JP2019017732A - 履物用アッパーおよびそれを備えた履物 - Google Patents
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Abstract
Description
そこで、履物用アッパーの生産性を向上させるために、編組織によって、これらのパーツを無縫製で一体成形することが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、従来、編物を構成する繊維として融着性繊維を用いて、履物用アッパーを編成した後、それを熱処理して、履物用アッパーに形状保持性を付与することも行われている。この方法は、特殊な繊維を準備したり、熱処理したりするため、生産性が低く、資材コストが高い。
さらに、目の込んだ(密度が小さい)、硬い編物を編成することも考えられる。しかしながら、形状保持性に優れる履物用アッパーを無縫製で作製することは、生産性を著しく低下させる。また、形状保持性に優れる履物用アッパーを無縫製で編成すること自体が難しい。
[1]糸を用いて編成した履物用アッパーであって、前記履物用アッパーの剛軟度がJIS L1096に規定される45°カンチレバー法に準じて測定したときに50mm以上である履物用アッパー。
[2]前記履物用アッパーは無縫製で糸を用いて編成したものである前記[1]に記載の履物用アッパー。
[3]前記糸は、ナイロンを含む前記[1]または前記[2]に記載の履物用アッパー。
[4]前記ナイロンは、ナイロン6、ナイロン610およびナイロン66からなる群から選ばれる少なくとも1種を含む前記[3]に記載の履物用アッパー。
[6]芯材を有していない前記[5]に記載の履物。
なお、本実施の形態は、発明の趣旨をより良く理解させるために具体的に説明するものであり、特に指定のない限り、本発明を限定するものではない。
本実施形態の履物用アッパーは、糸を用いて編成した履物用アッパーであって、前記履物用アッパーの剛軟度がJIS L1096に規定される45°カンチレバー法に準じて測定したときに50mm以上である。
図1に示す履物用アッパー1は、着用者の足の甲を覆うインステップカバー部2と、着用者の踵を覆うヒールカバー部3と、着用者の足の裏を覆うソールカバー部4と、着用者の足を出し入れするための履口部5と、を備えている。
緯編または経編等にて編成された履物用アッパーを、JIS L1096に規定される45°カンチレバー法の試験片として用いる。
履物用アッパーの長さ(サイズ)方向を試験片の長辺とし、履物用アッパーの幅方向を試験片の短辺とする。
一端が 45°の斜面を有する、表面が滑らかな水平台の上に試験片の短辺をスケール基線に合わせて置く。
次に、適切な方法によって試験片を斜面の方向に緩やかに滑らせて、試験片が斜面Aと接したときの試験片の移動した長さをスケールによって読み取る。剛軟度は、試験片が移動した長さ(mm)で示される。
本実施形態の履物用アッパーの製造方法は、糸を用いて筒状または袋状に形成する工程(以下、「工程A」と言う。)を少なくとも有する。
芳香族アルコールまたはジベンジルエーテルの含有量が30g/L以上であれば、形状保持性に優れる履物用アッパーが得られる。一方、芳香族アルコールまたはジベンジルエーテルの含有量が300g/L以下であれば、ナイロンの強度の低下を抑えることもできる。なお、芳香族アルコールまたはジベンジルエーテルの含有量が300g/Lを超えると、芳香族アルコールまたはジベンジルエーテルの含有量の増加分に応じて形状保持性が向上することがない。
処理温度が60℃以上であれば、充分な形状保持性を有する履物用アッパーが得られる。一方、処理温度が150℃以下であれば、履物用アッパーの引裂強度等の機械的強度の低下を抑えることもできる。
処理時間が5分以上であれば、充分な形状保持性を有する履物用アッパーが得られる。一方、処理時間が180分以下であれば、履物用アッパーの生産性の低下を抑えることもできる。
また、履物用アッパーの表面に、蓄光材や再帰性反射材を設けてもよい。蓄光材や再帰性反射材は、履物用アッパーの表面に貼付または縫製される。
本実施形態の履物は、本実施形態の履物用アッパーを備える。
履物用アッパーの剛軟度を測定することにより、履物用アッパーの形状保持性を評価した。
履物用アッパーの剛軟度を、JIS L1096に規定される45°カンチレバー法に準じて測定した。
より具体的には、実施例および比較例にて編成された履物用アッパーを、JIS L1096に規定される45°カンチレバー法の試験片として用いた。
履物用アッパーの長さ(サイズ)方向を試験片の長辺とし、履物用アッパーの幅方向を試験片の短辺とした。
一端が 45°の斜面を有する、表面が滑らかな水平台の上に試験片の短辺をスケール基線に合わせて置いた。
次に、適切な方法によって試験片を斜面の方向に緩やかに滑らせて、試験片が斜面Aと接したときの試験片の移動した長さをスケールによって読み取った。試験片が移動した長さ(mm)を、履物用アッパーの剛軟度とした。
なお、履き口部が上側(ソールカバー部が下側)となるように、水平台の上に履物用アッパーを置いた。
糸としてナイロン6とポリエステルを用い、これらの複合糸(ナイロン:ポリエステル=1:1)を複数本束ねて、全体として500デシテックスの糸を用い、インステップカバー部およびソールカバー部を有する無縫製の袋状の履物用アッパーを編成した。編組織は、緯編とした。
上記の方法に従って、この履物用アッパーの形状保持性を評価した。その結果、この履物用アッパーの剛軟度は80mmであった。
また、この履物用アッパーを、ソールカバー部を下にして、インステップカバー部を手で膨らませた後、この履物用アッパーを床面に置いた。その結果、この履物用アッパーは、立体形状を維持できなかった。なお、この履物用アッパーは、編立時、ウエル、コースとも高密度とする必要がないため編成の生産性は優れていた。
この際、ヒールカバー部や爪先部等には、芯材を用いなかったが、得られた履物は立体形状を維持し、美しいシルエットを有し、かつ軽量のものであった。
ベンジルアルコールを含む処理液による処理を行なわなかったこと以外は実施例と同様にして、比較例の履物用アッパーを得た。
この際、ヒールカバー部や爪先部等には、芯材を用いなかった。比較例の履物用アッパーの剛軟度は82mmであり、芯材を用いなかったため、得られた履物は立体形状を維持できなかった。
Claims (6)
- 糸を用いて編成した履物用アッパーであって、
前記履物用アッパーの剛軟度がJIS L1096に規定される45°カンチレバー法に準じて測定したときに50mm以上である履物用アッパー。 - 前記履物用アッパーは無縫製で糸を用いて編成したものである請求項1に記載の履物用アッパー。
- 前記糸は、ナイロンを含む請求項1または2に記載の履物用アッパー。
- 前記ナイロンは、ナイロン6、ナイロン610およびナイロン66からなる群から選ばれる少なくとも1種を含む請求項3に記載の履物用アッパー。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載の履物用アッパーを備えた履物。
- 芯材を有していない請求項5に記載の履物。
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JP2017139067A JP2019017732A (ja) | 2017-07-18 | 2017-07-18 | 履物用アッパーおよびそれを備えた履物 |
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JP2017139067A JP2019017732A (ja) | 2017-07-18 | 2017-07-18 | 履物用アッパーおよびそれを備えた履物 |
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JP2017139067A Pending JP2019017732A (ja) | 2017-07-18 | 2017-07-18 | 履物用アッパーおよびそれを備えた履物 |
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Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2017
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