紙片51の材質、容器本体10の大きさ、形状、安定性等を考慮して設定される。実施形態では約5ないし6mmである。
これに対し、上辺部53の折り曲げにより形成される上辺部折曲部61では、逆テーパ帯状部16への圧接を考慮して、下辺部折曲部63よりもやや緩く折り曲げられる。加えて、図4より理解されるように、テーパ状筒状体52の上辺部53の筒内60方への折り曲げ時には、上辺部折曲部61の形成とともに内側ひだ部62も作られる。この内側ひだ部62は上辺部折曲部61よりもさらにテーパ状筒状体52(紙製外装体50)の筒内60方へ突出した突起部分となる。
図5の部分断面図を用い、容器1における容器本体10と紙製外装体50の巻着状態を説明する。図1ないし図4に開示の紙製外装体50(テーパ状筒状体52)の筒内60に容器本体10が差し込まれる。最終的に、紙製外装体50の上辺部折曲部61が容器本体10の段部15を乗り越えて逆テーパ帯状部16へ到達する位置まで紙製外装体50は押し込まれる。図4の上辺部折曲部61の説明のとおり、紙製外装体50の上辺部折曲部61の折り曲げはやや緩いため、上辺部折曲部61が上昇して段部15を通過する際には、薄くなって通過は容易となる。
その後、逆テーパ帯状部16に到達して空間に余裕が生じると上辺部折曲部61の折り目は開き、上辺部折曲部61は逆テーパ帯状部16側に近づき接触する。同時に、紙製外装体50の扇形状紙片51自体の弾性も加わって上辺部折曲部61は逆テーパ帯状部16を圧接する。さらに、上辺部折曲部61の内側ひだ部62も逆テーパ帯状部16側に近づき逆テーパ帯状部16へ接触し圧接する。よって、逆テーパ帯状部16は、上辺部折曲部61とともに内側ひだ部62の圧接を受けることになり、容器本体10と紙製外装体50の固定はいっそう強固となる。従って、容器本体10と紙製外装体50の固定に際し、接着剤を省略しても相互の固定は可能となる。
容器本体10の容器胴部18(テーパ状筒胴部13)と紙製外装体50(テーパ状筒状体52)の握持部55との間には、底部12から段部15にかけて断熱空間S1が形成される。図示の実施形態にあっては、胴突部23が容器胴部18の外側に向けて突出している。そのため、紙製外装体50の握持部55は、より容器胴部18から離されて断熱空間S1は広がる。加えて、胴突部23は段部15の直下であるとともに補助段部21と補助傾斜部22から形成されている。このことから、胴突部23の形状に起因して紙製外装体50との接触量は少なくなる。また、胴突部23の位置に起因して握持部55を持った際のテーパ状筒胴部13からの熱伝導は軽減される。それゆえ、容器胴部18を介する食品の熱伝導の影響は緩和され、熱い食品及び冷たい食品のいずれであっても持ちやすさは向上する。
図示から把握されるように、下辺部折曲部63は容器本体10の底部12より下方に延設されていて、容器本体10の容器下端部65として構成される。この容器下端部65は容器1の高台として機能する。容器下端部65により容器本体10は底上げされて底部12は接地面(図示せず)から離隔される。容器本体10の底上げに伴い、底部12の直下にも断熱空間S2が形成され、容器本体10の底部12の断熱効果は向上する。特に、容器本体10に熱い食品が充填されたり熱湯が注がれたりして、容器本体10の底部12に撓み等の変形が生じるような場合であっても、直接容器本体10の底部12は接地しないため、安定性は確保される。また、容器下端部65を高台として手で支えて容器1を持つことができるため、熱が伝わらず持ちやすさの点においても優れている。
容器1において、容器本体10の容器胴部18の全体が、紙製外装体50(テーパ状筒状体52)により被覆されている。具体的には、下辺部折曲部63が容器本体10の底部12より下方に延設していることから、紙製外装体50により容器胴部18から底部12にかけて被覆される。同時に、上辺部折曲部61(テーパ状筒状体52の上部56)はフランジ部17の背面部17uにまで到達している。このような紙製外装体50(テーパ状筒状体52)の被覆形態のため、容器本体10からの熱伝導の影響はより軽減される。また、容器本体10の容器胴部18の凹凸の構造は覆い隠されて、容器1の見栄えは良くなる。さらに、容器1の側面部分全体が紙製外装体50を通じて当該容器の表示部分としても活用される。
