JP2019015842A - 画像形成装置 - Google Patents

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傑 竹内
Suguru Takeuchi
傑 竹内
田中 正信
Masanobu Tanaka
正信 田中
明日菜 深町
Asuna Fukamachi
明日菜 深町
応樹 北川
Oki Kitagawa
応樹 北川
泰靖 虎谷
Hiroyasu Toraya
泰靖 虎谷
敬太 石黒
Keita Ishiguro
敬太 石黒
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Abstract

【課題】定着不良の発生を回避しつつ定着に要するエネルギーの低減化を可能にした画像形成装置を提供する。
【解決手段】記録材Pに未定着トナー像tを形成する画像形成部3と、記録材をニップ部Nで挟持搬送しながら加熱してトナー像を定着する第1と第2の回転体24、21を有する定着部16と、定着部の温度を検知する温度センサTHと、その検知温度情報に基づいて定着部の温度を制御する温度制御部92と、画像形成部が形成する未定着トナー像の印字情報を取得する印字情報取得部211と、取得した印字情報に基づいて、温度センサによる定着部の温度検出領域X4を通過する記録材上のトナー像の印字情報と、定着部の温度検出領域以外の領域を通過する記録材上のトナー像の印字情報とを比較する印字分布比較部212と、連続印刷モードにおいて、その比較結果に応じて温度制御部による定着部の温調温度を変更する温調温度変更部350と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は画像形成装置に関するものである。
例えば電子写真方式の複写機には、回転する一対のローラもしくは無端状ベルト等によって記録媒体である記録材を挟持搬送すると共に、記録材上に形成された未定着のトナー像(現像剤像)を熱によって固着像として融着させる定着装置が設けられている。
このような定着装置は、例えば定着ベルト内面に設けられた温度検知素子(サーミスタ等)の検知結果に基づいて温調される。すなわち、温度検知素子の検知温度が所定の設定温度(以下、温調温度とする)より低い場合には定着ベルトを加熱するヒータを昇温させ、高い場合にはヒータを降温させることで、定着装置の温度を一定に保っている(特許文献1)。その際、省エネルギーの観点から、トナーを記録材上に融着させる必要最小限の温度で一定に保つように定着ベルトの温度制御を行うことが望まれる。
特開2001−318560号公報
上記のように、必要最小限の温度で一定に保つように定着ベルトの温度制御を行った場合、記録材搬送方向と直交する方向(以下、長手方向)において、記録材上のトナー載り量が一定の場合にはトナーは記録材に融着されて剥れず十分な定着性を確保出来る。
これに対して、上記長手方向において記録材上のトナー載り量が、温度検知素子で温度を検知・制御している定着ベルトの温度検出領域に対応する記録材部分よりも温度検出領域以外の領域に対応する記録材部分の方が多い場合を考える。この場合には、定着ベルトの温度検出領域に対して温度検出領域以外の領域の温度が上記の「トナー載り量−多」のために必要最小限の温度よりも下がり過ぎて十分な定着性を確保出来ない場合がある。
そこで、本発明の目的は、定着不良の発生を回避しつつ定着に要するエネルギーの低減化を可能にした画像形成装置を提供することにある。
上記の目的を達成するための本発明に係る画像形成装置の代表的な構成は、
記録材に未定着のトナー像を形成する画像形成部と、
前記画像形成部によりトナー像が形成された記録材をその間のニップ部で挟持搬送しながら加熱してトナー像を定着する第1及び第2の回転体を有する定着部と、
前記定着部の温度を検知する温度センサと、
前記温度センサの検知温度情報に基づいて前記定着部の温度を制御する温度制御部と、
前記画像形成部が形成する未定着のトナー像の印字情報を取得する印字情報取得部と、
前記印字情報取得部で取得した印字情報に基づいて、前記温度センサによる前記定着部の温度検出領域を通過する記録材上のトナー像の印字情報と、前記定着部の前記温度検出領域以外の領域を通過する記録材上のトナー像の印字情報とを比較する印字分布比較部と、
連続印刷モードにおいて、前記印字分布比較部の比較結果に応じて、前記温度制御部による前記定着部の温調温度を変更する温調温度変更部と、を有する
ことを特徴とする。
本発明によれば、定着不良の発生を回避しつつ定着に要するエネルギーの低減化を可能にした画像形成装置を提供することができる。
実施例1における処理のフローチャート 同じく画像形成装置の概略図 画像形成装置に搭載の定着装置の要部の横断右側面模式図 同定着装置の要部の縦断正面模式図 制御系統のブロック図 画像領域の分割(区分)方法を説明する図 画像データを説明する図 定着ベルトの温度推移を示す図 実施例1の効果を示す図 実施例2における画像データを説明する図 実施例2における処理を示すフローチャート 実施例3における定着装置の要部の横断右側面模式図
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
《実施例1》
<画像形成装置>
