JP2019018934A - 糸巻取装置 - Google Patents

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正井 哲司
Tetsuji Masai
哲司 正井
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Abstract

【課題】巻取部での糸の巻取時に発生する繊維屑の周囲への飛散を防止する。
【解決手段】巻取部13では、クレードル14及びこれに把持されたパッケージPが、カバー50で覆われている。カバー50は、下端が開口しており、クレードル14及びパッケージPよりも上方に位置する上壁部51と、上方から見てクレードル14及びパッケージPの全周を取り囲む側壁部52とを有する。側壁部52の後端部には、吸引口52eが形成されている。吸引口52eは可撓性を有する接続パイプ54を介して、吸引源に接続された吸引ダクト40と接続されている。また、カバー50は、側壁部52の後端部の下端部から下方に延びた突出部52cに形成された凸部52dを中心に、クレードル14及びパッケージPを覆うカバー位置と、カバー位置よりも上方の退避位置との間で揺動可能となっている。
【選択図】図3

Description

本発明は、糸を巻き取る糸巻取装置に関する。
特許文献1に記載の自動ワインダでは、各ワインダユニットにおいて、給糸部から供給された糸を、巻取部において巻取ボビンに巻き取ってパッケージを形成する。巻取部では、クレードルに支持されたパッケージの表面を綾振ドラムに接触させた状態で、パッケージ及び綾振ドラムを回転させることにより、綾振ドラムに形成された溝に沿って糸を綾振りさせつつ、ボビンに糸を巻き取る。
特開2017-65897号公報
ここで、特許文献1のような自動ワインダでは、巻取部において、パッケージの表面の糸が綾振ドラムと接触した状態で、パッケージ及び綾振ドラムが回転したときに、パッケージ表面の糸と綾振ドラムとの摩擦などにより繊維屑が発生する。そして、発生した繊維屑は、全方向に飛散し、自動ワインダが設置された空間の汚染につながる。
本発明の目的は、繊維屑の飛散を防止することが可能な糸巻取装置を提供することである。
本発明の糸巻取装置は、糸を供給可能な給糸部と、前記給糸部から供給された糸を巻き取ってパッケージを形成する巻取部と、前記巻取部の前記パッケージを覆うカバーと、少なくとも前記巻取部による糸の巻取中に、前記カバー内を吸引する吸引装置と、を備えている。
本発明によると、巻取部がカバーで覆われているため、巻取部による巻取中に発生した繊維屑がカバー内に溜まる。これにより、繊維屑が周囲に飛散してしまうのを防止することができる。また、少なくとも巻取部による巻取中に吸引装置でカバー内を吸引することにより、カバー内に溜まった繊維屑を回収することができる。
また、本発明の糸巻取装置は、前記巻取部は、前記給糸部よりも上方に位置し、前記カバーは、下側が開口している。
本発明によると、巻取部に下方から糸が供給されるのに対して、カバーの下側が開口したものとすることにより、カバーを、下方から供給される糸に干渉しないようにすることができる。
また、本発明の糸巻取装置は、前記カバーは、前記パッケージを覆っている状態で、前記パッケージよりも上方に位置する上壁部と、前記上壁部と接続され、前記パッケージを覆っている状態で上下方向から見た前記パッケージの全周を取り囲むように配置される側壁部と、を有している。
本発明によると、上壁部によってパッケージの上側が覆われ、側壁部によって、上下方向から見たパッケージを周囲が覆われる。これにより、繊維屑の飛散を効果的に防止することができる。
また、本発明の糸巻取装置は、前記巻取部が、前記パッケージを、軸方向が上下方向と交差する第1方向と平行となるような姿勢で支持するクレードル、を有し、前記側壁部は、前記カバーが前記パッケージを覆っている状態で、前記前記クレードルに支持された前記パッケージの軸よりも下方まで延びている。
本発明によると、パッケージの全体又はほぼ全体がカバーに覆われることになり、繊維屑の飛散を効果的に防止することができる。
また、本発明の糸巻取装置は、前記給糸部と前記巻取部と間に配置され、前記給糸部側の糸と前記巻取部側の糸とを糸継する糸継部と、前記パッケージの糸の糸端を捕捉して前記糸継部に渡す糸捕捉案内部材と、を備え、前記カバーは、前記糸捕捉案内部材と干渉しない位置に配置されている。
本発明によると、カバーにより繊維屑の飛散を防止しつつも、カバーが糸捕捉案内部材の邪魔にならないようにすることができる。
また、本発明の糸巻取装置は、前記カバーが、前記巻取部の前記パッケージを覆うカバー位置と、前記巻取部から離れた退避位置との間で移動可能に構成され、前記糸捕捉案内部材が、前記パッケージの糸の糸端を捕捉するときの捕捉位置と、前記糸継部に糸を渡すときの糸渡し位置と間で移動可能に構成され、前記カバーを、前記カバー位置と前記退避位置との間で移動させる第1移動装置と、前記糸捕捉案内部材を、前記捕捉位置と前記糸渡し位置との間で移動させる第2移動装置と、前記第1移動装置及び前記第2移動装置を制御する制御装置と、をさらに備え、前記制御装置は、前記巻取部により糸の巻取を行わせるときには、前記第1移動装置を制御して、前記カバーを前記カバー位置に位置させ、 前記糸継部に糸継を行わせるときには、前記第1移動装置及び前記第2移動装置を制御して、前記カバーを前記退避位置に移動させてから、前記糸捕捉案内部材を前記捕捉位置に移動させる。
本発明によると、巻取時にはカバーをカバー位置に位置させることにより、巻取時に発生した繊維屑が周囲に飛散してしまうのを防止することができる。一方、糸捕捉案内部材を捕捉位置に移動させるときには、カバーを退避位置に位置させることにより、糸捕捉案内部材がカバーと干渉しないようすることができる。また、吸引装置でカバー内を吸引することでカバー内の繊維屑を回収しているため、カバーを退避位置に移動させたときに、カバー内の繊維屑が周囲に飛散してしまうのを防止することができる。
また、本発明の糸巻取装置は、前記巻取部は、前記給糸部及び前記糸継部よりも上方に位置し、前記カバーは、下側が開口しており、前記退避位置が前記カバー位置よりも上方の位置である。
本発明によると、カバーの下端が開口しているのに対して、退避位置がカバー位置よりも上方の位置であるため、カバーをカバー位置と退避位置との間で移動させたときに、カバーが糸に干渉してしまうのを防止することができる。
また、本発明の糸巻取装置は、前記巻取部は、前記パッケージを、軸方向が上下方向と交差する第1方向と平行となるような姿勢で支持するクレードルと、前記第1方向に沿った方向に延び、前記クレードルに支持された前記パッケージに下方から接触する巻取ドラムと、を有し、前記クレードルは、前記第1方向に沿った方向に延びる第1軸を中心に揺動可能に支持されることで、前記パッケージを前記巻取ドラムに対して接離可能に構成され、前記カバーは、前記第1方向に沿った方向に延びる第2軸に揺動可能に支持されることで、前記カバー位置と前記退避位置との間で移動可能に構成されている。
本発明によると、クレードル及びカバーを、ともに第1方向に沿った軸を中心に揺動可能とすることにより、装置の構造を簡単なものとすることができる。
