JP2019013376A - ゴルフクラブヘッド - Google Patents

ゴルフクラブヘッド Download PDF

Info

Publication number
JP2019013376A
JP2019013376A JP2017131985A JP2017131985A JP2019013376A JP 2019013376 A JP2019013376 A JP 2019013376A JP 2017131985 A JP2017131985 A JP 2017131985A JP 2017131985 A JP2017131985 A JP 2017131985A JP 2019013376 A JP2019013376 A JP 2019013376A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
area
saturation
brightness
region
head
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017131985A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6881103B2 (ja
Inventor
和広 林
Kazuhiro Hayashi
和広 林
康介 橘
Kosuke Tachibana
康介 橘
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Rubber Industries Ltd filed Critical Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority to JP2017131985A priority Critical patent/JP6881103B2/ja
Priority to US16/026,626 priority patent/US10398949B2/en
Publication of JP2019013376A publication Critical patent/JP2019013376A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6881103B2 publication Critical patent/JP6881103B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63BAPPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
    • A63B53/00Golf clubs
    • A63B53/04Heads
    • A63B53/0466Heads wood-type
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63BAPPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
    • A63B71/00Games or sports accessories not covered in groups A63B1/00 - A63B69/00
    • A63B71/06Indicating or scoring devices for games or players, or for other sports activities
    • A63B2071/0694Visual indication, e.g. Indicia
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63BAPPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
    • A63B2102/00Application of clubs, bats, rackets or the like to the sporting activity ; particular sports involving the use of balls and clubs, bats, rackets, or the like
    • A63B2102/32Golf
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63BAPPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
    • A63B53/00Golf clubs
    • A63B53/04Heads
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63BAPPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
    • A63B53/00Golf clubs
    • A63B53/04Heads
    • A63B53/0408Heads characterised by specific dimensions, e.g. thickness
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63BAPPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
    • A63B53/00Golf clubs
    • A63B53/04Heads
    • A63B53/0437Heads with special crown configurations
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A63SPORTS; GAMES; AMUSEMENTS
    • A63BAPPARATUS FOR PHYSICAL TRAINING, GYMNASTICS, SWIMMING, CLIMBING, OR FENCING; BALL GAMES; TRAINING EQUIPMENT
    • A63B53/00Golf clubs
    • A63B53/04Heads
    • A63B53/0441Heads with visual indicators for aligning the golf club

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Physical Education & Sports Medicine (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Golf Clubs (AREA)

Abstract

【課題】アドレスの際に違和感が生じにくいゴルフクラブヘッドの提供。【解決手段】ヘッド2のクラウン6は、塗装領域6pを有する。塗装領域6pは、彩度が最大値Cmaxである彩度最大部SR1と、彩度最大部SR1を含み彩度Cmaxとの彩度差が15以下である高彩度領域SR2と、彩度Cmaxとの彩度差が15より大きい低彩度領域SR3とを有している。低彩度領域SR3は、高彩度領域SR2を取り囲んでいる。ヘッド2の平面図において、フェースセンターFcを通りフェース−バック方向に延びる直線が直線Cとされ、高彩度領域SR2のうち直線Cよりもトウ側の部分の面積がStとされ、高彩度領域SR2のうち直線Cよりもヒール側の部分の面積がShとされるとき、面積Stが面積Shよりも大きい。【選択図】図3

