JP2019015054A - ガラスパネルのサッシュ取付部構造及びガラスパネル用グレージングチャンネル及びガラスパネルのサッシュ取付部構造の形成方法 - Google Patents

ガラスパネルのサッシュ取付部構造及びガラスパネル用グレージングチャンネル及びガラスパネルのサッシュ取付部構造の形成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】グレージングチャンネルの材質やサッシュに対するガラスパネルの組み付け誤差の影響を受けにくくして、火災等の高温環境下でのガラスパネル下端面のずり下がりを抑制できるようにする。【解決手段】複層ガラスからなるガラスパネル3の周縁部に外嵌した状態で、サッシュ1のガラス嵌入用溝にガラスパネル3を嵌入させる合成樹脂製の下部のグレージングチャンネル2は、ガラスパネル3の両側面に密着する部分を備えた一対の側壁部8と、ガラスパネル3の底辺に対する底壁部9とから断面略コの字状に形成して、サッシュ1のガラス嵌入用溝の底面に載置自在な下端面を備えると共に、ガラスパネル3の下端面と直接接当自在な上端面を備えた耐火性のガラスパネルずり下がり防止用支持ブロック11を設け、グレージングチャンネル2の底壁部9に、支持ブロック11を上下に貫通させてサッシュ1のガラス嵌入用溝の底面とガラスパネルの下端面との間に配設する貫通孔12を設けてある。【選択図】図3

Description

本発明は、複層ガラスからなるガラスパネルの周縁部に外嵌した状態で、サッシュのガラス嵌入用溝に前記ガラスパネルを嵌入させる合成樹脂製のグレージングチャンネルを設け、前記グレージングチャンネルの内、ガラスパネルの底辺に外嵌する下部のグレージングチャンネルは、前記ガラスパネルの両側面に密着する部分を備えた一対の側壁部と、前記ガラスパネルの底辺に対する底壁部とから断面略コの字状に形成してあるガラスパネルのサッシュ取付部構造及びガラスパネル用グレージングチャンネル及びガラスパネルのサッシュ取付部構造の形成方法に関する。
従来、前記ガラスパネルのサッシュ取付部構造は、複層ガラスから成るガラスパネルをサッシュに取り付けるにあたって、グレージングビートと称する軟質合成樹脂製の一対のシール材を、ガラスパネルの両面夫々に接触させてサッシュとの間に介在させるようにして取り付けて、サッシュとガラスパネルとの間の水密性を保持したものがある。
尚、ガラスパネルはセッティングブロックにより支持され、セッティングブロックとガラスパネル下端部との間には、排水溝を設けたチャンネルを介在してある(例えば、特許文献1参照)。
上記のサッシュ取付構造を施工により形成するには、それらの多くの部品を施工現場で組み付ける作業が煩雑で、多くの手間と時間を要するという欠点がある。
そこで、ガラスパネルをサッシュに取り付けやすいように、断面略コの字状に一体に形成された一対の側壁部と底壁部とでガラスパネルの周縁部を包み込ように外嵌可能に構成されたグレージングチャンネルが考えられている。
そして、グレージングチャンネルに嵌めたガラスパネルのサッシュへの装着性が悪くならないように、一対の側壁部と底壁部とを一体化してガラスパネルから外れないようにするためには、グレージングチャンネルの一対の側壁部を連結する底壁部は、材質に応じてある程度以上の厚みにして強度を確保する必要がある。
また、同時にビル用防火戸に求められる防火上の規定により、火災等の高温環境下でグレージングチャンネルの軟化や溶融に基づくガラスパネルのガラス下端面のずり下がり現象を3mm以下にしなければならない。
そこで、耐熱部材を前記底壁部に収納することで、上記防火上の規定を満たそうとする提案がなされている(例えば、特許文献2参照)。
特開2007−291826号公報 特許第4830692号公報
しかし、上述した従来技術では、グレージングチャンネルの材質によっては、前記底壁部の厚さが、耐熱部材の厚さを除いて3mm以下にすることが困難であったり、又は、ガラスパネルとサッシュとの組み付け誤差によって、ガラスパネル下端部とサッシュ内側の溝上面との間隔が、セッティングブロックと前記耐熱部材との厚みを除いて、3mm以下にするのが困難な場合がある。
