JP2019011290A - S/o型サスペンション及びその製造方法 - Google Patents
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(I−1)水溶性薬物及び水溶性賦形剤を含む混合物からなる粒子状の水溶性固体物質の表面が界面活性剤で被覆されてなることを特徴とする、粒子状の界面活性剤−水溶性固体物質複合体。
(I−2)前記水溶性賦形剤が水溶性で且つ常温で固体の糖類である、(I−1)記載の界面活性剤−水溶性固体物質複合体。
(I−3)前記水溶性賦形剤が、デキストリン、マンニトール、ソルビトール、エリスリトール、スクロース、ラクトース、マルトース、トレハロース、キシロース、アラビノース、及びブドウ糖からなる群から選択される少なくとも1種である(I−1)または(I−2)に記載する界面活性剤−水溶性固体物質複合体。
これらの界面活性剤−水溶性固体物質複合体(水溶性薬物含有複合体)は、下記に説明する本発明のS/O型サスペンションを構成する一成分(Solid)であり、本発明のS/O型サスペンションの調製に好適に使用することができる。このため、S/O型サスペンション調製用水溶性固体物質複合体と称することができる。
本発明のS/O型サスペンションは前述する(I−1)〜(I−3)のいずれかに記載される粒子状の界面活性剤−水溶性固体物質複合体(水溶性薬物含有複合体)が油相に分散してなるものである。具体的には下記の実施態様を有するものである。
(II−1)粒子状の水溶性固体物質が油相に分散してなるS/O型サスペンションであって、
前記水溶性固体物質は水溶性薬物及び水溶性賦形剤を含む混合物であり、
当該水溶性固体物質の粒子表面は界面活性剤で被覆されてなる、
上記S/O型サスペンション。
(II−2)前記水溶性賦形剤が、水溶性で且つ常温で固体である糖類である(II−1)記載のS/O型サスペンション。
(II−3)前記水溶性賦形剤が、デキストリン、マンニトール、ソルビトール、エリスリトール、スクロース、ラクトース、マルトース、トレハロース、キシロース、アラビノース、及びブドウ糖からなる群から選択される少なくとも1種である(II−1)または(II−2)に記載するS/O型サスペンション。
(II−4)(II−1)乃至(II−3)のいずれかに記載するS/O型サスペンションを含有する外用組成物。当該外用組成物には、外用の医薬組成物、外用の医薬部外品、化粧料が含まれる。
(III−1)下記(A)〜(C)工程を有するS/O型サスペンションの製造方法:
(A)水溶性薬物、水溶性賦形剤、及び水を含む水性溶媒と、界面活性剤と有機溶媒を含む疎水性溶媒とを混合して、W/O型エマルションを調製する工程、
(B)上記で調製したW/O型エマルションを乾燥して、水溶性薬物及び水溶性賦形剤を含有する水溶性固体物質と界面活性剤との複合体(界面活性剤−水溶性固体物質複合体)を調製する工程、及び
(C)上記で調製した界面活性剤−水溶性固体物質複合体を油相に分散してS/O型サスペンションを調製する工程。
(III−2)上記(B)工程における乾燥処理が噴霧乾燥処理である(III−1)に記載する製造方法。
(III−3)前記水溶性賦形剤が、水溶性で且つ常温で固体である糖類である(III−1)または(III−2)に記載する製造方法。
(III−4)前記水溶性賦形剤が、デキストリン、マンニトール、ソルビトール、エリスリトール、スクロース、ラクトース、マルトース、トレハロース、キシロース、アラビノース、及びブドウ糖からなる群から選択される少なくとも1種である(III−1)乃至(III−3)のいずれかに記載する製造方法。
本発明は、S/O型サスペンションと当該サスペンションを構成する粒子状の界面活性剤−水溶性固体物質複合体に関する。
