JP2019022265A - 非接触電力伝送システム - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の受電装置が1つの送電装置から電力を受電する場合であっても、各受電装置から各負荷に供給される電流の電流量をほぼ等しくすることができる非接触電力伝送システムを提供する。【解決手段】非接触電力伝送システム1は、高周波の定電流I0を出力する定電流出力回路110、及び定電流が供給される送電ユニット120を有する送電装置2と、送電ユニット120において生じる磁界から結合係数に応じた電圧を出力する受電ユニット130a〜130c、及び電圧を電流に変換して負荷に供給する電圧電流変換回路140a〜140cをそれぞれ有する複数の受電装置3a〜3cと、を備え、受電ユニット130a〜130cは、直列接続された受電コイルL1a〜L1c、及び第1コンデンサC2a〜C2cを含み、複数の受電装置3a〜3cがそれぞれ有する受電コイルL1a〜L1cの自己インダクタンス値、及び結合係数が略等しい。【選択図】図2

Description

本発明は、非接触電力伝送システムに関する。
近年、送電装置から受電装置に非接触で電力を伝送する非接触電力伝送システムの開発が進められている。このような非接触電力伝送システムにおける受電装置の一例として、例えば特許文献1には、高周波電源装置から出力される電力を非接触で受電し、当該電力に応じた電圧を負荷であるモータに供給する構成が開示されている。
特開2005−27401号公報
特許文献1においては、1つ又は複数の送電装置から1つの受電装置に電力が伝送される状況が想定されている。しかし、非接触電力伝送システムの適用例として、例えば、工場内を走行する複数の無人搬送車のそれぞれに受電装置とバッテリが搭載され、1つの送電装置によってこれらの複数のバッテリを同時に充電する場合など、1つの送電装置から複数の受電装置に電力を伝送する状況も考えられる。
このように、1つの送電装置から複数の受電装置に電力を伝送する状況において、特許文献1に開示される構成を用いると、受電装置の受電により生じた電圧が負荷にかかるため、各負荷のインピーダンスが異なる場合、それぞれの負荷に供給される電流の電流量も異なることとなる。このような場合、負荷によって充電時間にばらつきが生じるなど、安定的な充電が困難となるおそれがある。
そこで、本発明は、複数の受電装置が1つの送電装置から電力を受電する場合であっても、各受電装置から各負荷に供給される電流の電流量をほぼ等しくすることができる非接触電力伝送システムを提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る非接触電力伝送システムは、高周波の定電流を出力する定電流出力回路、及び定電流が供給される送電ユニットを有する送電装置と、送電ユニットにおいて生じる磁界から結合係数に応じた電圧を出力する受電ユニット、及び電圧を電流に変換して負荷に供給する電圧電流変換回路をそれぞれ有する複数の受電装置と、を備え、受電ユニットは、直列接続された受電コイル、及び第1コンデンサを含み、複数の受電装置がそれぞれ有する受電コイルの自己インダクタンス値、及び結合係数が略等しい。
この態様によれば、送電ユニットにおいて発生する磁界は一様であり、各受電ユニットに備えられた受電コイルの自己インダクタンス値及び送電ユニットとの結合係数が等しいため、各受電ユニットが出力する電圧の大きさは等しくなる。また、電圧電流変換回路の出力電流の大きさは、受電ユニットから供給される電圧の大きさに比例する。従って、各負荷に供給される電流の大きさは、それぞれの負荷のインピーダンスに依らず、ほぼ等しくなる。
上記態様において、送電ユニットは、定電流が供給され、磁界を発生させる平行二線式の伝送線路と、伝送線路に直列接続された第2コンデンサと、を有していてもよい。
この態様によれば、各受電装置の受電ユニットが伝送線路の間に配置されれば、受電を行うことができる。従って、例えば受電装置が移動体に搭載された場合、当該移動体の停車時のみならず、走行中にも受電を行うことができる。
上記態様において、伝送線路と、複数の受電装置がそれぞれ有する受電コイルとの距離が略等しくてもよい。
この態様によれば、伝送線路と各受電コイルとの結合係数を等しくすることができる。
上記態様において、定電流出力回路は、定電流を生成する定電流源を有していてもよい。
この態様によれば、平行二線式の伝送線路に定電流を供給することができる。従って、当該伝送線路の周辺に発生する磁界が一様となり、複数の受電装置における受電ユニットの出力電圧をほぼ等しくすることができる。
上記態様において、定電流出力回路は、定電圧源と、定電圧源から出力される電圧を定電流に変換する電源側電圧電流変換回路と、を有していてもよい。
