JP2019018269A - 球体挙動計測装置及び球体挙動計測方法 - Google Patents

球体挙動計測装置及び球体挙動計測方法 Download PDF

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Toru Kawahara
徹 河原
祐生 増田
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Abstract

【課題】第一回転盤と第二回転盤の相対回転速度を変化させても所定の球体の回転状態を容易に撮像し続けることできる球体挙動計測装置及び球体挙動計測方法を提供する。【解決手段】制御装置16は、第一研磨盤23及び第二研磨盤33を互いに逆方向に回転させ、第一研磨盤23及び第二研磨盤33の他方の回転速度N2の絶対値が、第一研磨盤23及び第二研磨盤33の一方の回転速度N1の絶対値の最大値N1maxと最小値N1minの間に含むように制御しており、第一研磨盤23及び第二研磨盤33の一方の回転速度N1の絶対値N1midが第一研磨盤23及び第二研磨盤33の他方の回転速度N2の絶対値と同じになるときと、球体2が撮像装置19の撮像範囲を通過するときとが一致するように、第一研磨盤23及び第二研磨盤33の各回転速度を制御する。【選択図】図6

Description

本発明は、球体挙動計測装置及び球体挙動計測方法に関するものである。
特許文献1には、互いに対向し同軸で逆方向に同一回転速度で回転する第一、第二回転盤と、第一回転盤と第二回転盤の間に配置され球体を保持する保持板と、第一回転盤と第二回転盤の径方向外側に配置される撮像装置とを備える球体研磨装置が記載されている。第一回転盤と第二回転盤には、球体を研磨する部位である環状溝が形成される。球体研磨装置は、第一回転盤と第二回転盤を回転させ、環状溝に配置され保持板に保持される球体を研磨する。そして、撮像装置により第一回転盤と第二回転盤との対向領域に位置する球体の回転状態を撮像して球体の挙動を計測する。
特許文献2には、互いに対向し同軸で逆方向に変化する回転速度で回転する第一回転盤と第二回転盤を備える球体研磨装置が記載されている。第一回転盤と第二回転盤には、球体を研磨する部位である環状溝が形成される。球体研磨装置は、第一回転盤と第二回転盤を回転させ、環状溝に配置される球体を研磨する。この球体研磨装置は、第一回転盤と第二回転盤の相対回転速度を変化させているので、球体を満遍なく回転させることができ、特許文献1に記載の球体研磨装置よりも球体の真球度を向上できる。
特開2016−221586号公報 特開2016−203360号公報
特許文献1に記載の球体研磨装置は、第一回転盤と第二回転盤を逆方向に同一回転速度で回転させているため、環状溝において球体は公転方向には移動せずに同じ位置で自転する。従って、撮像装置は、常に同一の球体の回転状態を撮像し続けることができる。一方、特許文献2に記載の球体研磨装置は、第一回転盤と第二回転盤を逆方向に変化する回転速度で回転させているため、環状溝において球体は公転方向に移動する。このため、この球体研磨装置に特許文献1に記載の撮像装置を備えても、公転の切り換わり時における所定の球体の回転状態を撮像し続けることは困難である。
本発明は、第一回転盤と第二回転盤の相対回転速度を変化させても所定の球体の回転状態を容易に撮像し続けることできる球体挙動計測装置及び球体挙動計測方法を提供することを目的とする。
(1.球体挙動計測装置)
球体挙動計測装置は、中心軸線回りに回転可能に設けられ、一方の面に前記中心軸線回りに環状に形成される第一研磨溝を有する第一研磨盤と、前記第一研磨盤の中心軸線と同軸上の中心軸線回りに回転可能に設けられ、前記第一研磨盤の前記一方の面に対向する面に、前記中心軸線回りに環状に形成される第二研磨溝を有する第二研磨盤と、前記第一研磨盤及び前記第二研磨盤の一方の回転速度を、前記第一研磨盤及び前記第二研磨盤の他方の回転速度に対して相対的に変動させて、前記第一研磨盤及び前記第二研磨盤の各回転を制御する制御装置と、前記第一研磨溝及び前記第二研磨溝により球体を研磨するときの球体の挙動を計測するために、前記球体の特異点を撮像する撮像装置と、を備える。
前記制御装置は、前記第一研磨盤及び前記第二研磨盤を互いに逆方向に回転させ、前記第一研磨盤及び前記第二研磨盤の他方の回転速度の絶対値が、前記第一研磨盤及び前記第二研磨盤の一方の回転速度の絶対値の最大値と最小値の間に含むように制御しており、前記第一研磨盤及び前記第二研磨盤の一方の回転速度の絶対値が前記第一研磨盤及び前記第二研磨盤の他方の回転速度の絶対値と同じになるときと、前記球体が前記撮像装置の撮像範囲を通過するときとが一致するように、前記第一研磨盤及び前記第二研磨盤の各回転速度を制御する。
(2.球体挙動計測方法)
