JP2019011581A - 橋脚基礎構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】フーチングレスな構造の利点を生かしつつ、複数の杭が一体になって挙動することができる橋脚基礎構造を提供する。【解決手段】地盤X上に立設された複数の鋼管柱2を有する橋脚1を支持する橋脚基礎構造10であって、地盤X内に設けられ、水平方向に離間する複数の杭11と、複数の杭11の杭頭部11aのみに設けられ、杭頭部11a同士を連結する複数の連結部(連結鋼管12、連結具30)と、を備え、複数の鋼管柱2の下端部2aは、杭頭部11aまたは連結部に結合されている。【選択図】図1

Description

本発明は、橋脚基礎構造に関し、特に、橋脚の柱に対して設けられる杭基礎構造に関する。
道路や鉄道などの構造物に供される高架橋の橋脚として、複数の柱を有する多柱式橋脚等と呼ばれる構造が知られている。その一例として、複数の鋼管などを柱とし、これらの柱を水平の部材ないし斜めの部材にて相互に連結し、立体構造とした鋼管集成橋脚が挙げられる。一般的に、橋脚は、基礎によって地盤に支持される。地盤が堅固な場合には、フーチングと呼ばれる直接地盤に接する鉄筋コンクリート版が用いられることもある。しかし、たとえば地盤が軟弱な場合には、杭基礎が採用されることも多い。杭基礎構造として、たとえば、特許文献1に記載された構造が知られている。この杭基礎構造では、複数の杭が、地中に埋設された連結具によって連結されている。
杭基礎構造に用いられる杭として、鋼管杭またはPHC(Pretensioned Spun High-strength Concrete;プレテンション方式遠心力高強度プレストレストコンクリート)杭等が挙げられる。たとえば、非特許文献1には、鋼管集成橋脚の1本の鋼管柱に対して、1本の鋼管杭を接続し、フーチングを介さずに上部構造や橋脚からの荷重を杭基礎に直接的に伝達する構造(1柱1杭形式の構造)が記載されている。特許文献2にも、多柱式橋脚において鋼管柱と鋼管杭とが上下方向に接続され、フーチングが省略された同様の構造が記載されている。フーチングが省略された構造(フーチングレスな構造)は、フーチング有りの構造に比して、幾つかの利点を有し得る。
特開2013−2050号公報 特開2008−303598号公報
篠原聖二、外3名、「杭基礎一体型鋼管集成橋脚の構造提案と地震時応答解析」、土木学会論文集C(地圏工学)、2013年、Vol.69、No.3、p.312−325
ところで、杭基礎構造が設けられる地盤は、必ずしも均質ではない。そのような不均質な地盤に対して、集成橋脚を支持するための一柱一杭形式の構造が適用された場合、各杭の挙動が異なる可能性がある。そこで、複数の杭を一体に挙動させるため、フーチングのような剛な部材に杭頭部を結合する形式も考えられる。しかし、フーチングを介して集成橋脚と杭を結合する場合、上部構造の質量を支持するための杭に加えて、フーチングの質量を支持するための杭が必要となり得る。また、鉄筋コンクリート製のフーチングを構築する場合には、大がかりな山留め掘削が必要となる場合もある。このように、フーチングの採用は、経済性の低下を招き得る。
そこで、本発明は、フーチングレスな構造の利点を生かしつつ、複数の杭が一体になって挙動することができる橋脚基礎構造を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、地盤上に立設された複数の柱を有する橋脚を支持する橋脚基礎構造であって、地盤内に設けられ、水平方向に離間する複数の杭と、複数の杭の杭頭部のみに設けられ、杭頭部同士を連結する複数の連結部と、を備え、複数の柱の下端部は、杭頭部または連結部に結合されていることを特徴とする。
