JP6590228B2 - コンクリートスラリー処理装置 - Google Patents
コンクリートスラリー処理装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6590228B2 JP6590228B2 JP2017138823A JP2017138823A JP6590228B2 JP 6590228 B2 JP6590228 B2 JP 6590228B2 JP 2017138823 A JP2017138823 A JP 2017138823A JP 2017138823 A JP2017138823 A JP 2017138823A JP 6590228 B2 JP6590228 B2 JP 6590228B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water tank
- concrete slurry
- concrete
- surface portion
- conveyor chain
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Description
下記特許文献1に示される処理装置は、こうして排出されたコンクリートスラリーを水槽に投入し、砂利,砂等の固形分を該水槽の底面部に沈降させるとともに、コンベヤチェーンを低速で駆動することによって該固形分をゆっくり掻き揚げる一方、該水槽の一側に複数本の円筒状部材(以下、パイプという)を横架状に段積みしてなる水切ゲートを設け、コンクリートスラリー中の水分を各パイプ間の僅かな隙間から流出させ、この水分は洗浄水として再利用し、該コンベヤチェーンによって掻き揚げた固形分はセメントの水和反応で固結させることにより、路盤材等に再利用できるようにするコンクリートスラリー処理装置である。
また、下記特許文献2に示された処理装置は、上記水切ゲートを構成するパイプを自転させて各パイプ間の隙間を適時拡大することにより、各パイプ間が固形分によって目詰まりするのを防止できるようにしたものである。
また、従来の上記コンクリートスラリー処理装置は、固形分を掻き揚げたコンベヤチェーンの後方への帰戻部位も水槽内を移動する構成であったので、帰戻中のコンベヤチェーンによっても水槽内が撹拌され、固形分が沈降するのが妨害されていた。
なお、水槽を大きくすることにより、水槽内にコンクリートスラリーが滞留する時間を長くすることが考えられるが、水槽の大きさは工場敷地の広さ等により制限されることから、十分に大きくはできないという問題がある。
また、上記コンクリートスラリー処理装置は、固形分を沈降させるのに時間を要するとともに固形分がセメントの水和反応により水槽内で固結するのを防ぐために、コンベヤチェーンを常時駆動することが望ましいが、深夜に亘っても駆動するとコンベヤチェーンに装着されているレーキが固形分との摩擦に伴い振動して騒音を発生するおそれがあり、住宅地等では騒音問題を引き起こすおそれがあった。
本発明はこのような問題点を解決しようとするものである。
また本発明は上記コンクリートスラリー処理装置において、水槽は生コン工場におけるコンクリートミキサー車の洗浄場に隣接するように設けられ、コンクリートミキサー車から排出されるコンクリートスラリーは前記間仕切板に当たることで水槽の前記第1域に限定的に投入されるようにしたことを特徴とする。
また、水槽1の幅方向の略々中央に鋼板からなる間仕切板10を該水槽1の長手方向と平行なるように起立状に設け、該水槽1内を該間仕切板10によって第1域1aと第2域1bとに2分している。なお、該間仕切板10は前方縁が前記傾斜面部6までは達しておらず、該間仕切板10の前方縁と傾斜面部6と間に隙間があり、該隙間を通水部11としていて、第1域1aと第2域1bとが該通水部11にて連通するようにしている。また、該間仕切板10は地上からの高さが3m以上あり、水槽1の上方空間をも該間仕切板10によって仕切られるようにしている。このためコンクリートミキサー車80のドラムからコンクリートスラリーが勢いよく排出されても、該コンクリートスラリーが該間仕切板10に当たることで、該コンクリートスラリーは前記第1域1aにだけ確実に流れ込むようにしている。
また、水槽1の底面部5と傾斜面部6との境の両側板2,3間に取付部27を設け、該取付部27に流体圧シリンダ28a,28bを固設し、該流体圧シリンダ28a,28bの作動軸に横架棒29を設けるとともに、該横架棒29に扇形板31a〜31dを固設し、該各扇形板31a〜31dの先端部外周に円弧状の押付レール32a〜32dを固着している。このため、該流体圧シリンダ28a,28bを作動させると横架棒29,扇形板31a〜31d,押付レール32a〜32dが上下動し、該押付レール32a〜32dを適宜高さに微調整して設定できるようにしている。なお、該押付レール32a〜32dの設定高さを調整し得るようにするためには、必ずしもこうした流体圧シリンダを使用しなくても、例えば前記横架棒29をネジ締めにより前記取付部27に装着し、必要に応じて該ネジを緩めることで該押付レール32a〜32dの高さを調整し得るようにしてもよい。
また、前記傾斜面部6の側壁板7,8の上端部付近に軸受34a,34bを設けることにより回転軸35を回転自在に軸支し、該回転軸35に4つのスプロケット36a〜36dを適宜間隔で固設するとともに、該側壁板7の上部に据付台38を構築し該据付台38上にモータと減速機とからなる駆動機構39を支持し、該駆動機構39の回転出力軸に固着したスプロケット40と前記回転軸35の一端部に固設したスプロケット41とに伝動チェーン42を巻掛し、該駆動機構39を作動させることで該伝動チェーン42を介して回転軸35が回転駆動され、スプロケット36a〜36dが矢印の方向に低速で回転動されるようにしている。