また、球体挙動計測方法は、前記球体挙動計測装置により行う方法であり、前記第一研磨盤及び前記第二研磨盤を互いに逆方向に回転させ、前記第一研磨盤及び前記第二研磨盤の一方の回転速度を、前記第一研磨盤及び前記第二研磨盤の他方の回転速度に対して相対的に変動させる際、前記第一研磨盤及び前記第二研磨盤の他方の回転速度の絶対値が、前記第一研磨盤及び前記第二研磨盤の一方の回転速度の絶対値の最大値と最小値の間に含むように制御しており、前記第一研磨盤及び前記第二研磨盤の一方の回転速度の絶対値が前記第一研磨盤及び前記第二研磨盤の他方の回転速度の絶対値と同じになるときと、前記球体が前記撮像装置の撮像範囲を通過するときとが一致するように、前記第一研磨盤及び前記第二研磨盤の各回転速度を制御する。
(3.球体挙動計測装置及び球体挙動計測方法による効果)
上述した球体挙動計測装置及び球体挙動計測方法によれば、第一研磨盤及び第二研磨盤の一方の回転速度の絶対値が第一研磨盤及び第二研磨盤の他方の回転速度の絶対値と同じになるときと、球体が撮像装置の撮像範囲を通過するときとが一致するように、第一研磨盤及び第二研磨盤の各回転速度を制御している。これにより、複数の球体の公転の切り換わり時における球体の回転状態を容易に撮像し続けることができるので、回転速度変動の効果を確認して研磨のメカニズムの解明や球体の真球度の向上に貢献できる。
本実施形態の球体挙動計測装置を備える球体研磨装置の構成を示す図である。 球体挙動計測装置を構成する保持器を径方向から見た軸線方向の断面図である。 図2の保持器をIII方向から見た図である。 球体挙動計測装置の構成部を含む制御装置を示すブロック構成図である。 球体挙動計測方法を説明するためのフローチャートである。 第一研磨盤と第二研磨盤の回転速度を示す図である。 保持器における所定の球体が他方方向に公転して撮像範囲(位相0)に達したときを示す図である。 所定の球体の公転方向が一方方向に反転して位相θに達したときを示す図である。 保持器における所定の球体が一方方向に公転して撮像範囲(位相0)に達したときを示す図である。 所定の球体の公転方向が他方方向に反転して位相‐θに達したときを示す図である。 保持器における所定の球体が他方方向に公転して撮像範囲(位相0)に達したときを示す図である。 球体のマーキングをz方向から見た図である。 球体のマーキングをy方向から見た図である。 球体のマーキングをx方向から見た図である。 第一研磨盤の回転速度の位相を図6の第一研磨盤の回転速度の位相よりも大きくした場合を示す図である。 第一研磨盤の回転速度の位相を図6の第一研磨盤の回転速度の位相よりも小さくした場合を示す図である。 第一研磨盤の回転速度の周期を図6の第一研磨盤の回転速度の周期よりも大きくした場合を示す図である。 第一研磨盤の回転速度の周期を図6の第一研磨盤の回転速度の周期よりも小さくした場合を示す図である。 第一研磨盤の回転速度の周期の一部を図6の第一研磨盤の回転速度の周期よりも小さくした場合を示す図である。 第一研磨盤の回転速度の位相の一部を図6の第一研磨盤の回転速度の位相よりも小さくした場合を示す図である。 保持器における所定の球体が他方方向に公転して撮像範囲(位相0)に達したときを示す図である。 所定の球体の公転方向が一方方向に反転して所定の球体とは別の球体が位相φに達したときを示す図である。 保持器における所定の球体とは別の球体が一方方向に公転して撮像範囲(位相0)に達したときを示す図である。
(1.球体挙動計測装置を備える球体研磨装置の構成)
本実施形態の球体挙動計測装置を備える球体研磨装置1について図1を参照して説明する。球体研磨装置1は、基台11、コラム12、第一移動体13、第二移動体14、上下駆動機構15、保持器17、撮像装置19及び制御装置16を備える。本実施形態の球体挙動計測装置は、保持器17、撮像装置19及び制御装置16(後述するモータ制御部51及び撮像制御部52(図4参照))を備える。
基台11は、床面に設置され、中央に上下方向への貫通孔11aを備える。コラム12は、基台11の上面に固定される。コラム12の側面には、上下方向に延びるガイドレール12a,12bが設けられる。
第一移動体13は、基台11の上面及び貫通孔11aに配置される。第一移動体13は、第一本体部21、第一研磨盤支持体22、第一研磨盤23、第一静圧軸受24及び第一モータ25を備える。
第一本体部21は、中央孔21aを有する円盤状に形成される。第一本体部21は、中央孔21aが基台11の貫通孔11aと同軸上に位置するように、基台11の上面に固定される。中央孔21aの中心軸線は、L1であり、鉛直軸方向に一致する。
第一研磨盤支持体22は、第一本体部21に対して、中心軸線L1の回りに回転可能に設けられる。第一研磨盤支持体22は、第一本体部21の中央孔21aを貫通する軸部22a、第一本体部21の上面及び下面に対向する円盤状のフランジ部22b,22cを備える。
