JP3086435B2 - パターヘッド - Google Patents

パターヘッド

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JP3086435B2
JP3086435B2 JP09288640A JP28864097A JP3086435B2 JP 3086435 B2 JP3086435 B2 JP 3086435B2 JP 09288640 A JP09288640 A JP 09288640A JP 28864097 A JP28864097 A JP 28864097A JP 3086435 B2 JP3086435 B2 JP 3086435B2
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建夫 井上
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴルフ競技用クラ
ブに含まれるパターのパターヘッドの構造に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】パターは、ゴルフを競技する時に使用す
るゴルフクラブに含まれる打球用具の一つであるが、他
のクラブが主として、ゴルフボールをショットにより空
中に浮上させて所定の飛距離を得ることを目的としてい
るのに対して、パターは、主としてゴルフコースのグリ
ーン上に埋設された内径約108mmのカップに、外径
約42.6mmのゴルフボールを転がし入れるようにデ
ザインされたクラブである。
【0003】パターによるショットは、各ホール(原則
として全部で18ホールズ)のファイナル・ショットで
あり、方向性と力加減の微妙なフィーリングが要求さ
れ、従って最もメンタルな影響を強く受けるショットで
あると言われ、このためにアドレス(ゴルフボールを打
つため、クラブをボールに接触させないでボールの後側
にセットする構え)時にフェースを打球の目標線に対し
て直角に構えること、パットのスイング時にパターを打
球の目標線に沿って平行に移動させること、インパクト
時に想定した最適な力加減でボールをヒットすること、
等の幾つものチェックポイントに注意を払いながら行う
ようにしているが、些細なミスがボールの転がりに大き
く影響を与えるショットである。
【0004】図12は、従来から使用されている伝統的
なパターの1つであるピンパターと呼ばれているものの
パターヘッドの概略形状を表わしたものである。
【0005】この型式のパターは、打球を行うためのフ
ェース1を備えたフェース部材2と、ネック3と、シャ
フト4と、該シャフト4の先端のグリップ4a(図13
参照)とにより構成され、フェース部材2とネック3で
構成される部分をパターヘッドと称している。規則上で
は、ネック3はパターヘッドを構成する必要条件ではな
く、パターヘッドはフェース部材2だけでも構成し得
る。
【0006】又、フェース1は、平面或いはわずかな凸
面からなる滑かな面によって形成されており、フェース
1の面上には、フェース1でボールBを打った場合に、
最も効果的にエネルギーをボールBに伝達することが可
能な点であるスイート・スポットSが存在している。
【0007】図12に示した型式のパターでは、フェー
ス部材2における前記フェース1の背面におけるトウT
とヒールH側には、厚みを厚くしたフランジ5,5が後
方に向って突出するように一体に設けられていると共
に、フランジ5,5間には切欠部7によって厚みが薄い
ソール部材6が一体に形成されており、前記フェース部
材2とフランジ5,5とソール部材6の下面には連続し
たソール8が形成されている。又、前記フェース1は、
ソール8側が打球方向前方に突出するように傾斜された
ロフト角を有するものが多用されている。
【0008】前記したように、フェース部材2の後部
に、フランジ5,5とソール部材6とが一体に形成され
たパターヘッドにおいては、スイート・スポットSのエ
リアが拡大されたスイートエリアS’を有したものとな
っている。
【0009】上記したパターを用いて、図13に示すよ
うにグリーン上に停止したボールBを、グリーン上に形
成されたカップ9にカップ・インさせるためのパッティ
ング(以下パットと称す)を行うには、先ずパターのグ
リップ4aを握ってパターヘッドがカップ9に対してボ
ールBの後方に位置するようにアドレスする。この時、
図13及び図14に示すように、フェース1のスイート
・スポットSが、ボールBをカップ9に転がし入れるた
