JP2019011810A - 逆止弁装置 - Google Patents
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Abstract
Description
その対策として既設管と更生管との間にモルタル等の裏込め材を充填し、既設管と更生管との間に付着性を高めているが、外水圧が高い場合には裏込め材の既設管、更生管からの剥離が生じ、更生管が膨らんだりする現象を防ぎきれない。
上記ウイープホール内に設置されるとともに流路を有する弁ボデイと、上記弁ボデイに形成され上記水路側を向く主弁座と、この主弁座に接離する主弁体とを有し、上記水路に向かう流れを許容し逆方向の流れを禁じる主逆止弁と、
上記主弁体の動作領域より上記ウイープホールの開口側に配置され、上記水路に向かう流れを許容しつつ、上記水路から上記主弁体の動作領域への異物侵入を規制する保護手段と、
を備えたことを特徴とする。
上記構成によれば、副逆止弁を用いることにより、確実に主逆止弁の弁体の動作領域での異物堆積を防止することができる。また、副逆止弁がウイープホイールの開口端部に配置されているので、この副逆止弁の副弁体の動作領域への異物堆積を回避ないしは抑制でき、副逆止弁の正常な動作を確保することができる。
上記構成によれば、主逆止弁と副逆止弁が弁ボデイを共有しているので、逆止弁装置の構成の簡略化を図ることができるとともに、ユニット化された逆止弁装置をウイープホールへ作業性良く装着することができる。
上記構成によれば、副弁体が水路の流れに晒されず、安定した動作を確保できる。また、副弁体が水路内の流れを乱すこともない。
上記構成によれば、副逆止弁を簡単な構成とすることができ、水路内の異物による悪影響を最小限にすることができる。
上記構成によれば、副逆止弁を簡単な構成とすることができ、水路内の異物による悪影響を最小限にすることができる。また、副弁体を水路の上流側で固定したので、開いた時に水路からの水の流入を防ぐことができる。
上記構成によれば、副逆止弁を簡単な構成とすることができ、水路内の異物による悪影響を最小限にすることができる。また、副弁体を水路の上流側で固定したので、開いた時に水路からの水の流入を防ぐことができる。
上記構成によれば、保護手段の構成を簡略化することができる。
上記構成によれば、保護手段の構成を簡略化することができる。
上記構成によれば、保護手段の構成を簡略化することができる。
上記ウイープホール内に設置されるとともに流路を有する弁ボデイと、上記弁ボデイに固定された弁体とを有し、上記弁体は、弾性材料からなり、その中央を含む部位が周方向に複数に分割され、これら分割部分の上記水路と反対側の面は、中央に向かって傾斜した受圧面として提供され、上記分割部分の上記受圧面が上記水路に向かう水の圧力を受けた時には、上記分割部分が互いに径方向に離れて上記流路を開き、これにより上記水路に向かう流れを許容し、上記分割部分の上記水路側の面が水圧を受けた時には、上記分割部分が互いに接することにより上記流路の閉じ状態を維持し、これにより逆方向の流れを禁じることを特徴とする。
上記構成によれば、逆止弁装置の弁体の分割部分を径方向に弾性変形することにより流路を開閉するため、異物堆積の影響を受けずに長期にわたって正常な動作を確保することができる。
[第1実施形態]
図1は、地中の下水道管等の老朽化した既設管2を、その内部に更生管3を配置することにより更生した状態を示す。既設管2と更生管3との間には裏込め材4が充填されている。既設管2と更生管3と裏込め材4により、本実施形態の地中構造体1が構成されている。更生管3の内部空間が、下水等の水が流れる水路5として提供される。図1において水の流れ方向を符号Fで示す。
主弁座部材12は、流路10aの中央に位置する中央支持部12bを有し、この中央支持部12bは、放射状に延びる複数の架橋部12cにより主弁座部材12の内周と連なっている。
副弁体30は、弁ボデイ10の浅い凹部14eに収容されているので、水路5の流れの影響を受けずに副弁座14xへの着座状態を安定して維持できる。また、副弁体30が水路5の円滑な流れを乱すこともない。
図2に示す第2実施形態の逆止弁装置7Aの基本構成は第1実施形態の逆止弁装置7と同じであるが、主逆止弁8A、副逆止弁9A、弁ボデイ10Aの構造が異なる。
本実施形態では、弁筐11に螺合される副弁座部材14Aが、主弁座部材12の押さえを兼ねている。主弁座部材12の主弁座12xは逆止弁装置7Aの中心軸線と直交した平坦な面となっている。主逆止弁8Aの主弁体20Aは円形の平板状をなしている。付勢部材21は中央支持部12bの奥側に配置されている。副逆止弁9Aの副弁体30Aは、中央が厚肉をなして副弁座部材14Aの中央支持部14cに固定されている。
