JP2019012039A - 検出装置及び検出方法 - Google Patents

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将也 ▲高▼須
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Abstract

【課題】パターンマッチングを用いずに対象物の位置を精度良く検出することが可能な検出装置、及び検出方法を提供する。【解決手段】PCは、吸着面の内側に布を保持してミシンに受け渡す帯電装置を含む吸着機構と、吸着面に保持した布を少なくとも含む所定の撮影領域を撮影可能な撮影部とを備える移動機構に接続し、撮影部が撮影した撮影画像に基づき帯電機構が吸着面により保持した布の位置を検出する。PCは、撮影部が撮影した撮影画像から、吸着面に対応する領域の候補を候補領域として特定する(S13)。PCは、特定した候補領域の輪郭位置を、輪郭追跡により特定する(S15)。PCは、特定した輪郭位置に基づき、布の位置を特定する(S17)。PCは、特定した布の位置に基づき、布を第三位置に載置する為に必要となる駆動条件を算出する。【選択図】図10

Description

本発明は、対象物の位置を検出する検出装置及び検出方法に関する。
特許文献1は、ワーク位置を認識する認識装置を開示する。認識装置は、所定方向から見たワークモデルの形状を、基本形状として記憶する。認識装置は、カメラから取得したワーク形状と基本形状とのパターンマッチングにより相関性を算出し、ワークを特定する。認識装置は、相関性が所定の閾値に達するようにカメラを移動する。認識装置は、相関性が所定の閾値に達した時のカメラの移動量に基づき、ワーク位置を認識する。
特開2012−137474号公報
パターンマッチングに基づいて対象物の位置を検出する時、例えば対象物の形状又は素材等によって位置検出の精度が低下する時がある。該為、パターンマッチングを実行せずに対象物の位置を精度良く検出できることが好ましい。
本発明の目的は、パターンマッチングを用いずに対象物の位置を精度良く検出することが可能な検出装置、及び検出方法を提供することである。
本発明の第一態様に係る検出装置は、特定の保持面の内側に対象物を保持して加工装置に受け渡す保持部と、前記保持面と、前記保持面に保持した前記対象物とを少なくとも含む所定の撮影領域を撮影可能な撮影部とを備えた保持装置に接続し、前記撮影部が撮影した撮影画像に基づき前記保持装置が前記保持部により保持した前記対象物の位置を検出する検出装置であって、前記撮影部が撮影した撮影画像から、前記保持面に対応する領域の候補を候補領域として特定する第一特定手段と、前記第一特定手段により特定した前記候補領域の輪郭位置を、輪郭追跡により特定する第二特定手段と、前記第二特定手段によって特定した前記輪郭位置に基づき、前記対象物の位置を特定する第三特定手段とを備えたことを特徴とする。
検出装置は、撮影部が撮影した撮影画像から保持面に対応する領域の輪郭位置を輪郭追跡によって特定する。検出装置は、輪郭追跡によって検出した輪郭位置に基づき、保持装置の保持部に保持された対象物の位置を検出できる。該為、検出装置は、対象物の位置を、パターンマッチングを用いずに精度良く検出できる。
第一態様において、前記第一特定手段は、前記保持面の色を取得する取得手段と、前記撮影画像のうち、前記取得手段により取得した前記保持面の色の領域を、前記候補領域として特定する候補領域特定手段とを備えてもよい。該時、検出装置は、保持部の保持面の色に基づき、保持面に対応する候補領域を精度良く特定できる。
第一態様において、前記第三特定手段は、前記撮影画像の中心近傍の第一開始点から、前記撮影画像の周端部に向けて放射状に延びる複数の放射線分の全てと重なる前記輪郭位置を、前記対象物と前記保持面との境界の候補である候補輪郭位置として特定する候補輪郭特定手段と、前記候補輪郭特定手段により特定された前記候補輪郭位置に基づき、前記対象物の位置を特定する対象物特定手段とを備えてもよい。保持面に対応する候補領域の輪郭位置は、対象物を囲む環状となる可能性が高い。故に、検出装置は、複数の放射線分の全てと重なる輪郭位置を、環状の輪郭位置として特定する。該時、検出装置は、保持面に対応する候補領域の輪郭位置を、ノイズに対応する候補領域の輪郭位置と区別できる。故に、検出装置は、保持面に対応する候補領域の輪郭位置から、対象物の位置を精度良く検出できる。
第一態様において、前記対象物特定手段は、前記撮影画像の中心近傍の第二開始点から、前記撮影画像の周端部に向けて延びる線分と重なる前記候補輪郭位置に対し、前記第二開始点側の画素が前記保持面の色と相違し、且つ前記第二開始点と反対側の画素が前記保持面の色と一致する場合、前記候補輪郭位置で囲まれた部分を前記対象物の位置として特定してもよい。検出装置は、対象物の位置を更に精度良く検出できる。
第一態様において、前記撮影画像は、前記対象物に対応する中心領域と、前記中心領域の周囲を囲む前記保持面に対応する環状領域とを有し、前記第一特定手段は、前記環状領域を少なくとも含む前記候補領域を特定し、前記第二特定手段は、前記環状領域の前記輪郭位置を、輪郭追跡により特定し、前記第三特定手段は、前記環状領域の前記輪郭位置に基づき、前記中心領域の位置を前記対象物の位置として特定してもよい。検出装置は、保持部の保持面が保持する対象物の位置を、撮影画像のうち環状領域に基づいて精度良く検出できる。
本発明の第二態様に係る検出方法は、特定の保持面の内側に対象物を保持して加工装置に受け渡す保持部と、前記保持面と、前記保持面に保持した前記対象物とを少なくとも含む所定の撮影領域を撮影可能な撮影部とを備えた保持装置に接続し、前記撮影部が撮影した撮影画像に基づき前記保持装置が前記保持部により保持した前記対象物の位置を検出する検出装置が実行する検出方法であって、前記撮影部が撮影した撮影画像から、前記保持面に対応する領域の候補を候補領域として特定する第一特定ステップと、前記第一特定ステップにより特定した前記候補領域の輪郭位置を、輪郭追跡により特定する第二特定ステップと、前記第二特定ステップによって特定した前記輪郭位置に基づき、前記対象物の位置を特定する第三特定ステップとを備えている。第二態様によれば、第一態様と同様の効果を奏することができる。
縫製システム300の斜視図。 ミシン1の斜視図。 水平動機構6の斜視図。 移動装置100の斜視図。 布把持装置150の正面図。 PC200の電気的構成を示すブロック図。 ミシン1の電気的構成を示すブロック図。 移動装置100の電気的構成を示すブロック図。 窓部101、流通板142の平面図。 メイン処理を示す流れ図。 第一処理を示す流れ図。 第二処理を示す流れ図。 作成処理を示す流れ図。 決定処理を示す流れ図。 判定処理を示す流れ図。 撮影画像Gを示す図。 第一処理を説明する為の図。 テーブル206A及び累積度数を示す図。 第二処理を説明する為の図。
図面を参照し本発明の一実施形態を説明する。以下説明は、図中に矢印で示す左右、前後、上下を使用する。
<縫製システム300の概要>
図1を参照し、縫製システム300の概略構成を説明する。縫製システム300は、フレーム301、ミシン1、移動装置100、パーソナルコンピュータ(「PC」と称す)200を備える。フレーム301は、鉄又はアルミ製の棒材を矩形に組んだ構造体である。フレーム301は、中段に棚板305を設け、下段に棚板308を設ける。ミシン1は棚板305上に固定する。移動装置100はミシン1の右方に設ける。PC200は棚板308上に配置したノート型のPCであり、ミシン1と移動装置100の動作を制御する。PC200は、ミシン1の制御部50(図7参照)と移動装置100の制御部110(図8参照)の夫々に電気的に接続する。制御部50、110は、棚板305の下部に設けた制御箱307に収容する。
