JP2019014426A - 浮体構造物 - Google Patents

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Yohei Takimoto
陽平 滝本
雅之 遠藤
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Abstract

【課題】船体の縦曲げ荷重を考慮して構造強度を大きくする必要がなく、製造コストの低減を図ることができるフライングパッセージを備えた浮体構造物を提供する。【解決手段】フライングパッセージ10は、支持部材11に支持された歩路13と、歩路13と支持部材11との間に設けられ歩路13が収まるコーミング12と、歩路13上の歩行する空間の上部及び側部を覆う囲い部14と、囲い部14内に設置された手摺15と、を備えており、長手方向に複数の区間に分割されている。フライングパッセージ10のある区間21と、これに隣接する区間22との間の分割位置20においては、所定間隔の隙間が形成されている。【選択図】図4

Description

本発明は、浮体構造物に関する。
従来から、LNG(liquefied natural gas:液化天然ガス)を運搬するLNG運搬船が知られている(例えば、特許文献1参照)。このようなLNG運搬船おいて、波の打ち込み等から船員を保護するための船員の通路として、一般的には、船楼甲板と同じかそれ以上の高さにフライングパッセージが設けられている。
特開2016−120814号公報
航行中において、船体には大きな縦曲げ荷重が作用するが、フライングパッセージは船長方向に延設されているため、この縦曲げ荷重の影響を大きく受けることになる。そのため、フライングパッセージの構造強度を大きくしなければならず、製造コストが増加するという問題がある。
そこで、本発明の課題は、船体の縦曲げ荷重を考慮して構造強度を大きくする必要がなく、製造コストの低減を図ることができるフライングパッセージを備えた浮体構造物を提供することである。
本発明は、運搬物の貯蔵設備が設けられた浮体構造物であって、前記貯蔵設備上に設けられた支持部材により支持されたフライングパッセージを備え、前記フライングパッセージは、前記支持部材に支持された第1歩路と、前記第1歩路と前記支持部材との間に設けられ、前記第1歩路を前記支持部材に固定する固定部と、前記第1歩路上の歩行する空間の上部及び側部を覆う囲い部と、前記囲い部内に設置された手摺と、を備え、前記第1歩路、前記固定部及び前記囲い部は、長手方向に複数の区間に分割して構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、フライングパッセージは長手方向に複数の区間に分割されているので、船体の縦曲げ荷重が作用しても各区間が動いて荷重を分散させることができる。よって、フライングパッセージの構造強度を大きくする必要がないため、フライングパッセージの製造コストを低減することができる。また、囲い部が設けられているため、船員が風雨等にさらされないようにすることができる。
前記の場合に、前記フライングパッセージが分割されている位置には、隣り合う前記囲い部同士を覆うカバーを設けてもよい。
本発明によれば、フライングパッセージの分割されている位置を船員が通行する際にも、風雨等にさらされないようにすることができる。
前記の場合に、前記囲い部の中に、長手方向に沿って電線を配線する配線スペースを設けてもよい。
本発明によれば、電線を囲い部の中に配置するので、電線を波、雨、直射日光等の屋外環境から保護することができる。また、悪天候時の電線の保守点検作業が容易となる。
前記の場合に、前記囲い部の近傍において、前記運搬物が流通する配管が前記第一歩路に沿って設置されており、前記囲い部と前記配管との間に第2歩路を設けてもよい。
本発明によれば、囲い部と当該囲い部の近傍に設けられた配管との間に配管のメインテナンス用の第2歩路設けることにより、配管等のメインテナンスを容易に行うことができる。
前記の場合に、前記囲い部に設けられ前記フライングパッセージの長手方向を長さ方向とする補強部材を備え、前記補強部材は、前記手摺又は当該手摺の基部と兼用していてもよい。
本発明によれば、補強部材の材料コスト及び施工時間を低減することができる。
前記の場合に、前記囲い部は、炭素繊維強化樹脂、ガラス繊維強化樹脂又はこれらの材料と金属との複合材料を含んで構成してもよい。
本発明によれば、金属と比較して軽量な材料を用いることで、フライングパッセージの重量を低減することができる。また、囲い部の構築作業の際における溶接作業の手間を低減することができる。