図2は本実施例における画像形成装置1の断面模式図である。この画像形成装置1は、タンデム方式−中間転写方式のフルカラーレーザープリンタ(デジタルプリンタ:以下、プリンタと記す)である。このプリンタ1はデータ送信装置としての外部コンピュータPCからビデオコントローラ部200に入力したプリントジョブに対応した画像形成動作をして記録材Pにフルカラー若しくはモノカラーのトナー像を形成した画像形成物をプリントアウトする。
プリントジョブは、画像データ、使用する記録材の種類等に関する情報、枚数、部数、後処理等のプリント条件情報が付加された画像形成指示のことである。記録材Pはプリンタ(画像形成装置)によりトナー像(現像剤像)が形成され得るシート状の記録媒体であり、普通紙、樹脂シート、光沢紙、葉書、封筒、ラベル等が含まれる。以下、記録材Pを用紙或いは紙と記す。
2は操作者(ユーザー)がビデオコントローラ部200を介してエンジンコントローラ部250に対して各種の情報を入力(設定、登録)するためのユーザーインターフェース部としての操作部である。ビデオコントローラ部200は外部コンピュータPCからプリントジョブを受信すると画像データから画像形成用の画像信号を形成してエンジンコントローラ部250にその画像信号を送信する。エンジンコントローラ部250はその画像信号に基づいて画像形成機構部(画像形成部:画像形成手段)3によって未定着のトナー像を用紙Pに形成する画像形成動作を実行する。
画像形成機構部3は減法混色の3原色であるイエロー(Y)色・マゼンタ(M)色・シアン(C)色とこれにブラック(K)色を加えた4色のトナー像をそれぞれ形成する4つの画像形成部U(Y・M・C・K)を有する。また、画像形成機構部3は無端状の中間転写ベルト11を備えた転写ユニット10を有する。
各画像形成部Uは、それぞれ、感光ドラム4、帯電装置5、光走査装置(レーザスキャナ)6、現像装置7、一次転写装置8、ドラムクリーニング装置9を有する。なお、図の煩雑を避けるため画像形成部UY以外の画像形成部UM・UC・UKにおけるこれらの機器に対する符号の記入は省略した。また、これら画像形成部Uの電子写真プロセスや作像動作は公知であるからその説明は割愛する。
各画像形成部Uのドラム4から回動する中間転写ベルト11に対して各色のトナー像が所定に重畳されて一次転写されてベルト11上に4色重畳のトナー像が形成される。一方、給紙カセット12から用紙Pが一枚宛給送されて搬送路13を通って所定の制御タイミングでベルト11と二次転写装置(ローラ)14との圧接ニップ部である二次転写部に導入される。これにより、用紙Pに対してベルト11上の4色重畳のトナー像が一括して二次転写される。その用紙Pが搬送路15を通って定着装置(定着手段:定着部)16に導入されてトナー像の定着処理を受け、画像形成物として排紙トレイ17上に排出される。
モノカラーの画像形成モードの場合には、上記4つの画像形成部Uのうち、そのモノカラー画像を形成するために必要な画像形成部において画像形成が実行され、必要のない画像形成部におけるドラム4は空回転する。
<定着装置>
以下の説明において、定着装置またはこれを構成している部材の長手方向とは用紙搬送路面内において用紙搬送方向(記録材搬送方向)に直交する方向である。また短手方向とは用紙搬送方向に並行な方向である。定着装置に関し、正面とは装置を用紙入口側からみた面、背面とはその反対側の面(用紙出口側)、左右とは装置を正面から見て左または右である。上流側と下流側とは用紙搬送方向に関して上流側と下流側である。
図3は本実施例における定着装置(定着部)16の要部の横断右側面模式図、図4は同装置16の要部の縦断正面模式図である。この定着装置16は外部加熱タイプの電磁誘導加熱方式のオンデマンドの画像加熱装置であり、図の装置構成自体は公知に属するからその説明は簡単にとどめる。
この定着装置16は、大別して、定着ベルト(第1の回転体)24を有するベルトユニット20と、弾性加圧ローラ(第2の回転体)21と、定着ベルト24を外部から誘導加熱する誘導加熱装置(加熱部)22と、これらを収容した装置筐体23と、を有する。
加圧回転体(加圧部材)としての加圧ローラ21は装置筐体23の長手方向の一端側(左側)と他端側(右側)の側板23F・23R間に回転可能に支持されている。ベルトユニット20はこの加圧ローラ21に対して実質平行に配列されて一端側と他端側のフランジ部28F・28Rがそれぞれ側板23F・23Rに形成されているスライドガイド部(不図示)に係合されて側板23F・23R間に配設されている。これにより、ベルトユニット20は側板23F・23R間において加圧ローラ21に対して加圧ローラ21に近づく方向と遠のく方向とに平行移動可能である。
誘導加熱装置22はベルトユニット20の加圧ローラ21側とは反対側においてベルトユニット20に対して実質平行に配列されている。そして、誘導加熱装置22の長手方向の一端側と他端側がそれぞれベルトユニット20の一端側と他端側のフランジ部28F・28Rに対して結合部材(不図示)により結合されている。即ち、ベルトユニット20と誘導加熱装置22とは一体化されている。なお、図4においては、誘導加熱装置22は便宜上省略されている。
ベルトユニット20は、金属層を有する無端状(円筒状)で可撓性の定着ベルト(加熱回転体:加熱部材)24と、圧力付与部材(加圧パッド)25と、ステー26と、磁性コア27と、左右のフランジ部28F・28Rと、温度センサTHと、の組立体である。
