JP2019014210A - サーマルプリンター、及び、サーマルプリンターの制御方法 - Google Patents

サーマルプリンター、及び、サーマルプリンターの制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】電力供給元に依ることなく安定した電力を印刷部に供給することで、印刷品質の低下を抑制できるサーマルプリンターを提供する。【解決手段】サーマルプリンター1は、ラインサーマルヘッド181を有する印刷部18と、ホストコンピューター3と有線接続して通信を実行する有線通信部15と、スマートデバイス2と無線接続して通信を実行する無線通信部14と、電気二重層を利用する蓄電部17と、有線通信部15と有線接続したホストコンピューター3から供給される電力を蓄電部17に蓄電させ、有線通信部15、及び、無線通信部14により受信した印刷データに基づく印刷を印刷部18により実行する場合、蓄電部17から電力を印刷部18に供給させる制御部10と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、サーマルプリンター、及び、サーマルプリンターの制御方法に関する。
従来、バッテリーを備え、バッテリーからサーマルヘッドを備える印刷部(印刷機構)に電力を供給するサーマルプリンターが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1では、印刷を開始して消費電力がUSBインターフェースの制限を越える場合、USBインターフェースからの電力に加えてバッテリーから放電される電力により印刷部を稼働するサーマルプリンターを開示する。
特開2002−99361号公報
ところで、サーマルプリンターに電力を供給する電力供給元には、種々の仕様があり、電力供給の特性が異なる場合がある。特許文献1に記載のサーマルプリンターは、USBインターフェースとバッテリーとから電力を供給することが前提であって、少なくともUSBインターフェースの仕様(規格の違いによる給電能力等)については考慮していない。したがって、特許文献1に記載のサーマルプリンターは、電力供給元に依って電力供給の特性が異なることに起因して安定した電力を印刷部に供給できず、印刷品質が低下する可能性がある。
そこで、本発明は、電力供給元に依ることなく安定した電力を印刷部に供給することで、印刷品質の低下を抑制できるようにすることを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のサーマルプリンターは、サーマルヘッドを有する印刷部と、外部装置と有線接続して通信を実行する第1通信部と、外部装置と無線接続して通信を実行する第2通信部と、電気二重層を利用する蓄電部と、前記第1通信部と有線接続した外部装置から供給される電力を前記蓄電部に蓄電させ、前記第1通信部、及び、前記第2通信部により受信した印刷データに基づく印刷を前記印刷部により実行する場合、前記蓄電部から電力を前記印刷部に供給させる制御部と、を備える。
本発明によれば、電気二重層を利用した蓄電部に、第1通信部と有線接続した外部装置から供給される電力を蓄電させ、第1通信部、及び、第2通信部により受信した印刷データに基づく印刷を実行する際、当該蓄電部を電力供給元として、蓄電部から印刷部に電力を供給させるため、外部の電力供給元(外部装置)に依ることなく安定した電力を印刷部に供給でき、印刷品質の低下を抑制できる。
また、本発明は、前記制御部は、少なくとも印刷開始する際には、前記サーマルヘッドが有する複数の抵抗体を複数のブロックに分割せずに前記印刷部に印刷を実行させる。
本発明によれば、電気二重層を利用した蓄電部はその内部抵抗が小さいため、サーマルヘッドの全抵抗体に通電しても蓄電部の電圧降下が小さいことから、印刷開始する際に全抵抗体を通電対象とすることで、印刷全体の高速化を図りつつ、印刷品質の低下を抑制できる。
また、本発明は、前記制御部は、前記サーマルヘッドが有する複数の抵抗体を複数のブロックに分割し、分割した前記ブロックに属する抵抗体を前記蓄電部により通電して、分割した前記ブロック毎に前記印刷部に印刷を実行させ、前記第1通信部に対して外部装置が有線接続する場合、分割する前記ブロックの数を、前記第1通信部に対して外部装置が有線接続しない場合に分割する前記ブロックの数より多くする。
本発明によれば、第1通信部に対して外部装置が有線接続する場合、分割するブロックの数を、第1通信部に対して有線接続しない場合に分割するブロックの数より多くするため、第1通信部に対して有線接続する際に印刷が実行された場合でも、蓄電部の充電に要する時間が長くなることを抑制できる。
また、本発明は、携帯可能に構成されるモバイルプリンターである。
本発明によれば、バッテリーパック等を備える必要がないため、小型化、及び、軽量化を図ることができ、ユーザーの持ち運び易さを向上できる。
また、上述した課題を解決するために、本発明のサーマルプリンターの制御方法は、サーマルヘッドを有する印刷部と、外部装置と有線接続して通信を実行する第1通信部と、外部装置と無線接続して通信を実行する第2通信部と、電気二重層を利用する蓄電部と、を備えるサーマルプリンターの制御方法であって、前記第1通信部と有線接続した外部装置から供給される電力を前記蓄電部に蓄電させ、前記第1通信部、及び、前記第2通信部により受信した印刷データに基づく印刷を前記印刷部により実行する場合、前記蓄電部から電力を前記印刷部に供給させる。