めの目標線10の延長上に位置するように位置合わせす
ると共に、フェース1が前記目標線10に対して直角に
なるようにフェース1の向きを合わせる。
【0010】続いて、図13に示すように、ボールBか
らカップ9までの距離を考慮して所要のストロークでバ
ックストロークを行い、続いて、フォワードストローク
による打球方向へのスイングによってボールBをフェー
ス1のスイート・スポットSでヒット(インパクト)し
て、ボールBをカップ9に向って転がすようにしてい
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記パットにおいて、
ボールBからカップ9までの距離が長いロングパットの
場合には、通常2回のパットでカップ・インさせること
を目標としているので、方向性については比較的平易な
気持ちでアドレスし、むしろこの場合は距離を合わせる
感覚が重要となる。
【0012】一方、ボールBからカップ9までの距離が
30cm〜120cm程度と短いショートパットの場合
には、「入って当然」「外したくない」という自己期待
感によるプレッシャー、恐怖感が強くなることにより、
ミスを生じ易くなるという問題がある。
【0013】従来のパターで実際にパットを行う時に
は、図14に示すように、アドレス時にフェース1が目
標線10に対して「直角」になっているかを慎重にチェ
ックするようにしており、更にボールBをインパクトす
る時にフェース1と目標線10との直角が維持されるよ
うに、バックストローク、フォワードストローク、イン
パクト、フォロースルー等を研究して、練習、実践を行
っている。
【0014】しかし、前記した目標線10は、ゴルファ
ーがボールBの転がりを予想してグリーン上に描く想像
線であり、更にグリーンの傾斜によってはスライス10
a、フック10bといった曲りを予想してパットを行う
必要があり、このように想像した目標線10(或いは1
0a,10b)に対してパットスイングの動作中にフェ
ース1が直角になっているか否かを判断することは難し
く、特に絶対にカップ・インさせたい場合のようにプレ
ッシャーが掛かるパットでは、フェース1が目標線10
に対して直角になっているか否かが非常に不安になり、
自信がもてないままバックストローク動作に入ってしま
い、続いてフォワードストローク動作からインパクトに
移る直前に、フェース1の向きが違っていると感じて手
首や体で修正するという動きをしてしまう。
【0015】このために、手首を捏ねてフェース1の向
きが大きく変ってしまったり、体が動くことによりパタ
ーヘッドが目標線10に沿ってスイングされずに「プッ
シュアウト」や「引っ掛け」を生じ、これによってパッ
トをミスしてしまったという悔しさは、ゴルフの経験者
であれば殆んどの人が経験している。
【0016】また、前記したように、アドレス時に、不
安なフェース1の向きを合わせることばかりに気を取ら
れて緊張するために、パターヘッドの上下の位置の調整
がおろそかになって「ダフリ」を生じたり、或いはスイ
ート・スポットSがボールBからずれる「芯ずれ」を生
じたりして、パットをミスしてしまうことが生じ易く、
また前記したようにフェース1の向きを合わせることに
集中するために、体が硬直して思った通りのパットスイ
ングができず、このために極めて短い距離であってもボ
ールBをしっかりヒットさせることができずに「押し出
すようなインパクト」をしてしまうことにより、ボール
Bがカップ9に届かない「ショート」のミスを生じると
いった問題を有していた。
【0017】即ち、パットにおいては、アドレス時に、
目標線10に対してフェース1を直角に合わせようとす
ればする程、目の錯覚で直角が狂っているように感じて
しまい、このように確かめようもない不確かな事柄に神
経を集中するためにプレッシャーが掛かり、そのために
バックストロークからフォワードストローク及びインパ
クトの一連の動作が安定して行えなくなり、これによっ
て、パットのミスが誘発されることが多い、と言える。
【0018】このように、従来生じていたパットのミス
の原因は、目標線10に対してフェース1の向きが直角
にアドレスされていても、直角が保持されていないよう
に感じたり、また目標線10に対してフェース1の向き
が直角にアドレスされていないのに、直角が保持されて
いるように感じる、という目の錯覚によって引き起こさ
れる、と言える。
【0019】本発明は、メンタルで微妙な感覚に基づい
た技術が要求されるパターによるショットから、感覚に
