JP2019011522A - パンツ - Google Patents
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Abstract
【課題】着用者が正規に装着した状態で容易く脚部の裾丈を伸縮調整でき、しかも収縮状態から速やかに伸縮状態に復帰できるパンツを提供する。【解決手段】左右一対の脚部3と、胴部4と、前記胴部4に設けられた左右一対のポケット部7と、前記脚部の裾丈を伸縮調整する裾丈調整機構10を備えたパンツであって、前記裾丈調整機構10は、一端部が前記脚部の裾部から膝部に到る中間位置で各脚部の周方向に異なる吊上げ位置11a,11bに固定され、他端部が前記ポケット部7の内側生地に形成された紐挿通孔7hに抜止状態で挿通された紐12と、前記紐12を前記吊上げ位置11a,11bから前記ポケット部7まで生地面に沿って摺動可能に案内する案内部13,14と、を備えて構成され、前記吊上げ位置11a,11bから前記ポケット部7に到る前記紐12の成す角度が10度から45度の範囲に設定されている。【選択図】図1
Description
本発明は、男女を問わず適用可能な下半身用寝衣や下半身用外衣であるパンツに関し、詳述すると、左右一対の脚部と、胴部と、前記胴部に設けられた左右一対のポケット部と、前記脚部の裾丈を伸縮調整する裾丈調整機構を備えたパンツに関する。
特許文献1には、簡単な操作で確実に下半身用外衣の裾汚れを防止できる裾汚れ防止セットを備えた下半身用外衣が提案されている。
当該下半身用外衣は、左右に内股縫目を有する下半身用外衣の裾部の汚れを防止する下半身用外衣において、該下半身用外衣の裏側における左右の内股縫目に沿って紐体が設けられ、前記紐体は、少なくとも一部が、左右の内股縫目に沿って設けられた連続的又は間欠的通路を構成するパイピングに挿通され、該紐体の一端は、裾部乃至膝部の一部に止着され、該紐体の他端は、少なくとも股部にまで達し、その端部が下半身用外衣の裏側に露出しており、前記他端側の露出紐体を引くと、前記一端側の紐体が止着された止着部が引っ張られることで、左右の裾部が引き上げられ、地面や床への接触による裾部の汚れを防止する構成であることを特徴とする裾汚れ防止可能な下半身用外衣である。
例えば、トイレで用を足す場合に、当該下半身用外衣を股の辺りまで下げた後、露出紐体を引くことにより止着部2が引っ張られて裾部が引き上げられ、この裾部が引き上げられた状態を維持しつつ、便座に腰を下ろして用を足すことで、裾部がトイレの床面等に接触することがなく、裾部が汚れることを防止することができる。
しかし、上述した下半身用外衣は、下半身用外衣を股の辺りまで下げた後に、下半身用外衣の左右の内股縫目に沿って設けられた紐体を引き上げるという手順が要求され、装着した状態から下半身用外衣を下げずに裾を引き上げる必要がある場合に対応できないという問題があった。例えば、風呂掃除などで裾部の水濡れを回避するために裾を上げる必要がある場合に、わざわざ裾を折り返さなければならなかった。
また、紐体を引き上げる際に、内股とは反対側の外脚部の生地が肌と接して発生する摩擦力によって裾部の引き上げが妨げられ、膝を曲げた姿勢であれば、前身頃の生地が膝と接して発生する摩擦力によって同様に裾部の引き上げが妨げられ、円滑に裾部を引き上げることができないという問題があった。
さらに、裾部を引き上げる際に内股のみに身生地の収縮皺ができるため、その後に元の伸長状態に自然に復帰させることができず、裾部を指で摘まんで引き下げ操作するなどの煩雑な操作が必要であった。
本発明の目的は、上述した問題点に鑑み、着用者が正規に装着した状態で容易く脚部の裾丈を伸縮調整でき、しかも収縮状態から速やかに伸縮状態に復帰できるパンツを提供する点にある。