該レーキ52a,52bは、耐摩耗性ゴム製の厚さ2cm程度の長方形板状のもので、図9に矢印で示した進行方向に対し前面の伏角αが3度〜10度の俯せ状となるように装着される。即ち、取付金具53a,53bは、板面部55と板面部56とが略三角形の補強板57を溶接することにより横断面が略L字状となるように形成され、該板面部55,56の内角が80度〜87度の鋭角に形成され、該板面部55の前面にレーキ52a,52bを配置し、該レーキ52a,52bに形成された取付孔52a′,52b′を覆うように座金板58a,58bを配置し、ボルト58を該座金板58a,58bおよび該取付孔52a′,52b′に貫挿し、該ボルト58の先を板面部56の内面に溶接された長ナット59に螺合することにより、該レーキ52a,52bを前面が3度〜10度の俯せ状となるようにコンベヤチェーン51a〜51dに止着している。なお、取付孔52a′,52b′は上下方向に長いことから取付金具53a,53bに対し該レーキ52a,52bの取付位置を上下方向に微調整し、該レーキ52a,52bの先端縁が摩耗した場合に対処し得る。
なお、70は水槽1の後側板4に設けられたオーバーフロー樋である。
そして第1域1aに投入されたコンクリートスラリーは、図3に破断線の矢印で示したように、第1域1aを間仕切板10に沿って通水部11の方に流れ、該通水部11にてUターンして第2域1bに流れ、該第2域1bの終端部に設けられた水切ゲート61に至る。このようにコンクリートスラリーが間仕切板10をUターンして流れることで、コンクリートスラリーが水切ゲート61に到達するまでの時間が長くなるため、水槽1はさほど大きくしなくても、コンクリートスラリー中の砂利,砂等の固形分が沈降するのに十分な滞留時間が得られる。従って狭い敷地にも設置が可能となる。
そして、適当な時期に前記シリンダ68b〜68gを伸縮作動させることによっては、パイプ60b〜60gが自転し、突起69が該各パイプ60a〜60gの間に挟入し、該各パイプ60a〜60gの隙間が拡大されることから、該隙間に付着した固形分が排出され、目詰まりが解消される。
なお、レーキ52a,52bは、耐摩耗性ゴム製であっても鋼板製であってもよいが、耐摩耗性ゴム製のものにすることによっては、その物性により微細な振動が吸収され易くなるので、鋼板製とするよりも一層確実に騒音発生のおそれを無くすことができる。
また、コンベヤチェーン51a〜51dの帰路が間仕切板10よりも高所であることから、コンクリートミキサー車80から排出されたコンクリートスラリーが帰戻り中のコンベヤチェーン51a〜51dに付着することがないとともに、帰戻りしたコンベヤチェーン51a〜51dは、水槽1の後部からが該水槽1内に入るので、帰戻り中のコンベヤチェーン51a〜51dにより水槽1内が撹拌されて該水槽1内の固形分の沈降を妨害することもない。従って、こうした構造によれば、水槽1内おけるコンクリートスラリー中の固形分の沈降が促進される。
なおこの実施形態ではパイプ60a〜60gを段積してなる水切ゲートを設けたが、第2域に設ける水切ゲートは必ずしもこうした構造のものでなくても、一定以上の固液分離性能を有する従来からの濾過装置、脱水装置等を設けてもよい。
1a 第1域
1b 第2域
5 底面部
6 傾斜面部
10 間仕切板
11 通水部
23a〜23d ガイドレール
51a〜51d コンベヤチェーン
52a,52b レーキ
61 水切ゲート
71 固形分
80 コンクリートミキサー車
Claims (1)
- 平面視長方形状の水槽を生コン工場におけるコンクリートミキサー車の洗浄場に隣接するように設け、該水槽の底面部を略水平に形成し、該水槽の前縁に該底面部から斜め上方に連なる傾斜面部を形成し、該水槽の幅方向略々中央に該水槽の長手方向と平行なるように間仕切板を起立状に設けて該水槽を第1域と第2域とに仕切するとともに、該水槽の上方空間をも該間仕切板によって仕切することでコンクリートミキサー車から排出されるコンクリートスラリーが該間仕切板に当たって該コンクリートスラリーが該水槽の該第1域に限定的に投入されるようにし、該間仕切板の前方縁と前記傾斜面部との隙間を通水部として該通水部にて前記第1域と第2域とを連通させ、該第2域に水切ゲートを設け、前記第1域に投入されたコンクリートスラリーが前記通水部をUターンして該第2域に流れて該コンクリートスラリー中の水分が前記水切ゲートから排出されるようにし、無端状のコンベヤチェーンに適宜間隔でレーキを装着し、前記間仕切板の上方にコンベヤチェーン帰戻用のガイドレールを配設し、該コンベヤチェーンを前記水槽の底面部から傾斜面部に亘ってを往路とし前記ガイドレールを帰路とするように張設し、該コンベヤチェーンを駆動することで、前記レーキが前記水槽の底面部から傾斜面部に沿って移動し前記第1域および前記第2域に沈降した固形分が該レーキによって該傾斜面部に掻き揚げられるようにするとともに、該コンベヤチェーンは前記ガイドレールに支持されることで前記水槽の後部から該水槽内に帰戻りするようにしたことを特徴とするコンクリートスラリー処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017138823A JP6590228B2 (ja) | 2017-07-18 | 2017-07-18 | コンクリートスラリー処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017138823A JP6590228B2 (ja) | 2017-07-18 | 2017-07-18 | コンクリートスラリー処理装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019018454A JP2019018454A (ja) | 2019-02-07 |