本発明によれば、電気二重層を利用した蓄電部に、第1通信部と有線接続した外部装置から供給される電力を蓄電させ、第1通信部、及び、第2通信部により受信した印刷データに基づく印刷を実行する際、当該蓄電部を電力供給元として、蓄電部から印刷部に電力を供給させるため、外部の電力供給元(外部装置)に依ることなく安定した電力を印刷部に供給でき、印刷品質の低下を抑制できる。
サーマルプリンターの構成を示す図。 蓄電部の充放電に係る動作を示すフローチャート。 サーマルプリンターの動作を示すフローチャート。 分割印刷を説明するための図。
図1は、サーマルプリンター1の構成を示す図である。
サーマルプリンター1は、スマートデバイス2(外部装置)やホストコンピューター(外部装置)等から入力される印刷データに基づいて、印刷媒体に文字や画像等を印刷する装置である。サーマルプリンター1は、小型で携帯可能な、いわゆるモバイルプリンターであり、例えば、ユーザーの腰等の身体に装着され、また、店舗においてレジカウンター等の所定の位置に設けられ使用される。サーマルプリンター1は、後述する蓄電部17を備え、蓄電部17から電力の供給を受けて動作する。サーマルプリンター1は、本体に印刷媒体として感熱ロール紙R(図4参照)を収容し、発熱素子182(抵抗体)が並べて設けられたライン型のラインサーマルヘッド181(サーマルヘッド)により、感熱ロール紙Rの印刷面に熱を加えて画素を形成することにより文字や画像等を印刷する。
図1に示すように、サーマルプリンター1は、制御部10と、記憶部11と、入力部12と、表示部13と、無線通信部14(第2通信部)と、有線通信部15(第1通信部)と、アダプター接続部16と、蓄電部17と、印刷部18を備える。
制御部10は、CPUや、ROM、RAM、ASIC、信号処理回路等を備え、サーマルプリンター1の各部を制御する。制御部10は、例えばCPUが、ROMや記憶部11等に記憶されたプログラムをRAMに読み出して処理を実行し、また、例えばASICに実装された機能により処理を実行し、また、例えば信号処理回路で信号処理を行って処理を実行する等、ハードウェア及びソフトウェアにより処理を実行する。
記憶部11は、ハードディスクや、EEPROM等の不揮発性メモリーを備え、各種データを書き換え可能に記憶する。
入力部12は、サーマルプリンター1に設けられた操作パネルやタッチパネル等の入力手段を備え、ユーザーの入力手段に対する操作を検出し、制御部10に出力する。制御部10は、入力部12からの入力に基づいて、入力手段に対する操作に対応する処理を実行する。
表示部13は、LEDや表示パネル等の表示手段を備え、制御部10の制御で、LEDの所定の態様での点灯/点滅/消灯や、表示パネルへの情報の表示等を実行する。
無線通信部14は、Wi−Fi(登録商標)規格やBluetooth(登録商標)規格等の所定の無線通信規格に従って、無線接続する外部装置と通信する。本実施形態では、当該外部装置としては、スマートデバイス2を例示する。スマートデバイス2は、ユーザーが持ち運び可能な端末であり、例えばスマートフォンやタブレット型端末等である。
有線通信部15は、所定の有線通信規格に従って、有線接続する外部装置と通信する。本実施形態では、有線通信部15は、有線通信規格としてUSB(Universal Serial Bus)規格に従って、有線接続する外部装置と通信する。また、本実施形態では、当該外部装置としては、ノート型PC(パーソナルコンピューター)やデスクトップ型PC等により構成されサーマルプリンター1を制御するホストコンピューター3を例示する。有線通信部15は、少なくともサーマルプリンター1の外部に露出し、例えば、電力端子(VBUS/GND)やデータ端子(D+/D−)等の端子を備えるUSBポートを備える。有線通信部15は、制御部10の制御で、USBポートの電力端子により、USBポートに接続するUSBケーブル4を介してホストコンピューター3から電力を受給する。そして、有線通信部15は、ホストコンピューター3から受給した電力を蓄電部17に供給する。また、有線通信部15は、USBポートのデータ端子により、USBポートに接続するUSBケーブル4を介してホストコンピューター3から印刷データ等の各種データを受信する。
アダプター接続部16は、ACアダプター5が、コネクターやケーブル等を介して着脱可能に構成され、ACアダプター5から電力を受給し、受信した電力を蓄電部17に供給する。ACアダプター5は、商用交流電源6にケーブルを介し接続され、例えば、交流100ボルトの商用交流電源6から供給される電力を、整流、平滑、及び、電圧変換し、24ボルトの直流電力をアダプター接続部16に供給する。
蓄電部17は、電気二重層キャパシタやリチウムイオンキャパシタ等により構成され、電気二重層を利用して充電、及び、放電を実行する。なお、充電とは、蓄電部17が外部から供給される電力(具体的には電荷)を蓄えることであり、放電とは、蓄電部17が蓄えた電力を外部に供給することを示す。
電気二重層は、所定の界面において正負の電荷の対を層状に形成する物理現象である。電気二重層キャパシタは、基本構成として、分極性の電極と電解液とを備え、分極性の電極に電気二重層を発生させて充電、及び、放電を実行する。なお、リチウムイオンキャパシタは、負極の材料としてリチウムイオンを吸蔵可能な炭素系材料を使用し、この負極にリチウムイオンを添付するドープ反応を利用したキャパシタである。リチウムイオンキャパシタは、正極において電気二重層を利用して充放電を行い、負極においてリチウムの酸化還元反応によって充放電を行う。