上述の目的を達成するため、本発明によるパンツの第一の特徴構成は、特許請求の範囲の書類の請求項1に記載した通り、左右一対の脚部と、胴部と、前記胴部に設けられた左右一対のポケット部と、前記脚部の裾丈を伸縮調整する裾丈調整機構を備えたパンツであって、前記裾丈調整機構は、一端部が前記脚部の裾部から膝部に到る中間位置で各脚部の周方向に異なる吊上げ位置に固定され、他端部が前記ポケット部の内側生地に形成された紐挿通孔に抜止状態で挿通された紐と、前記紐を前記吊上げ位置から前記ポケット部まで生地面に沿って摺動可能に案内する案内部と、を備えて構成され、前記吊上げ位置から前記ポケット部に到る前記紐の成す角度が10度から45度の範囲に設定されている点にある。
着用者が左右のポケット部に手を入れて紐挿通孔から延出した紐を掴んで引き上げ操作すると、各脚部の周方向に異なる吊上げ位置に紐による吊上力が働く。その際、吊上げ位置からポケット部に到る紐の成す角度が10度から45度の範囲に設定されていれば、着用者の肌との摩擦力が軽減された状態で各吊上げ位置から身生地が上方に収縮し、紐を開放すれば速やかに伸張するようになる。
同第二の特徴構成は、同請求項2に記載した通り、上述の第一の特徴構成に加えて、前記吊上げ位置が前記脚部の内脚側と外脚側に設けられている点にある。
着用者の膝が多少屈曲姿勢となっていても、脚部の内脚側と外脚側に設けた吊上げ位置に紐による吊上力が均等に働き、着用者の膝との摩擦力が軽減された状態で各吊上げ位置から身生地が上方に容易く収縮するようになる。
同第三の特徴構成は、同請求項2に記載した通り、上述の第一または第二の特徴構成に加えて、各吊上げ位置に対応して前記ポケット部に前記紐挿通孔が一対形成され、各紐挿通孔間の離隔長さが15mmから100mmの範囲に設定されている点にある。
着用者がポケット部に手を入れて紐挿通孔から延出した紐を掴んで引き上げ操作する際に、紐挿通孔間の離隔長さが15mmから100mmの範囲に設定されていれば、ポケット部の生地と紐との間に形成される隙間に速やかに指を挿入して紐を掴むことができるようになる。
同第四の特徴構成は、同請求項4に記載した通り、上述の第一から第三の何れかの特徴構成に加えて、前記脚部の裾丈が最大丈となる状態で、前記紐挿通孔から前記ポケット部の内側に延出する紐の長さが20mm〜110mmの範囲に設定されている点にある。
着用者がポケット部に手を入れて紐挿通孔から延出した紐を掴んで引き上げ操作する際に、ポケット部の内側に延出する紐の長さが20mm〜110mmの範囲に設定されていれば、ポケット部の生地と紐との間に形成される隙間に速やかに指を挿入して紐を掴むことができるようになる。また、脚部の裾丈が最大丈となる状態でポケット部の内側に延出する紐の長さがこの程度であるなら、ポケット部が紐で大きく膨らむようなこともなく、またポケット部にいれた手拭等を取り出す際に紐が引っ掛かるようなこともない。
同第五の特徴構成は、同請求項5に記載した通り、上述の第一から第四の何れかの特徴構成に加えて、前記案内部が前記脚部を構成する身生地に接合されたサテン生地で構成され、前記サテン生地の光沢面が前記紐との接触面となるように、前記身生地に連続的または間欠的に接合されている点にある。
紐を引上げ操作する際に紐と案内部との間に摺動抵抗が発生するが、案内部がサテン生地で構成され、サテン生地の光沢面が紐との接触面となるように構成されていれば、紐との間の摩擦力が低くなり、脚部を容易に引上げ操作でき、また紐を開放したときに脚部が容易に伸張するようになる。
同第六の特徴構成は、同請求項6に記載した通り、上述の第五の特徴構成に加えて、前記内脚側の吊上げ位置から前記紐挿通孔に前記紐を案内する前記案内部は、少なくとも膝部より上方を通るように前記脚部を構成する前身頃に接合されている点にある。
