JP2019014991A - 手袋 - Google Patents

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Abstract

【課題】動物の爪や歯により手や腕が傷付くことを抑制可能な手袋を提供すること。【解決手段】手HAを覆う手袋本体10と、手袋本体10と一体的に設けられ、腕の一部である前腕FAの外周を覆う袖部20と、を備え、手袋本体10および袖部20は、全体に亘ってスチレン系熱可塑性エラストマーにより形成されている。さらに、手袋本体10は、小指、薬指、中指に装着する円筒状の指装着部11,12,13と、人差し指IFの先端部を露出した状態で、人差し指IFに装着される円筒状の人差し指ホルダ14と、親指THを露出させる親指挿通穴15を備える。【選択図】図1

Description

本開示は、手袋に関する。
従来、手や腕を保護するための手袋が知られている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
特許文献1に記載の手袋は、繊維製の手袋本体に、金属プレートにより形成されたプロテクタが、指先、指の背面、手の甲を覆うように設けられている。したがって、この手袋を装着すれば、回転鋸歯などから手を保護することができる。
特許文献2に記載には、単繊維繊度が0.001デシテックス以上1.5デシテックス以下のポリエステル系繊維やポリアミド系繊維などによる極細繊維で構成された手袋が記載されている。したがって、この手袋を装着すれば、アイスピック、目打ち、カスタムナイフなど、鋭利な突起物や先突の刃物から手を保護することができる。
特開2001−279503号公報 特開2007−321262号公報
ところで、近年、ペットを扱う職業である獣医やトリマーなどに従事する人が増えている。
このような職業では、動物に対して、治療や、シャンプー、爪切りなどの手入れを行う際に、ペットに噛み付かれたり、引っ掻かれたりするおそれがある。特に、猫の場合、爪が細く鋭いため、手や腕を傷付け易く、さらに、このような引っ掻き傷から、細菌(例えば、バルトネラヘンセラ)が進入して引き起こされる感染症が問題となっている。
なお、診療行為などには医療用のゴム製の手袋を嵌めて行うのが一般的であるが、このようなゴム製の手袋では、猫の爪などの鋭く尖ったものは貫通してしまい、手や腕を傷付けるおそれがあり、その傷口からの感染症に対する保護性が十分ではなかった。
そこで、治療時や、手入れ時の手や腕の保護に好適な手袋の需要が高まっている。しかしながら、従来の手袋では、手や腕の保護を確実にしつつ、作業性を確保することが難しかった。
すなわち、猫の爪は、鋭く尖っている上に細いため、上記特許文献2に記載の繊維系の手袋の場合、爪が繊維の間を通って、手や腕などを傷付けるおそれがある。また、特許文献1に記載の手袋では、保護性能は高いが、多くのプロテクタを備え、動物の触診や手入れなどの細かな作業を行うには不適切である。
本開示は、上記問題に着目してなされたもので、動物の爪や歯により手や腕が傷付くことを抑制しつつ、作業性を確保可能な手袋を提供することを目的とする。
本開示の手袋は、手を覆う手袋本体と、前記手袋本体と一体的に設けられ、腕の外周を覆う袖部と、を備え、
前記手袋本体および前記袖部は、硬度10〜30の弾性体により形成されている部位を備える。
また、本開示の手袋は、手を覆う手袋本体と、前記手袋本体と一体的に設けられ、腕の外周を覆う袖部と、を備え、
前記袖部は、内側に突出された凸条部が複数形成されている。
本開示の伸縮性に優れた硬度10〜30の弾性体により形成した部位を備える手袋は、弾性体により形成された部位では、伸び率が高いため、猫の爪のように鋭く尖ったものに対しても追従変形し、貫通しにくい。したがって、手や腕が、爪などにより直接傷付けられにくく、傷口からの細菌の感染、およびそれによる感染症の発症を抑制することができる。
そして、この手袋では、傷付きを防止する部位は、単に硬度10〜30の弾性体により形成しただけであるので、プロテクタなどを用いるものと比較して、作業性を確保できる。
一方、本開示の内側に突出された凸条部が複数形成されている袖部を備える手袋は、装着時には凸条部が腕に当接し、凸条部が形成されていない部位は、腕との間に空間が形成される。したがって、爪などにより引っ掻かれた際に、空間部の分だけ、袖部の変形代を確保でき、引っ掻かれた際に、爪が貫通しにくいとともに、仮に貫通したとしても、空間部が存在することで、腕を傷付けにくい。
そして、この手袋では、単に袖部の内側に凸条部を複数形成しただけであるので、プロテクタなどを用いるものと比較して、作業性を確保できる。