JP6590228B2 true JP6590228B2 (ja) | 2019-10-16 |
Family
ID=65354078
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017138823A Active JP6590228B2 (ja) | 2017-07-18 | 2017-07-18 | コンクリートスラリー処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6590228B2 (ja) |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS49125971U (ja) * | 1973-02-22 | 1974-10-29 | ||
JP2581314Y2 (ja) * | 1992-05-28 | 1998-09-21 | 株式会社オーツカテック | 高圧水切削器用スラッジ回収装置 |
JP2007136268A (ja) * | 2005-11-15 | 2007-06-07 | Industria:Kk | 微細物除去装置及び循環処理システム |
JP5638487B2 (ja) * | 2011-08-31 | 2014-12-10 | 森 照雄 | 脱水装置 |
-
2017
- 2017-07-18 JP JP2017138823A patent/JP6590228B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2019018454A (ja) | 2019-02-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5923874B2 (ja) | 付着土砂除去装置および付着土砂除去方法 | |
CN108015094A (zh) | 建筑垃圾分类装置 | |
KR100689098B1 (ko) | 건설 폐기물 습식처리장치 | |
CN111495571A (zh) | 混凝土污水砂石分离一体化设备及分离方法 | |
KR101570830B1 (ko) | 골재 및 토사의 연속 혼합장치 | |
JP2009208278A (ja) | 残存生コンクリート脱水処理装置 | |
KR100668443B1 (ko) | 건설폐기물의 습식처리장치용 침전물 배출장치 | |
JP6590228B2 (ja) | コンクリートスラリー処理装置 | |
JP4277057B1 (ja) | セメントスラッジ脱水処理装置 | |
JP6843447B2 (ja) | コンクリートスラリー処理装置 | |
CN115430605B (zh) | 一种砂石加工分离机 | |
JP2019018455A (ja) | コンクリートスラリー処理装置 | |
JP5638487B2 (ja) | 脱水装置 | |
US20200070178A1 (en) | Apparatus for processing wet aggregate material | |
JP2010221537A (ja) | セメントスラッジの固結処理促進方法 | |
JP6309722B2 (ja) | 廃棄生コン分別処理装置 | |
JP2004066140A (ja) | コンクリート脱水装置及び産業廃棄物処理方法 | |
JP6456870B2 (ja) | コンクリートスラリー処理装置 | |
KR100400197B1 (ko) | 습식 재생골재 선별장치 | |
JP2641849B2 (ja) | 泥土モルタルに混練する掘削土の処理方法及びその装置 | |
JP7301429B1 (ja) | コンクリートスラリー処理装置における水切ゲート | |
KR100500799B1 (ko) | 재생골재용 표면박리장치 | |
CN215962453U (zh) | 一种砂石分离机 | |
JPH0335980B2 (ja) | ||
CN215140870U (zh) | 一种洗砂系统 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20180215 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20190121 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20190129 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190329 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20190820 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20190904 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6590228 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |