JP2019021865A - パワーモジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】良好に放熱のなされる、半導体素子を用いたパワーモジュールを提供する。【解決手段】半導体素子10と、その面10a側に、面20aが接続された第1の絶縁基板20と、面10b側に、面30aが接続された第2の絶縁基板30と、第1の絶縁基板20の面20bに、面51aが接続された第1の冷却器部材51と、第2の絶縁基板30の面30bに、面52aが接続された第2の冷却器部材52とを有し、第1の冷却器部材51の面51bには、複数の凹部51c、第2の冷却器部材52の面52bには、複数の凹部52cが設けられ、複数のパワーモジュールを接続する際、一方のパワーモジュールの第1の冷却器部材51の面51bと、他方のパワーモジュールの第2の冷却器部材52の面52bとを接続することにより、第1の冷却器部材51の凹部51cと第2の冷却器部材52の凹部52cにより、冷媒の流れる冷媒流路50cが形成されたパワーモジュール。【選択図】図5

Description

本発明は、パワーモジュールに関するものである。
ハイブリッド車や電気自動車等には、大電流を流すことのできる半導体素子を有するパワーモジュールが複数設けられている。このようなパワーモジュールにおいては、半導体素子に大電流を流すことにより生じた熱を放熱するため、パワーモジュール間に冷却管が設けられている。一般に、冷却管はアルミニウムや銅等の熱伝導率の高い材料により形成されているが、アルミニウムや銅等は導電性を有しているため、パワーモジュールにおける半導体素子と冷却管との間には、絶縁性を有する絶縁材が設置されている。また、絶縁材と冷却管との間には、シリコーンオイル等からなるグリスが介在しており、半導体素子において生じた熱は、絶縁材、グリスを介して、冷却管に移動し放熱される。
特開2016−152323号公報 特開2007−165620号公報
ところで、上記のパワーモジュールの半導体素子において発生した熱は、絶縁材及びグリスを介し冷却管に移動するが、グリスの熱伝導率は極めて低いため、熱の移動がグリスにより阻まれ、半導体素子の冷却が十分になされない場合がある。このような傾向は、半導体素子を流れる電流が増えれば増えるほど、また、パワーモジュール全体の大きさが、小さくなればなるほど、顕著となる。
このため、半導体素子を用いたパワーモジュールにおいて、良好に放熱がなされるものが求められている。
本実施形態の一観点によれば、パワーモジュールは、半導体素子と、半導体素子の一方の面の側に、一方の面が接続された第1の絶縁基板と、半導体素子の他方の面の側に、一方の面が接続された第2の絶縁基板と、を有している。また、第1の絶縁基板の他方の面に、一方の面が接続された第1の冷却器部材と、第2の絶縁基板の他方の面に、一方の面が接続された第2の冷却器部材と、を有しており、第1の冷却器部材の他方の面には、複数の凹部が設けられており、第2の冷却器部材の他方の面には、複数の凹部が設けられており、複数のパワーモジュールを接続する際、一方のパワーモジュールの第1の冷却器部材の他方の面と、他方のパワーモジュールの第2の冷却器部材の他方の面とを接続することにより、第1の冷却器部材の凹部と第2の冷却器部材の凹部によって、冷媒の流れる冷媒流路が形成される。
本開示によれば、半導体素子を用いたパワーモジュールにおいて、良好に放熱のなされるパワーモジュールを提供することができる。
パワーモジュールの構造図である。 他のパワーモジュールの構造図である。 他のパワーモジュールを設置した場合の説明図である。 本開示の第1の実施形態のパワーモジュールの構造図である。 本開示の第1の実施形態のパワーモジュールの説明図(1)である。 本開示の第1の実施形態のパワーモジュールの説明図(2)である。 本開示の第2の実施形態のパワーモジュールの構造図である。 本開示の第2の実施形態のパワーモジュールの変形例の構造図である。
実施するための形態について、以下に説明する。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。以下の説明では、同一または対応する要素には同一の符号を付し、それらについて同じ説明は繰り返さない。