前記の場合に、前記囲い部は、その外表面にポリウレア樹脂層が形成されていてもよい。
本発明によれば、囲い部の外表面にポリウレア樹脂層を形成することにより、囲い部に対する雨、波、直射日光等の防護手段となり、囲い部の耐腐食性、対候性を向上させることができる。また、囲い部の外表面へのポリウレア樹脂層の形成は、スプレー塗装により行うことができるので、施工時間を短縮することができる。
前記の場合に、前記囲い部に設けられ、当該囲い部の内部と外部の空気を流通させる通風部を備えてもよい。
本発明によれば、囲い部の内部に外気を取り入れて換気することができる。また、運搬物が液化ガスである場合に、液化ガスの蒸気が囲い部の内部に滞留することを防止することができる。
前記の場合に、前記囲い部に照明を設けてもよい。
本発明によれば、照明により夜間でもフライングパッセージを容易に通行することができる。
本発明によれば、船体の縦曲げ荷重を考慮して構造強度を大きくする必要がなく、製造コストの低減を図ることができるフライングパッセージを備えた浮体構造物を提供することができる。
本発明の第一の実施形態に係る浮体構造物の上面図である。 図1のA−A断面図である。 本発明の第一の実施形態に係る浮体構造物におけるフライングパッセージの横断面図(a)と、フライングパッセージの側面図(b)である。 本発明の第一の実施形態に係る浮体構造物におけるフライングパッセージの側面図である。 本発明の第一の実施形態に係る浮体構造物におけるフライングパッセージの分割位置部分の側面図である。 本発明の第一の実施形態に係る浮体構造物におけるフライングパッセージの分割位置部分の側面図である。 本発明の第二の実施形態に係る浮体構造物におけるフライングパッセージの横断面図である。 本発明の第三の実施形態に係る浮体構造物におけるフライングパッセージの横断面図である。 本発明の第四の実施形態に係る浮体構造物におけるフライングパッセージの横断面図である。 本発明の第五の実施形態に係る浮体構造物におけるフライングパッセージの横断面図である。 本発明の第六の実施形態に係る浮体構造物におけるフライングパッセージの横断面図である。 本発明の第七の実施形態に係る浮体構造物におけるフライングパッセージの側面図(a)と、当該(a)のB−B断面図(b)である。 本発明の第八の実施形態に係る浮体構造物におけるフライングパッセージの横断面図(a)と、同フライングパッセージの側面図(b)と、(a)のC−C断面図(c)である。 本発明の第九の実施形態に係る浮体構造物におけるフライングパッセージの横断面図である。 本発明の第十の実施形態に係る浮体構造物におけるフライングパッセージの横断面図である。
以下、本発明の実施形態について複数例説明する。
[第一の実施形態]
図1は、本発明の第一の実施形態に係る浮体構造物1の上面図である。この浮体構造物1は、液化天然ガスを運搬するLNG運搬船の例であり、上側が船首、下側が船尾である。なお、運搬物は液化天然ガスに限定されず、LPG(液化石油ガス)や液化エタンのような他の種類の液化ガス、あるいはその他の物であってもよい。船体2には、居住区域やガス機器室などに用いられる上部構造物3が設けられ、また、タンクカバー4aが複数個(本実施形態では3つ)、船長方向に並べて設けられている。図2に示すように、各タンクカバー4a内には運搬物である液化天然ガスを貯蔵するタンク4が収納されている。タンク4は、船体2及びタンクカバー4a内に大きな体積を占めている。図1に戻り、タンクカバー4aの頂上部であるタンクカバートップ4bには、タンクドーム4cが設けられている。このような構造により、浮体構造物1は、タンク4及びタンクカバー4aからなる貯蔵設備が設けられた浮体構造物を構成している。各タンクカバー4a上には、これらと上部構造物3と結ぶ通路となるフライングパッセージ10が設けられている。
図2は、図1のA−A断面図である。タンクカバー4a上には、フライングパッセージ10を下から支持する型鋼材等により構成される支持部材11が設けられている。支持部材11の支柱はタンクカバー4a上に設置されている。支持部材11には、電線や配管も施設されているが、これについては、他の実施形態で詳細に説明する。
図3は、フライングパッセージ10の横断面図(a)と、フライングパッセージ10の側面図(b)である。フライングパッセージ10は、コーミング12、歩路13、囲い部14、手摺15を主に含んで構成されている。フライングパッセージ10においては、一対のコーミング12を介して、作業員が歩行するための歩路(第1歩路)13が設けられている。歩路13は通行のために必要な強度を備えた板状の足場部材であって、例えば金属製である。歩路13は、グレーチングであってもよい。