定着ベルト(以下、ベルトと記す)24は、圧力付与部材25と、ステー26と、磁性コア27と、温度センサTHと、の組立体を内部部材としてこれにルーズに外されている。圧力付与部材25と、ステー26と、磁性体コア27はベルトの長手方向(幅方向)に長い部材であり、ステー26の一端側と他端側はそれぞれベルト24の一端側と他端側の開口部から外側に所定に突出している。一端側と他端側のフランジ部28F・28Rはそれぞれステー26の一端側と他端側の上記の突出部に対して嵌着されている。
圧力付与部材25はステー26に保持されている。磁性コア27はステー26の誘導加熱装置22に対向する側に配設されており、誘導加熱装置22によりベルト24を効率的に加熱するために誘導磁場をベルト24に集中させる役目をしている。フランジ部28F・28Rはベルト24の長手方向(幅方向)の移動、および周方向の形状を規制している。
圧力付与部材25はベルト24と加圧ローラ21との間に押圧力を作用させてニップ部Nを形成する耐熱性樹脂製の部材である。圧力付与部材25を保持するステー26は圧力付与部材25に圧力を加えるために剛性が必要であるため、本実施例では鉄製(金属製)である。圧力付与部材25は圧をかけた時の撓みを補正するためにクラウンが付けてあり、本実施例で用いたクラウン量は圧力付与部材25の長手方向の中央と端部(中央から200mmの位置)で1.6mmである。
圧力付与部材25のベルト内面との対向摺動面は、圧力付与部材25の横断面において、ニップ部Nの上流部に上流突起部25aなる凸部と、ニップ部Nの下流部に下流突起部25cなる凸部を有し、上下流凸部の間に平坦部25bを有する構成になっている。
温度センサ(温度検出素子)THは例えばサーミスタ等であり、通紙域となるベルト部分の温度を検知する。この温度センサTHは圧力付与部材25に弾性支持部材29を介して取り付けられており、この支持部材29によりベルト内面に対して弾性的に当接している。これにより、ベルト24の温度センサ当接面が波打つなどの変動が生じても温度センサTHはこれに追従してベルト内面と良好な接触状態を維持する。
圧力付与部材25はベルト24を介して加圧ローラ21に対向している。そして、一端側と他端側のフランジ部材28F・28Rがそれぞれ一端側と他端側の加圧機構30F・30Rにより加圧ローラ21の軸線に向う方向に所定の加圧力で押圧されている。加圧機構30F・30Rは、それぞれ、加圧部材としての加圧レバー31とバネ付きビス32との間に加圧バネ33を縮設することで加圧レバー31に押し下げ力を作用させる構成である。加圧レバー31がフランジ部材28R・28Fを所定の加圧力で押圧している。
そのため、フランジ部材28F・28Rとステー26を介して圧力付与部材25がベルト24を挟んで加圧ローラ21に対して加圧ローラ弾性層の弾性に抗して圧接する。これにより、ベルト24と加圧ローラ21との間に用紙搬送方向aに関して所定幅の定着ニップ部Nが形成される。
誘導加熱装置22はベルト24を誘導加熱する加熱源(誘導加熱手段:加熱部)である。誘導加熱装置22は、電線として例えばリッツ線を用い、これを横長・船底状にしてベルト1の周面と側面の一部に対向するように巻回してなる励磁コイル34を有する。また、誘導加熱装置22は、励磁コイル34によって発生した磁界がベルト24の金属層(導電層)以外に実質漏れないように該励磁コイル34を覆わせた外側磁性体コア35と、それらを電気絶縁性の樹脂によって支持するモールド部材36を有する。
誘導加熱装置22はベルト24の外周面の上面側において、ベルト24に所定のギャップ(隙間)を存して対面させて配設してある。即ち、誘導加熱装置22はベルトユニット20の定着ベルト24の外側に対向して配置されている。
ベルト24の回転状態において、誘導加熱装置22の励磁コイル34には電源装置(励磁回路)91から20〜50kHzの高周波電流が印加されて、該励磁コイル34によって発生した磁界によりベルト24の金属層(導電層)が誘導発熱する。
このベルト24の温度を温度センサTHが検知し、その検知温度情報が制御回路部(温度制御部)92にフィードバックされる。制御回路部92はこの温度センサTHから入力する検知温度が所定の目標温度(温調温度:定着温度)に維持されるように電源装置91から励磁コイル34に入力する電力を制御している。すなわち、ベルト24の検出温度が所定温度に昇温した場合、励磁コイル34への通電が遮断される。
本実施例では、定着装置16の立ち上げ中はベルト24の目標温度である180℃で一定になるように、温度センサTHの検出値に基づいて高周波電流の周波数を変化させて励磁コイル34に入力する電力を制御して温度調節を行っている。目標温度は、プリンタ本体に配置されている温湿度センサ(不図示)により、用紙温度を類推して変更するように構成されていても良い。
本実施例の定着装置16においては、少なくとも画像形成実行時には制御回路部92で制御されるモータ(駆動手段)Mによって加圧ローラ21が駆動回転体として図3において矢印R21の反時計方向に所定の周速度で回転駆動される。そして、加圧ローラ21の回転でニップ部Nにおいて加圧ローラ21との摩擦力でベルト24に駆動力が伝達されてベルト24が矢印R24の時計方向に従動回転する。この加圧ローラ21とベルト24の回転周速度は画像形成機構部3から搬送されてくる未定着トナー画像tを担持した用紙Pの搬送速度とほぼ同一とされている。