ここでS/O型サスペンションとは、油相中に水溶性の固体物質(水溶性固体物質)が均一に分散してなる状態をいう。この点で、分散質(水溶性固体物質が水性溶媒に溶解若しくは分散してなる水相)と分散媒(油相)が共に液体である分散系溶液であるW/Oエマルションとは異なる。以下、本明細書では、S/O型サスペンションにおいて油相中に分散してなる水溶性固体物質を「分散粒子」と称し、W/Oエマルションにおいて油相中に分散してなる上記水相を「分散水相」と称する場合がある。なお、本発明が対象とするS/O型サスペンションには、油相中に前記分散粒子と前記分散水相とが共存する状態、あるいは分散水相中に水溶性固体物質が析出している状態も含まれる。
本発明が対象とするS/O型サスペンションは下記(A)〜(C)工程を有する方法により製造することができる。
(A)水溶性薬物、水溶性賦形剤及び水を含む水性溶媒と、界面活性剤及び有機溶媒を含む疎水性溶媒とを混合して、W/O型エマルションを調製する工程、
(B)上記で調製したW/O型エマルションを乾燥して水溶性薬物及び水溶性賦形剤を含有する水溶性固体物質と界面活性剤との複合体(界面活性剤−水溶性固体物質複合体)を調製する工程、及び
(C)上記で調製した界面活性剤−水溶性固体物質複合体を油相に分散してS/O型サスペンションを調製する工程。
(A)W/O型エマルション調製工程
本工程は、水溶性薬物、水溶性賦形剤及び水を含む水性溶媒(親水相)を、界面活性剤及び有機溶媒を含む溶媒(親油相)中に分散させることで、親油相中に水性溶媒からなる分散相(分散水相)を形成し、W/O型エマルションを調製する工程である。
本工程は、上記工程で得られたW/O型エマルションから固体粒子形状の界面活性剤−水溶性固体物質複合体を調製する工程である。当該界面活性剤−水溶性固体物質複合体は、前記W/O型エマルションを乾燥することで調製することができる。
なお、制限されないものの、乾燥の程度として、カールフィシャー法による測定で、含水率が8%程度以下になるように乾燥することが好ましい。
本工程は、上記工程で得られた水溶性固体物質含有複合体からS/O型サスペンションを調製する工程である。当該S/O型サスペンションは、前記水溶性固体物質含有複合体を油相に分散することで調製することができる。
本発明のS/O型サスペンションは、そのままヒトに適用してもよいが、好ましくは他の添加成分を添加して、目的に応じて製剤化される。他の添加成分としては、例えば、賦形剤(例えば、白糖などの糖類;デキストリンなどのデンプン誘導体;カルメロースナトリウムなどのセルロース誘導体;キサンタンガムなどの水溶性高分子等)、着色剤、滑沢剤(例えば、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウムのようなステアリン酸金属塩;ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸マグネシウムのようなラウリル硫酸塩;前記の賦形剤におけるデンプン誘導体等)、結合剤(例えば、前記の賦形剤やマクロゴール等)、乳化剤、増粘剤、保湿剤(例えばヒアルロン酸、コラーゲン等)、湿潤剤(例えば、グリセリン等)、安定剤(例えば、メチルパラベン、プロピルパラベンのようなパラヒドロキシ安息香酸エステル類;クロロブタノール、ベンジルアルコール、フェニルエチルアルコールのようなアルコール類;塩化ベンザルコニウム;フェノール、クレゾールのようなフェノール類;チメロサール;無水酢酸;ソルビン酸等)、保存剤、溶剤(例えば、水、エタノール、グリセリン等)、溶解補助剤、懸濁化剤(例えば、カルメロースナトリウム等)、緩衝剤、pH調整剤、基剤(例えば、ポリエチレングリコール、セバシン酸ジエチル、ワセリン等)等を挙げることができ、これらを通常の配合量で配合できる。