〔1〕 本開示の一態様に係るパワーモジュールは、半導体素子と、前記半導体素子の一方の面の側に、一方の面が接続された第1の絶縁基板と、前記半導体素子の他方の面の側に、一方の面が接続された第2の絶縁基板と、を有するパワーモジュールであって、前記第1の絶縁基板の他方の面に、一方の面が接続された第1の冷却器部材と、前記第2の絶縁基板の他方の面に、一方の面が接続された第2の冷却器部材と、を有し、前記第1の冷却器部材の他方の面には、複数の凹部が設けられており、前記第2の冷却器部材の他方の面には、複数の凹部が設けられており、複数の前記パワーモジュールを接続する際、一方のパワーモジュールの前記第1の冷却器部材の他方の面と、他方のパワーモジュールの前記第2の冷却器部材の他方の面とを接続することにより、前記第1の冷却器部材の凹部と前記第2の冷却器部材の凹部によって、冷媒の流れる冷媒流路が形成される。
本願発明者は、パワー半導体素子を用いた研究を行った結果、冷却器を第1の冷却器部材と第2の冷却器部材とに分け、各々のパワーモジュールの一方の面に第1の冷却器部材を設け、他方の面に第2の冷却器部材を設ける構造に想到した。これにより、複数のパワーモジュールを接続した際に、第1の冷却器部材と第2の冷却器部材とにより冷媒流路を有する冷却器が形成され、複数のパワーモジュールを接続した際に、全体の大きさを小さくすることができることを見出した。本願発明は、このように本願発明者により見出された知見に基づくものである。
〔2〕 前記第1の冷却器部材と前記第2の冷却器部材は、前記第1の冷却器部材と前記第2の冷却器部材との接合面において対称となるように形成されている。
〔3〕 本開示の他の一態様に係るパワーモジュールは、半導体素子と、前記半導体素子の一方の面の側に、一方の面が接続された第1の絶縁基板と、前記半導体素子の他方の面の側に、一方の面が接続された第2の絶縁基板と、を有するパワーモジュールであって、前記第1の絶縁基板の他方の面に、一方の面が接続された第1の冷却器部材と、前記第2の絶縁基板の他方の面に、一方の面が接続された第2の冷却器部材と、を有し、前記第1の冷却器部材の他方の面には、複数の凹部が設けられており、複数の前記パワーモジュールを接続する際、一方のパワーモジュールの前記第1の冷却器部材の他方の面と、他方のパワーモジュールの前記第2の冷却器部材の他方の面とを接続することにより、前記第1の冷却器部材の凹部によって、冷媒の流れる冷媒流路が形成される。
〔4〕 前記第1の絶縁基板と前記第1の冷却器部材は、金属材料を基材とする接合材により接合されており、前記第2の絶縁基板と前記第2の冷却器部材は、金属材料を基材とする接合材により接合されている。
〔5〕 前記半導体素子の一方の面の側に接合されている前記第1の絶縁基板は、金属材料を基材とする接合材により接合されており、前記半導体素子の他方の面の側に接合されている前記第2の絶縁基板は、金属材料を基材とする接合材により接合されている。
〔6〕 前記半導体素子の他方の面と前記第2の絶縁基板の一方の面との間に設けられた導電スペーサを有し、前記半導体素子と前記導電スペーサは、金属材料を基材とする接合材により接合されており、前記導電スペーサと前記第2の絶縁基板は、金属材料を基材とする接合材により接合されている。
〔7〕 前記半導体素子は、SiCを含む材料により形成されている。
[本開示の実施形態の詳細]
以下、本開示の一実施形態について詳細に説明するが、本実施形態はこれらに限定されるものではない。
〔第1の実施形態〕
最初に、半導体素子を用いたパワーモジュールであって、グリスが用いられているものについて、図1に基づき説明する。このパワーモジュールは、半導体素子10の一方の面10aには、第1の絶縁基板20が設けられており、他方の面10bには、導電スペーサ11を介し、第2の絶縁基板30が設けられている。従って、半導体素子10の他方の面10bに導電スペーサ11が接合されているものが、第1の絶縁基板20と第2の絶縁基板30により挟まれている。
第1の絶縁基板20には、一方の面20aにCu等により配線を形成するための金属層21が形成されており、他方の面20bに、Cu等により配線を形成するための金属層22が形成されている。第2の絶縁基板30には、一方の面30aにCu等により配線を形成するための金属層31が形成されており、他方の面30bに、Cu等により配線を形成するための金属層32が形成されている。