また、本発明の糸巻取装置は、上下方向及び前記第1方向のいずれとも直交する第2方向において、前記第1軸は、前記巻取ドラムの回転軸よりも一方側に位置し、前記第2軸は、前記第1軸よりも前記一方側に位置する。
本発明によると、クレードルが、巻取ドラムの回転軸から第2方向の一方側に離れた第1軸を中心に揺動するのに対して、カバーが、第1軸よりもさらに巻取ドラムの回転軸から第2方向の一方側に離れた第2軸を中心に揺動する構成とすれば、簡単な構成で、クレードル及びカバーを揺動させたときにこれらが干渉しないようにすることができる。
また、本発明の糸巻取装置は、前記吸引装置は、吸引源を含む吸引部と、前記吸引部と前記カバーとを接続する、可撓性を有する接続部材と、を有し、前記接続部材は、前記カバーの前記第2方向における前記一方側の端部に接続され、前記第2軸は、前記カバーの前記第2方向における前記一方側の端部に位置する。
カバーが移動すると、吸引部の接続部材との接続部分と、カバーの接続部材との接続部分との距離が変動する。そのため、接続部材は、上記距離の変動に対応できるよう、長さに余裕を持たせる必要がある。このとき、カバーをカバー位置と退避位置との間で移動させたときの、カバーの接続部材との接続部分の移動量が大きいほど、接続部材の長さの余裕を大きくとる必要があり、接続部材の長さが長くなってしまう。
本発明では、接続部材をカバーの第2方向における一方側の端部に接続し、第2軸をカバーの第2方向における一方側の端部を支持するものとすることにより、カバーをカバー位置と退避位置との間で移動させたときの、カバーの接続部材との接続部分の移動量を小さくすることができる。これにより、接続部材の長さを極力短くすることができる。
また、本発明の糸巻取装置は、前記第2軸は、前記カバーの前記第2方向における前記一方側の端部のうち、前記接続部材との接続部分よりも下側に位置する。
本発明と異なり、第2軸が、カバーの、接続部材との接続部分よりも上側に位置していると、カバーをカバー位置からこれよりも上方の退避位置まで揺動させたときに、カバーの接続部材との接続部分が、接続部材を引っ張る方向に移動する。そのため、この場合には、接続部材の長さを、カバーがカバー位置にある状態でカバーと吸引ダクトとを接続するのに必要な長さよりも長くする必要がある。
これに対して、本発明では、第2軸が、カバーの、接続部材との接続部分よりも下側の部分を支持しているため、カバーをカバー位置から退避位置まで揺動させたときに、カバーの接続部材との接続部分が、接続部材を縮める方向に移動する。これにより、接続部材の長さを、カバーがカバー位置にある状態でカバーと吸引ダクトとを接続するのに必要な長さとすることができ、接続部材の長さを極力短くすることができる。
また、本発明の糸巻取装置は、前記巻取部は、前記パッケージを、軸方向が上下方向と交差する第1方向と平行となるような姿勢で支持するクレードルを有し、前記巻取部で形成されたパッケージを、上下方向及び前記第1方向のいずれとも直交する第2方向における一方側に排出させるための排出経路、をさらに備え、前記カバーは、前記第2方向における前記一方側の端部に形成され、前記排出経路を搬送されるパッケージを前記カバーの外部に導出させるためのパッケージ出口と、前記パッケージ出口を開閉する開閉部材と、を有する。
本発明によると、パッケージ出口を開放させた状態では、排出経路を搬送されるパッケージが、カバーに干渉することなくカバーの外に排出される。また、開閉部材によりパッケージ出口を塞げば、パッケージ内の繊維屑がカバーの外部に飛散しにくくなる。
また、本発明の糸巻取装置は、前記前記開閉部材は、前記第2方向と直交する第3軸を中心に揺動可能に支持されている。
本発明によると、開閉部材を構成の簡単なものとすることができる。
また、本発明の糸巻取装置は、前記巻取部は、前記パッケージを支持するクレードルを有し、前記カバーは、前記クレードルとともに前記パッケージを覆う。
本発明によると、カバーを、クレードルとともにパッケージを覆うものとすることにより、カバーの構造を簡単なものとすることができる。
また、本発明の糸巻取装置は、前記カバーは少なくとも一部分が透明または半透明となっている。
本発明によると、カバー越しにパッケージの状態等を確認することができる。
本発明によると、巻取部がカバーで覆われているため、巻取部による巻取中に発生した繊維屑がカバー内に溜まる。これにより、繊維屑が周囲に飛散してしまうのを防止することができる。また、少なくとも巻取部による巻取中に吸引装置でカバー内を吸引することにより、カバー内に溜まった繊維屑を回収することができる。
本発明の実施の形態に係る自動ワインダの概略構成図である。 図1の巻取ユニットの概略構成図である。 巻取ユニットの上側の部分を左側から見た図である。 (a)は、図2の巻取部の拡大図であり、(b)は後側から見たときの(a)に対応する巻取部の図である。 自動ワインダの電気的構成を示すブロック図である。 糸継時の制御の流れを示すフローチャートである。 糸捕捉案内部材で巻取部側の糸の糸端を捕捉している状態を説明するための図3に対応する図である。 クレードルに把持された巻取管を交換するときの処理の流れを示すフローチャートである。 クレードルから外れた満巻のパッケージの、カバーの外部への導出を説明するための図3に対応する図である。 変形例1の図3相当の図である。 変形例1の図4(a)相当の図である。 変形例2の図3相当の図である。 (a)が変形例2の図4(a)相当の図であり、(b)が(a)で開口部が開放された状態を示す図である。 変形例2で開口部が開放された状態を示す、図12相当の図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について説明する。
<自動ワインダ>
図1に示すように、自動ワインダ1は、一方向に配列された複数の巻取ユニット2(本発明の「糸巻取装置」)と、これら複数の巻取ユニット2に沿ってそれらの配列方向に走行自在に設けられた玉揚装置3と、自動ワインダ1全体の制御を行う機台制御装置4とを備えている。なお、以下では、複数の巻取ユニット2が並ぶ図1の左右方向を「左右方向」とし、図1の右側を「右側」、図1の左側を「左側」として説明を行う。また、以下では、図1の紙面垂直方向を前後方向(本発明の「第2方向」)とし、図1の紙面垂直方向の手前側を「前側」、奥側を「後側」として説明を行う。
自動ワインダ1は、機台制御装置4から、各巻取ユニット2に対して個別に設けられたユニット制御装置100(図5参照)に信号を送り、各々の巻取ユニット2において、給糸ボビンBから解舒される糸Yを巻取管Qに巻取ってパッケージPを形成するように構成されている。また、ある巻取ユニット2において満玉のパッケージPが形成されたときには、機台制御装置4から、玉揚装置3に対して設けられた玉揚制御装置99に信号を送り、玉揚装置3を、その巻取ユニット2と対向する位置に移動させて、玉揚装置3に巻取管Qの交換を行わせるようになっている。また、機台制御装置4は、各巻取ユニット2のユニット制御装置100(図5参照)、及び、玉揚制御装置99の動作を制御するとともに、自動ワインダ1全体の動作状態の監視や動作パラメータの設定、記憶等を行う。
次に、各々の巻取ユニット2の詳細な構成について説明する。巻取ユニット2は、給糸ボビンBから解舒される糸Yをトラバースさせながら巻取管Qに巻き取ってパッケージPを形成するものである。
