JP2019019634A - 接合部構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 木製の天井野縁を用いた天井ボードと内壁ボードとの接合部構造であって、当該接合部における天井ボードと内壁ボードとの相対的な変位を防止し、天井ボード及び内壁ボードに貼付されたクロスなどの仕上げ材の隙間の発生を防止する接合部構造を提供する。【解決手段】接合部構造1は、木製の柱材4と、柱材4に沿って設けられる内壁ボード3と、内壁ボード3に端縁が当接する天井ボード2と、内壁ボード3のに当接する鉛直部12aと、天井ボード2の上面に当接する天井当接部13aとを有する鋼製の折曲材5aと、天井当接部13aの上面に当接するとともに、鉛直部12aに当接する木製の天井野縁6aと、天井ボード6a、天井当接部13a、及び天井野縁6aに螺着して共締めする天井固定ねじ7aと、天井野縁6、鉛直部12a、内壁ボード3、及び柱材4に螺着して共締めする内壁固定ねじ8aと、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、天井ボードと内壁ボードとの接合部構造に関する。
従来より、木造の建築物の内装に際して、柱に沿って設けられる内壁ボードと、天井野縁に沿って設けられる天井ボードとが、天井の外周縁で接合しており、内壁ボード及び天井ボードの室内側の面にはそれぞれ内壁の内装仕上材及び天井の内装仕上材が貼付される(例えば特許文献1参照)。
このような構成にあっては、施工当初は内壁の内装仕上材と天井の内装仕上材が突き合せられる縁が隙間無く貼付されるが、木下地材が乾燥による収縮変形を起こしたり、自重や荷重を受けて経時で材料たわみが大きくなった場合、木下地に留めつけられた内壁ボード及び天井ボードも挙動させられ、壁の内装仕上材と天井の内装仕上材との間に隙間が発生していくことがある。そしてこのような隙間を防止するために、勾配屋根の天井ボードと内壁ボードとの突き合わせ部分に金属製の連結部材を設けて、天井ボードと内壁ボードとを連結したものが提案されている(特許文献2参照)。
特開2010−31553号公報 特開2003−193617号公報
ところで、木製の柱材や天井野縁を用いた構造においては、木が持つ天然の性質、含水率の低下(乾燥)に伴う木の収縮・変形にも注意を払う必要がある。壁に配置された木製の柱材や、天井の外周に架け渡された木製の天井野縁や、当該外周野縁に並行に配置された野縁や、当該外周の天井野縁の直行方向に固定されている木製の天井野縁は、1本1本が乾燥によって収縮・反り・曲がり・ねじれなどの変形を起こす。木製柱材・天井野縁が収縮や変形を起こすと、留めつけられた天井ボードと内壁ボードも同時に挙動させられる。その際、天井ボードと内壁ボードが相対的に離れる方向に変位することがあり、天井ボードと内壁ボードの縁が離れれば内装仕上材の突き付け部も離れて隙間が生まれる。この隙間が住居引き渡し後に発生した場合、室内内装の美観を損ねるとともに、居住者から住宅の欠陥として指摘され、補修工事を行う必要が発生する。
また、近年、建築物の耐火性と気密性を向上させるために、耐火性を有する内壁ボードを天井ボードよりも上方の梁にかかる位置にまで張り延ばす構造が増えてきているが、このような内壁ボード勝ちの納まりの接合部構造である場合にも上述の隙間の発生を防止する必要がある。
そこで、本発明は、木製の柱材と天井野縁を用いた天井ボードと内壁ボードとの接合部構造であって、当該接合部における天井ボードと内壁ボードとの相対的な変位を防止し、天井ボード及び内壁ボードに貼付されたクロスなどの仕上げ材の隙間の発生を防止する接合部構造を提供することを目的とする。
