JP2019016903A - 光伝送装置、光伝送システム、および光伝送方法 - Google Patents

光伝送装置、光伝送システム、および光伝送方法 Download PDF

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Abstract

【課題】WDM光伝送システムを構成する伝送路に分散シフトファイバが混在している場合でも、波長分散を補償することに伴う伝送特性の劣化を低減可能な光伝送装置を提供する。【解決手段】出力先伝送路を構成する光ファイバに関する情報である伝送路構成情報を記憶する伝送路情報記憶手段110と、光ファイバに入力される信号光の波長分散量である入力波長分散量と、信号光の光パワーである入力光パワーと、入力波長分散量と入力光パワーに依存して発生する受信機のペナルティとを関連付けた受信機伝送特性情報を記憶する受信機特性情報記憶手段120と、伝送路構成情報と受信機伝送特性情報に基づいて、出力先伝送路に出力する出力信号光の波長分散量である出力分散量、および出力信号光の光パワーである出力光パワーの少なくとも一方を算出する演算手段130、とを有する。【選択図】図1

Description

本発明は、光伝送装置、光伝送システム、および光伝送方法に関し、特に、波長分割多重光伝送方式による光伝送装置、光伝送システム、および光伝送方法に関する。
光ファイバを用いる光伝送システムにおいては、光ファイバ中の波長分散によって光波形が劣化し、伝送速度や伝送距離が制限される。この波長分散による波形歪みの影響を回避するため、分散補償器が用いられている。このような分散補償器を用いた波長分割多重(Wavelength Division Multiplex:WDM)光伝送システムの一例が、特許文献1に記載されている。
特許文献1に記載された関連するWDM光伝送システムは、分散量が固定の複数の固定分散補償器、固定分散補償器間を接続する複数の光伝送路、可変分散補償器、伝送路分散テーブル、補償器分散テーブル、および制御回路を有する。
可変分散補償器は分散量が可変であり、複数の固定分散補償器および複数の光伝送路を経て受信した光信号に対して分散量を制御する。伝送路分散テーブルは、光伝送路の分散波長依存特性の情報を記憶している。補償器分散テーブルは、固定分散補償器の分散波長依存特性の情報を記憶している。
制御回路は、可変分散補償器の分散量を制御する。ここで制御回路は、それぞれの光伝送路の情報と、それぞれの固定分散補償器の情報を取得し、伝送路分散テーブルおよび補償器分散テーブルを参照して、波長毎の光伝送路および固定分散補償器による累積分散量を算出する。そして、制御回路は、算出された累積分散量に基づいて、可変分散補償器の波長毎の分散量を制御する構成としている。
このような構成としたことにより、関連するWDM光伝送システムによれば、固定分散補償器でも補償しきれない残留分散の波長依存性を、安価な構成で、かつ高速に制御することが可能となるとしている。
特開2007−202009号公報
光伝送システムにおいて、伝送路を構成する光ファイバを新規に敷設することは困難であるため、既に敷設されているが未使用のダークファイバを融着することによって伝送路を構成する場合がある。このダークファイバには、単一モードファイバ(Single Mode Fiber:SMF)だけではなく分散シフトファイバ(Dispersion Shifted Fiber:DSF)が含まれる場合がある。この場合、図7に示すように、隣接する中継局N_iと中継局N_i+1を複数の異なる種類のファイバF_i_jで接続することによって、伝送路の1スパンS_iが構成される。ファイバF_i_jは例えば単一モードファイバ(SMF)または分散シフトファイバ(DSF)であり、任意の距離および配置で融着などにより接続される。なお、図中の「×」はファイバの接続箇所を示す。長距離伝送路においては、信号光は複数の中継局N_iとスパンS_iを経由することになる。
このような長距離伝送路において、伝送路の1スパンS_iに分散シフトファイバ(DSF)が混在していると、DSFファイバへの光入力パワーが大きい場合には非線形光学効果によって伝送特性の劣化が生じる。これは、波長分割多重(WDM)光伝送システムでは、波長分散が小さいDSFファイバにおいて隣接波長間で4光波混合などの非線形光学効果が発生しやすくなるからである。すなわち、分散が累積した状態で信号光がDSFファイバに入力すると、DSFファイバにおける非線形光学効果によって波形の歪が生じる。この非線形光学効果による波形歪は、後段の分散補償によっては補償できないので、受信機における残留分散が適切であっても伝送特性が劣化してしまうことになる。