従って、本発明の目的は、上記問題点を解消し、グレージングチャンネルの材質やサッシュに対するガラスパネルの組み付け誤差の影響を受けにくくして、火災等の高温環境下でのガラスパネル下端面のずり下がりを抑制できるようにするところにある。
本発明の第1のガラスパネルのサッシュ取付部構造の特徴構成は、複層ガラスからなるガラスパネルの周縁部に外嵌した状態で、サッシュのガラス嵌入用溝に前記ガラスパネルを嵌入させる合成樹脂製のグレージングチャンネルを設け、前記グレージングチャンネルの内、ガラスパネルの底辺に外嵌する下部のグレージングチャンネルは、前記ガラスパネルの両側面に密着する部分を備えた一対の側壁部と、前記ガラスパネルの底辺に対する底壁部とから断面略コの字状に形成してあるガラスパネルのサッシュ取付部構造であって、前記サッシュのガラス嵌入用溝の底面に載置自在な下端面を備えると共に、前記ガラスパネルの下端面と直接接当自在な上端面を備えた耐火性のガラスパネルずり下がり防止用支持ブロックを設け、前記グレージングチャンネルの底壁部に、前記ガラスパネルずり下がり防止用支持ブロックを上下に貫通させて前記サッシュのガラス嵌入用溝の底面と前記ガラスパネルの下端面との間に配設する貫通孔を設けたところにある。
本発明の第1の特徴構成によれば、下部のグレージングチャンネルに設けた貫通孔にガラスパネルずり下がり防止用支持ブロックを貫通させて配設することで、サッシュのガラス嵌入用溝の底面にガラスパネルずり下がり防止用支持ブロックの下端面が載置すると共に、その上端面は、ガラスパネルの下端面と直接接当自在であるために、下部のグレージングチャンネルにおける底壁部の厚みをたとえ大きくしても、その厚みに関係なくガラスパネルをいつでも支持できる。
また、サッシュに対するガラスパネルの組み付け誤差があっても、その組み付け誤差内で、下部のグレージングチャンネルの厚みに関係なくいつでもガラスパネルずり下がり防止用支持ブロックの上端面でガラスパネルを支持できる。
従って、火災等の高温環境下において、たとえグレージングチャンネルが軟化したり溶融しても、ガラスパネルの下端面をいつでも直接支持してそのずり下がりを抑制できる。
本発明の第2の特徴構成は、前記ガラスパネルずり下がり防止用支持ブロックは、前記底壁部を支持する耐火性のセッティングブロックと、そのセッティングブロック上に載置する耐火性のガラス支持ブロックとから成り、前記ガラス支持ブロックに前記ガラスパネルの下端面と直接接当自在な上端面を備えさせたところにある。
本発明の第2の特徴構成によれば、サッシュの溝にガラスパネルを組み付ける際に、ガラス支持ブロックを取り付けたガラスパネルを耐火性のセッティングブロックに載置することで、高温環境下でのガラスパネルのずり下がりを防止でき、組み付け作業性を向上させることが出来る。
本発明の第3の特徴構成は、前記底壁部には、内嵌する前記ガラスパネルの下端面から下方に離れた排水用空間を設け、前記排水用空間をサッシュの内側に連通する水抜き孔を前記底壁部に設け、前記ガラスパネルずり下がり防止用支持ブロックの上面に、前記排水用空間に連通する排水溝を設けたところにある。
本発明の第3の特徴構成によれば、ガラスパネルずり下がり防止用支持ブロックの上面に、底壁部に設けた排水用空間に連通する排水溝を設けることにより、グレージングチャンネルとガラスパネルとの間から例え水が侵入しても、その侵入水は、前記排水溝及び前記底壁部に設けた排水用空間を通って前記水抜き孔からサッシュの溝内に排出され、複層ガラスから成るガラスパネル周縁部に設けたシール材の水による劣化を防止できる。
本発明の第4のガラスパネル用グレージングチャンネルの特徴構成は、前記ガラスパネルのサッシュ取付部構造における前記グレージングチャンネルに、前記ガラスパネルずり下がり防止用支持ブロックを一体に取り付けたところにある。
本発明の第4の特徴構成によれば、グレージングチャンネルに、前記ガラスパネルずり下がり防止用支持ブロックを一体に取り付けてあるために、グレージングチャンネルをガラスパネルの底辺に外嵌させるだけで、サッシュへの組み付け時に簡単にガラスパネルずり下がり防止機能を備えさせることが出来る。
