JP2019011027A - 乗物用シート - Google Patents

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基裕 松田
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【課題】シートカバーの玉縁が取り付けられるカバーピース同士の縫い目に吊り込み用の吊り込み具を簡便に設定すること。
【解決手段】クッションカバー20(シートカバー)を構成する互いに縫い合わされた2枚のカバーピース21,22と、これらカバーピース21,22の互いに縫い合わされる縁部21A,22A間に介設されて各縁部21A,22Aとのひとまとめの縫合(SU)により各縁部21A,22Aの間から外部に露出した状態として設けられた玉縁23と、玉縁23に結合されてクッションパッド10内に吊り込まれて止着されるサスペンダ24(吊り込み具)と、を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、乗物用シートに関する。詳しくは、シートパッドを被覆するシートカバーを備えた乗物用シートに関する。
従来、乗物用シートにおいて、シートカバーを構成するカバーピース同士の縫い目に沿って装飾用の玉縁が取り付けられた構成が知られている(特許文献1)。具体的には、上述した玉縁は、シートパッドの山状に膨らむサイド領域の山の頂点に沿って設けられるカバーピース同士の縫い目に沿って取り付けられている。詳しくは、上述した玉縁は、上述したカバーピース間に挟まれた形となって共縫いされる脚部と、脚部の先端に玉状に膨らんだ形に形成されて各カバーピースの間から外部に露出する頭部と、を有した構成とされている。
特開2015−43918号公報
上記従来技術では、上述した玉縁の取り付けられるカバーピース同士の縫い目が、シートパッドの天板メインと天板サイドとの間などの谷状に凹む領域に配置される場合、別途、上述した玉縁の取り付けられた縫い目をシートパッド内に吊り込んで浮かせないように止着するためのサスペンダ(吊り込み具)が必要となる。その際、上記サスペンダを更に玉縁の取り付けられた縫い目に縫い付けるとなると、縫い付けの回数が増えてしまう。本発明は、上記問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、シートカバーの玉縁が取り付けられるカバーピース同士の縫い目に吊り込み用の吊り込み具を簡便に設定することにある。
上記課題を解決するために、本発明の乗物用シートは次の手段をとる。
第1の発明は、シートパッドを被覆するシートカバーを備えた乗物用シートであって、シートカバーを構成する互いに縫い合わされた2枚のカバーピースと、2枚のカバーピースの互いに縫い合わされる縁部間に介設されて各縁部とのひとまとめの縫合により各縁部の間から外部に露出した状態として設けられた玉縁と、玉縁に結合されてシートパッド内に吊り込まれて止着される吊り込み具と、を有する。
この第1の発明によれば、吊り込み具を玉縁に結合する構成とすることで、吊り込み具を予め玉縁と一体化させたものを2枚のカバーピースの縁部間にセットして縫合することができる。したがって、玉縁の縫合に加えて、吊り込み具を別途、2枚のカバーピースの縫い代に縫い付けるといった作業が不要となるため、玉縁の取り付くカバーピース同士の縫い目に吊り込み具を簡便に設定することができる。
第2の発明は、上述した第1の発明において、次の構成とされているものである。吊り込み具が、玉縁に一部がインサート成形されて結合された可撓性の吊り綿布と、吊り綿布の他部に結合されてシートパッド内に固定された止着具に止着される被止着具と、を有する。
この第2の発明によれば、吊り込み具を玉縁に対して簡便かつ強固に結合することができると共に、玉縁が着座圧等により内部に押し込まれた際の移動量を吊り綿布の撓みによって被止着具に伝達されないよう適切に逃がせる構成とすることができる。
第3の発明は、上述した第2の発明において、次の構成とされているものである。玉縁が、吊り綿布が内部にインサートされた挿通領域を通るように2枚のカバーピースの各縁部とひとまとめに縫合されている。