加圧ローラ21が回転駆動され、誘導加熱装置22への電力供給によりベルト24が所定の定着温度に立ち上がって温調された状態において、ニップ部Nに未定着トナー画像tを有する用紙Pがそのトナー画像担持面側をベルト24側に向け導入される。用紙Pはニップ部Nにおいてベルト24の外周面に密着し、ベルト24と一緒にニップ部Nを挟持搬送されていく。
これにより、用紙Pはベルト24の熱で加熱がされ、またニップ部Nの加圧力を受けて未定着トナー画像tが用紙表面に熱圧定着される。ニップ部Nを通った用紙Pはベルト24の外周面からベルト24の表面がニップ部Nの用紙出口部分の変形によって自己分離(曲率分離)されて定着装置外へ搬送される。
なお、図には省略したけれども、加圧機構30F・30Rによるニップ部Nの加圧を解除する加圧解除機構が配設されている。加圧解除機構はエンジンコントローラ250で制御される定着着脱モータ300(図5)により駆動される。エンジンコントローラ250はプリンタ1の待機時などの非画像形成時には加圧解除機構により加圧機構30F・30Rを非加圧状態に保持させている。即ち、ニップ部Nを加圧解除(若しくは低加圧状態)に保持させている。
<制御ブロック図>
図5は、プリンタ1の制御系統の全体構成を示すブロック図であり、ビデオコントローラ部200と、エンジンコントローラ部250に大別される。
ビデオコントローラ部200はCPUバス215を有する。そして、ビデオコントローラ部200はCPUバス215を介して相互に接続された各種デバイス201〜212を備える。CPUバス215は、アドレス、データ、コントロールバスを含む。各種デバイス201〜212に関して、201はCPU、202はROM、203はRAM、204は画像処理部、205はシリアル通信IF、206は不揮発性記憶部、207はネットワークIF部、208はオプションIF部である。また、209は画像圧縮伸張部、210はRIP部、211は画素カウント部、212は演算部である。
エンジンコントローラ部250はCPUバス265を有する。そして、エンジンコントローラ部250はCPUバス265を介して相互に接続された各種デバイス251〜256を備える。CPUバス265は、アドレス、データ、コントロールバスを含む。各種デバイス251〜256に関して、251はCPU、252はROM、253はRAM、254はPWM出力部、255はシリアル通信IF、256はI/O部である。
ビデオコントローラ部200において、CPU201はビデオコントローラ部200を構成する各部に指示を行なうCPU(中央演算処理装置)である。ROM202は起動プログラムを格納するブートROM(読取専用メモリ)である。不揮発性記憶部206はビデオコントローラ部200の制御プログラムおよび入力画像データ等を格納するハードディスクドライブである。RAM203はビデオコントローラ部200の制御プログラムの作業用データを格納するランダムアクセスメモリである。
ネットワークIF部207は、データ送信装置としての外部コンピュータPC(図2)との間で画像データの受け渡しを行なうLANカードである。オプションIF部208は、データ送信装置としての原稿画像読取装置(不図示)やFAX回線(不図示)との間で画像データの受け渡しを行なうためのインタフェースである。オプションIF部208は、原稿画像読取装置と接続されるラティスコネクタ、公衆回線と接続されるモデム等から構成される。なお、本実施例における画像データの解像度は1200dpiであるとする。
ネットワークIF部207やオプションIF部208を介して外部コンピュータPC、原稿画像読取装置、FAX回線等のデータ送信装置から入力された画像データは、画像圧縮伸張部209にてデータの圧縮を施して不揮発性記憶部206に格納する。
この際、画像データがネットワークIF部207を介して入力されたページ記述言語(PDL:Page Discription Languate)である場合には次のように圧縮を施す。即ち、ラスターイメージプロセッサとしてのRIP部210にて、PDLコードをラスターイメージデータに展開を行なった上で、圧縮を施す。
画像処理部204では、入力された画像データに対して、画像形成装置の特性に合わせた画像処理を施す。画素カウント部(印字情報取得部)211は、入力された画像データに対して、Y、M、C、Kの色成分毎に各色の画像データを構成する各画素の濃度値を積算する(以下ではこの値を画素値と呼ぶ)。本実施例では、各画素の濃度値は8bit(0〜255)の階調を有する。一例として、Yの画像データの1画素目濃度値が100で、2画素目の濃度値が50であれば、1画素目と2画素目の画素値は150となる。
このような画素値の積算を、既定の領域内の全ての画素に対して、全ての色成分について行う。即ち、画素カウント部211は画像形成機構部3が形成する未定着のトナー像の印字情報(画素値)を取得する。画素カウント部211にて算出された画素値は画素カウント部211の内部のレジスタ(不図示)に記憶されており、画素カウント部211では規定の領域の画素のカウントを終えるとCPU201に割込み信号を送出する。
ビデオコントローラ部200では、割込み信号をトリガとして、制御プログラムに基づきCPU201がこのレジスタを読み出すことで、その時点での画素値を取得することができる。また、画素カウント部211により取得された画素値をもとに演算部(印字分布比較部)212で画素値の後述する差分計算などの演算を行う。
ビデオコントローラ部200では、制御プログラムに基づくCPU201の指示に従い、プリンタ(画像形成装置)1の動作と同期して、不揮発性記憶部206に記憶された画像データを読出して圧縮伸張部209による伸張を行なう。そして、画像処理部204による画像処理と画素カウント部211による画素カウントを行った後に、エンジンコントローラ部250のPWM出力部254へ画像信号を送出する。
エンジンコントローラ部250において、CPU251はエンジンコントローラ部250を構成する各部に指示を行なうCPU(中央演算処理装置)である。ROM252は制御プログラムとしてのファームウェアを格納するROM(読取専用メモリ)である。RAM253はエンジンコントローラ部250の制御プログラムの作業用データを格納するランダムアクセスメモリである。
PWM出力部254は、ビデオコントローラ部200の画像処理部204と接続されており、画像処理部204から送出される画像信号に基づいてPWM(Pulse Width Modulation)信号を生成する。
I/O部256は、プリンタ1に備わる各種のアクチュエータおよびセンサ(不図示)と接続され、エンジンコントローラ部250では制御プログラムに基づくCPU251の指示に従い、プリンタ1の各部を駆動して電子写真プロセス方式による印刷を行なう。前記の加圧解除機構を動作させるための定着着脱モータ300もI/O部256に接続されている。
ビデオコントローラ部200とエンジンコントローラ部250は、それぞれ三線式のシリアル通信IF205、255を備えており、CPU201とCPU251はこれを介してデータの送受信を行なう。
ビデオコントローラ部200からエンジンコントローラ部250に対しては、主に入力された画像データのサイズや解像度、使用する用紙の種類(普通紙や厚紙等)、画素値といった、プリントジョブに関する情報の通知が行われる。
また、エンジンコントローラ部250は通知された情報に基づき定着制御部350の制御回路部92において温度センサTHから入力する検知温度が所定の目標温度に維持されるように電源装置91から励磁コイル34に入力する電力を制御している。
<領域分割と画素カウント>
本実施例における画素カウントの方法について、図6を用いて詳しく説明する。図6において斜線部は印刷可能な画像領域を示しており、用紙(記録材)の搬送方向aに直交する方向を主走査方向、搬送方向aと平行な方向を副走査方向と呼んでいる。本実施例では、画像領域のどのあたりにどの程度の濃度のトナー像が形成されているかというトナー量分布を知る必要があるため、画像領域を主走査方向に複数の領域に分割(区分)し、領域ごとに画素値をカウントする。画素値が大きいということは、すなわち、その領域のトナー量が多いことを示す。
画像領域の主走査方向の幅は、プリンタ1が印刷可能な画像の最大幅と等しく、本実施例の場合は330mmとなっている。また、本実施例における画像データは1200dpiであるので、主走査方向の画素数は15600画素となる。これを、X0〜X9で示す10の領域に分割することとした。すなわち、主走査方向の1領域の幅は1560画素である。一方、副走査方向の長さは使用する用紙の長さに等しい。以上のように画像領域は主走査方向に領域分割され、領域ごとに画素値が算出される。
なお、主走査方向の領域分割の数はこれに限るものではなく、求められるトナー量分布の精度に応じて分割数を変えても良い。
本実施例のプリンタ1において使用可能な大小各種幅サイズの用紙の搬送は用紙幅中心の所謂中央基準搬送である。そこで、前記温度センサTHはその中央基準線にほぼ対応する位置のベルト部分の温度を検知するように配置されている。図6の画像領域の分割領域との対応においては、温度センサTHは分割領域X4に相当する位置に配置されており、この領域X4に対応する位置のベルト内面温度を検知している。即ち、本実施例では分割領域X4が温度検出領域、この領域X4以外の分割領域が温度検出領域以外の領域である。
定着制御部350の制御回路部92は温度センサTHが検知したこのベルト内面部分(温度検出領域X4)の温度をもとに定着装置16を温調制御している。
画素カウントの例を図7に示す。図7の(a)、(b)、(c)のそれぞれにおいて、Zは用紙Pに印刷する画像の例であり、下側の表はX0〜X9の各領域の画素値のカウント例を示している。
(a)は、用紙Pの領域X4、X6の全画素において画像データが最大濃度値255で一様(画素値4×109)、それ以外の領域では画素値0の画像Zの例である。
(b)は、領域X4の全画素の濃度値が128で一様(画素値2×109)、領域X6の全画素の濃度値が255で一様(画素値2×109)、それ以外の領域では画素値0の画像Zの例である。
(c)は、は領域X4の画素値が0で、領域X6の全画素の濃度値が255で一様(画素値2×109)、それ以外の領域では画素値0の画像Zの例である。
上記(a)〜(c)の各画像Zを有する用紙Pをそれぞれ30枚連続プリント(30枚の連続印刷モード)した各場合におけるベルト24の温度推移をそれぞれ図8の(a)〜(c)に示す。温度推移グラフにおいて、実薄線が領域X4に一致する領域のベルト内面(TH)の温度推移であり、実濃線が領域X4に一致する領域のベルト表面の温度推移であり、点線は領域X6に一致する領域のベルト表面の温度推移である。
