JP2019012419A - 印刷情報管理装置及びそれを備えた印刷システム、並びに印刷情報管理用のコンピュータプログラム - Google Patents

印刷情報管理装置及びそれを備えた印刷システム、並びに印刷情報管理用のコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】適切な印刷設定を簡便に行うことができる印刷情報管理装置を提供する。
【解決手段】本発明により、被印刷物の情報と記録装置の制御に必要な印刷設定情報とが紐付けされて1つのファイルに格納されているプロダクトモデルを管理する印刷情報管理装置50が提供される。印刷情報管理装置50は、予め設定された複数の上記プロダクトモデルが記憶されているモデル記憶部56と、ユーザが1つのプロダクトモデルを選択するように構成されているモデル選択部60と、選択された上記プロダクトモデルに含まれる上記印刷設定情報を上記記録装置に出力する出力部62と、を備える。
【選択図】図6

Description

本発明は、印刷情報管理装置及びそれを備えた印刷システム、並びに印刷情報管理用のコンピュータプログラムに関する。
従来から、印刷物の高品質化や意匠性の向上などを目的として、プロセスカラーインクとそれ以外の特色インクとを用いて被印刷物上に重ね印刷を行う記録装置が知られている(特許文献1参照)。
特開2009−230738号公報
このような記録装置では、記録装置を使用するユーザが、例えば印刷領域のサイズや印刷に使用するインクの種類、インクを重ね印刷する順序などの各種設定を、印刷のたびに手動で記録装置に設定している。したがって、例えば被印刷物の種類や印刷の設定が変わると、ユーザはそのたびに設定の入力をやり直す必要があった。このことがユーザには大きな負担となっていた。また、近年、上記記録装置は、例えば小売店の店舗設置用などとして急速に普及が進んでいる。このため、店舗販売員のような記録装置の取り扱いに習熟していないユーザが、記録装置を使用することも増えてきている。しかし、そのようなユーザが印刷設定を行う場合、設定の入力に時間がかかったり、誤って不適切な設定を入力してしまったりすることがあった。その結果、印刷効率が低下したり、あるいは印刷が意図した位置からズレたり印刷品質がバラついたりして期待したような印刷物を得られないことがあった。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、適切な印刷設定を簡便に行うことができる印刷情報管理装置及びそれを備えた印刷システム、並びに印刷情報管理用のコンピュータプログラムを提供することである。
本発明により、複数種類のインクを吐出するインクヘッドと、被印刷物を支持する支持部材と、上記支持部材を上記インクヘッドに対して走査方向に相対移動させる移動装置と、を備えた記録装置に用いられ、上記被印刷物の情報と上記記録装置の制御に必要な印刷設定情報とが紐付けされて1つのファイルに格納されているプロダクトモデルを管理する印刷情報管理装置が提供される。上記印刷情報管理装置は、予め設定された複数の上記プロダクトモデルが記憶されているモデル記憶部と、複数の上記プロダクトモデルの中からユーザが1つのプロダクトモデルを選択するように構成されているモデル選択部と、選択された上記プロダクトモデルに含まれる上記印刷設定情報を上記記録装置に出力する出力部と、を備える。
上記印刷情報管理装置では、印刷に必要な印刷情報がプロダクトモデルの中にプリセットされている。そのため、ユーザは、例えば被印刷物の種類などに応じてプロダクトモデルを選択するだけで、必要な印刷設定を自動で行うことができる。したがって、印刷に対する知識や経験の少ないユーザが記録装置を使用する場合でも、簡便かつ迅速に印刷を設定行うことができる。また、手動で記録装置に印刷設定を入力する場合に比べて印刷の失敗が少なくなり、所望の印刷物を安定して得ることができる。
本発明に係る印刷システムは、上記印刷情報管理装置と、記録装置とを備える。この印刷システムによれば、印刷設定を印刷のたびに記録装置に手入力する必要がない。そのため、印刷に対する知識や経験の少ないユーザであっても、簡便に印刷を行うことができる。
本発明に係るコンピュータプログラムは、コンピュータを、上記印刷情報管理装置として動作させるように構成されている。
本発明によれば、記録装置に対して適切な印刷設定を簡便に行うことができる。
一実施形態に係る印刷システムの斜視図である。 一実施形態に係る記録装置の正面図である。 一実施形態に係る印刷エリアの平面図である。 一実施形態に係るキャリッジの部分拡大図である。 テーブルの上に載置され複数の被印刷物が収納されたパレットを示す平面図である。 一実施形態に係る印刷情報管理装置の構成を示すブロック図である。 プロダクトモデルを作成する手順を示したフローチャートの一例である。 印刷パターンを設定する手順の前半を示したフローチャートの一例である。 印刷パターンを設定する手順の後半を示したフローチャートの一例である。 プロダクトモデルの一例である。 図5の部分拡大図である。
以下、適宜図面を参照しながら、本発明の一実施形態について説明する。なお、ここで説明される実施形態は、当然ながら特に本発明を限定することを意図したものではない。また、同じ作用を奏する部材・部位には同じ符号を付し、重複する説明は適宜省略または簡略化する。
図1は、印刷システム100の斜視図である。印刷システム100は、記録装置10と、印刷情報管理装置50とを備えている。記録装置10と印刷情報管理装置50とは、有線または無線で通信可能に接続されている。印刷情報管理装置50には、複数のプロダクトモデルが管理されている。印刷システム100では、印刷情報管理装置50で管理されている複数のプロダクトモデルの中から、例えば被印刷物70の種類やユーザの希望などに合ったプロダクトモデルが選択される。そして、当該プロダクトモデルに含まれる印刷設定が記録装置10に送られ、被印刷物70に対して印刷が行われる。
なお、以下の説明では、左、右、上、下とは、記録装置10の正面にいるユーザから見た左、右、上、下をそれぞれ意味することとする。また、記録装置10からユーザに近づく方を前方、遠ざかる方を後方とする。図面中の符号F、Rr、L、R、U、Dは、それぞれ前、後、左、右、上、下を表す。また、図面中の符号X、Y、Zは、それぞれ左右方向、前後方向、上下方向を表す。ただし、これは説明の便宜上の方向に過ぎず、プリンタ10の設置形態を何ら限定するものではない。
図2は、記録装置10の正面図である。図3は、記録装置10の印刷エリア16の平面図である。記録装置10は、被印刷物70に印刷を施すインクジェットプリンタ(以下、単に「プリンタ」という。)である。なお、本明細書において「インクジェットプリンタ」とは、従来公知のインクジェット技術による印刷方法、例えば、二値偏向方式あるいは連続偏向方式などの連続方式や、サーマル方式、あるいは圧電素子方式などの各種のオンデマンド方式を利用したプリンタ全般をいう。