この第3の発明によれば、玉縁の2枚のカバーピースの各縁部に対する縫合により、吊り込み具の吊り綿布を玉縁に対してより強固に結合することができる。
第4の発明は、上述した第1から第3のいずれかの発明において、次の構成とされているものである。玉縁に対し、2枚のカバーピースの互いに縫い合わされる各々の縁部の先端を突き当てて縫い合わせ位置の位置決めを行うことのできる位置決め座が形成されている。
この第4の発明によれば、2枚のカバーピースの各縁部を玉縁に対して適切に位置決めした状態に縫い合わせることができる。
第5の発明は、上述した第1から第4のいずれかの発明において、次の構成とされているものである。玉縁が、2枚のカバーピースの互いに縫い合わされる縁部間に介設されて各縁部と縫合される脚部と、各縁部の間から外部に露出する頭部と、を有する。頭部が、外部に対して平坦状の面を露出させる切頭形状とされている。
この第5の発明によれば、玉縁の外部に露出する頭部を、当たりの滑らかな異物感を感じさせにくい構成とすることができる。
実施例1の乗物用シートの概略構成を表した斜視図である。 図1のII-II線断面図である。
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を用いて説明する。
《シート1の概略構成について》
始めに、実施例1のシート1(乗物用シート)の構成について、図1〜図2を用いて説明する。なお、以下の説明において、前後上下左右等の各方向を示す場合には、各図中に示されたそれぞれの方向を指すものとする。また、「シート幅方向」と示す場合には、シート1の左右方向を指し、「シート高さ方向」と示す場合には、シート1の上下方向を指し、「シート前後方向」と示す場合には、シート1の前後方向を指すものとする。
本実施例のシート1は、図1に示すように、自動車の座席として構成されており、着座者の背凭れ部となるシートバック2と、着座部となるシートクッション3と、頭凭れ部となるヘッドレスト4と、を備えた構成とされている。上述したシートバック2は、その左右両サイドの下端部が、それぞれ、回転止め可能な回転軸装置として機能する不図示のリクライナを介して、シートクッション3の左右両サイドの後端部に背凭れ角度の調節を行える状態に連結されている。シートクッション3は、車両のフロア上に、図示しない左右一対のスライドレールを間に介してシート前後方向の位置調節を行える状態に連結されている。ヘッドレスト4は、シートバック2の上部に上側から装着されて設けられている。
《シートクッション3の概略構成について》
上述したシートクッション3は、その骨格を成す不図示の金属製のクッションフレームと、クッションフレームの上部にセットされて着座者の着座荷重を弾性的に受け止める発泡ウレタン製のクッションパッド10と、クッションパッド10の表面全体に被せ付けられてシートクッション3の意匠面を構成するファブリック製のクッションカバー20と、によって概略構成されている。ここで、上述したクッションパッド10が、本発明の「シートパッド」に相当する。また、クッションカバー20が、本発明の「シートカバー」に相当する。
上述した不図示のクッションフレームは、平面視略四角枠状の形に組まれた構成とされており、その上部にセットされたクッションパッド10の外周部を下側から強く支持することのできる構造強度を備えた構成とされている。上述した不図示のクッションフレームの四角枠内には、その上部にセットされたクッションパッド10の中央部を下側から面状に弾性支持することのできる不図示のバネが複数架橋されている。
クッションパッド10は、上述した不図示のクッションフレームに上側から覆い被された状態にセットされている。詳しくは、上述したクッションパッド10は、上述した不図示のクッションフレームに上側から覆い被されると共に、その前後左右の各周縁部が、それぞれ、クッションフレームの外周側を通って下側へと回し込まれた状態にセットされている。上記組み付けにより、クッションパッド10は、上述した不図示のクッションフレームによって外周部が下側から強く支えられると共に、クッションフレームの枠内に架橋された不図示のバネによって中央部が下側から面状に弾性支持された状態としてセットされるようになっている。