内脚側の吊上げ位置から膝部前側で膝部上方を通るようにして紐がポケット部に略直線状に導かれるので、引上げ操作時に不要な抵抗力が作用することがなく、また着用者の膝が多少屈曲していても抵抗なく紐を引上げることができるようになる。
同第七の特徴構成は、同請求項7に記載した通り、上述の第五または第六の特徴構成に加えて、前記外脚側の吊上げ位置から前記紐挿通孔に前記紐を案内する前記案内部は、前記脚部を構成する前身頃と後身頃の接合部またはその前記接合部に隣接するように身生地に接合された筒状部で構成されている点にある。
筒状部で紐が覆われるので、より摩擦力が小さくなり、前身頃と後身頃の直線状の接合部に沿って際された筒状部を経由して紐がポケット部に導かれるので、容易く紐を引上げることができる。また、筒状部を前身頃と後身頃の直線状の接合部と一体に接合することもできる。
同第八の特徴構成は、同請求項8に記載した通り、上述の第五から第七の何れかの特徴構成に加えて、前記吊上げ位置から前記ポケット部までの間で、前記紐が前記案内部から露出する総延長が0mmから150mmの範囲に設定されている点にある。
紐の引上げ操作時に着用者の肌面に違和感を与えるようなことがない。
同第九の特徴構成は、同請求項9に記載した通り、上述の第一から第八の何れかの特徴構成に加えて、前記紐は、両端部が前記吊上げ位置に固定された一本の紐で構成されている点にある。
ポケット部内部で紐が一体となり、紐同士の結び目がないので、収まりが良い。
以上説明した通り、本発明によれば、着用者が正規に装着した状態で容易く脚部の裾丈を伸縮調整でき、しかも収縮状態から速やかに伸縮状態に復帰できるパンツを提供することができるようになった。
以下、本発明によるパンツを男性用の下半身用寝衣に適用した例を説明する。
図1には、男性用の下半身用寝衣1(以下、単に「パンツ1」と記す。)の裏面が示され、図2には、同表面が示されている。当該寝衣1は、身生地2が綿糸、或いは綿糸とポリウレタン糸を交編したフライス編地やスムース編地で構成され、前身頃及び後身頃を内脚側Iと外脚側Oのそれぞれの端縁同士で縫着して、左右一対の脚部3(3L,3R)と、胴部4が構成されている。
図1には、男性用の下半身用寝衣1(以下、単に「パンツ1」と記す。)の裏面が示され、図2には、同表面が示されている。当該寝衣1は、身生地2が綿糸、或いは綿糸とポリウレタン糸を交編したフライス編地やスムース編地で構成され、前身頃及び後身頃を内脚側Iと外脚側Oのそれぞれの端縁同士で縫着して、左右一対の脚部3(3L,3R)と、胴部4が構成されている。
胴部4の開口となる胴口4aはパイピング処理がなされて、腰ゴムが挿入され、前身頃の前打合せ5に縦長の排尿用の開口6が形成されている。左右の脚部3(3L,3R)の下端部は上方に折り返されて縫着処理された裾部8(8L,8R)が構成されている。さらに、胴部4の左右には、身生地と同じ編地で構成された左右一対のポケット部7(7L,7R)が設けられている。
当該パンツ1には、脚部3(3L,3R)の裾丈を伸縮調整する裾丈調整機構10が設けられている。裾丈調整機構10は、一端部が脚部3(3L,3R)の裾部8(8L,8R)から膝部9(9L,9R)に到る中間位置で各脚部3(3L,3R)の周方向に異なる吊上げ位置11a,11bに固定され、他端部がポケット部7(7L,7R)の内側生地に形成された一対の紐挿通孔7hに抜止状態で挿通された紐12と、紐12を吊上げ位置11a,11bからポケット部7(7L,7R)まで生地面に沿って摺動可能に案内する案内部13,14と、を備えて構成されている。
そして、吊上げ位置11a,11bが脚部3(3L,3R)の内脚側Iと外脚側Oに設けられ、吊上げ位置11a,11bからポケット部7(7L,7R)に到る紐12の成す角度θが10度から45度の範囲、好ましくは15度から25度の範囲、本実施形態では約20度に設定されている。