この態様によれば、平行二線式の伝送線路に定電流を供給することができる。従って、当該伝送線路の周辺に発生する磁界が一様となり、複数の受電装置における受電ユニットの出力電圧をほぼ等しくすることができる。
本発明によれば、複数の受電装置が1つの送電装置から電力を受電する場合であっても、各受電装置から各負荷に供給される電流の電流量をほぼ等しくすることができる非接触電力伝送システムを提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る非接触電力伝送システムの全体構成を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る非接触電力伝送システムの回路図である。 送電装置2から受電装置3a〜3cへの送電を等価的に示した図である。 図3Aに示される回路のうち、送電ユニット120及び受電ユニット130aをT型回路を用いて表した等価回路である。 本発明の比較例において、3つの受電装置が給電中である場合に各負荷に供給される電流のシミュレーション結果を示す図である。 非接触電力伝送システム1Aにおいて、3つの受電装置が給電中である場合に各負荷に供給される電流のシミュレーション結果を示す図である。 非接触電力伝送システム1Aにおいて、1つの受電装置が給電を停止した場合に各負荷に供給される電流のシミュレーション結果を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る非接触電力伝送システムの回路図である。 非接触電力伝送システム1Bにおいて、3つの受電装置が給電中である場合に各負荷に供給される電流のシミュレーション結果を示す図である。 非接触電力伝送システム1Bにおいて、1つの受電装置が給電を停止した場合に各負荷に供給される電流のシミュレーション結果を示す図である。 本発明の第3実施形態に係る非接触電力伝送システムの回路図である。 非接触電力伝送システム1Cにおいて、3つの受電装置が充電中である場合に各負荷に供給される電流及び電圧のシミュレーション結果を示す図である。 非接触電力伝送システム1Cにおいて、1つの受電装置が充電を停止した場合に各負荷に供給される電流及び電圧のシミュレーション結果を示す図である。 非接触電力伝送システム1Cにおいて、1つの受電装置が送電装置から離れた場合に各負荷に供給される電流及び電圧のシミュレーション結果を示す図である。
添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。なお、各図において、同一の符号を付したものは、同一又は同様の構成を有する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る非接触電力伝送システムの全体構成を示す図である。同図に示される非接触電力伝送システム1は、電力Eを送電する1つの送電装置2と、電力Eを非接触で受電する3つの受電装置3a〜3cを備える。また、同図に示される負荷4a〜4cは、例えば、バッテリやコンデンサ等の充電可能な充電対象を含む。負荷4a〜4cは、受電装置3a〜3cに搭載されていてもよいし、別体とされていてもよい。なお、受電装置3a〜3cの数は例示であり、3つに限られない。
非接触電力伝送システム1は、例えば、送電装置2が工場内に設置され、受電装置3a〜3cのそれぞれが、工場内を自動走行する無人搬送車(AGV:Automatic Guided Vehicle)に搭載され、同じく無人搬送車に搭載された負荷4a〜4cに電力を供給するためのシステムとして用いられる。後述するように、非接触電力伝送システム1は、1つの送電装置2から複数の受電装置3a〜3cのいずれか又は全てに同時に電力を伝送することができる。また、非接触電力伝送システム1によれば、例えば固定された送電装置2に対して、複数の無人搬送車が送電装置2の近辺を走行しながら電力を受電することができる。
送電装置2は、例えば、定電流出力回路10及び送電ユニット20を備える。送電装置2において、定電流出力回路10は高周波の定電流を生成し、送電ユニット20は当該定電流に応じた電力を伝送する。
受電装置3a〜3cは、それぞれ、例えば、受電ユニット30a〜30c、電圧電流変換回路40a〜40c及びスイッチ回路50a〜50cを備える。なお、受電装置3a〜3c、受電ユニット30a〜30c、電圧電流変換回路40a〜40c及びスイッチ回路50a〜50cは、以下において特に区別して記載する必要がない場合には、それぞれ受電装置3、受電ユニット30、電圧電流変換回路40及びスイッチ回路50と記載する。受電ユニット30は、例えば、送電ユニット20において生じる磁界に応じた電圧を電圧電流変換回路40に出力する。電圧電流変換回路40は、供給された電圧を電流に変換して出力し、スイッチ回路50を介して負荷4に供給する。