クッションカバー20は、上述したクッションパッド10に上側から覆い被せられると共に、その前後左右の各周縁部が、それぞれ、クッションパッド10の外周側を通って下側へと引き込まれて、上述した不図示のクッションフレームに止着されて固定されている。上記組み付けにより、クッションカバー20は、クッションパッド10の表面全体に広く密着した状態に張設されると共に、クッションパッド10をクッションフレーム上に押さえ付けて位置固定した状態として保持するようになっている。
ところで、上述したシートクッション3の基本形状を形作るクッションパッド10は、シート幅方向の中央部分を成して着座者の尻部や大腿部を下側から略平坦な面形状で支える天板メイン部11と、シート幅方向の両サイド部分を成して着座者の尻部や大腿部を両外側から斜めに盛り上がる面形状で支える左右の天板サイド部12と、によって構成されている。上記構成により、クッションパッド10は、上述した天板メイン部11と各天板サイド部12との間の境界領域がそれぞれ谷状に凹む表面形状に形成された構成とされている。
上述した谷状に凹む表面形状を持つクッションパッド10に対して、上述したクッションカバー20は、その天板メイン部11に被せ付けられるメインカバーピース21と各天板サイド部12に被せ付けられる各サイドカバーピース22とのそれぞれの縫合部SUが、上述したクッションパッド10の天板メイン部11と各天板サイド部12とのそれぞれの境界領域に沿って形成された各吊込み溝13内に所々で吊り込まれて止着された状態として張設されている。上記吊り込みを伴う張設により、上述したクッションカバー20は、上述した谷状に凹む表面形状を持つクッションパッド10に対してその表面全体に広く密着して浮き上がらない状態に見栄え良く張設された状態とされている。
また、上述したクッションカバー20のメインカバーピース21と各サイドカバーピース22とのそれぞれの縫合部SUには、これら縫合部SUの縫い目を外部に対して見栄え良く装飾するための樹脂製の玉縁23が各縫合部SUに沿って長尺状に延びる形となって設けられている。これら玉縁23は、図2に示すように、上述したクッションカバー20のメインカバーピース21と各サイドカバーピース22との互いに縫合される縁部21A,22A間に挟み込まれてこれら縁部21A,22Aとひとまとめに共縫いされて取り付けられている(縫合部SU)。また、上述した各玉縁23には、これらの取り付けられた各縫合部SUをクッションパッド10の各吊込み溝13内に吊り込んで止着するためのサスペンダ24が一体的に結合されている。ここで、上述したサスペンダ24が本発明の「吊り込み具」に相当する。
《クッションカバー20の吊り込み部の具体的な構成について》
以下、上述したクッションカバー20の各玉縁23の取り付けられた箇所の具体的な構成について詳しく説明していく。すなわち、先ず、上述したクッションパッド10の各吊込み溝13内には、上述したクッションカバー20の各玉縁23に結合されたサスペンダ24を表側から差し込んで止着することのできる樹脂製のフック14が各吊込み溝13に沿って長尺状に延びる形に埋め込まれた状態として設けられている。これらフック14は、上述した各玉縁23に結合されたサスペンダ24を表側から受け入れ可能な略U字状に開口し、かつそのU字の両サイドの底部に両サイドへひれ状に張り出す張出座14Aを有した断面形状に形成されている。ここで、上述した各フック14が本発明の「止着具」に相当する。
上述した各フック14は、上述したクッションパッド10の発泡成形時にインサートされて一体成形されることにより、それらの略U字状の開口部分が上述したクッションパッド10の各吊込み溝13内に底側から上向きの状態で露呈し、各張出座14Aの形成された底部が各吊込み溝13の底部内に埋め込まれた状態として、各張出座14Aの張出形状によって各吊込み溝13の底部から抜けにくい形に一体化された状態として設けられている。上述した各フック14のU字の両端部分には、それらのU字内にサスペンダ24が差し込まれた際に弾性的に押し退けられた後にサスペンダ24の天板面に引掛けられるように復元してサスペンダ24の抜け止めを行う係止爪14BがU字内に張り出した形となって形成されている。