被印刷物70は、表面および裏面を有する。被印刷物70は、例えば、転写紙などの平面シートであってもよいし、携帯電話ケースなどの各種ケース、電子タバコなどの小型電子機器、キーホルダやフォトフレームなどの部品小物、日用品、アクセサリなどの立体物であってもよい。被印刷物70の素材は、普通紙やインクジェット用印刷紙などの紙類はもちろんのこと、ポリ塩化ビニル、アクリル樹脂、ポリカーボネート、ポリスチレン、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)共重合体などの樹脂類、アルミニウムやステンレス鋼などの金属類、カーボン、陶器、セラミック、ガラス、ゴム、皮革などであってもよい。
プリンタ10は、箱状に形成されている。プリンタ10は、開口11を有するケーシング12と、開口11を開閉自在に覆うフロントカバー13とを備えている。フロントカバー13は、後端を軸にして回転可能なように、ケーシング12に支持されている。フロントカバー13の後端を軸にしてフロントカバー13が上方に開かれることにより、ケーシング12の内部空間と外部空間とが連通される。フロントカバー13には窓部14が設けられている。窓部14は透明の素材で構成されている。ユーザは、フロントカバー13を閉じた状態であっても、窓部14を通じてケーシング12の内部空間を確認することができる。
ケーシング12の内部空間は、仕切り部材15によって、印刷エリア16と制御エリア17とに区分けされている。印刷エリア16は、仕切り部材15の左側に位置する空間である。制御エリア17は、仕切り部材15の右側に位置する空間である。制御エリア17には、制御装置30が備えられている。
印刷エリア16の上方には、ガイドレール18が配置されている。ガイドレール18は、ケーシング12に固定され、左右方向Xに延びている。ガイドレール18には、キャリッジ19が摺動自在に設けられている。キャリッジ19は、キャリッジ移動機構(図示せず)により、ガイドレール18に沿って左右方向Xに往復移動する。キャリッジ移動機構(図示せず)は、ガイドレール18の右端および左端に配置された一対のプーリ(図示せず)と、無端状のベルト(図示せず)と、キャリッジモータ(図示せず)とを備えている。キャリッジ19は、一対のプーリに巻き掛けられたベルトに固定されている。一方のプーリにはキャリッジモータが連結されている。キャリッジモータは、制御装置30と電気的に接続されており、制御装置30によって制御される。キャリッジモータが駆動するとプーリが回転し、ベルトが走行する。これにより、キャリッジ19がガイドレール18に沿って左右方向Xに移動する。
図4は、キャリッジ19の部分拡大図である。キャリッジ19は、7つのインクヘッド23と、2つの紫外線ランプ24とを備えている。インクヘッド23は、被印刷物70に複数種類のインクを吐出するためのものである。インクヘッド23は、左右方向Xに並んでおり、インライン配列で配置されている。インクヘッド23は、それぞれ、可撓性を有するインクチューブ(図示せず)によって、インクカートリッジ21、22と連通されている。
インクカートリッジ21、22には、それぞれ、紫外線硬化型のインクが貯留されている。紫外線硬化型のインクは、典型的には重合性化合物と重合開始剤とを含んでいる。インクカートリッジ21には、それぞれ、シアンインク(C)、マゼンタインク(M)、イエローインク(Y)、ブラックインク(K)のプロセスカラーインク(CMYK)が貯留されている。プロセスカラーインクは、画像形成に用いられるインクである。インクカートリッジ22には、それぞれ、プライマインク(Pr)、ホワイトインク(Wh)、コーティングインク(coat)の特色インクが貯留されている。インクカートリッジ22に貯留されているインクは、インクカートリッジ21に貯留されているプロセスカラーインクと色や用途などが異なっている。なお、本明細書において「特色インク」とは、プロセスカラーインクと異なる色および/または特性を持つインク全般をいう。また、本明細書において「複数種類のインク」とは、色の異なる複数のプロセスカラーインク(CMYK)および複数の特色インク(Pr、Wh、coatなど)のなかから選択される少なくとも2種類のインク全般をいう。特には、色の異なる複数のプロセスカラーインク(CMYK)と少なくとも1種類の特色インクとを含むインク全般をいう。
プライマインク(Pr)は、例えば撥インク性の高い被印刷物70に印刷を行う場合に、被印刷物70へのインクの乗りを良くするための前処理用インクである。プライマインクは、被印刷物70に、プロセスカラーインクやプライマインク以外の特色インクを印刷する前の下地の形成に用いられるインクである。プライマインクは、典型的には透明である。ホワイトインク(Wh)は、画像形成の他に、例えば被印刷物70が透明や黒色である場合に、プロセスカラーインクの発色性を向上するための下地層の形成に用いられるインクである。コーティングインク(coat)は、表面加工用のインクである。コーティングインクは、例えばプロセスカラーインクやホワイトインクを用いて画像を印刷した後の表面仕上げに用いられるインクである。コーティングインクは、典型的には透明である。コーティングインクは、例えばインクの吐出回数や紫外線ランプ24の照射のタイミングによって、光沢感のあるグロス調の表面仕上げ(Gcoat)と、光沢感の無いマット調の表面仕上げ(Mcoat)とが可能である。
なお、本実施形態では、プリンタ10が、4つのインクカートリッジ21と、3つのインクカートリッジ22とを備えているが、これには限定されない。インクカートリッジ21、22は、それぞれ独立して、1つであってもよいし、2つであってもよいし、3つであってもよいし、4つであってもよいし、5つ以上であってもよい。例えば、インクカートリッジ22は、ホワイトインクおよび/またはプライマインクおよび/またはコーティングインクを備えていなくてもよい。
紫外線ランプ24は、被印刷物70上にインクを硬化させるための紫外線を照射するためのものである。紫外線ランプ24は、インクヘッド23の左右両端にそれぞれ1つずつ配置されている。紫外線ランプ24は、左右方向Xにインクヘッド23と並んでいる。紫外線ランプ24は、インクを硬化可能な紫外線波長を有している。紫外線ランプ24は、例えばLEDであってもよいし、蛍光灯(低圧水銀灯)や高圧水銀灯であってもよい。紫外線ランプ24はここでは2つであるが、1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。紫外線ランプ24は、例えばインクヘッド23とは別のキャリッジに搭載されていてもよく、ケーシング12の壁面などに設けられていてもよい。
プリンタ10は、所謂、フラットベッドタイプのプリンタである。キャリッジ19の下方には、テーブル25が配置されている。テーブル25は支持部材の一例である。テーブル25は被印刷物70を支持する台である。
図5は、テーブル25の上に載置されたパレット80を示す平面図である。パレット80は、被印刷物70の位置を特定するための冶具である。パレット80は、複数の被印刷物70を一度にまとめて印刷する際、複数の被印刷物70の互いの位置がずれないように、複数の被印刷物70を収納するものである。パレット80は、板状の部材である。パレット80の外形の形状は特に限定されないが、ここではテーブル25と同じ形状であり、平面視において矩形状である。