この橋脚基礎構造では、連結部は杭頭部のみに設けられており、これらの連結部によって、杭頭部同士が連結されている。これにより、フーチングを用いることなく、複数の杭の杭頭部が一体化されている。フーチングが用いられないため、フーチングの質量を支持するための杭は不要である。また杭の一般部には連結部は設けられない。これらにより、本構造は、経済性に優れている。また、柱の下端部は、杭頭部または連結部に結合されているので、複数の柱が、杭頭部を含む一体化部分に支持されている。この橋脚基礎構造によれば、フーチングレスな構造の利点を生かしつつ、複数の杭が一体になって挙動することができる。
複数の杭および複数の連結部は、平面視において多角形状または円形状をなすように設けられており、複数の杭は、その多角形の頂部またはその円形の円周部の位置に配置されてもよい。この場合、橋脚の柱の配置に応じて杭および連結部を配置しやすい。
複数の杭の杭頭部および複数の連結部によって囲まれた領域には、コンクリートが打設されてもよい。この場合、杭同士がより強固に一体化され、一体化部分の剛性が高められる。上記の囲まれた領域に打設されるコンクリートの質量は、従来のフーチングの質量よりも小さい。したがって、コンクリートの質量を支持するための追加の杭が必要な場合でも、そのような追加の杭は最小に抑えられる。
複数の柱のうち少なくとも1本の柱が、複数の杭のうち少なくとも1本の杭の杭頭部の軸線に沿って設けられ、当該柱の下端部が当該杭頭部に結合されてもよい。この場合、いわゆる1柱1杭形式の構造の利点が生かされやすい。
連結部のそれぞれは、隣り合う杭頭部の間に配置され杭頭部に平行に設けられた1本または複数本の連結鋼管を含み、連結鋼管の外周面は、杭頭部の外周面または別の連結鋼管の外周面に結合されてもよい。この場合、連結鋼管の直径、個数、配置等を調整することにより、橋脚の柱の配置に応じた自由度の高い設計が可能である。
複数の柱のうち少なくとも1本の柱が、少なくとも1本の連結鋼管の軸線に沿って設けられ、当該柱の下端部が当該連結鋼管に結合されてもよい。この場合、杭の配置に関わらず、杭頭部の間に設けられた連結鋼管を利用して柱を支持することができる。
所定の外力がはたらいた場合に、連結鋼管の外周面は、杭頭部の外周面または別の連結鋼管の外周面に対して、連結鋼管の軸線方向に沿ってずれることができるように結合されてもよい。この場合、たとえば、所定の規模を上回る地震に対して、地中部にも塑性化を許容する構造が実現される。その結果として、橋脚1や橋脚基礎構造10において過大な損傷が集中して生じることが少なくなる。
本発明によれば、フーチングレスな構造の利点を生かしつつ、複数の杭が一体になって挙動することができる。
本発明の一実施形態に係る橋脚基礎構造の第1構成例を示す斜視図である。 図1の橋脚基礎構造における杭頭部の一体化部分を示す平面断面図である。 図3(a)は変形例に係る橋脚基礎構造における地震時の変形を示す図、図3(b)はフーチングを有する従来の橋脚基礎構造における地震時の変形を示す図である。 橋脚基礎構造の第2構成例を示す斜視図である。 図4の橋脚基礎構造における杭頭部の一体化部分を示す平面断面図である。 橋脚基礎構造の第3構成例を示す斜視図である。 図6の橋脚基礎構造における杭頭部の一体化部分を示す平面断面図である。 変形形態に係る橋脚基礎構造の杭同士の連結構造を示す斜視図である。 橋脚基礎構造における柱と杭の結合形態の一例を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図面の説明において同一要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
まず図1を参照して、一実施形態に係る橋脚基礎構造10が適用される橋脚1と、この橋脚1を支持する橋脚基礎構造10について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る橋脚基礎構造10の第1構成例を示す斜視図である。図1に示されるように、橋脚1は、たとえば道路や鉄道等の地上の構造物に供される高架橋を支えるためのものである。橋脚1は、複数の鋼管柱2を有する鋼管集成橋脚(または多柱式橋脚)である。複数の(たとえば4本の)円筒状の鋼管柱2は、地盤X(図3参照)上において、互いに平行に立設されている。複数の鋼管柱2は、橋軸方向および橋軸直角方向に並ぶように配列されている。なお、複数の鋼管柱2の本数や配列は、この態様に限られない。