図3に示す第3実施形態の逆止弁装置7Bでは、副逆止弁9Bの副弁体30Bが板バネからなる。副弁体30Bの一端(水路5の上流側の端)が副弁座部材14に固定され、他端(水路5の下流側の端)が自由端となっている。副弁体30Bは、通常は副弁座14xに接しており、外水圧により想像線で示すように弾性変形して副弁座14xから離れ、外水の水路5への放水を可能にする。副弁体30Bは上流側の端が固定されているので、開いた時に水路5の水が流入するのを防止できる。
図4に示す第4実施形態の逆止弁装置7Cでは、副逆止弁9Cの副弁体30Cが剛性の板からなる。副弁体30Cの一端(水路5の上流側の端)が副弁座部材14に回動可能に支持され、他端(水路5の下流側の端)が自由端となっている。副弁座部材14には、副弁体30Cの回動を規制するストッパ部14sが形成されている。
副弁体30Cは外水圧により想像線で示すように回動して副弁座14xから離れ、外水の水路5への放水を可能にする。副弁体30Cは上流側の端が回動可能に支持されているので、開いた時に水路5の水が流入するのを防止できる。
図5に示す第5実施形態の逆止弁装置7Dでは、副逆止弁9Dの副弁体30Dが剛性の板からなる。副弁体30Dは中央に支軸35を有し、この支軸35が副弁座部材14Aの中央支持部14cを貫通することにより、副弁座部材14Aに軸方向移動可能に支持されている。支軸35には、副弁体30Dを副弁座14x方向に付勢するゴム製の付勢部材36が取り付けられている。
副弁体30Dは外水圧により想像線で示すように軸方向移動して副弁座14xから離れ、外水の水路5への放水を可能にする。
図6に示す第6実施形態の逆止弁装置7Eでは、第1〜第5実施形態の副逆止弁を備えていない。本実施形態では保護手段として扁平なフード40を備えている。このフード40は、弁ボデイ10Eの開口(ウイープホール6aの開口)を覆うようにして、水路5の上流側と両側で弁筐11の先端面に固定され、下流側が開放されている。
フード40の上流側と両側が塞がれているので、水路5内の水が弁ボデイ10Eの開口に入ってくるのを抑制することができ、主逆止弁8Aの動作領域に異物が入り込むのを抑制することができる。
図7に示す第7実施形態の逆止弁装置7Fでは、弁ボデイ10Fの弁座押さえ13Fは、中央支持部13aと、中央支持部13aから放射状に延びて弁座押さえ13Fの内周まで延びる架橋部13bとを有している。これら中央支持部13aと架橋部13bの水路5側の面にはフィルタ50(保護手段)が配置されているフィルタ50は弁ボデイ10Fの先端面と面一をなしている。
本実施形態ではフィルタ50としてパンチングメタルを用いたが、不織布等であってもよい。
図8に示す第8実施形態の逆止弁装置7Gでは、主逆止弁8Aと弁ボデイ10Eが図6に示す第6実施形態と同様の構成を有している。本実施形態では、主逆止弁8Aの水路5側の面にシリコンゴム等の弾性材料からなる円柱形状の閉塞部材60(保護手段)が取付られている。
外水圧が上昇した時には、図8(B)に示すように主逆止弁8Aが開き、この外水圧により閉塞部材60の外周部の少なくとも一部が径方向内方向に弾性変形する。その結果、閉塞部材60の外周部と弁ボデイ10Eの内周との間に形成された通路61を介して、外水を水路5へ放出することができる。
図9に示す第9実施形態の逆止弁装置7Hは、カップ形状の弁ボデイ70と、この弁ボデイ70内に収容された弾性材料からなる弁体75とを備えている。弁ボデイ70は、ウイープホール管6にねじ込まれる周壁71と、ウイープホール管6の先端を覆う鍔部72と、周壁71の奥端に連なる底壁73とを有しており、底壁73には通口73aが形成されている。
水路5の内圧が上昇した時には、この水圧が弁体75の分割部分75aの水路5側の平坦面に付与されるが、分割部分75aを径方向に押し広げる力が生じないため、閉じ状態を維持され、水路5から外部への水の流出を禁じることができる。
図10に示す第10実施形態の逆止弁装置7Jでは、第1実施形態と同じ弁ボデイ70が用いられている。弁体80は、弁ボデイ70の底壁73の水路5側の面に固定された環状板部81と、この環状部81の内周に連なり周方向に配置された複数の分割片82(分割部分)とを有している。これら分割片82は中心軸線を通る分割面により分割されている。これら分割片82は水路5方向に向けて中心軸線に近づくように傾斜しており、この分割片82の奥側の面が第1受圧面82xとして提供され、水路5側の面が第2受圧面82yとして提供される。
水路5の内圧が上昇した時には、この水圧が弁体82の分割片82の第2受圧面82yに付与され、これにより分割片82が径方向内方向に弾性変形して閉じ、水路5から外部への水の流出を禁じることができる。
ウイープホールは更生管と裏打ち材を貫通し、その外端が既設管の内周に位置していてもよい。この場合、更生管と裏打ち材により地中構造体が構成される。
ウイープホールは既設管と更生管と裏打ち材からなる地中構造体と異なるあらゆる地中構造体に形成されていてもよい。
2 既設管
3 更生管
4 裏打ち材
5 水路
6 ウイープホール管
6a ウイープホール
7,7A,7B,7C,7D,7E,7F,7G,7H,7J 逆止弁装置
8,8A 主逆止弁