後述するミシン1の補助板5は、布箱102、窓部101、流通板142を備える。布箱102は、ミシン1の右前方に設け、ミシン1の縫製対象物である布105(図9参照)を積み重ねて収容する。本実施形態において、布105はシャツの前身頃である。窓部101は、布箱102の右後方に設ける。窓部101は、円形の強化ガラス又は透明なアクリル板である。流通板142は布箱102後方に設ける。流通板142は、上下方向に開口した複数の孔である通気孔を備える。移動装置100は、布箱102に収容した布105を一枚ずつ移動して窓部101の何れかの位置に載置した後、更に布105を移動して流通板142の何れかの位置に載置する。以下、布箱102に収容した布105の位置を「第一位置」(図9参照)と称す。窓部101において布105を載置する位置を「第二位置」(図9参照)と称す。流通板142において布105を載置する位置を「第三位置」(図9参照)と称す。撮影部117は、移動装置100が第二位置から第三位置に布105を移動する時、布105を撮影する。ミシン1は、第三位置にある布105を受け取り、縫製する。
<ミシン1>
図2、図3を参照しミシン1の機械的構成を説明する。ミシン1はベッド部2、脚柱部3、アーム部4、縫製機構8を備える。ベッド部2は、棚板305(図1参照)上に配置する。ベッド部2は前後方向に延びる。脚柱部3は、ベッド部2後側から上方に延びる。アーム部4は、脚柱部3上端からベッド部2の上面に対向して前方に延び、前端に前端部7を備える。縫製機構8は、ミシンモータ31(図7参照)、主軸、針棒駆動機構、針棒10、垂直釜を備える。ミシンモータ31は脚柱部3内部に設ける。主軸と針棒駆動機構はアーム部4内部に設ける。主軸は前後方向に延びる。主軸の後端部はミシンモータ31に連結し、主軸の前端部は針棒駆動機構に連結する。針棒駆動機構は針棒10と連結する。針棒10は前端部7の下端から下方へ延びる。縫針11は針棒10の下端に装着する。垂直釜は、ベッド部2内部に設ける。垂直釜は、ベッド部2と脚柱部3の内部に設けた連結機構を介して、ミシンモータ31と連結する。
ミシン1は、ベッド部2の上方に補助板5と水平動機構6を備える。補助板5は針棒10よりも下方に位置し、水平方向に延びる上面を有する。補助板5は針板12を備える。針板12上面と補助板5上面は略同じ高さである。針板12は垂直釜の真上にある。針板12は、縫針11が挿通可能な針穴13を有する。
水平動機構6は、X軸移動機構、X軸モータ32(図7参照)、X移動板、押え腕65、Y移動腕66、Y軸移動機構(図示略)、Y軸モータ34(図7参照)、保持体70を備える。X軸移動機構はベッド部2内部に設ける。X軸モータ32はX軸移動機構と連結するパルスモータである。X軸移動機構は、X軸モータ32を駆動源としてX移動板をX軸方向(左右方向)へ移動する。X移動板の上面は、前後方向に延びるレール(図示略)を備える。レールは、押え腕65を前後方向に移動可能に支持する。押え腕65は、補助板5よりも上方にある。押え腕65は、X移動板と共にX軸方向へ移動する。押え腕65は、左右方向に並ぶ一対のエアシリンダ69を備える。
Y移動腕66は、支持部67と腕部68を備える。支持部67は左右方向に延びる。支持部67は、押え腕65の後部をX軸方向に移動可能に支持する。腕部68は支持部67後側に連結し、前後方向に延びる。腕部68は、ベッド部2内に設けたY軸移動機構に接続する。Y軸モータ34はY軸移動機構に連結するパルスモータである。Y軸移動機構はY軸モータ34(図7参照)を駆動源として腕部68をY軸方向(前後方向)へ移動する。支持部67は、腕部68の移動に伴いY軸方向へ移動する。押え腕65は、Y移動腕66と共にY軸方向へ移動する。
保持体70は押え腕65の前端部に取り付ける。保持体70は、昇降板71、エアシリンダ72、押え足73、レール75、スライダ76、押え板74を備える。昇降板71は、一対のエアシリンダ69の夫々のロッドに連結する。昇降板71は、エアシリンダ69の駆動によって上下動する。エアシリンダ72は、左右方向に延び、昇降板71に固定する。押え足73は側面視L字状であり、エアシリンダ72のロッドの左端部に連結する。押え足73はエアシリンダ72の駆動によって左右動する。レール75は左右に延び、押え足73の後面に固定する。スライダ76はレール75に係合し、押え足73を左右動可能に支持する。押え板74は押え足73の下端部に固定する。押え板74は水平方向に配置した板部材であり、平面視矩形状の開口を有する。
押え板74は昇降板71と共に上下動する。押え板74は、移動範囲の下端に位置した時、補助板5との間に布105を上下から挟んで保持する。押え板74は、移動範囲の上端に位置した時、補助板5から上方に離れ、布105の保持を解除する。押え足73は、エアシリンダ72の駆動により左右方向に移動する。図3では、移動範囲の右端に位置する押え足73を実線で図示し、移動範囲の左端に位置する押え足73を二点鎖線で示す。押え腕65は、押え板74と補助板5との間に布105を挟んだ状態でX軸モータ32とY軸モータ34の駆動により移動し、第三位置にある布105を、針板12上の針穴13上方に移動する。以下、針板12上の針穴13上方に布105が配置する位置を「第四位置」と称す。
<移動装置100>
図4、図5を参照し移動装置100の機械的構成を説明する。移動装置100は、布把持装置150、移動機構120、吸着機構130、撮影部117、吸引機構140を備える。布把持装置150は、布箱102で積み重なった複数の布105から一枚の布105を取り出して、第一位置から第二位置迄移動する(図9参照)。布把持装置150は回動機構160、上下エアシリンダ170、把持機構180を備える。回動機構160は台座部161、エアシリンダ162、支柱163、回動腕164を備える。台座部161は補助板5上に固定し、上下方向に延びる棒状の支柱163を回動可能に支持する。支柱163の下端部は台座部161内に配置する。エアシリンダ162は台座部161の側部に設ける。エアシリンダ162のロッド165は台座部161内に配置し、支柱163の前方で左右方向に伸縮する。支柱163の下端部はピニオンギア(図示略)を備える。エアシリンダ162のロッド165はラックギア(図示略)を備える。ラックギアはピニオンギアと噛み合う。支柱163は、エアシリンダ162の駆動により回動する。回動腕164は支柱163の上端部から水平方向に延びる。回動腕164は上下エアシリンダ170を支持する。
上下エアシリンダ170は角形であり、下方に伸縮する二本のロッド171を備える。把持機構180は、二本のロッド171の下端に接続する。上下エアシリンダ170は、把持機構180を上下動する。把持機構180は、エアシリンダ162の駆動により、上下エアシリンダ170と共に移動する。図4では、上側から見て最も反時計回り方向に移動した把持機構180の位置を実線で示す。該時、把持機構180は平面視で布箱102上方に位置する。図4では、上側から見て最も時計回り方向に移動した把持機構180の位置を二点鎖線で示す。該時、把持機構180は平面視で窓部101上方に位置する。
把持機構180は、支持部181、作動部187A、187B(総称して「作動部187」と称す)を備える。支持部181は左右方向に延び、ロッド171下端に連結する。作動部187Aは支持部181の左部に設け、作動部187Bは支持部181の右部に設ける。作動部187A、187Bの構成は左右対称である。
