JP2019011846A - クランプ構造 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、複数の径を備える複数のハーネスを保持できるクランプ構造を提供することを目的とする。
また、上記発明において、前記係合部(5、25)は波形状を備えても良い。
また、上記発明において、前記壁部(4)に設けられる前記係合部(5、25)の対向する波形状は同形状としても良い。
また、上記発明において、前記壁部(4)に設けられる前記係合部(25)の波形状の振幅は他端(25b)側に行くに連れて小さくしても良い。
また、上記発明において、前記一対の壁部(42、43)の一端(42a、43a)部内壁には凹部(42c、43c)が形成されても良い。
また、上記発明において、前記一対の壁部(42、43)の内壁は他端(42b、43b)に向かうにつれ幅狭になっても良い。
また、上記発明において、前記係合部は一端側でそれぞれ前記壁部の端部に支持され、他端側で閉塞部に支持されても良い。この構成によれば、壁部全体を大きく弾性変形させなくても、係合部だけを弾性変形させて、壁部内のハーネスの位置を調整し易くできる。
また、上記発明において、前記壁部に設けられる前記係合部の対向する波形状は同形状としても良い。この構成によれば、同形状の波形状でハーネスを挟んで位置決めし易くなっている。
また、上記発明において、前記壁部に設けられる前記係合部の波形状の振幅は他端側に行くに連れて小さくしても良い。この構成によれば、ハーネスの径に応じた波形状の位置にハーネスを配置して位置決めし易くなっている。
また、上記発明において、前記一対の壁部の一端部内壁には凹部が形成されても良い。この構成によれば、凹部に最大径のハーネスを保持して、凹部から最大径のハーネスが移動し難くできる。
また、上記発明において、前記一対の壁部の内壁は他端に向かうにつれ幅狭になっても良い。この構成によれば、ハーネスの径に応じた間隔となる位置で、一対の壁部により、ハーネスを挟んで位置決め可能である。
図1は、鞍乗り型車両100の正面図である。
この鞍乗り型車両100は、乗員から見て、ハンドル101の右側部分に、スロットルグリップ102と前輪ブレーキレバー103とが設けられている。また、ハンドル101の左側には、左グリップ105と連動ブレーキレバー106とが設けられている。
スロットルグリップ102の操作は、スロットルケーブル14を介して図示しないキャブレターに伝達される。スロットルケーブル14は、ステアリング軸104に沿って下方に延びている。また、前輪ブレーキレバー103には、前輪ブレーキホース15が接続されている。前輪ブレーキホース15は、ステアリング軸104に沿って下方に延び、図示しない前輪ブレーキに接続されている。
ハンドル101の左右方向中央部には、メーターユニット107が配置されている。メーターユニット107からは、車速検出用のメーターケーブル12や、バッテリ(不図示)につながるハーネス11がステアリング軸104に沿って下方に延びている。
クランプ1は、複数のハーネス11〜15を保持するための一対の壁部4を備えている。複数のハーネスは、スロットルケーブル14、前輪ブレーキホース15、連動ブレーキケーブル13、車速検出用のメーターケーブル12、バッテリ(不図示)につながるハーネス11である。
一対の壁部4は、一端4aを開放部4cにより開放し、他端4bを基部3(閉塞部)により閉塞している。クランプ1は、一対の壁部4からなるハウジング2で構成される。一対の壁部4は、ほぼ同一の構造であり、それぞれ外側のフレーム6と、内側の係合部5とにより構成されている。
内側(フレーム6の対向面4d側)の係合部5は波形フレームであり、開放部4c側に入口凹所5cを有し、基部3に向けて複数の凹所(本実施形態においては5個の凹所5d〜5h)を備えている。一対の係合部5の間には、一対の凹所5d〜5hで囲まれた複数の空間(本実施形態においては5個の空間S1〜S5)が形成される。
係合部5の波形状はハウジング2の中心線L1に対して対称に形成されている。係合部5の波形状は、凹所5c〜5hの位置に応じて、中心線L1に対して離間する山Aと、中心線L1に接近する谷Bとで構成されている。よって、係合部5は、山Aと山Aで挟まれる位置では幅広であり、谷Bと谷Bで挟まれる位置では幅狭である。
この波形状は、一端5a側の開放部4cでは、山Aに設定されており幅広である。また、他端5b側の基部3では、谷Bに設定されており幅狭となるようにして閉じている。
最大径のハーネス15はハウジング2の係合部5に強く挟まれるため外れ難く、保持空間Cに配置された他のハーネス11〜14も外れ難くなっている。クランプ1により、径の異なる複数のハーネス11〜15が一つに纏められる。なお、最大径のハーネス15以外のハーネス11〜14は、係合部5に挟まれて弾性力を受けていることが望ましいが、最大径のハーネス15以外のハーネス11〜14については係合部5との間に隙間が生じていても良い。