本発明の第5のガラスパネルのサッシュ取付部構造の形成方法の特徴構成は、予めガラスパネルに前記グレージングチャンネルを嵌めつけたものを準備しておき、その後、前記ガラスパネルずり下がり防止用支持ブロックを前記グレージングチャンネルの前記貫通孔に貫入させてから、サッシュに前記グレージングチャンネルを介してガラスパネルを取り付けるところにある。
本発明の第5の特徴構成によれば、一般的にサッシュは建物に設置されてからガラスパネルが取り付けられる。サッシュが設置された建築施工現場にガラスパネルを搬入するのに、ガラスパネルはその周辺部をグレージングチャンネルにより保護される。しかも、ガラスパネルずり下がり防止用支持ブロックは、施工現場において前記グレージングチャンネルの前記貫通孔に貫入させてから、サッシュに前記グレージングチャンネルを介してガラスパネルを取り付けることにより、ガラスパネルずり下がり防止用支持ブロックがガラスパネルの施工現場に搬送途中で失われるのを防止でき、ガラスパネルの取付施工を確実に行える。
第1実施形態におけるガラスパネルのサッシュ取付部の一部切欠き正面図である。 グレージングチャンネルと支持ブロックの組み付け説明斜視図である。 ガラスパネルのサッシュ取付部の縦断面図で、(a)は図1におけるIIIa−IIIa線断面図、(b)は図1におけるIIIb−IIIb線断面図である。 第2実施形態におけるガラスパネルのサッシュ取付部の一部切欠き正面図である。 支持ブロックの斜視図である。 ガラスパネルのサッシュ取付部の縦断面図で、(a)は図4におけるVIa−VIa線断面図、(b)は図4におけるVIb−VIb線断面図、(c)は図4におけるVIc−VIc線断面図である。 第3実施形態におけるガラスパネルのサッシュ取付部の一部切欠き正面図である。 支持ブロックの斜視図である。 ガラスパネルのサッシュ取付部の縦断面図で、(a)は図7におけるIXa−IXa線断面図、(b)は図7におけるIXb−IXb線断面図、(c)は図7におけるIXc−IXc線断面図である。 (a)は、別の実施形態におけるガラスパネルのサッシュ取付部の一部切欠き正面図で、(b)は(a)におけるXb−Xb線縦断側面図、(c)は(a)におけるXc−Xc線縦断面図である。 (a)は、別の実施形態におけるガラスパネルのサッシュ取付部の一部切欠き正面図で、(b)は(a)におけるXIb−XIb線縦断側面図、(c)は(a)におけるXIc−XIc線縦断面図である。 (a)は、別の実施形態におけるガラスパネルのサッシュ取付部の一部切欠き正面図で、(b)は(a)におけるXIIb−XIIb線縦断側面図、(c)は(a)におけるXIIc−XIIc線縦断面図である。 (a)は、別の実施形態におけるガラスパネルのサッシュ取付部の一部切欠き正面図で、(b)は(a)におけるXIIIb−XIIIb線縦断側面図、(c)は(a)におけるXIIIc−XIIIc線縦断面図である。 (a)は、別の実施形態におけるガラスパネルのサッシュ取付部の一部切欠き正面図で、(b)は(a)におけるXIVb−XIVb線縦断側面図、(c)は(a)におけるXIVc−XIVc線縦断面図である。 (a)は、別の実施形態におけるガラスパネルのサッシュ取付部の一部切欠き正面図で、(b)は(a)におけるXVb−XVb線縦断側面図、(c)は(a)におけるXVc−XVc線縦断面図である。
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
〔第1実施形態〕
図1〜図3に示すように、建物の窓に取り付けられるサッシュ1のガラス嵌入用溝に、周囲の4辺に夫々合成樹脂製のグレージングチャンネル2を外嵌したガラスパネル3を、嵌め込んでガラスパネル3のサッシュ1への取付部構造を示してある。
前記ガラスパネル3は複層ガラスから成り、2枚の板ガラスG間にその周縁部に沿って内部に乾燥剤4を収容した金属製のスペーサ5が介在されると共に、そのスペーサ5は1次シール材6を介して2枚の板ガラスG同士に接着され、スペーサ5の外側には、2次シール材7を設けて2枚の板ガラス間が封止されている。