作動部187は、脚部182、保持機構、軸棒185、把持部184、捩りバネを備える。脚部182は、側面視U字状に曲げ加工した板状の部材である。脚部182は、前後方向に対向する板状の部分の夫々に、上下方向に延びる一対の長穴173を有する。支持部181は、前後方向に対向する部分の外側面に、板状の一対の突部159を固定する。突部159は、上下方向に長い長円形状である。支持部181は一対の長穴173に一対の突部159を係合し、脚部182を長穴173の範囲内で上下動可能に支持する。脚部182は、支持部181に対して相対的に上下動する。脚部182は下端部に足部183を有する。足部183下端部は把持部184側に向けて突出する。図5では、移動範囲の上端に位置した脚部182の位置を二点鎖線で示す。図5では、移動範囲の下端に位置した脚部182の位置を実線で図示する。保持機構は公知のノック機構と同様の構成を有する。保持機構は、脚部182を上方に付勢する力が作用する度に、脚部182を保持する位置を、支持部181に対して上側に相対移動した位置又は下側に相対移動した位置に切り替える。軸棒185は、支持部181の前壁と後壁とに支持した前後方向に沿う軸である。軸棒185は把持部184を回動可能に支持する。捩りバネは、軸棒185に設け、把持部184の先端部188が足部183から離隔する向きに把持部184を付勢する。図5では、先端部188が足部183に近接する向きに回動した把持部184の位置を二点鎖線で示す。該時、把持部184は足部183との間に布105を挟む。図5では、先端部188が足部183から離隔する向きに回動した把持部184の位置を実線で示す。
移動機構120は、第二位置にある布105を第三位置迄移動する(図9参照)。移動機構120は、支柱部131、第一駆動モータ121(図8参照)、第一腕部132、第二腕部133、第二駆動モータ122(図8参照)、第三駆動モータ123(図8参照)、カバー134を有する。支柱部131は上下方向に延びる円筒状であり、下端部を棚板305上に固定する。第一駆動モータ121は支柱部131内部にて支持したパルスモータである。第一駆動モータ121の出力軸は第一軸部125である。第一軸部125は、上下方向を軸方向とし、支柱部131から上方に突出する。第一腕部132は、支柱部131よりも上側に設け、水平方向に延びる。第一腕部132の一端部は、第一軸部125に固定し、水平方向に延びる。第一腕部132は、第一駆動モータ121の駆動により、第一軸部125を中心に回動可能である。
第一腕部132の他端部は第二軸部108を備える。第二軸部108は、上下方向に延び、第一腕部132から上方に突出する。第二腕部133は、第一腕部132よりも上側に設ける。第二軸部108は、第二腕部133の一端部を回動可能に支持する。第二腕部133は、第二軸部108から水平方向に延びる。第二駆動モータ122(図8参照)は第二腕部133の一端部内に設けたパルスモータである。第二駆動モータ122は第二軸部108に連結する。第二腕部133は、第二駆動モータ122の駆動により、第二軸部108を中心として第一腕部132に対して相対的に回動する。
第三駆動モータ123(図8参照)は、第二腕部133の他端部内に設けたパルスモータである。カバー134は筒状であり、第二腕部133の他端部から上方に延びる。カバー134は、内部に螺子軸137を備える。螺子軸137は、上下方向に延び、第二腕部133の他端部にて回動可能に支持する。螺子軸137は第三駆動モータ123と連結する。螺子軸137は、第三駆動モータ123の駆動により、螺子軸137を中心に回動しながら上下動する。
吸着機構130は、布105を吸着して保持する。吸着機構130は、螺子軸137の下端部に連結する。吸着機構130は取付台124と帯電装置135を備える。取付台124は平面視略矩形状の板部材である。帯電装置135は平面視略矩形の板状であり、取付台124の下部に固定する。帯電装置135は下面に吸着面136を有する。帯電装置135が駆動することで、吸着面136は静電気を帯び、布105を吸着できる。
第一駆動モータ121、第二駆動モータ122の駆動により、吸着機構130の吸着面136は、流通板142の上方に位置する状態と、窓部101の上方に位置する状態(図9参照)との間で移動する。第三駆動モータ123の駆動により、吸着機構130は上下方向に移動する。吸着機構130が移動範囲の上端に位置する時、吸着面136は、補助板5から上方に離れる。吸着機構130が移動範囲の下端に位置する時、吸着面136は、第二位置にある布105を内側に吸着可能である。撮影部117は、窓部101の下方に固定する。撮影部117は、窓部101側の所定の領域(「撮影領域」と称す)を撮影する。
吸引機構140は、布箱102の後方で補助板5に設ける。吸引機構140は、流通板142、吸引バルブ145(図8参照)を備える。流通板142は、補助板5に固定し、上下方向に開口する通気孔を複数有する。流通板142の上面と補助板5の上面は略同じ高さである。エアは、流通板142の通気孔を通過可能である。吸引バルブ145は流通板142下方に固定する。吸引バルブ145がエアを吸引することで、エアは通気孔を介して吸引バルブ145に流れる。該時、吸引機構140は、第三位置にある布105を流通板142側に吸引して保持する。
ミシン1のエアシリンダ69、72、移動装置100のエアシリンダ162、上下エアシリンダ170、吸引バルブ145は、夫々、エアチューブを介してエアコンプレッサ(図示略)に接続する。
<PC200の電気的構成>
図6を参照し、PC200の電気的構成を説明する。PC200はCPU201を備える。CPU201はPC200の制御を司る。CPU201は、チップセット204を介してROM202、RAM203、表示制御部208と電気的に接続する。チップセット204は、CPU201と、ROM202、RAM203との間でデータの送受信を管理する一連の回路群である。ROM202はBIOS等を記憶する。RAM203は、種々の一時データを記憶する。
チップセット204はチップセット205と接続する。CPU201は、チップセット205を介し、記憶装置206、入力部207、表示制御部28、通信I/F210と電気的に接続する。チップセット205は、CPU201と、記憶装置206、入力部207、表示制御部28、通信I/F210との間でデータの送受信を管理する一連の回路群である。記憶装置206は、例えばハードディスクドライブ(HDD)、ソリッドステートドライブ(SSD)等、不揮発性の記憶装置である。記憶装置206は、OS、プログラム、データ等を記憶する。記憶装置206は、PC200に対して着脱可能なメモリカードであってもよい。入力部207は、例えばキーボード、マウス等であり、作業者からの各種指示を検出する。入力部207は、検出した各種指示をCPU201に出力する。表示制御部208は、ディスプレイ209への映像の表示を制御する。通信I/F210は、例えばシリアル通信用のインターフェースである。通信I/F210は、ミシン1、移動装置100に接続する。
<ミシン1の電気的構成>
図7を参照しミシン1の電気的構成を説明する。ミシン1の制御部50は、CPU51、ROM52、RAM53、記憶装置54、通信I/F55、入出力I/F56、駆動回路57〜59を備える。CPU51、ROM52、RAM53、記憶装置54は、バスを介して入出力I/F56と電気的に接続する。CPU51はミシン1の制御を司り、ROM52が記憶する各種プログラムに従い縫製に関わる各種演算と処理を実行する。ROM52は各種プログラム、各種初期設定パラメータ等を記憶する。RAM53はCPU51の演算結果、ポインタ、カウンタ等を一時的に記憶する。記憶装置54は、不揮発性であり、各種設定情報等を記憶する。