本発明の接合部構造は、天井の内装仕上材が貼付される天井ボードと内壁の内装仕上材が貼付される内壁ボードとの接合部構造であって、木製の柱材と、前記柱材に沿って設けられる前記内壁ボードと、前記内壁ボードの前記柱材と反対側の面に端縁が当接する前記天井ボードと、断面視折り曲げられて形成され、前記内壁ボードの前記柱材と反対側の面に当接する鉛直部と、前記天井ボードの上面に当接する天井当接部とを有する鋼製の折曲材と、前記天井当接部の上面に当接するとともに、前記鉛直部の前記内壁ボードと反対側の面に当接する木製の天井野縁と、前記天井ボード、前記天井当接部、及び前記天井野縁に螺着して共締めする前記柱材の設置間隔よりも短い間隔で設けられる天井固定ねじと、前記天井野縁、前記鉛直部、前記内壁ボード、及び前記柱材に螺着して共締めする内壁固定ねじと、を備えることを特徴としている。
本発明の接合部構造は、上述の特徴に加えて、前記柱材毎に設けられる前記内壁固定ねじの間に、前記天井野縁を貫通して、前記鉛直部と前記内壁ボードとを締結する柱間固定ねじをさらに備えることを特徴としている。
本発明の別の形態の接合部構造は、天井の内装仕上材が貼付される天井ボードと内壁の内装仕上材が貼付される内壁ボードとの接合部構造であって、木製の柱材と、前記柱材に隣接する水平な木製の天井野縁と、断面視折り曲げられて形成され、前記天井野縁の下面に当接する天井当接部と、前記柱材の室内側面に当接する鉛直部とを有する鋼製の折曲材と、端縁が前記鉛直部に突き当たり、上面が前記天井当接部に当接する前記天井ボードと、前記天井ボードの端縁側の下面に上端縁が当接し、鉛直部に沿って設けられる前記内壁ボードと、前記天井ボード、前記天井当接部、及び前記天井野縁に螺着して共締めする前記柱材の設置間隔よりも短い間隔で設けられる天井固定ねじと、前記内壁ボード、前記鉛直部、及び前記柱材に螺着して共締めする内壁固定ねじと、を備えることを特徴としている。
本発明の接合部構造は、上述の特徴に加えて、前記柱材毎に設けられる前記内壁固定ねじの間に、前記内壁ボードを前記鉛直部に締結する柱間固定ねじをさらに備えることを特徴としている。
本発明の接合部構造は、前記折曲材の前記天井当接部又は前記鉛直部がヘミング曲げの補強部を形成することを特徴としている。
本発明の接合部構造によると、鋼製の折曲材の鉛直部が内壁ボードに当接し、鋼製の折曲材の天井当接部が天井ボードに当接するとともに、天井野縁が天井当接部の上面に当接するとともに、鉛直部の内壁ボードと反対側の面に当接する。そして、天井固定ねじが、天井ボード、折曲材の天井当接部、及び天井野縁に螺着して共締めされ、内壁固定ねじが天井野縁、折曲材の鉛直部、内壁ボード、及び柱材に螺着して共締めされる。内壁ボード及び天井ボードが木製の柱材や木製の天井野縁だけではなく、乾燥しても収縮変形を起こさない鋼製の折曲材にも強固に締結され一体型の構造となる。木製の柱材や木製の天井野縁が、乾燥による収縮変形や自重や荷重による経時の材料たわみを起こして相対的に離れていこうとしても、天井ボードと内壁ボードは収縮変形を起こさない鋼製折曲材とねじで締結されて連続した一体構造となっているため、天井ボードと内壁ボードの接合部が離れることはなく、天井の内装仕上材と内壁の内装仕上材との縁に隙間が発生することを防止できる。また、風圧や地震動などで建物が揺らされて、壁と天井部の接合部が開きやずれの作用を受けた場合でも上述の通りの一体構造となっているため、天井ボードと内壁ボードの接合部が離れることはなく、天井の内装仕上材と内壁の内装仕上材との縁に隙間が発生することを防止できる。また、本発明の接合部構造によると、天井ボードの端縁が内壁ボードの側面に当接するいわゆる内壁ボード勝ちの納まりであるので、内壁ボードを天井ボードよりも上に張り延ばすことができ建築物の耐火性と気密性を向上させることもできる。