第一研磨盤23は、第一研磨盤支持体22の上側のフランジ部22bの上面に一体的に固定される。つまり、第一研磨盤23は、第一本体部21に対して中心軸線L1の回りに回転可能に設けられる。
第一研磨盤23は、環状に形成される。さらに、第一研磨盤23は、一方の面(上面)に中心軸線L1の回りに環状に形成される第一研磨溝23aを有する。第一研磨溝23aの断面形状は、円弧凹状に形成される。第一研磨溝23aは、研磨対象である球体2を研磨する。
第一静圧軸受24は、第一本体部21に保持され、第一研磨盤23に一体的に固定される第一研磨盤支持体22を、第一本体部21に対してラジアル方向及びスラスト方向に支持する。
詳細には、第一静圧軸受24は、第一本体部21の中央孔21aに保持され、軸部22aの外周面に対して流体圧により支持するラジアル軸受24aを備える。さらに、第一静圧軸受24は、第一本体部21の上面及び下面に保持され、フランジ部22b,22cに対して流体圧により支持するスラスト軸受24b,24cを備える。
第一静圧軸受24に供給される流体は、共通の流体供給源から供給され、ラジアル軸受24a、スラスト軸受24b,24cに分岐される。第一静圧軸受24は、さらにオリフィス絞り24d(図4に示す)を備える。オリフィス絞り24dは、ラジアル軸受24a、スラスト軸受24b,24cのそれぞれに設けられる。
ここで、第一静圧軸受24を構成するオリフィス絞り24dの位置は可変であるため、流体圧は可変とされる。第一モータ25は、第一本体部21に支持され、第一研磨盤支持体22を回転駆動する。
第二移動体14は、コラム12に対して上下方向に移動可能に配置される。第二移動体14は、第二本体部31、第二研磨盤支持体32、第二研磨盤33、第二静圧軸受34及び第二モータ35を備える。
第二本体部31は、円筒状に形成され、下円盤部及び上円盤部には中央孔31a,31bを有する。第二本体部31の中央孔31a,31bの中心軸線は、L2であり、第一本体部21の中央孔21aの中心軸線L1に一致する。
第二本体部31の円筒部は、コラム12の側面のガイドレール12a,12bに摺動可能に設けられる。つまり、第二本体部31は、コラム12に対して上下方向に移動可能である。
第二研磨盤支持体32は、第二本体部31に対して、中心軸線L2の回りに回転可能に設けられる。第二研磨盤支持体32は、第二本体部31の下円盤部の中央孔31aを貫通する軸部32a、第二本体部31の下円盤部の下面及び上面に対向する円盤状のフランジ部32b,32cを備える。
第二研磨盤33は、第二研磨盤支持体32の下側のフランジ部32bの下面に一体的に固定される。つまり、第二研磨盤33は、第二本体部31に対して中心軸線L2の回りに回転可能に設けられる。
第二研磨盤33は、環状に形成される。さらに、第二研磨盤33は、一方の面(下面)に中心軸線L2の回りに環状に形成される第二研磨溝33aを有する。第二研磨溝33aの断面形状は、円弧凹状に形成される。第二研磨溝33aは、研磨対象である球体2を研磨する。
第二研磨盤33の第二研磨溝33a側の面は、第一研磨盤23の第一研磨溝23a側の面に対向する。第二研磨溝33aの環状径は、第一研磨溝23aの環状径と同径に形成される。さらに、第二研磨溝33aの断面円弧径は、第一研磨溝23aの断面円弧径と同径に形成される。
第二静圧軸受34は、第二本体部31の下円盤部に保持され、第二研磨盤33に一体的に固定される第二研磨盤支持体32を、第二本体部31に対してラジアル方向及びスラスト方向に支持する。
詳細には、第二静圧軸受34は、第二本体部31の下円盤部の中央孔31aに保持され、軸部32aの外周面に対して流体圧により支持するラジアル軸受34aを備える。さらに、第二静圧軸受34は、第二本体部31の下円盤部の上面及び下面に保持され、フランジ部32b,32cに対して流体圧により支持するスラスト軸受34b,34cを備える。
第二静圧軸受34に供給される流体は、共通の流体供給源から供給され、ラジアル軸受34a、スラスト軸受34b,34cに分岐される。第二静圧軸受34は、さらにオリフィス絞り34d(図4に示す)を備える。オリフィス絞り34dは、ラジアル軸受34a、スラスト軸受34b,34cのそれぞれに設けられる。
ここで、第二静圧軸受34を構成するオリフィス絞り34dの位置は可変であるため、流体圧は可変とされる。また、第二静圧軸受34に流体を供給する流体供給源は、第一静圧軸受24に流体を供給する流体供給源と共通して設けられる。第二モータ35は、第二本体部31に支持され、第二研磨盤支持体32を回転駆動する。