ガラスパネル3の周縁部に外嵌するグレージングチャンネル2は、板ガラス及びサッシュ1に密接する一対の側壁部8と、ガラスパネル3の底辺に対する底壁部9とから断面略コの字状に形成してあり、全体が軟質の塩ビ等の合成樹脂で形成してあるか、もしくは、側壁部8を軟質の合成樹脂で、底壁部9が硬質の合成樹脂で形成してそれらを一体成型した物であってもよい。
また、上記グレージングチャンネル2において、前記底壁部9には、内嵌する前記ガラスパネル3の下端面から下方に離れた排水用空間Sを設け、また底壁部9には、排水用空間Sとサッシュ1の内側とを連通する水抜き孔10を底壁部9に3か所以上設けてあり、且つ、サッシュ1のガラス嵌入用溝の底面に載置自在な下端面17を備えると共に、ガラスパネル3の下端面と直接接当自在な上端面18を備えた耐火性のガラスパネルずり下がり防止用支持ブロック11を、底壁部9に対して上下に貫通させて、サッシュ1のガラス嵌入用溝の底面とガラスパネル3の下端面との間に配設する貫通孔12を設けてある。
つまり、水抜き孔は10は、ガラスパネルずり下がり防止用ブロック11を2箇所設けた場合、それら両ガラスパネルずり下がり防止用ブロック11の中間部に少なくとも1箇所と、両外側に夫々1箇所ずつ設けてある。
前記ガラスパネルずり下がり防止用支持ブロック11は、耐熱温度が130℃以上で硬度80°以上の耐熱性材料が好ましく、例えば、シリコーンゴム、EPDM(エチレン−プロピレン−ジエンゴム)、クロロプレンゴム、鋼、ステンレス、銅、アルミニウム合金等で構成される。特に、ガラスパネルずり下がり防止用支持ブロック11を、ガラスと直接接する場合には、シリコーンゴム又はEPDM等を使用するのが好ましく、ガラスと直接接触しない場合には、鋼、ステンレス、銅、アルミニウム合金、シリコーンゴム、EPDMを使用でき、図1では、ガラスパネル3の下辺部における長手方向の2箇所に配設される。
また、ガラスパネルずり下がり防止用支持ブロック11の長さは、ガラス総重量(kg)/{前記支持ブロック11の個数×ガラスパネル3に用いられるガラス板の総厚み(cm)×前記支持ブロック11の許容荷重(kgf/cm2)}以上である(尚、前記支持ブロック11の許容荷重は「日本建築学 建築工事標準仕様書・同解説 JASS17 ガラス工事」に定められたセッティングブロックの許容荷重の値を用いる)。
尚、上記許容荷重は、クロロプレンゴムで5kgf/cm2、その他列記の物は、許容応力の記載がなく(JASS17に許容応力値の記載がない場合)、この場合、セッティングブロックの長さについて、セッティングブロックの長さ=25×Amm以上(ただし最小は50mm、Aはガラス平面の面積m2とする)。
前記ガラスパネルずり下がり防止用支持ブロック11の上面には、前記排水用空間Sに連通する深さ2.7mm以上の排水溝13を設けてあり、ガラスパネル3とグレージングチャンネル2との間から侵入した水が、排水溝13及び排水用空間Sを通って、水抜き孔10からサッシュ1の溝内に排水される。
尚、排水溝13の断面形状は、図では略半円形に形成されるが、矩形でも良い。
尚、建物に設置されたサッシュ1に対してガラスパネル3を取付施工する場合には、ガラスパネル3にグレージングチャンネル2を嵌めつけたものを施工現場に搬入して、サッシュ1に取り付ける際に、ガラスパネルずり下がり防止用支持ブロック11を、グレージングチャンネル2の貫通孔12に貫入させるものであるが、予め、グレージングチャンネル2に前記支持ブロック11を一体に取り付けてガラスパネル3に嵌めつけたものを、施工現場に搬入してサッシュ1に取付施工しても良い。
〔第2実施形態〕
図4〜図6に示すように、前記ガラスパネルずり下がり防止用支持ブロック11は、前記底壁部を支持する耐火性のセッティングブロック11Aと、そのセッティングブロック11A上に載置する耐火性のガラス支持ブロック11Bとから成り、前記ガラス支持ブロック11Bに前記ガラスパネル3の下端面と直接接当自在な上端面を備えさせてある。
