JP2019016913A - 投影装置、重畳位置調整装置、画像投影システム、制御方法、並びにプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】制作者の意図に即した印刷物と投影画像の重畳位置合わせを可能にした投影装置、重畳位置調整装置、画像投影システム、制御方法、並びにプログラムを提供する。【解決手段】投影装置100が、印刷物101の上に投影画像111を重畳し、印刷投影重畳画像を生成すると、設置結果入力装置220が、投影画像111における印刷物101との重畳位置合わせを行う複数の優先領域301及びそれらの優先度を示す優先重畳領域情報300を取得すると共に、撮影により印刷投影重畳画像を取得する。その後、重畳位置調整装置250が、取得された印刷投影重畳画像に基づき、印刷物101と投影画像111の重畳位置ずれ量を検出し、優先度の高い順に優先領域301における投影画像111を変形するための制御パラメータを検出された重畳位置ずれ量に基づき更新する。【選択図】図2
Description
本発明は、印刷物に画像を重畳して投影して印刷物のダイナミックレンジを拡大させる投影装置、重畳位置調整装置、画像投影システム、制御方法、並びにプログラムに関する。
近年、デジタルカメラ等で撮影した被写体の画像を、高いダイナミックレンジを持ったハイダイナミックレンジ画像(以下HDR画像と記す)として取り扱う機会が増えてきている。
HDR画像により人間が実際に被写体を見たときのコントラストを忠実に再現することが出来れば色や階調、質感等の表現力が増すため、その利用が期待されている。
プロジェクタによる投影画像は高い白色輝度を持つ反面、黒色表示においても微量の光をプロジェクタが投影してしまうため、コントラスト比を低下させる。特に、投影輝度が明るいほど黒輝度が上昇してしまい、黒浮きが発生してしまう。一方、プリンタ等で印刷した印刷画像は、プロジェクタによる投影画像のような黒浮きは発生しない反面、照明光以上の明るさを得ることはできない。このようにプロジェクタによる投影画像や印刷画像では十分なHDR画像の表現ができないという問題がある。
そこで、輝度のダイナミックレンジや色域拡大を目的に、印刷物にプロジェクタからの投影画像を重畳することでコントラストを向上させる技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。このようなHDR画像は、新しい表現として写真展や絵画展といった展示会場で作品として展示されることが想定されている。
一方、上述のHDR画像を生成するのに用いられる印刷物は面内の画素間隔が均一であるのに対し、プロジェクタからの投影画像は台形補正による変形や投影光学系の影響等で画素間隔が不均一であるという特徴がある。よって、印刷物に投影画像を重畳して生成される画像(以下、印刷投影重畳画像)において、画素単位で重畳する位置(以下、重畳位置と記す)を一致させる必要がある。
スクリーンへの投影画像の位置合わせ技術として、プロジェクタからのスクリーンへの投影画像をカメラで撮影し、その撮影画像からスクリーン部分を検出し、検出したスクリーン部分に対して自動で台形補正を行う技術がある(例えば、特許文献2参照)。
また、プロジェクタからの投影画像をカメラで撮影した撮影画像から、スクリーン投影画像の枠を構成する直線を検出し、プロジェクタの投影制御パラメータを求め、各種制御パラメータを推定する技術がある(例えば、特許文献3参照)。
すなわち、特許文献2や特許文献3に開示された従来技術は、歪みのあるスクリーンに対して、投影画像を正しくスクリーンに表示できるよう補正を行うことが可能である。よって、印刷投影重畳画像を展示する展示会場では設置業者が特許文献2や特許文献3のような技術を使用して設置を行うことが予想される。
しかしながら、特許文献2や特許文献3の従来技術では領域毎に歪みが存在する可能性のある印刷物と投影画像の重畳を、画素単位やミリメートル単位以下で位置合わせすることは困難である。さらに、印刷物の画素間隔が均一なのに対して、投影画像の画素間隔が不均一であるため、全重畳領域で印刷物と投影画像の重畳位置合わせを行うのは非常に困難である。
一方、作品によっては必ずしも全重畳領域を一致させなくていい場合がある。例えば、被写界深度が浅く背景がぼけている印刷投影重畳画像を作品として展示する場合である。このような場合、合焦していない背景の重畳位置は多少ずれが存在していても、合焦している特定の領域だけは印刷物と投影画像の重畳位置を確実に合わせて欲しいという制作者の意図が存在する。
しかし、設置現場では、設置業者は制作者の意図を知らず、全重畳領域を膨大な時間をかけて重畳位置合わせを行ったり、台形補正等の影響で特定の領域だけ位置合わせすることができず、その結果、制作者の意図に反する設置を行ってしまう可能性があった。また、印刷投影重畳画像の設置が完了しても、それが制作者の意図通りの設置なのかを設置業者は判断することができなかった。
そこで、本発明の目的は、制作者の意図に即した印刷物と投影画像の重畳位置合わせを可能にした投影装置、重畳位置調整装置、画像投影システム、制御方法、並びにプログラムを提供することである。
本発明の請求項1に係る投影装置は、印刷物の上に投影画像を重畳し、印刷投影重畳画像を生成する投影装置において、前記投影画像における前記印刷物との重畳位置合わせを行う少なくとも1つ以上の領域及びその優先度を示す優先重畳領域情報を取得する取得手段と、前記投影画像を制御パラメータに基づき変形する変形手段と、前記印刷投影重畳画像を取得する取得手段と、前記取得された印刷投影重畳画像に基づき、前記印刷物と前記投影画像の重畳位置ずれ量を検出する検出手段と、前記重畳位置ずれ量に基づき前記少なくとも1つ以上の領域における前記制御パラメータを更新する手段であって、前記優先度の高い領域の前記制御パラメータを優先的に更新する更新手段とを備えることを特徴とする。
本発明の請求項11に係る投影装置は、印刷物の上に投影画像を重畳し、印刷投影重畳画像を生成する投影装置において、クラウドと接続する接続手段と、前記投影画像を制御パラメータに基づき変形する変形手段と、前記印刷投影重畳画像を取得する第1の取得手段と、前記取得された印刷投影重畳画像に基づき、前記印刷物と前記投影画像の重畳位置ずれ量を検出する検出手段とを備え、前記クラウドは、前記投影画像における前記印刷物との重畳位置合わせを行う少なくとも1つ以上の領域及びその優先度を示す優先重畳領域情報を取得する第2の取得手段と、前記優先重畳領域情報及び前記重畳位置ずれ量に基づき、前記制御パラメータを更新する更新手段とを備えることを特徴とする。
本発明の請求項12に係る投影装置は、印刷物の上に投影画像を重畳し、印刷投影重畳画像を生成する投影装置において、前記投影画像を制御パラメータに基づき変形する変形手段と、前記制御パラメータを、前記印刷物と前記投影画像の重畳位置を調整する重畳位置調整装置に送信する送信手段と、前記重畳位置調整装置より、前記印刷物との重畳位置合わせを行う少なくとも1つ以上の領域において更新された前記制御パラメータを受信する受信手段とを備えることを特徴とする。
本発明の請求項13に係る重畳位置調整装置は、印刷物の上に投影画像を重畳し、印刷投影重畳画像を生成する投影装置と接続し、前記印刷物と前記投影画像の重畳位置を調整する重畳位置調整装置において、前記投影画像の変形を制御するための制御パラメータを前記投影装置より取得する第1の取得手段と、前記印刷投影重畳画像を取得する第2の取得手段と、前記投影画像における前記印刷物との重畳位置合わせを行う少なくとも1つ以上の領域及びその優先度を示す優先重畳領域情報を取得する第3の取得手段と、前記印刷投影重畳画像に基づき、前記印刷物と前記投影画像の重畳位置ずれ量を検出する検出手段と、前記重畳位置ずれ量に基づき前記少なくとも1つ以上の領域における前記制御パラメータを更新する手段であって、前記優先度の高い領域の前記制御パラメータを優先的に更新する更新手段と、前記更新された制御パラメータを前記投影装置に送信する送信手段とを備えることを特徴とする。