パレット80には、被印刷物70の外形に対応した形状の配置孔80hが複数形成されている。複数の配置孔80hは、ここでは同形状、同サイズである(加工誤差は許容し得る)。複数の配置孔80hは、左右方向Xおよび前後方向Yに並んで形成されている。配置孔80hの数は特に限定されないが、ここでは、パレット80の左右方向Xに4個、前後方向Yに3個の配置孔80hが並び、計12個の配置孔80hが形成されている。配置孔80hの形状は特に限定されないが、ここでは、平面視において矩形状である。ただし、配置孔80hの形状は、例えば三角形、正方形、円形、星形などであってもよい。配置孔80hは、ここではパレット80に対して高さ方向Zに貫通した貫通孔である。ただし、配置孔80hは、例えば、パレット80の上部が凹状などに切り抜かれた孔であってもよいし、パレット80に対して凸状に突出した枠で形成されてもよいし、パレット80の表面に描かれた線や図形などであってもよい。
パレット80には、被印刷物70として種類および大きさが同じ5つの被印刷物71〜75が配置されている。配置孔80hに配置される被印刷物70の大きさおよび形状は、ここでは配置孔80hと同一である。ただし、配置孔80hに配置される被印刷物70の大きさは、配置孔80hよりも小さくてもよい。また、配置孔80hに配置される被印刷物70の形状は、配置孔80hとは異なっていてもよい。
テーブル25は、第1テーブル移動機構26によって、前後方向Yに移動可能に構成されている。テーブル25は、第2テーブル移動機構27によって、上下方向Zに移動可能に構成されている。なお、第1テーブル移動機構26は、テーブル25をインクヘッド23に対して走査方向に相対移動させる移動装置の一例である。
第1テーブル移動機構26は、スライドレール26a、26bと、搬送部材26cと、前後移動用モータ(図示せず)とを備えている。スライドレール26a、26bは、前後方向Yに延びている。スライドレール26a、26bは、平行に配置されている。搬送部材26cは、スライドレール26a、26bに対して摺動自在に設けられている。搬送部材26cの上方には、他の部材を介してテーブル25が支持されている。前後移動用モータは、制御装置30と電気的に接続されており、制御装置30によって制御される。前後移動用モータが駆動すると、スライドレール26a、26bに沿って搬送部材26cが移動する。これにより、テーブル25が、前後方向Yに移動する。本実施形態では、前後方向Yのうちの一方向、すなわち、テーブル25の搬送される方向の上流側から下流側へ向かう方向が走査方向である。
第2テーブル移動機構27は、高さ調整部材27aと、上下移動用モータ(図示せず)とを備えている。高さ調整部材27aは、テーブル25の下面に設けられている。高さ調整部材27aは、上下移動用モータに接続されている。上下移動用モータは、制御装置30と電気的に接続されており、制御装置30によって制御される。上下移動用モータが駆動すると、高さ調整部材27aの高さが変化して、テーブル25の高さが調整される。
制御エリア17に備えられている制御装置30は、プリンタ10の各部の動作を制御する。制御装置30は、典型的にはコンピュータである。制御装置30は、例えば、印刷情報管理装置50から印刷設定情報を受信するインターフェイス(I/F)と、制御プログラムの命令を実行する中央演算処理装置(CPU:central processing unit)と、CPUが実行するプログラムを格納したROM(read only memory)と、プログラムを展開するワーキングエリアとして使用されるRAM(random access memory)と、上記プログラムや各種データを格納するメモリなどの記憶装置とを備えている。
制御装置30は、キャリッジ移動機構のキャリッジモータと、第1テーブル移動機構26の前後移動用モータと、第2テーブル移動機構27の上下移動用モータと、に通信可能に接続されており、被印刷物70とインクヘッド23との相対的な位置関係を制御している。制御装置30は、インクヘッド23に通信可能に接続されており、被印刷物70に対するインクの吐出を制御している。制御装置30は、紫外線ランプ24と通信可能に接続され、紫外線ランプ24の起動と停止を制御している。制御装置30は、1つの印刷処理が終了すると、印刷パターンに次の印刷処理が含まれるか否かを判断する。そして、次の印刷処理が含まれる場合には、第1テーブル移動機構26の前後移動用モータを駆動して、先の印刷処理の印刷を開始した位置までテーブル25を前後方向Yの一方向に引き戻すように構成されている。
印刷情報管理装置50は、複数のプロダクトモデルを管理するように構成されている。なお、本明細書において「プロダクトモデル」とは、被印刷物70の情報(例えば被印刷物70の種類)に、少なくともプリンタ10の制御に必要な印刷設定情報(例えば、印刷領域や印刷パターン)が紐付けされて、1つのファイルに格納されているデータをいう。
印刷情報管理装置50は、典型的にはコンピュータであり、例えばCPUとROMとRAMとを備えている。印刷情報管理装置50は、例えば、ノート型のパーソナルコンピュータ、タブレット端末、スマートフォンなどの携帯型端末であってもよい。印刷情報管理装置50は、ここではプリンタ10に接続された外部装置である。ただし、印刷情報管理装置50は、プリンタ10の制御装置30に内蔵されていてもよい。
印刷情報管理装置50は、コンピュータのCPUを印刷情報管理装置50として動作させるコンピュータプログラムであってもよい。かかるコンピュータプログラムは、印刷情報管理装置50の動作が書き込まれ、コンピュータで読み取り可能な記録媒体であっていてもよい。記録媒体としては、例えば、半導体記録媒体(例えば、ROM、不揮発性メモリーカード)、光記録媒体(例えば、DVD、MO、MD、CD、BD)、磁気記録媒体(例えば、磁気テープ、フレキシブルディスク)などが例示される。上記コンピュータプログラムは、上記記録媒体あるいはインターネットなどのネットワークを介して、サーバーコンピュータに送信することができる。この場合、サーバーコンピュータもまた、ここに開示される発明の一形態である。
図6は、印刷情報管理装置50の構成を示すブロック図である。印刷情報管理装置50は、例えば、入力部52と、モデル作成部54と、モデル記憶部56と、表示部58と、モデル選択部60と、出力部62とを備えている。入力部52とモデル作成部54とは、新たなプロダクトモデルを作成する時に使用される領域である。モデル記憶部56は、複数のプロダクトモデルを格納する領域である。表示部58とモデル選択部60と出力部62とは、被印刷物70に印刷を施す際に使用される領域である。印刷情報管理装置50の各部は、相互に通信可能に構成されている。印刷情報管理装置50の各部は、ソフトウェアによって構成されていてもよいし、ハードウェアによって構成されていてもよい。また、印刷情報管理装置50の各部は、プロセッサによって行われるものであってもよいし、回路に組み込まれたものであってもよい。