上下駆動機構15は、コラム12に対して第二本体部31を上下移動させる。上下駆動機構15は、コラム12の上端に固定されるモータ41と、モータ41の出力軸に連結されるボールねじ42と、ボールねじ42に螺合する第二本体部31の上円盤部の中央孔31bに固定されるボールねじナット43とを備える。
保持器17は、環状に形成され、外周面に開口する複数のポケット17a1(図2及び図3参照)を有する。保持器17は、第一研磨盤23と第二研磨盤33との対向領域に配置され、研磨対象である複数の球体2を複数のポケット17a1の内部に保持する。本実施形態においては、保持器17は、第一研磨盤23の上に配置される。なお、保持器17の詳細は後述する。
撮像装置19は、基台11の側方に設置され、第一研磨盤23と第二研磨盤33との対向領域における径方向外方から保持器17のポケット17a1の開口部17aa(図2及び図3参照)を通して、ポケット17a1の内部に保持される球体2を撮像する。
(2.保持器の詳細構成)
保持器17の詳細構成について、図1−図3を参照して説明する。保持器17は、環状に形成され、第一研磨溝23aと第二研磨溝33aとの間に配置される複数の球体2を保持(収容)する。保持器17は、本体部17aと、つば部17bとを備える。
本体部17aは、環状で、且つ、円盤状に形成される。本体部17aの内径は、第一研磨溝23aの内径より小さく、本体部17aの外径は、第一研磨溝23aの外径より大きい。さらに、本体部17aの厚み(軸線方向幅)は、球体2の外径より小さい。本体部17aは、第一研磨盤23における第二研磨盤33に対向する側の面に載置される。本実施形態においては、本体部17aは、第一研磨盤23の上面に載置される。
本体部17aは、周方向に複数のポケット17a1を備える。複数のポケット17a1は、軸線方向に貫通している。複数のポケット17a1は、保持器17の本体部17aの面上において球体2を全周に亘って囲んでおらず、径方向に開口する。複数のポケット17a1は、保持器17の本体部17aの外周面に開口する。
そして、ポケット17a1の内部に保持される球体2は、撮像装置19で第一研磨盤23と第二研磨盤33との対向領域における径方向外方から保持器17のポケット17a1の開口部17aaを通して撮像される。これにより、球体2の位置変化を容易に撮像できる。
ポケット17a1の開口幅(ポケット17a1の開口部の周方向長さに相当)は、球体2の直径より小さく形成される。そのため、球体2がポケット17a1に配置された状態において、球体2がポケット17a1の開口部17aaから抜け出すことが規制される。つまり、保持器17の本体部17aは、球体2の径方向移動及び周方向移動を規制する。
つば部17bは、本体部17aから軸線方向に延在し、第一研磨盤23に対する径方向移動を規制する。本実施形態においては、つば部17bは、本体部17aの内周縁から軸線方向に延在する。すなわち、つば部17bは、ポケット17a1の開口部17aaとは反対側に形成される。つば部17bは、周方向に断続して複数形成されるが、周方向全周に亘って形成してもよい。つば部17bの外径は、第一研磨盤23の内径と同程度に形成される。
ここで、保持器17は、第一研磨盤23に対して相対的に回転可能に配置されるようにしてもよいし、回転不能に配置されるようにしてもよい。保持器17が第一研磨盤23に対して相対的に回転可能とする場合には、保持器17と第一研磨盤23との接触部位に、すべり軸受や転がり軸受を配置してもよい。
(3.制御装置の構成)
制御装置16は、図4に示すように、モータ制御部51と、撮像制御部52と、流体圧調整部53とを備える。モータ制御部51は、各モータ25,35,41を制御する。つまり、モータ制御部51がモータ41を回転駆動することにより、第二移動体14が上下動する。
また、モータ制御部51が第一モータ25を回転駆動することにより、第一研磨盤23が回転する。また、モータ制御部51が第二モータ35を回転駆動することにより、第二研磨盤33が回転する。詳細は後述するが、モータ制御部51は、第一研磨盤23の回転速度を、第二研磨盤33の回転速度に対して相対的に変動させる。
撮像制御部52は、モータ制御部51からの第一モータ25の回転駆動に基づいて、撮像装置19の撮像を制御する。詳細は後述するが、撮像制御部52は、モータ制御部51が第一モータ25の回転速度を変動させるタイミングで、撮像装置19をオン・オフする。
流体圧調整部53は、各オリフィス絞り24d,34dの絞り量を調整する。流体圧調整部53が第一オリフィス絞り24dの位置を移動させることにより、第一静圧軸受24の剛性が変化する。また、流体圧調整部53が第二オリフィス絞り34dの位置を移動させることにより、第二静圧軸受34の剛性が変化する。
第一オリフィス絞り24dは、ラジアル軸受24a、スラスト軸受24b,24cの流体圧全てを同時に調整する。つまり、第一オリフィス絞り24dが調整されることで、ラジアル軸受24aによる剛性、及び、スラスト軸受24b,24cによる剛性が調整される。同時に、第一静圧軸受24によるモーメント剛性が調整される。