本発明の請求項14に係る画像投影システムは、印刷物の上に投影画像を重畳し、印刷投影重畳画像を生成する投影装置、及び前記印刷物と前記投影画像の重畳位置を調整する重畳位置調整装置を備える画像投影システムにおいて、前記投影装置は、前記投影画像を制御パラメータに基づき変形する変形手段と、前記制御パラメータを前記重畳位置調整装置に送信する送信手段とを備え、前記重畳位置調整装置は、前記印刷投影重畳画像を取得する第1の取得手段と、前記投影画像における前記印刷物との重畳位置合わせを行う少なくとも1つ以上の領域及びその優先度を示す優先重畳領域情報を取得する第2の取得手段と、前記印刷投影重畳画像に基づき、前記印刷物と前記投影画像の重畳位置ずれ量を検出する検出手段と、前記重畳位置ずれ量に基づき前記少なくとも1つ以上の領域における前記制御パラメータを更新する手段であって、前記優先度の高い領域の前記制御パラメータを優先的に更新する更新手段と、前記更新された制御パラメータを前記投影装置に送信する送信手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、制作者の意図に即した印刷物と投影画像の重畳位置合わせを可能にする。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る本発明を限定するものでなく、以下の各実施例で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。
(実施例1)
以下、本発明の実施例1に係る画像投影システムについて説明する。
以下、本発明の実施例1に係る画像投影システムについて説明する。
本実施例では、投影画像や印刷物に関連付けられている優先重畳領域情報に基づいて投影画像を投影する位置を補正する。
図1は、本実施例に係る画像投影システムを説明するための図である。
図1に示すように、画像投影システムには投影装置100と印刷物101とが存在する。
投影装置100は、投影領域110の範囲内に画像の投影が可能であり、投影領域110内に設置された印刷物101上に、印刷物101に関連した投影画像111を投影する。また、投影領域110内のうち、投影画像111を投影しない領域には、図示はしていないが全黒画像を投影する。
印刷物101に関連した投影画像111とは、印刷物101と同じ画像、印刷物101の画像に対してローパスフィルタされた画像、エッジ強調された画像、等を含む。
投影装置100の動作の詳細については、図2を用いて後述する。
尚、印刷物101と、投影領域110の関係は画像投影システム毎に異なり、図1(a)のように投影領域110の方が印刷物101よりも大きくても、図1(b)のように投影領域110と印刷物101の大きさがほぼ等しくても良い。
また、図1(c)のように、投影領域110に複数の印刷物101a,101bが設置され、それぞれに重畳して、投影画像111a,111bを投影してもよい。
尚、以下特に断りがない限り、投影領域110には1つの印刷物101が設置され、それに重畳して1つの投影画像111が投影される。
図2は、図1の画像投影システムのシステム構成を示す模式図である。図2に示すように、画像投影システムは投影装置100と設置結果入力装置220と重畳位置調整装置250で構成されている。
投影装置100、設置結果入力装置220、重畳位置調整装置250のそれぞれは不図示の通信手段を備えており、各装置間で通信を行うことが可能なシステム構成になっている。
本実施例では、投影装置100、設置結果入力装置220、及び重畳位置調整装置250のうちのいずれかの装置にユーザから印刷物と投影画像の重畳位置合わせを行うモード(以下、「印刷投影重畳位置合わせモード」という)へ移行指示が入力される。かかる移行指示入力があると、印刷投影重畳位置合わせモードへそれぞれの機器が連携して移行する。
尚、本実施例では、画像投影システムとして、設置結果入力装置220と重畳位置調整装置250を投影装置100とは別に設けたが、投影装置100と一体型のシステムとしてもよい。
投影装置100は、画像入力部201、拡縮/変形部202、レジずれ補正部203、液晶パネル制御部204、液晶パネル205、光源制御部206、及び光源207を有する。また、投影装置100は、投影光学系208、フォーカス調整部209、ズーム調整部210、レンズシフト調整部211、投影画像シフト制御部212、操作部213、及び印刷物位置情報取得部214をさらに有する。
重畳位置調整装置250は、重畳位置ずれ検出部251、第1投影画像変換部252、第2投影画像変換部253、及び制御パラメータ算出部254を有する。
まず、投影装置100のハードウェア構成について具体的に説明する。
画像入力部201は、印刷物101の上に重畳する投影画像111を生成するための入力画像データ200を、不図示のケーブルや無線を介して、パソコン、ファイルサーバ、クラウド上のストレージなどの外部装置から受け付ける。尚、入力画像データ200は、後述する操作部213を介してユーザが外部装置から選択したものでもよい。
また、本実施例では投影画像111は静止画である場合について説明するが、動画であってもよい。
拡縮/変形部202は、後述する操作部213からの入力や後述する印刷物位置情報取得部214が取得した印刷物位置情報に基づいて拡縮率や変形率の情報を取得する。この取得した情報に基づいて入力画像データ200の拡大処理、縮小処理、及び変形処理を行ない、投影領域110内の指定の位置に投影画像111を配置する。拡縮/変形部202は、入力画像データ200の拡大・縮小に、バイキュービック等の一般的な方式を使用する。また、拡縮/変形部202は、入力画像データ200の変形を画像の4隅を使用した台形補正(キーストーン補正)等により行う。
レジずれ補正部203は、3板式の液晶プロジェクタにおけるRGBの各色のパネルの固着のずれや光学的な特性である倍率色収差により生じる、投影画像111のRGBの各色の画素位置のずれ(以下「レジストレーションずれ」という)を補正する。本実施例では、2つの方法でレジストレーションずれの補正を行う。1つは、基準信号に対してRGB各色の画像取り込み位置を変更することによって、1画素単位でパネル上のRGB各色の表示位置を変更して位置調整する方法である。もう1つは、画像の変形処理によってRGB各色の1画素以下のずれを有効領域内部で調整する方法である。これにより、レジずれ補正部203は投影画像111に等間隔で配置された格子点上で画像をシフトすることが可能となる。
液晶パネル制御部204は、レジずれ補正部203によりレジストレーションずれが補正された入力画像データ200に基づいて、後述する液晶パネル205の透過率を変調するための電圧信号を生成する。液晶パネル205は、後述する光源207が照射する光を、液晶パネル制御部204から入力される電圧信号に基づく透過率で透過させることで、入力画像データ200を投影画像111として投影する。
光源制御部206は、入力画像データ200の画素値や、後述する操作部213を介したユーザ指定などに基づいて、後述する光源207のオン/オフや、光量の制御を行う。
光源207は、ハロゲンランプ、キセノンランプ、高圧水銀ランプなどであり、制御値に基づいて液晶パネル205に光を照射する。
投影光学系208は、筒状の鏡筒内に、ズームレンズやフォーカスレンズなど複数のレンズが収容された組レンズとして構成される投影レンズを含む光学系である。
フォーカス調整部209は投影レンズに含まれるフォーカスレンズを、これを支持するフォーカスリングの回転によって、光源光軸に直交する方向に移動させる(複数のレンズの相対位置を変更させる)ことにより、投影光学系208の焦点位置を調整する。
ズーム調整部210は、投影レンズに含まれるズームレンズを、これを支持するズームリングの回転によって、光源光軸に平行な方向に移動させることにより、投影光学系208のズーム位置の調整を行う。
レンズシフト調整部211は投影レンズを光源光軸に直交する方向に移動させることによって、投影光学系208のシフト(レンズシフト)位置を調整する。尚、光源光軸とは、光源207から射出される光の中心軸を指し、液晶パネル205の有効表示領域(画像形成面)の中心を通る。
投影画像シフト制御部212は、前述した拡縮/変形部202、レジずれ補正部203、フォーカス調整部209、ズーム調整部210、及びレンズシフト調整部211の制御を行う。この制御は後述する操作部213が受け付けたユーザからの指示や、後述する印刷物位置情報取得部214が取得した印刷物位置情報や、重畳位置調整装置250が算出する後述する投影画像シフト制御パラメータ2に従って行われる。
操作部213は、ユーザからの操作入力を受け付ける。ユーザは、操作部213を介して、入力画像データ200の指定や、入力画像データ200の拡大縮小量や台形補正量の指定、および投影光学系208の動作の指定を行う。