なお、送電装置2から受電装置3への送電において用いられる周波数帯は、特に限定されないが、例えば6.78MHz、13.56MHz、27.12MHz等のISMバンドの周波数帯であってもよく、あるいは85kHz等の周波数帯であってもよい。
次に、図2を参照しつつ、送電装置2及び受電装置3が備える各構成要素の詳細について説明する。
図2は、本発明の第1実施形態に係る非接触電力伝送システム1Aの回路図である。なお、受電装置3a〜3cは同様の構成であるため、以下では主に受電装置3aについて説明し、特に明記されない限り受電装置3b,3cの説明を省略する。
定電流出力回路110は、例えば、定電流源111を備える。定電流源111は、図示しない商用電源から電源電圧が供給され、例えば数kHz〜数百MHz程度の周波数の定電流I0を生成して出力する。ここでの定電流I0とは、周波数が一定かつ振幅が一定の交流電流である。これにより、定電流出力回路110は、高周波の定電流I0を送電ユニット120に供給する。
送電ユニット120は、例えば、平行二線式の伝送線路121及びコンデンサC1を備える。平行二線式の伝送線路121には、コンデンサC1を介して定電流I0が供給される。本実施形態においては、1本の伝送線路121が途中で折り返され、所定の間隔を開けて平行に配置される。このように、平行に配置された伝送線路121に定電流I0が流れると、伝送線路121の間に磁界が発生する。これにより、伝送線路121は、後述する受電ユニット130が備える受電コイルL1と磁界結合される。このように、伝送線路121は、電力Eの伝送のための給電線の機能を果たす。
なお、伝送線路121の線路長が定電流I0の波長に対して十分に短くなければ、伝送線路121を伝播する進行波と反射波の重なりによって定在波が発生し、伝送線路121の位置に応じて磁界強度の変動が生じ得る。従って、伝送線路121の線路長は、例えば定電流I0の波長の10分の1以下の長さであることが好ましい。また、平行二線式の伝送線路は、図2に示されるように1本の伝送線路121が折り返された構成に限られない。例えば、送電装置は、定電流源と伝送線路の組み合わせを2組有し、各組の伝送線路同士が平行に配置される構成であってもよい。
コンデンサC1(第2コンデンサ)は、伝送線路121に直列接続され、伝送線路121と併せて直列共振回路を構成する。当該直列共振回路の共振周波数が、定電流I0の周波数と等しくなるようにコンデンサC1の容量値が決定される。送電ユニット120がコンデンサC1を備えることにより、定電流源111の出力電圧と出力電流の位相がほぼ同相となるため、定電流I0の無効電流分を減少させることができる。これにより、伝送効率を向上させることができる。なお、送電ユニット120はコンデンサC1を備えていなくてもよい。
上述の構成により、送電装置2は、伝送線路121の間に、定電流I0に応じた磁界を発生させる。
次に、受電装置について、受電装置3aを例として説明する。なお、受電装置3a〜3cは、それぞれ、充電対象に電流を供給してもよいが、以下の説明においては、負荷4a〜4cの一具体例である抵抗素子R1a〜R1cに電流を供給するものとする。
受電ユニット130aは、例えば、受電コイルL1a及びコンデンサC2aを備える。受電コイルL1aは、例えば渦巻状に巻かれたコイルであり、送電ユニット120の平行二線式の伝送線路121と磁界結合される。コンデンサC2a(第1コンデンサ)は、受電コイルL1aに直列接続され、受電コイルL1aと併せて直列共振回路を構成する。当該直列共振回路の共振周波数が、定電流I0の周波数と等しくなるようにコンデンサC2aの容量値が決定される。これにより、送電ユニット120において発生した磁界の振動が、同じ周波数で共振する受電ユニット130aに伝わる磁界共鳴方式によって、受電ユニット130aから電圧が出力される。他の受電装置3b,3cにおいても、同様の構成により送電装置2から電力Eが非接触で伝送される。ここで、受電装置3a〜3cがそれぞれ有する受電コイルL1a〜L1cは、自己インダクタンス値が略等しいものとする。また、伝送線路121と各受電コイルL1a〜L1cとの距離が等しく保たれる場合、伝送線路121と各受電コイルL1a〜L1cとの結合係数も略等しいものと考えられる。
電圧電流変換回路140aは、入力される電圧を電流Iaに変換して出力する。具体的には、電圧電流変換回路140aは、2つのコンデンサC3a,C4aと1つのインダクタL2aとがC−L−Cに配置されたT型回路である。コンデンサC3aとコンデンサC4aは、受電ユニット130aとスイッチ回路150aとの間において直列接続される。インダクタL2aは、一端がコンデンサC3aとコンデンサC4aとの接続点に接続され、受電ユニット130aの他端に接続される。なお、例えばコンデンサC2a及びコンデンサC3aは、まとめて1つのコンデンサとして形成されていてもよい。また、電圧電流変換回路140aが、2つのインダクタと1つのコンデンサとがL−C−Lに配置されたT型回路により構成される場合は、コンデンサC2aと、当該T型回路における入力側のインダクタとが、まとめて1つの素子として形成されていてもよい。