依存する要素を出来るだけ排除し、定められた基準に従
った練習を行えば、誰でも容易に目標線に対してフェー
スを直角に向けてアドレスすることができ、且つ目標線
に沿ったパットスイングを行うことができて、パットに
よるミスを少なくすることができるようにしたパターヘ
ッドをゴルファーに提供することを目的としている。
【0020】本発明は、打球を目的とするフェースが前
面に備えられたフェース部材の上面に、フェースのスイ
ート・スポットの中心上部位置が最もフェースに接近し
且つフェース部材のトウとヒール側に向うにしたがって
フェースから離反する方向に延びて上方から見たときに
フェースを目標線に対して直角に合わせ難くした前方突
出強調線を備え、且つフェースのスイート・スポットの
中心上部位置からフェースに直交して後方に延びた打球
方向指示強調線を備えたことを特徴とするパターヘッ
ド、に係るものである。
【0021】また、フェースと、フェース部材の上面に
おける前方突出強調線の前側部とに、前方突出強調線に
対して明度抑制加工を施し、また、フェース部材の上面
における前方突出強調線の後側部を、打球方向指示強調
線に対してコントラスト強調加工を施している。
【0022】本発明によれば、フェース部材の上面に、
フェースのスイート・スポットの中心上部位置が最もフ
ェースに接近し且つフェース部材のトウとヒール側に向
うにしたがってフェースから離反する方向に延びた前方
突出強調線を形成しているので、アドレス時に、フェー
ス部材を上方から見ると前方突出強調線による前方に突
出した形状が強調されて目立つために、フェースの向き
を目標線に対して直角に合わせるという操作が難しくな
り、そのために、自ずと打球方向指示線に頼ることにな
る。
【0023】従って、目標線に対して打球方向指示強調
線が一直線になるようにアドレスするだけで、結果的に
フェースを目標線に対して直角に合わせることができ、
よって、従来のようなフェースの向きを目標線に直角に
合わせるという不確実な方法に比して、フェースの向き
を目標線に合わせたアドレスが簡単に行えるようにな
る。
【0024】更に、打球方向指示強調線を目標線の延長
上に平行にストロークさせれば、理想のストロークを実
現することができる。
【0025】更に、インパクトが、打球方向指示強調線
の先端にてボールの後面中心を突くイメージとなること
により、ボールをヒットさせ易くなり、よって、従来の
ようにボールを押し出すようなインパクトによる打ち損
じを減少させることができ、よってスコアメイクの向上
も可能となる。
【0026】また、フェースと、フェース部材の上面に
おける前方突出強調線の前側部とに、前方突出強調線に
対して明度抑制加工を施し、また、フェース部材の上面
における前方突出強調線の後側部を、打球方向指示強調
線に対してコントラスト強調加工を施すと、前方突出強
調線と、打球方向指示強調線とが更に強調されることに
なって、打球方向指示強調線を目標線の延長上に平行に
合せるアドレス操作が更に行い易くなる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0028】図1及び図2は、本発明を実施する形態の
一例を示すもので、フェース1を備えたフェース部材2
の上面に、フェース1のスイート・スポットSの中心上
部位置が最もフェース1に接近し、且つフェース部材2
のトウTとヒールH側に向うにしたがってフェース1か
ら離反する方向に延びる湾曲した前方突出強調線11を
形成する。
【0029】図1及び図2に示した前方突出強調線11
は、フェース部材2の上面における前方突出強調線11
の後側部12に対して、前方突出強調線11の前側部1
3が低くなるように段差を設けることによって形成して
おり、更に該前側部13とフェース1とを、梨地等の艶
消し面としたり、メッキによる艶消し面としたり、或い
は黒色等の暗い目立たない色の塗料を塗布する等により
図中右上りの細線のハッチングで示すように明度抑制加
工を施している。
【0030】また、前方突出強調線11の後側部12
は、機械仕上げされた光沢面としたり、或いはメッキに
よる光沢面としたり、又は金属色、白色、赤色等の目立
つ明るい色の塗料を塗布することにより、上方からフェ
ース部材2を見た時に、前方突出強調線11が強調され
て目立つようにしている。
【0031】一方、前記フェース部材2の上面に、フェ
ース1のスイート・スポットSの中心上部を通り、フェ
ース1を上方に延長した面と直交する方向に延びた打球