隣り合う2本の鋼管柱2は、水平方向に延びる横つなぎ材3によって連結されている。横つなぎ材3は、鋼板からなり、2本の鋼管柱2に対して、たとえば溶接等によって接合されている。横つなぎ材3は、地震発生時の水平荷重に対して抵抗する。地震発生時の損傷は横つなぎ材3に集約されやすくなっており、これにより、鋼管柱2の損傷が抑制される。なお、橋脚1は、上記とは別の構造が採用された鋼管集成橋脚であってもよい。横つなぎ材3は、水平方向に対して斜めに設けられてもよい。横つなぎ材3が省略されてもよい。
橋脚1の上端部には、上部構造に接続される梁部4が設けられている。橋脚1の下端部すなわち鋼管柱2の下端部2aには、橋脚基礎構造10が接続されている。橋脚基礎構造10は、比較的軟弱な地盤Xに設けられて、橋脚1を支持するための杭基礎構造である。
橋脚基礎構造10は、複数の(たとえば4本の)杭11を有しており、これらの杭11が地盤X内の支持層まで到達するように設けられている。地盤X内に設けられた複数の杭11は、水平方向に離間しており、それらの軸線L1(図2参照)が互いに平行となるように設けられている。橋脚1および橋脚基礎構造10において、鋼管柱2の軸線および杭11の軸線L1は、いずれも鉛直方向に延びる。杭11は、たとえば鋼管杭である。杭11として、通常の鋼管杭よりもより剛性の高い鋼管ソイルセメント杭が用いられてもよい。鋼管ソイルセメント杭を用いることにより、杭11の本数を最小化することができる。なお、杭11は、PHC杭等であってもよい。
橋脚基礎構造10では、複数の杭11の杭頭部11a同士が、複数の連結鋼管12によって連結されている。より詳細には、隣り合う2本の杭頭部11aの間に、複数の(たとえば2本の)連結鋼管12が配置されている。これらの連結鋼管12は、杭頭部11aに平行に設けられている。すなわち、連結鋼管12の軸線L2(図2参照)は、鉛直に延びる。各連結鋼管12の外周面は、もっとも近接する杭頭部11aの外周面または別の連結鋼管12の外周面に結合されている。これらの杭11および連結鋼管12は、鋼管井筒を構成している。
図2に示されるように、隣り合う杭頭部11aと連結鋼管12、および、隣り合う連結鋼管12同士は、結合部20によって結合されている。結合部20としては、公知の種々の結合形態が採用され得る。たとえば、図2に示されるように、雌継手21に雄継手22を嵌合させた鋼管継手構造(特開2007−40053号公報に記載の継手構造)が用いられてもよい。これらの雌継手21および雄継手22は、所定の長さにわたって鉛直方向に延在する。杭11または連結鋼管12の外周面に棒状鋼材等が設けられ、雄継手22の爪部と杭11との間に間隔保持部材としてのスペーサ等が設けられてもよい(いずれも図示せず)。雌継手21および雄継手22によって形成された空間内にモルタル等が充填されてもよい。
複数の連結鋼管12は、等しい直径を有すると共に、軸線L2方向における等しい長さを有する。連結鋼管12の直径は、鋼管柱2の直径と同程度であってもよいし、鋼管柱2の直径より大きくてもよく、また小さくてもよい。また、隣り合う2本の杭頭部11aの間に、1本のみの連結鋼管12が配置されてもよい。連結鋼管12の直径および本数は、複数の杭11の配置と直径、および、橋脚基礎構造10によって支持される橋脚1の複数の鋼管柱2の配置と直径等によって、適宜に決定され得る。なお、複数の連結鋼管12の間で直径が異なってもよい。
図2に示されるように、複数の杭11および複数の連結鋼管12は、平面視において四角形状(たとえば正方形状)をなすように配設されている。そして、4本の杭11が、その正方形の頂部に位置するように配置されている。