通信I/F55は入出力I/F56と電気的に接続する。通信I/F55は、例えばシリアル通信用のインターフェースである。通信I/F55はPC200の通信I/F210に接続する。駆動回路57〜59は入出力I/F56と電気的に接続する。駆動回路57はミシンモータ31と電気的に接続する。CPU51は駆動回路57を制御することで、ミシンモータ31を駆動制御する。駆動回路58はX軸モータ32と電気的に接続する。駆動回路59はY軸モータ34と電気的に接続する。入出力I/F56は、電磁弁38、39と電気的に接続する。電磁弁38は、エアコンプレッサがエアシリンダ69へ供給するエアの供給経路に設ける。CPU51は電磁弁38の開閉によってエアシリンダ69を駆動制御し、押え板74を上下動する。電磁弁39は、エアコンプレッサが保持体70のエアシリンダ72へ供給するエアの供給経路に設ける。CPU51は電磁弁39の開閉によってエアシリンダ72を駆動制御し、押え板74を左右に移動する。
<移動装置100の電気的構成>
図8を参照し移動装置100の電気的構成を説明する。移動装置100の制御部110は、CPU111、ROM112、RAM113、記憶装置119、通信I/F114、入出力I/F115、駆動回路166〜168を備える。CPU111、ROM112、RAM113はバスを介して入出力I/F115と電気的に接続する。CPU111は移動装置100の制御を司り、ROM112が記憶する各種プログラムに従い処理を実行する。ROM112は各種プログラム、各種初期設定パラメータ等を記憶する。RAM113はCPU111の演算結果、各種データ等を一時的に記憶する。記憶装置119は、不揮発性である。通信I/F114は入出力I/F115と電気的に接続する。通信I/F114は例えばシリアル通信用のインターフェースである。通信I/F114はPC200の通信I/F210に接続する。
駆動回路166〜168は入出力I/F115と電気的に接続する。駆動回路166〜168は夫々、第一駆動モータ121、第二駆動モータ122、第三駆動モータ123に接続する。入出力I/F115は、帯電装置135、撮影部117、電磁弁118、151、152と電気的に接続する。CPU201は、帯電装置135、撮影部117、電磁弁118、151、152を駆動する。撮影部117は、吸着機構130の吸着面136と吸着面136に吸着した布105を含む撮影領域を、吸着面136側から撮影する。撮影部117は、撮影画像のデータを生成し、CPU111に出力する。
電磁弁118は、エアコンプレッサが吸引バルブ145へ供給するエアの供給経路に設ける。CPU111は電磁弁118を開閉し、吸引バルブ145を駆動制御する。電磁弁151は、エアコンプレッサがエアシリンダ162へ供給するエアの供給経路に設ける。CPU111は電磁弁151を開閉し、エアシリンダ162を駆動制御する。電磁弁152は、エアコンプレッサが上下エアシリンダ170へ供給するエアの供給経路に設ける。CPU111は電磁弁152を開閉し、上下エアシリンダ170を駆動制御する。
<動作概要(布105の第一位置から第二位置への移動)>
図4、図5、図9を参照し、布把持装置150により布105を第一位置から第二位置に移動する動作を説明する。布把持装置150は、布箱102に積み重なる布105を一枚ずつ把持して移動する。把持機構180は上下エアシリンダ170の駆動により、移動範囲の上端から下端に移動する。脚部182は、足部183が布105に当接した時の力により、支持部181に対して上側に相対移動する。把持部184は、布105に先端部188が当接した時の力により、捩りバネの付勢力に抗して回動する。該時、把持部184の先端部188は足部183に近接し、布105の一部分を足部183との間に挟む。保持機構は、脚部182を保持する位置を、支持部181に対して上側に相対移動した位置に切り替える。次に、把持機構180は上下エアシリンダ170の駆動により、移動範囲の下端から上端に移動する。以上により、布把持装置150は布105を布箱102から取り出す。
把持機構180はエアシリンダ162の駆動により、上側から見て時計回り方向に移動する。次に、把持機構180は上下エアシリンダ170の駆動により、移動範囲の上端から下端に移動する。把持機構180が移動範囲の下端に到達した時、足部183は布105を介して窓部101と接触する。該時、保持機構は、脚部182を保持する位置を、支持部181に対して下端に相対移動した位置に切り替える。次に、把持機構180はエアシリンダ162の駆動により、移動範囲の下端から上端に移動する。該時、把持部184の先端部188は、捩りバネの付勢力に応じて足部183から離隔し、布105を離す。布105は窓部101の第二位置に載置する。以上により、布105の第一位置から第二位置迄の移動が完了する。
<動作概要(布105の第二位置から第三位置への移動、撮影部117による撮影)>
図4、図9を参照し、移動機構120と吸着機構130により、布105を第二位置から第三位置に移動してミシン1に受け渡す動作を説明する。第一腕部132と第二腕部133は、第一駆動モータ121と第二駆動モータ122の駆動により回動する。該時、吸着機構130の吸着面136は窓部101上方に移動する。次に、吸着面136は第三駆動モータ123の駆動により、移動範囲の下端に移動する。吸着面136は、帯電装置135の駆動により静電気を帯びる。第二位置にある布105は吸着面136に吸着する。吸着面136は第三駆動モータ123の駆動により、布105を吸着した状態で移動範囲の上端に移動する。
移動装置100の撮影部117は窓部101を介して、吸着面136に吸着した布105を含む撮影領域を撮影する。該時、吸着面136に吸着した布105が撮影領域の中心に在るように、吸着機構130は布105を吸着する。PC200のCPU201は、撮影部117により撮影した撮影画像のデータを取得する。CPU201は、後述のメイン処理(図10参照)を実行し、吸着面136に吸着した布105の位置を検出する。
CPU201は、検出した布105の位置に応じ、流通板142の第三位置に布105を載置する為に必要な第一駆動モータ121と第二駆動モータ122の駆動条件を算出する。第一駆動モータ121と第二駆動モータ122は、PC200が算出した駆動条件で駆動し、第一腕部132と第二腕部133を回動する。これにより、吸着面136は第三位置の上方位置迄移動する。次に、吸着面136は第三駆動モータ123の駆動により、布105を吸着した状態で移動範囲の下端に移動する。次に、帯電装置135は駆動を停止する。布105は吸着面136から離れ、PC200により特定した第三位置に載置する。吸引バルブ145は吸引機構140の駆動により、エアを吸引する。該時、第三位置に載置した布105は流通板142に保持する。
<動作概要(布105の第三位置から第四位置への移動、ミシン1による縫製動作)>
図2、図3を参照し、ミシン1の縫製動作の概要を説明する。吸引バルブ145は吸引機構140の駆動により、エアの吸引を停止する。該時、第三位置に載置した布105は移動可能となる。押え板74はエアシリンダ72の駆動により、移動範囲の左端から右端に移動する。次に、押え板74はエアシリンダ69の駆動により、移動範囲の下端に移動する。押え板74は、第三位置にある布105を流通板142との間に挟み保持する。次に、押え腕65は、X軸モータ32とY軸モータ34の駆動により、第三位置から針穴13上の第四位置に布105を移動する。次に、ミシンモータ31、X軸モータ32、Y軸モータ34は夫々駆動する。水平動機構6は布105を前後方向と左右方向とに移動し、針棒10と垂直釜は同期駆動する。縫製機構8は縫針11で布105に縫製する。ミシン1は布105に所定の縫目を形成する。縫目が布105に形成した後、押え板74はエアシリンダ72の駆動により、移動範囲の左端に移動する。押え板74はエアシリンダ69の駆動により、移動範囲の上端に移動して布105から離れる。以上により、ミシン1の縫製動作は終了する。
<メイン処理>
