JP2019018455A - コンクリートスラリー処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】発生する騒音を軽減させ静かに稼働させられるコンクリートスラリー処理装置を提供する。【解決手段】底面部5が略水平に形成された水槽1に傾斜面部6を形成し、長方形板状のレーキ52a,52bが適宜間隔で装着された無端状のコンベヤチェーン51a〜51dを駆動することで該レーキを該水槽の底面部から傾斜面部に沿って低速度で移動させ、底面部に沈降した固形分71を該レーキによって掻き揚げるようにしたコンクリートスラリー処理装置において、レーキ52a,52bは前記底面部5および傾斜面部6を進行する際にその進行方向に対し前面の伏角αが3度〜10度の俯せ状になるようにコンベヤチェーン51a〜51dに装着する。【選択図】図9

Description

本発明は、生コンを配送したコンクリートミキサー車のドラム内を洗浄した際に、ドラムから洗浄水とともに排出される泥水状のコンクリートスラリー(セメントスラッジともいう)を適切に処理するためのコンクリートスラリー処理装置に関するものである。
周知のように、生コン工場では配送先から帰ってきたコンクリートミキサー車のドラムを洗浄すると、ドラム内に残っている生コン(戻りコンという)が洗浄水とともに排出される。
下記特許文献1に示される処理装置は、こうして排出されたコンクリートスラリーを水槽に投入し、砂利,砂等の固形分を該水槽の底面部に沈降させるとともに、コンベヤチェーンを低速で駆動することによって該固形分をゆっくり掻き揚げる一方、該水槽の一側に複数本の円筒状部材(以下、パイプという)を横架状に段積みしてなる水切ゲートを設け、コンクリートスラリー中の水分を各パイプ間の僅かな隙間から流出させ、この水分は洗浄水として再利用し、掻き揚げられた固形分はセメントの水和反応で固結させることにより、路盤材等に再利用できるようにするコンクリートスラリー処理装置である。
また、下記特許文献2に示された処理装置は、上記水切ゲートを構成するパイプを自転させて各パイプ間の隙間を適時拡大することにより、各パイプ間が固形分によって目詰まりするのを防止できるようにしたものである。
特許第4277057号公報 特許第5638487号公報
ところで、従来の上記コンクリートスラリー処理装置では、コンクリートミキサー車から水槽内へ投入したコンクリートスラリーが水切ゲートを設けた部位に直に流れてしまうので、水槽内で固形分を沈降させる十分な時間がなく、水切ゲートから固形分が直に排出されてしまうという問題があるとともに、該水切ゲートが頻繁に目詰まりするという問題、および、新たにコンクリートスラリーが投入される度に水槽内全体が攪拌されてしまうので、固形分が沈降するのが妨害されるという問題がある。
また、従来の上記コンクリートスラリー処理装置は、固形分を掻き揚げたコンベヤチェーンの後方への帰戻部位も水槽中を移動する構成であったので、帰戻中のコンベヤチェーンによっても水槽が撹拌され、固形分が沈降するのが妨害されていた。
なお、水槽を大きくすることにより、水槽内にコンクリートスラリーが滞留する時間を長くすることが考えられるが、水槽の大きさは工場敷地の広さや製造コストにより制限されることから、十分に大きくはできないという問題がある。
また、上記コンクリートスラリー処理装置は、固形分を沈降させるのに時間を要するとともに固形分がセメントの水和反応により水槽内で固結するのを防ぐために、コンベヤチェーンは常時駆動することが望ましく、深夜に亘っても駆動するとコンベヤチェーンに装着されているレーキが固形分との摩擦に伴い振動して騒音を発生することがあり、住宅地等では騒音問題を引き起こすおそれがあった。
本発明はこのような問題点を解決しようとするものである。