橋脚基礎構造10において、これらの連結鋼管12は、杭11の杭頭部11aのみに設けられている。連結鋼管12は、軸線L2方向における所定の長さを有する。この長さは、たとえば杭11の直径の2倍程度であってもよい。杭頭部11aを除く杭11の一般部11bには、連結鋼管12は設けられていない(図1参照)。
これらの連結鋼管12が、杭11の杭頭部11a同士を連結する複数の連結部を構成している。橋脚基礎構造10では、1本の杭11の杭頭部11aと、別の1本の杭11の杭頭部11aとが、2本の連結鋼管12を含む連結部によって連結されている。橋脚基礎構造10では、2本の連結鋼管12を含む連結部が、4箇所(各杭頭部11aの間)に設けられている。複数の杭11の杭頭部11aと複数の連結鋼管12(複数の連結部)とによって、橋脚基礎構造10の上端部には一体化部分15が形成されている。このように、杭頭部11aのみに連結鋼管12が設けられ、連結鋼管12によって杭頭部11a同士が連結され一体化された橋脚基礎構造10では、フーチングは設けられておらず、フーチングレスな構造が実現されている。
結合部20によって互いに結合された複数の杭11の杭頭部11aおよび複数の連結鋼管12によって囲まれた領域には、コンクリート23が打設されている。杭11が鋼管杭である場合、杭頭部11aには、内部にコンクリート17が充填される。連結鋼管12には、内部にコンクリート18が充填される。コンクリート23が打設されることで、一体化部分15における一体化の効果が高められる。連結鋼管12を用いた杭頭部11aの連結により、剛な構造が形成されている。なお、杭11の一般部11bには、コンクリート17は充填されない。
上記構成を有する橋脚基礎構造10に対し、橋脚1の複数の鋼管柱2のそれぞれが、杭11の杭頭部11aの軸線L1に沿って設けられ、当該鋼管柱2の下端部2a(図2において仮想線で示される)が杭頭部11aに結合されている。各鋼管柱2は、公知の鋼管継手等によって各杭頭部11aに接合されてもよい。各鋼管柱2は、各杭頭部11aに対して溶接等により直接接合されてもよい。このように、橋脚1および橋脚基礎構造10では、鋼管柱2と同じ本数の杭11(杭11の全部または一部)を上空に延長して集成橋脚が形成されている。なお、図示は省略されているが、鋼管柱2の下端部2aにも、コンクリートが充填されてもよい。
続いて、橋脚基礎構造10の構築方法(施工方法)について説明する。まず、複数の杭11を所定の配置で打設する。杭11の打設には、中堀工法、埋込工法、打撃工法、圧入工法、およびこれらの工法の併用など、各種の工法が適用され得る。各杭11を支持層に到達させる。なお、橋脚基礎構造10では、支持杭として必要となる最小本数の杭11が打設される。これらの杭11に対し、杭頭部11aの間に連結鋼管12を打設する。杭11および連結鋼管12を打設する際には、これらの外周面の所定の位置に、上記した雌継手21や雄継手22を取り付けておく。連結鋼管12を打設した後、杭頭部11aと連結鋼管12、および、連結鋼管12同士を連結する。そして、杭頭部11aおよび連結鋼管12によって囲まれた領域にコンクリート23を打設する。杭頭部11aへのコンクリート17や連結鋼管12へも、コンクリート18を打設する。さらに、橋脚基礎構造10(本実施形態では各杭11)に対して、鋼管柱2を結合し、橋脚1を構築する。
橋脚基礎構造10の構築方法(施工方法)において、橋脚1を構築した後に、連結鋼管12を地盤Xに圧入してもよい。その場合、杭11に対して橋脚1の鋼管柱2が結合された状態で、橋脚1の横つなぎ材3に反力を取って、連結鋼管12を地盤Xに圧入してもよい。この工法によれば、橋脚1に備わる横つなぎ材3を利用して、より効率的に連結鋼管12を設置することができる。