実施の形態1の手袋Aを手のひら側から見た底面図である。 実施の形態1の手袋Aを手の甲側から見た平面図である。 図1のS3−S3線での位置の断面を示す断面図である。 図2のS4−S4線の位置での断面を示す断面図である。 実施の形態1の手袋Aの装着状態を示す手のひら側から見た底面図である。 実施の形態1の手袋Aの装着状態を示す手の甲側から見た平面図である。 実施の形態1の手袋Aの作用を説明する断面図である。 実施の形態1の手袋Aの作用を説明する拡大断面図であって、袖部に猫の爪を立てた状態を拡大して示す。 実施の形態2の手袋の要部を示す斜視図である。 実施の形態2の手袋の要部の装着状態を示す斜視図である。
以下、本開示の手袋を実現する最良の形態を、図面に示す実施の形態に基づいて説明する。
(実施の形態1)
以下、実施の形態1の手袋Aについて説明する。
まず、実施の形態1の手袋Aの構成について説明する。
図1は、実施の形態1の手袋Aを手のひら側から見た底面図、図2は実施の形態1の手袋Aを手の甲側から見た平面図、図3は、図1のS3−S3線での位置の断面を示す断面図、図4は、図2のS4−S4線の位置での断面を示す断面図である。
この手袋Aは、図1、図2に示すように、手袋本体10と袖部20とが一体に形成されている。
また、手袋Aの素材としては、硬度10〜30の超弾性体により形成されている。具体的には、手袋Aは、スチレン系熱可塑性エラストマー製の、厚さが、0.5〜2.5mm程度であって、好ましくは1.5mm程度の、硬度15の薄膜により形成されたものが用いられている。なお、図1、図2では、左手用のものを示しているが、これとは左右対称形状の右手用のものも存在する。
手袋本体10は、手HA(図5、図6参照)に装着する部分であり、指装着部11,12,13と、人差し指ホルダ14と、親指挿通穴15とを備える。
指装着部11,12,13は、それぞれ、小指、薬指、中指を挿入する部分であり、並列に独立して形成され、先端部が塞がれた円筒状に形成されている。
人差し指ホルダ14は、人差し指IF(図5、図6参照)に装着され、人差し指IFの先端部を露出させるとともに、人差し指IFの根本から中間部にかけて覆うよう先端に開口部14aを有する円筒状に形成されている。
親指挿通穴15は、親指THおよび母指球TBを挿通して露出状態とすることが可能に開口された穴である。
さらに、手袋本体10は、図2に示すように、手の甲を覆う側に、肉厚を他の部分よりも厚くした厚肉部16が設けられている。この厚肉部16は、図示のように、平面形状が略四角形状に形成され、かつ、手の甲側を伸ばし、手のひら側を縮める屈曲変形を容易とするための複数の横溝16aが形成されている。
袖部20は、円筒状に形成され、図1、図2に示すように、一端が、手袋本体10の手首部分から連続して一体に形成され、反対側の端部は、手HAおよび前腕FAを挿入可能に開口されている。また、本実施の形態1では、袖部20は、不図示の肘の近傍まで覆うことが可能な長さに形成されている。
さらに、袖部20は、内周に、内側に向かって突設された複数の凸条部21を備える。これらの凸条部21は、周方向に幅が狭く、袖部20の延在方向(図において矢印B方向)であって、袖部20の開口端側から手袋本体10の側に細長い形状に形成されている。さらに、凸条部21は、周方向に間隔を空けて全周に亘って(図3参照)配置されるとともに、袖部20の延在方向に間隔を開けて配置されている。
(実施の形態1の作用)
次に、実施の形態1の手袋Aの作用を説明する。
この使用時には、基本的には、左右一組の手袋Aを左右の手HAおよび前腕FAに装着する。
そして、この手袋Aの装着の際には、図5および図6に示すように、手袋本体10の部分に手HAを差し入れる。この場合、親指挿通穴15から母指球TBおよび親指THを露出し、人差し指ホルダ14では、人差し指IFの先端部を露出させた状態で挿通する。また、指装着部11,12,13に、それぞれ、図示を省略した小指、薬指、中指を挿通する。
したがって、親指THと人差し指IFとは、物や動物に直接接触可能であるため、全ての指が指装着部11,12,13のように先端まで覆われている場合と比較して、手袋Aを嵌めたままで、触診を行うことができるとともに、繊細な作業を行うことができる。
また、他の3本の指を挿入した指装着部11,12,13も、厚さ0.5〜2.5mm程度の弾性材であるスチレン系熱可塑性エラストマー製の薄膜であるから、弾性変形が容易であり、手HA全体の把持作業など、容易に行うことができる。
