JP2019013178A - らっきょうの切断システム及びこの切断システムを用いたらつきょうの切断方法 - Google Patents

らっきょうの切断システム及びこの切断システムを用いたらつきょうの切断方法 Download PDF

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Abstract

【課題】多数のらっきょうを分離して、らっきょうのサイズに対応してらっきょうをしっかりと挟持しながら、らっきょうの根部を切断するらっきょうの加工システムを提供する。【解決手段】らっきょう1のサイズに応じてらっきょう1を挟持する挟持手段310の間隔を変更することにより、しかっりと保持した状態でらっきょう1を搬送しながら、らっきょう1の胴体部と根部との境界を切断するのに、多数のらっきょう1を分離した後、らっきょう1を撮像し、らっきょう1の胴体部のサイズ毎に選別し、吸着ハンド80pを用いて搬送ベルト301にらっきょう1を載せた後、らっきょう1の胴体部を挟持手段310により挟持しながら、らっきょう1の境界を撮像して得た撮像情報に基づいて、第1の切断手段により、らっきょう1の根部を切断する。【選択図】図2

Description

本発明は、搬送しているらっきょうを切断する切断システム及び切断システムを用いたらっきょうの切断方法に関するものである。
搬送ラインにらっきょうを載せ、搬送しているらっきょうを切断する切断システムの部分的な構成として以下の技術が知られている。まず、多くの野菜を一個ずつ取り出す整列搬送装置として下記特許文献1が知られている。特許文献1では、集荷箱に収納された複数の長物野菜を送り出す送り出し装置と、送り出し装置から送られた長物野菜を一個ずつ搬送するコンベアとを備え、コンベアは、送り出し装置から送られた複数の長物野菜Aを搬送する第1のベルトコンベアと、第1のベルトコンベアの速度より速い速度と落差とを有して搬送する第2のベルトコンベアとを備えている。これにより、一度に多くの長物野菜をベルトコンベアに積み込んでも、互いに絡み合うことなく、一個ずつ搬送することができる。
また、作業者がらっきょうを搬送ベルトに置いて、らっきょうを切断する装置として下記特許文献2が知られている。特許文献2では、らっきょうを狭持する配置溝凹部を外周に有するエンドレス移送体が生じる曲率変化を利用し、凹部の切り欠け図形が長方形から逆台形の状態時にらっきょうをセットし、切除時には凹部の切り欠け部分の締め付けによって、切除時にらっきょうの回転やずれを防止し、移送体の両側に設置した切断刃で、形や大きさが様々ならっきょうを切除し得る。
また、搬送中の農作物の不要部を切断する装置として下記特許文献3が知られている。特許文献3では、処理済みの農作物を搬送コンベアの載置部に載置して、農作物の根部を載置部側部に突出して搬送する。農作物の根部を揃え装置の揃えベルトに当接して、搬送コンベア側部の基準線に沿って略真っ直ぐに揃えた状態に修正して搬送する。判定装置の撮像カメラで農作部の根部側を撮像すると共に、その撮像した画像データに基づいて農作物の切断すべき部分を判定する。判定に基づいて、切断装置の切断刃を農作物の切断すべき部分と対向する位置に移動させ、農作物の根部を切除する。
また、搬送されているらっきょうをロボットハンドにより移動してらっきょうを切断する加工システムとして下記特許文献4が知られている。特許文献4では、コンベアから搬送されているらっきょうの3次元センサの検知結果に基づきロボットの吸着パッドによりらっきょうの吸着目標に接触させ、さらに、カメラの検知結果に基づき、らっきょうを持ち上げつつ所定の位置へ移動させるように、らっきょうの加工目標が刃の位置へ導かれるように、ロボットを制御している。このようならっきょうの加工システムによれば、らっきょうの形状がばらついても、加工の際の加工部位のばらつきを抑制することができる。
特開平9−207912号公報 特開2010−208008号公報 特開2001−9778号公報 特開2013−86230号公報
上記1から4の特許文献は、らっきょう又は野菜に関して部分的な自動化がされているに過ぎない。すなわち、特許文献1では、多くの長物野菜を一個ずつ分離するものであり、特許文献2では、作業者がベルトコンベアの凹部にらっきょうをセット後、凹部に挟持されたらっきょうの不要部を切断するものである。特許文献3では、農作物を搬送コンベアに載置して農作物の不要部をカメラで撮像して、この撮像情報に基づいて不要部を切断するものである。文献4では、単にロボットハンドを用いてらっきょうのセンサ、その後のカメラの検知に基づき、らっきょうを持ち上げながら所定の位置へ移動させる点で、高度な制御をしているものの、搬送しながららっきょうの不要部を切断するものではない。
発明者は、多数のらっきょうを選別し、選別されたらっきょうをロボットハンドにより一個ずつ搬送コンベアに載せると共に、らっきょうを挟持して搬送中にらっきょうの不要部を切断するという工程まで全自動化を試みた。
しかしながら、発明者はらっきょうのサイズには胴体が様々で、茎部と根部とを有するらっきょうの胴体部の長さも様々である。したがって、すべてのサイズのらっきょうに対応してらっきょうをしっかりと挟持しながら、このらっきょうの茎部又は根部を切断するには、らっきょうの挟持手段、切断装置などが複雑になるという課題を見出した。
なお、上記特許文献2では、様々の大きさのらっきょうに対応するには、らっきょうの大サイズに対応して凹部を形成しなければならず、小サイズのらっきょうでは、押さえベルトによりらっきょうを押圧するものの、搬送中の保持が不十分になり易くなるため、らっきょうの不要部(根部、茎部)の切断精度がしにくくなるという課題がある。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、しっかりとらっきょうを保持した状態で、らっきょうを搬送しながら、らっきょうの胴体部と根部との第1の境界を切断するものである。すなわち、らっきょうのサイズに応じてらっきょうを挟持する挟持手段の間隔を変更してから、多数の大きさの異なるらっきょうを一個ずつ離して分離した後、らっきょうのサイズを選別し、分離装置を搬送している選別したらっきょうをロボットのツールを用いて搬送ベルトコンベアにらっきょうを載せた後、挟持手段によりらっきょうの胴体部を挟持しながら、上記第1の境界を切断し得る簡易ならっきょうの切断システム及びらっきょうの切断方法を創出したのである。
第1の発明に係るらっきょうの切断システムは、ベルトコンベアに載せて第1の搬送をしながら前記らっきょうを一個ずつ分離する分離装置と、
前記らっきょうを載せる載置部と、前記載置部と連結していて、前記らっきょうを挟持しながら搬送する第1の搬送部と、を有する無端状の第1のベルトコンベアを備え、前記第1のベルトコンベアの上方に位置しながら前記第1の搬送部と対向する第2の搬送部とを有する無端状の第2のベルトコンベアを有し、前記らっきょうを挟持しながら第2の搬送が可能な搬送装置と、
前記第1の搬送している前記らっきょうを持ち上げて前記第1のベルトコンベアの前記載置部へ移動することが可能なツールを備えたロボットと、
前記らっきょうを前記第2の搬送しながら前記らっきょうの前記胴体部と前記根部との第1の境界を切断する第1の切断手段と、を備えたらっきょうの切断加工システムであって、
前記第1のベルトコンベアの搬送に基づく位置を検出して位置検出信号を発生する位置検出手段と、