入力部52には、ユーザによって、被印刷物70の情報や印刷設定情報が入力される。入力部52に入力される被印刷物70の情報としては、例えば、被印刷物70の種類や名称、被印刷物70のサイズ、被印刷物70の外観に関する情報、例えば、色、材質、表面の光沢感などの情報が挙げられる。ただし、被印刷物70の情報は、被印刷物70の種類やユーザの価値観などによっても異なり多種多様であるため、上記例に限定されるものではない。また、入力部52に入力される印刷設定情報としては、例えば、印刷する画像の情報、印刷に使用するインクの種類の情報、被印刷物70の印刷される面の情報、印刷領域のサイズ情報、印刷時の位置座標を規定する原点として予め定められている印刷原点の情報、印刷原点を基準として規定される印刷開始点に関する位置情報(オフセットの情報)などが挙げられる。ただし、印刷設定情報は、例えばプリンタ10の種類や機種などによっても異なり得るため、上記例に限定されるものではない。入力部52には、上記に加えて、例えば被印刷物70の印刷に使用可能なパレット80の情報、言い換えれば、被印刷物70を収容可能な配置孔80hを備えた1または複数のパレット80の種類の情報が入力されてもよい。パレット80の情報は、被印刷物70の情報に紐付けされる。
入力部52は、典型的には、キーボードやマウス、ボタンなどの入力装置(図示せず)を備えており、ユーザが手動で上記した情報を入力可能なように構成されている。ただし、入力部52は、例えば、ホストコンピュータなどの外部機器や有線または無線で接続されたネットワークからこれらの情報を取得可能なように構成されていてもよい。入力部52に入力された情報は、モデル作成部54やモデル記憶部56に送られる。
モデル作成部54は、入力部52に入力された情報に基づいてプロダクトモデルを作成するように構成されている。モデル作成部54は、例えば、使用インク設定部54aと、印刷パターン設定部54bと、印刷コスト算出部54cと、印刷時間算出部54dとを備えている。使用インク設定部54aは、印刷に使用するインクの種類を決定する。印刷パターン設定部54bは、プリンタ10の制御装置30を制御するための印刷パターンを設定する。印刷コスト算出部54cは、印刷にかかるコストを算出する。印刷時間算出部54dは、印刷所要時間の目安を算出する。モデル作成部54で作成されたプロダクトモデルは、1つのファイルとして、モデル記憶部56に登録され、格納される。以下、プロダクトモデルの作成手順について説明する。
図7は、モデル作成部54でプロダクトモデルを作成する手順を示したフローチャートの一例である。本実施形態ではまず、ステップS1において、ユーザによって入力された被印刷物70の情報、例えば、被印刷物70の色、材質、表面の光沢感などの情報や、被印刷物70の印刷される面の情報などが、入力部52からモデル作成部54の使用インク設定部54aへと送られる。
次に、ステップS2において、使用インク設定部54aは、印刷に使用するインクの種類を決定する。ここで決定されるインクの種類には、例えば、プライマインクまたはホワイトインクを用いた下地処理の有無や、コーティングインクを用いたグロス調またはマット調の表面仕上げの有無が包含され得る。一実施形態では、使用インク設定部54aは、印刷する画像がカラー(黒やグレーを含む)である場合に、プロセスカラーインクを使用することを決定する。また、例えば、印刷する画像が白色や透明である場合に、プロセスカラーインクを使用しないことを決定する。
他の一実施形態では、使用インク設定部54aは、被印刷物70の色に応じて使用する特色インクを決定する。例えば、被印刷物70の色が透明あるいは濃色(黒、紺、茶など)である場合に、ホワイトインクを使用することを決定する。また、例えば、被印刷物70の色が白色あるいは淡色である場合に、ホワイトインクを使用しないことを決定する。
他の一実施形態では、使用インク設定部54aは、被印刷物70の材質に応じて使用する特色インクを決定する。例えば、被印刷物70が皮革やガラスなどの撥インク性の高い材質である場合に、プライマインクを使用することを決定する。また、例えば、被印刷物70が樹脂やカーボンなどの親インク性の高い材質である場合に、プライマインクを使用しないことを決定する。
他の一実施形態では、使用インク設定部54aは、被印刷物70の表面の光沢感に応じて使用する特色インクを決定する。例えば、被印刷物70の表面に光沢感がある場合に、コーティングインクを使用してグロス調の表面仕上げを行うことを決定する。また、例えば、被印刷物70の表面に光沢感が無い場合に、コーティングインクを使用してマット調の表面仕上げを行うことを決定する。
使用インク設定部54aで決定されたインクの種類は、入力部52に入力された情報に紐付けされて、1つの作業ファイルとしてモデル記憶部56に仮保存される。なお、ここでは被印刷物70の情報に基づいて使用するインクの種類を決定しているが、例えばユーザ自身が使用するインクの種類を任意に選択し、印刷設定情報として入力部52に直接入力することも勿論可能である。その場合、ステップS1において、ユーザによって入力されたインクの種類の情報が使用インク設定部54aへと送られる。
また、本工程において、使用インク設定部54aは、1つの被印刷物70に対して印刷に使用するインクの種類を相互に異ならせた複数の作業ファイルを、モデル記憶部56に仮保存してもよい。印刷に使用するインクの種類が異なっている複数の作業ファイルは、印刷品質、印刷コスト、および印刷所要時間のうちの少なくとも1つが異なるバリエーションファイルとして認識され得る。例えば、使用インク設定部54aは、被印刷物70の色が透明あるいは濃色である場合に、ホワイトインクを使用する高品質タイプと、ホワイトインクを使用しない標準タイプとの作業ファイルを、それぞれモデル記憶部56に仮保存してもよい。また、例えば、使用インク設定部54aは、被印刷物70の表面に光沢感がある場合に、コーティングインクを使用する高品質タイプと、コーティングインクを使用しない標準タイプとの作業ファイルを、それぞれモデル記憶部56に仮保存してもよい。高品質タイプは、標準タイプよりも高品質な印刷が可能であることを示している。高品質タイプは、使用するインクの種類が増えることなどにより、典型的には標準タイプよりもコストが割高となる。
次に、ステップS3において、印刷パターン設定部54bは、例えば、入力部52に入力された被印刷物70の印刷される面、および、ステップS2で決定された印刷に使用するインクの種類に基づいて、印刷パターンを設定する。本明細書において「印刷パターン」とは、インクヘッド23からのインクの吐出とテーブル25のインクヘッド23に対する走査方向の相対移動との繰り返しからなる1つまたは2つ以上の印刷処理を実行順に並べたものである。本実施形態では、「印刷パターン」は、キャリッジ19のガイドレール18に沿った往復移動と、インクヘッド23からのインクの吐出と、テーブル25のインクヘッド23に対する走査方向の相対移動と、の繰り返しからなる1つまたは2つ以上の印刷処理を実行順に並べたものである。
図8、図9は、印刷パターンを設定する手順を示したフローチャートの一例である。本実施形態ではまず、ステップS31において、印刷に、ホワイトインクおよびプロセスカラーインクを使用するか否かを判定する。そして、ホワイトインクおよび/またはプロセスカラーインクを使用しない場合(ステップS31がNoの場合)には、ステップS34に進む。一方、ホワイトインクおよびプロセスカラーインクを使用する場合(ステップS31がYesの場合)には、ステップS32に進む。
次に、ステップS32において、印刷される面が、表面であるか否かを判定する。そして、印刷される面が表面である場合(ステップS32がYesの場合)には、ステップS33において、1つの印刷処理の中でホワイトインクとプロセスカラーインクとをこの順に吐出する印刷モード(Wh−CMYK)を選択し、ステップS35に進む。一方、印刷される面が表面でない場合、言い換えれば裏面である場合(ステップS32がNoの場合)には、ステップS34において、1つの印刷処理の中でプロセスカラーインクとホワイトインクとをこの順に吐出する印刷モード(CMYK−Wh)を選択し、ステップS35に進む。