Description

本発明は、ゴルフクラブヘッドに関する。
クラウンを有するヘッドが知られている。例えば、ウッド型ヘッド及びハイブリッド型ヘッドは、クラウンを有している。
通常、クラウンは、着色されている。局所的なマーキングを除き、通常、クラウンは、全体として単色である。
米国意匠登録第643899号公報
アドレスの際、ヘッドはゴルファーに視認される。視認されるヘッドは、ゴルファーに様々なイメージを与える。クラウンを有するヘッドでは、アドレスの際にこのクラウンが目立つ。クラウンは、ヘッドの輪郭を形成している。クラウンの見え方が、ゴルファーに様々なイメージを与える。このイメージは、スイング、ひいてはショットの結果に影響する。
本発明者は、新たな技術思想に基づき、アドレスの際に生ずるイメージを改善しうるヘッドを見いだすに至った。本開示の目的は、アドレスの際に違和感が生じにくいゴルフクラブヘッドの提供にある。
ある側面において、ゴルフクラブヘッドは、フェースセンターを有する打撃面と、塗装領域を有するクラウンと、ソールと、ホーゼル孔とを備えている。前記塗装領域の色がCIELAB表示系における指数L、a及びbで表され、この色の彩度が((a+(b1/2であるとき、前記塗装領域が、前記彩度が最大値Cmaxである彩度最大部と、前記彩度最大部を含み前記彩度Cmaxとの彩度差が15以下である高彩度領域と、前記彩度Cmaxとの彩度差が15より大きい低彩度領域とを有していてもよい。前記低彩度領域は、前記高彩度領域を取り囲んでいてもよい。ヘッドの平面図において、前記フェースセンターを通りフェース−バック方向に延びる直線が直線Cとされ、前記高彩度領域のうち前記直線Cよりもトウ側の部分の面積がStとされ、前記高彩度領域のうち前記直線Cよりもヒール側の部分の面積がShとされるとき、面積Stは面積Shよりも大きくてもよい。St/Shが1.5以上であってもよい。
他の側面において、前記塗装領域の色の明度が前記指数Lであるとき、前記塗装領域が、前記明度が最大値Lmaxである明度最大部と、前記明度最大部を含み前記明度Lmaxとの明度差が8.0以下である高明度領域と、前記明度Lmaxとの明度差が8.0より大きい低明度領域とを有していてもよい。前記低明度領域は、前記高明度領域を取り囲んでいてもよい。ヘッドの平面図において、前記低明度領域のうち前記直線Cよりもトウ側の部分の面積がMtとされ、前記低明度領域のうち前記直線Cよりもヒール側の部分の面積がMhとされるとき、面積Mtは面積Mhよりも大きくてもよい。Mt/Mhが1.5以上であってもよい。
他の側面において、ゴルフクラブヘッドは、フェースセンターを有する打撃面と、塗装領域を有するクラウンと、ソールと、ホーゼル孔とを備えている。前記塗装領域の色がCIELAB表示系における指数L、a及びbで表され、この色の明度がLであるとき、前記塗装領域が、前記明度が最大値Lmaxである明度最大部と、前記明度最大部を含み前記明度Lmaxとの明度差が8.0以下である高明度領域と、前記明度Lmaxとの明度差が8.0より大きい低明度領域とを有していてもよい。前記低明度領域は、前記高明度領域を取り囲んでいてもよい。ヘッドの平面図において、前記フェースセンターを通りフェース−バック方向に延びる直線が直線Cとされ、前記低明度領域のうち前記直線Cよりもトウ側の部分の面積がMtとされ、前記低明度領域のうち前記直線Cよりもヒール側の部分の面積がMhとされるとき、面積Mtは面積Mhよりも大きくてもよい。Mt/Mhが1.5以上であってもよい。
他の側面において、前記塗装領域の色の彩度が((a+(b1/2であるとき、前記塗装領域が、前記彩度が最大値Cmaxである彩度最大部と、前記彩度最大部を含み前記彩度Cmaxとの彩度差が15以下である高彩度領域と、前記彩度Cmaxとの彩度差が15より大きい低彩度領域とを有していてもよい。前記低彩度領域は、前記高彩度領域を取り囲んでいてもよい。ヘッドの平面図において、前記高彩度領域のうち前記直線Cよりもトウ側の部分の面積がStとされ、前記高彩度領域のうち前記直線Cよりもヒール側の部分の面積がShとされるとき、面積Stが面積Shよりも大きくてもよい。St/Shが1.5以上であってもよい。
前記直線Cによりもトウ側のヘッド面積がHtとされ、前記直線Cよりもヒール側のヘッド面積がHhとされる。他の側面において、Hh/(Ht+Hh)が0.40以上であってもよい。
前記直線Cが、前記ヘッドのフェース側の輪郭線との交点Pfと、前記ヘッドのバック側の輪郭線との交点Pbと、前記交点Pfと前記交点Pbとを結ぶ線分の中点Pmとを有しており、前記中点Pmがクラウンセンターとされる。前記クラウンセンターを通りトウ−ヒール方向に延びる直線が直線Vとされる。前記直線Vが、前記ヘッドのトウ側の輪郭線との交点Ptと、前記ヘッドのヒール側の輪郭線との交点Phとを有している。前記クラウンセンターと前記交点Ptとを結ぶ線分の長さがLtとされ、前記クラウンセンターと前記交点Phとを結ぶ線分の長さがLhとされる。他の側面において、Lh/(Lh+Lt)が0.40以上であってもよい。
前記ヘッドのバック側の輪郭線と前記直線Cの交点Pbと前記ホーゼル孔の開口中心点Pzとを結ぶ線分が線分Dとされ、前記線分Dの長さがL1とされる。前記線分Dよりもヒール側に位置する前記ヘッドの輪郭線上の点であって前記線分Dから最も離れた点が点Psとされ、この点Psと前記線分Dとの間の距離がL2とされる。他の側面において、L2/L1が0.140以上であってもよい。
アドレスの際に違和感が生じにくい。
図1は、第1実施形態に係るゴルフクラブヘッドの平面図である。 図2は、図1と同じ平面図である。図2では、塗装領域と未塗装領域とが示されている。 図3は、図1と同じ平面図である。図3では、彩度等高境界が示されている。 図4は、図1と同じ平面図である。図4では、高彩度領域が示されている。 図5は、第2実施形態に係るゴルフクラブヘッドの平面図である。 図6は、図5と同じ平面図である。図6では、高明度領域が示されている。 図7は、図5と同じ平面図である。図7では、直線Cで分割される2つのヘッド面積が示されている。 図8は、第3実施形態に係るゴルフクラブヘッドの平面図である。 図9は、第4実施形態に係るゴルフクラブヘッドの平面図である。 図10は、第5実施形態に係るゴルフクラブヘッドの平面図である。 図11は、基準状態を説明するための概略図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、実施形態が詳細に説明される。
本願では、基準状態、基準垂直面、フェース−バック方向、トウ−ヒール方向、上下方向、フェースセンター及び平面図が定義される。
所定のライ角及びリアルロフト角で水平面H上にヘッド2が載置された状態が、基準状態とされる。図11が示すように、この基準状態では、水平面HPに対して垂直な平面VPに、ホーゼル孔の中心線Zが含まれている。前記平面VPが、基準垂直面とされる。所定のライ角及びリアルロフト角は、例えば製品カタログに掲載されている。
本願においてトウ−ヒール方向とは、前記基準垂直面VPと前記水平面Hとの交線NLの方向である(図11参照)。
本願においてフェース−バック方向とは、前記トウ−ヒール方向に対して垂直であり且つ前記水平面Hに対して平行な方向である。
本願において上下方向とは、前記トウ−ヒール方向に対して垂直であり且つ前記フェース−バック方向に対して垂直な方向である。換言すれば、本願において上下方向とは、前記水平面Hに対して垂直な方向である。
本願において、フェースセンターFcが定義される。フェースセンターFcは、次のように決定される。まず、上下方向およびトウ−ヒール方向において、フェース面の概ね中央付近の任意の点Prが選択される。次に、この点Prを通り、当該点Prにおけるフェース面の法線方向に沿って延び、かつトウ−ヒール方向に平行な平面が決定される。この平面とフェース面との交線を引き、その中点Pxが決定される。次に、この中点Pxを通り、当該点Pxにおけるフェース面の法線方向に沿って延び、かつ上下方向に平行な平面が決定される。この平面とフェース面との交線を引き、その中点Pyが決定される。次に、この中点Pyを通り、当該点Pyにおけるフェース面の法線方向に沿って延び、かつトウ−ヒール方向に平行な平面が決定される。この平面とフェース面との交線を引き、その中点Pxが新たに決定される。次に、この新たな中点Pxを通り、当該点Pxにおけるフェース面の法線方向に沿って延び、かつ上下方向に平行な平面が決定される。この平面とフェース面との交線を引き、その中点Pyが新たに決定される。この工程を繰り返して、Px及びPyが順次決定される。この工程の繰り返しの中で、新たな中点Pyとその直前の中点Pyとの間の距離が最初に0.5mm以下となったときの当該新たな位置Py(最後の位置Py)が、フェースセンターFcである。
本願において平面図とは、ヘッドの上面図を意味する。この平面図は、平行投影図であって、前記水平面Hに平行な平面への正投影図である。投影の方向は、前記上下方向である。本願のクラウンに関する規定は、いずれもこの平面図における規定である。
[1.第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係るゴルフクラブヘッド2の平面図である。図1では、クラウンの色がグレースケールで示されている。実際には、このクラウンの色は色彩を有しうる。図2は、図1と同じ平面図である。ただし、図2は線図である。
ヘッド2は、フェース4、クラウン6、ソール(図示されず)及びホーゼル10を有する。フェース4は、打撃面14を有する。打撃面14は、フェースセンターFcを有する。クラウン6は、フェース4の上端縁4aからヘッド後方に向かって延びている。ソールは、フェース4の下端縁4bからヘッド後方に向かって延びている。ホーゼル10は、ホーゼル孔12を有する。
ヘッド2は中空である。ヘッド2は、ウッド型のゴルフクラブヘッドである。ヘッド2は、1番ウッド(ドライバー)のヘッドである。
クラウン6の表面(外面)は、曲面である。クラウン6の表面は、ヘッド2の外側に向かって凸の曲面である。クラウン6の表面は、その全体が滑らかに連続している。
クラウン6の表面は、その略全体が塗装されている。塗装されている領域が、塗装領域6pと称される。クラウン6の表面の略全体が、塗装領域6pである。より正確には、クラウン6は、塗装領域6pと未塗装領域6mとを有する。図2において、塗装領域6pは破線ハッチングで示されており、未塗装領域6mは実線ハッチングで示されている。未塗装領域6mは、塗装領域6pのフェース側に隣接している。
平面図において、塗装領域6pの面積は、クラウン6の面積の95%以上を占めている。塗装領域6pと未塗装領域6mとの間の境界k1は、フェース4の上端縁4aに略沿って延びている。未塗装領域6mは、境界k1と上端縁4aとの間の領域である。
境界k1は、打撃面14に略沿って延びている。境界k1は、打撃面14の向きを明確とするのに役立つ。境界k1は、構えやすさに寄与する。未塗装領域6mは、打撃面14に略沿って延びている。未塗装領域6mは、打撃面14の向きを明確とするのに役立つ。未塗装領域6mは、構えやすさに寄与する。
もちろん、クラウン6の表面の全体が塗装領域6pであってもよい。
図3は、図2と同じく、ヘッド2の平面図である。塗装領域6pでは、彩度が変化している。塗装領域6pは、彩度最大部SR1と、高彩度領域SR2と、低彩度領域SR3とを有する。
彩度最大部SR1は、塗装領域6pにおいて彩度が最大値Cmaxである部分である。彩度最大部SR1は、領域であってもよいし、点であってもよい。彩度最大部SR1は、図心CSを有する。
高彩度領域SR2は、彩度Cmaxとの彩度差が15以下である領域である。図3において破線で示されるのは、彩度Cmaxとの彩度差が15である彩度等高境界S23である。この彩度等高境界S23は、無端の曲線である。彩度等高境界S23の内側の領域が、高彩度領域SR2である。高彩度領域SR2は、彩度最大部SR1を含む。高彩度領域SR2は、彩度等高境界S23を含む。