ところで、獣医やトリマーなどが、治療や、ジャンプー、爪切りなどの手入れなどを行う場合、動物に噛まれたり引っ掻かれたりすることがある。特に、猫の爪CNは、先端が鋭く尖っているため、ゴム製や繊維製の手袋では、手袋を貫通し、前腕FAや手HAを直接傷付けるおそれがある。
それに対し、本実施の形態1の手袋Aは、伸び率が720〜1200%という特性を有するスチレン系熱可塑性エラストマー製であるため、猫の鋭く尖った爪CNであっても、図7Bに示すように、爪CNの形状に応じて変形し、貫通する可能性が極めて低い。
したがって、手HAや前腕FAが、爪CNにより直接傷付けられることが生じにくい。これにより、爪CNに付着した細菌(例えば、バルトネラヘンセラ)が傷口から進入して感染症(例えば、猫引っ掻き病)を引き起こすことも生じにくい。
特に、手袋Aは、袖部20に凸条部21を設け、周方向で凸条部21どうしの間であって、袖部20と前腕FAとの間に、空間SPが形成されている。そして、この空間SPは、袖部20の開口端側から手袋本体10に至るまで連続して確保されている。このため、袖部20において、凸条部21以外の部分が、前腕FAに面接触しにくく、袖部20の全体に亘って空間SPによる通気性を確保し、蒸れなどを抑制することができる。さらに、図7Aに示すように、この袖部20を引っ掻かれた場合、図7Bに示すように、空間SPにより爪CNと前腕FAとが接触しにくいとともに、変形代を確保できる。したがって、爪CNの形状への追従性がさらに高まり、上記の傷付抑制性能がさらに向上する。
さらに、手袋Aは、手の甲側に厚肉部16を形成しているため、この部位を引っ掻かれても、手HAの甲を傷付けにくい。すなわち、治療や手入れなどを行う場合、手のひら側は、器具などを把持したり、動物に直接触れたりしている場合が多く、引っ掻かれにくいのに対し、手HAの甲側は、器具などにより覆われることが殆どないため、直接引っ掻かれ易い。このように、引っ掻かれ易い手HAの甲側に厚肉部16を形成しているため、引っ掻かれた場合に、十分な弾性変形代を有していなくても、爪CNが貫通しにくく、引っ掻きによる傷付をより確実に抑制することができる。
(実施の形態1の効果)
以下に、実施の形態1の効果を列挙する。
1)実施の形態1の手袋Aは、
手HAを覆う手袋本体10と、
手袋本体10と一体的に設けられ、腕の一部である前腕FAの外周を覆う袖部20と、
を備え、
手袋本体10および袖部20は、全体に亘って硬度10〜30の範囲内の弾性体により形成されている。
したがって、猫などにより引っ掻かれた場合に、手袋Aが、爪CNの形状に追従して弾性変形し、爪CNが直接、前腕FAや手HAに達して傷付けることが生じにくい。これにより、傷口から細菌が入って、感染症を引き起こすことが生じにくい。
そして、この手袋Aでは、単に硬度10〜30の弾性体により形成することで、傷付き、および感染の抑制を行うため、プロテクタなどを用いるものと比較して、作業性を確保できる。
2)実施の形態1の手袋Aは、
スチレン系熱可塑性エラストマー製である手袋。
したがって、硬度10〜30の範囲内に形成することが容易である。特に、実施の形態1のように、硬度15程度に形成することで、爪CNの形状への追従性を確実に確保して、上記1)の効果をより確実に得ることができる。
3)実施の形態1の手袋Aは、
手HAを覆う手袋本体10と、
手袋本体10と一体的に設けられ、腕の一部である前腕FAの外周を覆う袖部20と、
を備え、
袖部20は、内側に突出された凸条部21が複数形成されている。
したがって、袖部20と前腕FAとの間に空間SPが保持され、動物(特に、猫)に噛みつかれたり、引っ掻かれたりした際の、袖部20における歯や爪CNの接触箇所と前腕FAとの間の距離(空間SP)を確保し、歯や爪CNが前腕FAに直接接触するのを抑制できる。加えて、空間SPにより、歯や爪CNの形状に追従変形するため変形代を確保でき、それによる傷付防止性能が向上する。また、袖部20の内側の通気性を確保して、装着快適性を確保できる。
4)実施の形態1の手袋Aは、
凸条部21は、袖部20の一端の開口側から手袋本体10側へ向かって延在されるとともに、周方向に間隔を空けて配置されている。
したがって、袖部20の開口端側から手袋本体10に至る通気性を確保することができる。また、凸条部が周方向に延在されているものと比較して、手HAおよび前腕FAの出し入れも、スムーズに行うことができる。
5)実施の形態1の手袋Aは、
手袋本体10は、手の甲を覆う側に、他の部分よりも厚肉に形成された厚肉部16を備える。
したがって、作業中に、動物(特に、猫)に噛みつかれたり、引っ掻かれたりし易い、手の甲を、より確実に保護することができる。