この場合には、本実施形態のクランプ1で径の小さい方の4つのハーネス11〜14を、一対の係合部5と一端4a側のハーネス15で形成する奥側の空間C(空間S2〜S5)に挟み、最後に、最大径のハーネス15を挟む。
この構成により、奥側の空間Cのハーネス11〜14は、一対の係合部5と最大径のハーネス15とにより挟まれ、最大径のハーネス15は一対の係合部5の間に挟まれることでハーネス11〜15が纏められる。クランプ1で纏めることにより、鞍乗り型車両100のハーネス11〜15のバタツキやフラツキが抑制できる。
したがって、複数の径を備える複数のハーネス11〜15を保持できるクランプ構造を提供することができる。
第1実施形態のクランプ1では、係合部5、5は波形状を備える。したがって、係合部5、5に挟まれたハーネス11〜15を係合部5、5に沿って移動し難くでき、位置ずれを抑制できる。
第1実施形態のクランプ1では、壁部4、4に設けられる係合部5、5の対向する波形状は同形状である。したがって、係合部5、5の同形状の波形状の山A、Aでハーネス11〜15を挟んで位置決めし易くなっている。
図4は、第2実施形態のクランプ21を示す。
以降の説明では、第1実施形態で説明した構成要素と同一の構成要素については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
クランプ21は、第1実施形態の係合部5に代えて、係合部25を備える。第2実施形態の係合部25は、波形フレームであり、波形状の振幅が他端25b側に行くに連れて小さくされている。第2実施形態の振幅は、中心線L2に対する振れ幅として設定されており、他端25b側に行くに連れて小さくされている。すなわち、対向する山Aと山Aで挟まれる間隔A1〜A5は一端25a側ほど大きく、他端25b側ほど小さく形成されている(A1>A2>A3>A4>A5)。また、対向する谷Bと谷Bで挟まれる間隔B1〜B4も、一端25a側ほど大きく、他端25b側ほど小さく形成されている(B1>B2>B3>B4)。なお、開放部4cの山Aの間隔A0と谷Bの間隔B0とは、基部3側の間隔A5、B4とそれぞれ同様に形成されている(A0=A5、B0=B4)。基部3側の間隔B5は0となっており、閉じている。
図5は、第3実施形態のクランプ31を示す。
以降の説明では、第1実施形態で説明した構成要素と同一の構成に要素については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
第3実施形態のクランプ31は、一端34aを開放部34cにより開放し、他端34bを基部33(閉塞部)により閉塞している一対の壁部34を備える。クランプ31は、一対の壁部34からなるハウジング32で構成される。壁部34の対向面34dには、スポンジ35(第3実施形態の係合部)を備える。スポンジ35は、壁部34に対して弾性変形可能である。
図6は、第4実施形態のクランプ41を示す。
以降の説明では、第1実施形態で説明した構成要素と同一の構成要素については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
第4実施形態のクランプ41は、一対の板状の挟持部材42、43(壁部)を備える。挟持部材42、43(壁部)は、一端42a、43aから他端42b、43bに延びた形状をしている。挟持部材42、43の一端42a、43a側には、長手方向に対して直交方向に膨出し内面が内側に凹んだ凹部42c、43cが形成されている。凹部42c、43cには、凹部42c、43cから他端42b、43b側に延びる延伸部42d、43dが形成されている。延伸部42d、43dの他端42b、43b側には、摘み部42e、43eが形成されている。
ピボット軸44には、ねじりバネ45(付勢手段)が装着される。ねじりバネ45は、摘み部42e、43eを離間する方向に付勢し、ピボット軸44をはさんで反対側の凹部42c、43cを閉じ方向に接近させる。
第4実施形態のクランプ41では、摘み部42e、43eが摘ままれ、一端42a、43a側が開放される。一端42a、43a側が開放された場合、小径のハーネス411〜414から順に延伸部42d、43dに押し込むようにして挟まれる。最大径のハーネス415は、凹部42c、43cに挟まれる。最大径のハーネス415が凹部42c、43cに挟まれた場合、挟持部材42の一端42aと挟持部材43の一端43aとが離間し、一端42aと一端43aの間に形成される開放部44cは最大径のハーネス415で封鎖される。最大径のハーネス415とハウジング部46とにより閉じた保持空間C4を形成し、他のハーネス411〜414が保持空間C4に配置される。
第4実施形態のクランプ41では、一対の挟持部材42、43の一端42a、43a部内壁には、凹部42c、43cが形成される。したがって、凹部42c、43cに最大径のハーネス415を保持して、凹部42c、43cから最大径のハーネス415が移動し難くできる。