図2に示すように、巻取ユニット2は、給糸ボビンBの糸Yを供給可能な状態で保持する給糸部11と、給糸部11に保持された給糸ボビンBから解舒された糸Yに対して様々な処理を行う糸処理部12と、糸処理部12で処理された糸Yを巻取管Qに巻き取ってパッケージPを形成する巻取部13とを有する。給糸部11、糸処理部12、及び、巻取部13は、この順に、下から上へ並べて配置されている。
給糸部11は、給糸ボビンBを保持するボビン保持部15と、給糸ボビンBからの糸Yの解舒を補助する解舒補助装置16を有する。解舒補助装置16は、給糸ボビンBに上方から被せられる筒体29を有する。筒体29は筒体駆動モータ101(図5参照)により昇降される。解舒補助装置16は、糸Yの解舒が進行するに従って、筒体駆動モータ101(図5参照)により筒体29を下降させることで、解舒中の糸Yの膨らみ(バルーン)を規制し、糸Yの張力を安定させる。
巻取部13は、クレードル14と、綾振ドラム18とを備えている。クレードル14は、巻取管Qの軸方向の両端部を回転自在に把持する。ここで、クレードル14は、巻取管Qの右端部を把持する把持部14aが、図示しないバネによって、巻取管Qの左端部を把持する把持部14bに向けて付勢されることで、巻取管Qを把持している。なお、本実施の形態では、クレードル14に把持された状態での巻取管Qの軸方向が本発明の「第1方向」に相当する。また、このときの巻取管Qの軸方向は、左右方向に対して若干上下方向に傾いた方向となっている。
また、クレードル14には、把持解除レバー17が取り付けられている。把持解除レバー17は、その途中部分がクレードル14の把持部14aと接続され、その基端部において、上下方向に延びた軸17aを中心に揺動可能となっている。
ここで、玉揚装置3は、把持解除レバー17を操作するためのレバー操作部91(図5参照)と、クレードル14に空の巻取管Qを供給するための巻取管供給部92とを有する。そして、巻取部13では、満巻のパッケージPの完成したときに、玉揚装置3のレバー操作部91により、把持解除レバー17が、その先端部が左側から右側に向けて移動するように操作される。すると、把持部14aが、上記バネの付勢力に逆らって把持部14bから離れ、巻取管Q(満巻のパッケージP)がクレードル14から外れる。
自動ワインダ1には、複数の巻取ユニット2の後方に、複数の巻取ユニット2にわたって左右方向に延びた、パッケージPを搬送するためのべルトコンベア(図示省略)が設けられている。クレードル14から外れた満巻のパッケージPは、前後方向における巻取部13と上記ベルトコンベアとの間に配置された排出経路10に沿って、上記ベルトコンベアまで転がり、その後、ベルトコンベアによって搬送される。
また、クレードル14からパッケージPが外れた後、レバー操作部91により把持解除レバー17が操作された状態で、巻取管供給部92によりクレードル14に空の巻取管Qが供給され、その後、把持解除レバー17の上記操作が解除される。これにより、新たな巻取管Qがクレードル14に取り付けられ、この巻取管Qに糸Yが巻き取られる。また、クレードル14は、その基端部が、左右方向(本発明の「第1方向に沿った方向」)に延びたシャフト14cに揺動自在に支持されている。シャフト14cは、クレードル14に把持された巻取管Qの軸よりも後方(第1方向の一方側)且つ下方に位置している。そして、クレードル14は、クレードルモータ102(図5参照)により、シャフト14cを中心に揺動させることができるようになっている。なお、本実施の形態では、シャフト14cの軸が、本発明の「第1軸」に相当する。
綾振ドラム18は、ドラムモータ103(図5参照)によって回転駆動される。また、綾振ドラム18の外周面には螺旋状の綾振溝18aが形成されており、この綾振溝18aによって糸Yをトラバースさせるように構成されている。そして、綾振ドラム18が、綾振溝18aによって糸Yをトラバースさせながら、巻取管Qに形成されたパッケージPに接触した状態で回転することで、綾振ドラム18との接触摩擦によってパッケージPが巻取方向に回転し、給糸ボビンBから解舒された糸Yが巻取管Qに巻取られる。
また、巻取部13には、クレードル14に把持されたパッケージPを覆うカバー50が設けられている。そして、巻取部13では、カバー50により、巻取中等に発生する繊維屑が周囲に飛散してしまうのが防止される。カバー50については後程詳細に説明する。
給糸部11と巻取部13との間に配置された糸処理部12は、ヤーンフィーラ19、テンション付与装置20、糸継装置21、ヤーンクリアラ22を有する。
ヤーンフィーラ19は、解舒補助装置16とテンション付与装置20との間に配置され、走行する糸Yの有無を検出する。
テンション付与装置20は、走行する糸Yに所定のテンションを付与するものである。図2では、一例として、いわゆるゲート式のテンション付与装置20を示している。ゲート式のテンション付与装置20では、複数の固定ゲート体20aと複数の可動ゲート体20bとが上下方向に交互に配置されている。そして、複数の可動ゲート体20bの水平方向の位置を調整することによって、固定ゲート体20aと可動ゲート体20bとの間を走行する糸Yにテンションを付与する。
糸継装置21は、後述するヤーンクリアラ22により糸欠陥が検出されてカッター22aで糸Yが切断されたときや、パッケージ巻取中に糸が切れたり、給糸ボビンBの糸がなくなって給糸ボビンBを交換したりするときなど、ヤーンフィーラ19により糸Yが検出されなくなったときに、給糸部11側の糸Y1と巻取部13側の糸Y2とを糸継ぎするものである。
糸継装置21の下側と上側には、給糸部11側の糸Y1を捕捉して糸継装置21へ案内する糸捕捉案内部材23と、巻取部13側の糸Y2を捕捉して糸継装置21へ案内する糸捕捉案内部材24とがそれぞれ設けられている。糸捕捉案内部材23は、軸23aを中心に回転可能であり、旋回モータ104(図5参照、)によって回転駆動されることで上下に旋回する。糸捕捉案内部材24は、軸24aを中心に回転可能な構成であり、旋回モータ105(図5参照、本発明の「第2移動装置」)によって回転駆動されることで上下に旋回する。また、図3に示すように、糸捕捉案内部材23、24は、それぞれ、図示しない吸引源と接続された吸引ダクト40に接続されている。
糸捕捉案内部材23は、その先端部に給糸部11側の糸Y1の糸端を吸引して捕捉する吸引部23bを有する。糸捕捉案内部材23は、下方の位置において、吸引部23bで糸Y1の糸端を捕捉する。そして、糸捕捉案内部材23は、吸引部23bで糸Y1の糸端を捕捉した状態で、上方へと旋回して吸引部23bを糸継装置21よりも上方の位置まで移動させることにより、糸Y1を糸継装置21に案内する。
糸捕捉案内部材24は、その先端部に巻取部13側の糸Y2の糸端を吸引して捕捉する吸引ノズル24bを有する。糸捕捉案内部材24は、まず、下方から上方に旋回して、吸引ノズル24bを、パッケージPと綾振ドラム18の接点近傍の位置(本発明の「捕捉位置」、図7参照)に移動させることで、パッケージPの表面に付着している糸Y2の糸端を吸引ノズル24bで吸引して捕捉する。そして、糸捕捉案内部材24は、糸Y2の糸端を捕捉した状態で、上方から下方に旋回して、吸引ノズル24bを糸継装置21よりも下方の位置(本発明の「案内位置」)に移動させることで、糸Y2を糸継装置21に案内する。