このような非線形光学効果による波形歪の発生を回避するためには、DSFファイバへの光入力パワーを抑制する必要がある。しかしながら、光入力パワーを抑制すると、許容される伝送損失が低下するので、伝送路の距離が制限されることになる。また、光入力パワーを抑制すると、出力先である次段の中継局が備える光アンプの受信パワーが低下するので、受信機における光信号対雑音比(Optical Signal to Noise Ratio:OSNR)が低下し伝送特性の劣化が発生する。そのため、伝送路の1スパンが複数の異種ファイバからなり、特にDSFファイバを含む伝送路で伝送を行う場合には、上述した関連するWDM光伝送システムのように、波長分散を補償するだけでは伝送特性の劣化を解消することは困難である。
このように、WDM光伝送システムを構成する伝送路に分散シフトファイバが混在している場合、波長分散を補償しても伝送特性の劣化を解消することは困難である、という問題があった。
本発明の目的は、上述した課題である、WDM光伝送システムを構成する伝送路に分散シフトファイバが混在している場合、波長分散を補償しても伝送特性の劣化を解消することは困難である、という課題を解決する光伝送装置、光伝送システム、および光伝送方法を提供することにある。
本発明の光伝送装置は、出力先伝送路を構成する光ファイバに関する情報である伝送路構成情報を記憶する伝送路情報記憶手段と、光ファイバに入力される信号光の波長分散量である入力波長分散量と、信号光の光パワーである入力光パワーと、入力波長分散量と入力光パワーに依存して発生する受信機のペナルティとを関連付けた受信機伝送特性情報を記憶する受信機特性情報記憶手段と、伝送路構成情報と受信機伝送特性情報に基づいて、出力先伝送路に出力する出力信号光の波長分散量である出力分散量、および出力信号光の光パワーである出力光パワーの少なくとも一方を算出する演算手段、とを有する。
本発明の光伝送システムは、光送信手段を備えた光送信装置と、光中継装置と、光受信手段を備えた光受信装置と、光送信装置および光中継装置の出力側にそれぞれ接続される出力先伝送路、とを有し、光送信装置および光中継装置は、出力先伝送路を構成する光ファイバに関する情報である伝送路構成情報を記憶する伝送路情報記憶手段と、光ファイバに入力される信号光の波長分散量である入力波長分散量と、信号光の光パワーである入力光パワーと、入力波長分散量と入力光パワーに依存して発生する光受信手段のペナルティとを関連付けた受信機伝送特性情報を記憶する受信機特性情報記憶手段と、伝送路構成情報と受信機伝送特性情報に基いて、出力先伝送路に出力する出力信号光の波長分散量である出力分散量、および出力信号光の光パワーである出力光パワーを算出する演算手段と、出力光パワーを制御する可変光減衰手段と、出力分散量を制御する可変分散補償手段と、可変光減衰手段および可変分散補償手段を制御する制御手段、とをそれぞれ備える。
本発明の光伝送方法は、出力先伝送路を構成する光ファイバに関する情報である伝送路構成情報を取得し、光ファイバに入力される信号光の波長分散量である入力波長分散量と、信号光の光パワーである入力光パワーと、入力波長分散量と入力光パワーに依存して発生する受信機のペナルティとを関連付けた受信機伝送特性情報を取得し、伝送路構成情報と受信機伝送特性情報に基いて、出力先伝送路に出力する出力信号光の波長分散量である出力分散量、および出力信号光の光パワーである出力光パワーの少なくとも一方を算出する。
本発明の光伝送装置、光伝送システム、および光伝送方法によれば、WDM光伝送システムを構成する伝送路に分散シフトファイバが混在している場合であっても、伝送特性の劣化を低減することができる。