そのために本発明に係るコンクリートスラリー処理装置は、底面部が略水平に形成された水槽に該底面部から斜め上方に連なる傾斜面部を形成し、長方形板状のレーキが適宜間隔で装着された無端状のコンベヤチェーンを駆動することで該レーキを該水槽の底面部から傾斜面部に沿って低速度で移動させ、該底面部に沈降した固形分を該レーキによって前記傾斜面部上に掻き揚げるようにしたコンクリートスラリー処理装置において、前記レーキは前記底面部および傾斜面部を進行する際にその進行方向に対し前面の伏角が3度〜10度の俯せ状になるように前記コンベヤチェーンに装着されていることを特徴とする。
また、本発明は上記コンクリートスラリー処理装置において、レーキは耐摩耗ゴム製であることを特徴とする。
前面が俯(うつぶ)せとなるようにレーキをコンベヤチェーンに装着したことにより、該レーキが水槽の底面部を進行する際、該底面部に堆積した固形分との摩擦によって生じる該レーキの物理的負荷が軽減される。このため、該レーキが進行するのに伴い振動し騒音を出すのを防ぐことができる。
本発明に係るコンクリートスラリー処理装置の縦断面図。 本発明に係るコンクリートスラリー処理装置の平面図。 図1のA−A線断面矢視図。 図1のB−B線断面矢視図。 図1のC−C線断面矢視図。 図2のD−D線断面矢視図。 本発明に係るコンクリートスラリー処理装置のレーキの斜視図。 本発明に係るコンクリートスラリー処理装置のレーキの斜視図。 本発明に係るコンクリートスラリー処理装置のレーキの作動状態を示す図1の要部の拡大図。
このコンクリートスラリー処理装置の水槽1は、図3、図4に示されるように、鋼板製の両側板2,3と、後側板4と、水平な底面部5とからなる上面が開放された平面視長方形状のもので、該水槽1の前縁に該底面部5から斜め上方に連なる傾斜面部6を形成している。該傾斜面部6は、図1に示したように支柱6aによって水平面に対して約30度傾斜するように支持され、該傾斜面部6の上端部には排出口9が開設され、該傾斜面部6の両側縁には側壁板7,8が形成されている。
また、水槽1の幅方向の略々中央に鋼板からなる間仕切板10を該水槽1の長手方向と平行なるように起立状に設け、該水槽1内を該間仕切板10によって第1域1aと第2域1bとに2分している。なお、該間仕切板10は前方縁が前記傾斜面部6までは達しておらず、該間仕切板10の前方縁と傾斜面部6と間に隙間があり、該隙間を通水部11としていて、第1域1aと第2域1bとが該通水部11にて連通するようにしている。また、該間仕切板10は地上からの高さが3m以上あり、水槽1の上方空間をも該間仕切板10によって仕切られるようにしている。このためコンクリートミキサー車80のドラムからコンクリートスラリーが勢いよく排出されても、該コンクリートスラリーが該間仕切板10に当たることで、該コンクリートスラリーは前記第1域1aにだけ確実に流れ込むようにしている。
また、前記水槽1の両側板2,3の外面側にそれぞれ適宜間隔でチャンネル部材からなる複数本の支柱20を適宜間隔で樹立し、該各支柱20上に横架した複数本の横架材21が前記間仕切板10の上端部上を横断し、該横架材21により天板22が水平に支持され、図4に示されるように、該天板22の上面にフラットバーからなるコンベヤチェーン帰戻用の4本のガイドレール23a〜23dを該水槽1の長手方向と平行なるように所定間隔で敷設している。なお、図5に示したように該水槽1の後部に樹立した支柱20および横架材21によっては下向円弧状に形成された弧状天井板24が支持され、該弧状天井板24の上面に下向円弧状の転向レール24a〜24dがそれぞれ前記各ガイドレール23a〜23dの後端部と連なるように固着されている。
また、前記転向レール24a〜24dの直下に位置する水槽1後部の両側板2,3間に支軸25を水平に横架し、該支軸25に円板状のガイドホイール26a〜26dを適宜間隔で固設している。