次に、ステップS35において、印刷にプライマインクを使用するか否かを判定する。そして、プライマインクを使用しない場合(ステップS35がNoの場合)には、ステップS37に進む。一方、プライマインクを使用する場合(ステップS35がYesの場合)には、ステップS36において、1つの印刷処理の中でプライマインクのみを単独で吐出する印刷モード(Pr)を選択する。また、プライマインクを吐出する印刷処理は、全ての印刷処理の中で最初に実行することとする。そして、ステップS37に進む。
次に、ステップS37において、グロス調の表面仕上げを行うか否かを判定する。そして、グロス調の表面仕上げを行わない場合(ステップS37がNoの場合)には、ステップS39に進む。一方、グロス調の表面仕上げを行う場合(ステップS37がYesの場合)には、ステップS38において、1つの印刷処理の中でコーティングインクのみを単独で吐出してグロス調の表面仕上げを行う印刷モード(Gcoat)を選択する。また、コーティングインクを吐出する印刷処理は、全ての印刷処理の中で最後に実行することとする。そして、ステップS39に進む。
次に、ステップS39において、マット調の表面仕上げを行うか否かを判定する。そして、マット調の表面仕上げを行わない場合(ステップS39がNoの場合)には、ステップS47に進む。一方、マット調の表面仕上げを行う場合(ステップS39がYesの場合)には、ステップS40において、印刷に、ホワイトインクおよびプロセスカラーインクを使用するか否かを判定する。そして、ホワイトインクおよびプロセスカラーインクを使用する場合(ステップS40がYesの場合)には、ステップS41において、1つの印刷処理の中でコーティングインクのみを単独で吐出してマット調の表面仕上げを行う印刷モード(Gcoat)を選択する。また、コーティングインクを吐出する印刷処理は、全ての印刷処理の中で最後に実行することとする。そして、ステップS47に進む。一方、ホワイトインクおよび/またはプロセスカラーインクを使用しない場合(ステップS40がNoの場合)には、ステップS42に進む。
次に、ステップS42において、印刷に、プロセスカラーインクを使用するか否かを判定する。そして、プロセスカラーインクを使用する場合(ステップS42がYesの場合)には、ステップS43において、1つの印刷処理の中でプロセスカラーインクとコーティングインクとをこの順に吐出する印刷モード(CMYK−Mcoat)を選択する。また、コーティングインクを吐出する印刷処理は、全ての印刷処理の中で最後に実行することとする。そして、ステップS42に進む。一方、プロセスカラーインクが入力されていない場合(ステップS42がNoの場合)には、ステップS44に進む。
次に、ステップS44において、印刷に、ホワイトインクを使用するか否かを判定する。そして、ホワイトインクを使用する場合(ステップS44がYesの場合)には、ステップS45において、1つの印刷処理の中でホワイトインクとコーティングインクとをこの順に吐出する印刷モード(Wh−Mcoat)を選択する。また、コーティングインクを吐出する印刷処理は、全ての印刷処理の中で最後に実行することとする。そして、ステップS47に進む。一方、ホワイトインクを使用しない場合(ステップS44がNoの場合)には、ステップS46において、1つの印刷処理の中でコーティングインクのみを単独で吐出してマット調の表面仕上げを行う印刷モード(Gcoat)を選択する。また、コーティングインクを吐出する印刷処理は、全ての印刷処理の中で最後に実行することとする。そして、ステップS47に進む。
そして、ステップS47では、上記したステップS31〜S46に基づいて、印刷パターンを設定する。具体的には、まず、ステップS2において決定されたインクの種類と、ステップS31〜S46で選択された印刷モードに含まれるインクの種類とを対比する。そして、ステップS31〜S46で選択された印刷モードに含まれていないインクがあれば、それを単独で吐出する印刷モードを生成する。次に、選択および生成された印刷モードを実行順に並べて印刷パターンを作成する。以上のように、本実施形態の手順によれば、1つの印刷処理として実行される印刷モードと、1つまたは2つ以上の印刷処理の実行順序とが決定され、印刷パターンが設定される。設定された印刷パターンは、モデル記憶部56に仮保存されている作業ファイルに紐付けされて、追加される。
次に、ステップS4において、印刷コスト算出部54cは、例えば、ステップS2で決定された印刷に使用するインクの種類に関する情報や、ステップS3で設定された印刷パターンに基づいて、印刷コストを算出するように構成されている。印刷コストは、具体的な金額(円)であってもよいし、1つのプロダクトモデルの印刷コストを基準とした相対値であってもよい。一実施形態において、印刷コスト算出部54cは、ステップS3で設定された印刷パターンに含まれる印刷処理の回数に基づいて印刷コストを算出する。例えば印刷処理の回数がn回であるプロダクトモデルの印刷コストを基準として、印刷処理の回数がn未満であるプロダクトモデルの印刷コストを基準よりも低く、印刷処理の回数がnを超えるプロダクトモデルの印刷コストを基準よりも高く算出する。
他の一実施形態において、印刷コスト算出部54cは、印刷に使用する特色インクの量や単価に基づいて、印刷コストを算出する。例えば、ホワイトインクを使用する高品質タイプの印刷コストは、ホワイトインクを使用しない標準タイプの印刷コストにホワイトインクの単価に応じた金額を加算したものとして算出する。また、例えば、グロスインクを使用する高品質タイプの印刷コストは、グロスインクを使用しない標準タイプの印刷コストにグロスインクの単価に応じた金額を加算したものとして算出する。算出された印刷コストは、モデル記憶部56に仮保存されている作業ファイルに紐付けされて、追加される。
次に、ステップS5において、印刷時間算出部54dは、例えば、ステップS3で設定された印刷パターンに基づいて、印刷所要時間の目安を算出する。印刷所要時間は、印刷に要する具体的な時間(時分)であってもよいし、1つのプロダクトモデルの印刷所要時間を基準とした相対値であってもよいし、より簡易には印刷処理の回数そのものであってもよい。算出された印刷所要時間は、モデル記憶部56に仮保存されている作業ファイルに紐付けされて、追加される。
以上のようにして、モデル作成部54でプロダクトモデルが作成される。プロダクトモデルには、例えば、入力部52に入力された情報と、使用するインクの種類の情報と、品質タイプの情報と、印刷パターンの情報と、印刷コストの情報と、印刷時間の情報とが含まれる。プロダクトモデルでは、入力部52に入力された情報と、使用するインクの種類の情報と、品質タイプの情報と、印刷パターンの情報と、印刷コストの情報と、印刷時間の情報とが互いにリンクされ、これらの情報が1組(グループ)になっている。作成されたプロダクトモデルは、ユーザが識別可能なように適当な名前(ファイル名)が付与されて、1つのファイルとしてモデル記憶部56に登録され、格納される。