糸継装置21は、糸捕捉案内部材23によって案内されてきた糸Y1の糸端部と、糸捕捉案内部材24によって案内されてきた糸Y2の糸端部とを繋いで1本の糸Yにする。糸継装置21は、公知のスプライサ、ノッタ等である。
ヤーンクリアラ22は、走行する糸Yの太さの情報を常時取得しており、この糸Yの太さの情報に基づいて、糸Yに含まれる太さが一定以上に太い異常部分を糸欠陥として検出する。また、ヤーンクリアラ22にはカッター22aが付設されており、ヤーンクリアラ22で糸欠陥が検出されたときに、カッター22aが即座に糸Yを切断する。ヤーンクリアラ22で糸欠陥が検出されカッター22aによって糸Yが切断されたときには、糸Y2に糸欠陥が残存しているが、糸Y1、Y2が糸継装置に案内された後、糸Y1と糸Y2との糸継が行われる前に、糸継装置21が備える図示しないカッターによって糸Y2の糸端が切断されるときに、残存していた糸欠陥が除去される。
<カバー>
次に、カバー50について説明する。カバー50は、図2〜図4に示すように、内部にクレードル14及びこれに把持されたパッケージPが収容される空間50aが形成されており、下端が開口している。本実施の形態では、巻取部13が、給糸部11及び糸処理部12よりも上方に位置し、巻取部13には下方から糸Yが供給される。これに対して、本実施の形態では、カバー50の下端が開口している。そのため、カバー50が巻取部13への糸Yの供給に邪魔になることがない。なお、図3では、便宜上、カバー50を、左右方向の中央部の断面で示している。また、後述するように、カバー50全体が透明又は半透明であり、カバー50越しに、カバー50内部を視認することが可能であるが、図面を見やすくするために、図4(a)、(b)では、カバー50の内部に位置する部分を破線で示している。
カバー50は、空間50aの上側の壁となる上壁部51と、空間50aの側壁となる側壁部52とを有する。上壁部51は、クレードル14及びこれに把持されたパッケージPの上方に位置している。より詳細には、上壁部51は、クレードル14に満巻のパッケージPが把持され、クレードル14を、後述のパッケージPを綾振ドラム18から離す位置まで揺動させた状態で、パッケージPの上端よりも上方に位置している。これにより、クレードル14を揺動させても、パッケージPが上壁部51に接触することはない。また、上壁部51は、前後方向及び左右方向に関して、クレードル14及びこれに把持されたパッケージPよりも外側まで延びている。
側壁部52は、上方から見て、クレードル14及びこれに把持されたパッケージPを、全周にわたって取り囲むように配置されている。また、側壁部52の上端部は、その全周にわたって上壁部51の縁部と接続されている。
また、側壁部52の後端部には、開口部52a(本発明の「パッケージ出口」)が形成されている。開口部52aは、クレードル14から外れた満巻のパッケージPが通過可能な大きさとなっている。また、側壁部52の後端部には、開口部52aの開閉を行うための開閉部材53が設けられている。開閉部材53は、略矩形の板状の部材であり、開口部52aの全域にわたって延びている。開閉部材53の左右方向の両端面の上端部には、それぞれ、左右方向の外側に突出した、略円柱形状の凸部53aが形成されている。凸部53aは、側壁部52の開口部52aの左右方向の壁面となる部分の上端部に形成された略円形の凹部52bに挿通されている。これにより、開閉部材53は、凸部53aを中心に揺動可能となっており、凸部53aを中心に揺動することで、開口部52aの開閉を行うことができるようになっている。なお、本実施の形態では、凸部53aの軸が本発明の「第3軸」に相当する。
また、側壁部52の後端部には、左右方向の両端部に、その下端からそれぞれ下方に突出した突出部52cが設けられている。各突出部52cの下端部には、それぞれ、左右方向の内側に突出した略円柱形状の凸部52dが形成されている。凸部52dは、クレードル14を支持する機台9に設けられた略円形の凹部9aに挿通されている。これにより、カバー50は、凸部52dを中心に揺動可能となっているに支持されている。ここで、凸部52dは、クレードル14を揺動自在に支持するシャフト14cよりも後方(第1方向の一方側)に位置している。なお、本実施の形態では、凸部52dの軸が本発明の「第2軸」に相当する。
また、カバー50は、カバー移動装置106(本発明の「第1移動装置」)と接続されている。カバー移動装置106は、例えば、シリンダ、モータなどを駆動源とする装置である。カバー移動装置106を駆動させると、カバー50が凸部52dの軸を中心に回転する。これにより、カバー50を、図3、図4(a)、(b)に示す、クレードル14及びこれに把持されたパッケージPを覆うカバー位置と、上記カバー位置よりも上方の、クレードル14及びこれに把持されたパッケージPを露出させる退避位置(図7、図9参照)との間で移動可能となっている。また、上述の側壁部52は、カバー50がカバー位置に位置している状態で、その下端がクレードル14に把持されたパッケージPの軸よりも下方に位置している。
また、本実施の形態では、クレードル14の揺動の中心となるシャフト14cが、クレードル14に把持された巻取管Qの軸よりも後方に位置し、カバー50の揺動の中心となる凸部52dが、シャフト14cよりもさらに後方に位置している。したがって、カバー50をカバー位置から退避位置に移動させたときには、上壁部51が、クレードル14に把持されたパッケージPから上方且つ後方に離れる方向に移動する。これにより、カバー50を、カバー位置に位置している状態で、クレードル14に把持されたパッケージPがカバー50に干渉しないようなものとすれば、カバー50を退避位置に位置させても、クレードル14に把持されたパッケージPがカバー50に干渉することがない。このように、本実施の形態では、シャフト14cを巻取管Qの軸よりも後方に位置させ、凸部52dをシャフト14cよりもさらに後方に位置させることにより、簡単な構成で、カバー50とパッケージPとが干渉しないようにすることができる。また、シャフト14cの軸方向、及び、凸部52dの軸方向が、巻取管Qの軸方向に沿った方向となっているため、巻取部13の構造を簡単なものとすることができる。
また、本実施の形態では、カバー50が、下端が開口したものであるのに対して、退避位置がカバー位置よりも上方の位置である。したがって、カバー50をカバー位置から退避位置に移動させる際に、カバー50が糸Yと干渉してしまうことがない。
また、側壁部52の後端部には、開口部52aよりも上側に位置する部分に、吸引口52eが形成されている。吸引口52eは、可撓性を有する接続パイプ54(本発明の「接続部材」)を介して、吸引ダクト40と接続されている。これにより、巻取ユニット2の稼働中には、カバー50内が常時吸引される。なお、本実施の形態では、吸引ダクト40と、これに接続された図示しない吸引源などを合わせたものが、本発明の「吸引部」に相当する。
ここで、本実施の形態では、接続パイプ54が接続されるカバー50の吸引口52eが、カバー50の揺動の中心となる凸部52dよりも上方に位置している。これにより、カバー50がカバー位置から退避位置に移動したときには、吸引口52eは、後方に移動するが、この方向は、接続パイプ54を縮めようとする方向である。したがって、接続パイプ54を、カバー50がカバー位置に位置している状態で、吸引口52eと吸引ダクト40とを接続するのに必要な長さよりも長いものとする必要がなく、接続パイプ54の長さを極力短くすることができる。