具体的には、半導体素子10の一方の面10aと、第1の絶縁基板20の一方の面20aに形成された金属層21とを内側接合材61により接合することにより、半導体素子10と第1の絶縁基板20とが接合されている。また、半導体素子10の他方の面10bと導電スペーサ11の一方の面11aとを内側接合材62により接合することにより、半導体素子10と導電スペーサ11とが接合されている。導電スペーサ11の他方の面11bと第2の絶縁基板30の一方の面30aに形成された金属層31とを内側接合材63により接合することにより、導電スペーサ11と第2の絶縁基板30とが接合されている。
このように、半導体素子10の他方の面10bに導電スペーサ11が接合され、更に、この両面に第1の絶縁基板20及び第2の絶縁基板30が接合されているものを樹脂材料71により固めることにより、半導体モジュール70が形成される。この半導体モジュール70には、上下方向、即ち、第1の絶縁基板20及び第2の絶縁基板30の面方向に沿った方向に各々外部接続端子72及び73が設けられている。
第1の絶縁基板20の他方の面20bに形成された金属層22の側及び第2の絶縁基板30の他方の面30bに形成された金属層32の側には、シリコーングリス960を介し、各々冷却器950が設けられている。冷却器950には、内部に冷媒が流れる冷媒流路951が形成されており、冷媒流路951に冷媒を流すことにより冷却することができる。複数の半導体モジュール70を設置する場合には、半導体モジュール70と冷却器950とを交互に配置し、半導体モジュール70と冷却器950との間には、シリコーングリス960が入れられる。
ところで、図1に示す構造のパワーモジュールでは、第1の絶縁基板20の他方の面20bの金属層22と冷却器950との間、第2の絶縁基板30の他方の面30bの金属層32と冷却器950との間には、シリコーングリス960が入れられている。このように、シリコーングリス960を用いることにより、半導体モジュール70と冷却器950との間における隙間をなくして、半導体モジュール70において発生した熱が冷却器950に移動し放熱することができる。
しかしながら、シリコーングリス960は、シリコーンオイル等により形成されており、熱伝導率が約1W/m・Kであり、金属材料の熱伝導率と比較して2桁程度低い。このため、半導体モジュール70と冷却器950との間においては熱は伝わりにくく、半導体素子10を十分に冷却することができない。
また、シリコーングリス960は流動性を有しているため、半導体モジュール70と冷却器950との間のシリコーングリス960は、ポンプアウト現象により外に向かって流動し、元には戻らない場合がある。この場合には、半導体モジュール70と冷却器950との間に空間が発生するが、このような空間は、シリコーングリス960よりも熱伝導が低いため、半導体素子10の放熱は、更に放熱がなされにくくなる。
このため、図2に示されるように、半導体モジュール70と冷却器950とを金属材料を基材とする接合材により接合する方法が考えられる。この方法では、半導体モジュール70と冷却器950との間に、シリコーングリス960が用いられてはいないため、半導体モジュール70と冷却器950との間の熱伝導の低下を防ぐことができ、半導体素子10を十分に冷却することができる。
具体的には、図2に示されるパワーモジュールでは、半導体モジュール70の第1の絶縁基板20の他方の面20bに形成された金属層22と冷却器950とが外側接合材64により接合されている。また、第2の絶縁基板30の他方の面30bに形成された金属層32と冷却器950とが外側接合材65により接合されている。外側接合材64及び外側接合材65には、金属材料が基材として用いられており、熱伝導率は、シリコーングリス960と比較して、1桁〜2桁程度高い。このように、発熱する半導体素子10と冷却器950との間には、熱伝導率の低いシリコーングリス960を用いることなく熱伝導率の高い金属材料を用いている。これにより、半導体素子10において生じた熱を効率よく冷却器950に伝えることができ、冷却効率を高めることができる。