施工に於いて天井固定ねじによる天井ボードと木製の天井野縁との固定や内壁固定ねじによる内壁ボードと柱材との固定は、天井ボード及び内壁ボードを固定するために必要な工程であるので、内壁ボードと天井野縁及び天井ボードと天井野縁の間に鋼製の折曲材の設置工程を加えるだけで、ほとんど施工工程を変えることなく天井の内装仕上材及び内壁の内装仕上材の縁の隙間の発生を防止でき、住居引き渡し後の住宅の欠陥という指摘を免れ、かつ補修工事の発生を抑えることができる接合部構造とすることができる。
また、本発明の接合部構造によると、柱材毎に設けられる内壁固定ねじの間に、天井野縁と鋼製折曲材の鉛直部と内壁ボードとを締結する柱間固定ねじをさらに備えているので、柱材の間隔よりも短い間隔で天井野縁と鋼製折曲材の鉛直部と内壁ボードとが固定されることになり、柱材の間も一体型の構造を連続させることができるので、柱材の間の位置での内壁ボードや天井ボードの変位をより効果的に抑えることができる。
また、本発明の別の形態の接合部構造によると、鋼製の折曲材の天井当接部が天井野縁の下面に当接し、鋼製の折曲材の鉛直部が柱材の屋内側面に当接しているとともに、天井ボードが天井当接部の下面に当接し、内壁ボードが鉛直部に沿って設けられている。そして、天井固定ねじが天井ボード、鋼製の折曲材の天井当接部、及び天井野縁に螺着して共締めされ、内壁固定ねじが内壁ボード、鋼製折曲材の鉛直部、及び柱材に螺着して共締めされているので、天井ボード及び内壁ボードは鋼製の折曲材によっても強固に連結され一体型の構造となる。木製の柱材や木製の天井野縁が乾燥による収縮変形や、自重や荷重による経時の材料たわみを起こして相対的に離れていこうとしても、内壁ボード及び天井ボードは収縮変形を起こさない鋼製の折曲材とねじに締結されて一体構造となっているため、天井ボードと内壁ボードの接合部が離れることはなく、天井の内装仕上材と内壁の内装仕上材との縁に隙間が発生することを防止できる。また、風圧や地震動などで建物が揺らされて、壁と天井部の接合部が開きやずれの作用を受けた場合でも上述の通りの一体構造となっているため、天井ボードと内壁ボードの接合部が離れることはなく、天井の内装仕上材と内壁の内装仕上材との縁に隙間が発生することを防止できる。また、施工において天井固定ねじによる天井ボードの野縁への固定や内壁固定ねじによる内壁ボードと柱材との固定は、天井ボード及び内壁ボードを固定するために必要な工程であるので、内壁ボードと柱材及び天井ボードと天井野縁の間に鋼製の折曲材の設置工程を加えるだけで、大きく施工工程を変えることなく天井の内装仕上材及び内壁の内装仕上材の縁の隙間の発生を防止でき、住居引き渡し後の住宅の欠陥という指摘を免れ、かつ補修工事の発生を抑えることができる接合部構造とすることができる。
また、本発明の接合部構造によると、柱材毎に設けられる内壁固定ねじの間に、内壁ボードと鋼製折曲材の鉛直部を締結する柱間固定ねじをさらに備えるので、柱材の間隔よりも短い間隔で鋼製折曲材の鉛直部と内壁ボードとが締結されることになり、内壁ボードと天井ボードの一体型構造を連続させることができるので、柱材の間の位置でも内壁ボードと天井ボードの変位をより効果的に抑えることができる。
本発明の接合部構造によると、鋼製の折曲材は、天井当接部又は鉛直部がヘミング曲げの補強部を形成させ、鋼製の折曲材の曲げ剛性を高めることができるので、より高い効果を期待できる。このように鋼製の折曲材の全体の厚さを増して補強するのではなく天井当接部及び鉛直部のいずれか一方のみ補強部を形成するようにすれば、天井固定ねじ及び内壁固定ねじを締結させる際は天井当接部及び鉛直部のいずれかが板厚が薄い配置となり、ねじを螺着させる際の施工性を向上させることができる。