モデル記憶部56には、複数のプロダクトモデルが格納されている。図10には、モデル記憶部56に格納されているプロダクトモデルの一例を示している。本実施形態では、視覚的に判りやすいようにプロダクトモデルに含まれる情報が表形式で表されている。実際のプロダクトモデルは、例えば、プログラム言語によって記載されたソースコードで作成されている。この場合、ソースコードで作成されたプロダクトモデルは、テキスト形式のデータファイルである。
図10に示すプロダクトモデルは、それぞれ、被印刷物70の情報と、印刷設定情報と、印刷コストの情報と、パレット80の情報とを含み、これらが1つのファイルにグループ化されている。印刷設定情報は、プリンタ10で印刷を行う際に、プリンタ10の制御装置30が必要とする情報である。本実施形態の「被印刷物70の情報」は、被印刷物70の品名、外観(材質、表面の光沢感、色)、サイズ(ベースサイズおよびラウンドサイズ)の情報を含んでいる。本実施形態の「印刷設定情報」は、印刷品質、印刷に使用する特色インクの種類、印刷される面、印刷領域(プリントサイズおよびオフセット)、印刷パターン、印刷時間(印刷処理の回数)の情報を含んでいる。本実施形態の「パレット80の情報」は、使用可能な1つまたは複数のパレット80の情報を含んでいる。ファイル1〜5では、1つのプロダクトモデルについて、それぞれ複数のパレット80の情報が紐付けされている。複数のパレット80は、相互に配置孔80hの数および/または配置が異なったものである。複数のパレット80のうちの1つは最も優先順位の高いデフォルトのパレット80に設定されている。プロダクトモデルでは、ユーザからの特段の指示が無い限り、デフォルトのパレット80を使用するように設定されている。
なお、図10で、「被印刷物のサイズ」および「印刷設定情報の印刷領域」の欄に付した番号は、図11の番号と対応している。図11は、図5に示した被印刷物71の部分拡大図である。すなわち、「ベースサイズ(Base Size)」とは、被印刷物70の外形の大きさである。また、「ラウンドサイズ(Round Size)」とは、被印刷物70の角の丸みである。また、「プリントサイズ(Print Size)」とは、被印刷物70の印刷される領域の大きさである。また、「オフセット(Offset)」とは、印刷原点から印刷開始点(典型的には、プリントサイズの中で最も印刷原点に近い点)までの距離である。
モデル記憶部56には、例えば形状や外観などが異なる被印刷物70の情報を含んだ複数のプロダクトモデルが記憶されている。好適な一態様では、モデル記憶部56に、同一の被印刷物70の情報を含み、かつ、印刷に使用する特色インクの種類が異なるバリエーションのプロダクトモデルが複数記憶されている。例えば、ホワイトインクの使用の有無や、クリアインクの使用の有無についての設定が異なる複数のプロダクトモデルが記憶されている。使用するインクの種類を異ならせることで、印刷品質、印刷コスト、および印刷所要時間のうちの少なくとも1つに違いが生じる。同一の被印刷物70について印刷品質、印刷コスト、および印刷所要時間のうちの少なくとも1つが異なるプロダクトモデルを複数備えることで、例えば、品質優先、コスト優先、効率優先などのユーザのニーズに応じて、プロダクトモデルを使い分けることができる。
なお、モデル記憶部56のプロダクトモデルは、上記したようにユーザがモデル作成部54で自ら作成してもよいし、有線または無線で接続されたネットワークから取得してもよいし、例えば印刷情報管理装置50の出荷時に予め格納されていてもよい。また、ユーザは、過去に作成あるいは取得されたプロダクトモデルのファイルを利用して、そのうち一部の項目を変更することによって新たなプロダクトモデルを作成することもできる。また、モデル記憶部56は、例えば、データ通信可能なネットワーク上に置かれたデータサーバーなどに設けられていてもよい。
表示部58は、モデル記憶部56に格納されている1つまたは2つ以上のプロダクトモデルを表示する。表示部58は、例えばディスプレイである。表示部58は、例えばユーザによってモデル選択部60に被印刷物70の情報などが入力された場合に、当該情報を含んだプロダクトモデルを選択的に表示するように構成されていてもよい。言い換えれば、表示部58は、ユーザが選択可能なプロダクトモデルのみを表示するように構成されていてもよい。表示部58は、モデル選択部60の入力装置を兼ねていてもよい。表示部58は、ユーザが表示画面に直接触れて操作することができるタッチパネルであってもよい。
モデル選択部60は、プリンタ10の印刷設定を行う場合に使用される。モデル選択部60は、ユーザの操作を受けてプロダクトモデルの選択を行うように構成されている。モデル選択部60は、入力部52と同様に、典型的には、キーボードやマウス、ボタンなどの入力装置(図示せず)を備えており、ユーザが手動でこれらの情報を入力可能なように構成されている。例えば、ユーザが入力装置のボタンを操作することにより、モデル選択部60に信号が送信される。モデル選択部60は、その信号を受けてプロダクトモデルを選択する。モデル選択部60で選択されたプロダクトモデルは、出力部62に送られる。
ユーザは、モデルを選択する際に表示部58を参照することができる。ユーザは、例えば表示部58を参照して、複数のプロダクトモデルの中から条件に合ったプロダクトモデルを段階的に選抜していき、最後に1つのプロダクトモデルを選択することができる。一具体例では、まず、モデル選択部60で被印刷物70の種類を選択する。これにより、表示部58には、同一の被印刷物70の情報を含み、かつ、印刷品質、印刷コスト、および印刷所要時間のうちの少なくとも1つが異なっているバリエーションのプロダクトモデルが複数表示される。ユーザは、次に、バリエーションのプロダクトモデルを横並びで比較して、その中から、ニーズに応じて所望のプロダクトモデルを1つ選択する。例えば、品質優先であれば、高品質タイプのプロダクトモデルを選択することができる。また、例えばコスト優先であれば、印刷コストの値が小さいプロダクトモデルを選択することができる。また、例えば印刷効率優先であれば、印刷時間の値が小さいプロダクトモデルを選択することができる。
出力部62は、モデル選択部60で選択されたプロダクトモデルに含まれる印刷設定情報をプリンタ10の制御装置30に送信する。プリンタ10の制御装置30は、受信した印刷設定情報に基づいて、印刷原点を基準にインクヘッド23やテーブル25などを制御し、被印刷物70に印刷を行う。
以上のように、本実施形態の印刷情報管理装置50では、印刷に必要な印刷情報がプリセットされたプロダクトモデルが、予め複数記憶されている。そのため、ユーザは、被印刷物70の種類などに応じてプロダクトモデルを選択するだけで、印刷に必要な印刷設定を自動で行うことができる。言い換えれば、印刷設定を手入力する必要がなくなる。したがって、ユーザの負担が大幅に軽減される。また、印刷に対する知識や経験の少ないユーザであっても、簡便かつ迅速に印刷設定を行うことができる。さらに、印刷設定を手入力する場合に比べて印刷の失敗が少なくなり、所望の印刷物を安定して得ることができる。