彩度等高境界S23における彩度は、[Cmax−15]である。本実施形態において、彩度等高境界S23は等高線である。彩度等高境界S23は等高線でなくてもよい。彩度等高境界S23は領域であってもよい。彩度等高境界S23は、存在しなくてもよい。例えば、色がグラデーションではなく、彩度が非連続的に(段階的に)変化している場合、彩度等高境界S23が存在しないことがありうる。
低彩度領域SR3は、彩度Cmaxとの彩度差が15より大きい領域である。換言すれば、低彩度領域SR3の彩度は、[Cmax−15]より小さい。彩度等高境界S23の外側の領域が、低彩度領域SR3である。低彩度領域SR3は、彩度等高境界S23を含まない。
低彩度領域SR3は、高彩度領域SR2を取り囲んでいる。塗装領域6pは、高彩度領域SR2及び低彩度領域SR3のみで占められている。低彩度領域SR3は、ヘッド2のバック側の縁まで延びている。低彩度領域SR3の輪郭線は、塗装領域6pの輪郭線に等しい。
低彩度領域SR3における彩度の最大値は、高彩度領域SR2における彩度の最小値よりも小さい。
なお、クラウンにマーキングや文字などが設けられる場合があるが、これらは彩度最大部SR1、高彩度領域SR2及び低彩度領域SR3から除外される。
図1が示すように、彩度最大部SR1から低彩度領域SR3に至る彩度の変化は、連続的である。彩度等高境界S23は、視覚上、識別されない。
図4は、図3と同じく、ヘッド2の平面図である。図4では、高彩度領域SR2がハッチングで示されている。
ヘッド2の平面図において、フェースセンターFcを通りフェース−バック方向に延びる直線が直線Cとされる。高彩度領域SR2のうち直線Cよりもトウ側の部分の面積がStとされる。図4では、実線ハッチングで示される部分の面積が、Stである。高彩度領域SR2のうち直線Cよりもヒール側の部分の面積がShとされる。図4では、破線ハッチングで示される部分の面積が、Shである。本実施形態では、面積Stは面積Shよりも大きい。よって、高彩度領域SR2は、トウ側に位置するように見える。
[2.第2実施形態]
図5は、第2実施形態に係るゴルフクラブヘッド20の平面図である。図示されていないが、ヘッド20のクラウン26には、グラデーション塗装が施されている。ヘッド20の構造は、前述のヘッド2と同じである。塗装領域26pも、ヘッド2の塗装領域6pと同じである。ヘッド20は、1番ウッド(ドライバー)のヘッドである。
塗装領域26pでは、明度が変化している。塗装領域26pは、明度最大部MR1と、高明度領域MR2と、低明度領域MR3とを有する。
明度最大部MR1は、塗装領域6pにおいて明度が最大値Lmaxである部分である。明度最大部MR1は、領域であってもよいし、点であってもよい。明度最大部MR1は、図心CMを有する。
高明度領域MR2は、明度Lmaxとの明度差が8.0以下である領域である。図5において破線で示されるのは、明度Lmaxとの明度差が8.0である明度等高境界M23である。この明度等高境界M23は、無端の曲線である。明度等高境界M23の内側の領域が、高明度領域MR2である。高明度領域MR2は、明度最大部MR1を含む。高明度領域MR2は、明度等高境界M23を含む。
明度等高境界M23における明度は、[Lmax−8.0]である。本実施形態において、明度等高境界M23は等高線である。明度等高境界M23は等高線でなくてもよい。明度等高境界M23は領域であってもよい。明度等高境界M23は、存在しなくてもよい。例えば、色がグラデーションではなく、明度が非連続的に(段階的に)変化している場合、明度等高境界M23が存在しないことがありうる。
低明度領域MR3は、明度Lmaxとの明度差が8.0より大きい領域である。換言すれば、低明度領域MR3の明度は、[Lmax−8.0]より小さい。明度等高境界M23の外側の領域が、低明度領域MR3である。低明度領域MR3は、明度等高境界M23を含まない。
低明度領域MR3は、高明度領域MR2を取り囲んでいる。塗装領域26pは、高明度領域MR2及び低明度領域MR3のみで占められている。低明度領域MR3は、ヘッド20のバック側の縁まで延びている。低明度領域MR3の輪郭線は、塗装領域26pの輪郭線に等しい。
低明度領域MR3における明度の最大値は、高明度領域MR2における明度の最小値よりも小さい。
なお、クラウンにマーキングや文字などが設けられる場合があるが、これらは明度最大部MR1、高明度領域MR2及び低明度領域MR3から除外される。
明度最大部MR1から低明度領域MR3に至る明度の変化は、連続的である。明度等高境界M23は、視覚上、識別されない。
図6は、図5と同じく、ヘッド20平面図である。図6では、高明度領域MR2がハッチングで示されている。
ヘッド20の平面図において、前記直線Cよりもトウ側の部分の面積がMtとされる。図6では、実線ハッチングで示される部分の面積が、Mtである。高明度領域MR2のうち直線Cよりもヒール側の部分の面積がMhとされる。図6では、破線ハッチングで示される部分の面積が、Mhである。本実施形態では、面積Mtは面積Mhよりも大きい。よって、高明度領域MR2は、トウ側に位置するように見える。
図7も、ヘッド20の平面図である。前述した直線Cにより、平面図におけるヘッド20は2つに分割される。ヘッド20の全体の投影面積のうち、直線Cによりもトウ側のヘッド面積がHtとされ、直線Cよりもヒール側のヘッド面積がHhとされる。実線ハッチングの領域の面積が、Htである。破線ハッチングの領域の面積が、Hhである。これらの合計[Ht+Hh]は、平面図におけるヘッド20の全体面積である。バックヒール部BHが膨らんだヘッド形状の場合、面積Hhが増加し、Hh/(Ht+Hh)が増加する。
[3.第3実施形態]
図8は、第3実施形態に係るゴルフクラブヘッド30の平面図である。図示されていないが、ヘッド30のクラウン36には、グラデーション塗装が施されている。クラウン36は、塗装領域36pを有する。本実施形態では、クラウン36の全体が塗装領域36pである。ヘッド30は、フェアウェイウッド(3番ウッド)のヘッドである。
塗装領域36pでは、明度が変化している。塗装領域36pは、明度最大部MR1と、高明度領域MR2と、低明度領域MR3とを有する。
明度最大部MR1は、塗装領域36pにおいて明度が最大値Lmaxである部分である。本実施形態では、明度最大部MR1は、点である。
高明度領域MR2は、明度Lmaxとの明度差が8.0以下である領域である。図8において一点鎖線で示されるのは、明度Lmaxとの明度差が8.0である明度等高境界M23である。この明度等高境界M23は、無端の曲線である。明度等高境界M23の内側の領域が、高明度領域MR2である。高明度領域MR2は、明度最大部MR1を含む。高明度領域MR2は、明度等高境界M23を含む。
明度等高境界M23における明度は、[Lmax−8.0]である。本実施形態において、明度等高境界M23は等高線である。
低明度領域MR3は、明度Lmaxとの明度差が8.0より大きい領域である。明度等高境界M23の外側の領域が、低明度領域MR3である。低明度領域MR3は、明度等高境界M23を含まない。
低明度領域MR3は、高明度領域MR2を取り囲んでいる。塗装領域36pは、高明度領域MR2及び低明度領域MR3のみで占められている。低明度領域MR3は、ヘッド30のバック側の縁まで延びている。低明度領域MR3の輪郭線は、塗装領域36pの輪郭線に等しい。
明度最大部MR1から低明度領域MR3に至る明度の変化は、連続的である。明度等高境界M23は、視覚上、識別されない。
塗装領域36pでは、明度と共に彩度も変化している。塗装領域36pは、彩度最大部SR1と、高彩度領域SR2と、低彩度領域SR3とを有する。
彩度最大部SR1は、塗装領域36pにおいて彩度が最大値Cmaxである部分である。本実施形態において、彩度最大部SR1は、点である。彩度最大部SR1の位置は、明度最大部MR1の位置と相違している。彩度最大部SR1の位置は、明度最大部MR1の位置と同じであってもよい。
高彩度領域SR2は、彩度Cmaxとの彩度差が15以下である領域である。図8において破線で示されるのは、彩度Cmaxとの彩度差が15である彩度等高境界S23である。この彩度等高境界S23は、無端の曲線である。彩度等高境界S23の内側の領域が、高彩度領域SR2である。高彩度領域SR2は、彩度最大部SR1を含む。高彩度領域SR2は、彩度等高境界S23を含む。
彩度等高境界S23における彩度は、[Cmax−15]である。本実施形態において、彩度等高境界S23は等高線である。
低彩度領域SR3は、彩度Cmaxとの彩度差が15より大きい領域である。彩度等高境界S23の外側の領域が、低彩度領域SR3である。低彩度領域SR3は、彩度等高境界S23を含まない。
低彩度領域SR3は、高彩度領域SR2を取り囲んでいる。塗装領域6pは、高彩度領域SR2及び低彩度領域SR3のみで占められている。低彩度領域SR3は、ヘッド2のバック側の縁まで延びている。低彩度領域SR3の輪郭線は、塗装領域6pの輪郭線に等しい。
彩度最大部SR1から低彩度領域SR3に至る彩度の変化は、連続的である。彩度等高境界S23は、視覚上、識別されない。
本実施形態では、彩度等高境界S23の位置が明度等高境界M23の位置とは異なる。彩度等高境界S23及び明度等高境界M23の両方が存在する場合、両者間の位置は一致しない場合が多い。もちろん、彩度等高境界S23と明度等高境界M23とが一致していてもよい。
本実施形態において、高明度領域MR2は略楕円形である。高明度領域MR2のトウ−ヒール方向幅は、高明度領域MR2のフェース−バック方向幅よりも大きい。本実施形態において、高彩度領域SR2は略楕円形である。高彩度領域SR2のトウ−ヒール方向幅は、高彩度領域SR2のフェース−バック方向幅よりも大きい。
[4.第4実施形態]
図9は、第4実施形態に係るゴルフクラブヘッド40の平面図である。図示されていないが、ヘッド40のクラウン46には、グラデーション塗装が施されている。クラウン46は、塗装領域46pを有する。本実施形態では、クラウン46の全体が塗装領域46pである。ヘッド40は、フェアウェイウッドのヘッドである。
塗装領域46pでは、明度が変化している。塗装領域46pは、明度最大部MR1と、高明度領域MR2と、低明度領域MR3とを有する。
明度最大部MR1は、塗装領域46pにおいて明度が最大値Lmaxである部分である。本実施形態では、明度最大部MR1は、領域である。明度最大部MR1はハッチングで示されている。
高明度領域MR2は、明度Lmaxとの明度差が8.0以下である領域である。図9において破線で示されるのは、明度Lmaxとの明度差が8.0である明度等高境界M23である。この明度等高境界M23は、無端の曲線である。明度等高境界M23の内側の領域が、高明度領域MR2である。高明度領域MR2は、明度最大部MR1を含む。高明度領域MR2は、明度等高境界M23を含む。
明度等高境界M23における明度は、[Lmax−8.0]である。本実施形態において、明度等高境界M23は等高線である。
低明度領域MR3は、明度Lmaxとの明度差が8.0より大きい領域である。明度等高境界M23の外側の領域が、低明度領域MR3である。低明度領域MR3は、明度等高境界M23を含まない。
塗装領域46pでは、明度と共に彩度も変化している。塗装領域46pは、彩度最大部SR1と、高彩度領域SR2と、低彩度領域SR3とを有する。
彩度最大部SR1は、塗装領域46pにおいて彩度が最大値Cmaxである部分である。本実施形態において、彩度最大部SR1は、領域である。彩度最大部SR1はハッチングで示されている。彩度最大部SR1の位置は、明度最大部MR1の位置と同じである。