また、第二オリフィス絞り34dは、ラジアル軸受34a、スラスト軸受34b,34cの流体圧全てを同時に調整する。つまり、第二オリフィス絞り34dが調整されることで、ラジアル軸受34aによる剛性、及びスラスト軸受34b,34cによる剛性が調整される。同時に、第二静圧軸受34によるモーメント剛性が調整される。
なお、第一オリフィス絞り24dをラジアル軸受24a、スラスト軸受24b,24cのそれぞれに設けることで、ラジアル軸受24a、スラスト軸受24b,24cのそれぞれの流体圧を独立して調整することも可能である。また、第二オリフィス絞り34dについても同様である。
(4.球体の撮像方法)
本実施形態の球体研磨装置1は、第一研磨盤23の回転速度を、第二研磨盤33の回転速度に対して相対的に変動させて球体2を研磨するので、第一研磨溝23aと第二研磨溝33aとの間に配置される複数の球体2は、保持器17とともに公転方向に移動する。
このような球体研磨装置1において、撮像装置19は、所定の球体2の回転状態を撮像し続けることは困難である。そこで、図6に示すように、制御装置16は、第一研磨盤23の回転速度N1を周期的に変動させ、且つ、第二研磨盤33の回転速度N2を一定値としている。
より詳しくは、回転速度が正の場合を一方方向の回転とした場合に、回転速度が負の場合を他方方向の回転とする。第一研磨盤23の回転速度N1及び第二研磨盤33の回転速度N2は、式(1)の関係を有する。つまり、第一研磨盤23の回転方向と第二研磨盤33の回転方向とは、逆方向となる。
Figure 2019018269
さらに、第一研磨盤23の回転速度N1は、所定周期T1で且つ所定振幅W1で変動するように制御される。一方、第二研磨盤33の回転速度N2は、一定値に制御される。そして、第二研磨盤33の回転速度N2の絶対値|N2|は、第一研磨盤23の回転速度N1の絶対値の最大値|N1max|及び最小値|N1min|に対して式(2)の関係を有する。
Figure 2019018269
つまり、第二研磨盤33の回転速度N2の絶対値|N2|は、最大値|N1max|と最小値|N1min|との間に含まれるように制御される。特に、式(3)に示すように、第二研磨盤33の回転速度N2の絶対値|N2|は、第一研磨盤23の回転速度N1の振幅W1の中央値N1midとなるように制御される。
Figure 2019018269
制御装置16が、上述のような第一研磨盤23の回転速度N1及び第二研磨盤33の回転速度N2の制御を行うことにより、第一研磨溝23aと第二研磨溝33aとの間に配置される複数の球体2は、保持器17とともに一方方向に公転する動作と他方方向に公転する動作を交互に繰り返す。
すなわち、保持器17に保持される複数の球体2は、第一研磨盤23の回転速度が中央値N1mid(例えば、図6の時刻t1)から最大値N1max(図6の時刻t2)を経由して中央値N1mid(図6の時刻t3)に至る間は一方方向に公転し、中央値N1mid(図6の時刻t3)から最小値N1min(図6の時刻t4)を経由して中央値N1mid(図6の時刻t5)に至る間は他方方向に公転する。
これを利用して、上述の公転の切り換わり時に、所定の球体2が撮像装置19の撮像範囲となるように第一研磨盤23の回転速度N1及び第二研磨盤33の回転速度N2の制御を行う。すなわち、第一研磨盤23の回転速度が中央値N1mid(図6の時刻t1)となったときに、図7Aに示すように、所定の球体2Aが撮像装置19の撮像範囲(位相0とする)に他方方向Daに公転してきたとする。
そして、第一研磨盤23の回転速度が最大値N1max(図6の時刻t2)になると、図7Bに示すように、所定の球体2Aは公転方向が一方方向Dbに切り替わって位相θまで公転し、さらに図7Cに示すように、中央値N1mid(図6の時刻t3)になると、所定の球体2Aは一方方向Dbに位相0まで公転する。
そして、第一研磨盤23の回転速度が最小値N1min(図6の時刻t4)になると、図7Dに示すように、所定の球体2Aは公転方向が他方方向Daに切り替わって位相−θまで公転し、さらに図7Eに示すように、中央値N1mid(図6の時刻t5)になると、所定の球体2Aは他方方向Daに位相0まで公転する。
この制御方法としては、先ず、所定の球体2Aが公転して1回転する公転時間を算出する。そして、この公転時間が、第一研磨盤23の回転速度が中央値N1midから最大値N1maxを経由して中央値N1midに至るまでに掛かる時間、及び第一研磨盤23の回転速度が中央値N1midから最小値N1minを経由して中央値N1midに至るまでに掛かる時間とそれぞれ同じになるように、第一研磨盤23及び第二研磨盤33の各回転速度を制御する。