なお、吊上げ位置11a,11bは、脚部3(3L,3R)の裾部8(8L,8R)から膝部9(9L,9R)に到る中間の任意の位置で、各脚部3(3L,3R)の周方向に異なる任意の位置であればよい。
紐12を引上げ操作することで裾部8(8L,8R)を容易に引き上げることができ、しかも引上げ操作した紐12を開放することにより裾部8(8L,8R)が容易に元の位置に戻るという伸縮性を考慮すると、吊上げ位置11a,11bは膝部9(9L,9R)の近傍位置が好ましく、また周方向への離隔距離が長いほど好ましい。
着用者が左右のポケット部7(7L,7R)に手を入れて紐挿通孔7hから延出した紐12を掴んで引き上げ操作すると、各脚部3(3L,3R)の周方向に異なる吊上げ位置11a,11bに紐12による吊上力が働く。その際、吊上げ位置11a,11bからポケット部7(7L,7R)に到る紐2の成す角度が10度から45度の範囲に設定されていれば、着用者の肌との摩擦力が軽減された状態で各吊上げ位置11a,11bから身生地2が上方に収縮し、紐12を開放すれば速やかに伸張するようになる。
さらに、吊上げ位置11a,11bが脚部3(3L,3R)の内脚側Iと外脚側Oに設けられていると、着用者の膝が多少屈曲姿勢となっていても、脚部3(3L,3R)の内脚側Iと外脚側Oに設けた吊上げ位置11a,11bに紐12による吊上力が均等に働き、着用者の膝との摩擦力が軽減された状態で各吊上げ位置から身生地が上方に容易く収縮するようになる。
図3には、着用者が左右のポケット部7(7L,7R)に手を入れて紐挿通孔7hから延出した紐12を掴んで僅かに引き上げ操作した状態が示されている。吊上げ位置11a,11bが僅かに上方に持ち上がり、案内部13,14に沿って収縮した状態が良くわかる。
図4には、さらに紐12を掴んで大きく引き上げ操作した状態が示されている。吊上げ位置11a,11bが僅かに上方に持ち上がり、案内部13,14に沿って大きく収縮した状態が良くわかる。この様な状態で例えば紐12の端部を結び付け、或いは胴部4に挟み込むことによりその収縮状態が維持される。この様な状態で例えば浴槽の洗浄作業などを行なっても、裾部8(8L,8R)に水しぶきや洗剤が付着するようなことがなくなる。
また、トイレを使用する場合でも、十分に裾部8(8L,8R)を引き上げた後にパンツ1を引き下げればよく、操作性が著しく向上する。
尚、何れの場合でも、引上げ操作した紐12を開放することにより脚部3(3L,3R)の自重により、自然に伸張状態に復帰するようになる。
各吊上げ位置11a,11bに対応してポケット部7(7L,7R)に一対形成された紐挿通孔7h同士の離隔長さが15mmから100mmの範囲に設定されている。当該範囲は20mmから50mmの範囲に設定されていることがより好ましく、本実施形態では40mmに設定されている。
着用者がポケット部に手を入れて紐挿通孔から延出した紐を掴んで引き上げ操作する際に、紐挿通孔間の離隔長さが上述の範囲に設定されていれば、ポケット部の生地と紐との間に形成される隙間に速やかに指を挿入して紐を掴むことができるようになる。
また、脚部3(3L,3R)の裾丈が最大丈となる状態で、紐挿通孔からポケット部の内側に延出する紐の長さが20mm〜110mmの範囲に設定されている。当該範囲は25mmから60mmの範囲に設定されていることがより好ましく、本実施形態では50mmに設定されている。
着用者がポケット部7(7L,7R)に手を入れて紐挿通孔7hから延出した紐12を掴んで引き上げ操作する際に、ポケット部7(7L,7R)の内側に延出する紐12の長さがこのような範囲に設定されていれば、ポケット部7(7L,7R)の生地と紐12との間に形成される隙間に速やかに指を挿入して紐12を掴むことができるようになる。