スイッチ回路150aは、電圧電流変換回路140aの出力端子間に設けられたスイッチSWaを備える。スイッチ回路150aは、例えば図示しない制御回路から供給される制御信号に応じて、電圧電流変換回路140aの出力端子間の短絡及び開放を切り替えることにより、負荷4aへの電流供給の有無を切り替える。
具体的には、例えば、受電装置3aがバッテリ等の充電に用いられる場合、バッテリの充電中はスイッチSWaがオフとなることにより、電圧電流変換回路140aの出力端子間が開放され、バッテリに電流が供給される。一方、バッテリが満充電状態になるとスイッチSWaがオンに切り替わることにより、電圧電流変換回路140aの出力端子間が短絡され、バッテリに電流が供給されなくなる。このように、受電装置3aがスイッチ回路150aを備えることにより、送電装置2による送電を継続しつつ、満充電状態となったバッテリへの電流の供給を停止することができる。従って、所定の受電装置の充電を停止しても、他の受電装置の充電を継続することができる。なお、受電装置3aが充電に用いられる場合は、例えばスイッチ回路150aと充電対象との間に整流平滑回路が設けられる。これにより、電圧電流変換回路140aが出力する電流が整流及び平滑化されて充電対象に供給されることとなる。
なお、スイッチ回路150aは、スイッチSWaの代わりに、受電ユニット130aと電圧電流変換回路140aとの間(例えば、コンデンサC2aとコンデンサC3aの間)に直列接続されたスイッチにより構成されてもよい。この場合のスイッチの動作は、バッテリへの充電中にオンとなって受電ユニット130aと電圧電流変換回路140aとの間を電気的に接続し、満充電状態になるとオフに切り替わり、当該電気的接続を遮断する。
受電装置3a〜3cによる電力Eの受電により電流Ia〜Icが抵抗素子R1a〜R1cに供給される。受電装置3a〜3cが充電に用いられる場合は、電流Ia〜Icは、例えば整流平滑回路を経由して充電対象に供給される。当該充電対象は、例えば、無人搬送車の動力源となる。負荷4a〜4cは、インピーダンスがそれぞれ異なっていてもよいし、同じであってもよい。
次に、各負荷4a〜4cに供給される電流Ia〜Icの電流量について、図3A及び図3Bを参照しつつ説明する。
図3Aは、送電装置2から受電装置3a〜3cへの送電を等価的に示した図である。具体的には、図3Aは、図2に示される送電ユニット120に含まれる平行二線式の伝送線路121のうち、受電装置3a〜3cに対応する部分をそれぞれ送電コイルL0として等価的に示している。
図3Aに示されるように、送電コイルL0及び受電コイルL1a〜L1cの自己インダクタンス値を、それぞれ、L0及びL1a〜L1cとし、コンデンサC1及びコンデンサC2a〜C2cの容量値を、それぞれ、C1及びC2a〜C2cとしている。また、送電コイルL0と受電コイルL1a〜L1cの結合係数を、それぞれ、ka〜kcとしている。また、各送電コイルL0に印加される電圧をV0a〜V0c、入力される電流をI0とし、受電ユニット130a〜130cから出力される電圧をV1a〜V1c、出力される電流をI1a〜I1cとし、電圧電流変換回路140a〜140cの出力電圧をV2a〜V2cとし、出力電流をIa〜Icとする。つまり、負荷4a〜4cに印加される電圧がV2a〜V2c、負荷4a〜4cに入力される電流がIa〜Icとなる。なお、各電圧V0a〜V0c,V1a〜V1c,V2a〜V2c及び各電流I0,I1a〜I1c,Ia〜Icは、いずれもベクトルである。
図3Bは、図3Aに示される回路のうち、送電ユニット120及び受電ユニット130aをT型回路を用いて表した等価回路である。図3Bでは、コンデンサ及びコイルのインピーダンスがZ1a〜Z3aとして表されている。各インピーダンスZ1a〜Z3aは、下記(1)〜(3)式で表すことができる。なお、各インピーダンスZ1a〜Z3aはベクトルである。
図3Bに示される回路をFパラメータを用いて表した場合、Fパラメータは、下記(4)式となる。なお、Fパラメータの各要素A,B,C,Dは、いずれもベクトルである。
ここで、磁界共鳴の条件式であるZ1a+Z2a=Z2a+Z3a=0を、上記(4)式に代入すると、下記(5)式となる。
従って、上記(5)式から、下記(6)式が求められる。
上記(6)式から、V1a=Z2a・I0となる。また、受電ユニット130b,130cについても同様に、V1b=Z2b・I0、V1c=Z2c・I0となる。
ここで、上述の通り、各受電コイルL1a〜L1cの自己インダクタンス値は、L1a=L1b=L1cが成立する。また、伝送線路121と各受電コイルL1a〜L1cとの距離が等しい場合、結合係数ka〜kcは変化せず、かつka=kb=kcが成立する。従って、上記(2)式からZ2a=Z2b=Z2cとなり、V1a=V1b=V1cが成立する。