ここで、所定の球体2Aの公転速度Vは、第一研磨盤23の回転速度N1及び第二研磨盤33の回転速度N2から次式(4)で表される。そして、所定の球体2が公転して1回転する公転時間Tは、次式(5)で表される。
なお、第一研磨盤23の回転方向及び第二研磨盤33の回転方向は、極性(±)があるので、式(4)においては、第一研磨盤23の回転速度N1を正(+)にした場合は第二研磨盤33の回転速度N2を負(−)にして算出する。
Figure 2019018269
Figure 2019018269
そして、制御装置16は、所定の球体2Aが他方方向Daの公転から一方方向Dbの公転に切り替わるタイミング、及び一方方向Dbの公転から他方方向Daの公転に切り替わるタイミング、例えば、第一研磨盤23の回転速度N1が最大値N1maxから最小値N1minに直線状に変化する間、及び最小値N1minから最大値N1maxに直線状に変化する間を撮像装置19により球体2を撮像する。
以上のように、制御装置16は、第一研磨盤23の回転速度N1の絶対値が第二研磨盤33の回転速度N2の絶対値と同じになるときと、球体2が撮像装置19の撮像範囲を通過するときとが一致するように、第一研磨盤23及び第二研磨盤33の各回転速度N1,N2を制御している。これにより、複数の球体2の公転の切り換わり時における球体2の回転状態を容易に撮像し続けることができるので、回転速度変動の効果を確認して研磨のメカニズムの解明や球体2の真球度の向上に貢献できる。
特に、制御装置16は、第二研磨盤33の回転速度N2の絶対値が、第一研磨盤23の回転速度N1の振幅W1の中央値N1midとなるように制御しているので、同一の球体2を撮像し続けることができる。これにより、所定の球体2Aの公転回数をパラメータとした所定の球体2Aの回転速度変動の効果を確認できる。
上述のように、制御装置16は、撮像装置19で所定の球体2の回転状態を撮像し続けることが可能となるが、研磨加工により球体2の表面が鏡面となるため、撮像装置19で撮像した画像から球体2の挙動を正確に計測することは困難となる。そこで、球体2の表面には、マーキング(特異点)を付けるようにする。これにより、球体2の位置変化を撮像装置19で撮像した画像から認識できるので、球体2挙動を正確に計測できる。
例えば図8A‐図8Cに示すように、マーキングMとしては、球体2の中心を原点とした3軸直交座標(x,y,z)と球体2の表面との交点を中心に、6つの形状(円形、三角形、四角形、六角形、十字形、星形等)を球体2の方面を削り込むことで刻印する。これにより、球体2の研磨が進んでも刻印されたマーキングMが擦れることは殆どないので、球体2の挙動を正確に計測できる。なお、マーキングMの数、形状、印字方法は、特に限定されるものではない。
(5.球体の挙動計測方法)
次に、球体研磨装置1において球体挙動計測装置で球体2Aの挙動を計測する方法について、図5を参照して説明する。先ず、複数の球体2の研磨が可能な状態に準備する(図5のステップS1)。
具体的には、制御装置16の流体圧調整部53は、第一、第二静圧軸受24,34の流体圧が複数の球体2の研磨を行うときに使用する流体圧となるように、オリフィス絞り24d,34dを設定しておく。そして、制御装置16のモータ制御部51は、モータ41を駆動して、第二移動体14を上方へ移動させておく。
この状態で、作業者は、保持器17を第一研磨盤23の上面に載置する。つまり、保持器17のつば部17bが第一研磨盤23の内周側に入り込む状態となるように、且つ、保持器17の本体部17aが第一研磨盤23の上面に接触する状態となるようにする。
そして、計測対象である複数の球体2を、保持器17のそれぞれの第一ポケット17dに配置し、且つ、第一研磨盤23の第一研磨溝23aに配置する。そして、撮像対象である所定の球体2Aの中心が撮像装置19の光軸上に位置するように保持器17を回転させる。
次に、制御装置16のモータ制御部51は、モータ41を駆動して、第二移動体14を下方へ移動させて、第二研磨盤33の第二研磨溝33aが複数の球体2に接触する状態とする。以上により、複数の球体2の研磨が可能な状態になる。
次に、球体研磨装置1において複数の球体2の研磨加工を開始する(図5のステップS2)。具体的には、制御装置16のモータ制御部51は、上述したように、第一研磨盤23の回転及び第二研磨盤33の回転を制御する。つまり、図6に示すように、モータ制御部51は、第一研磨盤23の回転速度N1を、第二研磨盤33の回転速度N2に対して異なるようにする(相対的に速度差があるようにする)。すなわち、第一研磨盤23の回転速度N1を周期的に且つ所定振幅W1で変動するように制御し、第二研磨盤33の回転速度N2を一定値に制御する。なお、第一研磨盤23の回転速度N1を一定値に制御し、第二研磨盤33の回転速度N2を周期的に且つ所定振幅W1で変動するように制御してもよい。