表1〜3に記載する組成を有するS/O型サスペンション製剤(実施例1〜6、比較例1〜7)および非S/O型サスペンション製剤(比較例8)を下記方法で製造し、得られたS/O型サスペンション製剤について製剤均一性、噴霧乾燥性、及び皮膚透過性を評価した。また非S/O型サスペンション製剤について皮膚透過性を評価した。なお、当該S/O型サスペンション製剤および非S/O型サスペンション製剤の調製に使用した各成分は以下の通りである。
(a)水溶性薬物(有効成分):ヘパリン類似物質(アピ(株)製)
外観・性状:帯黄白色の無晶性の粉末で、においはなく、味はわずかに苦い。
溶解性:水に溶けやすく、メタノール、エタノール(95)、アセトン又は1-ブタノールにほとんど溶けない。
(b)水溶性賦形剤:デキストリン(パインデックス#1:松谷化学工業(株))
(c)界面活性剤:グリセリン脂肪酸エステル#1(親油型モノオレイン酸グリセリル:NIKKOL MGO(日本ケミカルズ(株))、HLB2.5
(d)界面活性剤:グリセリン脂肪酸エステル#2(モノオレイン酸デカグリセリル:NIKKOL Decaglyn 1-OV(日本ケミカルズ(株))、HLB12.0
(e)合成ケイ酸アルミニウム:日本薬局方 合成ケイ酸アルミニウム(特軽質)(協和化学工業(株))
(f)油剤:ミリスチン酸イソプロピル(NIKKOL IPM-EX(日本ケミカルズ(株))
まず表1〜2に記載する組成からなる親水相と親油相を混合してW/O型エマルションを調製し、これを噴霧乾燥して界面活性剤−水溶性固体物質複合体(粒子状乾燥物)を調製した。次いで、上記のうち噴霧乾燥を行うことができた実施例1〜6を油剤(ミリスチン酸イソプロピル)に分散させてS/O型サスペンションとした。なお、当該製造工程は全て常温で行った。
[実施例1〜6]
精製水にヘパリン類似物質を溶解し、これにデキストリンを添加混合し、均一に溶解するまで撹拌して親水相とした。一方、エタノールにグリセリン脂肪酸エステルを添加混合し、均一に溶解するまで撹拌して親油相とした。両者をホモジナイザー(KINEMATICA社、PT2500E)を用いて均一になるまで高速撹拌(26,000rpm、5分間)し、W/O型エマルションを調製した。
[比較例1〜6]
精製水にヘパリン類似物質を溶解して親水相とした。一方、エタノールにグリセリン脂肪酸エステルを添加混合し、均一に溶解するまで撹拌して調製した親油相の中に、デキストリンを添加混合して分散させた。両者をホモジナイザー(KINEMATICA社、PT2500E)を用いて均一になるまで高速撹拌(26,000rpm、5分間)し、W/O型エマルションを調製した。
[比較例7]
精製水にヘパリン類似物質を溶解して親水相とした。一方、エタノールにグリセリン脂肪酸エステルを添加混合し、均一に溶解するまで撹拌して調製した親油相の中に、合成ケイ酸アルミニウムを添加混合して分散させた。両者をホモジナイザー(KINEMATICA社、PT2500E)を用いて均一になるまで高速撹拌(26,000rpm、5分間)し、W/O型エマルションを調製した。
皮膚透過性の評価のため、S/O型サスペンションではない製剤として、表3の処方に従って比較例8を調整した。
精製水にヘパリン類似物質を溶解して水溶液とした。これにグリセリン脂肪酸エステルを添加しホモジナイザー(KINEMATICA社、PT2500E)を用いて均一になるまで高速撹拌(26,000rpm、5分間)し、ヘパリン類似物質入り水溶液を調製した。
上記(1-1)工程で調製したW/O型エマルションを、噴霧乾燥装置に供して、乾燥処理を行った。