本実施形態の橋脚基礎構造10では、複数の連結鋼管12からなる連結部は杭頭部11aのみに設けられており、これらの連結部によって、杭頭部11a同士が連結されている。これにより、フーチングを用いることなく、複数の杭11の杭頭部11aが一体化されている。フーチングが用いられないため、フーチングの質量を支持するための杭は不要であり、またフーチング構築のために必要な大がかりな山留め掘削は不要である。杭11の本数は、支持杭として必要となる最小本数に抑えられている。また杭11の一般部11bには連結部は設けられない。これらの特徴を有することにより、本構造は、経済性に優れている。また、橋脚1の鋼管柱2の下端部2aは、杭頭部11aに結合されているので、複数の鋼管柱2が、杭頭部11aを含む一体化部分15に支持されている。この橋脚基礎構造10によれば、フーチングレスな構造の利点を生かしつつ、複数の杭11が一体になって挙動することができる。また、支持杭の配置と橋脚の配置を任意に組み合わせることができる。すなわち、杭11の配置と鋼管柱2の配置を任意に組み合わせることができる。
複数の杭11は、多角形の頂部の位置に配置されているので、橋脚1の鋼管柱2の配置に応じて、杭11および連結鋼管12(連結部)を配置しやすくなっている。
複数の杭11の杭頭部11aおよび複数の連結鋼管12からなる複数の連結部によって囲まれた領域には、コンクリート23が打設されている。この場合、杭11同士がより強固に結合および一体化され、一体化部分15の剛性が高められる。なお、上記の囲まれた領域に打設されるコンクリート23の質量は、従来のフーチングの質量よりも小さい。したがって、コンクリート23の質量を支持するための追加の杭が必要な場合でも、そのような追加の杭は最小に抑えられている。
複数の鋼管柱2が、複数の杭11の杭頭部11aの軸線L1に沿って設けられ、その鋼管柱2の下端部2aが杭頭部11aに結合されている。よって、橋脚基礎構造10は、いわゆる1柱1杭形式の構造の利点が生かされた構造となっている。
連結部をなす連結鋼管12の外周面は、杭頭部11aの外周面または別の連結鋼管12の外周面に結合されている。この場合、連結鋼管12の直径、個数、配置等を調整することにより、橋脚1の鋼管柱2の配置に応じた自由度の高い設計が可能である。軸線L2方向において短い連結鋼管12が用いられるので、質量の増加は小さく抑えられている。
続いて、図3(a)を参照して、橋脚基礎構造10の変形例について説明する。図3(a)に示される変形例に係る橋脚基礎構造10では、大規模地震が発生した場合等に、連結鋼管12の結合部20(雌継手21や雄継手22)が互いにずれるように構成されている。さらに、連結鋼管12における結合部20の強度は、橋脚1(躯体)の横つなぎ材3の塑性化を先行させ、さらに地震力が大きくなった場合に、連結鋼管12の継手がずれるような強度となっている。この構造では、橋脚1の横つなぎ材3の塑性する耐力は、連結鋼管12の結合部20のずれ降伏よりも相対的に低くなっている。すなわち、橋脚基礎構造10では、所定の外力がはたらいた場合に、連結鋼管12の外周面は、杭頭部11aの外周面または別の連結鋼管12の外周面に対して、軸線L2方向に沿ってずれることができるように結合されている。所定の外力とは、たとえば、大規模地震が発生した場合の地震力などの水平荷重である。
上記構造によれば、地震後の点検・補修が容易である地上部の横つなぎ材3の塑性を先行させ、それを上回る大規模地震に対しては、地中部にも塑性化を許容する構造が実現される。なお、地震後は、杭11や鋼管柱2には損傷は生じないので、供用が可能な構造となっている。
換言すれば、連結鋼管12の結合部20にダンパーのような役割を受け持たせて、橋脚1の横つなぎ材3を先に塑性化させるのだが、それだけでは十分でなく、さらに地震力が大きくなった場合に、連結鋼管12の継手がずれるようにすることで、損傷を受ける部材を交換可能な横つなぎ材3や連結鋼管12に集約させている。これにより、杭11や鋼管柱2には損傷が生じないようにして、メンテナンス性の向上が図られている。