すなわち、各受電ユニット130a〜130cが出力する出力電圧V1a〜V1cは、接続される負荷4a〜4cのインピーダンスに依らず等しくなる。また、電圧電流変換回路140a〜140cの出力電流Ia〜Icの大きさは、受電ユニット130a〜130cから供給される出力電圧V1a〜V1cの大きさに比例する。従って、電圧電流変換回路140aが出力する電流Ia〜Icの電流量も、負荷4a〜4cのインピーダンスに依らず等しくなる。
以上より、定電流出力回路110が出力する電流が定電流である場合、電圧電流変換回路140a〜140cから負荷4a〜4cに供給される電流Ia〜Icの大きさは、当該負荷4a〜4cのインピーダンスに依らずほぼ等しくなる。また、送電装置2から電力Eを受電する受電装置3a〜3cの個数が適応的に変わっても、各負荷4a〜4cに供給される電流の電流量はほぼ等しくなる。
上述の通り、非接触電力伝送システム1Aによると、複数の受電装置3a〜3cが1つの送電装置2から電力を受電する場合であっても、受電装置3a〜3cの後段に接続される負荷4a〜4cのインピーダンスに依らず、それぞれの負荷4a〜4cにほぼ等しい電流量の電流Ia〜Icを供給することができる。従って、例えば、それぞれの負荷のインピーダンスの相違による充電時間のばらつきを抑制することができる。また、受電装置に、例えば負荷に供給する電流を一定に制御するためのDC−DCコンバータ等を搭載する必要がなくなる。
また、本実施形態では、送電装置2側において定電流源111が出力する定電流I0の電流量を調整することにより、各負荷4a〜4cに供給される電流Ia〜Icの供給量を制御することができる。具体的には、例えば、負荷4a〜4cに多くの電流を供給したい場合は、定電流源111が出力する定電流I0の電流量を増加させればよい。
さらに、本実施形態では、給電線として平行二線式の伝送線路121が用いられている。これにより、各受電装置3a〜3cの受電ユニット130a〜130cが、伝送線路121の間に配置されれば受電を行うことができる。従って、受電装置3a〜3cが例えば無人搬送車等の移動体に搭載された場合、当該移動体の停車時のみならず、移動体が伝送線路121に沿って走行すれば、走行中の受電も可能となる。
加えて、例えば送電ユニット120として平行二線式の伝送線路121の代わりに送電コイルを用いる構成では、給電エリアを拡大する場合に、送電装置の数を増加させるか、あるいは送電装置1つ当たりの送電コイルの数を増加させることとなり、回路の複雑化及び高コスト化を招き得る。この点、本実施形態によれば、平行二線式の伝送線路121の配線の長さを適宜調整することにより、給電線を所望のサイズとすることができる。従って、送電装置の数の増加、回路の複雑化及び高コスト化を抑制しつつ、給電エリアの拡大を実現することができる。
なお、図2においては、定電流源111により高周波の定電流I0が生成される構成が示されているが、定電流出力回路110の構成はこれに限定されない。例えば、定電流出力回路110は、E級インバータ回路等の電流形インバータ回路により構成されてもよい。
また、送電ユニット120は、平行二線式の伝送線路121の代わりに、送電コイルを備えていてもよい。
また、電圧電流変換回路140は図2に示される構成に限定されない。例えば、電圧電流変換回路140は、2つのインダクタと1つのコンデンサとがL−C−Lに配置されたT型回路や、2つのコンデンサと1つのインダクタとがC−L−Cに配置されたπ型回路や、2つのインダクタと1つのコンデンサとがL−C−Lに配置されたπ型回路であってもよい。さらには、電圧電流変換回路140は、インダクタとコンデンサを組み合わせた回路に限られず、入力された出力を電流に変換して出力できればよい。
図4は、本発明の比較例において、3つの受電装置が給電中である場合に各負荷に供給される電流のシミュレーション結果を示す図である。また、図5Aは、非接触電力伝送システム1Aにおいて、3つの受電装置が給電中である場合に各負荷に供給される電流のシミュレーション結果を示す図である。図5Bは、非接触電力伝送システム1Aにおいて、1つの受電装置が給電を停止した場合に各負荷に供給される電流のシミュレーション結果を示す図である。
ここで、本発明の比較例とは、図2に示される非接触電力伝送システム1Aの構成のうち、送電装置2の伝送線路121に、定電流I0の代わりに定電圧(周波数13.56MHz、電圧振幅100V)が供給され、受電装置3a〜3cが電圧電流変換回路140a〜140c及びスイッチ回路150a〜150cを備えない構成である。すなわち、比較例では、受電ユニット130a〜130cにおいて生じた電圧が直接負荷(抵抗素子R1a〜R1c)に供給される。図4に示されるグラフの縦軸は、抵抗素子R1a〜R1cに供給される電流Ia´〜Ic´の電流値[A]を示し、横軸は時間[ns]を示す。なお、伝送線路121の自己インダクタンス値、コンデンサC1の容量値、伝送線路121と各受電コイルL1a〜L1c間の結合係数、各受電コイルL1a〜L1cの自己インダクタンス値、各コンデンサC2a〜C2cの容量値、各抵抗素子R1a〜R1cのインピーダンスについては、後述する非接触電力伝送システム1Aにおける定数と同様である。