(a)においては領域X4と領域X6は画素値が等しいため、ベルト表面の温度が共に同じ温度推移を示す。そのため、温度センサTHが所定の温度になるよう温調制御すれば、領域X4と領域X6は共にベルト24が定着可能温度を下回らないために定着不良が起こることはない。しかし、(b)に示すように、領域X4の画素値が領域X6の画素値よりも低い場合には、領域X6において温度低下が大きく、温度低下を検知できずに定着不良を起こしてしまう。その傾向は(c)のように領域X4と領域X6の画素値の差分が大きいほど顕著に起こってしまう。
そこで、(c)のような状態の発生を想定して定着装置の設定温調温度を予め上げておくことが対策となるが、省エネルギーの観点から望ましくない。
<画素値に応じた温調温度の選択>
上記の課題を解決するため、前述の温度検出領域X4とその他の領域(温度検出領域以外の領域)との画素値(印字情報)を比較し、温度検出領域X4の方が画素値が低い場合に温調温度を上げる制御モードを使用することとする。これにより、可能な限り温調温度を低く設定することが出来るため、省エネルギー性能と定着性能を向上することが出来る。なお、温度検出領域の定義はこの限りではなく、X0〜X9のどの領域を温度検出領域としてもよいし、領域の分割数(区分数)もこの限りではない。
以上の制御を実現するためにエンジンコントローラ部250のCPU251が実行する処理を図1のフローチャートに示す。
プリントジョブが開始されると、CPU251は画像情報取得と共に、当該プリントジョブに使用する用紙Pの紙種や坪量に応じて温調温度X℃を決定する(S101)。使用する用紙Pの種類や坪量はプリントジョブの開始時にビデオコントローラ部200からシリアル通信IF205、255を通じてエンジンコントローラ部250に通知される。
次にS102へと進み、CPU251は画像領域の主走査方向の各領域の画素値を取得する。すなわち、図7で示した例のようにX0〜X9の各領域の画素値を取得する。画素カウント部211でカウントされた各領域の画素値は、ビデオコントローラ部200からシリアル通信IF205、255を通じてエンジンコントローラ部250に通知されるため、CPU251はその情報をRAM253に保存する。続いて、CPU251は取得した各領域X0〜X9の画素値を参照し、温度検出領域X4の画素値Aとそれ以外の領域で最も大きい画素値を持つ領域の画素値Bを比較する。
S102において「画素値A<画素値B」であれば(Yes)、S103に進む。「画素値A≧画素値B」であれば(No)、S105に進む(温調温度を変更せずそのまま)。
S103では、画素値Aと画素値Bとの差分α1を計算し、プリント開始からの差分α1の積算値αを計算する。本実施例では、画素値Aが領域X4の画素値に、画素値Bが領域X6の画素値に対応する(図7の(a)、(b)、(c))。また、CPU251はRAM253に予め格納してある図1に記載のテーブル1を参照することで積算値αに応じた温調増加分βを決定する。
そして、S104において、S101で決定された温調温度X℃が温調増加分βを加算した温調温度X+β℃に変更される。変更された温調温度X+β℃は定着制御部350に通知され、それに応じた温調温度に温度センサTHが制御されるよう電源装置91から励磁コイル34に入力する電力を制御し定着処理を行う。
次のページが存在するかを判断し(S105)、次のページが存在しなかった場合はα、βを0に戻したのちに(S106)、プリントジョブを終了する。次のページが存在した場合はS102へと戻り、次のページの処理を行う。
これらの制御により、温度検出領域X4よりも画素値が大きい領域があった場合でも定着不良を発生させることがなくなる。
上記の制御構成をまとめると次の通りである。ビデオコントローラ200における画像カウント部(印字情報取得部)211はプリンタ1の画像形成機構部(画像形成部)3で形成する未定着のトナー像の印字情報(画素値)を取得する。
演算部(印字分布比較部)212は画像カウント部211で取得した印字情報に基づいて、
・温度センサTHによるベルト24の温度検出領域X4を通過する用紙上(記録材上)のトナー像の印字情報と
・ベルト24の温度検出領域以外の領域を通過する用紙上のトナー像の印字情報と
を比較する。
そして、エンジンコントローラ(温調温度変更部)350は連続プリント(連続印刷モード)において演算部212の上記の比較結果に応じて、定着制御部350の制御回路部(温度制御部)92によるベルト24の温調温度を変更する。
この制御構成により、温度検出領域X4よりも画素値が大きい領域があった場合でも定着不良を発生させることがなくなる。即ち、定着不良の発生を回避しつつ定着に要するエネルギーの低減化を可能にした画像形成装置を提供することができる。
図9に、前述した図7の(c)のような画像Zを30枚連続プリントした場合に、上述した温調増加(図1)がない場合と、ある場合とのベルト24の領域X4とX6での温度推移を示す。(a)が温調増加がない場合の温度推移であり、前述した図8の(c)の温度推移に対応している。(b)が温調増加がある場合の温度推移である。(b)のように積算値αに応じてβ℃温調増加をすることで、領域X6においてもベルト24の表面温度が定着可能温度を下回ることなく、十分な定着性を得られた。
なお、本制御は同じ画像が連続でプリントされた場合が、温度低下分が大きいため有効的だが、積算値αや温調増加分βを調整して1枚のみのプリントや異なる画像の連続プリント時に使用してもよい。