ガラス支持ブロック11Bは、シリコーンゴム、EPDM、またはクロロプレンゴムから成る材質で、その長手方向の両端部には、排水用空間Sを形成するためにグレージングチャンネル2に形成した排水溝16に係止可能な係止凸部15を一体に設けてある。ガラス支持ブロック11Bに係止して一体に組み込こんだグレージングチャンネルを、ガラス支持ブロック11Bを、ガラスパネル3の周縁部に装着し、その状態で、サッシュ1のガラス嵌入用溝に配置されたセッティングブロック11A上に、載置することで、ガラスパネル3がサッシュ1に嵌入組み付けできる。
尚、セッティングブロック11Aは、クロロプレンゴム、EPDM、シリコーン、鋼、ステンレス鋼、黄銅、アルミニウム合金等から成る材質で形成され、その上面の一部にグレージングチャンネル2の下端面を載置する上端面を設けてあり、残部にガラス支持ブロック11Bの載置部を形成してある。
〔第3実施形態〕
耐火性の前記ガラスパネルずり下がり防止用支持ブロック11は、前述の別々に形成されたセッティングブロック11Aとガラス支持ブロック11Bに代えて、それらが一体形成された物でもよく、つまり、図7〜図9に示すように、サッシュ1のガラス嵌入用溝の底面に載置自在な下端面17を備えると共に、ガラスパネル3の下端面と直接接当自在な上端面18を備え、しかも、ガラスパネル3下端面を載置支持する段部19を設けたもので、ガラスパネル3とグレージングチャンネル2の両方の支持を可能とするものでもよい。
尚、建物に設置されたサッシュ1に対してガラスパネル3を取付施工する場合には、ガラスパネル3にグレージングチャンネル2を嵌めつけたものを施工現場に搬入して、サッシュ1に取り付ける際に、ガラスパネルずり下がり防止用支持ブロック11を、グレージングチャンネル2の貫通孔12に貫入させても良い。また予め、グレージングチャンネル2に前記支持ブロック11を一体に取り付けてガラスパネル3に嵌めつけたものを、施工現場に搬入してサッシュ1に取付施工しても良い。
〔別実施形態〕
以下に他の実施の形態を説明する。
なお、以下の他の実施形態において、上記実施形態と同様の部材には同一の符号を附してある。
〈1〉 前記ガラスパネル3は、2枚の板ガラスGから成る複層ガラス以外に、3枚以上の板ガラスGから成る複層ガラスであっても良く、また、複層ガラスに代えて合わせガラス又はそれらの組み合わせたものであっても良い。尚、3枚以上の板ガラスから成る複層ガラスの場合、中空層の数に合わせて2つ以上の排水溝を設けても良い。
〈2〉 前記ガラスパネルずり下がり防止用支持ブロック11の配置する個数は、2個以上であっても良い。
〈3〉 ガラスパネルずり下がり防止用支持ブロック11の上面には、排水溝13を必ずしも設けなくてもよい。なお、排水溝13を設けた場合は、ずり下がり防止用支持ブロック11の上面への水滴の溜まりを防止しやすくなる。
〈4〉 ガラスパネルずり下がり防止用支持ブロック11の上端面18は、ガラスパネル3の下端面と直接接当して支持するように取り付ける以外に、図10(a)、(b)、(c)に示すように、ガラスパネルずり下がり防止用支持ブロック11に硬質の材料(例えば鋼、ステンレス鋼、黄銅、アルミニウム合金等の金属)を採用する場合、ガラスエッジを痛めるために、ガラスパネル3の下端面3Aとの間に3mm以下の隙間tを開けた状態で取り付け、別途、上端面20Aがガラスパネルの下端面3Aに接して支持するように樹脂などの金属以外の耐火性または非耐火性材料よりなるセッティングブロック20を別途設けてもよい。尚、セッティングブロック20に複層ガラスの封止材に影響のある可塑剤を含む場合には、図11(a)、(b)、(c)に示すように、セッティングブロック20の上端面でグレージングチャンネル2の底壁部9を支持しても良い。また、セッティングブロック20を設けずに、グレージングチャンネル2の側壁部8をサッシュ1に支持させてガラスパネル3を支持するようにしても良い。
〈5〉 前記第2実施形態で、ガラス支持ブロック11Bに硬質の材料(例えば鋼、ステンレス鋼、黄銅、アルミニウム合金等の金属)を採用する場合、図12(a)、(b)、(c)に示すように、ガラスパネル3の下端面3Aとの間に3mm以下の隙間tを開けた状態で取り付けると共に、セッティングブロック11Aを耐火性のクロロプレンゴム、EPDM、シリコーン、鋼、ステンレス鋼、黄銅、アルミニウム合金等から成る材質で形成して、ガラスパネル3に取り付けたグレージングチャンネル2を支持する。また、ガラスパネルずり下がり防止用支持ブロック11とガラスパネル3の下端面3Aとの間に隙間tを開けた状態で、グレージングチャンネル2の底壁部9を支持するのに、図13(a)、(b)、(c)に示すように、前記支持ブロック11よりも長いセッティングブロック11Aでグレージングチャンネル2及び前記支持ブロック11を支持させたり、図14(a)、(b)、(c)に示すように、前記支持ブロック11とは別の箇所にセッティングブロック20を設けて、グレージングチャンネル2を介してガラスパネル3を支持するようにしても良い。
〈6〉 前記第3実施形態で、ガラスパネルずり下がり防止用支持ブロック11に硬質の材料(例えば鋼、ステンレス鋼、黄銅、アルミニウム合金等の金属)を採用する場合、図15(a)、(b)、(c)に示すように、ガラスパネル3の下端面3Aとの間に3mm以下の隙間tを開けた状態で取り付け、ガラスパネル3の荷重は、段部19でグレージングチャンネル2を介して支持する。尚、段部19は、ガラスパネル3の下辺に沿った長さ方向に50mm以上であればよいが、その長さをガラスパネル3の荷重に応じてより大きく設定しても良い。
尚、上述のように、図面との対照を便利にするために符号を記したが、該記入により本発明は添付図面の構成に限定されるものではない。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
1 サッシュ
2 グレージングチャンネル
3 ガラスパネル
8 側壁部
9 底壁部
11 支持ブロック
12 貫通孔

Claims (5)

  1. 複層ガラスからなるガラスパネルの周縁部に外嵌した状態で、サッシュのガラス嵌入用溝に前記ガラスパネルを嵌入させる合成樹脂製のグレージングチャンネルを設け、
    前記グレージングチャンネルの内、ガラスパネルの底辺に外嵌する下部のグレージングチャンネルは、前記ガラスパネルの両側面に密着する部分を備えた一対の側壁部と、前記ガラスパネルの底辺に対する底壁部とから断面略コの字状に形成してあるガラスパネルのサッシュ取付部構造であって、
    前記サッシュのガラス嵌入用溝の底面に載置自在な下端面を備えると共に、前記ガラスパネルの下端面と直接接当自在な上端面を備えた耐火性のガラスパネルずり下がり防止用支持ブロックを設け、
    前記グレージングチャンネルの底壁部に、前記ガラスパネルずり下がり防止用支持ブロックを上下に貫通させて前記サッシュのガラス嵌入用溝の底面と前記ガラスパネルの下端面との間に配設する貫通孔を設けてあるガラスパネルのサッシュ取付部構造。
  2. 前記ガラスパネルずり下がり防止用支持ブロックは、前記底壁部を支持する耐火性のセッティングブロックと、そのセッティングブロック上に載置する耐火性のガラス支持ブロックとから成り、前記ガラス支持ブロックに前記ガラスパネルの下端面と直接接当自在な上端面を備えさせてある請求項1に記載のガラスパネルのサッシュ取付部構造。
  3. 前記底壁部には、内嵌する前記ガラスパネルの下端面から下方に離れた排水用空間を設け、前記排水用空間をサッシュの内側に連通する水抜き孔を前記底壁部に設け、前記ガラスパネルずり下がり防止用支持ブロックの上面に、前記排水用空間に連通する排水溝を設けてある請求項1または2に記載のガラスパネルのサッシュ取付部構造。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のガラスパネルのサッシュ取付部構造における前記グレージングチャンネルに、前記ガラスパネルずり下がり防止用支持ブロックを一体に取り付けてあるガラスパネル用グレージングチャンネル。
  5. 予めガラスパネルに請求項1〜3のいずれか1項に記載のグレージングチャンネルを嵌めつけたものを準備しておき、その後、前記ガラスパネルずり下がり防止用支持ブロックを前記グレージングチャンネルの前記貫通孔に貫入させてから、サッシュに前記グレージングチャンネルを介してガラスパネルを取り付けるガラスパネルのサッシュ取付部構造の形成方法。
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