高彩度領域SR2は、彩度Cmaxとの彩度差が15以下である領域である。図9において破線で示されるのは、彩度Cmaxとの彩度差が15である彩度等高境界S23である。この彩度等高境界S23は、無端の曲線である。彩度等高境界S23の内側の領域が、高彩度領域SR2である。高彩度領域SR2は、彩度最大部SR1を含む。高彩度領域SR2は、彩度等高境界S23を含む。
彩度等高境界S23における彩度は、[Cmax−15]である。本実施形態において、彩度等高境界S23は等高線である。
低彩度領域SR3は、彩度Cmaxとの彩度差が15より大きい領域である。彩度等高境界S23の外側の領域が、低彩度領域SR3である。低彩度領域SR3は、彩度等高境界S23を含まない。
本実施形態では、彩度等高境界S23の位置が明度等高境界M23の位置に一致している。
本実施形態において、高明度領域MR2は略楕円形である。高明度領域MR2のトウ−ヒール方向幅は、高明度領域MR2のフェース−バック方向幅よりも大きい。本実施形態において、高彩度領域SR2は略楕円形である。高彩度領域SR2のトウ−ヒール方向幅は、高彩度領域SR2のフェース−バック方向幅よりも大きい。
[5.第5実施形態]
図10は、第5実施形態に係るゴルフクラブヘッド50の平面図である。図示されていないが、ヘッド50のクラウン56には、グラデーション塗装が施されている。クラウン56は、塗装領域56pを有する。本実施形態では、クラウン56の全体が塗装領域56pである。ヘッド50は、ハイブリッド型ヘッドである。
塗装領域56pでは、明度が変化している。塗装領域56pは、明度最大部MR1と、高明度領域MR2と、低明度領域MR3とを有する。
明度最大部MR1は、塗装領域56pにおいて明度が最大値Lmaxである部分である。本実施形態では、明度最大部MR1は、領域である。明度最大部MR1はハッチングで示されている。
高明度領域MR2は、明度Lmaxとの明度差が8.0以下である領域である。図10において破線で示されるのは、明度Lmaxとの明度差が8.0である明度等高境界M23である。この明度等高境界M23は、無端の曲線である。明度等高境界M23の内側の領域が、高明度領域MR2である。高明度領域MR2は、明度最大部MR1を含む。高明度領域MR2は、明度等高境界M23を含む。
明度等高境界M23における明度は、[Lmax−8.0]である。本実施形態において、明度等高境界M23は等高線である。
低明度領域MR3は、明度Lmaxとの明度差が8.0より大きい領域である。明度等高境界M23の外側の領域が、低明度領域MR3である。低明度領域MR3は、明度等高境界M23を含まない。
塗装領域56pでは、明度と共に彩度も変化している。塗装領域56pは、彩度最大部SR1と、高彩度領域SR2と、低彩度領域SR3とを有する。
彩度最大部SR1は、塗装領域56pにおいて彩度が最大値Cmaxである部分である。本実施形態において、彩度最大部SR1は、領域である。彩度最大部SR1はハッチングで示されている。彩度最大部SR1の位置は、明度最大部MR1の位置と同じである。
高彩度領域SR2は、彩度Cmaxとの彩度差が15以下である領域である。図10において破線で示されるのは、彩度Cmaxとの彩度差が15である彩度等高境界S23である。この彩度等高境界S23は、無端の曲線である。彩度等高境界S23の内側の領域が、高彩度領域SR2である。高彩度領域SR2は、彩度最大部SR1を含む。高彩度領域SR2は、彩度等高境界S23を含む。
彩度等高境界S23における彩度は、[Cmax−15]である。本実施形態において、彩度等高境界S23は等高線である。
低彩度領域SR3は、彩度Cmaxとの彩度差が15より大きい領域である。彩度等高境界S23の外側の領域が、低彩度領域SR3である。低彩度領域SR3は、彩度等高境界S23を含まない。
本実施形態では、彩度等高境界S23の位置が明度等高境界M23の位置に一致している。
本実施形態において、高明度領域MR2は略円形である。高明度領域MR2のトウ−ヒール方向幅は、高明度領域MR2のフェース−バック方向幅に等しい。本実施形態において、高彩度領域SR2は略円形である。高彩度領域SR2のトウ−ヒール方向幅は、高彩度領域SR2のフェース−バック方向幅に等しい。
[6.明度及び彩度:CIELAB表示系の指数L、a及びb]
CIELAB表示系の指数L、a及びbにより、色が客観的な数値で表現されうる。指数L、a及びbは、下記数式によって算出される。
= 116(Y/Yn)1/3 − 16
= 500((X/Xn)1/3 − (Y/Yn)1/3
= 200((Y/Yn)1/3 − (Z/Zn)1/3
これらの数式において、X、Y及びZはXYZ表示系における三刺激値であり、Xn、Yn及びZnは完全拡散反射面の三刺激値である。CIELAB表示系は、国際照明委員会(CIE)によって1976年に決定された規格である。日本では、「JIS Z 8729」において、CIELAB表示系が採用されている。Lは、明度の指数である。a及びbは、色相及び彩度と相関する指数である。aのマイナス方向は緑方向であり、プラス方向は赤方向である。bのマイナス方向は青方向であり、プラス方向は黄方向である。指数の測定は、コニカミノルタ社の色彩色差計「CM−3500d」によってなされる。受光部が対象物の表面に当てられ、測定がなされる。光源には、「標準の光D65」が採用される。この光源の色温度は、6504kである。分光感度としては、「2°視野」が採用される。孔径として、3mmが採用される。なお、対象物の表面が曲面である等の理由により、正確な測定ができない場合、対象物と同じ色が平面上に再現された平面サンプルを測定することができる。
本願において、明度は、Lの値である。彩度は、下記数式によって算出される。
彩度 = [(a+(b]1/2
[7.平面図における基準線等]
彩度や明度が高い領域の位置や、ヘッドの形状等を記述する観点から、平面図における基準線、基準点等が定義される。
各平面図が示すように、直線Cは、フェースセンターFcを通り且つフェース−バック方向に延びる直線である。直線Cを基準として、高明度領域MR2、高彩度領域SR2等の位置が判断されうる。
図3等が示すように、直線Cと、ヘッドのフェース側の輪郭線との交点が、点Pfである。直線Cと、ヘッドのバック側の輪郭線との交点が、点Pbである。交点Pfと交点Pbとを結ぶ線分の中点が、点Pmである。この中点Pmは、クラウンセンターとも称される。
図3等が示すように、クラウンセンターPmを通りトウ−ヒール方向に延びる直線が、直線Vとされる。直線Vと、ヘッドのトウ側の輪郭線との交点が、点Ptである。直線Vと、ヘッドのヒール側の輪郭線との交点が、点Phである。クラウンセンターPmと交点Ptとを結ぶ線分の長さがLtとされる。クラウンセンターPmと交点Phとを結ぶ線分の長さが、Lhとされる。
ヘッドの輪郭のバックヒール部BHは、ホーゼル近傍から点Pbにかけての輪郭線である。このバックヒール部BHが膨らむほど、長さLhが増大し、Lh/(Lh+Lt)が増大する。
図3等で示される点Pzは、ホーゼル孔12の開口中心点である。この点Pzは、ホーゼル孔12の上縁16により形成されている円の中心である。この開口中心点Pzと点Pbとを結ぶ線分が線分Dとされ、この線分Dの長さがL1とされる。この線分Dよりもヒール側に位置する前記ヘッドの輪郭線上の点であって、線分Dから最も離れた点が、点Psである。点Psと線分Dとの間の距離がL2とされる。
前記バックヒール部BHが膨らむほど、距離L2が増大し、L2/L1が増大する。
[8.アドレス時におけるイメージ]
アドレスにおいて、ゴルファーはヘッドを見る。このヘッドの形状が、ゴルファーに様々なイメージを与える。このイメージは、スイングに影響しうる。このイメージは、ショットの結果に影響しうる。このイメージが違和感である場合、スイングが乱れやすい。この違和感により、ミスショットが生じやすい。
クラウンを有するヘッドの場合、ヘッドの投影面積が大きい。また、クラウンを有するヘッドでは、ヘッドの輪郭形状の設計自由度が大きい。クラウンを有するヘッドでは、クラウンを有さないヘッドに比べて、多様なイメージが生じやすい。
アドレスにおいてゴルファーに注目されやすい点のひとつは、ヘッドのバック側の輪郭形状である。この輪郭形状は目立つ。更に、この輪郭形状の設計自由度は高く、ヘッド毎に当該輪郭形状には差異がある。よって、ゴルファー毎に、違和感が生じやすい輪郭形状が存在しうる。特に、前記バックヒール部の輪郭形状により、違和感が生じやすいことが判明した。この輪郭形状に起因する違和感として、以下の(a)及び(b)があることが判った。
(a)ボールのつかまりに関する違和感
(b)ダフりのミスショットに関する違和感
違和感(a)に関して、ボールのつかまりとは、インパクトにおけるフェースの向きに関する概念である。「ボールのつかまりがよい」とは、インパクトにおいてフェースがオープンにならず、ボールがしっかりと捉えられることを意味する。「ボールのつかまりが悪い」とは、インパクトにおいてフェースがオープンとなり、ボールを捉え損なうことを意味する。アドレスにおいて、ボールのつかまりがよいと感じることで、自然なスイングができ、ナイスショットが生まれやすい。
バックヒール部BHの輪郭形状に起因して、上記違和感(a)が生じやすいことが判った。特に、バックヒール部BHの膨らみが大きいヘッド形状の場合、次の違和感(a1)が生じやすいことが判った。
(a1)ボールのつかまりが悪く感じる違和感
違和感(b)に関して、特にバックヒール部BHの膨らみが大きいヘッド形状の場合、次の違和感(b1)が生じやすいことが判った。
(b1)インパクト前にバックヒール部BHの膨らんだ部分のソール面が地面に接触するように感じる違和感
この違和感(b1)が生じる原因は、次の通りである。一般に、特にクラウンを有するクラブの場合、インパクトにおいてヘットのトウ側よりヒール側のほうが低い位置にある。これは、当該クラブのライ角の設定に起因する。ヒール側のほうが低い位置にあるという基本的認識の上に、バックヒール部BHが膨らんでいるという意識が加わると、当該バックヒール部BHが地面に接触するイメージが生じやすい。
このように、バックヒール部BHの輪郭形状に起因して違和感(a)及び(b)が生じやすい。特に、バックヒール部BHの膨らみが大きいヘッド形状の場合、違和感(a1)及び(b1)が生じやすい。
<違和感抑制効果1>
ゴルファーの目線は、明度又は彩度が大きい領域に向かいやすい。高明度領域又は高彩度領域をトウ側に設けることで、バックヒール部BHへの意識が減少する。このため、バックヒール部BHの形状に起因する違和感(a)及び(b)が抑制され、特に前記違和感(a1)及び(b1)が効果的に抑制される。
<違和感抑制効果2>
前述の通り、ゴルファーの目線は、高明度領域又は高彩度領域に向かいやすい。加えて、高明度領域は低明度領域に比べて、より近く見える。同様に、高彩度領域は低彩度領域に比べて、より近く見える。高明度領域又は高彩度領域をトウ側に設けることで、クラウンのトウ側が近くに見える。したがって、アドレスの際に、ヘッドがアップライトに見える。アップライトとは、ライ角が大きい状態を意味する。一般に、クラブがアップライトの場合、打撃面の法線が左を向きやすい(右利きクラブの場合)。このため、アップライトに見えるヘッドは、つかまりがよいイメージを与える。結果として、アップライトに見えることで、つかまりが悪いと感じる違和感(a1)が低減される。
[9.彩度が高い領域の位置]
前述の通り、高彩度領域SR2のうち、直線Cよりもトウ側の部分の面積がStとされ、直線Cよりもヒール側の部分の面積がShとされる(図4参照)。高彩度領域SR2をトウ側に配置することで、違和感が抑制される。この観点から、面積Stは面積Shよりも大きいのが好ましく、更には、St/Sh(図4参照)は、1.5以上が好ましく、1.6以上がより好ましく、1.7以上が更に好ましい。面積Shは、ゼロであってもよい。高彩度領域SR2がトウ側に寄りすぎると、アップライトに見える感覚が強すぎるとの違和感が生じうる。この観点から、面積Shはゼロでないのが好ましく、St/Shは3.5以下が好ましい。