印刷物位置情報取得部214は、投影領域110に設置された印刷物101を検出可能なセンサであり、例えばカメラで構成される。また、印刷物位置情報取得部214は、印刷物101の位置、大きさ、形状、枚数などの印刷物位置情報を取得する。尚、印刷物位置情報取得部214は、印刷物101の位置を、投影領域110と印刷物101の相対的な位置関係を示す情報として取得する。また、印刷物101を検出するために、投影装置100の初期設置時などに、印刷物101が設置されていない状態における投影領域110の画像を予め取得しておいてもよい。
続いて、設置結果入力装置220のハードウェア構成について説明する。
本実施例の設置結果入力装置220は撮像部と通信部を備えたスマートフォンやタブレット端末であり、印刷投影重畳位置合わせモード時に、投影装置100から投影画像111の画像情報を通信手段を使用して取得する。また、取得した画像情報に基づき、投影画像111と関連付けられている優先重畳領域情報300を不図示のクラウドから取得する。ここでの、画像情報とは入力画像データ200を特定するための識別情報である。また、本実施例において優先重畳領域情報300は入力画像データ200に関連付けられた状態でクラウドに保存される。尚、本実施例では優先重畳領域情報300をクラウドから取得するようにしたが、設置結果入力装置220に予めファイルとして不図示の内部メモリに保存しておき、そこから優先重畳領域情報300を選択するようにしてもよい。
設置結果入力装置220は、例えば図1(b)のように印刷物101と投影画像111が重畳された画像(以下、「印刷投影重畳画像」という。)を数か所撮影し、設置結果として重畳位置調整装置250へ入力する。設置結果入力装置220には印刷物101に対して投影画像111を重畳する際の位置調整を補佐する専用アプリケーションがインストールされている。ユーザはその専用アプリケーションの指示に従い、印刷投影重畳画像を撮影し、設置結果として重畳位置調整装置250へ送信する。設置結果入力装置220は不図示のクラウドから取得した優先重畳領域情報300に従い、ユーザに撮影ポイントや撮影エリアを指示する。
続いて、重畳位置調整装置250のハードウェア構成について説明する。
重畳位置調整装置250は、印刷投影重畳画像の重畳位置を調整する装置である。尚、重畳位置調整装置250における処理は全てクラウドで行うようしてもよい。
重畳位置ずれ検出部251は、設置結果入力装置220から専用アプリケーションを介して入力された設置結果である印刷物101と投影画像111が重畳された画像を撮影した画像から、印刷物101に対して投影画像111の重畳位置ずれを検出する。
図1(c)のように、2つの投影画像111a,111bを印刷物101a,101bに重畳した際の重畳位置ずれの検出方法については、多数の先行件があるため説明を省略する。
重畳位置ずれ量は印刷物101上の印刷画像に対して投影画像111がどれくらいずれているかを、長さとして保存してもいいし、画素数の単位で保存するようにしてもよい。重畳位置ずれは角度を持ったずれか否かも判断し、重畳位置ずれの画素数と併せて重畳位置ずれの角度も保存するようにする。保存する重畳位置ずれは前述した専用アプリケーションに指示された撮影ポイント毎に、不図示のメモリに一時的に保存される。
第1投影画像変換部252は、投影画像シフト制御部212から各種制御パラメータを受信し、不図示のメモリに保存された重畳位置ずれ量を、投影画像シフト制御部212の各種制御パラメータに基づいて、投影画像111における重畳位置ずれ量に変換する。
つまり、拡縮/変形部202等の各種処理ブロックで補正された台形補正処理等の処理を重畳位置ずれ量に対して行い、投影画像111における重畳位置ずれ量を算出する。
第2投影画像変換部253は、投影画像シフト制御部212から各種制御パラメータを受信し、優先重畳領域情報300を、投影画像シフト制御部212の各種制御パラメータに基づいて、投影画像111における優先重畳領域情報600に変換する。この変換された優先重畳領域情報600の詳細は図6において後述する。
制御パラメータ算出部254は第1投影画像変換部252で変換された重畳位置ずれ量が、第2投影画像変換部253で変換された優先重畳領域情報600の優先領域について、重畳位置ずれ量が許容範囲に収まっているかを判断する。許容範囲に収まっていない場合、制御パラメータ算出部254は重畳位置ずれ量が許容範囲に収まるよう投影画像シフト制御パラメータ2を算出する。ここで算出される投影画像シフト制御パラメータ2は投影装置100の投影画像シフト制御部212を制御するためのパラメータである。
ここで、優先重畳領域情報300について説明する。
優先重畳領域情報300とは、印刷物101上の印刷画像と投影画像111を重畳する際、優先的に重畳位置合わせを行う領域を示す情報である。この情報は、制作者によって画像編集ソフト等で印刷物101を印刷するのに用いられる画像データまたは投影画像111を生成するのに用いられる入力画像データ200に対して事前に関連付けが行われる。
優先重畳領域情報300は制作者が重畳した際に重畳位置ずれを極力抑えたい領域を示す情報であり、例えば、入力画像データ200における合焦領域、高周波領域、人物の顔といった領域に対して事前に関連付けが行われる。
図3は、優先重畳領域情報300の説明するための図である。
入力画像データ200には優先重畳領域情報300として、優先領域301a,301b及び画像の4隅を含む優先領域301c〜fが関連付けて保存されている。
優先領域301a,301b,301c〜fのそれぞれには、優先度、優先領域の座標情報、印刷物101上の印刷画像と投影画像111を重畳した際に発生する重畳位置ずれの許容範囲がパラメータとして付加されている。この優先重畳領域情報300で定義される優先領域の優先度は値が大きいほど高い。また、優先重畳領域情報300で定義される重畳位置ずれの許容範囲は長さ単位でもいいし、画素数単位でもよい。これらの情報は制作者の意図であり、ユーザはこの制作者の意図に従って設置を行う必要がある。
本実施例における入力画像データ200は1920×1080画素の解像度を持つデータであり、各優先領域301a,301b,301c〜fの座標情報はこの解像度を基準としてその領域が座標で定義されている。
尚、本実施例では優先重畳領域情報300は各優先領域毎に優先度を関連付けるようにしたが、想定する重畳結果予定画像全体もしくは優先領域毎に位置合わせの重み係数を関連づけて保存するようにしてもよい。
以下、上記6つの優先領域301a,301b,301c〜fを総称する場合、優先領域301と表記する。
続いて、優先重畳領域情報300に基づいて、本実施例に係る画像投影システムで実行される印刷物101上の印刷画像と投影画像111の重畳位置を調整する重畳位置調整処理を図4,5のフローチャートを用いて説明する。
図4の処理は投影装置100単体において、入力画像データ200に対するレジずれ補正、フォーカス調整が終了し、投影画像111と印刷物101上の印刷画像を重畳した際の重畳位置がある程度一致していることが前提条件となる処理である。かかる前提条件が整った後、ユーザによって画像投影システムが印刷投影重畳位置合わせモードに切り替えられたときに図4の処理が開始する。
重畳位置調整装置250は上記前提条件が整っているかの確認を行う役割、及び以下の処理による設置結果の確認を行う役割を担っている。
ステップS401では、設置結果入力装置220が撮影指示をユーザに対して行う。ユーザはこの指示に従い設置結果入力装置220を使用して、設置結果を撮影し、画像投影システムに撮影した画像を設置結果として入力する。設置結果入力装置220はスマートフォンやタブレット端末であり、専用アプリケーションがインストールされており、その専用アプリケーションの指示に従い、上記撮影指示として複数個所の撮影エリアの撮影をユーザに指示する。本実施例では、この複数個所の撮影エリアとして、図3で説明した優先領域301a,301b,301c〜fの計6つの領域が指定される。尚、優先重畳領域情報300がない場合、指定される撮影エリアは画像の4隅を含むエリアのみとなる。
ステップS402では、重畳位置ずれ検出部251がユーザにより撮影された6つのエリアについて重畳位置ずれ量Xをそれぞれ検出する。重畳位置ずれXに角度がある場合は、角度情報も併せて保存する。
重畳位置ずれXに角度があるか否かは、印刷物101上の印刷画像に対して角度がわかるような特定のパターンを表示して検出するようにしてもよいし、重畳位置合わせ用の印刷画像を別途印刷し位置合わせを行うようにしてもよい。
ステップS403では、第1投影画像変換部252と第2投影画像変換部253が投影装置100の投影画像シフト制御部212から投影画像シフト制御パラメータ1を取得する。