方向指示強調線14を形成する。
【0032】該打球方向指示強調線14は、前記したよ
うに目立つように形成されている後側部12において、
溝を形成して該溝に、黒色等の暗い色の塗料を塗布する
ことにより、後側部12に対して打球方向指示強調線1
4が目立つコントラストになっており、これにより、上
方からフェース部材2を見た時に、打球方向指示強調線
14が強調されるようになっている。従って、後側部1
2は、打球方向指示強調線14に対してコントラスト強
調加工されていることになる。
【0033】また、図1及び図2では、フェース部材2
の背面に、前方突出強調線11と略平行に湾曲して前方
に突出した形状で切欠部7を形成しており、該切欠部7
の下部にはソール部材6を形成している。
【0034】次に、上記形態例の作用を説明する。
【0035】上記図1及び図2に記載のパターヘッドに
よれば、フェース部材2の上面に、フェース1のスイー
ト・スポットSの中心上部位置が最もフェース1に接近
し且つフェース部材2のトウTとヒールH側に向うにし
たがってフェース1から離反する方向に延びた前方突出
強調線11を形成しているので、前方突出強調線11の
前方突出形状が際立って目立つことになり、そのために
アドレス時にフェース1の向きを目標線10に対して直
角に合わせ難くなり、よって、アドレスが自ずと打球方
向指示強調線14に頼ることになる。
【0036】上記において、フェース1と、フェース部
材2の上面における前方突出強調線11の前側部13と
に、前方突出強調線11に対して目立たないようにした
明度抑制加工を施し、また、フェース部材2の上面にお
ける前方突出強調線11の後側部12を、打球方向指示
強調線14に対してコントラスト強調加工を施すように
すると、前方突出強調線11と打球方向指示強調線14
とが更に目立って強調されることになり、よって打球方
向指示強調線14を目標線10の延長上に平行に合わせ
る操作が更に行い易くなる。
【0037】従って、目標線10に対して打球方向指示
強調線14が一直線になるようにアドレスするだけで、
結果的にフェース1を目標線10に対して直角に合わせ
ることができ、よって、従来のフェース1の向きを目標
線に直角になるように合わせるという不確実な方法に比
して、フェース1の向きを目標線10に合わせたアドレ
スが簡単に行えるようになる。
【0038】更に、打球方向指示強調線14を目標線1
0の延長上に平行にストロークさせれば、理想のストロ
ークを実現することができる。
【0039】更に、インパクトが、打球方向指示強調線
14の先端にてボールBの後面中心を突くイメージとな
ることにより、ボールBをヒットさせ易くなり、よっ
て、従来のようにボールBを押し出すようなインパクト
による打ち損じを減少させることができ、よってスコア
メイクの向上も可能となる。
【0040】図3及び図4は、本発明を実施する形態の
他の例を示すもので、図3及び図4のフェース部材2
は、図1及び図2に示した段差による前側部13、及び
背面の切欠部7を備えておらず、従ってフェース部材2
の上面は平坦となっている。
【0041】この平坦なフェース部材2の上面と、フェ
ース1とを、梨地状としたり黒色等の暗い色の塗料を塗
布する等によって右上りの細線のハッチングで示すよう
に明度抑制加工を施して目立たないようにし、且つフェ
ース部材2の上面に、前方突出強調線11と、打球方向
指示強調線14とを、溝を加工することによって形成す
る。この際、前方突出強調線11と打球方向指示強調線
14とは、溝加工によって金属面が露出することによ
り、明度抑制加工されたフェース1及び上面に対して目
立つようになり、よって上方からフェース部材2を見た
時に、前方突出強調線11と打球方向指示強調線14が
強調されることになる。この時、前記溝によって形成し
た前方突出強調線11及び打球方向指示強調線14の夫
々の溝内に塗料を塗布することによって更に前方突出強
調線11と打球方向指示強調線14を目立つようにする
こともできる。この時、前方突出強調線11の後側部1
2は、前方突出強調線11と打球方向指示強調線14の
両方に対して、コントラスト強調加工されていることに
なる。
【0042】また、図3及び図4の例においては、フェ
ース部材2の上面における後部位置には、前方突出強調
線11と略平行に湾曲した後部突出線15を溝加工によ
り形成しており、打球方向指示強調線14を上記後部突
出線15まで形成するようにしているが、後部突出線1
5を設けずに、打球方向指示強調線14をフェース部材