図10から図19を参照し、メイン処理を説明する。CPU201は、布105を第三位置から第四位置に移動する過程で、吸着面136に布105が吸着した状態で移動装置100が撮影部117による撮影を開始した時、記憶装置206に記憶したプログラムを実行することでメイン処理を開始する。
CPU201は、撮影部117が撮影により生成した撮影画像のデータを、通信I/F210を介して移動装置100から取得する(S1)。図16(A)は、撮影画像Gの一例を示す。図16(A)における上側、下側、左側、右側を、夫々、撮影画像Gの上側、下側、左側、右側と定義する。撮影画像Gは、帯電装置135の吸着面136、吸着面136に吸着した布105を少なくとも含む。撮影部117は、補助板5に対して撮影部117と反対側にある吸着面136を、円形の窓部101を介して撮影する。故に、撮影画像Gのうち吸着面136及び布105を含む吸着オブジェクトG1の周端部は、窓部101の形状と同じ円形になる。吸着オブジェクトG1は、布105に対応する中心領域G11と、中心領域G11の周囲を囲む環状の領域であって吸着面136に対応する環状領域G12を有する。尚、不要オブジェクトG2、G3は、補助板5に付着した汚れ等に対応し、夫々、吸着面136と同じ色を有する。以下では、説明を容易化する為、布105が矩形状を有することを前提とする。
図10に示すように、CPU201は、撮影画像Gのデータからノイズを除去する(S11)。具体的には、CPU201は、布105を一様なオブジェクトとして認識する為、撮影画像Gのデータに平滑化フィルタを適用する。該処理を実行する理由は、撮影画像Gにおいて布105表面の凹凸の影響を抑制することにより、後述の画像処理の精度を高める為である。CPU201はノイズ除去後、撮影画像Gを二値化する為に第一処理(図11参照)を実行する(S13)。
図11を参照し、第一処理を説明する。CPU201は、入力部207に対する操作に基づき、吸着面136の色を取得する(S21)。例えばCPU201は、HSV色空間における色相、彩度、明度の夫々の上下限値で指定する色範囲を取得してもよい。又例えば、CPU201は、白、黒、カラー等の複数の選択肢の中から使用者が選択した色を取得してもよい。CPU201は、撮影画像Gの画素を1つ選択する(S23)。CPU201は、選択した画素の色が、S21の処理により取得した吸着面136の色と一致するか判定する(S25)。尚、CPU201は、S21の処理により色範囲を取得した時、該色範囲が画素の色を含むか否かに応じ、画素の色が吸着面136の色と一致するか判定する。CPU201は、選択した画素の色が吸着面136の色と一致すると判定した時(S25:YES)、選択した画素を黒色に変換する(S27)。CPU201は、処理をS31に進める。CPU201は、選択した画素の色が吸着面136の色と一致しないと判定した時(S25:NO)、選択した画素を白色に変換する(S29)。CPU201は、処理をS31に進める。
CPU201は、S23の処理により撮影画像Gの全ての画素を選択したか判定する(S31)。CPU201は、選択していない画素が撮影画像Gに残っていると判定した時(S31:NO)、処理をS23に戻す。CPU201は、撮影画像Gのうち選択していない画素を次に選択し(S23)、S25〜S29の処理を繰り返す。CPU201は、撮影画像Gの全ての画素を選択したと判定した時(S31:YES)、第一処理を終了してメイン処理(図10参照)に処理を戻す。
図16(B)は、第一処理による二値化後の撮影画像Gを示す。第一処理において吸着面136と一致する色の画素を黒色に変換している為、黒色の画素で示す領域は、吸着面136に対応する領域の候補(「候補領域」という。)に対応する。尚、二値化後の撮影画像Gは、吸着オブジェクトG1に対応する候補領域C1の他に、不要オブジェクトG2、G3に対応する候補領域C2、C3を含む。以下記載において、二値化後の撮影画像Gを単に撮影画像Gと称す。
図10に示すように、CPU201は、第一処理(S13)の処理の終了後、撮影画像Gに基づき、候補領域C1〜C3の夫々のうち境界部分にある画素(「輪郭画素」と称す)を、輪郭追跡により特定する(S15)。輪郭追跡は、二値化画像において黒画素の連結部分を追跡することにより環状の境界部分を求める周知のアルゴリズムである。以下、輪郭画素により定まる環状の位置を「輪郭位置」と称す。CPU201は更に、輪郭追跡により特定した各候補領域C1〜C3のそれぞれの輪郭画素に対し、輪郭位置毎に識別番号(「輪郭番号」と称す)を対応付ける(S15)。例えば図17に示すように、CPU201は、候補領域C2の外側に沿った輪郭位置にある輪郭画素に輪郭番号「1」を対応付ける。CPU201は、候補領域C1の外側に沿った輪郭位置にある輪郭画素に輪郭番号「2」を対応付け、内側に沿った輪郭位置にある輪郭画素に輪郭番号「3」を対応付ける。CPU201は、候補領域C3の外側に沿った輪郭位置にある輪郭画素に輪郭番号「4」を対応付ける。
図10に示すように、CPU201は、輪郭追跡の実行及び輪郭番号の対応付け(S15)の後、布105の位置を特定する為に第二処理を実行する(S17)。図12を参照し、第二処理を説明する。CPU201は、第二処理において、作成処理(S41)、決定処理(S43)、判定処理(S45)を順番に実行する。
図13を参照し、作成処理を説明する。CPU201は、撮影画像Gの中心近傍の点を開始点Psとして決定する(S51)。図17に示すように、本実施形態においてCPU201は、撮影画像Gの中心点を開始点Psとして決定する。尚、開始点Psの位置は撮影画像Gの中心点に限定されず、撮影画像Gの中心近傍の何れかの点であればよい。図13に示すように、CPU201は、開始点Psの決定後、開始点Psから上下左右の4方向のうち何れかの方向を、探索方向として選択する(S53)。尚、探索方向は、上下左右の何れかの方向に限定されず、他の方向でもよい。例えば探索方向は、開始点Psから、撮影画像Gの四隅の何れかに向かう方向でもよい。探索方向は4方向に限定されず、2、3、5以上の方向であってもよい。CPU201は、S51の処理により決定した開始点Psから、S53の処理により選択した探索方向に延びる線分(「放射線分R」という。)を定義し、更に、定義した放射線分と撮影画像Gの周端部とが交差する点を終了点Peとして決定する(S55)。
図17に示すように、CPU201は、S53の処理により探索方向として上方向を選択した時、開始点Psから上方向に延びる放射線分R1と撮影画像Gの上端部の左右方向中央の点を、終了点Pe1として決定する。CPU201は、S53の処理により探索方向として右方向を選択した時、開始点Psから右方向に延びる放射線分R2と撮影画像Gの右端部の上下方向中央の点を、終了点Pe2として決定する。CPU201は、S53の処理により探索方向として下方向を選択した時、開始点Psから下方向に延びる放射線分R3と撮影画像Gの下端部の左右方向中央の点を、終了点Pe3として決定する。CPU201は、S53の処理により探索方向として左方向を選択した時、開始点Psから左方向に延びる放射線分R4と撮影画像Gの左端部の上下方向中央の点を、終了点Pe4として決定する。該時、放射線分R1〜R4は、開始点Psから放射状に延びる。
図13に示すように、CPU201は、放射線分Rと重なる位置にある画素を開始点Psから終了点Pe迄順番に選択し、輪郭画素を探索する(S57)。CPU201は、探索の過程で輪郭画素を選択した時、選択した輪郭画素に対応する輪郭番号を取得する(S57)。CPU201は、取得した輪郭番号を探索方向に対応付けて、記憶装置206に記憶したテーブル206A(図18(A)参照)に格納する(S59)。CPU201は、処理をS61に進める。