また、水槽1の底面部5と傾斜面部6との境の両側板2,3間に取付部27を設け、該取付部27に流体圧シリンダ28a,28bを固設し、該流体圧シリンダ28a,28bの作動軸に横架棒29を設けるとともに、該横架棒29に扇形板31a〜31dを固設し、該各扇形板31a〜31dの先端部外周に円弧状の押付レール32a〜32dを固着している。このため、該流体圧シリンダ28a,28bを作動させると横架棒29,扇形板31a〜31d,押付レール32a〜32dが上下動し、該押付レール32a〜32dを適宜高さに微調整して設定できるようにしている。なお、該押付レール32a〜32dの設定高さを調整し得るようにするためには、必ずしもこうした流体圧シリンダを使用しなくても、例えば前記横架棒29をネジ締めにより前記取付部27に装着し、必要に応じて該ネジを緩めることで該押付レール32a〜32dの高さを調整し得るようにしてもよい。
また、前記傾斜面部6の側壁板7,8の上端部付近に軸受34a,34bを設けることにより回転軸35を回転自在に軸支し、該回転軸35に4つのスプロケット36a〜36dを適宜間隔で固設するとともに、該側壁板7の上部に据付台38を構築し該据付台38上にモータと減速機とからなる駆動機構39を支持し、該駆動機構39の回転出力軸に固着したスプロケット40と前記回転軸35の一端部に固設したスプロケット41とに伝動チェーン42を巻掛し、該駆動機構39を作動させることで該伝動チェーン42を介して回転軸35が回転駆動され、スプロケット36a〜36dが矢印の方向に低速で回転動されるようにしている。
一方、図7〜図9に示したように多数のリンク45をそれぞれローラー46を間に介して連鎖することにより、4本のコンベヤチェーン51a〜51dをそれぞれ無端状に形成する。なお、コンベヤチェーン51a〜51dを構成する多数のリンク45の内の長手方向に一定個数の間隔にては外方にL字状に屈曲した取付片45aを一体に形成してなるリンクを介在させている。このため、該取付片45aに対しボルト45bを螺合することにより、コンベヤチェーン51aとコンベヤチェーン51bとに亘ってレーキ52aを装着するための取付金具53aが固着されるようにしている。また同様にコンベヤチェーン51cとコンベヤチェーン51dとに亘ってレーキ52bが装着されるように取付金具53bを該コンベヤチェーン51cの取付片45aとコンベヤチェーン51dの取付片45aにそれぞれボルト45bを螺合している。そして、該各コンベヤチェーン51a〜51dを前記ガイドホイール26a〜26dの外周および前記押付レール32a〜32dの下側に通すことにより、該コンベヤチェーン51a〜51dを水槽1の底面部5から傾斜面部6に亘って張設するとともに、該各コンベヤチェーン51a〜51dを前記スプロケット36a〜36dに巻掛し、該コンベヤチェーン51a〜51dをさらに前記ガイドレール23a〜23d上に支持し、前記転向レール24a〜24dに摺接させ、前記ガイドホイール26a〜26dの外周に至っては水槽1の底面部5に沿うように、該コンベヤチェーン51a〜51dを大きな環状に巻掛する。
これにより、前記駆動機構39を作動させたとき、コンベヤチェーン51a〜51dはスプロケット36a〜36dによって牽引されて水槽1の底面部5と傾斜面部6に亘って図1の矢印に示した方向に移動し、レーキ52a,52bを該底面部5から該傾斜面部6に沿って低速度でゆっくりと移動させる。そして該スプロケット36a〜36dによって上方に転方したコンベヤチェーン51a〜51dはガイドレール23a〜23d上に支持されて後方へ帰戻し、転向レール24a〜24dに沿って下向きに方向転換されて水槽1内に入り、ガイドホイール26a〜26dの外周に摺接することで再び底面部5に沿って前方に進行し巡回するようになる。このようにコンベヤチェーン51a〜51dは、水槽1の底面部5から傾斜面部6に亘ってが往路となり前記ガイドレール23a〜23d上が帰路となるように大きな環状に張設される。