また、本実施の形態では、カバー50は、その全体が、透明又は半透明な合成樹脂によって形成されている。これにより、カバー50が上記カバー位置に位置して、クレードル14及びこれに把持されるパッケージPを覆っている状態でも、カバー50越しに、カバー50内のパッケージPの状態などを視認することができる。
<自動ワインダの電気的構成>
次に、自動ワインダ1の電気的構成について説明する。図5に示すように、自動ワインダ1では、各巻取ユニット2に対して、それぞれ、ユニット制御装置100が設けられ、ユニット制御装置100が、筒体駆動モータ101、クレードルモータ102、ドラムモータ103、ヤーンクリアラ22のカッター22a、旋回モータ104、105、糸継装置21、カバー移動装置106等の動作を制御する。また、ユニット制御装置100には、ヤーンフィーラ19、ヤーンクリアラ22の検出結果を示す信号等が入力される。なお、図5では、便宜上、1つの巻取ユニット2のユニット制御装置100についてのみ、その制御対象などを図示しており、それ以外のユニット制御装置100については、その制御対象などの図示を省略している。また、自動ワインダ1では、玉揚装置3に対して、玉揚制御装置99が設けられ、玉揚制御装置99がレバー操作部91及び巻取管供給部92の動作を制御する。また、複数の巻取ユニット2のユニット制御装置100、及び、玉揚制御装置99は、機台制御装置4に接続されており、機台制御装置4によって動作が制御されている。
<糸継時の制御>
次に、糸継装置21に糸継を行わせるときのユニット制御装置100による制御について説明する。
ここで、巻取ユニット2では、巻取部13における糸Yの巻取中には、図3、図4(a)、(b)に示すように、カバー50が、カバー位置に位置し、クレードル14及びこれに把持されたパッケージPを覆っている。
巻取部13における糸Yの巻取中には、パッケージP表面の糸Yと綾振ドラム18との摩擦などにより、繊維屑が発生する。そのため、本実施の形態と異なり、カバー50がないとすると、発生した繊維屑が周囲に飛散し、自動ワインダ1が設置された空間の環境の悪化につながる。
これに対して、本実施の形態では、巻取部13における糸Yの巻取中には、クレードル14及びこれに把持されたパッケージPが、カバー50に覆われているため、発生した繊維屑はカバー50内に溜まり、繊維屑が周囲に飛散してしまうのを防止することができる。
また、本実施の形態では、カバー50が、上壁部51と側壁部52とを備えたものであり、カバー50がカバー位置に位置している状態で、側壁部52の下端がクレードル14に把持されたパッケージPの軸よりも下方に位置している。これにより、カバー50がカバー位置に位置している状態では、パッケージPのほぼ全体がカバー50に覆われる。これにより、繊維屑の飛散を効果的に防止することができる。
ここで、繊維屑の飛散を防止することだけを考えると、カバー50は、パッケージPを覆っていれば、クレードル14は覆っていなくてもよい。しかしながら、カバー50を、パッケージPを覆い、且つ、クレードル14は覆わないようなものにしようとすると、カバー50の構造が複雑なものとなってしまう。本実施の形態では、カバー50を、パッケージP及びこれを把持するクレードル14の両方を覆うものとしている。これにより、カバー50の構造を簡単なものにすることができる。
さらに、本実施の形態では、巻取ユニット2の稼働中、カバー50内が吸引口52eから常時吸引されているため、カバー50内に溜まった繊維屑が除去される。これにより、後述するようにカバー50を退避位置に移動させたとき等に、カバー50内に溜まった繊維屑が周囲に飛散してしまうのを防止することができる。
糸継装置21に糸継を行わせるときには、図6に示すフローに沿って処理を行う。より詳細に説明すると、糸継装置21に糸継を行わせるときには、まず、ユニット制御装置100が、ドラムモータ103を制御して綾振ドラム18の回転を停止させる(S101)。つづいて、ユニット制御装置100は、カバー移動装置106を制御して、図7に示すように、カバー50をカバー位置から退避位置に移動させる(S102)。続いて、ユニット制御装置100が、旋回モータ104、105を制御して、糸捕捉案内部材23、24に、それぞれ、給糸部11側の糸Y1及び巻取部13側の糸Y2を捕捉させ、糸継装置21に案内させる(S103)。
このとき、図7に示すように、糸捕捉案内部材24を上方に旋回させて、吸引ノズル24bをパッケージPと綾振ドラム18との間の捕捉位置まで移動させるが、上述したように、糸捕捉案内部材24を上方に旋回させる前に、カバー50をカバー位置から退避位置に移動させるため、糸捕捉案内部材24がカバー50と干渉してしまうのを防止することができる。また、このとき、カバー50の退避位置への移動が完了してから、糸捕捉案内部材24の上方(捕捉位置)への旋回動作を開始させることには限られない。カバー50の退避位置への移動が完了する前に、糸捕捉案内部材24の上方(捕捉位置)への旋回動作を開始させてもよい。
そして、この後、ユニット制御装置100は、糸継装置21に糸継を行わせ(S104)、糸継の完了後、カバー移動装置106を制御して、カバー50を退避位置からカバー位置に戻してから(S105)、ドラムモータ103を制御して綾振ドラム18を回転させることによって、巻取部13における巻取を再開させる(S106)。
<巻取管の交換時の制御>
次に、満巻のパッケージPが完成したときに、クレードル14から満巻のパッケージP(巻取管Q)を取り外して、クレードル14に空の巻取管Qを取り付ける(巻取管Qの交換を行う)ときの、ユニット制御装置100及び玉揚制御装置99による制御について説明する。巻取管Qの交換を行うときには、図8に示すフローに沿って処理を行う。
より詳細に説明すると、満巻のパッケージPが完成したときに、ユニット制御装置100は、ドラムモータ103を制御して綾振ドラム18の回転を停止させ(S201)、クレードルモータ102を制御して、クレードル14を図7の反時計回り方向に揺動させることで、パッケージPを上昇させて綾振ドラム18から離させる(S202)。
続いて、ユニット制御装置100は、カバー移動装置106を制御して、カバー50をカバー位置から退避位置に移動させる(S203)。続いて、玉揚制御装置99が、玉揚装置3を、満巻のパッケージPが完成した巻取ユニット2と対向する位置まで移動させたうえで、レバー操作部91に把持解除レバー17を操作させて、クレードル14から満巻のパッケージPを外させる(S204)。クレードル14から外れたパッケージPは、図9に示すように、自重によって開閉部材53を揺動させることで開口部52aを開放し、開口部52aを通ってカバー50の外側(後方)に導出される。カバー50の外側に導出されたパッケージPは、上記のとおり、排出経路10に沿ってベルトコンベアまで転がる。