ゴルファーの目線をトウ側に向けさせる観点から、彩度最大部SR1は、直線Cよりもトウ側に位置するのが好ましい。ゴルファーの目線をヘッドのバック側の輪郭線から離す観点から、彩度最大部SR1の図心CSは、直線Vよりもフェース側に位置するのが好ましい(図3参照)。
[10.明度が高い領域の位置]
前述の通り、高明度領域MR2のうち、直線Cよりもトウ側の部分の面積がMtとされ、直線Cよりもヒール側の部分の面積がMhとされる(図6参照)。前述の通り、高明度領域MR2をトウ側に配置することで、違和感が抑制される。この観点から、面積Mtは面積Mhよりも大きいのが好ましく、更には、Mt/Mhは、1.5以上が好ましく、1.6以上がより好ましく、1.7以上が更に好ましい。面積Mhは、ゼロであってもよい。高明度領域MR2がトウ側に寄りすぎると、アップライトに見える感覚が強すぎるとの違和感が生じうる。この観点から、面積Mhはゼロでないのが好ましく、Mt/Mhは3.5以下が好ましい。
ゴルファーの目線をトウ側に向けさせる観点から、明度最大部MR1は、直線Cよりもトウ側に位置するのが好ましい。ゴルファーの目線をヘッドのバック側の輪郭線から離す観点から、明度最大部MR1の図心CMは、直線Vよりもフェース側に位置するのが好ましい(図5参照)。
[11.好ましいヘッド形状]
明度又は彩度が大きい領域がトウ側に配置されることで、ゴルファーがバックヒール部BHの輪郭形状を意識しにくくなる。このため、バックヒール部BHの輪郭形状に起因する違和感が低減される。
特に、バックヒール部BHが大きく膨らんだヘッド形状の場合には、前記違和感(a1)及び(b1)が生じやすい。したがって、バックヒール部BHが大きく膨らんでいる場合に、違和感抑制効果がより一層高まる。この観点から、Hh/(Ht+Hh)は大きい方が好ましい(図7参照)。Hh/(Ht+Hh)は、0.40以上が好ましく、0.41以上がより好ましく、0.42以上が更に好ましい。形状の設計自由度の限界を考慮すると、Hh/(Ht+Hh)は、0.52以下が好ましく、0.51以下がより好ましく、0.50以下が更に好ましい。
上述の通り、バックヒール部BHが大きく膨らんでいる場合に、違和感抑制効果がより一層高まる。この観点から、Lh/(Lh+Lt)は大きい方が好ましい(図3参照)。Lh/(Lh+Lt)は、0.40以上が好ましく、0.41以上がより好ましく、0.42以上が更に好ましい。形状の設計自由度の限界を考慮すると、Lh/(Lh+Lt)は、0.50以下が好ましく、0.49以下がより好ましく、0.48以下が更に好ましい。
上述の通り、バックヒール部BHが大きく膨らんでいる場合に、違和感抑制効果がより一層高まる。この観点から、L2/L1は大きい方が好ましい(図3参照)。L2/L1は、0.140以上が好ましく、0.141以上がより好ましく、0.142以上が更に好ましい。形状の設計自由度の限界を考慮すると、L2/L1は、0.162以下が好ましく、0.161以下がより好ましく、0.160以下が更に好ましい。
[12.その他]
トウ側における高彩度領域SR2の存在感を増加させ、目線をトウ側に向けさせる観点から、面積Ht(図7参照)に対する面積St(図4参照)の割合は、大きい方が好ましい。St/Htは、0.20以上が好ましく、0.25以上がより好ましく、0.30以上が更に好ましい。St/Htが過大であると、トウ側における高彩度領域SR2が目立たない場合がある。この観点から、St/Htは、0.95以下が好ましく、0.90以下がより好ましく、0.85以下が更に好ましい。
ヒール側における高彩度領域SR2の存在感を減少させ、目線をトウ側に向けさせる観点から、面積Hh(図7参照)に対する面積Sh(図4参照)の割合は、小さい方が好ましい。Sh/Hhは、0.70以下が好ましく、0.65以下がより好ましく、0.60以下が更に好ましい。面積Shは、ゼロであってもよい。Sh/Hhが過小であると、アップライトに見えるとの感覚が強すぎる違和感が生じる場合がある。この観点から、Sh/Hhは、0.10以上が好ましく、0.15以上がより好ましく、0.20以上が更に好ましい。
トウ側における高明度領域MR2の存在感を増加させ、目線をトウ側に向けさせる観点から、面積Ht(図7参照)に対する面積Mt(図6参照)の割合は、大きい方が好ましい。Mt/Htは、0.20以上が好ましく、0.25以上がより好ましく、0.30以上が更に好ましい。Mt/Htが過大であると、トウ側における高明度領域MR2が目立たない場合がある。この観点から、Mt/Htは、0.95以下が好ましく、0.90以下がより好ましく、0.85以下が更に好ましい。
ヒール側における高明度領域MR2の存在感を減少させ、目線をトウ側に向けさせる観点から、面積Hh(図7参照)に対する面積Mh(図6参照)の割合は、小さい方が好ましい。Mh/Hhは、0.70以下が好ましく、0.65以下がより好ましく、0.60以下が更に好ましい。面積Mhは、ゼロであってもよい。Mh/Hhが過小であると、アップライトに見えるとの感覚が強すぎる違和感が生じる場合がある。この観点から、Mh/Hhは、0.10以上が好ましく、0.15以上がより好ましく、0.20以上が更に好ましい。
ヘッドの大きさ及び基本形状は、ヘッドのタイプによって相違する。このため、ヘッドのタイプ毎に、前記長さLhの好ましい数値が変化しうる。
ドライバーヘッドの場合、長さLh(図3参照)は、45mm以上が好ましく、47mm以上がより好ましく、49mm以上がより好ましい。ドライバーヘッドの体積を考慮すると、長さLhは、55mm以下が好ましい。
フェアウェイウッド型ヘッドの場合、長さLhは、36mm以上が好ましく、37.5mm以上がより好ましく、39mm以上がより好ましい。フェアウェイウッド型ヘッドの体積を考慮すると、長さLhは、45mm以下が好ましい。
ハイブリッド型ヘッドの場合、長さLhは、36mm以上が好ましく、38mm以上がより好ましく、40mm以上がより好ましい。ハイブリッド型ヘッドの体積を考慮すると、長さLhは、45mm以下が好ましい。
塗装領域は、高明度領域MR2及び高彩度領域SR2の両方を有していても良い。塗装領域は、高明度領域MR2を有し、高彩度領域SR2を有していなくても良い。塗装領域は、高彩度領域SR2を有し、高明度領域MR2を有していなくても良い。高明度領域MR2又は高彩度領域SR2のいずれか一方が存在すれば、上述の違和感抑制効果は奏される。
ゴルファーの目線を引きつける観点から、高明度領域MR2の明度は、10以上が好ましく、11以上がより好ましく、12以上が更に好ましい。過度な明度の変化を防止する観点から、高明度領域MR2の明度は、95以下であってもよい。
ゴルファーの目線を引きつける観点から、Lmaxは、11以上が好ましく、12以上がより好ましく、13以上が更に好ましい。過度な明度の変化を防止する観点から、Lmaxは、95以下であってもよい。
ゴルファーの目線を引きつける観点から、高彩度領域SR2の彩度は、15以上が好ましく、16以上がより好ましく、17以上が更に好ましい。過度な彩度の変化を防止する観点から、高彩度領域SR2の彩度は、80以下であってもよい。
ゴルファーの目線を引きつける観点から、Cmaxは、16以上が好ましく、17以上がより好ましく、18以上が更に好ましい。過度な彩度の変化を防止する観点から、Cmaxは、80以下であってもよい。
塗装領域の塗装に用いられる塗料は、1種類であってもよいし、2種類以上であってもよい。1種類の塗料であっても、例えばドットにより塗装し、当該ドットの密度を変化させることで、明度又は彩度を変化させることができる。好ましくは、2種類以上の塗料が用いられる。明度又は彩度の変化を容易とする観点から、より好ましくは、2種類以上の有色の塗料が用いられる。
好ましくは、高明度領域MR2の少なくとも一部が第1塗料で着色されており、低明度領域MR3の少なくとも一部が第2塗料で着色されている。好ましくは、第1塗料の明度が第2塗料の明度よりも大きい。好ましくは、第1塗料と第2塗料とが重なり合った領域が存在する。
好ましくは、高彩度領域SR2の少なくとも一部が第1塗料で着色されており、低彩度領域SR3の少なくとも一部が第2塗料で着色されている。好ましくは、第1塗料の彩度が第2塗料の彩度よりも大きい。好ましくは、第1塗料と第2塗料とが重なり合った領域が存在する。
好ましい塗装方法の一例は、塗装領域の全体を前記第2塗料で塗装する第1工程と、この第1工程の後に前記第1塗料で当該塗装領域の一部を塗装する第2工程とを含む。好ましくは、第2工程において、第1塗料はスプレー塗装される。このスプレー塗装では、噴射の中心から周囲に向かって彩度又は明度が徐々に変化する構成が容易に得られる。
好ましいヘッドの一例は、ドライバーヘッドである。ドライバーとは、1番ウッド(W#1)を意味する。通常、ドライバーヘッドは、以下の構成(1a)から(1d)を有する。
(1a)曲面のフェース面
(1b)中空部
(1c)300cc以上460cc以下の体積
(1d)7度以上14度以下のリアルロフト
好ましいヘッドの他の例は、フェアウェイウッド型ヘッドである。フェアウェイウッドとして、3番ウッド(W#3)、4番ウッド(W#4)、5番ウッド(W#5)、7番ウッド(W#7)、9番ウッド(W#9)、11番ウッド(W#11)及び13番ウッド(W#13)が例示される。通常、フェアウェイウッド型ヘッドは、以下の構成(2a)から(2d)を有する。
(2a)曲面のフェース面
(2b)中空部
(2c)100cc以上300cc未満の体積
(2d)14度よりも大きく33度以下のリアルロフト
より好ましくは、フェアウェイウッド型ヘッドのヘッド体積は、100cc以上200cc以下である。
好ましいヘッドの他の例は、ハイブリッド型ヘッドである。ハイブリッド型ヘッドは、ユーティリティ型ヘッドとも称される。通常、ハイブリッド型ヘッドは、以下の構成(3a)から(3d)を有する。
(3a)曲面のフェース面
(3b)中空部
(3c)100cc以上200cc以下の体積
(3d)15度以上33度以下のリアルロフト
より好ましくは、ハイブリッド型ヘッドの体積は、100cc以上150cc以下である。
ヘッドの材質は限定されない。ヘッドの材質として、金属、CFRP(炭素繊維強化プラスチック)等が例示される。前記金属として、純チタン、チタン合金、ステンレス鋼、マレージング鋼、アルミニウム合金、マグネシウム合金及びタングステン−ニッケル合金から選ばれる一種以上の金属が例示される。ステンレス鋼として、SUS630及びSUS304が例示される。ステンレス鋼の具体例として、CUSTOM450(カーペンター社製)が例示される。チタン合金として、6−4チタン(Ti−6Al−4V)及びTi−15V−3Cr−3Sn−3Alが例示される。
ヘッドの製造方法は限定されない。通常、中空のヘッドは、2個以上の部材が接合されることにより製造される。ヘッドを構成する各部材の製造方法は限定されず、鋳造、鍛造及びプレスフォーミングが例示される。
ヘッドの構造として、それぞれ一体成形された2個の部材が接合された2ピース構造、それぞれ一体成形された3個の部材が接合された3ピース構造、それぞれ一体成形された4個の部材が接合された4ピース構造等が挙げられる。
本開示は、ウッド型ヘッド、ハイブリッド型ヘッドなど、クラウンを有するゴルフクラブヘッドに適用されうる。
2、20、30、40、50・・・ヘッド
6、26、36、46、56・・・クラウン
12・・・ホーゼル孔
6p、26p、36p、46p、56p・・・塗装領域
SR1・・・彩度最大部
SR2・・・高彩度領域
SR3・・・低彩度領域
MR1・・・明度最大部
MR2・・・高明度領域
MR3・・・低明度領域
Fc・・・フェースセンター
BH・・・バックヒール部