図3(a)に示されるように、連結鋼管12の結合部20がずれれば、地震力などの水平荷重が作用した場合には、橋脚1(躯体)と杭11の剛性差が小さくなり、杭頭部11a付近に発生する曲げモーメントに対して、橋脚1の基部から橋脚基礎構造10の杭頭部11aを含めた軸方向に長い区間で変形が吸収される。これにより、橋脚1や橋脚基礎構造10において過大な損傷が集中して生じることが少なくなる。
なお、図3には、地震時の液状化に伴う側方流動の流動方向Dが示されている。地震力に限られず、このような側方流動に対しても、同様の効果が奏される。
また、フーチングが省略された橋脚基礎構造10では、フーチングレスな構造が有する各種の利点を享受できる。たとえば、図3(b)に示される従来のフーチング有りの構造に比して、図3(a)に示される橋脚基礎構造10は利点を有する。図3(b)に示されるように、橋脚基礎構造100は、複数の鋼管柱102と、横つなぎ材103と、梁部104とを含む橋脚101を有し、この橋脚101が杭105およびフーチング106によって支持されている。フーチング106は剛で変形しないので、その近くに配置された横つなぎ材103(水平材)の変形は、橋脚101の中段の横つなぎ材103(水平材)の変形よりも小さくなり得る。これに対し、図3(a)に示されるように、橋脚基礎構造10では、連結鋼管12同士がずれて橋脚1の鋼管柱2から杭11までの全体が緩やかに変形するので、最下段の地表面付近の横つなぎ材3(水平材)には、中段の横つなぎ材3と同程度の変形が生じ得る。
なお、複数の杭頭部11aおよび複数の連結鋼管12からなる複数の連結部によって囲まれた領域には、上記したようにコンクリート23(図2参照)が充填されているが、当該領域にコンクリート23が充填されていない態様であってもよい。コンクリート23が充填されていない場合には、コンクリート23が充填されている場合に比べ、連結鋼管12のずれを生じさせ易い。言い換えれば、コンクリート23が充填されている場合には、コンクリート23が充填されていない場合に比べ、連結鋼管12のずれは小さくなり得る。しかし、コンクリート23が充填されている場合でも、連結鋼管12がずれることによる上記の効果を得ることはできる。
続いて、橋脚基礎構造10の他の構成例について説明する。図4は橋脚基礎構造の第2構成例を示す斜視図である。図5は、図4の橋脚基礎構造における杭頭部11aの一体化部分を示す平面断面図である。図4および図5に示されるように、橋脚基礎構造10Aでは、複数の杭11および複数の連結鋼管12は、平面視において四角形状(長方形状)をなすように配設されている。4本の杭11が、その長方形の頂部に位置するように配置されている。複数の杭11の杭頭部11aと複数の連結鋼管12(複数の連結部)とによって、橋脚基礎構造10Aの上端部には一体化部分15Aが形成されている。
この橋脚基礎構造10Aに対し、橋脚1の複数の鋼管柱2のそれぞれが、連結鋼管12の軸線L2に沿って設けられ、当該鋼管柱2の下端部2a(図5において仮想線で示される)が連結鋼管12に結合されている。連結鋼管12に対する鋼管柱2の結合形態は、上記した橋脚基礎構造10における、杭頭部11aに対する鋼管柱2の結合形態と同じであってよい。このように、橋脚基礎構造10Aでは、鋼管柱2の下端部2aは、連結鋼管12からなる連結部に結合されている。言い換えれば、鋼管柱2と同じ本数の連結鋼管12(連結鋼管12の一部)を上空に延長して集成橋脚が形成されている。
橋脚基礎構造10Aによっても、連結部(一体化部分15A)によって鋼管柱2が支持されるので、上記した橋脚基礎構造10と同様の作用・効果が奏される。さらに、杭11の配置に関わらず、杭頭部11aの間に設けられた連結鋼管12を利用して鋼管柱2を支持することができる。