第一実施形態の接合部構造の柱が配置された位置の鉛直断面を示す図。 第一実施形態の接合部構造の柱の間の位置の鉛直断面を示す図。 第一実施形態の接合部構造の外観を示す一部省略斜視図 折曲材のバリエーションを示す図。 第一実施形態の接合部構造の施工方法を示す図。 第一実施形態の接合部構造の変形例として柱間固定ねじが設けられた例を示す図。 第二実施形態の接合部構造の鉛直断面を示す図。 第二実施形態の接合部構造の外観を示す一部省略斜視図。 第二実施形態の接合部構造の変形例として柱間固定ねじが設けられた例を示す図。
〔第一実施形態〕
以下、本発明に係る接合部構造1aの第一実施形態について、図1から図6を参照しつつ説明する。接合部構造1aは、木造住宅などの木造建築物の内装に用いられる構造であり、天井ボード2と内壁ボード3との接合箇所に用いられる構造である。
接合部構造1aは、図1から図3に示すように、木製の柱材4と、柱材4に沿って設けられる内壁ボード3と、内壁ボード3に端縁が当接する天井ボード2と、断面折り曲げて形成された鋼製の折曲材5aと、木製の天井野縁6と、天井ボード2を天井野縁6に固定する天井固定ねじ7aと、内壁ボード3を柱材4に固定する内壁固定ねじ8aとを備える。
柱材4は、柱脚が図示しない下階の梁又は土台に固定され、柱頭が上階の梁10に固定される長尺な木製角材である。柱材4は外装材11と内壁ボード3とに挟まれて外壁を構成している。なお、本発明の柱材4は外壁を支持する柱に限定されるものではなく、間仕切壁を構成する柱であってもよい。
内壁ボード3は室内の内壁の内装仕上材17を貼付する下地となる面材であり、耐火性を有するせっこうボードなどである。内壁ボード3は上端が上階の梁10にかかるとともに、下端が床面にまで延びる矩形面材である。なお、本実施形態の各図においては、図示の都合から内壁ボード3の下端側を省略して記載している。また、天井ボード2は、天井の内装仕上材16を貼付する下地となる面材であり、耐火性を有するせっこうボードなどである。天井ボード2の端縁は、内壁ボード3の柱材4側の面と反対側の面に当接し、水平方向に延びて野縁に架設される。なお、各図において図示の都合上、天井ボード2の接合部構造1と逆側の端部を省略して記載している。また、内壁の内装仕上材17及び天井の内装仕上材16は、それぞれ内壁ボード3及び天井ボード2に接着層を介して貼付される例えば塩化ビニルなどの樹脂シートである。なお、内壁の内装仕上材17及び天井の内装仕上材16はこれに限られず織物製や紙製のシートなどを用いるものであっても良いし、漆喰や珪藻土やシラスやプラスターや塗料など塗り仕上げをする材料であっても良い。
折曲材5aは、鉛直部12aと天井当接部13aとを有する長尺な鋼製のアングル材である。折曲材5aの鉛直部12aは、内壁ボード3の柱材4側の面と反対側の面に当接するように、当該内壁ボード3に沿って水平に配置されており、折曲材5aの天井当接部13aは天井ボード2の上面に当接する高さに配置される。折曲材5aは例えば厚さが0.4mmの薄板鋼板製であり、鉛直部12aの高さが31.5mmで天井当接部13aの幅が43.5mmに形成され、長さが例えば2.5mに形成されている。折曲材5aの寸法はこれに限定されるものではなく、折曲材5aに必要な強度に応じて適切な寸法を選択できる。なお、折曲材5aの厚さは天井固定ねじ7a及び内壁固定ねじ8aが貫通することができる厚さである。また、折曲材5aは凹凸のない鋼板製のものに限られるものではなく、例えば、凹凸が設けられたものであってもよい。折曲材5aは鉛直部12aと天井当接部13aとが一体の鋼製であるが、鋼材のみからなるものに限定されるものではなく、表面や裏面に塗装などの他の材料の層が設けられていてもよい。