また、図5A及び図5Bのグラフ(1)の縦軸は、定電流源111が出力する定電流I0の電流値[A]を示し、グラフ(2)〜(4)の縦軸は、それぞれ、抵抗素子R1a〜R1cに供給される電流Ia〜Icの電流値[A]を示し、横軸は時間[ns]を示す。また、図4及び図5Aでは、全ての受電装置3a〜3cのスイッチSWa〜SWcをオフ(すなわち、給電中)とし、図5Bでは、受電装置3a,3cのスイッチSWa,SWcをオフ(すなわち、給電中)とし、受電装置3bのスイッチSWbのみをオン(すなわち、給電停止)としている。
なお、当該シミュレーションにおいては、定電流源111が出力する定電流I0を正弦波(周波数13.56MHz、振幅20A)とし、伝送線路121の自己インダクタンス値を3.28μH、コンデンサC1の容量値を42pF、伝送線路121と各受電コイルL1a〜L1c間の結合係数を0.1、各受電コイルL1a〜L1cの自己インダクタンス値を3.17μH、各コンデンサC2a〜C2cの容量値を43.5pF、各コンデンサC3a〜C3c,C4a〜C4cの容量値を705pF、各インダクタL2a〜L2cの自己インダクタンス値を0.196μH、各抵抗素子R1a〜R1cのインピーダンスを、それぞれ1Ω、5Ω、9Ωとしている。
図4から、比較例においては、受電コイルL1a〜L1cにおいて生じた電圧が直接抵抗素子R1a〜R1cに供給されるため、各抵抗素子R1a〜R1cのインピーダンスの相違に応じて、供給される電流Ia´〜Ic´の電流量が大きく異なることが分かる。このように、比較例では、受電装置に接続されるそれぞれの負荷に等しく電流を供給することができない。また、比較例では、送電装置における定電圧源の電圧の調整によって負荷に供給される電流量を制御することができない。
一方、本実施形態においては、図5Aから、各抵抗素子R1a〜R1cのインピーダンスが異なっていても、各抵抗素子R1a〜R1cに供給される電流Ia〜Icの大きさはほぼ等しいことが分かる。また、図5Bから、受電装置3bのみ給電を停止しても、受電装置3aの抵抗素子R1aに供給される電流Iaと、受電装置3cの抵抗素子R1cに供給される電流Icの大きさはほぼ等しいことが分かる。さらに、図5A及び図5Bの比較から、受電装置3bの給電の停止の前後において、抵抗素子R1aに供給される電流Ia及び抵抗素子R1cに供給される電流Icの電流量に変化がなく、継続的に電流を供給できていることが分かる。このように、非接触電力伝送システム1Aでは、各負荷におけるインピーダンスの相違や、給電中の受電装置の個数に変動があっても、各負荷にほぼ等しい電流量の電流を供給することができる。
図6は、本発明の第2実施形態に係る非接触電力伝送システム1Bの回路図である。なお、第2実施形態以降では第1実施形態と共通の事柄についての記述を省略し、異なる点についてのみ説明する。特に、同様の構成による同様の作用効果については実施形態毎には逐次言及しない。
図6に示される非接触電力伝送システム1Bは、図2に示される非接触電力伝送システム1Aに比べて、定電流出力回路210が、定電流源111の代わりに定電圧源211及び電圧電流変換回路220を備える。
定電圧源211は、図示しない商用電源から電源電圧が供給され、高周波の定電圧V0を生成して、電圧電流変換回路220に供給する。
電圧電流変換回路220(電源側電圧電流変換回路)は、入力された電圧を定電流I0に変換して、送電ユニット120に出力する。具体的には、電圧電流変換回路220は、2つのコンデンサC5,C6と1つのインダクタL3とがC−L−Cに配置されたπ型回路である。インダクタL3は、定電圧源211と送電ユニット120との間において直列接続される。コンデンサC5,C6は、それぞれ、一端がインダクタL3の一端又は他端に接続され、他端が定電圧源211及び送電ユニット120の他端に接続される。なお、電圧電流変換回路220においても、電圧電流変換回路140と同様に、電圧が電流に変換されれば他の構成であってもよい。
このように、送電装置2において、伝送線路121に供給される定電流I0を生成する構成要素は、定電流源111に限られず、定電圧源211及び電圧電流変換回路220の組み合わせであってもよい。上述の構成によっても、非接触電力伝送システム1Bは、非接触電力伝送システム1Aと同様の効果を得ることができる。