本実施形態の印刷情報管理装置50は、プリンタ10の取り扱いに不慣れなユーザが印刷設定を行う際に好ましく用いることができる。例えば、携帯電話販売店、家電量販店、写真店、ショッピングセンターなどの小売店に設置されるスタンドアローンのKIOSK(キオスク)型のプリンタは、顧客からの注文を受けて印刷を専門としない小売店の店員(店舗販売員)が操作したり、顧客がセルフで操作したりすることが想定される。印刷情報管理装置50は、このようなKIOSK型のプリンタに組み合わせて好ましく利用することができる。また、印刷情報管理装置50を備えた印刷システム100は、例えば、携帯電話販売店で携帯電話ケースに印刷を施したり、家電量販店で電子タバコに印刷を施したりすることで、商品の付加価値を高める用途で好ましく用いることができる。
本実施形態では、上記印刷設定情報は、被印刷物70の印刷領域のサイズ情報と、印刷原点を基準として規定される被印刷物70の印刷開始点に関する位置情報と、インクヘッド23からのインクの吐出とテーブル25のインクヘッド23に対する上記走査方向の相対移動との繰り返しからなる1つまたは2つ以上の印刷処理を実行順に並べた印刷パターンと、を含む。
本実施形態では、上記印刷設定情報は、印刷品質の情報を含み、モデル記憶部56には、被印刷物70の情報が同一であり、上記印刷品質の情報が異なる複数のプロダクトモデルが記憶されている。また、本実施形態では、上記プロダクトモデルは、被印刷物70の情報および上記印刷設定情報と紐付けされている印刷コストの情報をさらに含み、モデル記憶部56には、被印刷物70の情報が同一であり、上記印刷コストの異なる複数のプロダクトモデルが記憶されている。これにより、ユーザは、例えば、品質優先、コスト優先、効率優先などのニーズに応じて、プロダクトモデルを使い分けることができる。また、インクの知識を有していないユーザであっても、複数のプロダクトモデルの中から直感的にかつ迅速に1つのプロダクトモデルを選択することができる。
本実施形態では、モデル記憶部56に記憶されている上記プロダクトモデルを表示する表示部を備え、表示部58は、被印刷物70の情報が同一であり、それ例外の情報が少なくとも1つ相互に異なる複数のプロダクトモデルを横並びに表示する機能を備える。これにより、ユーザは、所望の印刷物が得られるようにプロダクトモデルを比較検討することが容易となる。したがって、ユーザの利便性を向上することができる。
本実施形態では、被印刷物70は、表面および裏面を有し、上記複数種類のインクのうち被印刷物70の印刷を行うにあたって使用されるインクの種類、および、被印刷物70の印刷される面の情報が入力される入力部52と、ユーザが上記プロダクトモデルを作成するように構成されているモデル作成部54を備え、モデル作成部54は、入力部52に入力された情報に基づいて、インクヘッド23からのインクの吐出とテーブル25のインクヘッド23に対する上記走査方向の相対移動との繰り返しからなる1つまたは2つ以上の印刷処理を実行順に並べた印刷パターンを設定するように構成されている印刷パターン設定部54bを備える。これにより、ユーザは、出荷時に予め格納されているプロダクトモデルや有線または無線で接続されたネットワークから取得したプロダクトモデルのみならず、オリジナルのプロダクトモデルを自ら作成して利用することができる。したがって、プロダクトモデルのバリエーションを増やして、ユーザの選択の幅を広げることができる。
本実施形態では、モデル作成部54は、印刷パターン設定部54bで設定された上記印刷パターンに基づいて印刷コストを算出するように構成されている印刷コスト算出部54cをさらに備える。これにより、ユーザは、プロダクトモデルを選択する際に印刷コストを基準とすることができる。また、ユーザは、印刷前に予め印刷コストを把握することができる。
本実施形態では、上記記録装置は、KIOSK型のプリンタである。KIOSK型のプリンタは、プリンタ10の取り扱いに不慣れなユーザが印刷設定を行うことが想定される。したがって、ここに開示される印刷情報管理装置50を併せて用いることが好ましい。
以上、本実施形態に係る印刷情報管理装置50及びそれを備えた印刷システム100について説明した。しかし、本発明に係る印刷情報管理装置及びそれを備えた印刷システムは、これに限定されない。
例えば図6の実施形態では、印刷情報管理装置50が、入力部52と、モデル作成部54と、モデル記憶部56と、表示部58と、モデル選択部60と、出力部62とを備えていたが、これには限定されない。例えば、印刷情報管理装置50の出荷時にプロダクトモデルが予めモデル記憶部56に格納されている場合や、プロダクトモデルが有線または無線で接続されたネットワークから取得可能である場合には、入力部52と、モデル作成部54とは必須ではなく、省略してもよい。また、図6の実施形態では、モデル作成部54が、使用インク設定部54aと、印刷パターン設定部54bと、印刷コスト算出部54cと、印刷時間算出部54dとを備えていたが、これには限定されない。例えば、印刷コスト算出部54cおよび/または、印刷時間算出部54dは必須ではなく、省略してもよい。
また、プリンタ10の構成は特に限定されない。例えば、上記した実施形態では、インクヘッド23がキャリッジ19に搭載され、左右方向Xに往復移動(シャトル移動)しながら印刷が行われる、所謂、シャトルタイプ(シリアルタイプ)のプリンタ10について説明したが、これには限定されない。ここに開示される技術は、例えば記録媒体5と同じ幅のラインヘッドを備え、ラインヘッドが固定された状態で印刷が行われる、所謂、ラインタイプのプリンタにも同様に適用することができる。また、上記した実施形態では、プリンタ10のキャリッジ19が左右方向Xに移動し、テーブル25が前後方向Yに移動するように構成されていたが、これには限定されない。キャリッジ19とテーブル25との移動は相対的なものであり、そのどちらが左右方向Xまたは前後方向Yに移動してもよい。また、例えば、キャリッジ19は移動不能に配置され、テーブル25が左右方向Xおよび前後方向Yの両方向に移動可能なように構成されていてもよい。
また、上記した実施形態では、プリンタ10が紫外線ランプ24を備えていたが、紫外線ランプ24は必須ではなく、省略することもできる。その場合、インクカートリッジ21、22には、それぞれ、紫外線硬化型以外のインクが貯留されていてもよい。また、プリンタ10は、被印刷物70をカットするカッティングヘッドを備えていてもよい。
10 記録装置(プリンタ)
50 印刷情報管理装置
52 入力部
54 モデル作成部
56 モデル記憶部
58 表示部
60 モデル選択部
62 出力部
100 印刷システム
パレット80には、被印刷物70の外形に対応した形状の配置孔80hが複数形成されている。複数の配置孔80hは、ここでは同形状、同サイズである(加工誤差は許容し得る)。複数の配置孔80hは、左右方向Xおよび前後方向Yに並んで形成されている。配置孔80hの数は特に限定されないが、ここでは、パレット80の左右方向Xに個、前後方向Yに個の配置孔80hが並び、計12個の配置孔80hが形成されている。配置孔80hの形状は特に限定されないが、ここでは、平面視において矩形状である。ただし、配置孔80hの形状は、例えば三角形、正方形、円形、星形などであってもよい。配置孔80hは、ここではパレット80に対して高さ方向Zに貫通した貫通孔である。ただし、配置孔80hは、例えば、パレット80の上部が凹状などに切り抜かれた孔であってもよいし、パレット80に対して凸状に突出した枠で形成されてもよいし、パレット80の表面に描かれた線や図形などであってもよい。