続いて、玉揚制御装置99が、レバー操作部91及び巻取管供給部92を制御して、クレードル14に空の巻取管Qを取り付けさせる(S205)。より詳細には、上述したように、レバー操作部91に把持解除レバー17を走査させた状態で、巻取管供給部92にクレードル14への空の巻取管Qの供給を行わせ、その後、レバー操作部91に把持解除レバー17の操作を解除させる。その後、ユニット制御装置100は、クレードルモータ102を制御して、クレードル14を図7の時計回り方向に揺動させることで、巻取管Qを降下させて綾振ドラム18に接触させる(S206)。さらに、カバー移動装置106を制御して、カバー50を退避位置からカバー位置に戻す(S207)。そして、ドラムモータ103を回転駆動させて、綾振ドラム18を回転させることで、空の巻取管Qへの糸Yの巻取を開始させる(S208)。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるもではなく、特許請求の範囲に記載した範囲において様々な変更が可能である。
上述の実施の形態では、カバー50をカバー位置から退避位置に移動させてから、糸捕捉案内部材24を上方に旋回させることによって、糸捕捉案内部材24とカバー50とが干渉しないようにしたが、これには限られない。
変形例1では、図10、図11に示すように、側壁部52の前端部の下端部に、左右方向に延びた切り欠き151が形成されている。そして、変形例1では、糸継時に、カバー50をカバー位置に位置させたまま、糸捕捉案内部材24を、図10に一点鎖線で示すように、上方に旋回させて糸渡し位置から捕捉位置まで移動させる。このとき、吸引ノズル24bを含む糸捕捉案内部材24の先端部が、切り欠き151を通って、カバー50内に入り込む。すなわち、変形例1では、カバー50に切り欠き151が形成されていることによって、カバー50が糸捕捉案内部材24と干渉しないように配置されている。
そして、変形例1では、上記のとおり、糸継時に、カバー50をカバー位置と退避位置との間で移動させる必要がないので、巻取部13において巻取が再開されるまでの時間を短縮することができる。
また、変形例1でも、上述の実施の形態と同様、クレードル14に把持させる巻取管Qの交換を行うときには、カバー50を移動させる必要がある。しかしながら、変形例1では、上記のとおり、糸継時にカバー50を移動させる必要がないため、上述の実施の形態と比較して、カバー50を移動させる頻度が少なく、カバー移動装置106の寿命を長くすることができる。
ただし、変形例1の場合には、カバー50内の繊維屑が切り欠き151からカバー50の外部に飛散することがあるため、上述の実施の形態と比較すると、繊維屑の飛散防止の効果は小さくなる。
また、上述の実施の形態や変形例1では、糸捕捉案内部材24が上下に旋回して、捕捉位置と案内位置との間で移動するものであったが、これには限られない。例えば、巻取部13側の糸Y2の糸端を捕捉して糸継装置21に案内するための糸捕捉案内部材は、位置が固定されたものであってもよい。この場合には、例えば、カバー50に、糸捕捉案内部材の巻取部13側の先端部を通すための切り欠き等を形成すればよい。また、この場合には、糸捕捉案内部材が移動しないため、カバー50に形成した切り欠きと口出しノズルとの隙間を埋めるなどして、この隙間から繊維屑が飛散しにくくなるようにしてもよい。
また、上述の実施の形態では、カバー50がカバー位置に位置している状態で、側壁部52が、クレードル14に把持された巻取管Qの軸よりも下方まで延びていたがこれには限られない。カバー50がカバー位置に位置している状態で、側壁部52の下端が、クレードル14に把持された巻取管Qの軸と同じ高さ、あるいは、これよりも上方に位置していてもよい。このとき、カバー50がカバー位置に位置している状態の側壁部52の下端を、捕捉位置に位置している状態の糸捕捉案内部材24の上端よりも上方の位置とすれば、糸継時にカバー50をカバー位置から退避位置に移動させなくても、糸捕捉案内部材24がカバー50と干渉することはない。ただし、側壁部52の下端が上方に位置しているときほど、カバー50による繊維屑の飛散防止効果は小さくなる。
また、上述の実施の形態では、カバー50が、クレードル14及びパッケージPの上方を覆う上壁部51と、上方から見た全周を覆う側壁部52とを有し、クレードル14及びパッケージPのほぼ全体を覆っていたが、これには限られない。カバーは、クレードル14及びパッケージPの一部分のみを覆うものであってもよい。
また、上述の実施の形態では、カバー50の下端が開口していたが、これには限られない。カバーは、下端以外の部分が開口したものであってもよい。ただし、この場合には、下方の糸処理部12から送られてきた糸Yを、上記開口を通して、巻取部13まで案内するための糸ガイドなどが必要となる。
また、カバー50の開口部52aの開閉を行う開閉部材は、上述の実施の形態の開閉部材53であることには限られない。
変形例2では、図12、図13(a)に示すように、開口部52aに2つの開閉部材161a、161bが設けられている。開閉部材161a、161bは、それぞれ、左右方向の長さが開口部52aの約半分の、略矩形の板状の部材である。また、左側の開閉部材161aは、その左端部の上面及び下面に、上下方向に突出した略円柱形状の凸部162aが形成されている。各凸部162aは、側壁部52の開口部52aの上下の壁となる部分に形成された略円形の凹部163aに挿通されている。これより、開閉部材161aは、凸部162aを中心に揺動可能となっている。右側の開閉部材161bは、その右端部の上面及び下面に、上下方向に突出した略円柱形状の凸部162bが形成されている。各凸部162bは、側壁部52の開口部52aの上下の壁となる部分に形成された略円形の凹部163bに挿通されている。これより、開閉部材161bは、凸部162bを中心に揺動可能となっている。なお、変形例2では、凸部162a、162bの軸が、本発明の「第3軸」に相当する。
そして、この場合には、クレードル14から満巻のパッケージPが外されたときに、図13(b)、図14に示すように、パッケージPが、自重によって、開閉部材161a、161bを、それぞれ、凸部162a、162bを中心に揺動させることで開口部52aを開放させ、開口部52aを通って、カバー50の外側まで移動する。
また、変形例2では、開口部52aに、2つの開閉部材161a、161bが設けられていたが、2枚の開閉部材161a、161bの代わりに、開閉部材161aと同様に、凸部162aを中心に揺動可能であり、且つ、左右方向の長さが開口部52aとほぼ同じ1つの開閉部材が設けられていてもよい。あるいは、開閉部材161bと同様に、凸部162bを中心に揺動可能であり、且つ、左右方向の長さが開口部52aとほぼ同じ1つの開閉部材が設けられていてもよい。
また、開閉部材は、前後方向と直交する軸を中心に揺動可能なものであることにも限られない。例えば、カバー50に、ゴム材料からなる薄板等、弾性変形可能な開閉部材が、開口部52aを塞ぐように配置され、開閉部の一端部(例えば上端部)が、側壁部52に固定されていてもよい。この場合には、満巻のパッケージPがクレードル14から外されたときに、パッケージPが、自重によって上記開閉部材を弾性変形させることで開口部52aを開放させ、開口部52aを通って、カバー50の外側まで移動する。