固定部となるコーミング12は、支持部材11に固定され、それぞれ断面L字形を呈しており、歩路13と支持部材11との間に設けられている。コーミング12は、例えば、金属で形成されている。一対のコーミング12の間に歩路13が収まっている。コーミング12は、断面L字形をしているので、歩路13が載置される平坦部分12aと、図3(a)で平坦部分12aの最も外側から上方に向かって起立した起立部分12bとを備えている。歩路13は、一対の起立部分12bに挟まれているので、起立部分12bに規制されて、起立部分12bの外側にはみ出さない。すなわち、コーミング12(固定部)は、歩路13の横ずれを防止する部材である。なお、溶接、ボルト留め等の他の手段によって支持部材11に歩路13を固定し、固定部としてもよい。本実施形態のように一対のコーミング12を設けることで、一対のコーミング12の間に歩路13を配置するだけで横ずれを防止することができるため、施工手間を省くことができる。
フライングパッセージ10には、歩路13上の船員が歩行する空間の上部及び側部を覆う囲い部14が設けられている。囲い部14の下端は、支持部材11(図3の例では、コーミング12の起立部分12b)などに溶接やボルト締結等で固定されている。囲い部14は、底板を備えていてもよく、その場合には、当該底板とコーミング12等を一体化し、あるいは、コーミング12等を覆う構造としてもよい。囲い部14は、例えば、鋼板同士を溶接することにより作成することができる。また、囲い部14は、炭素繊維強化樹脂(CFRP:Carbon Fiber Reinforced Plastics)、ガラス繊維強化樹脂(GFRP:Glass Fiber Reinforced Plastics)等の強化樹脂や又はこれらの材料と金属との複合材料を含むようにしてもよい。囲い部14内には歩路13の両側に沿って手摺15が設けられている。手摺15は、フライングパッセージ10の長手方向を長さ方向として延設されている。
図4は、フライングパッセージ10の側面図である。フライングパッセージ10の長さは浮体構造物1によって様々であるが、長手方向に複数の区間に分割されている。図1に戻り、符号20の位置がフライングパッセージ10の分割位置の例示である。図4には、ある区間21と、これに隣接する区間22との間の分割位置20を示している。分割位置20においては、フライングパッセージ10が分割されていて、所定間隔の隙間が形成されている。つまり、前記した支持部材11や、フライングパッセージ10を構成するコーミング12、歩路13、囲い部14及び手摺15は各分割位置20において分離されている。図4において、フライングパッセージ10の隣り合う区間を「区間21」、「区間22」と称する。分割位置20の区間21の歩路13と区間22の歩路13との間には、足場23が設けられている。この足場23は、例えば、金属製の板状部材であって、区間21と区間22との間に掛け渡されている。足場23を設けることで、船員が分割位置20を容易に歩行することができる。
図5は、フライングパッセージ10の分割位置20部分の側面図である。フライングパッセージ10の分割位置20には、船員が分割位置20を歩行するのに際して風雨等を防ぐためのカバー24が設けられている。カバー24は、隣り合う囲い部14同士を覆い、分割位置20を通過する船員が風雨等を避けられるようにしている。カバー24は、底部を覆うようにしてもよい。カバー24は、水分を浸透させない軽量な合成樹脂やゴム等で形成されている。カバー24は、区間21の囲い部14の端縁に一端部が固定されていて、他端部は区間22の囲い部14に固定されていない。これは、船体の縦曲げ荷重により、区間21と区間22との間が近接したり離間したりしてもカバー24が破損したり、外れたりしないようにするためである。なお、カバー24の長さに余裕を持たせれば、カバー24を区間22の囲い部14に固定するようにしても良い。
図6は、フライングパッセージ10の分割位置20部分の側面図である。図6は、フライングパッセージ10の分割位置20に設けるカバーの他の例を示すものである。このカバー25は蛇腹構造となっており、一端部は区間21の囲い部14の端縁に固定され、他端部は区間22の囲い部14の端縁に固定されている。カバー25は蛇腹構造になっているため、船体の縦曲げ荷重により、区間21と区間22との間が近接したり離間したりしても、カバー25が破損したり、外れたりするのを防ぐことができる。
以上説明した浮体構造物1によれば、フライングパッセージ10は長手方向に複数の区間に分割されているので、船体2の縦曲げ荷重が作用しても各区間が独立して動いて、荷重を分散させることができる。これにより、縦曲げ荷重を考慮してフライングパッセージ10の構造強度を大きくする必要がなく、フライングパッセージ10の製造コストを低減することができる。