本発明の第1の実施形態に係る光伝送装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る光伝送装置の別の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る光伝送装置のさらに別の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る光伝送装置のさらに別の構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る光伝送システムの構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る光伝送システムを構成する通信局が備える受信機特性情報格納部に格納されている受信機伝送特性情報を示す図である。 長距離伝送路の構成の一例を示すブロック図である。
以下に、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。
〔第1の実施形態〕
図1は、本発明の第1の実施形態に係る光伝送装置100の構成を示すブロック図である。本実施形態に係る光伝送装置100は、伝送路情報記憶装置(伝送路情報記憶手段)110、受信機特性情報記憶装置(受信機特性情報記憶手段)120、および演算装置(演算手段)130を有する。
伝送路情報記憶装置110は、出力先伝送路を構成する光ファイバに関する情報である伝送路構成情報を記憶する。受信機特性情報記憶装置120は、光ファイバに入力される信号光の波長分散量である入力波長分散量と、信号光の光パワーである入力光パワーと、入力波長分散量と入力光パワーに依存して発生する受信機のペナルティとを関連付けた受信機伝送特性情報を記憶する。そして、演算装置130は、伝送路構成情報と受信機伝送特性情報に基いて、出力先伝送路に出力する出力信号光の波長分散量である出力分散量、および出力信号光の光パワーである出力光パワーの少なくとも一方を算出する。
このように、本実施形態による光伝送装置100は、伝送路構成情報と受信機伝送特性情報に基いて、出力分散量または出力光パワーを算出する構成としている。そのため、光ファイバの非線形光学効果による伝送特性の劣化を抑制しつつ、受信機における光信号対雑音比の改善を図ることが可能になる。
ここで、上述した出力先伝送路は、複数の光ファイバを有し、この複数の光ファイバには、少なくとも一の分散シフトファイバが含まれる構成とすることができる。また、伝送路構成情報には、光ファイバが単一モードファイバであるか分散シフトファイバであるかを示す光ファイバ種別、光ファイバの本数、光ファイバの配置、光ファイバの損失量、および光ファイバの分散量が含まれるものとすることができる。また、上述した信号光は、複数の異なる波長からなる波長分割多重(Wavelength Division Multiplex:WDM)信号光とすることができる。
図2に、本発明の第1の実施形態に係る光伝送装置の別の構成を示す。図2に示した光伝送装置101は、図1に示した光伝送装置100の構成に加えて、出力光パワーを制御する可変光減衰器(可変光減衰手段)140と、可変光減衰器140を制御する制御装置(制御手段)150をさらに備えた構成とした。
ここで、演算装置130は、受信機のペナルティが許容範囲内であり、かつ、出力信号光の光パワーが最大となる最大出力光パワーを算出する。そして、制御装置150は、出力光パワーが最大出力光パワーとなるように可変光減衰器を制御する。
また、図3に示す光伝送装置102のように、図1に示した光伝送装置100の構成に加えて、出力分散量を制御する可変分散補償器(可変分散補償手段)160と、可変分散補償器160を制御する制御装置(制御手段)150をさらに備えた構成とすることができる。
この場合、演算装置(演算手段)130は、受信機のペナルティが最小となるときの出力分散量である最小ペナルティ分散量を算出する。そして、制御装置(制御手段)150が、出力分散量が最小ペナルティ分散量となるように可変分散補償器(可変分散補償手段)160を制御する構成とすることができる。
図4に、本発明の第1の実施形態に係る光伝送装置のさらに別の構成を示す。図4に示した光伝送装置103は、図1に示した光伝送装置100の構成に加えて、可変光減衰器(可変光減衰手段)140、可変分散補償器(可変分散補償手段)160、および制御装置(制御手段)150をさらに備えた構成とした。
ここで、可変光減衰器140は出力光パワーを制御する。可変分散補償器160は出力分散量を制御する。そして、制御装置150は、可変光減衰器140および可変分散補償器160を制御する。