また、脚部3(3L,3R)の裾丈が最大丈となる状態でポケット部7(7L,7R)の内側に延出する紐12の長さがこの程度であるなら、ポケット部7(7L,7R)が紐12で大きく膨らむようなこともなく、またポケット部7(7L,7R)にいれた手拭等を取り出す際に紐12が引っ掛かるようなこともない。
案内部13,14が脚部3(3L,3R)を構成する身生地に接合されたサテン生地で構成され、サテン生地の光沢面が紐12との接触面となるように、身生地に連続的または間欠的に接合されている。
紐12を引上げ操作する際に紐12と案内部13,14との間に摺動抵抗(摩擦抵抗)が発生するが、案内部13,14がサテン生地(朱子織生地)で構成され、サテン生地の光沢面(滑らかな面)が紐12との接触面となるように構成されていれば、紐12との間の摩擦力が低くなり、脚部3(3L,3R)を容易に引上げ操作でき、また紐12を開放したときに脚部3(3L,3R)が容易に伸張するようになる。サテン生地に用いられる糸種としてポリエステル糸やレーヨン糸が好適に用いられる。
内脚側Iの吊上げ位置11bから紐挿通孔7hに紐12を案内する案内部14は、少なくとも膝部9(9L,9R)より上方を通るように脚部3(3L,3R)を構成する前身頃に接合されている。
内脚側Iの吊上げ位置11bから着用者の膝部の前側で膝部上方を通るようにして紐12がポケット部7(7L,7R)に略直線状に導かれるので、引上げ操作時に不要な抵抗力が作用することがなく、また着用者の膝が多少屈曲していても抵抗なく紐を引上げることができるようになる。
図では、案内部14は略直線状に表されているが、多少は上方に凸となるように湾曲していてもよい。僅かに膝を曲げた状態でも円滑に引き上げることができる。なお、案内部14は、身生地の肌側に紐12の径路となるように帯状に配置して左右両端部を身生地に接合することにより、少なくとも紐12の案内部14側がサテン生地の光沢面と接するように構成されていればよい。後述する案内部13のように筒状部に構成すると、肌側に突出して着心地の悪化を招くことになるからである。ただし、身生地の肌側に紐12の径路となるように、サテン生地の光沢面同士が対向するように二重に帯状に配置して左右両端部を身生地に接合してもよい。
外脚側Oの吊上げ位置11aから紐挿通孔7hに紐13を案内する案内部13は、脚部3(3L,3R)を構成する前身頃と後身頃の接合部Oまたはその接合部Oに隣接するように身生地に接合された筒状部で構成することが好ましく、本実施形態では、筒状部が接合部Oと一体に接合されている。紐12の全周が光沢面(滑らかな面)で覆われるので、より摩擦力が小さくなり、前身頃と後身頃の直線状の接合部に沿って際された筒状部を経由して紐がポケット部に導かれるので、容易く紐12を引上げることができる。
尚、本実施形態では、生地と生地を一体に固定する処理を「接合」と表現するが、「接合」との表現は糸を用いて生地同士を縫着する処理、熱可塑性の接着剤などを用いて接着する処理などを含む概念として用いている。
吊上げ位置11a,11bからポケット部7(7L,7R)までの間で、紐12が案内部13,14から露出する総延長が0mmから150mmの範囲に設定されていることが好ましく、総延長が0mmから100mmの範囲に設定されていることがより好ましい。この様な範囲であると、紐12の引上げ操作時に着用者の肌面に違和感を与えるようなことがない。
本実施形態では、紐12は両端部が吊上げ位置11a,11bに固定された一本の紐12で構成されているので、ポケット部7(7L,7R)の内部で紐12同士の結び目がない一体に構成されているため、収まりが良い。
なお、左右の裾丈調整機構10のそれぞれに一対の紐12を用いて、ポケット部7(7L,7R)の内部で端部同士を結び合わせてもよい。なお、紐12としてポリエステル糸を使用したスピンドル紐が好適に用いられるが、このような紐に限るものではない。