また、以上の例では、パッケージPの自重によって開閉部材が移動されて、開口部52aが開放されるようになっていたが、これには限られない。例えば、開閉部材を移動させるためのモータ等の駆動装置が設けられ、この駆動装置によって開閉部材による開口部52aの開閉が行われるようになっていてもよい。
さらには、開口部52aの開閉を行うための開閉部材は設けられておらず、開口部52aが常に開放されたままであってもよい。ただし、この場合には、繊維屑が開口部52aからカバー50の外部に飛散することがある。しかしながら、カバー50がない場合と比較すれば、繊維屑の飛散の防止効果はある。
また、クレードル14に把持された巻取管Qの軸と、クレードル14の揺動の中心となるシャフト14cと、カバー50の揺動の中心となる凸部52dとの位置関係は、上述の実施の形態のものには限られない。クレードル14及びカバー50を揺動させたときに、クレードル14及びこれに把持されたパッケージPがカバー50と干渉しなければ、これらが、上述の実施の形態とは異なる位置関係にあってもよい。このとき、シャフト14cの軸方向、及び、凸部52dの軸方向を、巻取管Qの軸方向に沿った方向とすれば、巻取部13の構造を簡単なものとすることができる。ただし、シャフト14cの軸方向、及び、凸部52dの軸方向のいずれかを、巻取管Qの軸方向に対して大きく傾いた方向としてもよい。
また、上述の実施の形態では、カバー50の揺動の中心となる凸部52dが、側壁部52の後端部から下方に延びた突出部52cに設けられ、凸部52dが、接続パイプ54と接続される吸引口52eよりも下方に位置していたが、これには限られない。例えば、カバー50の揺動中心(本発明の「第2軸」)が、側壁部52の後端部のうち、下端部よりも上方に位置し、吸引口52eが、側壁部52の後端部のうち、カバー50の揺動中心と同じ高さに位置する部分、あるいは、これよりも下側の部分に形成されていてもよい。
この場合には、カバー50をカバー位置から退避位置に移動させたときに、吸引口52eが、前方に移動する。この方向は、接続パイプ54を引っ張る方向である。そのため、接続パイプ54を、カバー50がカバー位置に位置している状態で、吸引口52eと吸引ダクト40とを接続するのに必要な長さ(以下、「基準長さ」とすることがある)よりも長くする必要がある。
ここで、カバー50が移動すると、接続パイプ54の吸引ダクト40との接続部材と、カバー50の吸引口52eとの距離が変動する。そのため、上記のように接続パイプ54の長さを上記基準長さよりも長くする場合には、カバー50をカバー位置と退避位置との間で移動させたときの、吸引口52eの移動量が大きいほど、接続パイプ54の長さを長くして、接続パイプ54の長さに大きな余裕を取る必要がある。
これに対して、上記の場合には、カバー50の揺動中心及び吸引口52eが、いずれも側壁部52の後端部に位置しているため、カバー50が、カバー位置と退避位置との間で揺動したときの吸引口52eの移動量が小さい。これにより、接続パイプ54の長さを、上記基準長さよりも長い範囲で極力短くすることができる。
また、吸引口52eは、側壁部52の後端部に形成されていることにも限られない。吸引口52eは、側壁部52のうち左右方向の端部、上壁部51など、カバー50の別の部分に形成されていてもよい。
また、カバー50の揺動中心は、吸引口52eの位置とは関係なく、側壁部52の後端部のうち、下端部よりも上方に位置していてもよい。さらには、カバー50の揺動中心は、カバー50の後端部よりも前側の部分に位置していてもよい。
また、上述の実施の形態では、カバー50が、凸部52dを中心に揺動することで、カバー位置と退避位置との間で移動可能となっていたが、これには限られない。例えば、カバーが、上下方向に平行移動可能となっていることで、クレードル14及びこれに把持されたパッケージPを覆うカバー位置と、カバー位置よりも上方の退避位置との間で移動可能となっていてもよい。
また、この場合には、カバーをカバー位置から退避位置に移動させたときに、カバー全体が上方に位置する。そのため、退避位置をカバー位置に対して十分に上方の位置とすれば、カバー50に満巻のパッケージPを通過させるための開口部は形成されていなくてもよい。
また、以上の例では、退避位置が、カバー位置よりも上方の位置であったがこれには限られない。例えば、退避位置が、カバー位置から左右方向にずれた位置であってもよい。
また、上述の実施の形態では、カバー50が、クレードル14とこれに把持されるパッケージPとを覆うものであったが、これには限られない。例えば、クレードル14については、カバー50よりも外側に位置していてもよい。
また、上述の実施の形態では、カバー50全体が透明又は半透明となっていることにより、クレードル14及びパッケージPがカバー50で覆われている状態で、オペレータが、カバー50越しにパッケージPの状態等を視認することができるようになっていたが、これには限られない。
例えば、カバー50は、一部分のみが透明又は半透明となっていてもよい。この場合でも、カバー50がカバー位置に位置している状態で、カバー50の上記一部分越しに、カバー50内のパッケージPの状態等を視認することができる。さらには、カバー50全体が、透明及び半透明のいずれともなっておらず、カバーがカバー位置に位置している状態では、カバー50越しにはパッケージPの状態等を視認することができないようになっていてもよい。
また、上述の実施の形態では、巻取ユニット2の稼働中、常時、吸引口52eからカバー50内が吸引されていたが、これには限られない。繊維屑は主に巻取部13における巻取中に発生する。そこで吸引口52eからの吸引は、少なくとも巻取部13における巻取中に行わせればよく、糸継時や巻取管Qの交換時には、吸引口52eからの吸引を行わせないようにしてもよい。なお、この場合には、ユニット制御装置100の制御により、吸引口52eからの吸引を行わせるか否かを切り換えるようにすればよい。
また、上述の実施の形態では、各巻取ユニット2が、カバー50をカバー位置と退避位置との間で移動させるためのカバー移動装置106を備えていたが、これには限られない。例えば、玉揚装置3に、カバー50を移動させるための装置が設けられていてもよい。さらには、自動ワインダ1に、カバー50を移動させるための装置が設けられておらず、オペレータが手動で、カバー50を移動させてもよい。
また、上述の実施の形態では、カバーを退避位置に移動させてから、玉揚装置3のレバー操作部91に把持解除レバー17を操作させて、クレードル14から満巻のパッケージPを取り外したが、これには限られない。例えば、カバー50にレバー操作部91を通過させるための切り欠きを設け、カバー50をカバー位置に位置させた状態で、レバー操作部91に把持解除レバー17を操作させて、クレードル14から満巻のパッケージPを取り外してもよい。なお、この場合には、クレードル14から満巻のパッケージPを取り外した後に、カバー50を退避位置に移動させ、上述の実施の形態と同様にして、クレードル14に空の巻取管Qを取り付ける。
また、上述の実施の形態では、玉揚装置3が、把持解除レバー17を操作するためのレバー操作部91を備えていたが、これには限られない。例えば、玉揚装置3にレバー操作部91を設ける代わりに、各巻取ユニット2の巻取部13に、把持解除レバー17を操作するためのアクチュエータ等を設けてもよい。この場合には、玉揚装置3は、巻取管供給部92による巻取管Qの供給のみを行うことになる。さらには、自動ワインダ1に、把持解除レバー17を走査するための装置が設けられておらず、オペレータが手動で把持解除レバー17を操作してもよい。