クッションカバー20は、そのメインカバーピース21と各サイドカバーピース22との互いに縫合される縁部21A,22A同士が、上述したクッションパッド10の各吊込み溝13内に入り込む方向(裏側)に曲げ返された形となって互いの間に各玉縁23が介設されて各玉縁23とひとまとめに共縫いされた構成とされている。上述した各玉縁23は、上述したメインカバーピース21と各サイドカバーピース22との互いに縫合される縁部21A,22A間に介設されて各縁部21A,22Aと縫合される棒状の脚部23Bと、脚部23Bの表側の端部に膨らんだ形に形成されて上述した各縁部21A,22Aの間から外部に露出する頭部23Aと、脚部23Bの裏側の端部から真っ直ぐ両サイドにフランジ状に張り出す位置決め座23Cと、を有した形に形成されている。
上述した各玉縁23は、それらの脚部23Bの両サイド面にメインカバーピース21の縁部21Aの表側面と、対応する各サイドカバーピース22の縁部22Aの表側面と、をそれぞれ面当てさせて、これら縁部21A,22Aの先端を位置決め座23Cに突き当てて係止させた状態に位置決めした状態として、それらの脚部23Bと各縁部21A,22Aとを互いの合わせ方向にひとまとめに共縫いすることにより、各縁部21A,22Aの間に挟まれた形に取り付けられた状態とされている。
具体的には、上述した各玉縁23は、それらの脚部23Bにおける頭部23Aに近い頭側の箇所に縫い糸が通されて各縁部21A,22Aと縫合されている。より詳しくは、上述した各玉縁23は、それらの脚部23Bにおけるサスペンダ24の吊り綿布24Aが内部に挿通された挿通領域23B1に縫い糸が横から通されて各縁部21A,22Aと縫合されている。上記縫合により、各玉縁23は、各サスペンダ24の吊り綿布24Aとの結合強度が高められた構成とされている。上述した吊り綿布24Aは、エステル帆布等の引張強さの高い可撓性の面材によって構成されている。
上述した各玉縁23は、それらのメインカバーピース21と各サイドカバーピース22との間から外部に露出する頭部23Aの上面23A1が、メインカバーピース21と各サイドカバーピース22との間の裏側に向かって先細り状に引き込まれていく逆三角形状の溝の底部に平坦状の座面を形成する切頭形状の平坦面となって形成されている。上記構成により、各玉縁23は、それらの外部に露出する頭部23Aが、使用者に対して着座時や触接時に異物感を感じさせにくい滑らかな当たりとなる構成とされている。ここで、上述した各玉縁23の上面23A1が、本発明の「平坦状の面」に相当する。
各サスペンダ24は、上述した各玉縁23の脚部23Bの裏側の縁部位に沿って帯状に延びる形に結合された吊り綿布24Aと、各吊り綿布24Aの裏側の縁部位に沿って長尺状に延びる形に結合された樹脂製のクリップ24Bと、によって構成されている。上述した各吊り綿布24Aは、上述した各玉縁23のインジェクション成形時に各成形型内にセットされて、これら玉縁23と一体的にインサート成形されて結合された状態に形成されている。ここで、上述した各クリップ24Bが本発明の「止着具」に相当する。
詳しくは、上述した各吊り綿布24Aは、上述した各玉縁23の脚部23Bにおける裏側の縁部位から頭部23Aに至る挿通領域23B1まで脚部23B内にインサートされた状態として各玉縁23と一体的に成形されている。そして、上述した各吊り綿布24Aには、それらの各脚部23Bの裏側の縁部位から延び出た先の縁部位に、上述した各クリップ24Bが上記と同様に一体的にインサート成形されて結合された状態に形成されている。
上述した各クリップ24Bは、上述した各吊り綿布24Aの裏側の縁部位から裏側に向かって断面略矢印形状に延び出す形に形成されている。上述した各クリップ24Bは、上述したクッションパッド10の各吊込み溝13内に組み込まれた対応する各フック14のU字内に上側から差し込まれることにより、各フック14の係止爪14Bに引掛けられて、各吊込み溝13内に止着された状態として保持されるようになっている。上記止着により、上述したクッションカバー20のメインカバーピース21と各サイドカバーピース22との互いに縫合される縁部21A,22A同士が、各玉縁23を介して各吊込み溝13内に吊り込まれた状態として保持されるようになっている。