なお、コンベヤチェーン51a,51bは水槽1の前記第1域1aを傾斜面部6に向けて進行し、コンベヤチェーン51c,51dは水槽1の前記第2域1bを傾斜面部6に向けて進行する。該コンベヤチェーン51aとコンベヤチェーン51bとに亘っては前記したように取付金具53aがボルト53により固着され、該取付金具53aにレーキ52aが固着され、コンベヤチェーン51cとコンベヤチェーン51dとに亘っては取付金具53bがボルト53により固着され、該取付金具53bにレーキ52bを固着されている。このため、一方のレーキ52aは第1域1aを傾斜面部6に向けて移動し、他方のレーキ52bは第2域1bを傾斜面部6に向けて移動する。
該レーキ52a,52bは、耐摩耗性ゴム製の厚さ2cm程度の長方形板状のもので、図9に矢印で示した進行方向に対し前面の伏角αが3度〜10度の俯せ状となるように装着される。即ち、取付金具53a,53bは、板面部55と板面部56とが略三角形の補強板57を溶接することにより横断面が略L字状となるように形成され、該板面部55,56の内角が80度〜87度の鋭角に形成され、該板面部55の前面にレーキ52a,52bを配置し、該レーキ52a,52bに形成された取付孔52a′,52b′を覆うように座金板58a,58bを配置し、ボルト58を該座金板58a,58bおよび該取付孔52a′,52b′に貫挿し、該ボルト58の先を板面部56の内面に溶接された長ナット59に螺合することにより、該レーキ52a,52bを前面が3度〜10度の俯せ状となるようにコンベヤチェーン51a〜51dに止着している。なお、取付孔52a′,52b′は上下方向に長いことから取付金具53a,53bに対し該レーキ52a,52bの取付位置を上下方向に微調整し、該レーキ52a,52bの先端縁が摩耗した場合に対処し得る。
一方、水槽1における前記第2域1bの前記通水部11から離れた部位であって側板3の端に、図5,図6に示したように、複数本のパイプ60a〜60gを一鉛直面内にて水平横架状なるように段積してなる水切ゲート61を設け、該水切ゲート61が該水槽1の第2域1bの側板3の一部をなすようにしている。該水切ゲート61は、具体的には、適宜間隔で樹立したチャンネル部材からなる支柱62a,62b間に横架柱62cを設けることで門形に形成し、該支柱62a,62bの間に複数本のパイプ60a〜60gの両端部を遊嵌することで該パイプ60a〜60gを互いに線接触状態にして段積し、該横架柱62cに止着した棒材64およびバネ65によって押圧部材66を下向きに付勢し、該押圧部材66を最上段のパイプ60aの上面に当接させて該パイプ60a〜60gを弾性的に押し下げている。そして、該パイプ60aの下に位置するパイプ60b〜60gの外周面にレバー67b〜67gを突設し、前記横架柱62cに支持した流体圧シリンダ68b〜68gの作動杆を該レバー67b〜67gの先端部にピンを介して連結し、該流体圧シリンダ68b〜68gを伸縮作動させることにより、該各パイプ60b〜60gが自転するようにしている。なお、該パイプ60b〜60gの両端部寄りの外周面にそれぞれクサビ状の突起69を固着し、パイプ60b〜60gを自転させたときに該突起69が該パイプ60a〜60g間に介入することで該各パイプ60a〜60g間の隙間が適宜拡大され、目詰まりが解消されるようにしている。
なお、70は水槽1の後側板4に設けられたオーバーフロー樋である。