9,9A,9B,9C,9D 副逆止弁(保護手段)
10,10A,10E,10F 弁ボデイ
10a 流路
12x 主弁座
14c 中央支持部
14e 浅い凹部
14x 副弁座
20,20A 主弁体
30,30A,30B,30C,30D 副弁体
40 フード(保護手段)
50 フィルタ(保護手段)
60 閉塞部材(保護手段)
70 弁ボデイ
75 弁体
75a 分割部分
75x 受圧面
80 弁体
82 分割片(分割部分)
82x 受圧面
Claims (12)
- 水路を有する地中構造体のウイープホール内に設置される逆止弁装置において、
上記ウイープホール内に設置されるとともに流路を有する弁ボデイと、上記弁ボデイに形成され上記水路側を向く主弁座と、この主弁座に接離する主弁体とを有し、上記水路に向かう流れを許容し逆方向の流れを禁じる主逆止弁と、
上記主弁体の動作領域より上記ウイープホールの開口側に配置され、上記水路に向かう流れを許容しつつ、上記水路から上記主弁体の動作領域への異物侵入を規制する保護手段と、
を備えたことを特徴とする逆止弁装置。 - 上記保護手段が副逆止弁を含み、この副逆止弁は、上記ウイープホイールの開口端部に配置され、上記水路を向く副弁座と、この副弁座に接離する副弁体とを有し、上記水路に向かう流れを許容し逆方向の流れを禁じることを特徴とする請求項1に記載の逆止弁装置。
- 上記副逆止弁が上記主逆止弁と上記弁ボデイを共有し、
上記弁ボデイが筒形状をなして上記ウイープホールと同軸に配置され、その開口端部が上記地中構造体の内周において上記水路に臨んでおり、
上記副弁座と上記副弁体が上記弁ボデイの開口端部に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の逆止弁装置。 - 上記副弁座が上記弁ボデイの上記水路に臨む先端面から後退した位置にあり、上記弁ボデイの開口端部内周と上記副弁座により形成される浅い凹部に上記副弁体が収容されていることを特徴とする請求項3に記載の逆止弁装置。
- 上記弁ボデイは、上記流路の中央に配置された中央支持部を有し、上記副弁座がこの中央支持部の周囲に形成されており、
上記副弁体が弾性材料からなり、その中央部が上記中央支持部に固定されており、その周辺部が弾性変形により上記副弁座から離れることにより上記水路に向かう流れを許容し、上記周辺部が上記副弁座に接することにより、逆方向の流れを禁じることを特徴とする請求項3または4に記載の逆止弁装置。 - 上記副弁体は板バネからなり、上記水路の上流側の一端が上記弁ボデイに固定され、上記水路の下流側の他端が自由端となっていることを特徴とする請求項3または4に記載の逆止弁装置。
- 上記副弁体は、上記水路の上流側の一端が上記弁ボデイに回動可能に支持され、上記水路の下流側の他端が自由端となっていることを特徴とする請求項3または4に記載の逆止弁装置。
- 上記弁ボデイは、上記流路の中央に配置された中央支持部を有し、上記副弁座がこの中央支持部の周囲に形成されており、
上記副弁体は上記中央支持部に、上記弁ボデイの軸線方向に移動可能に支持されていることを特徴とする請求項3または4に記載の逆止弁装置。 - 上記保護手段は上記ウイープホールの開口を覆う扁平なフードを含み、このフードは、上記水路の下流側だけが開放されていることを特徴とする請求項1に記載の逆止弁装置。
- 上記保護手段は、上記ウイープホールの開口端部に配置されてフィルタを含むことを特徴とする請求項1に記載の逆止弁装置。
- 上記主逆止弁の上記主弁体は、上記ウイープホールの軸線方向に移動可能であり、上記主弁体の上記水路側の面には、上記保護手段として弾性材料からなる閉塞部材が取り付けられており、この閉塞部材は、上記弁ボデイの内周に接することにより、少なくとも上記主弁体の動作領域において上記流路を塞いでおり、
上記主弁体が上記主弁座から離れた時に、上記閉塞部材の外周部の少なくとも一部が、上記水路に向かう水の圧力により径方向内方向に弾性変形して上記弁ボデイの内周から離れ、上記水路への水の流れを許容することを特徴とする請求項1に記載の逆止弁装置。 - 水路を有する地中構造体のウイープホール内に設置される逆止弁装置において、
上記ウイープホール内に設置されるとともに流路を有する弁ボデイと、上記弁ボデイに固定された弁体とを有し、
上記弁体は、弾性材料からなり、その中央を含む部位が周方向に複数に分割され、これら分割部分の上記水路と反対側の面は、中央に向かって傾斜した受圧面として提供され、
上記分割部分の上記受圧面が上記水路に向かう水の圧力を受けた時には、上記分割部分が互いに径方向に離れて上記流路を開き、これにより上記水路に向かう流れを許容し、上記分割部分の上記水路側の面が水圧を受けた時には、上記分割部分が互いに接することにより上記流路の閉じ状態を維持し、これにより逆方向の流れを禁じることを特徴とする逆止弁装置。
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