蓄電部17は、電気二重層キャパシタやリチウムイオンキャパシタ等のように電気二重層が利用されるため、二次電池(例えばリチウムイオン電池等)と比較して、以下に示す特性を有する。すなわち、蓄電部17は、内部抵抗が低く高出力が可能であり、温度変化による容量変化が小さく、及び、充放電可能の回数が高い。内部抵抗が低いのは、電気二重層を利用した蓄電部17が充放電を行う際に、二次電池のように化学反応を伴わないことに起因する。また、温度変化による容量変化が小さいのは、二次電池では温度変化によって化学反応の速度が変化するが、電気二重層を利用した蓄電部17では化学変化を伴わないためである。また、充放電可能の回数が高いのは、二次電池のように化学変化を伴わず電荷の物理的な移動で充放電を行うためである。また、これら特性に合わせて、電気二重層が利用される蓄電部17は、二次電池と比較して、小型且つ軽量であることも知られている。
印刷部18は、制御部10の制御に従って、蓄電部17から駆動用の電力が供給されて、スマートデバイス2やホストコンピューター3等から受信する印刷データや、記憶部11が記憶する印刷データ等の印刷データに基づいて印刷を実行する。印刷部18は、ラインサーマルヘッド181と、ヘッド駆動部183と、搬送モーター184と、カッター駆動モーター185とを備える。
ラインサーマルヘッド181は、抵抗体から構成される発熱素子182を感熱ロール紙Rの搬送方向Y(図4参照)と交差(例えば直交)する交差方向Z(図4参照)に複数配列して有する。ラインサーマルヘッド181は、発熱素子182に通電することにより発熱させ、感熱ロール紙Rの印刷面に熱を与えることによって、文字や画像等を印刷する。
ヘッド駆動部183は、制御部10の制御で、ラインサーマルヘッド181の発熱素子182に対する通電を制御する。
搬送モーター184は、制御部10の制御で、搬送ローラー(不図示)を回転させ、感熱ロール紙Rを搬送する。
カッター駆動モーター185は、制御部10の制御で、可動刃(不図示)を固定刃(不図示)に向けてスライドするように駆動させ、感熱ロール紙Rをカットする。
ところで、サーマルプリンター1は、スマートデバイス2、及び、ホストコンピューター3の少なくともいずれかと共に、POS(Point Of Sale)システムとして利用される場合がある。POSシステムとは、ショッピングセンターや、百貨店、コンビニエンスストア、車内販売等の小売業や、レストランや、喫茶店、居酒屋等の飲食業等の業務に適用されるシステムである。POSシステムは、顧客が購入した商品に応じて会計を行う機能や、会計に応じてレシートを印刷する機能等を有する。
ここで、POSシステムについて、POSシステムが車内販売に適用される場合を例示する。例えば、車内販売にて商品を販売する販売員には、サーマルプリンター1とスマートデバイス2とが付与される。販売員は、付与されたサーマルプリンター1とスマートデバイス2とを携帯し、車内を移動して商品の販売を行う。販売員は、顧客が商品を購入する際に、スマートデバイス2を操作する。スマートデバイス2は、商品の会計に対する所定のユーザーインターフェースを販売員に提供する。販売員は、当該ユーザーインターフェースを操作し、会計に対する入力を行い、また、ユーザーインターフェースに表示された情報を参照する。スマートデバイス2は、商品の会計に応じたレシートに係る印刷データを生成して、無線通信によりサーマルプリンター1に送信する。サーマルプリンター1は、印刷データを受信すると、受信した印刷データに基づいて、スマートデバイス2にて行われる会計に応じたレシートを発行する。サーマルプリンター1により発行されたレシートは、商品を購入した顧客に引き渡される。
このように、サーマルプリンター1とスマートデバイス2とは、POSシステムにおいて、無線通信して、顧客の会計に応じて会計処理を行ってレシートを発行する。ここで、車内販売の販売員のように、ユーザーがサーマルプリンター1を携帯するために、従来のサーマルプリンター1は、リチウムイオン電池等の二次電池を含むバッテリーパックを備えることが知られている。
周知の通り、二次電池は、充放電可能であり種々の用途で使用されている。特にリチウムイオン電池は、鉛蓄電池やニッケル水素電池等と比較して大容量であるため、POSシステムを構成する携帯可能なサーマルプリンター1にも利用されている。しかしながら、サーマルプリンター1は、印刷を実行する際、ラインサーマルヘッド181が備える発熱素子182に通電するため、瞬間的に多くの電力を必要とする場合がある。このようなサーマルプリンター1の特性に合わせると、充電回路や、放電回路、二次電池等を含むバッテリーパックは、搭載されるサーマルプリンター1に対して専用設計となる。また、バッテリーパックが専用設計となるため、バッテリーパックに電力を供給するために外部接続する充電器も専用設計となる。このためバッテリーパックを備える構成では、サーマルプリンター1のコスト増につながってしまう。また、バッテリーパックを専用設計にすると、市販されている汎用バッテリーやUSB等の外部の電力供給元から適切に電力を受給できない可能性があり、バッテリーパックに対して充電を実行する際の汎用性に欠けてしまう。
ここで、サーマルプリンター1には、汎用バッテリーやUSB等から電力の供給を受けて動作する構成が考えられる。しかしながら、汎用バッテリーやUSB等には、様々な仕様があり、電力供給の特性が仕様ごとに異なる場合がある。また、外部接続されるUSB機器によっても電力供給の特性が異なる場合がある。したがって、サーマルプリンター1のように瞬間的に多くの電力を必要とする場合、電力供給元の仕様によっては、発熱素子182に対して通電するために十分な電力を供給できない可能性があり、印刷品質が低下する虞がある。