投影画像シフト制御パラメータ1は操作部213や印刷物位置情報取得部214によって調整される、拡縮/変形部202、レジずれ補正部203、フォーカス調整部209、ズーム調整部210、及びレンズシフト調整部211を制御するパラメータである。
ステップS404では、第1投影画像変換部252がステップS402で求めた重畳位置ずれ量Xを投影画像111における重畳位置ずれ量XXにステップS403で取得した投影画像シフト制御パラメータ1に基づいて変換する。
第1投影画像変換部252は、投影装置100の投影画像シフト制御部212で制御される各種ブロックの動作をモデル化したブロックであり、投影装置100が入力画像データ200に対して上記各種ブロックが行った処理結果を算出できる。
ステップS405では、第2投影画像変換部253が、投影画像111と関連付けられている優先重畳領域情報300があるか判断する。優先重畳領域情報300がある場合はステップS406へ、優先重畳領域情報300がない場合はステップS411へ進む。
ステップS406では、第2投影画像変換部253が優先重畳領域情報300の各優先領域301の座標情報Yを投影画像111における座標情報YYに投影画像シフト制御パラメータ1に基づいて変換する(第1の変換手段)。このとき、優先重畳領域情報300の重畳位置ずれの許容範囲についても優先領域301の座標情報YYの許容範囲として、投影画像シフト制御パラメータ1に基づいて変換する(第2の変換手段)。
第2投影画像変換部253は、第1投影画像変換部252と同様、投影装置100の投影画像シフト制御部212で制御される各種ブロックと同等の動作をモデル化したブロックである。具体的には、投影装置100が優先重畳領域情報300の優先領域301に対して上記各種ブロックが行った処理結果を算出できる。
ステップS407では制御パラメータ算出部254が、ステップS404で変換された重畳位置ずれ量XXが、ステップS406で変換された優先領域301における重畳位置ずれの許容範囲に収まっているか否かを確認する。重畳位置ずれ量XXが変換された優先領域301における重畳位置ずれの許容範囲に収まっている場合は重畳位置はあっているということになり、本処理を終了する。一方、重畳位置ずれの許容範囲に収まっていない場合は、ステップS408へ進み、重畳位置合わせを行う。
ここで、重畳位置合わせは、優先重畳領域情報300における優先度が高い優先領域301から位置合わせを行う。例えば、優先重畳領域情報300では優先領域301aが優先度が7と他の優先領域301b,301c〜fより優先度が高いので、まずは優先領域301aから重畳位置ずれの許容範囲を確認し、ステップS408へ進む。尚、この場合は、ステップS406,S407の処理がなされる毎に初期値が1であるカウンターを1つインクリメントし、本処理の終了の直前にカウンターの値が全優先領域301の数(本実施例では6)でない場合は、ステップS401に戻る。また、ステップS406,407の処理を行なう優先領域301は、カウンターの値に従って決定される。例えば、カウントの初期値は1なので、最初は「1」番優先度の高い優先領域301aに対してステップS406,407の処理が行われ、その後カウンターは2にインクリメントされる。これにより、その他の優先領域301b,301c〜fについても本処理を繰り返すことにより順次重畳位置合わせが行われる。
尚、本実施例では、本処理を繰り返すことで優先領域301ごとの重畳位置ずれの補正を行うようにしたが、これに限定されない。例えば、最も優先度の高い優先領域301aだけでなく、その他の優先領域301b、優先領域301c〜fについても重畳位置ずれの許容範囲を確認し、一度にすべての優先領域301の重畳位置ずれを補正するようにしてもよい。
ステップS408(ステップS407でNO、ステップS411でNO)では、制御パラメータ算出部254が投影画像シフト制御部212を制御する投影画像シフト制御パラメータ2を算出する投影画像シフト制御パラメータ2算出処理を行なう。
図5のフローチャートを用いて、ステップS408の投影画像シフト制御パラメータ2算出処理について詳述する。尚、以下の図5の説明においては、最も優先度の高い優先領域301aに対して投影画像シフト制御パラメータ2が算出される処理が行われるが、他の優先領域301b,301c〜fについても同様の処理が行われる。
図5のステップS4081では、制御パラメータ算出部254が優先領域301aの重畳位置ずれの原因を特定する。
ここで、重畳位置ずれの原因は大きく以下の2つ挙げられる。1つは、台形補正による角度を持った重畳位置ずれであり、もう1つは、投影光学系(フォーカス、ズーム、レンズシフト)による重畳位置ずれである(以下、それぞれ「フォーカスずれ」、「ズームずれ」、および「レンズシフトずれ」という。)。前者のずれに関しては、前述のとおり図4の処理の開始前に、RGB各色のパネルの固着のずれや光学的な特性である倍率色収差によって発生するレジストレーションずれは補正済みであるので、角度を持った重畳位置ずれは台形補正に限定される。後者のずれのうちフォーカスずれは、6つの優先領域301a,301b,301c〜fの重畳位置ずれのうち、何か所かについてエッジが検出できていなかったりすると発生する重畳位置ずれである。本実施例においては、事前に合焦を終えているので可能性としては少ない。よって、後者のずれは、重畳位置ずれが放射状に外側または内側に検出される場合はズームずれであると特定できる。また、後者のずれは、6つの優先領域301a,301b,301c〜fの重畳位置ずれのすべてが同じ方向にずれている場合にレンズシフトずれであると特定できる。尚、ここで挙げた原因の特定方法はあくまで一例であり、これに限らない。
印刷物101上の印刷画像と投影画像111の重畳位置ずれではないが、投影領域110に対して投影画像111のずれの原因を特定し補正する先行件は複数提案されており、本発明の本質とは関係がないため説明を省略する。
ステップS4082では、制御パラメータ算出部254がステップS4081で特定した重畳位置ずれの原因が台形補正による重畳位置ずれかを判断する。
台形補正による重畳位置ずれである場合は、ステップS4083へ、台形補正による重畳位置ずれでない場合はステップS4084へ進む。
ステップS4083(ステップS4082でYES)では、制御パラメータ算出部254が、重畳位置ずれが許容範囲に収まるよう拡縮/変形部202の台形補正制御パラメータを算出する。
台形補正制御パラメータの算出方法の一例を以下に示す。
拡縮/変形部202は印刷物位置情報取得部214で取得した投影領域110に設置された印刷物101の位置・大きさから近似平面を算出すると共に、投影装置100から投写した投写光の光軸との角度である投影投写角を算出する。本実施例では、近似平面の法線と投射光の光軸とがなす角度を投影投写角として算出する。
次に算出された投影投写角を基に、拡縮/変形部202が近似平面に対して投影投写角が垂直となる測定点(本実施例では6箇所)の目標座標を算出する。最後に、測定点の座標を目標座標に変換するパラメータを算出する処理を行う。
ステップS4084では、制御パラメータ算出部254が、重畳位置ずれが許容範囲に収まるよう投影光学系制御パラメータを算出し、ステップS408の投影画像シフト制御パラメータ2算出処理を終了する。
次に、ステップS409において、投影画像シフト制御パラメータ1をステップS408で算出された投影画像シフト制御パラメータ2で更新し、投影装置100の投影画像シフト制御部212を投影画像シフト制御パラメータ2に基づき制御する。これにより、投影したい位置に投影できていない場合に、投影した位置に投影画像が投影されるように拡縮/変形部202による台形補正や投影光学系208を制御する。ここでの制御方法については先行件で複数提案されており、本発明の本質とは関係がないため説明を省略する。
ステップ410では、ステップS401同様に設置結果入力装置220が撮影指示をユーザに対して行う。ユーザはこの指示に従い印刷投影重畳画像を再度撮影し、画像投影システムに撮影した印刷投影重畳画像を設置結果として入力する。その後、ステップS406に戻る。この際、直前に算出された投影画像シフト制御パラメータ2に基づき、各優先領域301の座標情報Yやその重畳位置ずれの許容範囲が変換される。
ステップS411(ステップS405でNO)において、制御パラメータ算出部254が印刷投影画像の4隅について、重畳位置ずれが許容範囲内かを判断する。重畳位置ずれが許容範囲内である場合、重畳位置ずれはないと判断して本処理を終了し、一方、許容範囲外である場合はステップS408へ進む。