このように構成したコンクリートスラリー処理装置では、図2に示したように、コンクリートミキサー車80が水槽1の横に前記第1域1aと相対するように停車され、該コンクリートミキサー車80から泥水状のコンクリートスラリーが該第1域1aに投入される。なお、間仕切板10は背高に形成されていることから、コンクリートミキサー車80から放出されたコンクリートスラリーが直接第2域1bに入ることはなく、天板22上に位置するガイドレール23a〜23dに該コンクリートスラリーが当たることもない。
そして第1域1aに投入されたコンクリートスラリーは、図3に破断線の矢印で示したように、第1域1aを間仕切板10に沿って通水部11の方に流れ、該通水部11にてUターンして第2域1bに流れ、該第2域1bの終端部に設けられた水切ゲート61に至る。このようにコンクリートスラリーが間仕切板10をUターンして流れることで、コンクリートスラリーが水切ゲート61に到達するまでの時間が長くなるため、水槽1はさほど大きくしなくても、コンクリートスラリー中の砂利,砂等の固形分が沈降するのに十分な滞留時間が得られる。従って狭い敷地にも設置が可能となる。
そして、駆動機構39を作動させコンベヤチェーン51a〜51dを巡回動させることにより、レーキ52a,52bが底面部5に堆積した固形分71を傾斜面部6に向けてゆっくりと押すことから該固形分71を傾斜面部6に掻き揚げる。なお、レーキ52a,52bをこのように低速度でゆっくり移動させることで、水槽1内で沈降した固形分71が再び舞い上がるのが防がれる。そして固形分71が傾斜面部6上をゆっくり上方に移動することで、該固形分71に付着していた水分の多くは該傾斜面部6上を流下し水槽1に戻る。このため、固形分71を傾斜面部6の上方まで移動させることで水切がよくなり、水分割合が小さい固形分71が排出口9より排出される。なお、排出口9より排出された固形分71は、セメントの水和反応により硬い塊状に固まるので、安定廃棄物として処分し得る。また、こうして出来た塊状の安定廃棄物をクラッシャー(図示せず)により一定の大きさに破砕することによっては路盤材として有効に使用することができる。
一方、第2域1bに設けられている水切ゲート61まで流れ来た水は、該水切ゲート61のパイプ60a〜60gの隙間から水槽外に排出され、排出された水はタンク(図示せず)に一時的に貯留した後、コンクリートミキサー車80を洗浄する際の洗浄水等として再利用される。該水切ゲート61は、複数本のパイプ60a〜60gが線接触するように段積され、該パイプ60a〜60gを上方から押圧部材66によって弾性的に押し下げていることから、該水切ゲート61まで流れ来ても未だ残っていたコンクリートスラッジ中の微砂等の固形分は該パイプ60a〜60gによって堰き止められる一方、水分は該各パイプ60a〜60g間の僅かな隙間から水槽外へ流出する。
そして、適当な時期に前記シリンダ68b〜68gを伸縮作動させることによっては、パイプ60b〜60gが自転し、突起69が該各パイプ60a〜60gの間に挟入し、該各パイプ60a〜60gの隙間が拡大されることから、該隙間に付着した固形分が排出され、目詰まりが解消される。
また、このコンクリートスラリー処理装置は、レーキ52a,52bを前面が進行方向に対して俯(うつぶ)せ状になるようにコンベヤチェーン51a〜51dに装着されているので、該レーキ52a,52bが水槽1の底面部5を進行する際に該レーキの下縁部と該底面部5に堆積した固形分との摩擦によって生じる該レーキの物理的負荷が軽減される。即ち、該レーキの下縁部は堆積した固形分との摩擦により後方に押圧されるが、その際、該レーキは、伏角αが3度〜10度の俯せ状に設けられていることから、固形分から該レーキに掛かる押圧力が該レーキを圧縮する方向へは掛かり難くなり該レーキの物理的負荷が軽減される。このため、こうした圧縮力に対する該レーキの反発力が軽減され、該レーキから振動に伴う騒音が発生し難くなる。なお、伏角αが3度以下では、このような押圧力を逃がす作用は十分でなく、振動、騒音を発生させ易い。また、伏角αが10度以上であると、該レーキの前面に当たった固形分が該前面に沿って無用に下方へ導かれ、該固形分を下方に押し付けてしまうので好ましくない。このため伏角αは3度〜10度とするのがよい。こうすることで、騒音の発生が少なくなり、深夜に亘って駆動しても静かに駆動できる。