前記分離され、前記第1の搬送をしている前記らっきょうを撮像して第1の撮像情報を得る第1の撮像手段と、
前記らっきょうのサイズを指定し、前記指定した前記サイズのらっきょうを前記第1の撮像情報に基づいて選別する選別手段と、
前記第1の撮像情報に基づいて前記選別手段により選別された前記らっきょうの接触目標位置と、前記らっきょうの姿勢とを検知して、前記らっきょうを接触する接触情報を取得する接触情報取得手段と、
前記らっきょうの姿勢及び前記位置検出信号に基づいて、前記選別されたらっきょうを前記第1の挟持片に当接させるようにする開放情報を設定する開放情報設定手段と、
前記第1のベルトコンベアには、外周に設けられ、前記らっきょうの胴体部の一側面を当接すると共に、前記第2の搬送の方向と交差するように所定の間隔により多数有する第1の挟持片と、
前記第2のベルトコンベアには、外周に設けられ、前記胴体部の他側面を当接すると共に、前記第2の搬送の方向と交差するように所定の間隔により多数有する第2の挟持片と、
前記第2の挟持片が前記第2のベルトコンベアの曲部又は上側を移動している時に、前記接触情報及び前記開放情報に基づいて、前記選別手段により選別された一個の前記らっきょうを前記ツールにより持ち上げて、前記載置部を移動している前記第1の挟持片に前記らっきょうの前記胴体部の一側面が当接すると共に、前記らっきょうの前記第1の境界が所望の位置になるように、前記ツールにより前記らっきょうを移動する制御手段と、
前記らっきょうのサイズの指定に基づいて前記第1又は第2のベルトコンベアを駆動して、前記第1及び第2の挟持片から成る挟持手段の間隔を調整する運転を成す間隔調整運転手段と、
前記第1及び第2の搬送部を同一速度で同一方向に移動する同期運転手段と、
前記間隔調整運転手段と前記同期運転手段を切換える切換え手段と、
を備えたことを特徴とするものである。
このようならっきょうの切断システムによれば、らっきょうのサイズとして例えば、大、中、小の三種類のサイズに分類して、大サイズを指定して、作業者が切換え手段により間隔調整運転手段に切換えると、間隔調整運転手段が第1又は第2のベルトコンベアを駆動して、すべての挟持手段を成す第1の挟持片と第2の挟持片との間隔を中又は小サイズのらっきょうよりも広げて、第1及び第2の挟持片とにより大サイズのらっきょうをしっかりと挟持できるようにする。これにより、すべての各挟持手段の間隔を簡易に調整し得る。
次に、作業者が切換え手段により、同期運転手段に切換えると、第1及び第2のベルトコンベアの第1及び第2の搬送部を同一速度で同一方向に運転する。大きさの異なる多数のらっきょうを多段コンベアの上流部に載せると、分離装置が一個ずつらっきょうを分離して、選別手段がらっきょうの第1の撮像情報に基づいて、指定したサイズのらっきょうとして大サイズのらっきょうを選別する。それ以外の中、小サイズのらっきょうが選別の対象外となり回収箱等に収納される。
接触情報取得手段が第1の撮像情報に基づいて選別されたらっきょうの接触目標位置とらっきょうの姿勢を取得し、開放情報設定手段がらっきょうの姿勢及び位置検出信号に基づいて、選別されたらっきょうを第1の挟持片に当接させるようにする開放情報を設定すると、制御手段が第2の挟持片が第2のベルトコンベアの曲部又は上側を移動している時に、接触情報及び開放情報に基づいて、選別された一個のらっきょうの胴体部の一側面が第1の挟持片に当接すると共に、らっきょうの第1の境界が所望の位置になるように、ロボットのツールが第1の搬送しているらっきょうを持ち上げて移動する。
その後、第2の搬送により第1の挟持片に対応する第2の挟持片が第2の搬送部を移動して、挟持手段がらっきょうの胴体部をしっかりと挟持すると共に、らっきょうの第1の境界を所望の位置とすることができる。しっかりとらっきょうを挟持しているので、第2の搬送しながら第1の切断手段によりらっきょうを切断する際に、らっきょうがずれにくいので、第1の境界、即ち、らっきょうの根部を滑らかに切断できる。
このように、選別された大サイズのらっきょうの根部の切断が終了する。次に、小サイズのらっきょうの根部を切断する場合には、小サイズのらっきょうを指定した後、切換え手段により間隔調整運転手段に切換えると、間隔調整運転手段が第1又は第2のベルトコンベアを駆動して、すべての挟持手段の間隔を大サイズのらっきょうの場合よりも狭くして、小サイズのらっきょうを挟持するための準備を完了する。小サイズのらっきょうの胴体部をしっかりと挟持するためである。次に、切換え手段により同期運転手段に切換え、上記のようにして、小サイズのらっきょうの第1の境界を切断する。
ここで、第1の挟持片の形状は、側面視L形状で板状であることが好ましく、第2の挟持片は側面視逆L形状で板状であることが好ましい。第1及び第2の挟持片を突き合わせすることにより四角筒状の収納部が形成される。この収納部にらっきょうの胴体部が収納される。これにより、上記のように、らっきょうのサイズ毎に第1の挟持片と第2の挟持片との間隔を調整することにより、らっきょうの胴体部をしっかりと挟持できる。したがって、らっきょうの境界を切断手段により、容易に切断することができる。
さらに、第1及び第2の挟持片の挟側にゴムなどの緩衝材を有することが好ましい。らっきょうのサイズを選別しても、該サイズ内において、らっきょうの胴体部の形状・大きさが変動するが、らっきょうの挟持がし易くなるからである。
第2の発明に係るらっきょうの切断システムにおける前記第1の切断手段は、複数の切断刃から成り前記第2の搬送の方向に順に並べて配設されると共に、前記第2の搬送方向と直交方向に所定の距離隔てて設けられており、
前記第1及び第2のベルトコンベアが搬送しながら、前記挟持手段により挟持された前記らっきょうの前記第1の境界を撮像して第2の撮像情報を得る第2の撮像手段と、
前記第2の撮像情報に基づいて前記らっきょうの前記第1の境界の境界値を求める境界演算手段と、
前記境界値に基づいて複数の前記切断刃から一つを選択して選択指令信号を発生する選択指令手段と、
前記選択指令信号及び前記位置検出信号に基づいて、前記第1の切断手段を動作して前記らっきょうの前記第1の境界を切断する第1の動作手段と、
前記挟持手段により挟持された前記らっきょうの胴体部と茎部との第2の境界を切断すると共に、前記第1のベルトコンベアの搬送方向と同一方向に設けられ、前記第1の切断手段と対向する側に設けられた第2の切断手段と、
前記第1の切断手段が動作した後、前記位置検出信号に基づいて前記第2の切断手段を動作する第2の動作手段と、
を備えたことを特徴とするものである。
このようならっきょうの切断システムによれば、第2の撮像手段が搬送しながら、挟持されたらっきょうの第1の境界を撮像して、第2の撮像情報を得る。境界演算手段が第2の撮像情報に基づいてらっきょうの第1の境界となる境界値を求める。複数の切断刃のうちから、境界値に最も近い一つの切断刃を選択指令手段が選択して、第1の動作手段が選択した切断刃を動作してらっきょうの第1の境界を切断する。切断の際に、挟持手段の間隔をらっきょうの胴体サイズに合わせているので、しっかりとらっきょうを保持しながら境界を切断するので、切断が滑らかに行える。
これにより、第1の切断手段の切断刃は、搬送方向と直交方向に複数設けられているので、らっきょうの第1の境界に応じて、第1の切断手段を直交方向の移動することなく、簡易な構成によりらっきょうの第1の境界を切断することができる。加えて、第1の切断手段の切断刃を複数有することにより、切断の際にらっきょうから粘着汁が出ても、第1の切断手段を成す切断刃の交換インターバルを延ばすと共に、切れ味を長期にわたり維持できる。