尚、ステップS411では、投影画像111と関連付けられている優先重畳領域情報300がない状態で重畳位置調整された際の重畳位置ずれが許容範囲内かを判断している。つまり、ここでは、従来方法で投影領域110に投影される画像の位置が調整されている。
また、ステップS411では、印刷投影重畳画像の4隅について重畳位置ずれが許容範囲内か判断したが、印刷投影重畳画像の4辺を使用して判断を行うようにしてもよい。またここでの許容範囲とは、画像投影システムで予め決められた値であり、システムによって異なる。
続いて、第1投影画像変換部252と第2投影画像変換部253の動作について、図6を用いて説明する。
図6は、図4のステップS406で変換された優先領域301の座標情報YYを説明するための図である。
具体的には図6は、優先重畳領域情報300の各優先領域301の座標情報Yを投影画像シフト制御部212から取得した投影画像シフト制御パラメータに従い第2投影画像変換部253が座標情報YYに変換したものを図示している。
図6に示す白の塗りつぶし領域は有効画像の表示領域、黒の塗りつぶし領域は台形補正によって生成された非有効画像領域を示している。すなわち、投影装置100は印刷物101に対して上側から投影画像111を重畳していることがわかる。
優先領域601aは優先領域301aが、優先領域601bは優先領域301aが第2投影画像変換部253で変換された領域であり、有効画像の表示領域同様、台形に変換されている。つまり、優先重畳領域情報300はFull−HDの無変形状態の入力画像データ200に優先領域301の座標情報Yが付加されていたが、入力画像データ200は図6に示すように第2投影画像変換部253によって変換され、変形される。このため、付加される優先領域301の座標情報Yも同様に座標情報YYに変換・変形される。
優先領域301a,301bは矩形であるため対角線上に位置する2つの頂点の座標を表す座標情報Yでその位置及び大きさが定義されていたが、図6に示すように変換・変形された後の優先領域601a,601bは台形になる。このため、優先重畳領域情報300は、優先領域301a,301bの座標情報Yだけでなく、入力画像データ200における所定の領域が優先領域301であることのフラグ、そのフラグに関する優先度及び重畳位置ずれの許容範囲をパラメータとして含む。
優先重畳領域情報300の重畳位置ずれ量の許容範囲は、優先重畳領域情報600と同様に第2投影画像変換部253により変換される。例えば、光源207からの距離が遠い優先領域301aでは重畳位置ずれ量の許容範囲は0.0mm〜0.5mmであるが、変換後の優先領域601aでは重畳位置ずれ量の許容範囲はより厳しい0.0mm〜0.1mmに変換される。これは、光源207から遠ざかれば遠ざかる程、投影装置100での台形補正や投影光学系の制御の影響度が大きくなるためである。
すなわち、優先重畳領域情報600には、第2投影画像変換部253による変換後の各優先領域301の座標情報YY及び第2投影画像変換部253による変換後の各優先領域301の重畳位置ずれ量の許容範囲が含まれる。
ステップS404で変換される重畳位置ずれ量XXも同様な方法で求める。すなわち、ステップS402で検出された重畳位置ずれXが撮影した印刷投影重畳画像のどこの位置に存在するかを検出する。その検出された位置の光源207からの距離に応じて、第1投影画像変換部252で、投影画像シフト制御パラメータに基づき、重畳位置ずれXを重畳位置ずれ量XXに変換する。この重畳位置ずれ量XXは座標値データ毎に保存される。
変換された優先重畳領域情報600について、求めた重畳位置ずれ量XXと比較することで重畳位置ずれが許容範囲内か判断する(ステップS407)。その後、その判断結果に基づき、投影画像シフト制御部212を制御する投影画像シフト制御パラメータ2を算出する(ステップS408)。
尚、投影画像シフト制御部212を制御するその他の制御パラメータを算出する技術としては、特許文献2や特許文献3等で多数提案されているため、詳細な説明は省略する。
以上のように、撮影された印刷投影重畳画像と投影画像111に付加された優先重畳領域情報300に基づいて、印刷物101への投影画像111の重畳位置調整を行うようにしたため、設置時間を短縮でき、かつ制作者の意図に反する設置が行われなくなる。
また、重畳位置調整後に撮影された印刷投影重畳画像を設置結果として入力し、直前に算出された投影画像シフト制御パラメータ2に基づき変換された優先重畳領域情報600に基づき設置の可否判断を行う。これにより、ユーザが設置の可否を判断する工数を削減することが可能になる。
本実施例では、第1投影画像変換部252と第2投影画像変換部253の2つを用いて投影画像111を変換したが、これに限定されない。例えば、投影画像変換前の設置結果を撮影し画像と優先重畳領域情報から重畳位置ずれを算出するようにし、その算出結果について投影画像変換を行えば投影画像変換部は1つでもシステムを構成することが可能である。
また、本実施例では、設置結果として撮影された印刷投影重畳画像と、変換後の優先重畳領域情報600の座標ずれから投影画像シフト制御パラメータ2を算出するようにしたがこれに限定されない。例えば、優先重畳領域情報600ではなく、重畳結果予定画像の情報を取得し、設置結果として撮影された印刷投影重畳画像と重畳結果予定画像との画像比較を行い、投影画像シフト制御パラメータ2を算出してもよい。
(実施例2)
以下、図3、図7、図8を参照して、本発明の実施例2にかかる画像投影システムで実行される印刷投影重畳画像の重畳位置調整処理について説明する。
以下、図3、図7、図8を参照して、本発明の実施例2にかかる画像投影システムで実行される印刷投影重畳画像の重畳位置調整処理について説明する。
本実施例では優先重畳領域情報に基づき、On−screen displayによる位置地調節用の投影画像(以下、「調節用OSD画像」という)と位置調節用の印刷物(以下、「調節用印刷物」という)を出力するための画像を生成する。その後、調節用印刷物に投影装置100で調節用OSD画像を投影することで、印刷物101と投影画像111の位置合わせを行うことにより、重畳位置合わせをより容易に行う。
図7は、本実施例に係る画像投影システムのハードウェア構成を示すブロック図である。
尚、図7において、実施例1(図2)と同じ構成には実施例1と同じ符号を付し、重複した説明を省略する。
図7の投影装置700は図2の投影装置100に優先重畳領域解析制御部701、画像処理部702、及びOSD生成重畳部703が追加されている。
画像処理部702及びOSD生成重畳部703は、拡縮/変形部202とレジずれ補正部203の間に設けられる。
また、優先重畳領域解析制御部701は、画像入力部201と並列するように追加され、その出力部は画像処理部702やOSD生成重畳部703と接続する。
また、印刷画像生成部710が画像投影システムを構成する新たな構成要素として加えられている。
その他の機能部やシステムの接続形態は実施例1の図2と同じであるため説明を省略する。
また、実施例1との違いとしては、優先重畳領域情報300が、入力画像データ200にファイルのヘッダー等に付加されており、投影装置100と印刷画像生成部710に入力画像データ200と共に入力される。
投影装置700の新たな機能部について説明を行う。
優先重畳領域解析制御部701は、入力画像データ200に付加される優先重畳領域情報300を解析し、座標や優先度に応じて、画像処理部702やOSD生成重畳部703の制御を行う。具体的には、優先重畳領域情報300に含まれる各優先領域301について位置合わせが行い易くなるよう画像処理やOSD生成を行うよう指示を出す。
画像処理部702は、印刷重畳投影位置合わせモード以外のモードにおいては、入力画像データに応じて、ガンマ変換や色変換等の高画質化処理を行う。一方、印刷重畳投影位置合わせモードでは、優先重畳領域解析制御部701からの指示に従い、印刷重畳投影位置合わせモード用の画像処理を入力画像データ200に対して行う。
例えば、優先重畳領域情報300に基づき、最初に優先領域301aの重畳位置合わせを行うべく、優先領域301a以外の彩度を落としたり、優先領域301aのエッジ強調を行ったり等の処理を優先重畳領域解析制御部701の指示に従い行う。
優先領域301aの重畳位置合わせが終了したら、続いて優先領域301bや優先領域301c〜fにも同様の画像処理を行う。