図8には、第5実施形態のクランプ51が示されている。図8には、図1、図4〜図6とは異なり、クランプ51が弾性変形した状態が示されている。
以降の説明では、第1実施形態および第3実施形態で説明した構成要素と同一の構成要素については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
第5実施形態のクランプ51は、第3実施形態のハウジング32に対応するハウジング52を備える。ハウジング52は、基部53と、壁部54(第一壁部54B、第二壁部54F)とを備える。壁部54の対向面54dには、スポンジ55(第5実施形態の係合部)が取り付けられている。スポンジ(緩衝材)55は、表面が波形状に形成されている。対向するスポンジ55の波形状は同形状に形成されている。スポンジ55の波形状により、スポンジ55に挟まれたハーネス513〜515が、スポンジ55に沿って移動し難くなっている。なお、ハーネス513〜515は第1実施形態のハーネス13〜15にそれぞれ対応する。
各実施形態において、クランプ1、21、31、41、51が挟むハーネス11〜15、411〜415、513〜515は全て異なる径の構成を説明したが、同径のハーネスが含まれていても良く、クランプ1〜51で挟む各ハーネス11〜15、411〜415、513〜515のうち、径が最大となるハーネス15、415、515を一端4a、34a、42a、43a、54aの開放部4c、34c、44c側で挟みさえすれば良い。
第1実施形態において、クランプ1が5つのハーネス11〜15を挟む構成を説明したが、例えば、クランプ1がハーネス11、13、14のみを挟む構成でも良い。同様に、第4実施形態において、クランプ41が5つのハーネス411〜415を挟む構成を説明したが、例えば、クランプ41がハーネス411、413、414のみを挟む構成でも良い。
2、22、32、46、52 ハウジング
3 閉塞部
4、34、42、43、54 壁部
4a、34a、42a、43a、54a 一端
4b、34b、54b 他端
4c、34c、44c 開放部
4d、34d、54d 対向面
5、25、35、55 係合部
11〜15、411〜415、513〜515 ハーネス
25b 他端
42a、43a 一端
42b、43b 他端
42c、43c 凹部
45 付勢手段
C、C2、C3、C4、C5 空間
Claims (9)
- 複数のハーネス(11〜15、411〜415、513〜515)を係止するクランプ構造において、
クランプ(1、21、31、41、51)は、一端(4a、34a、42a、43a、54a)を開放、他端(4b、34b、42b、43b、54b)を閉塞する一対の壁部(4、34、42、43、54)を備え、一端(4a、34a、42a、43a、54a)側に位置するハーネス(15、415、515)を一対の壁部(4、34、42、43、54)の間に弾性的に係合し、一対の壁部(4、34、42、43、54)と一端(4a、34a、42a、43a、54a)側のハーネス(15、415、515)で形成する空間(C、C2、C3、C4、C5)に他のハーネス(11〜14、411〜414、513、514)を配置することを特徴とするクランプ構造。 - 一対の壁部(4、34、54)にはハーネス(11〜15、513〜515)と係合する係合部(5、25、35、55)を備え、前記係合部(5、25、35、55)は一対の壁部(4、34、54)の対向面(4d、34d、54d)にそれぞれ設けられ、前記係合部(5、25、35、55)は前記壁部(4、34、54)との間で弾性関係にあることを特徴とする請求項1に記載のクランプ構造。
- 前記係合部(5、25)は一端(5a、25a)側でそれぞれ前記壁部(4)の端部(4a)に支持され、他端(5b、25b)側で閉塞部(3)に支持されることを特徴とする請求項2に記載のクランプ構造。
- 前記係合部(5、25)は波形状を備えることを特徴とする請求項3に記載のクランプ構造。
- 前記壁部(4)に設けられる前記係合部(5、25)の対向する波形状は同形状とすることを特徴とする請求項4に記載のクランプ構造。
- 前記壁部(4)に設けられる前記係合部(25)の波形状の振幅は他端(25b)側に行くに連れて小さくすることを特徴とする請求項5に記載のクランプ構造。
- 前記一対の壁部(42、43)は他端(42b、43b)側で揺動可能に係合しており、一対の壁部(42、43)は付勢手段(45)によって一端(42a、43a)を閉じ方向に付勢されることを特徴とする請求項1に記載のクランプ構造。
- 前記一対の壁部(42、43)の一端(42a、43a)部内壁には凹部(42c、43c)が形成されることを特徴とする請求項7に記載のクランプ構造。
- 前記一対の壁部(42、43)の内壁は他端(42b、43b)に向かうにつれ幅狭になることを特徴とする請求項8に記載のクランプ構造。
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