図7Aは、非接触電力伝送システム1Bにおいて、3つの受電装置が給電中である場合に各負荷に供給される電流のシミュレーション結果を示す図である。また、図7Bは、非接触電力伝送システム1Bにおいて、1つの受電装置が給電を停止した場合に各負荷に供給される電流のシミュレーション結果を示す図である。
具体的には、図7A及び図7Bのグラフ(1)の縦軸は、定電圧源211が出力する定電圧V0の電圧値[V]を示し、グラフ(2)の縦軸は、電圧電流変換回路220が出力する定電流I0の電流値[A]を示し、グラフ(3)〜(5)の縦軸は、それぞれ、抵抗素子R1a〜R1cに供給される電流Ia〜Icの電流値[A]を示し、横軸は時間[ns]を示す。なお、当該シミュレーションにおいて、定電圧源211が出力する定電圧V0を正弦波(周波数13.56MHz、振幅250V)としている。他の条件については、図5A及び図5Bにおける条件と同様であるため、説明を省略する。
図7Aから、図5Aと同様に、各抵抗素子R1a〜R1cのインピーダンスが異なっていても、各抵抗素子R1a〜R1cに供給される電流Ia〜Icの大きさはほぼ等しいことが分かる。また、図7Bから、図5Bと同様に、受電装置3bのみ給電を停止しても、受電装置3aの抵抗素子R1aに供給される電流Iaと、受電装置3cの抵抗素子R1cに供給される電流Icの大きさはほぼ等しいことが分かる。さらに、図7A及び図7Bの比較から、受電装置3bの給電の停止の前後において、抵抗素子R1aに供給される電流Ia及び抵抗素子R1cに供給される電流Icの電流量に変化がなく、継続的に電流を供給できていることが分かる。このように、非接触電力伝送システム1Bにおいても、非接触電力伝送システム1Aと同様の効果が得られることが分かる。
なお、図6においては、定電圧源211と電圧電流変換回路220の組み合わせにより高周波の定電流I0が生成される構成が示されているが、定電流出力回路210の構成はこれに限定されない。例えば、定電流出力回路210は、ハーフブリッジインバータ回路等の電圧形インバータ回路と、電圧電流変換回路との組み合わせにより構成されてもよい。さらに、この場合、定電流出力回路は、電圧形インバータ回路の後段に、高調波成分を遮断するためのローパスフィルタ回路等をさらに備えていてもよい。
図8は、本発明の第3実施形態に係る非接触電力伝送システム1Cの回路図である。なお、送電装置は上記の実施形態と同様の構成であるため、図示を省略する。
図8に示される非接触電力伝送システム1Cにおける受電装置3a〜3cは、図2に示される受電装置に比べて、それぞれ、スイッチ回路150a〜150cの後段に整流回路160a〜160cを備え、負荷4a〜4cが抵抗素子R1a〜R1cの代わりにコンデンサC7a〜C7cを備える点において異なる。
整流回路160a〜160cは、それぞれ、4つのダイオードがブリッジ接続された全波整流回路であり、電圧電流変換回路140a〜140cから出力される交流電流を整流して出力する。整流された電流は、コンデンサC7a〜C7cに供給される。コンデンサC7a〜C7cの容量値は、それぞれ異なっていてもよいし、同じであってもよい。このように、非接触電力伝送システム1Cでは、電圧電流変換回路140a〜140cが出力する電流が整流されてコンデンサC7a〜C7bに蓄電される。なお受電装置3a〜3cは、整流回路160a〜160cの後段に、整流後の電流を平滑化するための平滑回路を備えていてもよい。
上述の構成によっても、非接触電力伝送システム1Cは、非接触電力伝送システム1Aと同様の効果を得ることができる。
図9Aは、非接触電力伝送システム1Cにおいて、3つの受電装置が充電中である場合に各負荷に供給される電流及び電圧のシミュレーション結果を示す図である。また、図9Bは、非接触電力伝送システム1Cにおいて、1つの受電装置が充電を停止した場合に各負荷に供給される電流及び電圧のシミュレーション結果を示す図である。また、図9Cは、非接触電力伝送システム1Cにおいて、1つの受電装置が送電装置から離れた場合に各負荷に供給される電流及び電圧のシミュレーション結果を示す図である。
具体的には、図9A〜図9Cのグラフ(1)の縦軸は、定電流出力回路が出力する定電流の電流値[A]を示し、グラフ(2)〜(4)の縦軸は、それぞれ、負荷としてのコンデンサC7a〜C7cに供給される電流Ia〜Icの電流値[A]及びコンデンサC7a〜C7cにかかる電圧Va〜Vcの電圧値[V]を示し、横軸は時間[ns]を示す。また、図9Aでは、全ての受電装置3a〜3cのスイッチSWa〜SWcをオフ(すなわち、充電中)とし、図9Bでは、受電装置3bのスイッチSWbのみをオン(すなわち、充電停止)とし、図9Cでは、全ての受電装置3a〜3cのスイッチSWa〜SWcをオフとした上で、受電装置3cが送電装置2の付近(すなわち、給電エリア)から離脱した場合を想定し、伝送線路121と受電ユニット130cの受電コイルL1cとの結合係数を0.001としている。なお、当該シミュレーションにおける定電流出力回路は、図6に示される定電流出力回路210のうち、定電圧源211がD級ハーフブリッジインバータ回路により構成され、当該D級ハーフブリッジインバータ回路と電圧電流変換回路220の間にローパスフィルタ回路が設けられた構成である。また、各コンデンサC7a〜C7cの容量値は、それぞれ2μF、4μF、6μFである。他の条件については、図5A及び図5Bにおける条件と同様であるため、説明を省略する。