例えばCPU201は、S53の処理により探索方向として上方向を選択した時、図17に示すように、放射線分R1と重なる位置にある画素を開始点Psから終了点Pe1迄順番に選択する。該過程で、CPU201は、輪郭番号「3」の輪郭画素を選択し、次いで、輪郭番号「2」の輪郭画素を選択する。該時、CPU201は、輪郭番号「3」「2」を取得する(S57)。図18(A)に示すように、CPU201は、探索方向「上」に輪郭番号「3」「2」を対応付けてテーブル206Aに格納する(S59)。
図13に示すように、CPU201は、S53の処理により上下左右の全ての方向を探索方向として選択したか判定する(S61)。CPU201は、選択していない方向が残存する時(S61:NO)、処理をS51に戻す。CPU201は、開始点Psを決定し(S51)、選択していない方向の何れかを探索方向として選択し(S53)、開始点Ps及び探索方向に基づいて終了点Peを決定する(S55)。CPU201は、放射線分Rと重なる位置にある画素を開始点Psから終了点Pe迄順番に選択し、輪郭画素を探索する(S57)。CPU201は、探索の過程で輪郭画素を選択した時、選択した輪郭画素に対応する輪郭番号を取得し(S57)、テーブル206A(図18(A)参照)に格納する(S59)。
例えばCPU201は、1回目のS53の処理により探索方向として上方向を選択した後、2回目のS53の処理により探索方向として右方向を選択した時、図17に示すように、放射線分R2と重なる位置にある画素を開始点Psから終了点Pe2迄順番に選択する。該過程で、CPU201は、輪郭番号「3」「2」「4」「4」の輪郭画素を順番に選択する。該時、CPU201は、輪郭番号「3」「2」「4」を取得する(S57)。図18(A)に示すように、CPU201は、探索方向「右」に輪郭番号「3」「2」「4」を対応付けてテーブル206Aに格納する(S59)。即ち、CPU201は、共通する輪郭番号(例えば、輪郭番号「4」)の輪郭画素を2回以上選択した時でも、テーブル206Aには輪郭番号を1つ格納する。
図13に示すように、CPU201は、S53の処理により上下左右の全ての方向を探索方向として選択した時(S61:YES)、処理をS63に進める。該時、図18(A)に示すように、テーブル206Aは、探索方向「上」に対応する輪郭番号「3」「2」、探索方向「右」に対応する輪郭番号「3」「2」「4」、探索方向「下」に対応する輪郭番号「3」「2」、探索方向「左」に対応する輪郭番号「3」「2」を格納する。
図13に示すように、CPU201は、テーブル206Aに基づき、輪郭番号毎の累積度数を算出する(S63)。具体的には、CPU201は、図18(A)に示すテーブル206Aにおいて、輪郭番号「1」の累積度数「0」、輪郭番号「2」の累積度数「4」、輪郭番号「3」の累積度数「4」、輪郭番号「4」の累積度数「1」を算出する。図18(B)は、説明を容易化する為、算出した累積度数をヒストグラムで示す。図13に示すように、CPU201は作成処理を終了し、処理を第二処理(図12参照)に戻す。
図14を参照し、決定処理を説明する。CPU201は、S63(図13参照)の処理により算出した累積度数を、輪郭番号毎に選択する(S71)。CPU201は、選択した累積度数が、探索方向(上方向、右方向、下方向、左方向)の総数である「4」と一致するか判定する(S73)。CPU201は、選択した累積度数が「4」であると判定した時(S73:YES)、処理をS75に進める。CPU201は、累積度数が「4」となる輪郭番号に対応する輪郭位置を、吸着面136と布105との境界位置の候補(「候補輪郭位置」と称す)として特定する(S75)。即ち、CPU201は、輪郭位置が放射線分R1〜R4の全てと重なる時、該輪郭位置を候補輪郭位置として特定する。CPU201は、処理をS77に進める。CPU201は、累積度数が「4」でないと判定した時(S73:NO)、処理をS77に進める。
CPU201は、S71の処理により全ての輪郭番号毎に累積度数を選択したか判定する(S77)。CPU201は、選択していない輪郭番号に対応する累積度数が残存する時(S77:NO)、処理をS71に戻す。CPU201は、選択していない輪郭番号の何れかに対応する累積度数を選択し(S71)、S73、S75の処理を繰り返す。CPU201は、全ての輪郭番号毎に累積度数を選択したと判定した時(S77:YES)、決定処理を終了し、処理を第二処理(図12参照)に戻す。
例えば図18(B)に示すように、CPU201は、輪郭番号「2」「3」の累積度数が「4」である為(S73:YES)、輪郭番号「2」「3」に対応する輪郭位置(図17参照)を候補輪郭位置として特定する(S75)。CPU201は、輪郭番号「1」の累積度数は「0」であり、輪郭番号「4」の累積度数は「1」である為、(S73:NO)、輪郭番号「1」「4」に対応する輪郭位置(図17参照)、即ち、不要オブジェクトG2、G3に対応する輪郭位置を候補輪郭位置として特定しない。
図15を参照し、判定処理を説明する。CPU201は、決定処理(図14参照)により特定した候補輪郭位置に対応する輪郭番号の何れかを選択する(S81)。例えば図17、図18に示す例の場合、CPU201は輪郭番号「2」「3」の何れかを選択する。CPU201は、撮影画像Gの中心近傍の何れかの点を開始点Prとして決定する(S83)。本実施形態においてCPU201は、作成処理(図13参照)のS51の処理により決定した開始点Psと同じ位置、即ち、撮影画像Gの中心点を開始点Prとして決定する。尚、開始点Prの位置は、開始点Psと異なる点でもよい。CPU201は、S81の処理により決定した開始点Prから何れかの方向に延びる線分Tを定義し、更に、定義した線分Tと撮影画像Gの周端部とが交差する点を終了点Pfとして決定する(S85)。図19に示すように、本実施形態においてCPU201は、開始点Prから右方向に延びる線分Tを定義して終了点Pfを決定する。尚、終了点Pfを決定する時に定義する線分の延びる方向は、右方向に限定されず、上方向、下方向、左方向の何れかの方向でもよいし、開始点Prから、撮影画像Gの四隅の何れかに向かう方向でもよい。
図15に示すように、CPU201は、線分Tと重なる位置にある画素を開始点Prから終了点Pf迄順番に選択し、S81の処理により選択した輪郭番号の輪郭画素を探索する(S87)。CPU201は、探索の過程で輪郭画素を選択した時、選択した輪郭画素を注目画素P(0)として決定し、注目画素P(0)が黒色か白色かを示す情報(「色情報」と称す)をRAM203に記憶する(S89)。CPU201は、注目画素P(0)に対して開始点Pr側に隣接する画素を、注目画素P(−1)として決定し、注目画素P(−1)の色情報をRAM203に記憶する(S91)。CPU201は、注目画素P(0)に対して終了点Pf側に隣接する画素を、注目画素P(1)として決定し、注目画素P(1)の色情報をRAM203に記憶する(S93)。CPU201は、処理をS95に進める。
尚、注目画素P(−1)、P(0)、P(1)(総称して「注目画素P」と称す)の色情報が黒色を示す時、注目画素Pの二値化前の色は、S21(図11参照)の処理により取得した吸着面136の色と同一である。注目画素Pの色情報が白色を示す時、注目画素Pの二値化前の色は、S21(図11参照)の処理により取得した吸着面136の色と異なる。
CPU201は、注目画素P(0)、P(1)の色が吸着面136の色と同一であり、且つ、注目画素P(−1)の色が吸着面136と異なるか判定する(S95)。CPU201は、注目画素P(0)、P(1)の色情報が黒色を示し、且つ、注目画素P(−1)の色情報が白色を示す時、注目画素P(0)、P(1)の色が吸着面136の色と同一であり、且つ、注目画素P(−1)の色が吸着面136と異なると判定する(S95:YES)。該時、CPU201は、注目画素P(0)に対応する候補輪郭位置で囲まれた部分を、布105の位置として特定する(S97)。CPU201は、判定処理を終了し、処理を第二処理(図12参照)に戻す。