他の側面において、前記塗装領域の色の明度が前記指数Lであるとき、前記塗装領域が、前記明度が最大値Lmaxである明度最大部と、前記明度最大部を含み前記明度Lmaxとの明度差が8.0以下である高明度領域と、前記明度Lmaxとの明度差が8.0より大きい低明度領域とを有していてもよい。前記低明度領域は、前記高明度領域を取り囲んでいてもよい。ヘッドの平面図において、前記明度領域のうち前記直線Cよりもトウ側の部分の面積がMtとされ、前記明度領域のうち前記直線Cよりもヒール側の部分の面積がMhとされるとき、面積Mtは面積Mhよりも大きくてもよい。Mt/Mhが1.5以上であってもよい。
他の側面において、ゴルフクラブヘッドは、フェースセンターを有する打撃面と、塗装領域を有するクラウンと、ソールと、ホーゼル孔とを備えている。前記塗装領域の色がCIELAB表示系における指数L、a及びbで表され、この色の明度がLであるとき、前記塗装領域が、前記明度が最大値Lmaxである明度最大部と、前記明度最大部を含み前記明度Lmaxとの明度差が8.0以下である高明度領域と、前記明度Lmaxとの明度差が8.0より大きい低明度領域とを有していてもよい。前記低明度領域は、前記高明度領域を取り囲んでいてもよい。ヘッドの平面図において、前記フェースセンターを通りフェース−バック方向に延びる直線が直線Cとされ、前記明度領域のうち前記直線Cよりもトウ側の部分の面積がMtとされ、前記明度領域のうち前記直線Cよりもヒール側の部分の面積がMhとされるとき、面積Mtは面積Mhよりも大きくてもよい。Mt/Mhが1.5以上であってもよい。
所定のライ角及びリアルロフト角で水平面H上にヘッド2が載置された状態が、基準状態とされる。図11が示すように、この基準状態では、水平面HPに対して垂直な平面VPに、ホーゼル孔の中心線Zが含まれている。前記平面VPが、基準垂直面とされる。所定のライ角及びリアルロフト角は、例えば製品カタログに掲載されている。
本願においてトウ−ヒール方向とは、前記基準垂直面VPと前記水平面Hとの交線NLの方向である(図11参照)。
本願においてフェース−バック方向とは、前記トウ−ヒール方向に対して垂直であり且つ前記水平面Hに対して平行な方向である。
本願において上下方向とは、前記トウ−ヒール方向に対して垂直であり且つ前記フェース−バック方向に対して垂直な方向である。換言すれば、本願において上下方向とは、前記水平面Hに対して垂直な方向である。
本願において平面図とは、ヘッドの上面図を意味する。この平面図は、平行投影図であって、前記水平面Hに平行な平面への正投影図である。投影の方向は、前記上下方向である。本願のクラウンに関する規定は、いずれもこの平面図における規定である。
図6は、図5と同じく、ヘッド20平面図である。図6では、高明度領域MR2がハッチングで示されている。
低彩度領域SR3は、高彩度領域SR2を取り囲んでいる。塗装領域6pは、高彩度領域SR2及び低彩度領域SR3のみで占められている。低彩度領域SR3は、ヘッド30のバック側の縁まで延びている。低彩度領域SR3の輪郭線は、塗装領域6pの輪郭線に等しい。