6)実施の形態1の手袋Aは、
手袋本体10は、親指THと人差し指IFとを出すことができる穴としての開口部14aおよび親指挿通穴15を備える。
したがって、治療や、手入れなどの際に、手袋Aを装着したままであっても、親指TH、人差し指IFを、開口部14aおよび親指挿通穴15から出して、器具などを直接触ることが可能であり、触診や細かな作業を実行可能である。よって、使い勝手に優れる。
7)実施の形態1の手袋Aは、
手袋本体10は、小指、薬指、中指に装着する円筒状の指装着部11,12,13と、人差し指IFの先端部を露出した状態で、人差し指IFに装着される円筒状の人差し指ホルダ14と、親指THを露出させる親指挿通穴15を備える。
したがって、5本の指を、それぞれ、独立して動かすことが可能であり、使い勝手に優れる。
(他の実施の形態)
次に、本開示の他の実施の形態について説明する。
以下の他の実施の形態の説明は、ピーク時刻の電力需要量を低下させる処理の具体例の説明である。
(実施の形態2)
図8Aは、実施の形態2の手袋の要部を示す斜視図であり、図8Bは、実施の形態2の手袋の要部の装着状態を示す斜視図である。
実施の形態2は、指装着部215,214,213を、親指TH、人差し指IFおよび中指(不図示)を出し入れ可能に形成した例である。
すなわち、指装着部215,214,213は、それぞれ、親指TH、人差し指IF、中指(不図示)を挿入可能な円筒形状であるとともに、先端部は、塞がっている。
そして、指装着部215,214,213は、それぞれ、その中間部であって、基端部215a,214a,213aの先端部に開口部215c,214c,213cが形成されている。そして、指先を挿入可能な先端カバー部215b,214b,213bは、一部が、基端部215a,214a,213aと連続して形成されているとともに、開口部215c,214c,213cを覆って設けられている。なお、先端カバー部215b,214b,213bの基端側は、基端部215a,214a,213aにラップ代を有して設けられている。なお、この実施の形態2にあっても、手袋の素材は、スチレン系熱可塑性エラストマーが用いられ、硬度が10〜30の範囲内に形成されている。
また、不図示の薬指および小指用の指装着部(11,12)は、実施の形態1と同様に、形成されているものとするが、指装着部213,214,215と同様に、基端部、先端カバー部、開口部を備えた構成とすることもできる。
この実施の形態2の手袋では、親指TH、人差し指IF、中指(不図示)を、それぞれ、図8Aに示すように、先端カバー部215b,214b,213bおよび基端部215a,214a,213aに連続的に挿入することができる。
この場合、親指TH、人差し指IF、中指(不図示)の全体を覆って、保護することができる。
また、指先の細かな作業が必要な場合は、図8Bに示すように、先端カバー部215b,214bを捲って、親指TH、人差し指IFの指先を露出させ、指先を使った繊細な作業を行うことができる。なお、図8Bでは、指装着部213においても、先端カバー部213bを捲って、中指(不図示)の先端部を手袋から露出させることも可能である。
以上、本開示の実施の形態を図面に基づき説明してきたが、具体的な構成については、この実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
例えば、実施の形態では、手袋本体と袖部とが、連続して一体に形成されたものを示したが、これに限定されるものではなく、手袋本体と袖部とは、別体に形成し、これを一体に結合したり、両者を着脱可能に連結したりしてもよい。
また、実施の形態では、硬度が10〜30の範囲内の弾性体により形成された部位を備える手袋の素材としては、スチレン系熱可塑性エラストマー製の硬度15のものを用いたが、硬度が10〜30の範囲内であれば、所期の保護性能を得ることができる。
また、実施の形態では、手袋全体を、硬度10〜30の範囲内の弾性体としての硬度15のスチレン系熱可塑性エラストマーにより形成した例を示したが、この硬度10〜30の弾性体により形成する範囲は、手袋全体に限定されず、噛まれたり、引っ掻かれたりし易い一部の部位を硬度10〜30の範囲内の弾性体により形成してもよい。この場合、例えば、手のひら側を繊維やゴムなど他の素材により形成し、引っ掻かれ易い手の甲側を、硬度10〜30の範囲内の弾性体により形成してもよい。袖部も同様に、腕の内側に配置される側を繊維やゴムなど他の素材により形成し、引っ掻かれ易い外側を、硬度10〜30の範囲内の弾性体により形成してもよい。さらに、硬度10〜30の範囲内の弾性体であれば、その素材としては、スチレン系熱可塑性エラストマーに限定されるものではない。