ここで、演算装置(演算手段)130は、受信機のペナルティが許容範囲内であり、かつ、出力信号光の光パワーが最大となる最大出力光パワーと、最大出力光パワーであるときの出力分散量である最大パワー分散量を算出する。そして、制御装置(制御手段)150が、出力光パワーが最大出力光パワーとなるように可変光減衰器140を制御し、出力分散量が最大パワー分散量となるように可変分散補償器160を制御する構成とすることができる。
次に、本実施形態による光伝送方法について説明する。
本実施形態の光伝送方法においては、まず、出力先伝送路を構成する光ファイバに関する情報である伝送路構成情報を取得する。また、光ファイバに入力される信号光の波長分散量である入力波長分散量と、信号光の光パワーである入力光パワーと、入力波長分散量と入力光パワーに依存して発生する受信機のペナルティとを関連付けた受信機伝送特性情報を取得する。
そして、伝送路構成情報と受信機伝送特性情報に基づいて、出力先伝送路に出力する出力信号光の波長分散量である出力分散量、および出力信号光の光パワーである出力光パワーの少なくとも一方を算出する。
このように、本実施形態による光伝送方法においては、伝送路構成情報と受信機伝送特性情報に基いて、出力分散量または出力光パワーを算出する構成としている。そのため、光ファイバの非線形光学効果による伝送特性の劣化を抑制しつつ、受信機における光信号対雑音比の改善を図ることが可能になる。
以上説明したように、本実施形態の光伝送装置100〜103、および光伝送方法によれば、WDM光伝送システムを構成する伝送路に分散シフトファイバが混在している場合であっても、伝送特性の劣化を低減することができる。
〔第2の実施形態〕
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。本実施形態では、第1の実施形態による光伝送装置の構成を用いた光伝送システムについて説明する。
本実施形態による光伝送システムは、光送信機(光送信手段)を備えた光送信装置、光中継装置、光受信機(光受信手段)を備えた光受信装置、および光送信装置および光中継装置の出力側にそれぞれ接続される出力先伝送路を有する。
ここで、光送信装置および光中継装置は、図4に示した光伝送装置の構成を備える。すなわち、伝送路情報記憶装置(伝送路情報記憶手段)、受信機特性情報記憶装置(受信機特性情報記憶手段)、演算装置(演算手段)、可変光減衰器(可変光減衰手段)、可変分散補償器(可変分散補償手段)、および制御装置(制御手段)を備える。
ここで、伝送路情報記憶装置は、出力先伝送路を構成する光ファイバに関する情報である伝送路構成情報を記憶する。受信機特性情報記憶装置は、光ファイバに入力される信号光の波長分散量である入力波長分散量と、信号光の光パワーである入力光パワーと、入力波長分散量と入力光パワーに依存して発生する光受信機のペナルティとを関連付けた受信機伝送特性情報を記憶する。そして、演算装置は、伝送路構成情報と受信機伝送特性情報に基づいて、出力先伝送路に出力する出力信号光の波長分散量である出力分散量、および出力信号光の光パワーである出力光パワーを算出する。
また、可変光減衰器は、出力光パワーを制御する。可変分散補償器は、出力分散量を制御する。そして、制御装置は、可変光減衰器および可変分散補償器を制御する。
このとき、演算装置が、光受信機のペナルティが許容範囲内であり、かつ、出力信号光の光パワーが最大となる最大出力光パワーと、最大出力光パワーであるときの出力分散量である最大パワー分散量を算出する構成とすることができる。この場合、制御装置が、出力光パワーが最大出力光パワーとなるように可変光減衰器を制御し、出力分散量が最大パワー分散量となるように可変分散補償器を制御する構成とすることができる。
次に、本実施形態による光伝送システムについて、さらに詳細に説明する。
図5に、本実施形態による光伝送システム10の構成を示す。光伝送システム10はn個(nは2以上の自然数)の通信局N_i(1≦i≦n)が伝送路で接続された構成である。ここで、N_1とN_nは端局であり、N_i(2≦i≦n−1)は中継局である。本実施形態では、信号光は複数の異なる波長からなる波長分割多重(WDM)信号光であるものとした。また、端局N_1は光送信機11と合波器13を含む光送信装置であり、端局N_nは光受信機12と分波器14を含む光受信装置であるものとした。