Claims (11)

  1. フェースセンターを有する打撃面と、塗装領域を有するクラウンと、ソールと、ホーゼル孔とを備えており、
    前記塗装領域の色がCIELAB表示系における指数L、a及びbで表され、この色の彩度が((a+(b1/2であるとき、
    前記塗装領域が、
    前記彩度が最大値Cmaxである彩度最大部と、
    前記彩度最大部を含み前記彩度Cmaxとの彩度差が15以下である高彩度領域と、
    前記彩度Cmaxとの彩度差が15より大きい低彩度領域とを有しており、
    前記低彩度領域は、前記高彩度領域を取り囲んでおり、
    ヘッドの平面図において、前記フェースセンターを通りフェース−バック方向に延びる直線が直線Cとされ、前記高彩度領域のうち前記直線Cよりもトウ側の部分の面積がStとされ、前記高彩度領域のうち前記直線Cよりもヒール側の部分の面積がShとされるとき、面積Stが面積Shよりも大きいゴルフクラブヘッド。
  2. St/Shが1.5以上である請求項1に記載のゴルフクラブヘッド。
  3. 前記塗装領域の色の明度が前記指数Lであるとき、
    前記塗装領域が、
    前記明度が最大値Lmaxである明度最大部と、
    前記明度最大部を含み前記明度Lmaxとの明度差が8.0以下である高明度領域と、
    前記明度Lmaxとの明度差が8.0より大きい低明度領域とを有しており、
    前記低明度領域は、前記高明度領域を取り囲んでおり、
    ヘッドの平面図において、前記低明度領域のうち前記直線Cよりもトウ側の部分の面積がMtとされ、前記低明度領域のうち前記直線Cよりもヒール側の部分の面積がMhとされるとき、面積Mtが面積Mhよりも大きい請求項1又は2に記載のゴルフクラブヘッド。
  4. Mt/Mhが1.5以上である請求項3に記載のゴルフクラブヘッド。
  5. フェースセンターを有する打撃面と、塗装領域を有するクラウンと、ソールと、ホーゼル孔とを備えており、
    前記塗装領域の色がCIELAB表示系における指数L、a及びbで表され、この色の明度がLであるとき、
    前記塗装領域が、
    前記明度が最大値Lmaxである明度最大部と、
    前記明度最大部を含み前記明度Lmaxとの明度差が8.0以下である高明度領域と、
    前記明度Lmaxとの明度差が8.0より大きい低明度領域とを有しており、
    前記低明度領域は、前記高明度領域を取り囲んでおり、
    ヘッドの平面図において、前記フェースセンターを通りフェース−バック方向に延びる直線が直線Cとされ、前記低明度領域のうち前記直線Cよりもトウ側の部分の面積がMtとされ、前記低明度領域のうち前記直線Cよりもヒール側の部分の面積がMhとされるとき、面積Mtが面積Mhよりも大きいゴルフクラブヘッド。
  6. Mt/Mhが1.5以上である請求項5に記載のゴルフクラブヘッド。
  7. 前記塗装領域の色の彩度が((a+(b1/2であるとき、
    前記塗装領域が、
    前記彩度が最大値Cmaxである彩度最大部と、
    前記彩度最大部を含み前記彩度Cmaxとの彩度差が15以下である高彩度領域と、
    前記彩度Cmaxとの彩度差が15より大きい低彩度領域とを有しており、
    前記低彩度領域は、前記高彩度領域を取り囲んでおり、
    ヘッドの平面図において、前記高彩度領域のうち前記直線Cよりもトウ側の部分の面積がStとされ、前記高彩度領域のうち前記直線Cよりもヒール側の部分の面積がShとされるとき、面積Stが面積Shよりも大きい請求項5又は6に記載のゴルフクラブヘッド。
  8. St/Shが1.5以上である請求項7に記載のゴルフクラブヘッド。
  9. 前記直線Cよりもトウ側のヘッド面積がHtとされ、前記直線Cよりもヒール側のヘッド面積がHhとされるとき、
    Hh/(Ht+Hh)が0.40以上である請求項1から8のいずれか1項に記載のゴルフクラブヘッド。
  10. 前記直線Cが、前記ヘッドのフェース側の輪郭線との交点Pfと、前記ヘッドのバック側の輪郭線との交点Pbと、前記交点Pfと前記交点Pbとを結ぶ線分の中点Pmとを有しており、前記中点Pmがクラウンセンターとされ、
    前記クラウンセンターを通りトウ−ヒール方向に延びる直線が直線Vとされ、
    前記直線Vが、前記ヘッドのトウ側の輪郭線との交点Ptと、前記ヘッドのヒール側の輪郭線との交点Phとを有しており、
    前記クラウンセンターと前記交点Ptとを結ぶ線分の長さがLtとされ、前記クラウンセンターと前記交点Phとを結ぶ線分の長さがLhとされるとき、Lh/(Lh+Lt)が0.40以上である請求項1から9のいずれか1項に記載のゴルフクラブヘッド。
  11. 前記ヘッドのバック側の輪郭線と前記直線Cの交点Pbと前記ホーゼル孔の開口中心点Pzとを結ぶ線分が線分Dとされ、
    前記線分Dの長さがL1とされ、
    前記線分Dよりもヒール側に位置する前記ヘッドの輪郭線上の点であって前記線分Dから最も離れた点Psと前記線分Dとの間の距離がL2とされるとき、
    L2/L1が0.140以上である請求項1から10のいずれか1項に記載のゴルフクラブヘッド。
JP2017131985A 2017-07-05 2017-07-05 ゴルフクラブヘッド Active JP6881103B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017131985A JP6881103B2 (ja) 2017-07-05 2017-07-05 ゴルフクラブヘッド
US16/026,626 US10398949B2 (en) 2017-07-05 2018-07-03 Golf club head