また、フライングパッセージ10は歩路13を覆う囲い部14により、船員が通る空間の上側及び側部が覆われているので、フライングパッセージ10を通る船員が風雨等にさらされるのを防止することができる。また、フライングパッセージ10の分割位置20部分には、カバー24やカバー25が設けられるので、船員が分割位置20部分を歩行するときも風雨等にさらされるのを防止することができる。
また、船舶の構造によってはアンダーデッキパッセージを設けることができない場合があるが、本実施形態に係る浮体構造物1のフライングパッセージ10によれば船員の通路を好適に確保することができる。また、フライングパッセージ10の支持部材11、歩路13、囲い部14などを鋼製などの金属材料により形成すれば、耐火性を高めることができる。
さらに、囲い部14は、炭素繊維強化樹脂(CFRP)、ガラス繊維強化樹脂(GFRP)又はこれらの材料と金属との複合材料を含むようにすることができる。この場合は、炭素繊維強化樹脂、ガラス繊維強化樹脂のような鉄と比較して軽量な材料を用いることで、フライングパッセージ10の重量を低減することができる。また、囲い部14の構築作業の際における溶接作業の手間を低減することができる。
[第二の実施形態]
以下の実施形態では、浮体構造物1の基本構成は、図1、図2を参照して前記したものと同様であるので、図示、説明は省略する。以下の実施形態では、フライングパッセージ10やその周辺構造等が第一の実施形態と異なるだけであるため、前記した第一の実施形態と同様の部材については同一の符号を用い、詳細な説明は省略する。
図7は、本発明の第二の実施形態に係る浮体構造物1におけるフライングパッセージ10の横断面図である。第二の実施形態が第一の実施形態と異なるのは、囲い部14の内表面14aに長さ方向がフライングパッセージ10の長手方向である補強部材31を複数本形成していることである。補強部材31としては、H型材、角型材などの様々な型材を用いてよい。本実施形態によれば、囲い部14に、このような補強部材31を設けることにより、囲い部14の強度を高めることができる。
[第三の実施形態]
図8は、本発明の第三の実施形態に係る浮体構造物1におけるフライングパッセージ10の横断面図である。本実施形態のフライングパッセージ10は、第二の実施形態の変形例である。すなわち、本実施形態では、囲い部14の両側部の内表面14aには、前記の手摺15に代えて手摺32がフライングパッセージ10の長手方向を長さ方向として設けられている。この手摺32又はその基部32aは、囲い部14の補強部材も兼ねている。なお、囲い部14の天井部には第二の実施形態と同様の補強部材31を設けている。
本実施形態によれば、フライングパッセージ10の長手方向に延びる手摺32又はその基部32aを囲い部14の補強部材と兼用することで、囲い部14及び補強部材の製造コストをより低減することができる。
[第四の実施形態]
図9は、本発明の第四の実施形態に係る浮体構造物1におけるフライングパッセージ10の横断面図である。図9において、複数本の電線41は、フライングパッセージ10と支持部材11を共通にしている。すなわち、電線41は、支持部材11に支持されて配線されている。具体的には、前記のコーミング12と同様の部材である一対のコーミング42の上に電線41を支持する電路43が載置され、電路43は一対のコーミング42によって両側部方向の動きを係止されている。その電路43の上に複数本の電線41が載置されている。電線41は覆い部44によって覆われている。コーミング42は、コーミング12と同様、断面がL字型で平坦部分42aと起立部分42bとからなる。
本実施形態が第一の実施形態等と相違するのは、囲い部14を電線41側まで拡大して、この複数本の電線41を囲い部14の中に配置している点である。図9において、符号71は、歩路13と電線41の間に設けられ、囲い部14を支持する支柱である。また、囲い部14の下端部は、起立部分12b及び起立部分42bに固定されている。
本実施形態によれば、電線41を囲い部14の中に配置して配線スペースを設けることで、電線41を波、雨、直射日光等の屋外環境から保護することができる。また、悪天候時の電線41の保守点検作業が容易となる。
[第五の実施形態]
図10は、本発明の第五の実施形態に係る浮体構造物1における支持部材11上の横断面図である。この支持部材11には、液化天然ガスを流通させることができる配管45も設置されている。この配管45は支持部材11上に設けられた配管サポート46上に設置されている。この配管45は支持部材11上で囲い部14の比較的近傍に設置されている。