上述した実施形態では、案内部13,14がサテン生地で構成された例を説明したが、案内部13,14をブロード生地(平織生地)で構成してもよい。ブロード生地は、経糸と緯糸を交互に織るため、かたく織り上がり摩擦に強く丈夫であるという特性がある。
上述した実施形態では、身生地が編地で構成された例を説明したが、編地を構成する糸種は特に限定されるものではない。また、身生地として編地に代えて織地を用いてもよい。
上述した実施形態では、パンツとして紳士用の下半身用寝衣を例に説明したが、本発明は婦人用或いは子供用の下半身用寝衣にも適用可能であり、さらには丈が長く裾幅の広い外衣であるパンツにも適用可能である。
上述した複数の寝衣は、何れも本発明の一例であり、該記載により本発明の範囲が限定されることはなく、各部の具体的構成(生地を構成する織地の種類、糸種、繊度等)は本発明の作用効果が奏される範囲で適宜変更設計可能であることはいうまでもない。
本発明は、着用者が正規に装着した状態で容易く脚部の裾丈を伸縮調整でき、しかも収縮状態から速やかに伸縮状態に復帰できるパンツとして、好適に使用できる。
1:パンツ
2:身生地
3:脚部
4:胴部
7:ポケット部
7h:紐挿通孔
8:裾部
9:膝部
10:裾丈調整機構
11a,11b:吊上げ位置
12:紐
13,14:案内部
2:身生地
3:脚部
4:胴部
7:ポケット部
7h:紐挿通孔
8:裾部
9:膝部
10:裾丈調整機構
11a,11b:吊上げ位置
12:紐
13,14:案内部
Claims (9)
- 左右一対の脚部と、胴部と、前記胴部に設けられた左右一対のポケット部と、前記脚部の裾丈を伸縮調整する裾丈調整機構を備えたパンツであって、
前記裾丈調整機構は、一端部が前記脚部の裾部から膝部に到る中間位置で各脚部の周方向に異なる吊上げ位置に固定され、他端部が前記ポケット部の内側生地に形成された紐挿通孔に抜止状態で挿通された紐と、前記紐を前記吊上げ位置から前記ポケット部まで生地面に沿って摺動可能に案内する案内部と、を備えて構成され、前記吊上げ位置から前記ポケット部に到る前記紐の成す角度が10度から45度の範囲に設定されているパンツ。 - 前記吊上げ位置が前記脚部の内脚側と外脚側に設けられている請求項1記載のパンツ。
- 各吊上げ位置に対応して前記ポケット部に前記紐挿通孔が一対形成され、各紐挿通孔間の離隔長さが15mmから100mmの範囲に設定されている請求項1または2記載のパンツ。
- 前記脚部の裾丈が最大丈となる状態で、前記紐挿通孔から前記ポケット部の内側に延出する紐の長さが20mm〜110mmの範囲に設定されている請求項1から3の何れかに記載のパンツ。
- 前記案内部が前記脚部を構成する身生地に接合されたサテン生地で構成され、前記サテン生地の光沢面が前記紐との接触面となるように、前記身生地に連続的または間欠的に接合されている請求項1から4の何れかに記載のパンツ。
- 前記内脚側の吊上げ位置から前記紐挿通孔に前記紐を案内する前記案内部は、少なくとも膝部より上方を通るように前記脚部を構成する前身頃に接合されている請求項5記載のパンツ。
- 前記外脚側の吊上げ位置から前記紐挿通孔に前記紐を案内する前記案内部は、
前記脚部を構成する前身頃と後身頃の接合部またはその前記接合部に隣接するように身生地に接合された筒状部で構成されている請求項5または6記載のパンツ。 - 前記吊上げ位置から前記ポケット部までの間で、前記紐が前記案内部から露出する総延長が0mmから150mmの範囲に設定されている請求項5から7の何れかに記載のパンツ。
- 前記紐は、両端部が前記吊上げ位置に固定された一本の紐で構成されている請求項1から8の何れかに記載のパンツ。
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210330 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20211005 |