上記では、プリント前に温調を増加させたが、プリント中またはプリント後いつでもよいし、次ページ以降の画像情報が分かっている場合は、予め最もベルト24の温度が下がる枚数を推測し、その時点で必要とされる温調増加分を予め上げてしまってもよい。また、温調増加分βはベルト24の耐久性能などを鑑みて、10℃程度に上限を設けるのが望ましいが、これ以上としてもよい。
《実施例2》
本実施例は、前述した実施例1では同じ画像を連続プリントした例を述べたが、異なる画像を連続プリントする点が異なる。その他の点については実施例1と同等であるため、説明を省略する。
<画素値に応じた温調温度の選択>
画素カウントの例を図10に示す。同図の(a)と(b)において、Zは用紙Pに印刷する画像Zの例であり、下側の表はX0〜X9の各領域の画素値のカウント例を示している。(a)は用紙Pの領域X4は画素値0、領域X6は全画素において画像データが最大濃度値255で一様(画素値4×109)の画像Zである。である。一方、(b)は領域X4の全画素の濃度値が64で一様(画素値1×109)、領域X6は画素値0の画像Zである。
これらの画像Zを交互に連続プリントした場合も、ベルト24の領域X6に相当する位置は温度低下してしまい、定着不良を起こす可能性がある。しかし、実施例1と同じように温調増加分βを指定してしまうと、温調温度を過剰に上げ過ぎてしまい、良好な画質を有する画像を提供できない可能性が出てきてしまう。
そのため、温度検出領域に位置する領域X4の画素値の方がそれ以外の領域の画素値よりも大きい場合は、画素値の差分α2を積算値αを差し引く制御を行う(図11のS107)。
これにより、異なる画像がプリントされた場合においても過剰に温調温度を上げてしまうことなく、適切な温度で定着処理を行うことができ、良好な画質を提供することが可能となる。
《実施例3》
図12は定着装置16の他の構成例の要部の概略図である。この定着装置16は定着ベルト24の加熱部としてセラミックヒータ22Aを用いたベルト(フィルム)加熱方式のオンデマンドの画像加熱装置である。図12の装置構成自体は公知に属するからその説明は簡単にとどめる。また、実施例1における電磁誘導加熱方式の定着装置16と共通する構成部材・部分には同じ符号を付して再度の説明を省略する。
ベルトユニット20は、ニップ形成部材として機能するセラミックヒータ(加熱部)22Aと、このヒータ22Aを固定支持しているヒータホルダ25Aと、このヒータホルダ25Aを支持するステー26を有する。そして、これら部材のアセンブリを内部部材としてこれにルーズに外嵌された、伝熱部材としての無端ベルト状(筒状)の可撓性を有する薄肉の定着ベルト24を有する。ベルト24はヒータ22Aに対して内面が接して摺動しながら回転可能である。
ヒータ22Aは、セラミック基板と、この基板上に通電により発熱する抵抗発熱体と、を基本構成体とする加熱体である。また、このヒータ22Aの温度を検知する温度センサ(サーミス)THを有している。ヒータ22Aはヒータホルダ25Aの下面に長手に沿って設けられている凹部25dに嵌め込まれて固定支持されている。ヒータホルダ(以後、ホルダ)25Aはヒータ22Aをベルト24に向かって押圧した状態で保持する部材である。また、ホルダ25Aは断面形状がほぼ半円弧形状であり、ベルト24の回転軌道を規制する機能を備えている。ホルダ25Aには高耐熱性の樹脂を使用している。
ステー26はその長手方向の両端部に、実施例1の定着装置と同様に加圧機構で加圧されるフランジ部材が設けられている。これにより、ベルト24がヒータ22A或いはヒータ22Aとホルダ25Aにより第2の回転体としての加圧ローラ21に対して加圧ローラの弾性層の弾性に抗して所定の押圧力で加圧される。この加圧により、ベルト24と加圧ローラ21との間に用紙搬送方向aにおいて所定幅のニップ部Nが形成される。
ヒータ22Aには制御回路部92で制御される電源装置91から通電される。この通電によりヒータ22Aの発熱体が発熱してヒータ22Aの有効発熱幅領域が急峻に昇温する。そして、ヒータ22Aの温度が温度センサTHにより検知され、検知した温度情報が制御回路部92に送信される。
制御回路部(温度制御部)92は温度センサTHから取得した温度情報を電源装置91の通電制御に反映させ、ヒータ22Aへ供給する電力を制御している。本実施例では電源装置91の出力に対して波数制御または位相制御を行うことで、ヒータ22Aの発熱量を調整する方式を用いており、用紙上のトナー像tを定着する際、ヒータ22Aは所定の温調温度に立ち上げられて維持(温調)される。
モータMの駆動により加圧ローラ21が回転駆動され,これに伴いベルト24が、その内面がヒータ22Aの表面、或いはヒータ22Aの表面及びホルダ25Aの外面の一部に対して密着して摺動しながら従動回転する。また、ヒータ22Aに対する通電制御がなされ、かつヒータ22Aの発熱領域が所定の温度に立ち上げられて温調される。
この装置状態において、画像形成機構部3側から定着装置16に未定着トナー画像tを担持した用紙Pが導入されてニップ部Nに進入して挟持搬送される。これにより、ニップ部Nでトナー像が用紙に加熱加圧定着される。ニップ部Nを通過した用紙Pはベルト24の面から曲率分離して排出搬送されていく。
領域分割と画素カウント、および画素値に応じた温調温度の選択に関しては、実施例1、2と同様である。
《その他の事項》