本実施形態が第四の実施形態と異なるのは、囲い部14と当該囲い部14の近傍に設けられた配管45との間に歩路47(第2歩路)を設けている点である。歩路47の長さ方向は、フライングパッセージ10や配管45と同様である。図10において、歩路47の右側側部は起立部分12bに当接させ、台座48を介して支持部材11上に支持されている。歩路47の左側側部は断面L字型のコーミング49に嵌め込まれ、支持部材11上に設置されている。コーミング49と配管サポート46とは、わずかな距離をあけて離れている。図示はされていないが、囲い部14の歩路47側の壁には開閉ドアが設けられていて、この開閉ドアを開けることで船員は歩路13側から歩路47に出入りすることができる。
本実施形態によれば、囲い部14と当該囲い部14の近傍に設けられた配管45との間に配管45のメインテナンス用の歩路47を設けることにより、配管45のメインテナンスを容易に行うことができる。
[第六の実施形態]
図11は、本発明の第六の実施形態に係る浮体構造物1におけるフライングパッセージ10の横断面図である。
本実施形態が第一の実施形態と異なるのは、囲い部14の外表面14bにポリウレア樹脂の吹き付けを行って、当該外表面14b上にポリウレア樹脂層51を形成している点である。ポリウレア樹脂層51は、分子構造にウレア結合をもつ樹脂である。
本実施形態によれば、囲い部14の外表面14bにポリウレア樹脂層51を形成することにより、囲い部14に対する雨、波、直射日光等の防護手段となり、囲い部14の耐腐食性、対候性を向上させることができる。また、外表面14bへのポリウレア樹脂層51の形成は、スプレー塗装により行うことができるので、施工時間を短縮することができる。
[第七の実施形態]
図12は、本発明の第七の実施形態に係る浮体構造物1におけるフライングパッセージ10の側面図(a)と、当該(a)のB−B断面図(b)である。本実施形態が第一の実施形態と相違するのは、図12(b)に示す足場23の断面構造にある。すなわち、足場23は、発泡樹脂等の軽量且つある程度の伸縮性を持つ材料で形成された芯材52と、芯材52の表面52aに表皮材として形成されたポリウレア樹脂層51とを備えている。
本実施形態によれば、足場23は、ある程度の伸縮性をもつ芯材52の表面52aに表皮材として伸縮性が高く、機械強度に優れたポリウレア樹脂層51を形成している。これにより、船体2の縦曲げ荷重によるフライングパッセージ10の各区間の移動に対して破壊されることなく当該変形に追従できる足場23を提供することができる。
[第八の実施形態]
図13は、本発明の第八の実施形態に係る浮体構造物1におけるフライングパッセージ10の横断面図(a)と、同フライングパッセージ10の部分的側面図(b)と、(a)のC−C断面図(c)である。
本実施形態が第一の実施形態と相違するのは、囲い部14の構造にある。本実施形態では、まず、H型、角型に代表される型材による梁部材54、柱部材55により形成された骨組部材56により、囲い部14の骨組みを構築する。この骨組部材56により囲い部14の構造強度を維持する。そして、鋼材と比較して軽量な、例えば発泡樹脂などで形成された板状の芯材57の両面にポリウレア樹脂を塗布してポリウレア樹脂層51を形成し、パネル58とする。このパネル58を囲い部14の壁材として骨組部材56に取り付ける。パネル58の骨組部材56への取り付けは、例えば、ポリウレア樹脂のスプレー吹き付けで行ってもよい。
本実施形態によれば、構造強度を受け持つための骨組部材56と、ポリウレア樹脂層51の表皮材によって破壊強度を向上させたパネル58とによって囲い部14を形成することで、フライングパッセージ10の重量を低減することができる。また、囲い部14の構築に際して溶接作業量を低減することができる。さらに、パネル58の製造は浮体構造物1への搭載前に行うことができるので、パネル58は軽量でポリウレア樹脂のスプレー吹き付けにより骨組部材56に取り付けることができ、パネル58の取り付け作業は容易である。
なお、耐腐食性、対候性向上の観点から、囲い部14の内表面14a側よりも囲い部14の外表面14b側の方が、ポリウレア樹脂層51が厚く形成されるようにするのが望ましい。
[第九の実施形態]
図14は、本発明の第九の実施形態に係る浮体構造物1におけるフライングパッセージ10の横断面図である。本実施形態が第一の実施形態と異なるのは、まず、囲い部14の天井には、通風部となるガス抜き用の開口部61が設けられていることである。また、囲い部14内への雨などの侵入を防止するために、開口部61の直下には、雨などを受け止めるトレイ62と、トレイ62から囲い部14の外部に雨水を排出する排出管63とが設けられている。