そこで、本実施形態のサーマルプリンター1は、図1に示す構成を具備し、図2に示す蓄電部17の充放電を実行する。
図2は、蓄電部17の充放電に係るサーマルプリンター1の動作を示すフローチャートである。
図2のフローチャートの説明では、有線通信部15にホストコンピューター3が接続されると、ホストコンピューター3から電力が供給されるものとする。なお、アダプター接続部16にACアダプター5が接続され電力が供給されていてもよいが、図2の説明では、アダプター接続部16にはACアダプター5が接続されず、ACアダプター5からの電力の供給はないものとする。
サーマルプリンター1の制御部10は、有線通信部15に外部装置が接続されているか否かを判別する(ステップSA1)。本実施形態では、制御部10は、有線通信部15にUSBケーブル4を介してホストコンピューター3が接続されているか否か判別する。
制御部10は、有線通信部15にホストコンピューター3が接続されていないと判別すると(ステップSA1:NO)、処理をステップSA3に移行させる。
一方、制御部10は、有線通信部15にホストコンピューター3が接続されていると判別すると(ステップSA1:YES)、ホストコンピューター3から供給される電力を有線通信部15により蓄電部17へ供給することで、蓄電部17に当該電力を蓄電させる(ステップSA2)。
次いで、制御部10は、印刷部18による印刷を実行するか否かを判別する(ステップSA3)。例えば、制御部10は、無線通信部14によりスマートデバイス2から印刷データを受信した場合、又は、有線通信部15によりホストコンピューター3から印刷データを受信した場合、当該受信をトリガーとして印刷を実行すると判別する(ステップSA3:YES)。また、例えば、制御部10は、入力部12がユーザーの印刷実行を指示する操作を検出した場合、印刷を実行すると判別する(ステップSA3:YES)。
制御部10は、印刷部18による印刷を実行しないと判別した場合(ステップSA3:NO)、処理をステップSA1に戻し、有線通信部15にホストコンピューター3が接続されているか否かを監視する。
一方、制御部10は、印刷部18による印刷を実行すると判別した場合(ステップSA4:YES)、蓄電部17が蓄えた電力を印刷部18に供給させる(ステップSA4)。より詳細には、制御部10は、蓄電部17から、ヘッド駆動部183、搬送モーター184、及び、カッター駆動モーター185に電力を供給させる。前述した通り、制御部10は、無線通信部14、及び、有線通信部15により印刷データを受信した場合に、印刷を実行すると判別する構成であるため、無線通信部14、及び、有線通信部15により印刷データに基づく印刷を実行する場合、蓄電部17から電力を印刷部18に供給させる。
図1に示すようにサーマルプリンター1は、電気二重層を利用する蓄電部17を備える。そして、図2に示すように、サーマルプリンター1の制御部10は、有線通信部15と有線接続したホストコンピューター3から供給される電力を蓄電部17に蓄電させる。また、制御部10は、無線通信部14により受信した印刷データに基づく印刷、及び、有線通信部15により受信した印刷データに基づく印刷の何れを実行する場合も、蓄電部17から電力を印刷部18に供給させる。
前述した通り、電気二重層を利用する蓄電部17は、二次電池(例えばリチウムイオン電池等)と比較して、内部抵抗が低く高出力が可能であり、温度変化による容量変化が小さく、充放電サイクルの回数が高く、及び、小型且つ軽量である。
したがって、サーマルプリンター1の制御部10は、電気二重層を利用する蓄電部17を備えることにより、例えば印刷デューティーが高い場合でも印刷部18に十分な電力を供給でき、印刷品質が低下することを抑制できる。つまり、電気二重層を利用する蓄電部17は、瞬間的に多くの電力を必要とするサーマルプリンターに好適な電力供給元である。なお、印刷デューティーとは、通電される発熱素子182の数の指標であり、所定の印刷領域内に設定される印刷可能なドット数と実際に印刷されるドット数の割合を示す。また、電気二重層を利用する蓄電部17は、高出力が可能であるため、サーマルプリンター1は、サーマルプリンター1の特性に合わせた設計のバッテリーパックを備える必要がなく、小型化及び軽量化を図ることができる。特に、電気二重層を利用する蓄電部17は、二次電池と比較して小型且つ軽量であるため、更なるサーマルプリンター1の小型化及び軽量化を図ることができる。本実施形態では、サーマルプリンター1は、ユーザーが携帯可能なモバイルプリンターであるため、小型化且つ軽量化を図ることが可能となることで、ユーザーの持ち運び易さが向上する。さらに、電気二重層を利用する蓄電部17は、温度変化による容量変化が小さいため、サーマルプリンター1は、使用環境に応じて印刷品質にばらつきが発生することを防止できる。さらに、電気二重層を利用する蓄電部17は、二次電池と比較して充放電可能な回数が高いため、二次電池と比較して交換回数を減らすことができ、ユーザーの手間やコスト増等を低減できる。
また、制御部10は、ホストコンピューター3から供給される電力を蓄電部17に蓄電させ、無線通信部14、及び、有線通信部15により受信した印刷データに基づく印刷を実行する場合、蓄電部17から電力を印刷部18に供給させる。つまり、制御部10は、蓄電部17に外部から供給される電力を一度蓄えさせ、蓄電部17が蓄える電力を印刷部18に供給させる。これにより、制御部10は、外部からの電力供給の特性が、電力供給元の仕様ごとに異なる場合でも、仕様によって印刷部18への電力供給の特性が異なることがない。したがって、制御部10は、蓄電部17に外部から供給される電力を一度蓄え、蓄電部17が蓄える電力を印刷部18に供給することで、外部の電力供給元の仕様に依ることなく安定した電力を印刷部18に供給でき、印刷品質の低下を抑制できる。また、外部の電力供給元の仕様によって印刷品質が低下することを抑制でき、また、蓄電部17がサーマルプリンター1の専用設計である必要がないため、蓄電部17への充電に際して、種々の電力供給元が使用可能となり、外部の電力供給元の幅が広がる。