《まとめ》
以上をまとめると、本実施例のシート1は、次のような構成となっている。すなわち、シートパッド(10)を被覆するシートカバー(20)を備えた乗物用シート(1)であって、シートカバー(20)を構成する互いに縫い合わされた2枚のカバーピース(21,22)と、2枚のカバーピース(21,22)の互いに縫い合わされる縁部(21A,22A)間に介設されて各縁部(21A,22A)とのひとまとめの縫合(SU)により各縁部(21A,22A)の間から外部に露出した状態として設けられた玉縁(23)と、玉縁(23)に結合されてシートパッド(10)内に吊り込まれて止着される吊り込み具(24)と、を有する。
このように、吊り込み用の吊り込み具(24)を玉縁(23)に結合する構成とすることで、吊り込み具(24)を予め玉縁(23)と一体化させたものを2枚のカバーピース(21,22)の縁部(21A,22A)間にセットして縫合することができる。したがって、玉縁(23)の縫合に加えて、吊り込み具(24)を別途、2枚のカバーピース(21,22)の縫い代に縫い付けるといった作業が不要となるため、玉縁(23)の取り付くカバーピース(21,22)同士の縫い目に吊り込み具(24)を簡便に設定することができる。
また、吊り込み具(24)が、玉縁(23)に一部がインサート成形されて結合された可撓性の吊り綿布(24A)と、吊り綿布(24A)の他部に結合されてシートパッド(10)内に固定された止着具(14)に止着される被止着具(24B)と、を有する。このような構成とされていることにより、吊り込み具(24)を玉縁(23)に対して簡便かつ強固に結合することができると共に、玉縁(23)が着座圧等により内部に押し込まれた際の移動量を吊り綿布(24A)の撓みによって被止着具(24B)に伝達されないよう適切に逃がせる構成とすることができる。
また、玉縁(23)が、吊り綿布(24A)が内部にインサートされた挿通領域(23B1)を通るように2枚のカバーピース(21,22)の各縁部(21A,22A)とひとまとめに縫合(SU)されている。このような構成とされていることにより、玉縁(23)の2枚のカバーピース(21,22)の各縁部(21A,22A)に対する縫合(SU)により、吊り込み具(24)の吊り綿布(24A)を玉縁(23)に対してより強固に結合することができる。
また、玉縁(23)に対し、2枚のカバーピース(21,22)の互いに縫い合わされる各々の縁部(21A,22A)の先端を突き当てて縫い合わせ位置の位置決めを行うことのできる位置決め座(23C)が形成されている。このような構成とされていることにより、2枚のカバーピース(21,22)の各縁部(21A,22A)を玉縁(23)に対して適切に位置決めした状態に縫い合わせることができる。
また、玉縁(23)が、2枚のカバーピース(21,22)の互いに縫い合わされる縁部(21A,22A)間に介設されて各縁部(21A,22A)と縫合(SU)される脚部(23B)と、各縁部(21A,22A)の間から外部に露出する頭部(23A)と、を有する。頭部(23A)が、外部に対して平坦状の面(23A1)を露出させる切頭形状とされている。このような構成とされていることにより、玉縁(23)の外部に露出する頭部(23A)を、当たりの滑らかな異物感を感じさせにくい構成とすることができる。
《その他の実施形態について》
以上、本発明の実施形態を1つの実施例を用いて説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施することができるものである。例えば、本発明の乗物用シートに係る構成は、鉄道等の自動車以外の車両の他、航空機、船舶等の様々な乗物用に供されるシートにも広く適用することができるものである。また、本発明の乗物用シートに係る構成は、シートクッションの他、シートバックやヘッドレストやオットマンやアームレスト等の他のシート構造にも適用することができるものである。また、本発明の乗物用シートに係る構成は、上記シート構造における天板メイン部と天板サイド部との間のカバーピース同士の縫い合わせ部をシートパッドの吊込み溝内に吊り込むものに限らず、その他のカバーピース同士の縫い合わせ部を吊込み溝内に吊り込むものであってもよい。