この複数の球体2の研磨中において、制御装置16の撮像制御部52は、上述したように、撮像装置19で所定の球体2Aを撮像する(図5のステップS3)。つまり、図7A、図7Eに示すように、撮像制御部52は、球体2が他方方向Daの公転から一方方向Dbの公転に切り替わるタイミング、及び図7Cに示すように、一方方向Dbの公転から他方方向Daの公転に切り替わるタイミングで撮像装置19により所定の球体2Aを撮像する。
これにより、制御装置16は、第一、第二研磨盤23,33の回転に伴う所定の球体2Aの基準となる自転軸上の画像を取得することで、所定の球体2Aの基準となる自転軸回りの自転以外の成分を検出できるので、所定の球体2Aの実際の自転軸を算出できる。また、所定の球体2Aの基準となる自転軸上の画像を取得することになるので、所定の球体2Aの移動量を算出できる。
そして、制御装置16は、所定の球体2Aの撮像が完了したか否かを判断し(図5のステップS4)、所定の球体2Aの撮像が完了していない場合はステップS3に戻って上述の処理を繰り返す。一方、所定の球体2Aの撮像が完了した場合は、第一モータ25及び第二モータ35を停止して、モータ41を駆動して第二移動体14を上方へ移動させて研磨加工を停止し(図5のステップS5)、全ての処理を終了する。
以上の処理から求めた所定の球体2Aの自転軸の変動量(軸旋回角度)や自転軸の回転速度変化量を研磨加工条件に反映することで、複数の球体2の真球度の向上を図ることができる。
(6.その他)
上述の実施形態では、制御装置16は、第一研磨盤23の回転速度N1を周期T1、振幅W1の台形波で変動する制御を行う場合を説明したが、第一研磨盤23の回転速度N1を周期T1は同じで、振幅W1よりも大きい振幅W11の台形波(図9参照)、もしくは小さい振幅W12の台形波(図10参照)としても、所定の球体2Aを撮像装置19で撮像することが可能となる。
また、第一研磨盤23の回転速度N1を振幅W1は同じで、周期T1よりも大きい周期T11の台形波(図11参照)、もしくは小さい周期T12の台形波(図12参照)としても、球体2Aを撮像装置19で撮像することが可能となる。また、台形波の代わりにサイン波や三角波等で変動させてもよい。また、第二研磨盤33の回転を停止させて第一研磨盤23の回転速度N1のみを変動させてもよい。
これらの場合も制御装置16は、球体2Aが一方方向Dbの公転から他方方向Daの公転に切り替わるタイミング、及び他方方向Daの公転から一方方向Dbの公転に切り替わるタイミングで撮像装置19により球体2Aを撮像する。すなわち、第一研磨盤23の回転速度N1が最大値N1maxから中央値N1midになるタイミング、及び最小値N1minから中央値N1midになるタイミングで撮像装置19により球体2Aを撮像する。
また、上述の実施形態では、所定の球体2Aの挙動について計測する場合を説明したが、球体2A以外の球体2を撮像装置19で撮像することも可能である。例えば、図13に示すように、第一研磨盤23の回転速度N1の変動周期をずらす制御を行う。詳しくは、制御装置16は、第一研磨盤23の回転速度N1を振幅W1、周期T1の台形波で変動する制御を行う途中(時刻t11)で、周期T1よりも小さい周期T13で半周期(時刻t11‐t13)だけ制御を行った後、元の周期T1に戻して制御を続行する。なお、図示破線で示す半周期(時刻t11‐t13)は、第一研磨盤23の回転速度N1を周期T1から周期T13に変更しなかったときの波形を示す。
これにより、図15Aに示すように、時刻t11において他方方向Daに公転して位相0に位置する球体2Aは、図15Bに示すように、時刻t13において公転方向が一方方向Dbに切り替わって位相φまで公転する。そして、このとき位相0には球体2Bが位置していることになる。よって、図15Cに示すように、球体2Bは、時刻t14において公転方向が他方方向Daに切り替わって位相0に位置することになる。従って、以降は球体2Bが位相0において撮像装置19で撮像可能となる。
また、図14に示すように、第一研磨盤23の回転速度N1の半周期の振幅を変更する制御を行っても、球体2A以外の球体2を撮像装置19で撮像できる。詳しくは、制御装置16は、第一研磨盤23の回転速度N1を振幅W1、周期T1の台形波で変動する制御を行う途中(時刻t11)で、振幅W1より小さい振幅W12で半周期(時刻t11‐t12)だけ制御を行った後、元の振幅W1に戻して制御を続行する。これによっても、球体2Bの挙動を撮像できる。以上により、保持器17において任意の位置に保持される球体2の真球度等の保持位置によるばらつきを評価できる。