前述した通り、電気二重層を利用する蓄電部17は、二次電池と比較して、内部抵抗が小さく高出力が可能である。ここで、サーマルプリンター1は、電気二重層を利用する蓄電部17が、内部抵抗が小さく高出力が可能であることに基づいて、以下に示す動作を実行することでさらに種々の効果を奏する。以下、このことについて説明する。
図3は、サーマルプリンター1の動作を示すフローチャートである。
図3のフローチャートの説明では、図2のフローチャートの説明と同様、有線通信部15にホストコンピューター3が接続されると、ホストコンピューター3から電力が供給されるものとする。また、図3の説明でも、アダプター接続部16にはACアダプター5が接続されず、電力の供給がないものとする。
サーマルプリンター1の制御部10は、有線通信部15に外部装置が接続されているか否かを判別する(ステップSB1)。本実施形態では、制御部10は、有線通信部15にUSBケーブル4を介してホストコンピューター3が接続されているか否か判別する。
制御部10は、有線通信部15にホストコンピューター3が接続されていないと判別すると(ステップSB1:NO)、印刷部18による印刷を実行するか否かを判別する(ステップSB2)。有線通信部15にはホストコンピューター3が接続されていないので、ステップSB2において制御部10は、無線通信部14によりスマートデバイス2から印刷データを受信した場合、又は、ユーザーの印刷実行の指示を入力部12が検出した場合に、印刷部18による印刷を実行すると判別する(ステップSB2:YES)。
制御部10は、印刷部18による印刷を実行しないと判別した場合(ステップSB2:NO)、処理をステップSB1に戻す。一方、制御部10は、印刷部18による印刷を実行すると判別した場合(ステップSB2:YES)、印刷を開始する(ステップSB3)。
ここで、分割印刷について詳述する。
図4は、分割印刷を説明するための図である。
図4では、ラインサーマルヘッド181が、感熱ロール紙Rの搬送方向Yと交差する交差方向Zに並んで配列される16個の発熱素子182を有する場合を例示する。
分割印刷では、ラインサーマルヘッド181が有する複数の発熱素子182を、複数のブロックに分割し、分割したブロック毎に、分割したブロックに属する発熱素子182を通電対象として、印刷データに応じて選択的に発熱素子182に通電し印刷を行う。
図4では、1つのブロックが、交差方向Zに4つ発熱素子182を有するように、16の発熱素子182を、ブロックB1、ブロックB2、ブロックB3、及び、ブロックB4の4つブロックに分割した場合を示す。
図4のように分割された場合、制御部10は、ヘッド駆動部183を制御して、ブロックB1、ブロックB2、ブロックB3、ブロックB4の順に、各ブロックに属する発熱素子182を通電対象として、適切な発熱素子182に通電する。より詳述すると、図4のように16の発熱素子182を分割した場合、まず、制御部10は、ヘッド駆動部183を制御して、ブロックB1に属する4つの発熱素子182を通電対象として、当該4つの発熱素子182のうち適切な発熱素子182に通電する。次いで、ブロックB1の通電が終了すると、制御部10は、ブロックB2に属する4つの発熱素子182を通電対象として、当該4つの発熱素子182のうち適切な発熱素子182に通電する。次いで、ブロックB2の通電が終了すると、制御部10は、ブロックB3に属する4つの発熱素子182を通電対象として、当該4つの発熱素子182のうち適切な発熱素子182に通電する。次いで、ブロックB3の通電が終了すると、制御部10は、ブロックB4の属する4つの発熱素子182を通電対象として、当該4つの発熱素子182のうち適切な発熱素子182に通電する。
このように、分割印刷では、制御部10は、ヘッド駆動部183を制御して、分割したブロック毎に、分割したブロックに属する発熱素子182を通電対象として、印刷データに応じて選択的に発熱素子182に通電をし、印刷を実行する。したがって、制御部10は、ラインサーマルヘッド181の有する発熱素子182を分割しない場合と比較して、同時に通電する発熱素子182の数を減らすことができ、一度にラインサーマルヘッド181に供給する電力を低減できる。
図4では、ラインサーマルヘッド181が有する16個の発熱素子182を、4つのブロックに分割する場合を例示したが、より多く分割してもよいし、少なく分割してもよい。なお、より多く分割することにより、制御部10は、更に、一度にラインサーマルヘッド181に供給する電力を低減できる。
図3の説明に戻り、前述したように、制御部10は、印刷部18による印刷を実行すると判別した場合(ステップSB2:YES)、印刷を開始する(ステップSB3)。この場合、制御部10は、分割印刷ではなく、16個の全ての発熱素子182を同時に通電対象として、印刷を開始する。