なお折曲材5aはの形状は、図4(A)に示すような単に薄板鋼板を断面L字状に直角に折り曲げたものに限られるものではなく、必要な強度を確保するために様々な補強のための加工が成されていてもよい。例えば鋼製の折曲材5aは、図4(B)(C)に示すように、天井当接部13a及び鉛直部12aのいずれか一方がヘミング曲げの補強部14を形成していてもよい。このように形成されれば、天井当接部13a又は鉛直部12aを厚さが増した補強部14とすることになるので、天井固定ねじ7a及び内壁固定ねじ8aを貫通させる際に、鋼製の折曲材5aの天井当接部13a又は鉛直部12aが比較的薄く施工性を向上させることができる。
木製の天井野縁6は、天井ボード2を固定する下地となる水平な角材であり、内壁ボード3に鋼製の折曲材5aの鉛直部12aを挟んで平行に配置されている。天井野縁6は天井ボード2を固定する天井の外周に配置されており、図示しないが、当該天井野縁6に別の水平材が垂直に架設されて天井下地を形成している。天井野縁6は、鋼製の折曲材5aの天井当接部13aの上面に当接するとともに、鉛直部12aの内壁ボード3側の面と反対側の面に当接するように配置されている。
天井野縁6の柱材4と重なり合う位置には、内壁固定ねじ8aが室内側から内壁ボード3側に向かって水平にねじ留めされている。内壁固定ねじ8aは、天井野縁6、鋼製の折曲材5aの鉛直部12a、及び内壁ボード3を貫通して柱材4に螺着している。これによって、内壁ボード3、鋼製の折曲材5a、及び天井野縁6が柱材4の間隔毎に当該柱材4に締結している。
また、図2及び図3に示すように、天井野縁6の下面には内壁固定ねじ8aと干渉しないようにずらした位置に、天井ボード2及び鋼製の折曲材5aの天井当接部13aを貫通する天井固定ねじ7aが螺着している。天井固定ねじ7aは、少なくとも水平方向に天井野縁6、天井当接部13a、及び内壁ボード3を貫通して天井野縁6に螺着可能な長さを有する木ねじである。天井固定ねじ7aは、例えば100mmピッチで配置されており、これによって天井ボード2及び鋼製の折曲材5aが100mmピッチで固定される。なお、天井固定ねじ7aの間隔はこれに限定されるものではなく、少なくとも柱材4の間隔よりも短い間隔で配置されていればよい。
このように鋼製の折曲材5aの鉛直部12aに内壁ボード3が内壁固定ねじ8aで締結されており、鋼製の折曲材5aの天井当接部13aに天井ボード2が天井固定ねじ7aで締結されることで、収縮変形を起こさない鋼製の折曲材5aによって内壁ボード3と天井ボード2とが連結されることになり、内壁ボード3と天井ボード2との間に隙間が発生することを防止できる。
以上のように構成される第一実施形態の接合部構造1aを施工する際には、図5(A)に示すように、まず柱材4に内壁ボード3を図示しないビスで固定し、その上から内壁ボード3に天井野縁6を設置する位置の墨出しを行う。そして、次に鋼製の折曲材5aを内壁ボード3の室内側の面に配置する。鋼製の折曲材5aは、その鉛直部12aが内壁ボード3に当接するとともに天井当接部13aが鉛直部12aの下端側から水平に突出するように配置される。このとき鋼製の折曲材5aは例えば釘などで、当該鋼製の折曲材5aが内壁ボード3から脱落しない程度に仮止めする。その後、天井野縁6を鋼製の折曲材5aの鉛直部12aの内壁ボード3側の面と反対側の面に当接させ、鋼製の折曲材5aの天井当接部13aの上面に当接させるように配置する。そして、図1及び図5(A)に示すように、内壁固定ねじ8aを天井野縁6の鉛直部12aに当接する面と逆側の面から水平方向にねじ入れる。内壁固定ねじ8aは、天井野縁6、鋼製の折曲材5aの鉛直部12a、及び、内壁ボード3を貫通させて、柱材4に螺着されるまでねじ入れられる。