なお、レーキ52a,52bは、耐摩耗性ゴム製であっても鋼板製であってもよいが、耐摩耗性ゴム製のものにすることによっては、その物性により微細な振動が吸収され易くなるので、鋼板製とするよりも一層確実に騒音発生のおそれを無くすことができる。
このコンクリートスラリー処理装置では、水槽1に間仕切板10を設け、コンクリートミキサー車80等から第1域1aにコンクリートスラリーが投入されるようにしたことにより、コンクリートスラリーが投入された際の該水槽1内のコンクリートスラリーの流動が該間仕切板10によって止められ、コンクリートスラリー投入時に第2域1bまで含めて水槽1全体が攪拌されることがないとともに、該コンクリートスラリーは第1域1aから該間仕切板10をUターンして第2域1bに流れ、水切ゲート61に達するので、コンクリートスラリーが該水槽1内に十分な時間滞留し、その間により多くの固形分71が底面部5に沈降する。このため、水槽1を大きくしなくても固液分離性能が著しく向上し、水切ゲート61から常にスムースに水分が排出され、従来のように水切ゲート61が頻繁に目詰まりすることもない。
また、コンベヤチェーン51a〜51dの帰路が間仕切板10よりも高所であることから、コンクリートミキサー車80から排出されたコンクリートスラリーが帰戻り中のコンベヤチェーン51a〜51dに付着することがないとともに、帰戻りしたコンベヤチェーン51a〜51dは、水槽1の後部からが該水槽1内に入るので、帰戻り中のコンベヤチェーン51a〜51dにより水槽1内が撹拌されて該水槽1内の固形分の沈降を妨害することもない。従って、こうした構造によれば、水槽1内おけるコンクリートスラリー中の固形分の沈降が促進される。
なおこの実施形態ではパイプ60a〜60gを段積してなる水切ゲートを設けたが、第2域に設ける水切ゲートは必ずしもこうした構造のものでなくても、一定以上の固液分離性能を有する従来からの濾過装置、脱水装置等を設けてもよい。
本発明に係るコンクリートスラリー処理装置は、生コン工場に設置することの他、ヒューム管、電柱パイル、コンクリートブロック等のコンクリート二次製品工場に設置しても、ミキサー,ホッパー,成形型等の設備を洗浄した際に生じるセメントスラッジを固液分離処理するのに使用できる。
1 水槽
5 底面部
6 傾斜面部
9 排出口
39 駆動機構
51a〜51d コンベヤチェーン
52a,52b レーキ
53 取付金具
61 水切ゲート
71 固形分
80 コンクリートミキサー車
α 伏角

Claims (2)

  1. 底面部が略水平に形成された水槽に該底面部から斜め上方に連なる傾斜面部を形成し、長方形板状のレーキが適宜間隔で装着された無端状のコンベヤチェーンを駆動することで該レーキを該水槽の底面部から傾斜面部に沿って低速度で移動させ、該底面部に沈降した固形分を該レーキによって前記傾斜面部上に掻き揚げるようにしたコンクリートスラリー処理装置において、前記レーキは前記底面部および傾斜面部を進行する際にその進行方向に対し前面の伏角が3度〜10度の俯せ状になるように前記コンベヤチェーンに装着されていることを特徴とするコンクリートスラリー処理装置。
  2. 前記レーキは耐摩耗ゴム製である請求項1に記載したコンクリートスラリー処理装置。
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