i番目の通信局N_iは、光アンプ1−i、可変減衰器2−i、可変分散補償器3−i、受信機特性情報格納部4−i、演算/制御部5−i、およびファイバ情報格納部6−iを備える。
受信機特性情報格納部4−iは、ファイバに入力する信号光の波長分散と、光パワーと、発生するペナルティとの組合せを格納する。ファイバ情報格納部6−iは、通信局N_iが出力する先の伝送路を構成するファイバに関する情報を格納する。
可変減衰器2−iは、光アンプ1−iから入力される信号光を、波長単位で可変に減衰させる。可変分散補償器3−iは、光アンプ1−iから入力される信号光に対して可変に分散補償を行う。そして、演算/制御部5−iは、受信機特性情報格納部4−iとファイバ情報格納部6−iに格納されている情報に基づいて、可変減衰器2−iおよび可変分散補償器3−iに設定する値を算出し、算出した値を設定することにより可変減衰器2−iおよび可変分散補償器3−iを制御する。
通信局N_iと通信局N_i+1は伝送路S_iによって接続される。すなわち、伝送路S_iは通信局N_iが信号光を出力する側の伝送路である。ただし、伝送路S_nは含まないものとする。
伝送路S_iは、m本のファイバf_i_jから構成される。ここで、ファイバf_i_jは、伝送路S_iを構成する複数のファイバの内、j番目のファイバを示す。なお、mは自然数であり(m≧1)、1≦j≦mである。ファイバf_i_jには、単一モードファイバ(Single Mode Fiber:SMF)または分散シフトファイバ(Dispersion Shifted Fiber:DSF)が含まれる。
次に、本実施形態による光伝送システム10の動作について説明する。
通信局N_iが備える演算/制御部5−iは、出力先伝送路S_iで発生する伝送特性劣化が、受信機において許容可能なペナルティを生じさせるように、通信局N_iにおける光出力パワーと分散補償量を求める。そして、これに基づいて、通信局N_iにおいて設定する可変減衰器2−iの減衰量と可変分散補償器3−iの補償量を決定する。
以下の説明では、通信局N_iの場合について説明するが、具体的には、最も上流の通信局であるN_1(i=1)から順次実施する。
ファイバf_i_jに入力される分散D_i(f_i_j)は、下記の式(1)により表すことができる。

Figure 2019016903
ここで、「n」は通信局の個数を表わし、2以上の自然数である。「N_i」は端局からi番名の通信局を示し、1≦i≦nであり、i=1,nの場合は端局を、それ以外のiの場合は中継局を示す。「S_i」は、通信局N_iの出力先の伝送路(スパン)を示す。ただし、S_nは除外する。「f_i_j」は、S_iを構成するm本のSMFまたはDSFを示し、「j」の範囲は1≦j≦mである。
「D(S_p)」はスパンS_pにおいて累積される分散量を、「D(N_q−1)」は通信局N_q−1において累積される分散量を、「D(f_i_r)」はファイバf_i_rにおいて累積される分散量を、それぞれ示す。ただし、D(S_0)=0、D(N_0)=0とする。また、「D(N_i)」は通信局N_iが備える可変分散補償器3−iによる分散補償量を示す。
一方、ファイバf_i_jに入力される光パワーP_i(f_i_j)は、下記の式(2)により表すことができる。

Figure 2019016903
ここで、「P_o(N_i)」は通信局N_iから出力される光パワーを示し、L(f_i_r)はr番目のファイバf_i_rで発生する光パワーの損失を示す。
図6に、受信機特性情報格納部4−iにあらかじめ格納されている受信機伝送特性情報を示す。受信機伝送特性情報は、同図に示すように、ファイバf_i_jに入力される光パワーP_i(f_i_j)と、ファイバf_i_jに入力される信号光の波長分散D_i(f_i_j)と、発生するペナルティα(f_i_j)とを組合せた情報である。
演算/制御部5−iは、図6に示した受信機伝送特性情報から、ファイバf_i_j(1≦j≦m)で発生するペナルティα(f_i_j)の総和α’を求める。総和α’は下記の式(3)で表わされる。

Figure 2019016903
そして演算/制御部5−iは、通信局N_iにおいて要求される分散補償量と光出力パワーを算出する。すなわち、演算/制御部5−iは、ペナルティα(f_i_j)の総和α’が受信機の許容範囲以内となる光出力パワーのうちで、光パワーが最大となる光出力パワーP_o(N_i)と、それを与える分散補償量D(N_i)を選択する。