また、本実施形態が第一の実施形態と異なるのは、囲い部14の側壁などに通風部となる窓64が設けられていることである。
さらに、本実施形態が第一の実施形態と異なるのは、囲い部14の例えば天井に照明65が設けられていることである。照明65は、防爆タイプのランプを囲い部14内に設置してもよいし、囲い部14内部に光ファイバーや鏡などで構成される光の伝達経路を設置して、その伝達経路の両端から電灯などで光を供給するようにしてもよい。本実施形態によれば、開口部61や窓64で囲い部14の内部と外部の空気を流通させて、囲い部14内を換気することができる。
なお、図14の例では、開口部61と窓64の両方を設けるようにしているが、その片方だけを設けるようにしてもよい。また、本実施形態によれば、照明65を設けたので、夜間でもフライングパッセージ10の安全な歩行が可能である。
[第十の実施形態]
図15は、本発明の第十の実施形態に係る浮体構造物1におけるフライングパッセージ10の横断面図である。本実施形態が第一の実施形態と異なるのは、まず、囲い部14の側壁等に通風部となる防爆タイプの通風ファン66を設けた点である。
本実施形態によっても、囲い部14の内部と外部の空気を流通させて、囲い部14内を換気することができる。通風ファン66を設けたときは、囲い部14内部に強制的に風を送り込むことができるので、換気性を高めることができる。
1 浮体構造物
4 タンク(貯蔵設備)
4a タンクカバー(貯蔵設備)
10 フライングパッセージ
11 支持部材
12 コーミング(固定部)
13 歩路(第1歩路)
14 囲い部
15 手摺
20 分割位置
21 区間
22 区間
24 カバー
25 カバー
31 補強部材
32 手摺
32a 手摺の基部
41 電線
45 配管
47 歩路(第2歩路)
61 開口部(通風部)
64 窓(通風部)
65 照明
66 通風ファン(通風部)

Claims (9)

  1. 運搬物の貯蔵設備が設けられた浮体構造物であって、
    前記貯蔵設備上に設けられた支持部材により支持されたフライングパッセージを備え、
    前記フライングパッセージは、
    前記支持部材に支持された第1歩路と、
    前記第1歩路と前記支持部材との間に設けられ、前記第1歩路を前記支持部材に固定する固定部と、
    前記第1歩路上の歩行する空間の上部及び側部を覆う囲い部と、
    前記囲い部内に設置された手摺と、を備え、
    前記第1歩路、前記固定部及び前記囲い部は、長手方向に複数の区間に分割して構成されていることを特徴とする浮体構造物。
  2. 前記フライングパッセージが分割されている位置には、隣り合う前記囲い部同士を覆うカバーが設けられることを特徴とする請求項1に記載の浮体構造物。
  3. 前記囲い部の中に、長手方向に沿って電線を配線する配線スペースが設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の浮体構造物。
  4. 前記囲い部の近傍において、前記運搬物が流通する配管が前記第1歩路に沿って設置されており、
    前記囲い部と前記配管との間には第2歩路が設けられることを特徴とする請求項1〜3の何れかの1項に記載の浮体構造物。
  5. 前記囲い部に設けられ前記フライングパッセージの長手方向を長さ方向とする補強部材を備え、
    前記補強部材は、前記手摺又は当該手摺の基部と兼用していることを特徴とする請求項1〜4の何れかの1項に記載の浮体構造物。
  6. 前記囲い部は、炭素繊維強化樹脂、ガラス繊維強化樹脂又はこれらの材料と金属との複合材料を含んで構成されていることを特徴とする請求項1〜5の何れかの1項に記載の浮体構造物。
  7. 前記囲い部は、その外表面にポリウレア樹脂層が形成されていることを特徴とする請求項1〜6の何れかの1項に記載の浮体構造物。
  8. 前記囲い部に設けられ、当該囲い部の内部と外部の空気を流通させる通風部を備えることを特徴とする請求項1〜7の何れかの1項に記載の浮体構造物。
  9. 前記囲い部に照明が設けられることを特徴とする請求項1〜8の何れかの1項に記載の浮体構造物。
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JP2020199913A (ja) * 2019-06-11 2020-12-17 三井E&S造船株式会社 船舶

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