図8、図9は、印刷パターンを設定する手順を示したフローチャートの一例である。本実施形態ではまず、ステップS31において、印刷に、ホワイトインクおよびプロセスカラーインクを使用するか否かを判定する。そして、ホワイトインクおよび/またはプロセスカラーインクを使用しない場合(ステップS31がNoの場合)には、ステップS3に進む。一方、ホワイトインクおよびプロセスカラーインクを使用する場合(ステップS31がYesの場合)には、ステップS32に進む。
次に、ステップS39において、マット調の表面仕上げを行うか否かを判定する。そして、マット調の表面仕上げを行わない場合(ステップS39がNoの場合)には、ステップS47に進む。一方、マット調の表面仕上げを行う場合(ステップS39がYesの場合)には、ステップS40において、印刷に、ホワイトインクおよびプロセスカラーインクを使用するか否かを判定する。そして、ホワイトインクおよびプロセスカラーインクを使用する場合(ステップS40がYesの場合)には、ステップS41において、1つの印刷処理の中でコーティングインクのみを単独で吐出してマット調の表面仕上げを行う印刷モード(coat)を選択する。また、コーティングインクを吐出する印刷処理は、全ての印刷処理の中で最後に実行することとする。そして、ステップS47に進む。一方、ホワイトインクおよび/またはプロセスカラーインクを使用しない場合(ステップS40がNoの場合)には、ステップS42に進む。
次に、ステップS42において、印刷に、プロセスカラーインクを使用するか否かを判定する。そして、プロセスカラーインクを使用する場合(ステップS42がYesの場合)には、ステップS43において、1つの印刷処理の中でプロセスカラーインクとコーティングインクとをこの順に吐出する印刷モード(CMYK−Mcoat)を選択する。また、コーティングインクを吐出する印刷処理は、全ての印刷処理の中で最後に実行することとする。そして、ステップS4に進む。一方、プロセスカラーインクが入力されていない場合(ステップS42がNoの場合)には、ステップS44に進む。
次に、ステップS44において、印刷に、ホワイトインクを使用するか否かを判定する。そして、ホワイトインクを使用する場合(ステップS44がYesの場合)には、ステップS45において、1つの印刷処理の中でホワイトインクとコーティングインクとをこの順に吐出する印刷モード(Wh−Mcoat)を選択する。また、コーティングインクを吐出する印刷処理は、全ての印刷処理の中で最後に実行することとする。そして、ステップS47に進む。一方、ホワイトインクを使用しない場合(ステップS44がNoの場合)には、ステップS46において、1つの印刷処理の中でコーティングインクのみを単独で吐出してマット調の表面仕上げを行う印刷モード(coat)を選択する。また、コーティングインクを吐出する印刷処理は、全ての印刷処理の中で最後に実行することとする。そして、ステップS47に進む。
本実施形態では、モデル記憶部56に記憶されている上記プロダクトモデルを表示する表示部を備え、表示部58は、被印刷物70の情報が同一であり、それ外の情報が少なくとも1つ相互に異なる複数のプロダクトモデルを横並びに表示する機能を備える。これにより、ユーザは、所望の印刷物が得られるようにプロダクトモデルを比較検討することが容易となる。したがって、ユーザの利便性を向上することができる。

Claims (10)

  1. 複数種類のインクを吐出するインクヘッドと、被印刷物を支持する支持部材と、前記支持部材を前記インクヘッドに対して走査方向に相対移動させる移動装置と、を備えた記録装置に用いられ、前記被印刷物の情報と前記記録装置の制御に必要な印刷設定情報とが紐付けされて1つのファイルに格納されているプロダクトモデルを管理する印刷情報管理装置であって、
    予め設定された複数の前記プロダクトモデルが記憶されているモデル記憶部と、
    複数の前記プロダクトモデルの中からユーザが1つのプロダクトモデルを選択するように構成されているモデル選択部と、
    選択された前記プロダクトモデルに含まれる前記印刷設定情報を前記記録装置に出力する出力部と、
    を備える、印刷情報管理装置。
  2. 前記印刷設定情報は、
    前記被印刷物の印刷領域のサイズ情報と、
    印刷原点を基準として規定される前記被印刷物の印刷開始点に関する位置情報と、
    前記インクヘッドからのインクの吐出と前記支持部材の前記インクヘッドに対する前記走査方向の相対移動との繰り返しからなる1つまたは2つ以上の印刷処理を実行順に並べた印刷パターンと、
    を含む、請求項1に記載の印刷情報管理装置。
  3. 前記印刷設定情報は、印刷品質の情報を含み、
    前記モデル記憶部には、前記被印刷物の情報が同一であり、前記印刷品質の情報が異なる複数のプロダクトモデルが記憶されている、
    請求項1又は2に記載の印刷情報管理装置。
  4. 前記プロダクトモデルは、前記被印刷物の情報および前記印刷設定情報と紐付けされている印刷コストの情報をさらに含み、
    前記モデル記憶部には、前記被印刷物の情報が同一であり、前記印刷コストの異なる複数のプロダクトモデルが記憶されている、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の印刷情報管理装置。
  5. 前記モデル記憶部に記憶されている前記プロダクトモデルを表示する表示部を備え、
    前記表示部は、前記被印刷物の情報が同一であり、それ例外の情報が少なくとも1つ相互に異なる複数のプロダクトモデルを横並びに表示する機能を備える、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の印刷情報管理装置。
  6. 前記被印刷物は、表面および裏面を有し、
    前記複数種類のインクのうち前記被印刷物の印刷を行うにあたって使用されるインクの種類、および、前記被印刷物の印刷される面の情報が入力される入力部と、
    ユーザが前記プロダクトモデルを作成するように構成されているモデル作成部を備え、
    前記モデル作成部は、前記入力部に入力された情報に基づいて、前記インクヘッドからのインクの吐出と前記支持部材の前記インクヘッドに対する前記走査方向の相対移動との繰り返しからなる1つまたは2つ以上の印刷処理を実行順に並べた印刷パターンを設定するように構成されている印刷パターン設定部を備える、
    請求項1から5のいずれか一項に記載の印刷情報管理装置。
  7. 前記モデル作成部は、前記印刷パターン設定部で設定された前記印刷パターンに基づいて印刷コストを算出するように構成されている印刷コスト算出部をさらに備える、
    請求項6に記載の印刷情報管理装置。
  8. 請求項1から7のいずれか一項に記載の印刷情報管理装置と、記録装置と、を備える、印刷システム。
  9. 前記記録装置は、KIOSK型のプリンタである、請求項8に記載の印刷システム。
  10. コンピュータを、請求項1から7のいずれか一項に記載の印刷情報管理装置として動作させるように構成されている、コンピュータプログラム。
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