噴霧乾燥装置としてはBUCHI Mini Spray Dryer B-290を用いた。本装置は1つの噴霧ノズル(二流体ノズル)、乾燥チャンバー、乾燥チャンバーとサイクロンの連結部、サイクロン、気体排出部、試料捕集部から構成されている。乾燥チャンバーの入口温度を140℃、出口温度を90℃に設定して、流速20ml/minにて、試料溶液(W/O型エマルション)を噴霧し、噴霧乾燥物を調製した。なお、噴霧は試料溶液(W/O型エマルション)をスターラーで攪拌しながら実施した。
上記(1-3)工程で調製した噴霧乾燥物を、油剤であるミリスチン酸イソプロピルの中に投入し、ボルテックス(AS ONE製 AUTOMATIC LAB-MIXER HM-10H)にて10分間攪拌し、S/O型サスペンションを調製した。
上記で調製したS/O型サスペンション(実施例1〜6)について、W/O型エマルションの製剤均一性、噴霧乾燥の作業性(装置のノズル詰まり、装置への付着性)、及びS/O型サスペンションの皮膚透過性を評価した。また比較例1〜7のS/O型サスペンションについてはW/O型エマルションの製剤均一性について評価した。
前述する各S/O型サスペンション(実施例1〜6、比較例1〜7)について、噴霧乾燥前のW/O型エマルションの製剤均一性を評価した。具体的には、W/O型エマルションを調製後、15分間室温に静置し、分離、凝集、及び沈殿の有無を目視で確認し、下記の基準に基づいて、製剤均一性を評価した。
[製剤均一性評価基準]
○:試験期間(15分)を通じて分離、凝集、沈殿がいずれも認められない。
△:試験開始から5分以内に分離、凝集または沈殿のいずれかが認められる。
×:調整直後に分離、凝集または沈殿のいずれかが認められる。
前述する各S/O型サスペンション(実施例1〜6、比較例7)について、調製したW/O型エマルションの噴霧乾燥処理における作業性を下記の基準に基づいて評価した
[ノズル詰まり]
○:W/O型エマルションがノズルに詰まることなく、噴霧乾燥可能。
×:W/O型エマルションがノズルに詰まり、噴霧不可。
[噴霧乾燥装置への付着性]
○:噴霧乾燥装置に、界面活性剤−水溶性固体物質複合体(粒子状乾燥物)の付着は認められないか、認められても少量。
×:噴霧乾燥装置に、界面活性剤−水溶性固体物質複合体(粒子状乾燥物)の付着が多量認められる。
なお、噴霧乾燥装置の付着部として、チャンバー部、チャンバーとサイクロンの連結部、及びサイクロン部を対象とした。
S/O型サスペンション(実施例1〜6)および、比較例8の皮膚透過性評価は、フランツセル型皮膚透過性試験(in vitro試験)を用いて行った。
縦型フランツセル(型式TP-8S、VIDREX社製)をスターラーの上に固定し、ウォーターバスにつないで32℃程度に保った。ヘアレスマウスから摘出した皮膚(直径約1.5cm)をフランツセルに角層が上になるように置いた。その上からフランツセルの蓋を止め金具で固定した。次いで、空気が入らないように、レセプターセルにリン酸緩衝液(PBS)を充填した。そして、界面活性剤―水溶性固体物質複合体中の水溶性固体物質濃度(ヘパリン類似物質濃度)が1mg/mlとなるように試料を調整し、その1mlをドナーである上記皮膚(1.77cm2)の角質層側に塗布した。48時間後、レセプター液を300μl採取した。
上記試験により、皮膚透過したヘパリン類似物質はレセプター液にとけ込むため、レセプター液中のヘパリン類似物質の濃度を測定することで、ヘパリン類似物質(水溶性薬物)の皮膚透過性(経皮吸収性)を評価することができる。レセプター液中のヘパリン類似物質の濃度は、下記に示す比色法により求めた。
(1)試薬の調製
試薬は、「テストチーム ヘパリンS」(積水メディカル株式会社製)を用いて、下記の通り調製した。
アンチトロンビンIII液:1バイアルを精製水10mlで溶解して調製。
ファクターXa液:1バイアルを精製水10mlで溶解して調製。
基質液(N−ベンゾイル−L−イソロイシル−L−グルタミル(γ−OR)−グリシル−L−アルギニル−p−ニトロアニリド・塩酸塩):1バイアルを精製水20mlで溶解して調製。