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017131985A JP6881103B2 (ja) 2017-07-05 2017-07-05 ゴルフクラブヘッド

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019013376A true JP2019013376A (ja) 2019-01-31
JP6881103B2 JP6881103B2 (ja) 2021-06-02

Family

ID=64904278

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017131985A Active JP6881103B2 (ja) 2017-07-05 2017-07-05 ゴルフクラブヘッド

Country Status (2)

Country Link
US (1) US10398949B2 (ja)
JP (1) JP6881103B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022095552A (ja) * 2020-12-16 2022-06-28 テイラー メイド ゴルフ カンパニー, インコーポレーテッド マルチピースゴルフクラブヘッド

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11219803B2 (en) * 2019-08-30 2022-01-11 Taylor Made Golf Company, Inc. Golf club

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8771095B2 (en) * 2010-10-13 2014-07-08 Taylor Made Golf Company, Inc. Contrast-enhanced golf club heads
USD643899S1 (en) 2010-10-13 2011-08-23 Taylor Made Golf Company, Inc. Golf club head
US8480511B2 (en) * 2011-07-15 2013-07-09 Taylor Made Golf Company, Inc. Methods for marking golf club ferrule
US10052530B2 (en) * 2015-06-29 2018-08-21 Taylor Made Golf Company, Inc. Golf club
US10463927B2 (en) * 2016-12-06 2019-11-05 Taylor Made Golf Company, Inc. Golf club head

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022095552A (ja) * 2020-12-16 2022-06-28 テイラー メイド ゴルフ カンパニー, インコーポレーテッド マルチピースゴルフクラブヘッド
JP7247312B2 (ja) 2020-12-16 2023-03-28 テイラー メイド ゴルフ カンパニー, インコーポレーテッド マルチピースゴルフクラブヘッド

Also Published As

Publication number Publication date
JP6881103B2 (ja) 2021-06-02
US10398949B2 (en) 2019-09-03
US20190009140A1 (en) 2019-01-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7022030B2 (en) Golf club head
US8235830B2 (en) Visual swing indicator golf club head
JP6790352B2 (ja) ゴルフクラブヘッド
US8740717B2 (en) Varied profile alignment aide golf club head
US10105578B2 (en) Golf club heads with protective layer and methods of manufacturing the golf club heads
US9914040B2 (en) Vertical impact alignment aid for golf club heads
US8172695B2 (en) Golf club
US9662544B2 (en) Putter with adjustable alignment features
US20050181889A1 (en) Golf putter heads
JPH09500299A (ja) ゴルフパター
JP6881103B2 (ja) ゴルフクラブヘッド
US20140128173A1 (en) Golf club heads with protective layer and methods of manufacturing the golf club heads
US20150087434A1 (en) Golf club set
JP6308843B2 (ja) ゴルフクラブヘッド
JP2008132197A (ja) パター型ゴルフクラブ
US20050075185A1 (en) Golf putter head
US10661132B1 (en) Golf putter head
US20120115627A1 (en) Alignment of golf putters with an intended putting direction
JP2003070941A (ja) ゴルフクラブヘッド
JP2012228293A (ja) ゴルフクラブヘッド及びゴルフクラブ
JP2012231986A (ja) ゴルフクラブヘッド
JP6974141B2 (ja) ゴルフクラブヘッド
JP3086435B2 (ja) パターヘッド
JP6308615B2 (ja) ゴルフクラブヘッド、及びゴルフクラブ
JP2013248035A (ja) ゴルフクラブヘッド

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20180131

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180627

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200526

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210331

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210406

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210419

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6881103

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250