ここで、第1の切断手段は、例えば大、中、小のサイズに対応して一個ずつ合計3つ設けても良い。又は、大サイズにはらっきょうの長さが長くなるから、四つ、中サイズは三つ、小サイズは二つの合計九つ設けても良い。このように複数の切断刃を有することにより、らっきょうの第1の境界の切断の精度が向上し、切断刃の保守性が向上し得る。
また、らっきょうの根部を切断した後、第2の切断手段により、第2の境界としての茎部を切断するので、たとえ、根部の切断によりらっきょうが搬送方向と交差する方向に僅かに移動したとしても、らっきょうの茎部を要求される精度で切断し得る。茎部の切断精度は、根部に比べて要求が低いからである。
第3の発明に係るらっきょうの切断システムは、前記第1の当接片と前記第2の当接片とが接触したことに基づいて異常検出信号を発生する異常検出手段と、
前記異常検出信号に基づいて前記第1及び第2のベルトコンベアを停止する異常停止手段と、を備えたことを特徴とするものである。
同期運転手段では、誤作動等により第1の挟持片と第2の挟持片とが接触すると挟持手段を破損し得るので、速やかにこれを検知して第1及び第2のベルトコンベアを停止することが好ましい。異常検出手段としては、例えば第1のベルトコンベアを駆動する第1の搬送モータと、第2のベルトコンベアを駆動する第2の搬送モータとを有し、第1又は第2の搬送モータに流れる電流が予め定められた閾値を越えると、過電流を検出して異常信号を発生し、異常停止手段が第1及び第2の搬送モータを停止することにより、第1及び第2のベルトコンベアを停止して、挟持手段の破損を防止することが好ましい。
また、間隔調整運転手段では、第2のベルトコンベアが停止状態において、第1の搬送モータを回転して第1のベルトコンベアを運転するので、異常検出手段が第1の搬送モータに流れる電流が過電流になったり、第2の搬送モータに電流が流れたりしたら、異常検出信号を発生しても良い。
第4の発明に係るらっきょうの切断方法は、請求項1から3のいずれか一つに記載のらっきょうの切断システムを用いたらっきょうの切断方法であって、
前記切換え手段により前記間隔調整運転手段に切換えた後、前記らっきょうのサイズを指定して、前記第1又は第2のベルトコンベアを駆動して、すべての前記挟持手段の間隔を調整する第1の工程と、
前記切換え手段により前記同期運転手段に切換える第2の工程と、
前記多段ベルトコンベアに大きさの異なる多数のらっきょうを載せて前記らっきょうを分離する第3の工程と、
前記分離されたらっきょうを前記第1の撮像手段により撮像して、前記第1の撮像情報に基づいて前記指定したサイズの前記らっきょうを選別する第4の工程と、
前記制御手段は前記第2の挟持片が前記第2のベルトコンベアの曲部又は上側を移動している時に、前記接触情報及び前記開放情報基づいて、前記選別された一個の前記らっきょうの胴体部の一側面が前記第1の挟持片に当接すると共に、前記らっきょうの前記第1の境界が所望の位置になるように、前記ツールにより前記らっきょうを持ち上げて移動する第5の工程と、
前記挟持された前記らっきょうを第2の搬送しながら前記らっきょうの前記第1の境界を第2の撮像手段により撮像して第2の撮像情報を得る第6の工程と、
前記第2の撮像情報に基づいて前記境界演算手段が前記第1の境界の境界値を求め、この境界値に最も近い複数の前記切断刃から一つを選択して、前記第1の境界を切断する第7の工程と、を備え、
前記第1の工程から前記第7の工程を順に実行する、
ことを特徴とするものである。
このようならっきょうの切断方法によれば、大サイズのらっきょうを指定すると、切換え手段により間隔調整運転手段に切換えた後、間隔調整運転手段が第1又は第2のベルトコンベアを駆動して、すべての挟持手段を成す第1の挟持片と第2の挟持片との間隔を中又は小サイズのらっきょうよりも広げて、挟持手段により大サイズのらっきょうをしっかりと挟持し得る準備としての第1の工程を実行する。次に、切換え手段により前記同期運転手段に切換える第2の工程を実行した後、速度差を有する多段ベルトコンベアの上流側に異なる多数のらっきょうを載せてらっきょうを分離する第3の工程を実行する。後に、分離されたらっきょうを第1の撮像手段により撮像して、第1の撮像情報に基づいて予め定められたサイズのらっきょうを選別する第4の工程を実行する。選別されたらっきょうを第1の撮像情報により得られた接触情報及び開放情報に基づいて第1のベルトコンベアの第2の搬送方向に対してツールにより、らっきょうの胴体部の一側面が第1の挟持片に当接すると共に、らっきょうの第1の境界が所望の位置になるように移動する第5の工程を実行する。第5の工程を実行後に、らっきょうの胴体部を挟持手段により挟持しながら搬送し、このらっきょうの境界を第2の撮像手段により撮像して第2の撮像情報を得る第6の工程を実行する。第6の工程を実行後に、第2の撮像手段の撮像情報に基づいて境界演算手段が第1の境界の境界値を求め、選択指令手段が複数の切断刃から境界値に最も近い切断刃を選択して、第1の境界を切断する第7の工程を実行する。
これにより、多数のらっきょうを分離した後、第1の撮像情報に基づいて予め指定したサイズのらっきょうを選別して、一個ずつらっきょうをロボットのツールにより搬送装置の第1の挟持片に載せると、すなわち、搬送方向と交差する方向に載せると、らっきょうを第1及び第2の挟持片により挟持しながら、第2の撮像情報に基づいて搬送しながら複数の切断刃から第1の境界に最も近い切断刃を選択してらっきょうの第1の境界を切断する。しがって、らっきょうのサイズに応じて、らっきょうの不要部を切断するという全自動化が簡易に得られる。
本発明によれば、らっきょうを挟持する挟持手段の間隔をらっきょうのサイズ別に応じて調整しておいて、多数のらっきょうを分離装置により分離して、らっきょうのサイズ別に選別し、選別されたらっきょうをロボットのツールにより搬送コンベアに載せると共に、らっきょうを上記挟持手段により、しつかりと挟持して搬送しながら、らっきょうの不要部を精度よく簡易に切断し得るというらっきょうの切断システム及び切断方法を得ることができる。
らっきょうを示すもので、大サイズ(a)、中サイズ(b)、小サイズ(c)の平面図である。 本発明の一実施の形態によるらっきょうの切断システムの全体側面図である。 図1によるらっきょうの搬送装置の第1のベルトコンベア及び切断装置を示す平面図である。 図1に示す第1のベルトコンベアの載置部を移動している第1の挟持片に選別されたらっきょうを載せるタイミングを示す側面図(a)、挟持手段の斜視図(b)、第1の挟持片に対して第2の挟持片をスライド移動の状態を示す側面図(c)である。 図1に示す分離装置の下流部のらっきょうを撮像して第1のベルトコンベアの第1の挟持片にらっきょうを載せる加工システムの一部平面図を含むロボット指令部のブロック図である。 図1に示す第1及び第2のベルトコンベアを駆動する電気系統のブロック図である。 図1に示す大サイズのらっきょうを挟持手段により挟持した側面図(a)、中サイズのらっきょうを挟持した側面図(b)、小サイズのらっきょうを挟持した側面図(c)、第1のベルトコンベアの搬送動作を示す動作チャート(d)である。 図1によるらっきょうの切断システムにおける挟持手段の間隔調整運転の動作を示すフローチャートである。 図1によるらっきょうの切断システムの動作を示すフローチャートである。 図1によるらっきょうの切断システムにおける切断装置の動作を示す動作チャートである。
実施の形態1.