以上のようにして、柱材4及び内壁ボード3に鋼製の折曲材5a及び天井野縁6を締結すると、次に、図5(B)に示すように、天井ボード2をその端縁が内壁ボード3の側面に当接し、且つ、天井ボード2の上面が鋼製の折曲材5aの天井当接部13aの下面に当接するように、水平に保持して、天井固定ねじ7aを天井ボード2の下側から、図2及び図5(B)に示すように、天井ボード2及び天井当接部13aを貫通するようにねじ入れる。天井固定ねじ7aは天井野縁6に螺着されて、天井ボード2を天井当接部13a及び天井野縁6に締結する。そして、その後、内壁ボード3に内壁の内装仕上材17を貼付するとともに天井ボード2に天井の内装仕上材16を貼付し、内壁の内装仕上材17と天井の内装仕上材16とが突き合せられる縁に沿ってコーキング処理を行い、本実施形態の接合部構造1aを完成させる。
以上のように、本実施形態の接合部構造1aによると、内壁ボード3及び天井ボード2が鋼製の折曲材5aによって強固に連結されるので、天井の内装仕上材16と内壁の内装仕上材17との縁に隙間が発生することを防止できる。また、内壁ボード3勝ちの納まりであるので、内壁ボード3を天井ボード2よりも上に伸ばすことができ建築物の耐火性と気密性とを向上させることもできる。そして、元から天井ボード2及び内壁ボード3を固定するために必要なねじだけで鋼製の折曲材5aを締結でき、天井の内装仕上材16及び内壁の内装仕上材17の縁の隙間の発生を防止できる。
なお、本実施形態の構成は上述のものに限定されるものではなく、例えば、図6に示すように、柱材4毎に設けられている内壁固定ねじ8aの間に、天井野縁6を貫通して、鋼製の折曲材5aの鉛直部12a及び内壁ボード3を締結する柱間固定ねじ15aをさらに備えていても良い。このように柱間固定ねじ15aを備えれば、柱材4と重ならない箇所であっても鉛直部12aと内壁ボード3とを柱材4の間隔よりも短い間隔で固定することができるので、鋼製の折曲材5aの天井当接部13aにねじで締結された天井ボード2と当該内壁ボード3との連結構造を連続して形成することができ、天井の内装仕上材16及び内壁の内装仕上材17の縁の隙間の発生をより確実に防止できる。
なお、図示しないが、天井ボード2の下で、且つ、内壁ボード3の屋内側に廻り縁を設けてもよい。廻り縁は例えば木製で天井固定ねじ7aによって天井ボード2、天井当接部13a、及び天井野縁6に固定される。
〔第二実施形態〕
次に、本発明に係る接合部構造1bの第二実施形態について、図7から図9を参照しつつ説明する。なお、第一実施形態と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。第二実施形態の接合部構造1bは天井ボード2の下面に内壁ボード3の上端縁が当接するいわば天井ボード2勝ちの納まりとなっている。
接合部構造1bは、図7に示すように、木製の柱材4と、柱材4に隣接する水平な木製の天井野縁6と、断面視折り曲げて形成され天井野縁6の下面及び柱材4の室内側の面に当接する鋼製の折曲材5bと、水平な天井ボード2と、上端縁が天井ボード2に突き当たる内壁ボード3と、天井ボード2を天井野縁6に固定する天井固定ねじ7bと、内壁ボード3を柱材4に固定する内壁固定ねじ8bとを備えている。本実施形態の接合部構造1bにおいては、柱材4と天井野縁6とは互いに当接するものであっても良いが、例えば、柱材4と天井野縁6との間に図示しないが防湿シートや上階の内壁面を形成するボード材が介在していてもよい。