このようなパワーモジュールを複数配置する場合には、図3に示すように、各々のパワーモジュールの冷却器950同士が対向するように配置する。この場合には、各々のパワーモジュールの冷却器950と冷却器950の間が最も温度が低くなる。尚、各々のパワーモジュールを接続する場合には、各々のパワーモジュールの冷却器950同士を熱伝導率の低い材料を用いて接続しても、冷却効率に影響を与えることはない。
ところで、図3に示されるパワーモジュールでは、一つの半導体モジュール70の両面に、各々冷却器950が設けられているため、複数のパワーモジュールを設置した場合には全体として大型化してしまう。しかしながら、複数のパワーモジュールを設置した場合においても、全体として小型である方が好ましく、例えば、自動車等の移動車両に用いる場合には、できるだけ小型で軽量なものが好ましい。
(パワーモジュール)
次に、本実施形態におけるパワーモジュールについて説明する。本実施形態におけるパワーモジュールは、図4に示されるように、半導体モジュール70の一方の面に第1の冷却器部材51が設けられており、他方の面に第2の冷却器部材52が設けられている。
本実施形態におけるパワーモジュールでは、半導体モジュール70の第1の絶縁基板20の他方の面20bに形成された金属層22と表面がメタライズされた第1の冷却器部材51の一方の面51aとが外側接合材64により接合されている。また、第2の絶縁基板30の他方の面30bに形成された金属層32と表面がメタライズされた第2の冷却器部材52の一方の面52aとが外側接合材65により接合されている。
半導体素子10は、大電流を流すことのできるパワートランジスタ、FET(Field effect transistor)、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)等のパワー半導体素子であり、SiやSiC等の半導体材料により形成されている。尚、Siは、線膨張係数が約3.9ppm/Kであり、熱伝導率が約157W/m・Kである。SiCは、線膨張係数が約3.7ppm/Kであり、熱伝導率が約400W/m・Kである。また、半導体素子10の厚さは、約350μmである。
第1の絶縁基板20及び第2の絶縁基板30は、絶縁性を有するセラミックス材料である窒化アルミニウム(AlN)、酸化アルミニウム(Al)、窒化珪素(Si)等により形成されている。尚、AlNは、線膨張係数が約4.5ppm/Kであり、熱伝導率が約170W/m・Kである。Alは、線膨張係数が約7.2ppm/Kであり、熱伝導率が約33W/m・Kである。Siは、線膨張係数が約2.7ppm/Kであり、熱伝導率が約90W/m・Kである。また、第1の絶縁基板20及び第2の絶縁基板30の厚さは、300〜700μmである。
内側接合材61、62及び63には、鉛フリーはんだや金属焼結体、例えば、Sn−Cuはんだや焼結銅もしくは焼結銀等が用いられる。外側接合材64及び65には、鉛フリーはんだや金属焼結体、例えば、Sn−Cuはんだや焼結銅もしくは焼結銀等が用いられる。尚、銀の熱伝導率は約420W/m・Kであり、銅の熱伝導率は約398W/m・Kであり、Sn−Cuはんだの熱伝導率は約63W/m・Kである。
本実施形態においては、第1の冷却器部材51及び第2の冷却器部材52は、熱伝導率の高いアルミニウムや銅により形成されている。尚、本実施形態においては、第1の冷却器部材51及び第2の冷却器部材52は、線膨張係数の低い等方性黒鉛等のグラファイト、Al−SiC、Mg−SiC等により形成してもよい。グラファイトは、例えば、等方性黒鉛等であり、線膨張係数が約4.4〜5.5ppm/Kであり、熱伝導率が約100W/m・Kである。Al−SiCは、線膨張係数が約7.5ppm/Kであり、熱伝導率が約185W/m・Kである。Mg−SiCは、線膨張係数が約7.5ppm/Kであり、熱伝導率が約230W/m・Kである。
第1の冷却器部材51の他方の面51bには複数の凹部51cが形成されており、第2の冷却器部材52の他方の面52bには複数の凹部52cが形成されている。本実施形態におけるパワーモジュールは、複数のパワーモジュールを設置することを前提としている。具体的には、図5に示されるように、一方のパワーモジュールの第1の冷却器部材51の他方の面51bと他方のパワーモジュールの第2の冷却器部材52の他方の面52bとが対向するように接続し、複数のパワーモジュールを設置する。即ち、対応する凹部51cと凹部52cとが対向するように、第1の冷却器部材51と第2の冷却器部材52とを接続することにより、複数のパワーモジュールが設置される。尚、第1の冷却器部材51の凹部51cの両側、即ち、凹部51cと凹部51cとの間、及び、両端の凹部51cの外側には凸部51dとなっている。第2の冷却器部材52の凹部52cの両側、即ち、凹部52cと凹部52cとの間、及び、両端の凹部52cの外側には凸部52dとなっている。