また、玉縁のカバーピース間から外部に露出する面は、必ずしも平坦状の面となっていなくてもよく、凹曲面や突曲面、傾斜面等、種々の形から成るものであってもよい。また、吊り込み具は、玉縁に結合された袋状の吊り綿布にワイヤ(被止着具)が通された構成とされて、同ワイヤがCリング等の留め具によってシートパッドの吊込み溝内にインサートされたワイヤ(止着具)に留められて固定されるタイプの構成であってもよい。また、吊り込み具は、玉縁に結合された吊り綿布に樹脂ワイヤ(被止着具)が一体的に結合された構成とされて、同ワイヤがCリング等の留め具によってシートパッドの吊込み溝内にインサートされたワイヤ(止着具)に留められて固定されるタイプの構成であってもよい。
また、玉縁は、吊り込み具の吊り綿布が内部にインサートされた挿通領域以外のところで2枚のカバーピースの各縁部と縫合される構成であってもよい。また、吊り込み具は、玉縁に対して、成形後の接着や圧入嵌合等のインサート成形以外の手段によって結合される構成であってもよい。また、吊り込み具は、玉縁に対して、玉縁と2枚のカバーピースの各縁部との縫合を介して結合される構成であってもよい。
1 シート(乗物用シート)
2 シートバック
3 シートクッション
4 ヘッドレスト
10 クッションパッド(シートパッド)
11 天板メイン部
12 天板サイド部
13 吊込み溝
14 フック(止着具)
14A 張出座
14B 係止爪
20 クッションカバー(シートカバー)
21 メインカバーピース
21A 縁部
22 サイドカバーピース
22A 縁部
23 玉縁
23A 頭部
23A1 上面(平坦状の面)
23B 脚部
23B1 挿通領域
23C 位置決め座
24 サスペンダ(吊り込み具)
24A 吊り綿布
24B クリップ(被止着具)
SU 縫合部

Claims (5)

  1. シートパッドを被覆するシートカバーを備えた乗物用シートであって、
    前記シートカバーを構成する互いに縫い合わされた2枚のカバーピースと、
    当該2枚のカバーピースの互いに縫い合わされる縁部間に介設されて当該各縁部とのひとまとめの縫合により当該各縁部の間から外部に露出した状態として設けられた玉縁と、
    該玉縁に結合されて前記シートパッド内に吊り込まれて止着される吊り込み具と、を有する乗物用シート。
  2. 請求項1に記載の乗物用シートであって、
    前記吊り込み具が、前記玉縁に一部がインサート成形されて結合された可撓性の吊り綿布と、該吊り綿布の他部に結合されて前記シートパッド内に固定された止着具に止着される被止着具と、を有する乗物用シート。
  3. 請求項2に記載の乗物用シートであって、
    前記玉縁が、前記吊り綿布が内部にインサートされた挿通領域を通るように前記2枚のカバーピースの各縁部とひとまとめに縫合されている乗物用シート。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の乗物用シートであって、
    前記玉縁に対し、前記2枚のカバーピースの互いに縫い合わされる各々の縁部の先端を突き当てて縫い合わせ位置の位置決めを行うことのできる位置決め座が形成されている乗物用シート。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の乗物用シートであって、
    前記玉縁が、前記2枚のカバーピースの互いに縫い合わされる縁部間に介設されて当該各縁部と縫合される脚部と、当該各縁部の間から外部に露出する頭部と、を有し、
    前記頭部が、外部に対して平坦状の面を露出させる切頭形状とされている乗物用シート。
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