2の背面まで延長して形成するようにしてもよい。
【0043】図5は、図4の溝によって形成した前方突
出強調線11と後部突出線15に対して、前方突出強調
線11の前側部13、及び後部突出線15の更に後部1
5’を、前方突出強調線11の後側部12に対して高さ
が低くなるように段差を形成させ、且つその段差部を傾
斜した金属加工面とすることにより前方突出強調線11
と後部突出線15を形成するようにしている。また、フ
ェース1、前側部13、後側部12、及び後部突出線1
5の後部15’の夫々に、梨地状としたり黒色等の暗い
色の塗料を塗布する等によって図3の右上りの細線のハ
ッチングで示すように明度抑制加工を施している。この
場合にも傾斜した金属加工面からなる前方突出強調線1
1と後部突出線15とに、塗料を塗布することによっ
て、前方突出強調線11と打球方向指示強調線14が更
に目立つようにすることもできる。
【0044】図6及び図7は、本発明を実施する形態の
他の例を示すもので、図6及び図7のフェース部材2
は、フェース1と、フェース部材2の上面とに、梨地状
としたり黒色等の暗い色の塗料を塗布する等によって目
立たないようにした明度抑制加工を施しており、且つ、
後側部12を所要の深さで切削することによって前方突
出強調線11を形成すると共に、打球方向指示強調線1
4を所要の幅で残すことによって形成するようにしてい
る。
【0045】このとき、後側部12を、切削加工した金
属加工面のままとしておくことにより、前側部13と打
球方向指示強調線14とを、コントラストによって目立
たせることができるが、塗料を施すことによって前方突
出強調線11と打球方向指示強調線14とを目立たせる
ようにしてもよい。
【0046】図8及び図9は、フェース1の後方に平面
形状が円弧状に張出したソール部材6aを備えたフェー
ス部材2の場合を示しており、図2及び図5に示したよ
うに、フェース部材2の上面に対し、前方突出強調線1
1の前側部13が前方突出強調線11の後側部12に対
して高さが低くなるように段差を形成させ、且つその段
差部を傾斜した金属加工面とすることにより前方突出強
調線11を形成するようにしている。前記フェース1、
前側部13、及び後側部12の夫々を、梨地状としたり
黒色等の暗い色の塗料を塗布する等によって明度抑制加
工している。
【0047】更に、後側部12の上面中央に溝を形成す
ることによって打球方向指示強調線14を形成してい
る。
【0048】この場合にも傾斜した金属加工面からなる
前方突出強調線11と溝からなる打球方向指示強調線1
4とは、金属加工面のままとしておいてもよく、また前
方突出強調線11と打球方向指示強調線14とに塗料を
塗布することによって更に目立つようにしてもよい。
【0049】図10は、前記各形態例において示した湾
曲した前方突出強調線11に代えて、フェース部材2の
上面に、フェース1のスイート・スポットSの中心上部
位置が最もフェース1に接近し且つフェース部材2のト
ウTとヒールH側に向うにしたがってフェース1から離
反する方向に傾斜して直線的に延びた前方突出強調線1
1aを備えた場合を示している。また、フェース部材2
の上面には、前記形態例と同様に打球方向指示強調線1
4が形成されている。
【0050】また、図11は、図10の直線的に延びる
前方突出強調線11aが、途中で折曲って二段階の傾斜
によって形成された前方突出強調線11bの場合を示し
ている。
【0051】上記図10及び図11における前方突出強
調線11a,11b、及び打球方向指示強調線14は、
アドレス時に他の部分から目立つように形成されていれ
ばよく、従って、段差によって形成されていても、溝に
よって形成されていても、或いは色分けによって形成さ
れていてもよい。
【0052】本発明は上記の形態例にのみ限定されるも
のではなく、図示した形状以外の種々の形状のパターヘ
ッドにも採用できること、前方突出強調線及び打球方向
指示強調線の形状は種々変更し得ること、その他、本発
明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得
ること、等は勿論である。
【0053】
【発明の効果】本発明のパターヘッドによれば、フェー
ス部材の上面に、フェースのスイート・スポットの中心
上部位置が最もフェースに接近し且つフェース部材のト
ウとヒール側に向うにしたがってフェースから離反する
方向に延びた前方突出強調線を形成しているので、アド
レス時に、フェース部材を上方から見ると前方突出強調