OSD生成重畳部703は、印刷重畳投影位置合わせモード以外のモードにおいては、ユーザによって操作された操作部213の操作情報に基づいて、メニューOSD画像を表示したり、入力信号の検出時や切り換えた際に情報表示を行う。一方、OSD生成重畳部703は印刷重畳投影位置合わせモードでは、優先重畳領域解析制御部701の指示に従い、優先重畳領域情報300の各優先領域301について重畳位置を調整するために用いられる調節用OSD画像を生成する。この生成された調節用OSD画像はレジずれ補正部203へ出力される。
画像処理部702とOSD生成重畳部703は優先重畳領域解析制御部701の従い、連携して処理を行う。
印刷画像生成部710は、入力画像データ200について必要に応じて画像処理を行い、図1で前述した印刷物101を出力するための印刷画像と、印刷重畳投影位置合わせモード用の調整用印刷物を出力するための画像を生成する。
また、ここで、調整用印刷物を出力するための画像とは、投影画像111を印刷物101の重畳位置合わせを容易にする画像であり、格子状マーカが優先重畳領域情報300の優先領域301に対してその優先度や重畳位置ずれの許容範囲に応じて生成される。
この調整用印刷物は印刷重畳投影位置合わせモードにおいて以下のような使い方をする。まず、調整用印刷物を、投影領域110の印刷物101を設置するエリアに、印刷物101を設置する前に設置する。その後、重畳位置合わせが終了した後、調整用印刷物を投影領域110から取り除き、印刷物101を設置する。
図8を用いて、投影装置700により投影された調節用OSD画像が、印刷画像生成部710により生成された調整用印刷物に重畳することにより、印刷投影重畳位置合わせモードでの重畳位置合わせを行う方法について説明する。
図8は、本実施例に係る画像投影システムにより生成される調節用印刷画像と調節用OSD画像を説明するための図である。
図8(a),(e)は印刷画像生成部710が生成する印刷投影重畳位置合わせモード用の2つの調節用印刷物の例を表している。
図8(a)の調節用印刷物には、優先重畳領域情報300の各優先領域301について、格子状マーカや枠マーカが印刷されている。具体的には、優先領域301aには格子状マーカ801が、優先領域301bには格子状マーカ802が、優先領域301c〜fには枠マーカ803が印刷されている。
格子状マーカ801と格子状マーカ802の格子間隔は優先度や重畳位置ずれの許容範囲に応じて変える。本実施例では、優先領域301aの方が優先領域301bに比べ、優先度が高く、重畳位置ずれの許容範囲が狭いため格子間隔が狭くなっており、より精密な重畳位置合わせをユーザに行えるような画像になっている。
図8(e)の調節用印刷物には、優先重畳領域情報300が存在するか否かという2値の情報に応じて生成される主要なエッジが印刷物101と同様の画像と共に印刷されている。
図8(b)〜(d)は、図8(a)の調節用印刷物に対応した投影装置100が投影する調節用OSD画像を、図8(f)〜(h)は、図8(e)の調節用印刷物に対応した投影装置100が投影する調節用OSD画像を表している。
図8(b)〜(d)の調節用OSD画像と図8(f)〜(h)の調節用OSD画像は、投影装置100により順次切り替えて投影される。
まず、図8(b)〜(d)の調節用OSD画像について説明を行う。
図8(b)の調節用OSD画像は優先領域301aについて重畳位置合わせを行うために、時間t0〜t1の間、投影領域110に設置された図8(a)の調節用印刷物の上に投影される。
優先領域301aは他の優先領域に比べて優先度が高いため、印刷投影重畳位置合わせモードにおいて、まず優先領域301aから重畳位置合わせが行われる。このため、図8(b)の調節用OSD画像には、OSD生成重畳部703により生成された、図8(a)の調節用印刷物の格子状マーカ801と重畳させるための格子状マーカOSDが含まれる。尚、図8(b)の調節用OSD画像は、格子状マーカOSD以外の部分は画像処理部702やOSD生成重畳部703でグレーアウトされる。
また、図8(b)の調節用OSD画像における格子状マーカOSDの格子点はユーザが投影画像111を変形調整できるポイントを示しており、レジずれ補正部203により、この格子点1つ1つを上下左右に0.1画素単位で調整することができる。この調整により、図8(a)の調節用印刷物と図8(b)の調節用OSD画像を用いた、優先領域301aにおける重畳位置合わせが行われる。
優先領域301aについて位置合わせが終了すると、次に優先度が高い優先領域301bについて重畳位置合わせを行う。具体的には、時間t1〜t2の間、図8(c)の調節用OSD画像が投影領域110に設置された図8(a)の調節用印刷物の上に投影され、優先領域301aの位置合わせと同様の方法で優先領域301bにおける重畳位置合わせが行われる。
最後に、時間t2となったときに、枠マーカOSDを含む図8(d)の調節用OSD画像が投影領域110に設置された図8(a)の調節用印刷物の上に投影される。これにより、優先領域301aの位置合わせと同様の方法で4隅の重畳位置合わせが行われ、印刷重畳投影位置合わせモードが終了となる。
レジずれ補正部203は画像を格子点単位で変形することができる。このため、図8(b)の調節用OSD画像で重畳位置合わせした領域を、格子点を動かすことなく図8(c)の調節用OSD画像や図8(d)の調節用OSD画像の位置合わせを行うことが可能になる。
次に、図8(f)〜(h)の調節用OSD画像について説明する。
図8(f)の調節用OSD画像は優先領域301aについて重畳位置合わせを行う画像である。
図8(f)の調節用OSD画像は、入力画像データ200に対して画像処理が施された画像である。具体的には、優先領域301a以外の領域の画像は、優先領域301aの画像に比べ画像処理部702により輝度が落とされており、優先領域301aの画像は、主要なエッジのみが強調されたり、OSD生成重畳部703でそのエッジ領域にOSDが重畳される。
図8(f)の調節用OSD画像は、図8(b)の調節用OSD画像を用いた場合と比べ、格子点の位置の調整による重畳位置合わせはできない点で、精度が低い重畳位置合わせとなる。しかし、図8(e)の調節用印刷物を使わずに展示用の印刷物101を用いても、重畳位置合わせを行うことが可能である。図8(f)の調節用OSD画像を用いる場合、重畳位置合わせは拡縮/変形部202や投影光学系208を用いて行われる。
図8(g)の調節用OSD画像を用いた優先領域301bの重畳位置合わせや図8(h)の調節用OSD画像を用いた4隅の重畳位置合わせも、図8(f)の調節用OSD画像を用いた優先領域301aの重畳位置合わせと同様の方法で行われる。
以上のように、優先重畳領域情報300に基づいて調節用印刷物を出力するための印刷画像や調節用OSD画像を生成することでより簡単に重畳位置合わせを行うことが可能になる。
尚、図8(a)の調整用印刷物の格子状マーカを用いた重畳位置ずれ補正では、ユーザが上記格子状マーカと図8(b),(c)の調節用OSD画像に含まれる格子状マーカOSDの重畳位置ずれをノギス等で測定して入力することもできる。よって、設置結果入力装置220が撮像部を備えていない場合は、ユーザに対してノギス等で測定された重畳位置ずれを設置結果入力装置220に対して入力するよう指示するようなアプリケーションが設置結果入力装置220に予めインストールされる。
また本実施例では、図8(a)の調整用印刷物の格子状マーカは可視を想定したが、紫外線で発光発色する不可視のインクで印刷するようにしてもよい。また、この場合、図8(a)の調整用印刷物を用いることなく、展示用の印刷物101に直接格子状マーカを印刷してもよい。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
(その他の実施形態)
以上、実施形態例を詳述したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラム若しくは記憶媒体(記録媒体)等としての実施態様をとることが可能である。具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、1つの機器からなる装置に適用しても良い。
以上、実施形態例を詳述したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラム若しくは記憶媒体(記録媒体)等としての実施態様をとることが可能である。具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、1つの機器からなる装置に適用しても良い。