次に、通信局N_iの動作について説明する。
通信局N_iは、出力先のスパンS_iの情報である各ファイバf_i_jの情報をファイバ情報格納部6−iに格納する。
通信局N_iが備える演算/制御部5−iは、ファイバ情報格納部6−iおよび受信機特性情報格納部4−iに格納されている情報を用いて、ペナルティの総和α’を算出する。すなわち、式(1)、式(2)から予想される、可変減衰器2−iおよび可変分散補償器3−iにおいて設定可能な全ての光出力パワーP_o(N_i)と全ての分散補償量D_(N_i)との組合せについて、ファイバf_i_jで発生するペナルティαを算出する。そしてここで求めたペナルティα(f_i_j)から総和α’を算出する。
演算/制御部5−iは、受信機が許容できるペナルティの総和α’を与える光出力パワーと分散補償量の組合せのうち、光出力パワーP_o(N_i)が最大となる場合における可変減衰器2−iおよび可変分散補償器3−iの設定量を算出する。そして演算/制御部5−iは、ここで算出した設定量を可変減衰器2−iおよび可変分散補償器3−iにそれぞれ設定する。
各通信局N_iは、上述した動作を端局N_1(i=1)から順次実施する。
上述したように、本実施形態による光伝送システム10が備える各通信局N_iは、受信機の受信特性に影響を及ぼす伝送路の構成に関する情報を事前に取得する。また、伝送路に入力する光出力パワーおよび波長分散と、これにより発生する受信機におけるペナルティとを組合せた情報を、事前に取得する。そして、これらの情報から、伝送路を構成するファイバの構成に応じた分散補償量と光出力パワーを算出し、算出した分散補償量と光出力パワーとなるように分散補償器と可変減衰器を用いて制御する構成としている。
このような構成としたことにより、本実施形態の光伝送システム10によれば、出力先伝送路の構成において許容されるペナルティの範囲内で、最大の光出力パワーで伝送することが可能になる。その結果、許容される伝送損失が増大する。また、光アンプの受信パワーが増大するので光信号対雑音比(OSNR)が向上し、受信特性の劣化を低減することができる。
以上説明したように、本実施形態の光伝送システムによれば、WDM光伝送システムを構成する伝送路に分散シフトファイバが混在している場合であっても、伝送特性の劣化を低減することができる。
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
100、101、102、103 光伝送装置
110 伝送路情報記憶装置
120 受信機特性情報記憶装置
130 演算装置
140 可変光減衰器
150 制御装置
160 可変分散補償器
10 光伝送システム
11 光送信機
12 光受信機
13 合波器
14 分波器
1−i 光アンプ
2−i 可変減衰器
3−i 可変分散補償器
4−i 受信機特性情報格納部
5−i 演算/制御部
6−i ファイバ情報格納部
N_i 通信局
S_i 伝送路

Claims (10)

  1. 出力先伝送路を構成する光ファイバに関する情報である伝送路構成情報を記憶する伝送路情報記憶手段と、
    前記光ファイバに入力される信号光の波長分散量である入力波長分散量と、前記信号光の光パワーである入力光パワーと、前記入力波長分散量と前記入力光パワーに依存して発生する受信機のペナルティとを関連付けた受信機伝送特性情報を記憶する受信機特性情報記憶手段と、
    前記伝送路構成情報と前記受信機伝送特性情報に基づいて、前記出力先伝送路に出力する出力信号光の波長分散量である出力分散量、および前記出力信号光の光パワーである出力光パワーの少なくとも一方を算出する演算手段、とを有する
    光伝送装置。
  2. 前記出力光パワーを制御する可変光減衰手段と、前記可変光減衰手段を制御する制御手段をさらに備え、
    前記演算手段は、前記受信機のペナルティが許容範囲内であり、かつ、前記出力信号光の光パワーが最大となる最大出力光パワーを算出し、
    前記制御手段は、前記出力光パワーが前記最大出力光パワーとなるように前記可変光減衰手段を制御する
    請求項1に記載した光伝送装置。
  3. 前記出力分散量を制御する可変分散補償手段と、前記可変分散補償手段を制御する制御手段をさらに備え、