本発明の一実施の形態を図1から図7によって説明する。図1において、らっきょう1は胴体部1aと茎部1bと根部1cとを有しており、サイズが例えば大サイズ(a)、中サイズ(b)、小サイズ(c)とに分類できる。
<切断システムの概要>
図2において、らっきょうの切断システム10は、多数のらっきょう1を一個ずつ離れるように第1の搬送をしながら分離する分離装置30と、分離装置30と左右に対向して第1の搬送方向と同一の第2の搬送方向にらっきょう1を移動するように設けられた搬送装置300と、搬送装置300に設けられたらっきょう1を挟持する挟持手段310と、分離装置30と搬送装置300の間に設けられ、分離されたらっきょう1を一個ずつ搬送装置300に載せる吸着パッド80pを有する垂直多関節型のロボット80と、らっきょう1の不要部を切断する切断装置600を有している。搬送装置300は、第1のベルトコンベア301と第2のベルトコンベア402とから成り、挟持手段310は第1のベルトコンベア301に設けられた第1の挟持片311と、第2のベルトコンベア402に設けられた第2の挟持片422とによりらっきょう1の胴体部1aを挟持するように形成されている。
なお、ロボット80は、パラレルリンク型でも良い。この場合には、動作速度が垂直多関節型に比べて速くなり得る。
一個ずつ分離されたらっきょう1を撮像する第1の撮像手段としての第1のカメラ51を有している。ロボット指令部60は、分離されたらっきょう1を一個ずつ搬送装置300に載せるロボット指令信号を生成してロボット制御部70を介してロボット80に与えるように形成されている。そして、挟持手段310によりらっきょう1を挟持しながら、搬送装置300により搬送している時にらっきょう1の胴部1aと根部1cとの第1の境界を撮像する第2の撮像手段としての第2のカメラ500を有しており、第2の撮像情報に基づいて第1の境界の境界値を求める境界演算部502を備えている。
図2及び図3において、切断装置600は、らっきょう1の根部1cを切断する第1の切断手段630と、らっきょう1の茎部1bを切断する第2の切断手段650とを有している。第1の切断手段630は、搬送方向に順にらっきょう1の胴体部1aの長さに対応して、すなわち、らっきょうの第1の境界までの長さが長くなるにつれて、らっきょう1の第1の境界部を切断する九つの切断刃C1〜C9を搬送方向に順に有しており、各切断刃C1〜C9の間隔は、挟持手段310どうしの間隔と等しく設けられている。第1の切断手段630には、各駆動部D1〜D9からの動作指令により各切断刃C1〜C9を回転する各モータM1〜M9と、各切断刃C1〜C9及び各モータM1〜M9を上下動する各直動シリンダーS1〜S9とを有している。上記第2の撮像情報により境界演算部502を介して得られたらっきょう1の境界値に最も近い切断刃C1〜C9のうちから一つを選択して駆動部D1〜D9の一つに切断指令信号を発生する選択指令手段としての選択指令部800を有している。なお、茎部1b及び根部1cを切断したらっきょう1の完製品が完製品収納箱900に搬送装置300から落下しながら収納されるように形成されている。
<分離装置>
図2において、分離装置30は、多数のサイズの異なるらっきょう1を載せる上流側ベルトコンベア31を有しており、上流側ベルトコンベア31と落差を持ち、上流側ベルトコンベア31よりも速い速度によりらっきょう1を搬送する下流側ベルトコンベア33を有している。ここで、下流側ベルトコンベア33の下流端部にて、第1の搬送をしながら、らっきょうが一個ずつ分離される。なお、分離して指定されたサイズ以外のらっきょう1は回収箱35に回収される。
<搬送装置>
図2、図3及び図4において、搬送装置300は、第1のベルトコンベア301と、この第1のベルトコンベア301と一部が対向して上方に設けられると共に、第1のベルトコンベア301と幅が同一の第2のベルトコンベア402とを有しており、側面視階段状に形成されている。第1のベルトコンベア301は、無端状で、らっきょう1を搬送しながら、ロボット80の吸着パッド80pにより載せる載置部301aと、載置部301aと連結していて、らっきょう1を挟持しながら搬送する搬送部301cと、を有している。第2のベルトコンベア402は、無端状で、第1のベルトコンベア301よりも搬送距離が短く形成されている。これは、第1のベルトコンベア301に分離装置30からロボット80の吸着パッド80pによりらっきょう1を載置部301aに載せ易くするためである。第2のベルトコンベア402は、第2の搬送部402cが第1のベルトコンベア301の第1の搬送部301cに対向して配設されている。
ここで、第1のベルトコンベア301を搬送する第1の搬送モータMb1を有し、第1の搬送モータMb1の回転位置を位置検出手段としての第1のエンコーダE1により検知するように形成されている。ここで、らっきょう1を搬送しながららっきょうの不要部を切断する際には、第1のベルトコンベア301と第2のベルトコンベア402とは、同一の搬送速度を有し、第1及び第2の搬送部301c、402cを同一速度で同一方向に第2の搬送するように形成している。
<挟持手段及び挟持手段の間隔調整>
図2及び図4(a)において、搬送しながら、らっきょう1の胴体部1aを挟持する挟持手段310は、第1の挟持片311と第2の挟持片422とから成っており、第1の挟持片311は、らっきょう1の胴体部1aの一側面を当接するもので、第1のベルトコンベア301の外周で全周にわたって一定の間隔により多数設けられている。第2の挟持片422は、らっきょう1の胴体部1aの他側面を当接するもので、第2のベルトコンベア402の外周で全周にわたって一定の間隔により多数設けられている。ここで、全周にわたって第1及び第2の挟持片311,422が設けられているのは、らっきょう1の不要部(根部1c、茎部1b)の切断効率を上げるためである。
そして、第1及び第2の挟持片311、422の幅は、第1及び第2のベルトコンベア301,402の幅とほぼ同一で、この幅は、小サイズのらっきょう1の胴体部1aの長さともほぼ同一になるように形成されている。第1及び第2挟持片311、422からはみ出したらっきょう1の根部1c及び茎部1bを切断し易くするためである。なお、第1及び第2の挟持片311、422は、搬送方向に交差すると共に、直交するように設けられ、第1の挟持片311が第1のベルトコンベア301の外周に連結固定されており、第2の挟持片422が第2のベルトコンベア402の外周に連結固定されている。
第1の挟持片311は側面視L形状で板状であり、第2の挟持片422は、側面視逆L形状で板状である。第1のベルトコンベア301の第1の搬送部301cと第2のベルトコンベア402との対向側には、第1の挟持片311と第2の挟持片422とが対向して図4(b)に示すように四角柱状で、内部にも四角柱状の空洞部430が形成されて、この空胴部430にらっきょう1の胴体部1aが収納保持されることにより、らっきょう1をしっかりと挟持し得るように形成されている。ここで、第1の挟持片311には、底面311cと、底面311cと連結された第1の挟持面311hと上面311aとを有しており、第2の挟持片422には、下面422aと、この下面422aに連結された第2の挟持面422hと天面422cとを有している。
また、らっきょう1のサイズとして例えば大、中、小と三種類に分類すると、大サイズは、胴体部1aが平面視で、幅が28〜35mm、中サイズが21〜27mm、小サイズが15〜20mmの範囲で検出するように形成されている。何れのサイズのらっきょう1を挟持手段310により、しっかりと挟持するために、図4(c)に示すように、第1の挟持片311の上面311a、上面311aに連結された底面311cに対して、第2挟持片422の下面422a、天面422cが摺動可能に形成されており、挟持手段310の間隔L1〜L3のように調整可能なように形成されている。