1:球体研磨装置、 2,2A,2B:球体、 16:制御装置、 17:保持器、 19:撮像装置、 21:第一本体部、 22:第一研磨盤支持体、 23:第一研磨盤、 23a:第一研磨溝、 25:第一モータ、 31:第二本体部、 32:第二研磨盤支持体、 33:第二研磨盤、 33a:第二研磨溝、 35:第二モータ、 51:モータ制御部、 52:撮像制御部、 53:流体圧調整部

Claims (8)

  1. 中心軸線回りに回転可能に設けられ、一方の面に前記中心軸線回りに環状に形成される第一研磨溝を有する第一研磨盤と、
    前記第一研磨盤の中心軸線と同軸上の中心軸線回りに回転可能に設けられ、前記第一研磨盤の前記一方の面に対向する面に、前記中心軸線回りに環状に形成される第二研磨溝を有する第二研磨盤と、
    前記第一研磨盤及び前記第二研磨盤の一方の回転速度を、前記第一研磨盤及び前記第二研磨盤の他方の回転速度に対して相対的に変動させて、前記第一研磨盤及び前記第二研磨盤の各回転を制御する制御装置と、
    前記第一研磨溝及び前記第二研磨溝により球体を研磨するときの球体の挙動を計測するために、前記球体の特異点を撮像する撮像装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、
    前記第一研磨盤及び前記第二研磨盤を互いに逆方向に回転させ、
    前記第一研磨盤及び前記第二研磨盤の他方の回転速度の絶対値が、前記第一研磨盤及び前記第二研磨盤の一方の回転速度の絶対値の最大値と最小値の間に含むように制御しており、
    前記第一研磨盤及び前記第二研磨盤の一方の回転速度の絶対値が前記第一研磨盤及び前記第二研磨盤の他方の回転速度の絶対値と同じになるときと、前記球体が前記撮像装置の撮像範囲を通過するときとが一致するように、前記第一研磨盤及び前記第二研磨盤の各回転速度を制御する、球体挙動計測装置。
  2. 前記制御装置は、
    前記第一研磨盤及び前記第二研磨盤の一方の回転速度を周期的に且つ所定振幅で変動させ、
    前記第一研磨盤及び前記第二研磨盤の他方の回転速度を一定値とし、
    前記第一研磨盤及び前記第二研磨盤の他方の回転速度の絶対値が、前記第一研磨盤及び前記第二研磨盤の一方の回転速度の振幅の絶対値の中央値となるように制御する、請求項1に記載の球体挙動計測装置。
  3. 前記球体の特異点は、前記球体に形成されるマーキングである、請求項1又は2に記載の球体挙動計測装置。
  4. 前記マーキングは、前記球体の表面を削り込んで形成される、請求項3に記載の球体挙動計測装置。
  5. 前記球体挙動計測装置は、
    環状に形成され、前記第一研磨盤と前記第二研磨盤との対向領域に配置される保持器であり、前記第一研磨溝と前記第二研磨溝との間に配置される複数の前記球体を保持し且つ外周面に開口する開口部を有する複数のポケットが形成される前記保持器を備え、
    前記撮像装置は、前記開口部を通して前記球体を撮像する、請求項1−4の何れか一項に記載の球体挙動計測装置。
  6. 前記球体挙動計測装置は、前記保持器に保持される複数の前記球体のうち、所定位置の前記球体の挙動を計測する、請求項5に記載の球体挙動計測装置。
  7. 前記球体挙動計測装置は、前記保持器に保持される複数の前記球体のうち、前記所定位置とは異なる位置の前記球体の挙動を計測する、請求項6に記載の球体挙動計測装置。
  8. 球体挙動計測装置を用いる球体挙動計測方法であって、
    前記球体挙動計測装置は、
    中心軸線回りに回転可能に設けられ、一方の面に前記中心軸線回りに環状に形成される第一研磨溝を有する第一研磨盤と、
    前記第一研磨盤の中心軸線と同軸上の中心軸線回りに回転可能に設けられ、前記第一研磨盤の前記一方の面に対向する面に、前記中心軸線回りに環状に形成される第二研磨溝を有する第二研磨盤と、
    前記第一研磨溝及び前記第二研磨溝により球体を研磨するときの前記球体の挙動を計測するために、前記球体の特異点を撮像する撮像装置と、
    を備え、
    前記球体挙動計測方法は、
    前記第一研磨盤及び前記第二研磨盤を互いに逆方向に回転させ、
    前記第一研磨盤及び前記第二研磨盤の一方の回転速度を、前記第一研磨盤及び前記第二研磨盤の他方の回転速度に対して相対的に変動させる際、前記第一研磨盤及び前記第二研磨盤の他方の回転速度の絶対値が、前記第一研磨盤及び前記第二研磨盤の一方の回転速度の絶対値の最大値と最小値の間に含むように制御しており、
    前記第一研磨盤及び前記第二研磨盤の一方の回転速度の絶対値が前記第一研磨盤及び前記第二研磨盤の他方の回転速度の絶対値と同じになるときと、前記球体が前記撮像装置の撮像範囲を通過するときとが一致するように、前記第一研磨盤及び前記第二研磨盤の各回転速度を制御する、球体挙動計測方法。
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