CPU201は、注目画素P(1)の色情報が白色を示すか、又は、注目画素P(−1)の色情報が黒色を示す時(S95:NO)、処理をS99に進める。CPU201は、決定処理(図14参照)により特定した候補輪郭位置に対応する輪郭番号の全てを、S81の処理により選択したか判定する(S99)。CPU201は、候補輪郭位置に対応する輪郭番号のうち、S81の処理により選択していない輪郭番号が残存する時(S99:NO)、処理をS81に戻す。CPU201は、選択していない輪郭番号の何れかを選択し(S81)、S83〜S95の処理を繰り返す。CPU201は、候補輪郭位置に対応する輪郭番号の全てを、S81の処理により選択したと判定した時(S99:YES)、判定処理を終了し、処理を第二処理(図12参照)に戻す。
例えば図19に示す例において、CPU201は、決定処理(図14参照)により特定した候補輪郭位置に対応する輪郭番号「2」「3」のうち「2」を選択する(S81)。CPU201は、開始点Pr、終了点Pfを決定する(S83、S85)。CPU201は、線分Tと重なる位置にある画素を開始点Prから終了点Pf迄順番に選択し、輪郭番号「2」の輪郭画素を探索する(S87)。CPU201は、輪郭番号「2」の輪郭画素を選択した時、選択した輪郭画素を注目画素P2(0)として決定し、黒色を示す色情報をRAM203に記憶する(S89)。CPU201は、注目画素P2(0)に対して開始点Pr側に隣接する注目画素P2(−1)を決定し、黒色を示す色情報をRAM203に記憶する(S91)。CPU201は、注目画素P2(0)に対して終了点Pf側に隣接する注目画素P2(1)を決定し、白色を示す色情報をRAM203に記憶する(S93)。CPU201は、注目画素P2(1)の色情報が白色を示し、且つ、注目画素P(−1)の色情報が黒色を示す為(S95:NO)、注目画素P2(0)に対応する候補輪郭位置で囲まれた部分を、布105の位置として特定しない。CPU201は、S81の処理により選択していない輪郭番号「3」が残存する為(S99:NO)、処理をS81に戻す。
CPU201は、候補輪郭位置に対応する輪郭番号「2」「3」のうち「3」を選択する(S81)。CPU201は、開始点Pr、終了点Pfを決定する(S83、S85)。CPU201は、線分Tと重なる位置にある画素を開始点Prから終了点Pf迄順番に選択し、輪郭番号「3」の輪郭画素を探索する(S87)。CPU201は、輪郭番号「3」輪郭画素を選択した時、選択した輪郭画素を注目画素P3(0)として決定し、黒色を示す色情報をRAM203に記憶する(S89)。CPU201は、注目画素P3(0)に対して開始点Pr側に隣接する注目画素P3(−1)を決定し、白色を示す色情報をRAM203に記憶する(S91)。CPU201は、注目画素P2(0)に対して終了点Pf側に隣接する注目画素P3(1)を決定し、黒色を示す色情報をRAM203に記憶する(S93)。CPU201は、注目画素P3(0)、P3(1)の色情報が黒色を示し、且つ、注目画素P3(−1)の色情報が白色を示す為、注目画素P3(0)、P3(1)の色が吸着面136の色と同一であり、且つ、注目画素P3(−1)の色が吸着面136と異なると判定する(S95:YES)。該時、CPU201は、注目画素P3(0)に対応する輪郭番号「3」の候補輪郭位置で囲まれた部分を、布105の位置として特定する(S97)。
図12に示すように、CPU201は、判定処理(S45)の終了後、処理をメイン処理(図10参照)に戻す。図10に示すように、CPU201は、第二処理(S17)の終了後、第二処理によりにより特定した布105の位置に基づき、流通板142の第三位置に布105を載置する為に必要な第一駆動モータ121と第二駆動モータ122の駆動条件を算出する(S19)。CPU201は、算出した駆動条件を、通信I/F210を介して移動装置100に送信する。CPU201は、メイン処理を終了する。尚、移動装置100のCPU111は、PC200から受信した駆動条件で第一駆動モータ121と第二駆動モータ122を駆動し、布105を第三位置に移動する。
<本実施形態の主たる作用、効果>
例えば、従来のパターンマッチングにより布105の位置を検出する時、布105が網目を有する場合、網目により相関性が悪化する可能性がある。該理由は、布105によって網目模様に個体差があり、撮影部117により撮影した撮影画像Gのうち布105の領域に現れる網目模様の位置、布105と吸着面136の境界部分に現れる網目に基づく凹凸によって布105を認識できない、又は認識したい位置からずれが発生することがある為である。これに対し、本実施形態においてPC200は、撮影部117が撮影した撮影画像Gに基づき、吸着面136に対応する領域の輪郭位置を輪郭追跡によって特定する(S15)。CPU201は、輪郭追跡によって検出した輪郭位置に基づき、吸着機構130の吸着面136に吸着した布105の位置を検出する(S17)。故に、PC200は、パターンマッチングを実行せずに布105の位置を精度良く検出できる。更にPC200は、処理量の大きいパターンマッチングを実行しない為、布105の位置を検出する時の処理負荷を軽減できる。
CPU201は、特定した布105の位置に基づき、流通板142の第三位置に布105を載置する為に必要な第一駆動モータ121と第二駆動モータ122の駆動条件を算出する(S19)。移動装置100のCPU111は、PC200が算出した駆動条件で第一駆動モータ121と第二駆動モータ122を駆動し、布105を第三位置に移動する。故に、移動装置100は、吸着面136に吸着した布105の位置が変化した時でも、所定の第三位置に布105を安定的に移動できる。該時、ミシン1は、第三位置から針板12上の針穴13上方である第四位置に布105を移動して縫製を実行する時、布105の所定位置に縫製を実行できる。
CPU201は、入力部207に対する操作に基づき、吸着面136の色を取得する(S21)。CPU201は、取得した吸着面136の色と一致する撮影画像Gの画素の色を黒色に変換し(S27)。一致しない撮影画像Gの画素の色を白色に変換する(S29)。これにより、CPU201は二値化処理を実行する。故に、PC200は、取得した吸着面136の色に基づき、撮影画像Gのうち吸着面136に対応する候補領域C1を精度良く特定できる。又、縫製システム300の使用者は、布105の色と相違する吸着面136を帯電装置135に装着することにより、布105と吸着面136との夫々の色が常に相違する状態とすることができる。該時、使用者は該吸着面136の色を入力部207に入力する為、CPU201は、撮影画像Gのうち吸着面136に対応する候補領域C1を、布105の領域と区別して精度良く特定できる。
吸着面136に対応する候補領域C1は、布105を囲んだ環状(閉区間)となる。故に、CPU201は、放射線分R1〜R4の全てと重なる輪郭位置を、環状の輪郭位置として特定する(S41、S43)。該時、CPU201は、吸着面136に対応する候補領域C1の輪郭位置(つまり、輪郭番号「2」「3」の輪郭位置)を、不要オブジェクトG2、G3に対応する候補領域C2、C3の輪郭位置(つまり、輪郭番号「1」「4」の輪郭位置)と区別できる。故に、CPU201は、吸着面136に対応する候補領域C1の輪郭位置から、布105の位置を精度良く検出できる。