次いで、制御部10は、1ドットライン目の印刷を終了したか否かを判別する(ステップSB4)。ドットラインとは、ラインサーマルヘッド181の発熱素子182の列に対応したデータ、又は、画像の単位を示す。より具体的には、図4の場合では、発熱素子182の列は、16の発熱素子182が交差方向Zに延在して構成される。このことを踏まえて、図4の場合におけるドットラインとは、16ドットに対応するデータ、又は、画像の単位を示す。本実施形態のサーマルプリンターは、1のドットラインごとに感熱ロール紙Rの搬送を行いながら印刷を実行する。したがって、上記の1ドットライン目とは、1つの印刷ジョブ(例えば1枚のレシート)の印刷処理を開始して初回に印刷するドットラインのことである。
制御部10は、1ドットライン目の印刷を終了したと判別した場合(ステップSB4:YES)、予め設定された分割数で発熱素子182を分割し、印刷(分割印刷)を実行する(ステップSB5)。例えば、予め設定された分割数が0である場合、制御部10は、1ドットライン目について分割せずに印刷した後も、全発熱素子182を通電対象として印刷を実行する。また、例えば、予め設定された分割数が2である場合、制御部10は、1ドットライン目について分割せずに印刷した後、2ドットライン目以降についてラインサーマルヘッド181が有する複数の発熱素子182を2つのブロックに分割して分割印刷を実行する。
次いで、制御部10は、印刷データに基づく印刷が終了したか否かを判別し(ステップSB6)、印刷が終了したと判別した場合(ステップSB6:YES)、処理をステップSB1に戻す。
このように、制御部10は、少なくとも印刷を開始する際には、ラインサーマルヘッド181が有する複数の発熱素子182を複数のブロックに分割せずに印刷部18により印刷を実行する。一般に、サーマルプリンター1には、同時に通電する発熱素子182の数が多ければ多いほど、印刷部18に電力を供給する電力供給元に発生する電圧降下が大きくなることが知られている。電圧降下は、当該電力供給元の内部抵抗に起因する。前述した通り、電気二重層を利用する蓄電部17は、二次電池と比較して内部抵抗が小さい。そのため、同時に通電する発熱素子182の数が多くとも、蓄電部17に発生する電圧降下は、二次電池と比較して小さい。電力供給元に電圧降下が発生すると、ラインサーマルヘッド181が有する各発熱素子182へ通電する電力も変化し、結果、感熱ロール紙Rに与えられる熱量は、変化する。周知の通り、感熱ロール紙Rに与えられる熱量が変化すると、感熱ロール紙Rには、濃度のむらが発生する可能性がある。そこで、従来から、電圧降下による印刷品質の低下を回避するために、1ドットライン分印刷する度に、印刷を実行しない期間を設けることや、十分に感熱ロール紙Rに熱量を与えるため通電期間を長くすること等の技術が知られている。しかしながら、従来の技術では、印刷に要する時間が長くなってしまう。そこで、本実施形態では、上述したように、制御部10は、少なくとも印刷開始する際には、ラインサーマルヘッド181が有する複数の発熱素子182を複数のブロックに分割せず印刷部18により印刷を実行する。印刷部18の電力供給元である蓄電部17に発生する電圧降下が小さいため、電圧降下から復帰する期間が短く、また、発熱素子182の通電期間を長くする必要がなく、これにより印刷に要する時間が長くなることを抑制できる。制御部10は、少なくとも印刷開始する際には分割印刷しないため、1ドットライン目を速やかに印刷でき、トータルとして印刷の高速化を図ることができる。
なお、ステップSB5において複数の発熱素子182を分割する分割数は、何れの分割数でもよいが、少ないことで以下に示す効果を奏する。従来の携帯可能なサーマルプリンターでは、印刷デューティーが高い場合に、バッテリーパックが出力可能な電力を上回る電力が必要となることがある。そこで、従来の携帯可能なサーマルプリンターは、分割印刷を実行し、同時に通電する発熱素子182の数を減らして、印刷部18が必要とする電力を低減させることが多い。しかしながら、分割印刷は、一度に印刷部18が必要とする電力を低減できるが、ブロックごとに通電していくため印刷に時間を要してしまう。そこで、本実施形態のサーマルプリンター1の制御部10は、蓄電部17が高出力可能であるため、分割数を少なくしても印刷部18に十分な電力を供給できる蓋然性が高い。したがって、本実施形態のサーマルプリンター1の制御部10は、印刷部18に供給する電力が不足して印刷品質が低下することを抑制した上で、速やかな印刷が可能となる。特に、サーマルプリンター1とホストコンピューター3とが有線接続せず印刷を実行する態様としては、上述した車内販売のような、ユーザーがサーマルプリンター1を携帯し使用する態様が例として挙げられる。このような態様では、サーマルプリンター1により速やかにレシートを発行することが可能となる。
ステップSB1の説明に戻り、制御部10は、有線通信部15にホストコンピューター3が接続されていると判別すると(ステップSB1:YES)、ホストコンピューター3から供給される電力を有線通信部15により蓄電部17へ供給することで、蓄電部17に当該電力を蓄電させる(ステップSB7)。
次いで、制御部10は、印刷部18による印刷を実行するか否かを判別する(ステップSB8)。例えば、制御部10は、無線通信部14によりスマートデバイス2から印刷データを受信した場合、又は、有線通信部15によりホストコンピューター3から印刷データを受信した場合、当該受信をトリガーとして印刷を実行すると判別する(ステップSB8:YES)。また、例えば、制御部10は、入力部12がユーザーの印刷実行を指示する操作を検出した場合、印刷を実行すると判別する(ステップSB8:YES)。
制御部10は、印刷部18による印刷を実行しないと判別した場合(ステップSB8:NO)、処理をステップSB1に戻す。
一方、制御部10は、印刷部18による印刷を実行すると判別した場合(ステップSB8:YES)、予め設定された分割数で発熱素子182を分割し、印刷(分割印刷)を実行する(ステップSB9)。
ここで、ステップSB9において複数の発熱素子182を分割する分割数は、サーマルプリンター1とホストコンピューター3とが有線接続しない場合の分割数より多くすることで以下に示す効果を奏する。サーマルプリンター1とホストコンピューター3とが有線接続される態様としては、店舗のレジカウンターに(一時的に)設置して使用する態様が挙げられる。また、専ら蓄電部17の充電を行う態様が挙げられる。前述した通り、電気二重層を利用する蓄電部17は、高出力が可能である。そのため、蓄電部17への充電中に印刷を実行する際、分割数が少なければ少ないほど、蓄電部17への充電に要する時間が長くなる可能性がある。そこで、制御部10は、サーマルプリンター1とホストコンピューター3とが有線接続されている場合、複数の発熱素子182を分割する分割数を、サーマルプリンター1とホストコンピューター3とが有線接続しない場合より多くする。これにより、制御部10は、蓄電部17への充電中、印刷が実行された場合でも、蓄電部17への充電に要する時間が長くなることを抑制できる。
次いで、制御部10は、印刷データに基づく印刷が終了したか否かを判別し(ステップSB10)、印刷が終了したと判別した場合(ステップSA10:YES)、処理をステップSB1に戻す。
以上、説明したように、サーマルプリンター1は、ラインサーマルヘッド181(サーマルヘッド)を有する印刷部18と、ホストコンピューター3(外部装置)と有線接続して通信を実行する有線通信部15(第1通信部)と、スマートデバイス2(外部装置)と無線接続して通信を実行する無線通信部14(第2通信部)と、電気二重層を利用する蓄電部17と、有線通信部15と有線接続したホストコンピューター3から供給される電力を蓄電部17に蓄電させ、有線通信部15、及び、無線通信部14により受信した印刷データに基づく印刷を印刷部18により実行する場合、蓄電部17から電力を印刷部18に供給させる制御部10と、を備える。
この構成によれば、制御部10は、蓄電部17に、有線通信部15と有線接続したホストコンピューター3から供給される電力を蓄電させ、蓄電部17を電力供給元として、有線通信部15、及び、無線通信部14により受信した印刷データに基づく印刷を実行する際、蓄電部17から印刷部18に電力を供給させるため、電力供給元に依ることなく安定した電力を印刷部18に供給でき、印刷品質の低下を抑制できる。
また、制御部10は、少なくとも印刷開始する際には、ラインサーマルヘッド181が有する複数の発熱素子182(抵抗体)を複数のブロックに分割せずに印刷部18に印刷を実行させる。
前述した通り、電気二重層を利用した蓄電部17は、内部抵抗が小さいため、全発熱素子182を通電対象としても、電圧降下から復帰する期間が短く、また、発熱素子182の通電期間を長くする必要がないため、制御部10は、印刷品質の低下を抑制した上で、印刷に要する時間が長くなることを抑制できる。特に、制御部10は、少なくとも印刷開始する際には分割印刷しないため、1ドットライン目を速やかに印刷でき、トータルとして印刷の高速化を図ることができる。したがって、制御部10は、少なくとも印刷開始する際に全発熱素子182を通電対象とすることで、印刷の高速化を図りつつ、印刷品質の低下を抑制できる。
また、制御部10は、ラインサーマルヘッド181が有する複数の発熱素子182を複数のブロックに分割し、分割したブロックに属する発熱素子182を蓄電部17により通電して、分割したブロック毎に印刷部18に印刷を実行させる。制御部10は、有線通信部15に対してホストコンピューター3が有線接続される場合、分割するブロックの数を、有線通信部15に対してホストコンピューター3が有線接続されない場合に分割するブロックの数より多くする。
この構成によれば、制御部10は、有線通信部15に対してホストコンピューター3が有線接続される場合に分割するブロックの数を、有線通信部15に対して有線接続されない場合に分割するブロックの数より多くするため、有線通信部15に対して有線接続される際に印刷が実行された場合でも、蓄電部17の充電に要する時間が長くなることを抑制できる。
また、サーマルプリンター1は、携帯可能に構成されるモバイルプリンターである。
この構成によれば、サーマルプリンター1は、サーマルプリンター1の特性に合わせた設計のバッテリーパックを備える必要がないため、小型化及び軽量化を図ることができる。特に、電気二重層を利用する蓄電部17は、二次電池と比較して小型且つ軽量であるため、更なるサーマルプリンター1の小型化及び軽量化を図ることができ、ユーザーの持ち運び易さが向上する。
なお、上述した実施の形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の範囲内で任意に変形および応用が可能である。
上述した実施形態では、無線通信部14に無線接続する外部装置としてスマートデバイス2を例示した。しかしながら、無線通信部14に無線接続可能な外部装置はスマートデバイス2に限定されず、サーマルプリンター1と無線接続可能な装置であればよい。
同様に、有線通信部15に有線接続可能な外部装置はホストコンピューター3に限定されず、サーマルプリンター1と有線接続可能な装置であればよい。例えば、有線通信部15にモバイルバッテリーを接続して、蓄電部17の充電を行うようにしてもよい。この場合、蓄電部17の充電を行いながら、無線通信部14に無線接続される外部装置から印刷データを受信して印刷を実行するようにしてもよい。