このように複数のパワーモジュールを接続することにより、一方のパワーモジュールの第1の冷却器部材51の凹部51cと他方のパワーモジュールの第2の冷却器部材52の凹部52cとにより冷媒流路50cが形成される。よって、一方のパワーモジュールの第1の冷却器部材51と他方のパワーモジュールの第2の冷却器部材52とにより冷却器50が形成される。これにより、複数のパワーモジュールの半導体モジュール70間の間隔を図3に示す構造のものよりも狭くすることができ、複数のパワーモジュールが設置されているものの全体の大きさを小さくすることができる。尚、本実施形態においては、第1の冷却器部材51と第2の冷却器部材52は、各々の他方の面51b及び52bの接合面において対称となるように形成されている。
本実施形態におけるパワーモジュールは、半導体素子10において発生した熱は、一方の面10aより、第1の絶縁基板20を介し、第1の冷却器部材51に移動し、他方の面10bより、第2の絶縁基板30を介し、第2の冷却器部材52に移動する。第1の冷却器部材51と第2の冷却器部材52とにより、冷媒流路50cを有する冷却器50が形成されており、冷媒流路50cに冷媒が流され冷却される。
本実施形態においては、上記のように、内側接合材61、62及び63、外側接合材64及び65には、鉛フリーはんだや金属焼結体等の金属材料を用いており、熱伝導率の低いシリコーングリス等は用いられてはいない。よって、半導体素子10において発生した熱は、第1の絶縁基板20及び第2の絶縁基板30を介し、冷却器50に円滑に移動するため、半導体素子10を効率よく冷却することができる。
即ち、本実施形態においては、第1の絶縁基板20と冷却器50との間は、熱伝導率の高い外側接合材64により接合されており、第2の絶縁基板30と第2の冷却器50との間は、熱伝導率の高い外側接合材65により接合されている。よって、第1の絶縁基板20及び第2の絶縁基板30から冷却器50への熱伝導が効率よくなされ、半導体素子10を効率よく冷却することができる。
また、半導体素子10は、Siにより形成されたものよりも、SiCにより形成されたものの方が、大電流を流すことができることから、SiCにより形成されたものは、Siにより形成されたものに比べて、発熱量が多く、また、小型化にすることが可能である。従って、本実施形態におけるパワーモジュールは、半導体素子10がSiCにより形成されているものに適用することにより、顕著な効果を得ることができる。
また、第1の冷却器部材51及び第2の冷却器部材52は、第1の絶縁基板20及び第2の絶縁基板30を形成している材料の線膨張係数に近い値の材料により形成してもよい。これにより、第1の絶縁基板20と第1の冷却器部材51との熱膨張率差、及び、第2の絶縁基板30と第2の冷却器部材52との熱膨張率差が少なくなるため、外側接合材64、65により接合しても、温度が上昇した際に生じる応力は小さくなる。
一方のパワーモジュールの第1の冷却器部材51と他方のパワーモジュールの第2の冷却器部材52とを接続する方法としては様々な方法が考えられる。
具体的には、第1の冷却器部材51の各々の凸部51dの上面51eと、これに対応する第2の冷却器部材52の各々の凸部52dの上面52eとが一致するように位置合わせを行い、図面の左右方向より加圧する。これにより、凸部51dの上面51eと凸部52dの上面52eとを密着させ、凹部51cと凹部52cにより冷媒流路50cを形成する方法がある。