なお、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラム(実施形態では図に示すフローチャートに対応したプログラム)を、システムあるいは装置に直接あるいは遠隔から供給する。そして、そのシステムあるいは装置のコンピュータが該供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合を含む。
従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、該コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であっても良い。
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、以下のようなものがある。フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)。
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページからハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。すなわち、ホームページに接続し、該ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをダウンロードする。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明に含まれるものである。
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布する。そして、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせる。そして、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される。その他にも、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後にも前述した実施形態の機能が実現される。すなわち、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行うことによっても前述した実施形態の機能が実現される。
100 投影装置
201 画像入力部
202 拡縮/変形部
212 投影画像シフト制御部
213 操作部
214 印刷物位置情報取得部
220 設置結果入力装置
250 重畳位置調整装置
251 重畳位置ずれ検出部
254 制御パラメータ算出部
201 画像入力部
202 拡縮/変形部
212 投影画像シフト制御部
213 操作部
214 印刷物位置情報取得部
220 設置結果入力装置
250 重畳位置調整装置
251 重畳位置ずれ検出部
254 制御パラメータ算出部
Claims (20)
- 印刷物の上に投影画像を重畳し、印刷投影重畳画像を生成する投影装置において、
前記投影画像における前記印刷物との重畳位置合わせを行う少なくとも1つ以上の領域及びその優先度を示す優先重畳領域情報を取得する取得手段と、
前記投影画像を制御パラメータに基づき変形する変形手段と、
前記印刷投影重畳画像を取得する取得手段と、
前記取得された印刷投影重畳画像に基づき、前記印刷物と前記投影画像の重畳位置ずれ量を検出する検出手段と、
前記重畳位置ずれ量に基づき前記少なくとも1つ以上の領域における前記制御パラメータを更新する手段であって、前記優先度の高い領域の前記制御パラメータを優先的に更新する更新手段とを備えることを特徴とする投影装置。 - 前記優先重畳領域情報は、前記投影画像を前記印刷物の上に投影した際の重畳位置ずれの許容範囲の値を前記少なくとも1つ以上の領域毎にパラメータとして有することを特徴とする請求項1記載の投影装置。
- 前記制御パラメータに基づき、前記検出された重畳位置ずれ量を前記投影画像における重畳位置ずれ量に変換する第1の変換手段と、
前記制御パラメータに基づき、前記優先重畳領域情報が有する前記重畳位置ずれの許容範囲を前記投影画像における重畳位置ずれの許容範囲に変換する第2の変換手段と、
前記変換された重畳位置ずれ量が、前記変換された重畳位置ずれの許容範囲にない場合、前記重畳位置ずれの原因に応じて算出される他の制御パラメータを算出する算出手段とを更に備え、
前記更新手段は、前記他の制御パラメータが算出された場合、前記制御パラメータを前記算出された他の制御パラメータで更新することを特徴とする請求項2記載の投影装置。 - 前記優先重畳領域情報は、前記投影画像を前記印刷物の上に投影する際の、位置合わせに関する優先度及び位置合わせの重み係数の少なくとも1つを前記少なくとも1つ以上の領域毎に備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の投影装置。
- 前記変形手段は、拡大処理、縮小処理、キーストーン補正、レジストレーションずれ補正、レンズシフトの少なくとも1つを行なうことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の投影装置。
- 前記取得手段は、撮像手段、及び前記印刷物に対して前記投影画像を重畳する際の位置調整を補佐する専用アプリケーションを備えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の投影装置。
- 前記専用アプリケーションは、前記印刷投影重畳画像における前記少なくとも1つ以上の領域についてユーザに前記撮像手段を用いた撮影を指示することを特徴とする請求項6記載の投影装置。
- 前記優先重畳領域情報の前記少なくとも1つ以上の領域について重畳位置を調整するために用いられる調節用OSD画像を生成する生成手段を更に備え、
前記印刷物を設置する前に設置された、前記優先重畳領域情報の前記少なくとも1つ以上の領域に対するマーカの画像を含む調節用印刷物に、前記調節用OSD画像を投影することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の投影装置。 - 前記投影される調節用OSD画像において、前記少なくとも1つ以上の領域に対するマーカそれぞれと重畳させるためのマーカOSDが前記優先度に応じて切り替えて表示されることを特徴とする請求項8記載の投影装置。
- 前記取得手段は、前記調節用印刷物に前記調節用OSD画像が投影されることにより生成される画像の前記少なくとも1つ以上の領域についてユーザに重畳位置ずれ量の入力を指示するアプリケーションを備えることを特徴とする請求項8又は9記載の投影装置。
- 印刷物の上に投影画像を重畳し、印刷投影重畳画像を生成する投影装置において、
クラウドと接続する接続手段と、
前記投影画像を制御パラメータに基づき変形する変形手段と、
前記印刷投影重畳画像を取得する第1の取得手段と、
前記取得された印刷投影重畳画像に基づき、前記印刷物と前記投影画像の重畳位置ずれ量を検出する検出手段とを備え、
前記クラウドは、
前記投影画像における前記印刷物との重畳位置合わせを行う少なくとも1つ以上の領域及びその優先度を示す優先重畳領域情報を取得する第2の取得手段と、
前記優先重畳領域情報及び前記重畳位置ずれ量に基づき、前記制御パラメータを更新する更新手段とを備えることを特徴とする投影装置。 - 印刷物の上に投影画像を重畳し、印刷投影重畳画像を生成する投影装置において、
前記投影画像を制御パラメータに基づき変形する変形手段と、
前記制御パラメータを、前記印刷物と前記投影画像の重畳位置を調整する重畳位置調整装置に送信する送信手段と、
前記重畳位置調整装置より、前記印刷物との重畳位置合わせを行う少なくとも1つ以上の領域において更新された前記制御パラメータを受信する受信手段とを備えることを特徴とする投影装置。 - 印刷物の上に投影画像を重畳し、印刷投影重畳画像を生成する投影装置と接続し、前記印刷物と前記投影画像の重畳位置を調整する重畳位置調整装置において、
前記投影画像の変形を制御するための制御パラメータを前記投影装置より取得する第1の取得手段と、
前記印刷投影重畳画像を取得する第2の取得手段と、
前記投影画像における前記印刷物との重畳位置合わせを行う少なくとも1つ以上の領域及びその優先度を示す優先重畳領域情報を取得する第3の取得手段と、
前記印刷投影重畳画像に基づき、前記印刷物と前記投影画像の重畳位置ずれ量を検出する検出手段と、