また、上述した実施形態では、有線通信部15にホストコンピューター3が有線接続しない場合においてサーマルプリンター1が印刷を開始する際、制御部10は、少なくとも1ドットライン目については分割印刷せず印刷を実行することを言及した。しかしながら、有線通信部15にホストコンピューター3が有線接続される場合でも、制御部10は、少なくとも1ドットライン目については分割印刷せずに印刷を実行してもよい。この場合、制御部10は、図3に示すステップSB8とステップSB9との間に、ステップSB3、及び、ステップSB4に相当する処理を実行する。
また、上述したサーマルプリンター1の制御方法を実現するプログラム、このプログラムを前記コンピューターで読み取り可能に記録した記録媒体、或いは、このプログラムを伝送する伝送媒体の態様で構成することも可能である。上記記録媒体としては、磁気的、光学的記録媒体又は半導体メモリーデバイスを用いることができる。具体的には、フレキシブルディスク、HDD(Hard Disk Drive)、CD(Compact Disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、Blu−ray(登録商標) Disc、光磁気ディスク、フラッシュメモリー、カード型記録媒体等の可搬型の、或いは固定式の記録媒体が挙げられる。サーマルプリンター1は、制御部10により、記録媒体に記録されたプログラムをRAMに読み出して実行するようにしてもよい。また、上記記録媒体は、サーマルプリンター1が備える内部記憶装置であるROM(Read Only Memory)、HDD等の不揮発性記憶装置であってもよい。
また、図1を用いて説明した機能ブロックは、本願発明を理解容易にするために、各装置の機能構成を主な処理内容に応じて分類して示した概略図である。各装置の構成は、処理内容に応じて、さらに多くの構成要素に分類することもできる。また、1つの構成要素がさらに多くの処理を実行するように分類することもできる。また、各構成要素の処理は、1つのハードウェアで実行されてもよいし、複数のハードウェアで実行されてもよい。また、各構成要素の処理は、1つのプログラムで実現されてもよいし、複数のプログラムで実現されてもよい。
また、図2、及び、図3で示したフローチャートの処理単位は、サーマルプリンター1の処理を理解容易にするために、主な処理内容に応じて分割したものである。処理単位の分割の仕方や名称によって、本願発明が制限されることはない。サーマルプリンター1の処理は、処理内容に応じて、さらに多くの処理単位に分割することもできる。また、1つの処理単位がさらに多くの処理を含むように分割することもできる。また、同様の処理が行えれば、上記のフローチャートの処理順序も、図示した例に限られるものではない。
1…サーマルプリンター、2…スマートデバイス(外部装置)、3…ホストコンピューター(外部装置)、4…USBケーブル、5…ACアダプター、6…商用交流電源、10…制御部、11…記憶部、12…入力部、13…表示部、14…無線通信部(第2通信部)、15…有線通信部(第1通信部)、16…アダプター接続部、17…蓄電部、18…印刷部、181…ラインサーマルヘッド(サーマルヘッド)、182…発熱素子(抵抗体)、183…ヘッド駆動部、184…搬送モーター、185…カッター駆動モーター。

Claims (5)

  1. サーマルヘッドを有する印刷部と、
    外部装置と有線接続して通信を実行する第1通信部と、
    外部装置と無線接続して通信を実行する第2通信部と、
    電気二重層を利用する蓄電部と、
    前記第1通信部と有線接続した外部装置から供給される電力を前記蓄電部に蓄電させ、前記第1通信部、及び、前記第2通信部により受信した印刷データに基づく印刷を前記印刷部により実行する場合、前記蓄電部から電力を前記印刷部に供給させる制御部と、を備える、
    サーマルプリンター。
  2. 前記制御部は、
    少なくとも印刷開始する際には、前記サーマルヘッドが有する複数の抵抗体を複数のブロックに分割せずに前記印刷部に印刷を実行させる、
    請求項1に記載のサーマルプリンター。
  3. 前記制御部は、
    前記サーマルヘッドが有する複数の抵抗体を複数のブロックに分割し、分割した前記ブロックに属する抵抗体を前記蓄電部により通電して、分割した前記ブロック毎に前記印刷部に印刷を実行させ、
    前記第1通信部に対して外部装置が有線接続する場合、分割する前記ブロックの数を、前記第1通信部に対して外部装置が有線接続しない場合に分割する前記ブロックの数より多くする、
    請求項1又は2に記載のサーマルプリンター。
  4. 携帯可能に構成されるモバイルプリンターである、
    請求項1から3のいずれか一項に記載のサーマルプリンター。
  5. サーマルヘッドを有する印刷部と、外部装置と有線接続して通信を実行する第1通信部と、外部装置と無線接続して通信を実行する第2通信部と、電気二重層を利用する蓄電部と、を備えるサーマルプリンターの制御方法であって、
    前記第1通信部と有線接続した外部装置から供給される電力を前記蓄電部に蓄電させ、前記第1通信部、及び、前記第2通信部により受信した印刷データに基づく印刷を前記印刷部により実行する場合、前記蓄電部から電力を前記印刷部に供給させる、
    サーマルプリンターの制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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