また、第1の冷却器部材51の各々の凸部51dの上面51eと、これに対応する第2の冷却器部材52の各々の凸部52dの上面52eとを接合材料により接合する方法も考えられる。この際用いられる接合材料は、鉛フリーはんだ等の他、比較的熱伝導率の低い材料を用いることも可能である。このような材料を接合材料として用いても、冷却効率に悪影響を及ぼすことはないからである。更には、図6に示すように、第1の冷却器部材51の各々の凸部51dの上面51eと、これに対応する第2の冷却器部材52の各々の凸部52dの上面52eとの間に、Oリング90等を設置し、図面の左右方向より加圧してもよい。凹部51cと凹部52cにより冷媒流路50cが形成され、この冷媒流路50cに冷媒を流した際には、第1の冷却器部材51の各々の凸部51dの上面51e及び第2の冷却器部材52の各々の凸部52dの上面52eにおける温度が最も低くなる。このため、比較的熱伝導率の低いゴム等により形成されたOリング90を用いても、冷却効率に悪影響を与えることはない。また、本実施形態は、Oリング90に代えてガスケット等を用いてもよい。
尚、上記のように複数のパワーモジュールを接続した場合には、両端において第1の冷却器部材51の他方の面51b及び第2の冷却器部材52の他方の面52bが露出する。このため、両端において露出している第1の冷却器部材51の他方の面51b及び第2の冷却器部材52の他方の面52bに不図示の平板を被せてもよい。これにより、凹部51cと不図示の平板で囲まれた領域及び凹部52cと不図示の平板で囲まれた領域により、冷媒流路を形成することができる。尚、平板に代えて、露出している第1の冷却器部材51の他方の面51bには、第2の冷却器部材52に対応する形状の冷却器部材を接続してもよい。同様に、露出している第2の冷却器部材52の他方の面52bには、第1の冷却器部材51に対応する形状の冷却器部材を接続してもよい。
〔第2の実施形態〕
次に、第2の実施形態におけるパワーモジュールについて説明する。本実施形態におけるパワーモジュールは、第1の冷却器部材と第2の冷却器部材とが対称ではない形状により形成されている。
具体的には、図7に示すように、第1の冷却器部材151の他方の面151bには複数の凹部151cが形成されており、第2の冷却器部材152の他方の面152bは平らである。尚、第1の冷却器部材151の一方の面151aは、第1の絶縁基板20の他方の面20bに形成された金属層22と、外側接合材64により接合されている。また、第2の冷却器部材152の一方の面152aは、第2の絶縁基板30の他方の面30bに形成された金属層32と、外側接合材65により接合されている。
図7に示す構造のパワーモジュールでは、第1の冷却器部材151の凹部151cと凹部151cとの間、及び、両端の凹部151cの外側は凸部151dとなっている。本実施の形態においては、第1の冷却器部材151の凸部151dの上面151eと、第2の冷却器部材152の他方の面152bとを接続または接合する。これにより、第1の冷却器部材151の凹部151cと第2の冷却器部材152の他方の面152bとにより囲まれた領域に冷媒流路150cが形成され、第1の冷却器部材151と第2の冷却器部材152とにより冷却器150が形成される。
本実施形態においては、第1の冷却器部材151の凹部151cが形成されている面と第2の冷却器部材152の他方の面152bがともに冷媒と接するように、第1の冷却器部材151、及び、第2の冷却器部材152が形成されている。第1の冷却器部材151の外側の面のいずれかの部分、及び、第2の冷却器部材152の外側の面のいずれかの部分が、冷媒と接するように形成されていれば、対称な形状ではなくとも、冷却器としては機能する。尚、第1の実施形態のように、第1の冷却器部材と第2の冷却器部材は、接合面において対称となるように形成されている方が冷却効率は高く好ましい。
また、本実施形態においては、第1の冷却器部材151と第2の冷却器部材152とを接合等する際に、厳密な位置合わせが不要となるため、第1の冷却器部材151と第2の冷却器部材152とを容易に接合等することができる。
また、本実施形態においては、図8に示すように、第2の冷却器部材152の他方の面152bの冷媒流路150cを形成する部分に突起部152cを設けてもよい。これにより、冷媒流路150cにおける第1の冷却器部材151と第2の冷却器部材152の表面積を近づけることができ、第1の冷却器部材151の側と第2の冷却器部材152の側との冷却効率の差が小さくなり、更には、一致させることも可能である。尚、第2の冷却器部材152の突起部152cの上面が、第1の冷却器部材151の凹部151cの底面に接触しているものであってもよい。