加えて、上記のように何れのらっきょう1のサイズにも幅が変動することから、第1及び第2の挟持片311、422の第1及び第2の挟持面311h、422hには、ゴムなどの緩衝部材を設けることにより上記の変動幅を吸収して、らっきょう1の胴体部1aをしっかりと保持できることが好ましい。
<ロボットへの指令生成部>
図2及び図5において、分離装置30により分離されたらっきょう1を予め定められたサイズのらっきょう1を選別して、選別されたらっきょう1を一個ずつ吸着パッド80pにより吸着して、搬送装置300の第1のベルトコンベア301の載置部301aを移動している第1の挟持片311に載せるように、ロボット80にロボット指令信号を与えるロボット指令部60を有している。
ロボット80は、基台82と、旋回ベース84と、アーム86と、吸着パッド80P(ツール)とを備えている。基台82は、図示しない床部に固定されており、旋回ベース84は、基台82に対し旋回自在に取り付けられている。アーム86は、複数の部材から構成されており、各部材同士が回転自在に取り付けられている。吸着パッド80pは回転可能で、アーム86の先端に取り付けられており、図示しない真空装置により真空状態にされることで、らっきょう1を吸着により持ち上げて移動できると共に、真空状態の解除により、吸着していたらっきょう1を開放可能に構成されている。
図2及び図5において、分離装置30の下流側ベルトコンベア33の搬送経路上を連続して続々と第1の搬送してくる、すなわち、検知領域が設定された下方を通過していくらっきょう1に光源から光を照射し、その光の反射光を第1のカメラ51が撮像して、下方を通過していくらっきょう1を撮影して第1の撮像情報(撮像画像)を得る。図5において、ロボット指令部60は、予めらっきょう1のサイズを大、中、小のうちから一つを指定して記憶する記憶部62を有しており、上記第1の撮像情報に基づいて、指定されたらっきょう1のサイズを選別する選別手段としての選別部64を有する。ロボット指令部60は、ロボット80の吸着パッド80pが分離装置30の下流部に存在する一つのらっきょう1の胴体部1aを吸着(接触)すべき位置となる接触目標位置と、らっきょう1の姿勢とを検知して、接触情報を取得する接触情報取得手段としての接触情報取得部66を有している。
ここで、らっきょう1の姿勢とは、図5に示すように、第1の挟持片311にらっきょう1の胴体部1aを当接すると共に、上記のように根部1cがはみ出す位置を基準として、どれだけの傾きΘがあるかをいい、第1の撮像情報により検知するものである。
また、吸着パッド80pが吸着したらっきょう1を開放する際の情報として、らっきょう1の胴体部1aを第1の挟持片311に当接して載せるらっきょう1の開放時の姿勢と、この際の吸着パッド80pが開放する開放位置と、を有する開放情報を設定する開放情報設定部68を有している。ここで、吸着パッド80pが吸着時におけるらっきょう1の姿勢の検知と、吸着パッド80pの開放時における姿勢の設定が必要なのは、分離装置30の下流部を分離されたらっきょう1が様々な姿勢で搬送されており、吸着パッド80pにより吸着したらっきょう1を図4(a)及び図5に示すように第1のベルトコンベア301の載置部301aを搬送している第1の挟持片311の挟持面311hに胴体部1aの一側面が当接すると共に、らっきょう1の根部1cが第1の切断手段630の側にはみ出す(所望の位置)ように、らっきょう1の姿勢で載せるためである。したがって、吸着パッド80pは、らっきょう1を検知した姿勢(吸着時)から傾きΘがゼロ(開放時)になるようにしてらっきょう1を第1の挟持片311に載せることになる。
接触情報取得部66の接触目標位置は、選別されたらっきょう1の胴体部1aの長さ、太さを考慮して、該胴体部1aのXY座標上の中心位置を求める。ここでは、らっきょう1の胴体部1aの長さの中央で、太さの中心となる位置とする。したがって、接触目標位置は、らっきょう1を撮像した第1の撮像情報に基づく画像をX軸上と、Y軸上との二次元座標で、上記中心位置はXp、Ypとなる。なお、吸着目標位置としてZ軸は、分離装置30の下流側ベルトコンベア33の高さとらっきょう1の胴部1aの太さを考慮して予めロボット80に教示されている。また、上記中心位置は、らっきょう1の太さの中心としても良い。らっきょう1の長さとは無関係に中心位置を決めることができるから、簡易な検知となる。
ここで、第1の挟持片311にらっきょう1の根部1cが第1の切断手段630の側にはみ出すように載せる。このため、らっきょう1の第1の境界の位置も必要となり得るが、既に、サイズが選別されたらっきょう1の上記中心位置を設定すれば、上記第1の境界の位置を検知しくても、らっきょう1の上記中心位置に吸着パッド80pを吸着すれば、第1の挟持片311の上記所望の位置にらっきょう1を載せることができる。らっきょう1をサイズ別に選別したことにより、上記中心位置に対する第1の境界値のばらつきが減少するため、接触目標位置の検知には、上記第1の境界位置が不要となるので、簡易な検知で足りる。
開放情報設定部68の吸着パッド80pが開放する際のらっきょう1の姿勢と、らっきょう1を移動して開放すべき開放位置として、第1のベルトコンベアの載置部301aの位置Laを搬送している第1の挟持片311を第1のエンコーダE1の位置検出信号により検知(X軸上の開放位置)して、予め設定された第1の挟持片311の底面311cの幅と長さとの中央位置(Y軸上の開放位置Yo)を開放情報として設定する。位置Laは、第1のエンコーダE1の回転角度を積算して、予め定めた基準点から第1のベルトコンベア301が搬送した位置を求めることにより検知される。
加えて、第1の挟持片311の底面311cの長さと幅の中央位置が二次座標のY軸上の開放目標位置となり、Z軸上の開放目標位置は、第1のベルトコンベア301のベルトの高さと、第1の挟持片311の底面311cの高さを考慮して予めロボット80に教示されている。
制御手段としての指令信号生成部69は、接触情報及び開放情報によりロボット80の吸着パッド80pを動作させるロボット指令信号を生成するように形成されており、ロボット指令信号がロボット制御部70に入力されるように形成されている。
指令信号生成部69は、上記接触情報及び開放情報に基づいてロボット指令信号により、吸着パッド80pは、分離装置30の下流側で分離されたらっきょう1を一個ずつ吸着して、図4(a)に示すように、第1のベルトコンベア301の載置部301aを移動している第1の挟持片311にらっきょう1の胴体部1aを載せて、第1の挟持片311の挟持面311hに当接すると共に、らっきょう1の根部1cがはみ出すように、らっきょう1を開放するように形成している。この時、第1の挟持片311に対応してらっきょう1を挟持する第2の挟持片422が第2のベルトコンベア422の曲部を移動するように形成されている。らっきょう1を第1の挟持片311に載せるためである。そして、第1の挟持片311の搬送に伴い、図4(a)において、点線で示すように、らっきょう1の胴体部1aが第1及び第2の挟持片311、422により、しっかりと挟持されるように形成されている。ここで、第1の挟持片311の内側にらっきょう1の胴体部1aが当接するには、らっきょう1の胴体部1aが第1のベルトコンベア301の搬送方向に対して垂直に交差するように載せることになる。
<切断装置>
図3において、切断装置600は、らっきょう1の根部1cを切断する第1の切断手段630と、らっきょう1の茎部1bを切断する第2の切断手段650とを有している。