一連の説明にあるとおり、本発明の紙製外装体を備えた容器によると、容器本体と紙製外装体(テーパ状筒状体)との固定に接着剤が使用されない。すると、本発明の容器の使用後、容器本体から紙製外装体を簡単に取り外すこともできるため、分別も容易となる。この場合、紙製外装体、容器本体に接着剤は残らないため、それぞれの資源リサイクルも容易となる。加えて、予め紙製外装体を複数種類のみ用意しておき、食品の提供時等に必要に応じて容器本体に巻着(結合)させて容器として組み立てる使い方も可能である。そこで、容器本体の共通化が可能であり、紙製外装体のみの用意で足りるため、資材量の軽減にも貢献できる。
本発明の紙製外装体を備えた容器は、容器本体に紙製外装体を巻着する簡易な構成により断熱効果を得るとともに、接着剤を使うことなく容器本体と紙製外装体を強固に固定し、しかも容器本体の安定性を向上させることができ、容器製造時の資材量の節約につながる。よって、既存の容器との代替が期待される。
1 容器
10 容器本体
11 開口部
12 底部
13 テーパ状筒胴部
14 段部
15 上部
16 逆テーパ帯状部
17 フランジ部
18 容器胴部
19 容器内部
21 補助段部
22 補助傾斜部
23 胴突部
50 紙製外装体
51 扇形状紙片
52 テーパ状筒状体
53 上辺部
54 下辺部
55 握持部
56 上部
57 接合部
58 下部
60 筒内
61 上辺部折曲部
62 内側ひだ部
63 下辺部折曲部
64 内側折重部
65 容器下端部
D1 段部の下側部の直径
D2 段部の上側部の直径
S1,S2 断熱空間

Claims (6)

  1. 底部に向かって直径が小さくなるテーパ状筒胴部を有しかつ前記テーパ状筒胴部の上部に段部を介して該段部の上側部の直径を前記段部の下側部より狭めた逆テーパ帯状部が形成されてなる容器胴部を有する容器本体と、
    前記容器胴部に巻着される紙製外装体であって、前記紙製外装体は該紙製外装体の上辺部を該紙製外装体の下辺部より長くする扇形状紙片からなり前記容器胴部に巻着されるテーパ状筒状体に形成されており、かつ前記テーパ状筒状体の上部には前記扇形状紙片の前記上辺部を該テーパ状筒状体の筒内方へ折り曲げた内側ひだ部を部分的に有する上辺部折曲部が前記容器本体の前記逆テーパ帯状部に圧接しているとともに、前記扇形状紙片の前記下辺部を前記テーパ状筒状体の筒内方へ折り曲げた内側折重部よりなる下辺部折曲部は前記容器本体の前記底部より下方に延設されていて前記容器本体の容器下端部として構成されている
    ことを特徴とする紙製外装体を備えた容器。
  2. 前記テーパ状筒胴部に胴突部が設けられている請求項1に記載の紙製外装体を備えた容器。
  3. 前記容器本体の前記容器胴部の全体が前記紙製外装体により被覆されている請求項1または2に記載の紙製外装体を備えた容器。
  4. 前記容器本体が合成樹脂のシート体から形成されている請求項1ないし3のいずれか1項に記載の紙製外装体を備えた容器。
  5. 前記紙製外装体が撥水性または耐水性を有する請求項1ないし4のいずれか1項に記載の紙製外装体を備えた容器。
  6. 前記紙製外装体に表示部が設けられている請求項1ないし5のいずれか1項に記載の紙製外装体を備えた容器。
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CN114132636A (zh) * 2021-11-18 2022-03-04 江苏黄河药业股份有限公司 一种用于盾叶冠心宁片运输的干燥存储装置
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