尚、上記以外の内容については、第1の実施形態と同様である。
以上、実施形態について詳述したが、特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内において、種々の変形及び変更が可能である。
10 半導体素子
10a 一方の面
10b 他方の面
20 第1の絶縁基板
20a 一方の面
20b 他方の面
30 第2の絶縁基板
30a 一方の面
30b 他方の面
50 冷却器
50c 冷媒流路
51 第1の冷却器部材
51a 一方の面
51b 他方の面
51c 凹部
51d 凸部
51e 上面
52 第2の冷却器部材
52a 一方の面
52b 他方の面
52c 凹部
52d 凸部
52e 上面
61 内側接合材
62 内側接合材
63 内側接合材
64 外側接合材
65 外側接合材

Claims (7)

  1. 半導体素子と、
    前記半導体素子の一方の面の側に、一方の面が接続された第1の絶縁基板と、
    前記半導体素子の他方の面の側に、一方の面が接続された第2の絶縁基板と、
    を有するパワーモジュールであって、
    前記第1の絶縁基板の他方の面に、一方の面が接続された第1の冷却器部材と、
    前記第2の絶縁基板の他方の面に、一方の面が接続された第2の冷却器部材と、
    を有し、
    前記第1の冷却器部材の他方の面には、複数の凹部が設けられており、
    前記第2の冷却器部材の他方の面には、複数の凹部が設けられており、
    複数の前記パワーモジュールを接続する際、一方のパワーモジュールの前記第1の冷却器部材の他方の面と、他方のパワーモジュールの前記第2の冷却器部材の他方の面とを接続することにより、前記第1の冷却器部材の凹部と前記第2の冷却器部材の凹部によって、冷媒の流れる冷媒流路が形成されるパワーモジュール。
  2. 前記第1の冷却器部材と前記第2の冷却器部材は、
    前記第1の冷却器部材と前記第2の冷却器部材との接合面において対称となるように形成されている請求項1に記載のパワーモジュール。
  3. 半導体素子と、
    前記半導体素子の一方の面の側に、一方の面が接続された第1の絶縁基板と、
    前記半導体素子の他方の面の側に、一方の面が接続された第2の絶縁基板と、
    を有するパワーモジュールであって、
    前記第1の絶縁基板の他方の面に、一方の面が接続された第1の冷却器部材と、
    前記第2の絶縁基板の他方の面に、一方の面が接続された第2の冷却器部材と、
    を有し、
    前記第1の冷却器部材の他方の面には、複数の凹部が設けられており、
    複数の前記パワーモジュールを接続する際、一方のパワーモジュールの前記第1の冷却器部材の他方の面と、他方のパワーモジュールの前記第2の冷却器部材の他方の面とを接続することにより、前記第1の冷却器部材の凹部によって、冷媒の流れる冷媒流路が形成されるパワーモジュール。
  4. 前記第1の絶縁基板と前記第1の冷却器部材は、金属材料を基材とする接合材により接合されており、
    前記第2の絶縁基板と前記第2の冷却器部材は、金属材料を基材とする接合材により接合されている請求項1から3のいずれかに記載のパワーモジュール。
  5. 前記半導体素子の一方の面の側に接合されている前記第1の絶縁基板は、金属材料を基材とする接合材により接合されており、
    前記半導体素子の他方の面の側に接合されている前記第2の絶縁基板は、金属材料を基材とする接合材により接合されている請求項1から4のいずれかに記載のパワーモジュール。
  6. 前記半導体素子の他方の面と前記第2の絶縁基板の一方の面との間に設けられた導電スペーサを有し、
    前記半導体素子と前記導電スペーサは、金属材料を基材とする接合材により接合されており、
    前記導電スペーサと前記第2の絶縁基板は、金属材料を基材とする接合材により接合されている請求項1から5のいずれかに記載のパワーモジュール。
  7. 前記半導体素子は、SiCを含む材料により形成されている請求項1から6のいずれかに記載のパワーモジュール。
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