図3おいて、第1の切断手段630は、第1から第9の切断刃C1〜C9を有しており、第1から第9の切断刃C1〜C9は、挟持手段310により挟持されたらっきょう1の第1の境界を切断するもので、第1のベルトコンベア301の搬送方向と同一方向に順に並べて配設されている。第1のベルトコンベアの図3における下端部から各切断刃C1〜C9の搬送方向と直交方向との間隔gは、第1の切断刃C1〜第9の切断刃C9に向かうに従って順に広がるように形成されている。らっきょう1の大きさにより第1の境界の位置が異なり、これに対応する間隔に設けられているからである。
また、第1から第9の切断刃C1〜C9の搬送方向の間隔は、第2のカメラ500が撮像した位置L0から搬送方向に挟持手段310の間隔と同様に、それぞれ位置L1〜L9に設けられている。効率良くらっきょう1の根部1cを切断するためである。ここで、大サイズのらっきょう1は長さが中小サイズに比べて長くなるから第6から第9の切断刃C6〜C9、中サイズは第3〜第5の切断刃C3〜C5、小サイズは第1から第2の切断刃C1,C2が切断を担うことを想定して、合計九つの切断刃C1〜C9を設けている。
そして、各切断刃C1〜C9及び各切断用モータM1〜M9は、第1のベルトコンベア301の下部位置に待機しており、選択指令部800からの切断指令信号により各直動シリンダーS1〜S9のうち例えば第7の直動シリンダーS7を上昇移動しながら、この直動シリンダーD7に対応した切断用モータM7が回転して切断刃C7を回転してらっきょう1の根部1cを切断するように形成されている。
選択指令部800は、境界演算部502からの境界値に基づいて、この値に最も近い第1から第9の切断刃C1〜C9のうち一つを選択して、選択された切断刃C1〜C9の一つに対応する各駆動部D1〜D9を動作するように形成されている。各駆動部D1〜D9の動作タイミングは、図10に示すように、第2のカメラ500により、らっきょう1を撮像した搬送位置L0を基準として、予め定められた搬送位置に撮像されたらっきょう1の挟持手段310が移動したら、各駆動部D1〜D9を動作するようにしている。すなわち、各切断刃C1〜C9に対応して順に搬送位置L1からL9で、各駆動部D1〜D9を動作してらっきょう1の第1の境界を切断するように形成されている(第1の動作手段)。
ここで、らっきょう1の第1の境界を撮像した位置L0から位置検出手段としての第1のエンコーダE1から得られた第1の位置検出信号を積算してらっきょう1を挟持した挟持手段310の搬送位置L1〜L9を得ることができる。
図3において、第2の切断手段650の茎切断刃C11は、第1の切断手段630の搬送方向の下流側に位置しており、第1の切断手段630がらっきょう1の境界の切断を実行した後に、らっきょう1の茎部1bの切断を実行するように形成されている。茎部1bの切断を先に実行すると、挟持手段310によりらっきょう1が挟持されてはいるが、切断によりらっきょう1が僅かに動くために、らっきょう1の第1の境界の切断精度が低下するからである。そして、茎切断刃C11を駆動する駆動部D11は、茎切断刃C11を回転するモータM11と、茎切断刃C11を上下動する直動シリンダーS11とを有している。なお、 茎切断刃C11及び茎切断用モータM11は、下部位置に待機している。
茎切断指令部820は、らっきょう1を撮像した搬送位置L0を基準として、搬送位置L11で、らっきょう1の挟持手段310が移動したら、茎切断指令信号を発生して、第1のベルトコンベア301の下側に位置していた直動シリンダーS11を上昇しながら茎切断用モータM11を回転して茎切断刃C11によりらっきょう1の茎部1bを切断するように形成されている(第2の動作手段)。
<搬送装置の電気駆動部>
図6において、搬送装置300の電気駆動部は、同期運転手段と間隔調整運転手段とを有している。同期運転手段は、切換えスイッチSWがb側に投入された場合に動作する同期速度指令部450が第1及び第2のベルトコンベア301,402の第1及び第2の搬送部301c、40cを同一方向に同一搬送速度により駆動する速度指令信号を発生し、この速度指令信号により第1及び第2のモータ制御駆動部451、452を介して第1の搬送モータMb1を時計回りに,第2の搬送モータMb2を反時計回りに回転するように形成されている。
ここで、第1の搬送モータMb1、第2の搬送モータMb2の回転位置をそれぞれ第1のエンコーダE1、第2のエンコーダE2から位置検出信号を第1のモータ制御駆動部451、第2のモータ制御駆動部452にフィードバックしている。
なお、第1のモータ制御駆動部451、第2のモータ制御駆動部452は、それぞれ第1の搬送モータMb1、第2の搬送モータMb2を制御しながら回転駆動するものである。
<挟持手段の間隔調整に係る電気駆動部>
次に、間隔調整運転手段の電気駆動部に関し図6を参照して説明する。図6において、間隔調整運転手段は、作業者がらっきょう1のサイズを入力すると、そのサイズを記憶部440に記憶しておいて、らきょう1のサイズ毎に、挟持手段310の間隔を調整するように形成されている。間隔調整運転手段は、切換え手段としての切換えスイッチSWがa側に投入されると、記憶部440から読み出したらっきょう1のサイズに応じて、挟持手段310を成す第1の挟持片311と第2の挟持片422との間隔を調整するために、一定距離第1の挟持片311を移動する移動指令信号を発生する一定距離移動部443を有し、移動指令信号により第1のモータ制御駆動部451を介して第1のベルトコンベア301の第1の搬送モータMb1を回転するように形成されている。なお、上記間隔調整運転手段では、第2の搬送モータMb2は停止している。ここで、前回のらっきょう1のサイズよりも大きくなると、挟持手段310の間隔を広げるために、第1の搬送モータMb1を時計方向に回転し、逆にらっきょうのサイズが前回よりも小さくなると、挟持手段310の間隔を狭くするために、反時計方向に回転するように形成されている。
ここで、間隔調整運転では、大サイズのらっきょう1では、図7(a)に示すようにを挟持手段310を成す第1の挟持片311と第2の挟持片422との内側面どうしの挟持間隔がL1となり、中サイズのらっきょう1では、図7(b)に示すように、挟持間隔がL2となり、小サイズのらっきょう1では、図7(c)に示すように、挟持間隔がL3となっており、L1>L2>L3となるように形成されている。
<挟持手段の安全装置>
切換えスイッチSWがb側に投入された場合に動作する同期速度指令部450では、第1の搬送モータMb1、第2の搬送モータMb2に流れる電流をそれぞれ検出して第1、第2の電流検出信号を発生する第1の電流検出器455、第2の電流検出器457を有しており、第1、第2のモータ制御駆動部451、452には、第1、第2の電流検出信号が予め定められた閾値を越えると、異常検出信号としての第1、第2の過電流信号を発生する異常検出手段としての第1の過電流検出器451L、452Lを有している。ここで、指令信号の異常などにより、第1の挟持片311と第2の挟持片422とが衝突すると、第1又は第2のモータMb1,Mb2に流れる電流が過大となり第1、又は第2の電流検出信号が予め定められた閾値を越えて第1又は第2の過電流信号を発生し、第1及び第2のモータMb1,Mb2を緊急停止するように形成されている。
なお、間隔調整運転では、異常停止手段としての第1のモータ制御駆動部451は、第1の過電流信号が発生したら、第1の搬送モータMb1を停止するように形成されている。また、何らかの原因で、正常時には、第2の搬送モータMb2が停止しているので、異常停止手段としての第2のモータ制御駆動部452は、検出されないはずの第2の電流検出信号が発生したら第2の搬送モータMb2も停止しても良い。