撮影画像Gの吸着オブジェクトG1は、布105に対応する中心領域G11と、中心領域G11の周囲を囲む吸着面136に対応する環状領域G12を含む。CPU201は、環状領域G12を候補領域として特定し(S13)、輪郭追跡により輪郭位置を特定する(S15)。CPU201は、環状領域G12の外側に沿った輪郭位置(輪郭番号「2」)と、内側に沿った輪郭位置(輪郭番号「3」)を夫々、候補輪郭位置として特定する(S43)。CPU201は、線分Tに基づいて注目画素P(0)、P(−1)、P(1)を特定する(S89、S91、S93)。注目画素P(0)、P(1)の色が吸着面136の色と同一であり、且つ、注目画素P(−1)の色が吸着面136と異なる時、注目画素P(0)は、環状領域G12の内側に沿った候補輪郭位置に対応する。該候補輪郭位置は、環状領域G12と、環状領域G12が囲む中心領域G11との境界位置を示し、布105の位置に対応する。故に、CPU201は、該注目画素P(0)に対応する候補輪郭位置で囲まれた部分を、布105の位置として特定する(S97)。これによりCPU201は、中心領域G11を布105の位置として特定できる為、布105の位置を精度良く検出できる。
<変形例>
本発明は上記実施形態に限らない。上記メイン処理は、移動装置100のCPU111により実行されてもよい。ミシン1のCPU51、移動装置100のCPU111、PC200のCPU201の代わりに、縫製システム300が備える共通のCPUを設けてもよい。CPU51、111、201が実行する各処理を、共通のCPUが実行してもよい。吸着機構130により第三位置に載置された布105を、ミシン1以外の機器により加工してもよい。該時、ミシン1の代わりに布105を加工する加工装置を設けてもよい。加工装置の具体例として、布を貼り合わせる接着装置、布を切断する切断装置等がある。吸着機構130は、静電気以外の力で吸着面136に布105を吸着してもよい。例えば吸着機構130は、吸着面136に設けた孔からエアを吸引することで、吸着面136に布105を吸着してもよい。又例えば吸着機構130は、一時的な接着が可能な接着剤により吸着面136に布105を吸着してもよい。窓部101の形状は円形に限らず、多角形であってもよい。該時、吸着オブジェクトG1の形状も多角形となる。
CPU201は、入力部207に対する操作内容に基づき吸着面136の色を取得する(S21)代わりに、ROM202に予め記憶した吸着面136の色を取得してもよい。CPU201は、吸着面136に付された模様等を画像処理により認識し、吸着面136に対応する部分として特定してもよい。
CPU201は、注目画素P(0)、P(1)の色が吸着面136の色と同一であり、且つ、注目画素P(−1)の色が吸着面136と異なると判定した時(S95:YES)、注目画素P(−1)に対応する候補輪郭位置で示す部分を、布105の位置として特定してもよい(S97)。
<その他>
PC200は本発明の「検出装置」の一例である。吸着機構130は本発明の「保持部」の一例である。吸着面136は本発明の「保持面」の一例である。布105は本発明の「対象物」の一例である。ミシン1は本発明の「加工装置」の一例である。移動装置100は本発明の「保持装置」の一例である。S13の処理を行うCPU201は本発明の「第一特定手段」の一例である。S15の処理を行うCPU201は本発明の「第二特定手段」の一例である。S17の処理を行うCPU201は本発明の「第三特定手段」の一例である。S21の処理を行うCPU201は本発明の「取得手段」の一例である。S27の処理を行うCPU201は本発明の「候補領域特定手段」の一例である。S41、S43の処理を行うCPU201は本発明の「候補輪郭特定手段」の一例である。S45の処理を行うCPU201は本発明の「対象物特定手段」の一例である。開始点Psは本発明の「第一開始点」の一例である。開始点Prは本発明の「第二開始点」の一例である。S13の処理は本発明の「第一特定ステップ」の一例である。S15の処理は本発明の「第二特定ステップ」の一例である。S17の処理は本発明の「第三特定ステップ」の一例である。
1 :ミシン
100 :移動装置
105 :布
117 :撮影部
130 :吸着機構
136 :吸着面
200 :PC
201 :CPU

Claims (6)

  1. 特定の保持面の内側に対象物を保持して加工装置に受け渡す保持部と、
    前記保持面と、前記保持面に保持した前記対象物とを少なくとも含む所定の撮影領域を撮影可能な撮影部と
    を備えた保持装置に接続し、前記撮影部が撮影した撮影画像に基づき前記保持装置が前記保持部により保持した前記対象物の位置を検出する検出装置であって、
    前記撮影部が撮影した撮影画像から、前記保持面に対応する領域の候補を候補領域として特定する第一特定手段と、
    前記第一特定手段により特定した前記候補領域の輪郭位置を、輪郭追跡により特定する第二特定手段と、
    前記第二特定手段によって特定した前記輪郭位置に基づき、前記対象物の位置を特定する第三特定手段と
    を備えたことを特徴とする検出装置。
  2. 前記第一特定手段は、
    前記保持面の色を取得する取得手段と、
    前記撮影画像のうち、前記取得手段により取得した前記保持面の色の領域を、前記候補領域として特定する候補領域特定手段と
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の検出装置。
  3. 前記第三特定手段は、
    前記撮影画像の中心近傍の第一開始点から、前記撮影画像の周端部に向けて放射状に延びる複数の放射線分の全てと重なる前記輪郭位置を、前記対象物と前記保持面との境界の候補である候補輪郭位置として特定する候補輪郭特定手段と、
    前記候補輪郭特定手段により特定された前記候補輪郭位置に基づき、前記対象物の位置を特定する対象物特定手段と
    を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の検出装置。
  4. 前記対象物特定手段は、
    前記撮影画像の中心近傍の第二開始点から、前記撮影画像の周端部に向けて延びる線分と重なる前記候補輪郭位置に対し、前記第二開始点側の画素が前記保持面の色と相違し、且つ前記第二開始点と反対側の画素が前記保持面の色と一致する場合、前記候補輪郭位置で囲まれた部分を前記対象物の位置として特定することを特徴とする請求項3に記載の検出装置。
  5. 前記撮影画像は、前記対象物に対応する中心領域と、前記中心領域の周囲を囲む前記保持面に対応する環状領域とを有し、
    前記第一特定手段は、前記環状領域を少なくとも含む前記候補領域を特定し、
    前記第二特定手段は、前記環状領域の前記輪郭位置を、輪郭追跡により特定し、
    前記第三特定手段は、前記環状領域の前記輪郭位置に基づき、前記中心領域の位置を前記対象物の位置として特定することを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の検出装置。
  6. 特定の保持面の内側に対象物を保持して加工装置に受け渡す保持部と、
    前記保持面と、前記保持面に保持した前記対象物とを少なくとも含む所定の撮影領域を、撮影可能な撮影部と
    を備えた保持装置に接続し、前記撮影部が撮影した撮影画像に基づき前記保持装置が前記保持部により保持した前記対象物の位置を検出する検出装置が実行する検出方法であって、
    前記撮影部が撮影した撮影画像から、前記保持面に対応する領域の候補を候補領域として特定する第一特定ステップと、
    前記第一特定ステップにより特定した前記候補領域の輪郭位置を、輪郭追跡により特定する第二特定ステップと、
    前記第二特定ステップによって特定した前記輪郭位置に基づき、前記対象物の位置を特定する第三特定ステップと
    を備えたことを特徴とする検出方法。
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