    前記演算手段は、前記受信機のペナルティが最小となるときの前記出力分散量である最小ペナルティ分散量を算出し、
    前記制御手段は、前記出力分散量が前記最小ペナルティ分散量となるように前記可変分散補償手段を制御する
    請求項1または2に記載した光伝送装置。
  4. 前記出力光パワーを制御する可変光減衰手段と、前記出力分散量を制御する可変分散補償手段と、前記可変光減衰手段および前記可変分散補償手段を制御する制御手段をさらに備え、
    前記演算手段は、前記受信機のペナルティが許容範囲内であり、かつ、前記出力信号光の光パワーが最大となる最大出力光パワーと、前記最大出力光パワーであるときの前記出力分散量である最大パワー分散量を算出し、
    前記制御手段は、前記出力光パワーが前記最大出力光パワーとなるように前記可変光減衰手段を制御し、前記出力分散量が前記最大パワー分散量となるように前記可変分散補償手段を制御する
    請求項1に記載した光伝送装置。
  5. 前記出力先伝送路は、複数の前記光ファイバを有し、
    前記複数の光ファイバには、少なくとも一の分散シフトファイバが含まれる
    請求項1から4のいずれか一項に記載した光伝送装置。
  6. 前記伝送路構成情報には、前記光ファイバが単一モードファイバであるか分散シフトファイバであるかを示す光ファイバ種別と、前記光ファイバの本数と、前記光ファイバの配置と、前記光ファイバの損失量、前記光ファイバの分散量とが含まれる
    請求項1から5のいずれか一項に記載した光伝送装置。
  7. 前記信号光は、複数の異なる波長からなる波長分割多重信号光である
    請求項1から6のいずれか一項に記載した光伝送装置。
  8. 光送信手段を備えた光送信装置と、光中継装置と、光受信手段を備えた光受信装置と、前記光送信装置および前記光中継装置の出力側にそれぞれ接続される出力先伝送路、とを有し、
    前記光送信装置および前記光中継装置は、
    前記出力先伝送路を構成する光ファイバに関する情報である伝送路構成情報を記憶する伝送路情報記憶手段と、
    前記光ファイバに入力される信号光の波長分散量である入力波長分散量と、前記信号光の光パワーである入力光パワーと、前記入力波長分散量と前記入力光パワーに依存して発生する前記光受信手段のペナルティとを関連付けた受信機伝送特性情報を記憶する受信機特性情報記憶手段と、
    前記伝送路構成情報と前記受信機伝送特性情報に基いて、前記出力先伝送路に出力する出力信号光の波長分散量である出力分散量、および前記出力信号光の光パワーである出力光パワーを算出する演算手段と、
    前記出力光パワーを制御する可変光減衰手段と、
    前記出力分散量を制御する可変分散補償手段と、
    前記可変光減衰手段および前記可変分散補償手段を制御する制御手段、とをそれぞれ備える
    光伝送システム。
  9. 前記演算手段は、前記光受信手段のペナルティが許容範囲内であり、かつ、前記出力信号光の光パワーが最大となる最大出力光パワーと、前記最大出力光パワーであるときの前記出力分散量である最大パワー分散量を算出し、
    前記制御手段は、前記出力光パワーが前記最大出力光パワーとなるように前記可変光減衰手段を制御し、前記出力分散量が前記最大パワー分散量となるように前記可変分散補償手段を制御する
    請求項8に記載した光伝送システム。
  10. 出力先伝送路を構成する光ファイバに関する情報である伝送路構成情報を取得し、
    前記光ファイバに入力される信号光の波長分散量である入力波長分散量と、前記信号光の光パワーである入力光パワーと、前記入力波長分散量と前記入力光パワーに依存して発生する受信機のペナルティとを関連付けた受信機伝送特性情報を取得し、
    前記伝送路構成情報と前記受信機伝送特性情報に基いて、前記出力先伝送路に出力する出力信号光の波長分散量である出力分散量、および前記出力信号光の光パワーである出力光パワーの少なくとも一方を算出する
    光伝送方法。
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JP2014171232A (ja) * 2014-04-21 2014-09-18 Fujitsu Ltd 光伝送装置および光伝送システム

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