(1)定着装置16は実施例1・2若しくは同3に示した装置構成のものに限られるものではない。ニップ部Nを形成する第1及び第2の回転体は、両方がローラであってもよいし、一方がエンドレスベルト(中空体)で他方がローラであってもよいし、両方がエンドレスベルトでであってもよい。第1や第2の回転体をハロゲンランプ、ニクロム線ヒータ等の加熱部により内部加熱或いは外部加熱する方式の装置構成にすることもできる。また、第1や第2の回転体に通電発熱層を具備させて通電発熱させる装置構成にすることもできる。
(2)定着装置(定着部)16の温調制御のための温度検知は、第1の回転体あるいは第2の回転体、もしくは実施例3のヒータ22Aなど他の定着装置構成部材の温度を1つあるいは複数個の温度センサで行う。そして、その検知結果に基づいて定着装置16の温調制御を行う構成にすることもできる。
(3)定着装置16は用紙に形成された未定着のトナー像を固着像として定着する装置としての使用に限られない。用紙に一旦定着された或いは仮定着されたトナー像を再度加熱加圧して画像の光沢度を向上させるなどの画像の表面性状を調整する装置としても有効である(このような装置についても定着装置と呼ぶ)。
(4)デジタル画像形成装置は実施例のようなフルカラーの画像を形成する画像形成装置に限られず、モノクロの画像を形成する画像形成装置でもよい。また画像形成装置は、必要な機器、装備、筐体構造を加えて、複写機、FAX、及び、これらの機能を複数備えた複合機等、種々の用途で実施できる。
(5)画像形成装置の画像形成プロセスは電子写真プロセスに限られない。静電記録プロセス、磁気記録プロセスなどの他の画像形成プロセスを用いて転写方式或いは直接方式にて記録材上にトナー像を形成することもできる。
1・・画像形成装置、P・・記録材、t・・トナー像、3・・画像形成部、16・・定着部(定着装置)、24・・第1の回転体(定着ベルト)、21・・第2の回転体(加圧ローラ)、N・・ニップ部(定着ニップ部)、TH・・温度センサ、92・・温度制御部(制御回路部)、211・・印字情報取得部(画素カウント部)、212・・印字分布比較部(演算部)、350・・温調温度変更部(定着制御部)、X4・・温度検出領域

Claims (11)

  1. 記録材に未定着のトナー像を形成する画像形成部と、
    前記画像形成部によりトナー像が形成された記録材をその間のニップ部で挟持搬送しながら加熱してトナー像を定着する第1及び第2の回転体を有する定着部と、
    前記定着部の温度を検知する温度センサと、
    前記温度センサの検知温度情報に基づいて前記定着部の温度を制御する温度制御部と、
    前記画像形成部が形成する未定着のトナー像の印字情報を取得する印字情報取得部と、
    前記印字情報取得部で取得した印字情報に基づいて、前記温度センサによる前記定着部の温度検出領域を通過する記録材上のトナー像の印字情報と、前記定着部の前記温度検出領域以外の領域を通過する記録材上のトナー像の印字情報とを比較する印字分布比較部と、
    連続印刷モードにおいて、前記印字分布比較部の比較結果に応じて、前記温度制御部による前記定着部の温調温度を変更する温調温度変更部と、を有する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記印字情報取得部は、記録材の搬送方向と直交する方向に複数に区分けされた各領域ごとに前記印字情報を取得することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記第1の回転体が記録材上の未定着のトナー像と接触する側に配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記第1の回転体を電磁誘導加熱するためのコイルを備えた加熱部を有することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記加熱部は前記第1の回転体の外側に対向して配置されていることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記温度センサは前記第1の回転体の温度を検知することを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の画像形成装置。
  7. 前記第2の回転体が駆動回転体であることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の画像形成装置。
  8. 前記第1の回転体が中空体であり、前記第1の回転体の内面に接触する加熱部を有し、前記加熱部と前記第2の回転体とが前記第1の回転体を挟んで圧接することで前記ニップ部が形成されることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の画像形成装置。
  9. 前記加熱部がセラミック基板と当該基板に設けられた抵抗発熱体を有するセラミックヒータであることを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 前記温度センサは前記加熱部の温度を検知することを特徴とする請求項8又は9に記載の画像形成装置。
  11. 前記第2の回転体が駆動回転体であることを特徴とする請求項8乃至10の何れか一項に記載の画像形成装置。
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