線による前方に突出した形状が強調されて目立つため
に、フェースの向きを目標線に対して直角に合わせると
いう操作が難しくなり、そのために、自ずと打球方向指
示線に頼ることになる。従って、目標線に対して打球方
向指示強調線が一直線になるようにアドレスするだけ
で、結果的にフェースを目標線に対して直角に合わせる
ことができ、よって、従来のようなフェースの向きを目
標線に直角に合わせるという不確実な方法に比して、フ
ェースの向きを目標線に合わせたアドレスが簡単に行え
るようになる効果がある。更に、打球方向指示強調線を
目標線の延長上に平行にストロークさせれば、理想のス
トロークを実現することができる効果がある。
【0054】更に、インパクトが、打球方向指示強調線
の先端にてボールの後面中心を突くイメージとなること
により、ボールをヒットさせ易くなり、よって、従来の
ようにボールを押し出すようなインパクトによる打ち損
じを減少させることができ、よってスコアメイクの向上
も可能となる効果がある。
【0055】また、フェースと、フェース部材の上面に
おける前方突出強調線の前側部とに、前方突出強調線に
対して明度抑制加工を施し、また、フェース部材の上面
における前方突出強調線の後側部を、打球方向指示強調
線に対してコントラスト強調加工を施すと、前方突出強
調線と、打球方向指示強調線とが更に強調されることに
なって、打球方向指示強調線を目標線の延長上に平行に
合せるアドレス操作が更に行い易くなる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する形態の一例を示す平面図であ
る。
【図2】図1をII−II方向から見た側面図である。
【図3】本発明を実施する形態の他の例を示す平面図で
ある。
【図4】図3をIV−IV方向から見た切断側面図であ
る。
【図5】図3をIV−IV方向から見た他の例を示す切
断側面図である。
【図6】本発明を実施する形態の他の例を示す平面図で
ある。
【図7】図6をVII−VII方向から見た切断側面図
である。
【図8】本発明を実施する形態の他の例を示す平面図で
ある。
【図9】図8をIX−IX方向から見た側面図である。
【図10】本発明を実施する形態の他の例を示す平面図
である。
【図11】本発明を実施する形態の他の例を示す平面図
である。
【図12】従来のパターヘッドの一例を示す斜視図であ
る。
【図13】従来のパターヘッドでパットを行う状態を示
す平面図である。
【図14】図12のパターヘッドの平面図である。
【符号の説明】
1 フェース 2 フェース部材 11 前方突出強調線 11a 前方突出強調線 11b 前方突出強調線 12 後側部 13 前側部 14 打球方向指示強調線 S スイート・スポット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A63B 53/04 A63B 53/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 打球を目的とするフェースが前面に備え
    られたフェース部材の上面に、フェースのスイート・ス
    ポットの中心上部位置が最もフェースに接近し且つフェ
    ース部材のトウとヒール側に向うにしたがってフェース
    から離反する方向に延びて上方から見たときにフェース
    を目標線に対して直角に合わせ難くした前方突出強調線
    を備え、且つフェースのスイート・スポットの中心上部
    位置からフェースに直交して後方に延びた打球方向指示
    強調線を備えたことを特徴とするパターヘッド。
  2. 【請求項2】 フェースと、フェース部材の上面におけ
    る前方突出強調線の前側部とが、前方突出強調線に対し
    て明度抑制加工されていることを特徴とする請求項1記
    載のパターヘッド。
  3. 【請求項3】 フェース部材の上面における前方突出強
    調線の後側部が、打球方向指示強調線に対してコントラ
    スト強調加工されていることを特徴とする請求項1記載
    のパターヘッド。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0756667A (ja) * 1993-08-18 1995-03-03 Kurisuteiizu Computer Kk キーボード用アダプタ

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