図9Aから、各コンデンサC7a〜C7cの容量値が異なっていても、各コンデンサC7a〜C7cに供給される電流Ia〜Icの大きさはほぼ等しいことが分かる。また、いずれのコンデンサC7a〜C7cにおいても、電圧Va〜Vcが時間の経過とともに上昇し、充電されていることが分かる。また、図9Bから、受電装置3bのみ充電を停止しても、コンデンサC7aに供給される電流Iaと、コンデンサC7cに供給される電流Icの大きさはほぼ等しいことが分かる。同様に、図9Cから、受電装置3cと送電装置2との磁気的な結合が弱まっても、コンデンサC7aに供給される電流Iaと、コンデンサC7bに供給される電流Ibの大きさはほぼ等しいことが分かる。さらに、図9A〜図9Cの比較から、一部のコンデンサの充電状態に変化があっても、他のコンデンサに供給される電流量に変化がなく、継続的に電流を供給できていることが分かる。このように、非接触電力伝送システム1Cでは、各コンデンサの容量値の相違、又は他の受電装置の充電の停止や給電エリアからの離脱等の変動があっても、各コンデンサにほぼ同じ電流量の電流が供給されていることが分かる。
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。実施形態が備える各要素並びにその配置、材料、条件、形状及びサイズ等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、異なる実施形態で示した構成同士を部分的に置換し又は組み合わせることが可能である。
例えば、上記の本実施形態においては、各受電装置が1つの受電ユニットを備えた構成が示されているが、各受電装置はそれぞれ複数の受電ユニットを備えていてもよい。
また、本発明に係る非接触電力伝送システムは、例えばAGVに搭載されたバッテリの充電に適用されてもよく、あるいは電気自動車や、電動工具などの電気製品のバッテリの充電にも適用され得る。さらに、バッテリの充電のみならず、受電装置に接続された電気製品などの負荷に電力を供給する場合にも、本発明を適用することができる。
1…非接触電力伝送システム、2…送電装置、3…受電装置、4…負荷、10,110,210…定電流出力回路、20,120…送電ユニット、30,130…受電ユニット、40,140,220…電圧電流変換回路、50,150…スイッチ回路、111…定電流源、121…伝送線路、160…整流回路、211…定電圧源、C1〜C7…コンデンサ、L0…送電コイル、L1…受電コイル、L2,L3…インダクタ、R1…抵抗素子、SW…スイッチ

Claims (5)

  1. 高周波の定電流を出力する定電流出力回路、及び前記定電流が供給される送電ユニットを有する送電装置と、
    前記送電ユニットにおいて生じる磁界から結合係数に応じた電圧を出力する受電ユニット、及び前記電圧を電流に変換して負荷に供給する電圧電流変換回路をそれぞれ有する複数の受電装置と、
    を備え、
    前記受電ユニットは、直列接続された受電コイル、及び第1コンデンサを含み、
    前記複数の受電装置がそれぞれ有する前記受電コイルの自己インダクタンス値、及び前記結合係数が略等しい、
    非接触電力伝送システム。
  2. 前記送電ユニットは、
    前記定電流が供給され、前記磁界を発生させる平行二線式の伝送線路と、
    前記伝送線路に直列接続された第2コンデンサと、
    を有する、
    請求項1に記載の非接触電力伝送システム。
  3. 前記伝送線路と、前記複数の受電装置がそれぞれ有する前記受電コイルとの距離が略等しい、
    請求項2に記載の非接触電力伝送システム。
  4. 前記定電流出力回路は、前記定電流を生成する定電流源を有する、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の非接触電力伝送システム。
  5. 前記定電流出力回路は、
    定電圧源と、
    前記定電圧源から出力される電圧を前記定電流に変換する電源側電圧電流変換回路と、
    を有する、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の非接触電力伝送システム。
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