柱材4は第一実施形態と同様の構成であるので説明を省略する。また、天井野縁6は柱材4に当接し、水平に架設する角材である。そして鋼製の折曲材5bは、断面視折り曲げて形成され、天井当接部13bが天井野縁6の下面に当接し、鉛直部12bが柱材4の室内側側面に当接して、天井当接部13bから下方に延びて配置される鋼製アングル材である。なお本実施形態においては、折曲材5bは天井当接部13bの水平幅よりも鉛直部12bの鉛直高さが長いことが好ましい。天井ボード2と内壁ボード3との突合部が天井ボード2勝ちに形成されているので、内壁固定ネジ8bを螺着する高さ位置を天井ボード2の厚さの分下げることで、鉛直部12b及び内壁ボード3を確実に固定するためである。
天井ボード2及び内壁ボード3は耐火性を有するせっこうボードなどであり、それぞれ天井の内装仕上材16及び内壁の内装仕上材17が貼付される。天井ボード2は端縁が鋼製の折曲材5bの鉛直部12bに突き当たり、上面が天井当接部13bに当接するように水平に配置される。また、内壁ボード3は上端縁が天井ボード2の端縁側の下面に当接し、鋼製の折曲材5bの鉛直部12bに沿って配置されている。
天井固定ねじ7bは、天井ボード2の下面から天井ボード2と、鋼製の折曲材5bの天井当接部13bを貫通して、天井野縁6に螺着し共締めされている。この天井固定ねじ7bは、図8に示すように、柱材4の設置間隔よりも短い間隔で設けられる。また、内壁固定ねじ8bは、内壁ボード3及び鋼製の折曲材5bの鉛直部12bを貫通して、柱材4に螺着しており、柱材4の設置箇所毎に設けられている。したがって、天井ボード2は鋼製の折曲材5bの天井当接部13bと締結され、内壁ボード3は鋼製の折曲材5bの鉛直部12bと締結されることになるので、天井ボード2及び内壁ボード3が鋼製の折曲材5bによって強固に締結されることになり、天井の内装仕上材16と内壁の内装仕上材17との縁に隙間が発生することを防止できる。
第二実施形態の接合部構造1bを施工する際には、まず柱材4に天井野縁6を図示しないビスで固定し、鋼製の折曲材5bをその天井当接部13bが天井野縁6の下面に当接し、鉛直部12bが柱材4の室内側の面に当接するように配置し、図示しない釘などで鋼製の折曲材5bを柱材4に仮止めする。そして、天井ボード2をその端縁が鉛直部12bに突き当たり、上面が天井当接部13bの下面に当接するように配置し、天井固定ねじ7bを天井ボード2の下面からねじ入れて、天井当接部13bを貫通して天井野縁6に螺着させる。そして、内壁ボード3をその上端縁が天井ボード2の下面に突き当たるとともに、鉛直部12bに当接するように配置し、内壁ボード3から鉛直部12bを貫通するように内壁固定ねじ8bをねじ入れて、柱材4に内壁固定ねじ8bを螺着させる。そして、その後、内壁ボード3に内壁の内装仕上材17を貼付するとともに天井ボード2に天井の内装仕上材16を貼付し、内壁の内装仕上材17と天井の内装仕上材16とが突き合せられる縁に沿ってコーキング処理を行い、本実施形態の接合部構造1bを完成させる。このように天井ボード2勝ちの納まりであっても、簡単な施工で一体型の構造が完成し、天井の内装仕上材16と内壁の内装仕上材17との縁に隙間が発生することを防止できる。
なお、本実施形態の構成は上述のものに限定されるものではなく、例えば、図9に示すように、柱材4毎に設けられている内壁固定ねじ8bの間に、内壁ボード3を鋼製の折曲材5bの鉛直部12bに締結する柱間固定ねじ15bをさらに備えていても良い。このように柱間固定ねじ15bを備えれば、柱材4と重ならない箇所であっても鉛直部12bと内壁ボード3とを柱材4の間隔よりも短い間隔で締結することができるので、鋼製の折曲材5bの天井当接部13bにねじで締結された天井ボード2と当該内壁ボード3との連結構造を連続して形成することができ、天井の内装仕上材16及び内壁の内装仕上材17の縁の隙間の発生をより確実に防止できる。