<らっきょうのサイズに対応する挟持手段の間隔調整運転の動作>
次に、上記のように構成されたらっきょうの切断システムにおける挟持手段の間隔調整運転の動作を図6に示す第1及び第2のベルトコンベアを駆動する電気系統のブロック図、図7のらっきょうを挟持手段により挟持した側面図、図8のフローチャートを主にして説明する。まず、らっきょう1のサイズを大、中、小に分類して、図6において、大サイズを入力して記憶部440に記憶する(ステップS101)。挟持手段310の間隔を調整する間隔調整運転側に切換えスイッチSWをa側に作業者が投入すると(ステップS103)、一定距離移動指令部443は、らっきょう1のサイズが前のサイズと同一か否かを判断し(ステップS105)、前のサイズが小サイズとすると、その差分L1−L3を求める(ステップS107)。その差分L1−L3により一定距離移動指令部443からの指令信号により、第1のモータ制御駆動部451を介して第1のベルトコンベア301が第1の搬送モータMb1を時計方向に回転して差分の距離を搬送することにより、図7(a)に示すように挟持手段310の間隔をL1とする(ステップS109)。この際に、第2のベルトコンベア402が停止している。これにより、第1の工程を実行することになる。
また、らっきょう1を中サイズとして入力すると、一定距離移動指令部443は、差分L2−L3を求め、その差分に対応する指令信号を発生して、第1のベルトコンベア301がモータM1を時計方向に回転して移動することにより、図7(b)に示すように挟持手段310の間隔をL2とする。一方、らっきょう1を小サイズとして入力すると、前回のサイズと同一であるので、一定距離移動指令部443からの指令信号が発生せずに、挟持手段310の間隔をL3のままとなり、間隔調整運転は終了する。
<らっきょうの切断システムの動作>
このように、構成されたらっきょうの切断システムの動作を図9のフローチャート、図10のタイムチャートを主として参照して説明する。まず、図6に示す切換えスイッチSWを同期運転側としてのb側に作業者が投入して同期運転に切換える第2の工程を実行する(ステップS201)。図2において、速度差を有する多段ベルトコンベア31、33の上流側に多数の大きさの異なるらっきょう1を載せて下流側にてらっきょう1を一個ずつ分離する第3の工程を実行する(ステップS203)。分離されたらっきょう1を第1のカメラ51により撮像して第1の撮像情報を得て(ステップS205)、図5に示すロボット指令部60の選別部64は、第1の撮像情報に基づいて予め定められた大サイズのらっきょう1を選別する第4の工程を実行する(ステップS207)。選別対象外の中、小サイズのらっきょう1は、分離装置30から落下して回収箱35に回収する
図5に示すように、ロボット指令部60の接触情報取得部66は選別されたらっきょう1を第1のカメラ51の第1の撮像情報より、らっきょう1の姿勢、らっきょう1の中心位置を求めて吸着パッド80pの吸着情報を取得する。開放情報設定部68は、第1のベルトコンベア301の載置部301aを移動している第1の挟持片311が位置Laまで移動したこと、らっきょう1の胴体部1aの一側面が第1の挟持片311の挟持面311hに当接するように載せる開放位置となる吸着パッド80pの開放情報を設定する(ステップS209)。これにより、指令信号生成部69は、上記接触情報及び開放情報に基づいて生成したロボット指令信号をロボット制御部70に入力すると、ロボット80は、分離装置30の下流側で分離されたらっきょう1を一個ずつ吸着パッド80pにより吸着して、図4(a)において、第1のベルトコンベア301の載置部301aを移動している第1の挟持片311の挟持面311hにらっきょう1の胴体部1aが当接すると共に、らっきょう1の根部1cがはみ出すように移動する第5の工程を実行する。この第5の工程では、第1の挟持片311に対応してらっきょう1を挟持する第2の挟持片422が第2のベルトコンベア402の曲部を移動している(ステップS211)。
挟持手段310より挟持したらっきょう1を搬送しながら、図10に示すように搬送位置L0のタイミングで、挟持手段310により挟持されたらっきょう1の第1の境界を第2のカメラ500により撮像して、第2の撮像情報を得る第6の工程を実行する(ステップS213)。次に、図2に示すように第2のカメラ500の第2の撮像情報に基づいて境界演算部602がらっきょう1の第1の境界の境界値を求め、図3に示すように、選択指令部800が九つの切断刃C1〜C9から境界値に最も近いものとして第7の切断刃C7を選択する。選択指令部800は、図10に示すように搬送位置L7で、第7の駆動部D7を動作し、第7の直動シリンダーS7を下(待機位置)から上昇すると共に、第7の切断用モータM7により第7の切断刃C7を回転して、らっきょう1の第1の境界を切断する第7の工程を実行する(ステップS215)。これにより、らっきょう1の根部1cを切断する。その後、速やかに第7の直動シリンダーS7により第7の切断用モータM7及び第7の切断刃C7を待機位置に復帰すると共に、第7の切断用モータM7を停止して第7の切断刃C7を停止する。
次に、茎切断指令部820は、図10に示すように搬送位置L11で、第11の駆動部D11を動作して、直動シリンダーS11を下(待機位置)から上昇すると共に、茎切断用モータM11により茎切断刃C11を回転し、らっきょう1の第2の境界を切断する第8の工程を実行する(ステップS217)。これにより、らっきょう1の茎部1bを切断する。その後、速やかに第11の直動シリンダーS11により茎切断用モータM11及び茎切断刃C11を待機位置に復帰すると共に、第11の茎切断用モータM11を停止して茎切断刃C11を停止する。
ステップS207において、根部1c及び茎部1bの不要部を切断した完製品としての大サイズのらっきょう1が完製品収納箱900に収納される。次に、中サイズのらっきょう1の不要部を切断するには、上記で説明したように、図5のロボット指令部60に中サイズを指定して記憶部62に記憶した後、分離装置30の上流に多数のらっきょう1を載せると、上記の工程に沿って中サイズのらっきょう1の不要部が切断される。中サイズのらっきょう1が完製品収納箱900に収納される。次に、上記同様にして小サイズを指定して分離装置30の上流に多数のらっきょう1を載せると、上記の工程に沿って小サイズのらっきょう1の不要部が切断されて完製品収納箱900に収納される。これにより、すべてのサイズのらっきょう1の不要部が切断されることになる。
本発明は、上記発明の実施の形態の説明に何ら限定されるものではない。特許請求の範囲の記載を逸脱せず、当業者が容易に想到できる範囲で種々の変形態様も本発明に含まれる。
例えば、図6及び図7に示すように、らっきょう1の大きさの指定に基づいて第1のベルトコンベア301を駆動して、すべての挟持手段310を成す第1の挟持片311と第2の挟持片422との間隔を調整する運転を成す間隔調整運転手段は、一定距離移動指令部443からの位置指令信号により第1の搬送モータMb1を回転駆動したが、インチング指令により第1の搬送モータMb1を寸動運転して停止後、挟持手段310の間隔を測定して調整しても良い。
上記実施の形態では、図4(a)に示すように、搬送装置300は第1の挟持片311に対応してらっきょう1を挟持する第2の挟持片404が第2のベルトコンベア402の曲部を移動するように形成したが、第2の挟持片422の位置によっては、点線で示すように第2の挟持片422が上側に位置しているように形成しても良い。