前記重畳位置ずれ量に基づき前記少なくとも1つ以上の領域における前記制御パラメータを更新する手段であって、前記優先度の高い領域の前記制御パラメータを優先的に更新する更新手段と、
前記更新された制御パラメータを前記投影装置に送信する送信手段とを備えることを特徴とする重畳位置調整装置。 - 印刷物の上に投影画像を重畳し、印刷投影重畳画像を生成する投影装置、及び前記印刷物と前記投影画像の重畳位置を調整する重畳位置調整装置を備える画像投影システムにおいて、
前記投影装置は、
前記投影画像を制御パラメータに基づき変形する変形手段と、
前記制御パラメータを前記重畳位置調整装置に送信する送信手段とを備え、
前記重畳位置調整装置は、
前記印刷投影重畳画像を取得する第1の取得手段と、
前記投影画像における前記印刷物との重畳位置合わせを行う少なくとも1つ以上の領域及びその優先度を示す優先重畳領域情報を取得する第2の取得手段と、
前記印刷投影重畳画像に基づき、前記印刷物と前記投影画像の重畳位置ずれ量を検出する検出手段と、
前記重畳位置ずれ量に基づき前記少なくとも1つ以上の領域における前記制御パラメータを更新する手段であって、前記優先度の高い領域の前記制御パラメータを優先的に更新する更新手段と、
前記更新された制御パラメータを前記投影装置に送信する送信手段とを備えることを特徴とする画像投影システム。 - 印刷物の上に投影画像を重畳し、印刷投影重畳画像を生成する投影装置の制御方法において、
前記投影画像における前記印刷物との重畳位置合わせを行う少なくとも1つ以上の領域及びその優先度を示す優先重畳領域情報を取得する取得ステップと、
前記投影画像を制御パラメータに基づき変形する変形ステップと、
前記印刷投影重畳画像を取得する取得ステップと、
前記取得された印刷投影重畳画像に基づき、前記印刷物と前記投影画像の重畳位置ずれ量を検出する検出ステップと、
前記重畳位置ずれ量に基づき前記少なくとも1つ以上の領域における前記制御パラメータを更新するステップであって、前記優先度の高い領域の前記制御パラメータを優先的に更新する更新ステップとを有することを特徴とする制御方法。 - 印刷物の上に投影画像を重畳し、印刷投影重畳画像を生成する投影装置の制御方法において、
前記投影装置において、クラウドと接続する接続ステップと、
前記投影装置において、前記投影画像を制御パラメータに基づき変形する変形ステップと、
前記投影装置において、前記印刷投影重畳画像を取得する第1の取得ステップと、
前記投影装置において、前記取得された印刷投影重畳画像に基づき、前記印刷物と前記投影画像の重畳位置ずれ量を検出する検出ステップと、
前記クラウドにおいて、前記投影画像における前記印刷物との重畳位置合わせを行う少なくとも1つ以上の領域及びその優先度を示す優先重畳領域情報を取得する第2の取得ステップと、
前記クラウドにおいて、前記優先重畳領域情報及び前記重畳位置ずれ量に基づき、前記制御パラメータを更新する更新ステップとを有することを特徴とする制御方法。 - 印刷物の上に投影画像を重畳し、印刷投影重畳画像を生成する投影装置の制御方法において、
前記投影画像を制御パラメータに基づき変形する変形ステップと、
前記制御パラメータを、前記印刷物と前記投影画像の重畳位置を調整する重畳位置調整装置に送信する送信ステップと、
前記重畳位置調整装置より、前記印刷物との重畳位置合わせを行う少なくとも1つ以上の領域において更新された前記制御パラメータを受信する受信ステップとを有することを特徴とする制御方法。 - 印刷物の上に投影画像を重畳し、印刷投影重畳画像を生成する投影装置と接続し、前記印刷物と前記投影画像の重畳位置を調整する重畳位置調整装置の制御方法において、
前記投影画像の変形を制御するための制御パラメータを前記投影装置より取得する第1の取得ステップと、
前記印刷投影重畳画像を取得する第2の取得ステップと、
前記投影画像における前記印刷物との重畳位置合わせを行う少なくとも1つ以上の領域及びその優先度を示す優先重畳領域情報を取得する第3の取得ステップと、
前記印刷投影重畳画像に基づき、前記印刷物と前記投影画像の重畳位置ずれ量を検出する検出ステップと、
前記重畳位置ずれ量に基づき前記少なくとも1つ以上の領域における前記制御パラメータを更新するステップであって、前記優先度の高い領域の前記制御パラメータを優先的に更新する更新ステップと、
前記更新された制御パラメータを前記投影装置に送信する送信ステップとを有することを特徴とする制御方法。 - 印刷物の上に投影画像を重畳し、印刷投影重畳画像を生成する投影装置、及び前記印刷物と前記投影画像の重畳位置を調整する重畳位置調整装置を備える画像投影システムの制御方法において、
前記投影装置において、前記投影画像を制御パラメータに基づき変形する変形ステップと、
前記投影装置において、前記制御パラメータを前記重畳位置調整装置に送信する送信ステップと、
前記重畳位置調整装置において、前記印刷投影重畳画像を取得する第1の取得ステップと、
前記重畳位置調整装置において、前記投影画像における前記印刷物との重畳位置合わせを行う少なくとも1つ以上の領域及びその優先度を示す優先重畳領域情報を取得する第2の取得ステップと、
前記重畳位置調整装置において、前記印刷投影重畳画像に基づき、前記印刷物と前記投影画像の重畳位置ずれ量を検出する検出ステップと、
前記重畳位置調整装置において、前記重畳位置ずれ量に基づき前記少なくとも1つ以上の領域における前記制御パラメータを更新するステップであって、前記優先度の高い領域の前記制御パラメータを優先的に更新する更新ステップと、
前記重畳位置調整装置において、前記更新された制御パラメータを前記投影装置に送信する送信ステップとを有することを特徴とする制御方法。 - 請求項15乃至19のいずれか1つの制御方法を実行することを特徴とするプログラム。
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---|---|---|---|
JP2017132934A JP2019016913A (ja) | 2017-07-06 | 2017-07-06 | 投影装置、重畳位置調整装置、画像投影システム、制御方法、並びにプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017132934A JP2019016913A (ja) | 2017-07-06 | 2017-07-06 | 投影装置、重畳位置調整装置、画像投影システム、制御方法、並びにプログラム |
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JP2019016913A true JP2019016913A (ja) | 2019-01-31 |
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Family Applications (1)
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JP2017132934A Pending JP2019016913A (ja) | 2017-07-06 | 2017-07-06 | 投影装置、重畳位置調整装置、画像投影システム、制御方法、並びにプログラム |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN116245735A (zh) * | 2023-05-08 | 2023-06-09 | 北京惠朗时代科技有限公司 | 一种基于数据分析的印控仪运行监管系统 |
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2017
- 2017-07-06 JP JP2017132934A patent/JP2019016913A/ja active Pending
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CN116245735A (zh) * | 2023-05-08 | 2023-06-09 | 北京惠朗时代科技有限公司 | 一种基于数据分析的印控仪运行监管系统 |
CN116245735B (zh) * | 2023-05-08 | 2023-07-14 | 北京惠朗时代科技有限公司 | 一种基于数据分析的印控仪运行监管系统 |
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