続いて、橋脚基礎構造10の更に他の構成例について説明する。図6は橋脚基礎構造の第3構成例を示す斜視図である。図7は、図6の橋脚基礎構造における杭頭部11aの一体化部分を示す平面断面図である。図6および図7に示されるように、橋脚基礎構造10Bでは、複数の杭11および複数の連結鋼管12は、平面視において円形状をなすように配設されている。4本の杭11が、その円形の円周部の位置に配置されている。さらに、複数本の(たとえば3本の)連結鋼管12Bが、平面視においてその円形の直径に応じた形状に配設されている。複数の杭11の杭頭部11aと複数の連結鋼管12(複数の連結部)とによって、橋脚基礎構造10Bの上端部には一体化部分15Bが形成されている。
この橋脚基礎構造10Bに対し、橋脚1の複数の鋼管柱2のそれぞれが、連結鋼管12の軸線L2に沿って設けられ、当該鋼管柱2の下端部2a(図7において仮想線で示される)が連結鋼管12に結合されている。連結鋼管12に対する鋼管柱2の結合形態は、上記した橋脚基礎構造10における、杭頭部11aに対する鋼管柱2の結合形態と同じであってよい。このように、橋脚基礎構造10Bでは、鋼管柱2の下端部2aは、連結鋼管12からなる連結部に結合されている。言い換えれば、鋼管柱2と同じ本数の連結鋼管12(連結鋼管12の一部)を上空に延長して集成橋脚が形成されている。
橋脚基礎構造10Bによっても、連結部(一体化部分15B)によって鋼管柱2が支持されるので、上記した橋脚基礎構造10と同様の作用・効果が奏される。さらに、杭11の配置に関わらず、杭頭部11aの間に設けられた連結鋼管12を利用して鋼管柱2を支持することができる。また、複数の杭11は、円形の円周部の位置に配置されているので、橋脚1の鋼管柱2の配置に応じて杭11および連結鋼管12(連結部)を配置しやくなっている。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限られない。たとえば、杭11および連結鋼管12の配置は、上記第1、第2、第3構成例に限られず、種々の形態を採り得る。また、橋脚基礎構造に対する鋼管柱2の結合形態も上記に限られない。たとえば、複数の鋼管柱2のうち一部の鋼管柱2の下端部2aが、複数の杭11のうち一部の杭頭部11aに結合されてもよい。その場合に、残りの鋼管柱2の下端部2aが、連結鋼管12に結合されてもよい。
また、杭11同士を連結するために連結鋼管12が用いられる態様に限られない。図8に示されるように、杭11と杭11とが、これらの間に延在するつなぎ材(連結部)32と、つなぎ材32の延在方向の両端部に設けられた係合部33とを含む鋼板製の連結具30によって連結されてもよい。4本の杭11および連結具30は、平面視において四角形状(たとえば正方形状)をなすように配設されている。そして、4本の杭11が、その正方形の頂部に位置するように配置されている。T字状の係合部33は、杭11の外周面に設けられた雌継手31に係合している。雌継手31には鋼管矢板の継手が用いられ得る。連結具30は、後から地中に挿入可能な構造であってもよい。雌継手31および連結具30の係合部33によって形成された空間内にモルタル等が充填されてもよい。このように、複数の連結具30が、杭11の杭頭部11a同士を連結している。
複数の杭11の杭頭部11aおよび複数の連結具30によって囲まれた領域に、コンクリート(図示せず)が打設されてもよい。上記構成を有する橋脚基礎構造に対し、橋脚1の複数の鋼管柱2のそれぞれが、杭11の杭頭部11aの軸線L1に沿って設けられ、当該鋼管柱2の下端部2a(図8において仮想線で示される)が杭頭部11aに結合されている。
雌継手31に係合する係合部33を両端に有する連結具30を用いた連結構造によれば、杭11(すなわち一体化部分)全体の剛性が高められる。また、鋼管矢板の継手が用いられることにより、杭11を打設した後からでも、連結具30を容易に挿入することができる。杭を上下に分割して施工する必要等はない。図8に示されるように、つなぎ材32を縦、横、斜めのあらゆる方向に容易に設けることができる。