反応停止液:酢酸20mlに蒸留水20mlを加え混合して調製。
検量線用の各標準溶液として、PBSを溶媒とし、上記ヘパリン類似物質を、0、0.03、0.1、0.3、1、3、10、30μg/mlとなるよう調整した。
37℃に加温した96穴プレートの各ウェルに、アンチトロンビンIII液を5μlずつ添加し、次いで、標準溶液又は試料(レセプター液)をそれぞれ45μlずつ添加した。プレートにシールを貼り、プレートシェイカーにて10秒間混合した後、37℃で2〜6分程度加温した。そして、ファクターXa液を、各ウェルに25μlずつ添加し、再びプレートシェイカーにて10秒間混合し、37℃で約30秒間加温した。そして、基質液を各ウェルに50μlずつ添加し、再びプレートシェイカーにて10秒間混合し、37℃で3分間加温した。3分間の加温の後、反応停止液を各ウェルに75μlずつ添加し、プレートシェイカーにて10秒間混合した。斯くして調製した反応液について、その405nmの吸光度を、プレートリーダー(ジェニオス、TECAN社製)を用いて測定し、標準液を用いて作製した検量線に基づいて、レセプター液に含まれているヘパリン類似物質の濃度を求め、ヘパリン類似物質の皮膚透過性(経皮吸収性)を評価した。
○:皮膚透過が認められた(レセプター液にヘパリン類似物質が含まれている)。
×:皮膚透過が認められない(レセプター液にヘパリン類似物質が含まれていない)。
結果を表1〜3に合わせて示す。
比較例7は、合成ケイ酸アルミニウムを親油相に分散させることで、製剤均一性を確保することができたが、噴霧乾燥時にノズルに埋まりが発生し、噴霧不可となった。
Claims (9)
- 水溶性薬物及び水溶性賦形剤を含む混合物からなる粒子状の水溶性固体物質の表面が界面活性剤で被覆されてなることを特徴とする、粒子状の界面活性剤−水溶性固体物質複合体。
- 前記水溶性賦形剤が水溶性で且つ常温で固体の糖類である、請求項1記載の界面活性剤−水溶性固体物質複合体。
- 前記水溶性賦形剤が、デキストリン、マンニトール、ソルビトール、エリスリトール、スクロース、ラクトース、マルトース、トレハロース、キシロース、アラビノース、及びブドウ糖からなる群から選択される少なくとも1種である請求項1または2に記載する界面活性剤−水溶性固体物質複合体。
- 請求項1乃至3のいずれかに記載する粒子状の界面活性剤−水溶性固体物質複合体が油相に分散してなるS/O型サスペンション。
- 請求項4に記載するS/O型サスペンションを含有する外用組成物。
- 下記(A)〜(C)工程を有するS/O型サスペンションの製造方法:
(A)水溶性薬物、水溶性賦形剤、及び水を含む水性溶媒と、界面活性剤と有機溶媒を含む疎水性溶媒とを混合して、W/O型エマルションを調製する工程、
(B)上記で調製したW/O型エマルションを乾燥して、水溶性薬物及び水溶性賦形剤を含有する水溶性固体物質と界面活性剤との複合体(界面活性剤−水溶性固体物質複合体)を調製する工程、及び
(C)上記で調製した界面活性剤−水溶性固体物質複合体を油相に分散してS/O型サスペンションを調製する工程。 - 上記(B)工程における乾燥処理が噴霧乾燥処理である請求項6に記載する製造方法。
- 前記水溶性賦形剤が、水溶性で且つ常温で固体である糖類である請求項6または7に記載する製造方法。
- 前記水溶性賦形剤が、デキストリン、マンニトール、ソルビトール、エリスリトール、スクロース、ラクトース、マルトース、トレハロース、キシロース、アラビノース、及びブドウ糖からなる群から選択される少なくとも1種である請求項6乃至8のいずれかに記載する製造方法。
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