また、上述の実施の形態では、玉揚装置3が、クレードル14に空の巻取管Qを供給するための巻取管供給部92を備えていたが、これには限られない。例えば、オペレータが手動で、クレードル14への空の巻取管Qの供給を行ってもよい。
また、以上では、自動ワインダの巻取ユニットに本発明を適用した例について説明したが、これには限られない。紡績装置を備えた糸巻取装置等、別の糸巻取装置に本発明を適用してもよい。また、このとき、糸巻取装置は、巻取部が給糸部や糸継部よりも上方に位置しているものであることにも限られない。さらには、糸巻取装置は、糸継部のないものであってもよい。
2 巻取ユニット
10 排出経路
11 給糸部
12 糸継装置
13 巻取部
14 クレードル
14c シャフト
18 巻取ドラム
24b 口出しノズル
40 吸引ダクト
50 カバー
51 上壁部
52 側壁部
52a 開口部
52d 凸部
53 開閉部材
54 接続パイプ
99 玉揚制御装置
100 ユニット制御装置
105 旋回モータ
106 カバー移動装置
151 切り欠き
161a、161b 開閉部材

Claims (15)

  1. 糸を供給可能な給糸部と、
    前記給糸部から供給された糸を巻き取ってパッケージを形成する巻取部と、
    前記巻取部の前記パッケージを覆うカバーと、
    少なくとも前記巻取部による糸の巻取中に、前記カバー内を吸引する吸引装置と、を備えていることを特徴とする糸巻取装置。
  2. 前記巻取部は、前記給糸部よりも上方に位置し、
    前記カバーは、下側が開口していることを特徴とする請求項1に記載の糸巻取装置。
  3. 前記カバーは、
    前記パッケージを覆っている状態で、前記パッケージよりも上方に位置する上壁部と、
    前記上壁部と接続され、前記パッケージを覆っている状態で上下方向から見た前記パッケージの全周を取り囲むように配置される側壁部と、を有していることを特徴とする請求項2に記載の糸巻取装置。
  4. 前記巻取部が、前記パッケージを、軸方向が上下方向と交差する第1方向と平行となるような姿勢で支持するクレードル、を有し、
    前記側壁部は、前記カバーが前記パッケージを覆っている状態で、前記前記クレードルに支持された前記パッケージの軸よりも下方まで延びていることを特徴とする請求項3に記載の糸巻取装置。
  5. 前記給糸部と前記巻取部と間に配置され、前記給糸部側の糸と前記巻取部側の糸とを糸継する糸継部と、
    前記パッケージの糸の糸端を捕捉して前記糸継部に渡す糸捕捉案内部材と、を備え、
    前記カバーは、前記糸捕捉案内部材と干渉しない位置に配置されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の糸巻取装置。
  6. 前記カバーが、前記巻取部の前記パッケージを覆うカバー位置と、前記巻取部から離れた退避位置との間で移動可能に構成され、
    前記糸捕捉案内部材が、前記パッケージの糸の糸端を捕捉するときの捕捉位置と、前記糸継部に糸を渡すときの糸渡し位置と間で移動可能に構成され、
    前記カバーを、前記カバー位置と前記退避位置との間で移動させる第1移動装置と、
    前記糸捕捉案内部材を、前記捕捉位置と前記糸渡し位置との間で移動させる第2移動装置と、
    前記第1移動装置及び前記第2移動装置を制御する制御装置と、をさらに備え、
    前記制御装置は、
    前記巻取部により糸の巻取を行わせるときには、前記第1移動装置を制御して、前記カバーを前記カバー位置に位置させ、
    前記糸継部に糸継を行わせるときには、前記第1移動装置及び前記第2移動装置を制御して、前記カバーを前記退避位置に移動させてから、前記糸捕捉案内部材を前記捕捉位置に移動させることを特徴とする請求項1〜4に記載の糸巻取装置。
  7. 前記巻取部は、前記給糸部及び前記糸継部よりも上方に位置し、
    前記カバーは、下側が開口しており、
    前記退避位置が前記カバー位置よりも上方の位置であることを特徴とする請求項6に記載の糸巻取装置。
  8. 前記巻取部は、
    前記パッケージを、軸方向が上下方向と交差する第1方向と平行となるような姿勢で支持するクレードルと、
    前記第1方向に沿った方向に延び、前記クレードルに支持された前記パッケージに下方から接触する巻取ドラムと、を有し、
    前記クレードルは、前記第1方向に沿った方向に延びる第1軸を中心に揺動可能に支持されることで、前記パッケージを前記巻取ドラムに対して接離可能に構成され、
    前記カバーは、前記第1方向に沿った方向に延びる第2軸に揺動可能に支持されることで、前記カバー位置と前記退避位置との間で移動可能に構成されていることを特徴とする請求項6又は7に記載に糸巻取装置。
  9. 上下方向及び前記第1方向のいずれとも直交する第2方向において、
    前記第1軸は、前記巻取ドラムの回転軸よりも一方側に位置し、
    前記第2軸は、前記第1軸よりも前記一方側に位置することを特徴とする請求項8に記載に糸巻取装置。
  10. 前記吸引装置は、
    吸引源を含む吸引部と、
    前記吸引部と前記カバーとを接続する、可撓性を有する接続部材と、を有し、
    前記接続部材は、前記カバーの前記第2方向における前記一方側の端部に接続され、
    前記第2軸は、前記カバーの前記第2方向における前記一方側の端部に位置することを特徴とする請求項8又は9に記載の糸巻取装置。
  11. 前記第2軸は、前記カバーの前記第2方向における前記一方側の端部のうち、前記接続部材との接続部分よりも下側に位置することを特徴とする請求項10に記載の糸巻取装置。
  12. 前記巻取部は、
    前記パッケージを、軸方向が上下方向と交差する第1方向と平行となるような姿勢で支持するクレードルを有し、
    前記巻取部で形成されたパッケージを、上下方向及び前記第1方向のいずれとも直交する第2方向における一方側に排出させるための排出経路、をさらに備え、
    前記カバーは、
    前記第2方向における前記一方側の端部に形成され、前記排出経路を搬送されるパッケージを前記カバーの外部に導出させるためのパッケージ出口と、
    前記パッケージ出口を開閉する開閉部材と、を有することを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の糸巻取装置。
  13. 前記開閉部材は、前記第2方向と直交する第3軸を中心に揺動可能に支持されていることを特徴とする請求項12に記載の糸巻取装置。
  14. 前記巻取部は、前記パッケージを支持するクレードルを有し、
    前記カバーは、前記クレードルとともに前記パッケージを覆うことを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載の糸巻取装置。
  15. 前記カバーは少なくとも一部分が透明または半透明となっていることを特徴とする請求項1〜14のいずれかに記載の糸巻取装置。
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