また、杭11に対する鋼管柱2の結合形態も、上述した態様に限られない。図9に示されるように、PHC杭である杭11の杭頭部11aに対し、ダイアフラム44付きの鋼管40を用いて、橋脚1の鋼管柱2が連結されてもよい。より詳細には、杭11の上から、ダイアフラム44付きの鋼管40を被せ、両者の隙間にモルタルグラウト42を充填して一体化させる。モルタルグラウト42が漏れないように、鋼管40の下端には、ゴム製のグラウト漏れ防止材41を設置する。
上記構成によれば、地盤X中では耐久性の高いPHC杭としつつ、一方で橋脚1は鋼管橋脚として、その維持管理が可能になっている。基礎としての剛性を高めるため、杭11同士は、たとえば上述の連結具30を用いる態様(図8参照)で連結してもよい。これにより、杭11と橋脚1には適材適所で異なる材料の部材を用い、それらをつなぐことができる。杭11も鋼管とする場合よりも、コストを低減することができる。
上記した各実施形態において、杭頭部11aおよび連結鋼管12(または連結具30)によって囲まれた領域には、コンクリート23に代えて、地盤改良が行われてもよい。鋼管柱2の直径に対して、杭11の直径および連結鋼管12の直径は適宜に(大きく又は小さく)調整されてもよい。複数の杭および複数の連結部が平面視において多角形状をなすように設けられる場合に、その多角形の頂点(辺)の数が5以上であってもよい。
1…橋脚、2…鋼管柱(柱)、2a…下端部、3…横つなぎ材、10、10A、10B…橋脚基礎構造、11…杭、11a…杭頭部、11b…一般部、12、12B…連結鋼管、15、15A、15B…一体化部分、20…結合部、23…コンクリート、30…連結具、L1…(柱の)軸線、L2…(連結鋼管の)軸線、X…地盤。

Claims (7)

  1. 地盤上に立設された複数の柱を有する橋脚を支持する橋脚基礎構造であって、
    前記地盤内に設けられ、水平方向に離間する複数の杭と、
    前記複数の杭の杭頭部のみに設けられ、前記杭頭部同士を連結する複数の連結部と、を備え、
    前記複数の柱の下端部は、前記杭頭部または前記連結部に結合されていることを特徴とする、橋脚基礎構造。
  2. 前記複数の杭および前記複数の連結部は、平面視において多角形状または円形状をなすように設けられており、
    前記複数の杭は、多角形の頂部または円形の円周部の位置に配置されていることを特徴とする、請求項1に記載の橋脚基礎構造。
  3. 前記複数の杭の前記杭頭部および前記複数の連結部によって囲まれた領域には、コンクリートが打設されていることを特徴とする、請求項1または2に記載の橋脚基礎構造。
  4. 前記複数の柱のうち少なくとも1本の柱が、前記複数の杭のうち少なくとも1本の杭の前記杭頭部の軸線に沿って設けられ、当該柱の下端部が当該杭頭部に結合されていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の橋脚基礎構造。
  5. 前記連結部のそれぞれは、隣り合う前記杭頭部の間に配置され前記杭頭部に平行に設けられた1本または複数本の連結鋼管を含み、前記連結鋼管の外周面は、前記杭頭部の外周面または別の前記連結鋼管の外周面に結合されていることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の橋脚基礎構造。
  6. 前記複数の柱のうち少なくとも1本の柱が、少なくとも1本の前記連結鋼管の軸線に沿って設けられ、当該柱の下端部が当該連結鋼管に結合されていることを特徴とする、請求項5に記載の橋脚基礎構造。
  7. 所定の外力がはたらいた場合に、前記連結鋼管の外周面は、前記杭頭部の外周面または別の前記連結鋼管の外周面に対して、前記連結鋼管の軸線方向に沿ってずれることができるように結合されていることを特徴とする、請求項5または6に記載の橋脚基礎構造。
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