また、上記実施形態では、第1から第9の切断刃C1〜C9は、搬送位置L1〜L9で、停止から回転させるようにしたが、常時、回転を継続したままでも良い。茎切断刃C11も搬送位置L11で、停止から回転させるようにしたが、常時、回転を継続したままでも良い。このように構成することにより、第1から第9の切断用モータM1〜M9、茎切断刃C11及び茎切断用モータM11の起動停止制御が簡素になる。
また、上記実施形態では、第1から第9の切断刃C1〜C9及び第1から第9の切断用モータM1〜M9、茎切断刃C11及び茎切断用モータM11の待機位置を下方としたが、上方でも良い。
10 切断システム、30 分離装置、51 第1のカメラ、60 ロボット指令部、66 選別部、66 接触情報取得部(接触情報取得手段)、68 開放情報設定部(開放情報設定手段)、69 指令信号生成部、80 ロボット、80p 吸着パッド、300 搬送装置、301 第1のベルトコンベア、301a 載置部、301c 第1の搬送部、310 挟持手段、311 第1の挟持片、402 第2のベルトコンベア、402c 第2の搬送部、422 第2の挟持片、500 第2のカメラ、600 切断装置、C1〜C9 第1から第9の切断刃。

Claims (4)

  1. 胴体部と根部とを有し、大きさの異なる多数のらっきょうを速度差と落差とを有する多段ベルトコンベアに載せて第1の搬送をしながら前記らっきょうを一個ずつ分離する分離装置と、
    前記らっきょうを載せる載置部と、前記載置部と連結していて、前記らっきょうを挟持しながら搬送する第1の搬送部と、を有する無端状の第1のベルトコンベアを備え、前記第1のベルトコンベアの上方に位置しながら前記第1の搬送部と対向する第2の搬送部とを有する無端状の第2のベルトコンベアを有し、前記らっきょうを挟持しながら第2の搬送が可能な搬送装置と、
    前記第1の搬送している前記らっきょうを持ち上げて前記第1のベルトコンベアの前記載置部へ移動することが可能なツールを備えたロボットと、
    前記らっきょうを前記第2の搬送しながら前記らっきょうの前記胴体部と前記根部との第1の境界を切断する第1の切断手段と、を備えたらっきょうの切断加工システムであって、
    前記第1のベルトコンベアの搬送に基づく位置を検出して位置検出信号を発生する位置検出手段と、
    前記分離され、前記第1の搬送をしている前記らっきょうを撮像して第1の撮像情報を得る第1の撮像手段と、
    前記らっきょうのサイズを指定し、前記指定した前記サイズのらっきょうを前記第1の撮像情報に基づいて選別する選別手段と、
    前記第1の撮像情報に基づいて前記選別手段により選別された前記らっきょうの接触目標位置と、前記らっきょうの姿勢とを検知して、前記らっきょうを接触する接触情報を取得する接触情報取得手段と、
    前記らっきょうの姿勢及び前記位置検出信号に基づいて、前記選別されたらっきょうを前記第1の挟持片に当接させるようにする開放情報を設定する開放情報設定手段と、
    前記第1のベルトコンベアには、外周に設けられ、前記らっきょうの胴体部の一側面を当接すると共に、前記第2の搬送の方向と交差するように所定の間隔により多数有する第1の挟持片と、
    前記第2のベルトコンベアには、外周に設けられ、前記胴体部の他側面を当接すると共に、前記第2の搬送の方向と交差するように所定の間隔により多数有する第2の挟持片と、
    前記第2の挟持片が前記第2のベルトコンベアの曲部又は上側を移動している時に、前記接触情報及び前記開放情報に基づいて、前記選別手段により選別された一個の前記らっきょうを前記ツールにより持ち上げて、前記載置部を移動している前記第1の挟持片に前記らっきょうの前記胴体部の一側面が当接すると共に、前記らっきょうの前記第1の境界が所望の位置になるように、前記ツールにより前記らっきょうを移動する制御手段と、
    前記らっきょうのサイズの指定に基づいて前記第1又は第2のベルトコンベアを駆動して、前記第1及び第2の挟持片から成る挟持手段の間隔を調整する運転を成す間隔調整運転手段と、
    前記第1及び第2の搬送部を同一速度で同一方向に移動する同期運転手段と、
    前記間隔調整運転手段と前記同期運転手段を切換える切換え手段と、
    を備えたことを特徴とするらっきょうの切断システム。
  2. 前記第1の切断手段は、複数の切断刃から成り前記第2の搬送の方向に順に並べて配設されると共に、前記第2の搬送方向と直交方向に所定の距離隔てて設けられており、
    前記第1及び第2のベルトコンベアが搬送しながら、前記挟持手段により挟持された前記らっきょうの前記第1の境界を撮像して第2の撮像情報を得る第2の撮像手段と、
    前記第2の撮像情報に基づいて前記らっきょうの前記第1の境界の境界値を求める境界演算手段と、
    前記境界値に基づいて複数の前記切断刃から一つを選択して選択指令信号を発生する選択指令手段と、
    前記選択指令信号及び前記位置検出信号に基づいて、前記第1の切断手段を動作して前記らっきょうの前記第1の境界を切断する第1の動作手段と、
    前記挟持手段により挟持された前記らっきょうの胴体部と茎部との第2の境界を切断すると共に、前記第1のベルトコンベアの搬送方向と同一方向に設けられ、前記第1の切断手段と対向する側に設けられた第2の切断手段と、
    前記第1の切断手段が動作した後、前記位置検出信号に基づいて前記第2の切断手段を動作する第2の動作手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載のらっきょうの切断システム。
  3. 前記第1の当接片と前記第2の当接片とが接触したことに基づいて異常検出信号を発生する異常検出手段と、
    前記異常検出信号に基づいて前記第1及び第2のベルトコンベアを停止する異常停止手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載のらっきょうの切断システム。
  4. 請求項2又は3に記載のらっきょうの切断システムを用いたらっきょうの切断方法であって、
    前記切換え手段により前記間隔調整運転手段に切換えた後、前記らっきょうのサイズを指定して、前記第1又は第2のベルトコンベアを駆動して、すべての前記挟持手段の間隔を調整する第1の工程と、
    前記切換え手段により前記同期運転手段に切換える第2の工程と、
    前記多段ベルトコンベアに大きさの異なる多数のらっきょうを載せて前記らっきょうを分離する第3の工程と、
    前記分離されたらっきょうを前記第1の撮像手段により撮像して、前記第1の撮像情報に基づいて前記指定したサイズの前記らっきょうを選別する第4の工程と、
    前記制御手段は前記第2の挟持片が前記第2のベルトコンベアの曲部又は上側を移動している時に、前記接触情報及び前記開放情報基づいて、前記選別された一個の前記らっきょうの胴体部の一側面が前記第1の挟持片に当接すると共に、前記らっきょうの前記第1の境界が所望の位置になるように、前記ツールにより前記らっきょうを持ち上げて移動する第5の工程と、
    前記挟持された前記らっきょうを第2の搬送しながら前記らっきょうの前記第1の境界を第2の撮像手段により撮像して第2の撮像情報を得る第6の工程と、
    前記第2の撮像情報に基づいて前記境界演算手段が前記第1の境界の境界値を求め、この境界値に最も近い複数の前記切断刃から一つを選択して、前記第1の境界を切断する第7の工程と、を備え、
    前記第1の工程から前記第7の工程を順に実行する、
    ことを特徴とするらっきょうの切断方法。




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