加えて、手袋の厚さは、実施の形態では、0.5〜2.5mm程度であって、好ましくは1.5mm程度としたが、この厚さは、使い勝手と硬度とに基づいて、適宜、決めることができる。
また、実施の形態では、袖部が、内側に突出された凸条部を備える手袋として、スチレン系熱可塑性エラストマー製の硬度15もしくは硬度が10〜30の範囲内のものを例示したが、これに限定されるものではない。すなわち、硬度が10〜30の範囲外のものであっても、袖部に凸条部を複数備えることにより、袖部と腕との間に空間を形成し、これにより、仮に、爪が袖部を貫通したとしても、爪が腕に触れて傷付ける可能性を低減できる。したがって、凸条部が形成されたものでは、硬度が10〜30の範囲で弾性変形するもの以外の素材(例えば、硬度が30よりも高いゴムなど)を使用することができる。逆に、硬度が10〜30の範囲内のものでは、必ずしも、凸条部を設けなくてもよい。
さらに、実施の形態では、親指、人差し指を、出し入れ可能として、繊細な作業を行う際に、器具や動物などに直接接触することが可能としたものを示したが、これに限定されるものではなく、全ての指を先端まで覆うようにしてもよい。また、出し入れ可能な指としては、親指と人差し指が好ましいが、これに限定されるものではない。
また、実施の形態1では、常時、親指と人差し指を手袋から出した状態で装着する手袋を例示したが、例えば、親指のみ、常時、手袋から出した状態とし、人差し指は、指装着部11〜13と同様に、全体に覆ったり、あるいは、実施の形態2のように、手袋により覆った状態と、手袋から出した状態とに変形できるようにしたりしてもよい。
さらに、親指を手袋から常時出す場合でも、実施の形態1のように、母指球部分から出すのではなく、人差し指ホルダ14と同様に、親指の途中から常時出すようにしてもよい。
また、実施の形態では、袖部は、不図示の肘の近傍まで覆うことが可能な長さに形成された例を示したが、これに限定されず、肘よりも上部まで覆うことが可能な長さに形成してもよい。
さらに、凸条部は、袖部のみに形成した例を示したが、手袋本体の手の甲を覆う部分などに設けてもよい。また、凸条部は、袖部の延在方向に沿って設けた例を示したが、これに限定されず、袖部の周方向に延在させたり、あるいは、渦巻き状に形成したりしてもよい。
そして、実施の形態1では、手袋本体は、5本の指をそれぞれ独立して動かすことが可能に、指装着部11,12,13は、独立して形成したものを示したが、これに限定されず、例えば、3本の指をまとめて装着するいわゆるミトン状に形成したり、2本の指(例えば、中指、薬指)をまとめて装着するような形状としたりしてもよい。
10 手袋本体
11,12,13 指装着部
14 人差し指ホルダ
14a 開口部
15 親指挿通穴
16 厚肉部
20 袖部
21 凸条部
213,214,215 指装着部
213a,214a,215a 基端部
213b,214b,215b 先端カバー部
213c,214c,215c 開口部
A (実施の形態1の)手袋
CN (猫の)爪
FA 前腕(腕)
HA 手
IF 人差し指
SP 空間
TB 母指球
TH 親指

Claims (6)

  1. 手を覆う手袋本体と、
    前記手袋本体と一体的に設けられ、腕の外周を覆う袖部と、
    を備え、
    前記手袋本体および前記袖部は、硬度10〜30の範囲内の弾性体により形成されている部位を備えた手袋。
  2. 請求項1に記載の手袋において、
    前記手袋本体と前記袖部とは、全体に亘って前記弾性体により形成されている手袋。
  3. 請求項1または請求項2に記載の手袋において、
    前記弾性体は、スチレン系熱可塑性エラストマーである手袋。
  4. 手を覆う手袋本体と、
    前記手袋本体と一体的に設けられ、腕の外周を覆う袖部と、
    を備え、
    前記袖部は、内側に突出された凸条部が複数形成されている手袋。
  5. 請求項4に記載の手袋において、
    前記凸条部は、前記袖部の一端の開口側から前記手袋本体側へ向かって延在されるとともに、周方向に間隔を空けて配置されている手袋。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の手袋において、
    前記手袋本体は、手の甲を覆う側に、他の部分よりも厚肉に形成された厚肉部を備える手袋。
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