なお、本発明の実施の形態は第一実施形態及び第二実施形態に限ることなく、本発明の思想の範囲を逸脱しない範囲で適宜変更することができることは云うまでもない。
本発明に係る接合部構造1a,1bは、例えば木造住宅の天井ボード2と内壁ボード3との接合部の構造として好適に用いることができる。
1a,1b 接合部構造
2 天井ボード
3 内壁ボード
4 柱材
5a,5b 折曲材
6 天井野縁
7a,7b 天井固定ねじ
8a,8b 内壁固定ねじ
12a,12b 鉛直部
13a,13b 天井当接部
14 補強部
15a,15b 柱間固定ねじ
16 天井の内装仕上材(クロスや漆喰、珪藻土、シラス、プラスター、塗料などの塗り内壁材)
17 内壁の内装仕上材(クロスや漆喰、珪藻土、シラス、プラスター、塗料などの塗り内壁材)

Claims (5)

  1. 天井の内装仕上材が貼付される天井ボードと内壁の内装仕上材が貼付される内壁ボードとの接合部構造であって、
    木製の柱材と、
    前記柱材に沿って設けられる前記内壁ボードと、
    前記内壁ボードの前記柱材と反対側の面に端縁が当接する前記天井ボードと、
    断面視折り曲げられて形成され、前記内壁ボードの前記柱材と反対側の面に当接する鉛直部と、前記天井ボードの上面に当接する天井当接部とを有する鋼製の折曲材と、
    前記天井当接部の上面に当接するとともに、前記鉛直部の前記内壁ボードと反対側の面に当接する木製の天井野縁と、
    前記天井ボード、前記天井当接部、及び前記天井野縁に螺着して共締めする前記柱材の設置間隔よりも短い間隔で設けられる天井固定ねじと、
    前記天井野縁、前記鉛直部、前記内壁ボード、及び前記柱材に螺着して共締めする内壁固定ねじと、を備えることを特徴とする接合部構造。
  2. 前記柱材毎に設けられる前記内壁固定ねじの間に、前記天井野縁を貫通して、前記鉛直部と前記内壁ボードとを締結する柱間固定ねじをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の接合部構造。
  3. 天井の内装仕上材が貼付される天井ボードと内壁の内装仕上材が貼付される内壁ボードとの接合部構造であって、
    木製の柱材と、
    前記柱材に隣接する水平な木製の天井野縁と、
    断面視折り曲げられて形成され、前記天井野縁の下面に当接する天井当接部と、前記柱材の室内側面に当接する鉛直部とを有する鋼製の折曲材と、
    端縁が前記鉛直部に突き当たり、上面が前記天井当接部に当接する前記天井ボードと、
    前記天井ボードの端縁側の下面に上端縁が当接し、鉛直部に沿って設けられる前記内壁ボードと、
    前記天井ボード、前記天井当接部、及び前記天井野縁に螺着して共締めする前記柱材の設置間隔よりも短い間隔で設けられる天井固定ねじと、
    前記内壁ボード、前記鉛直部、及び前記柱材に螺着して共締めする内壁固定ねじと、を備えることを特徴とする接合部構造。
  4. 前記柱材毎に設けられる前記内壁固定ねじの間に、前記内壁ボードを前記鉛直部に締結する柱間固定ねじをさらに備えることを特徴とする請求項3に記載の接合部構造。
  5. 前記折曲材の前記天井当接部又は前記鉛直部がヘミング曲げの補強部を形成することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の接合部構造。
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