JP2019009936A - 電力変換装置 - Google Patents

電力変換装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2019009936A
JP2019009936A JP2017125220A JP2017125220A JP2019009936A JP 2019009936 A JP2019009936 A JP 2019009936A JP 2017125220 A JP2017125220 A JP 2017125220A JP 2017125220 A JP2017125220 A JP 2017125220A JP 2019009936 A JP2019009936 A JP 2019009936A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wiring
semiconductor elements
semiconductor
conductive portion
conductor portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017125220A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6807632B2 (ja
Inventor
純也 今野
Junya Konno
純也 今野
勇 冨永
Isamu Tominaga
勇 冨永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Mitsubishi Electric Industrial Systems Corp
Original Assignee
Toshiba Mitsubishi Electric Industrial Systems Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Mitsubishi Electric Industrial Systems Corp filed Critical Toshiba Mitsubishi Electric Industrial Systems Corp
Priority to JP2017125220A priority Critical patent/JP6807632B2/ja
Publication of JP2019009936A publication Critical patent/JP2019009936A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6807632B2 publication Critical patent/JP6807632B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Power Conversion In General (AREA)
  • Inverter Devices (AREA)

Abstract

【課題】複数の半導体素子に流れる電流のアンバランスをより低減可能な電力変換装置を提供する。【解決手段】変換部と、配線部と、を備えた電力変換装置が提供される。前記変換部は、複数の半導体素子を有し、前記複数の半導体素子によって交直変換を行う。前記配線部は、前記複数の半導体素子の交流側を並列に接続する。前記配線部は、前記複数の半導体素子のそれぞれに流れる電流に起因する相互インダクタンスの影響に応じて、前記複数の半導体素子に対する配線長を異ならせる。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、電力変換装置に関する。
複数の半導体素子を用いて交直変換を行う電力変換装置がある。こうした電力変換装置においては、大容量化などを目的として、複数の半導体素子を並列に接続する場合がある。複数の半導体素子を並列に接続する場合、各半導体素子に接続される配線の配線インダクタンスをそろえるために、各配線の配線長を実質的に均一にすることが行われている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、複数の相を並べて配置する場合などには、配線インダクタンスを均一にしたとしても、相互インダクタンスの影響が不均一になり、結果として各半導体素子に流れる電流にアンバランスが生じてしまう可能性があった。このため、電力変換装置では、各半導体素子に流れる電流のアンバランスをより低減できるようにすることが望まれる。
特開2006−203974号公報
本発明の実施形態は、複数の半導体素子に流れる電流のアンバランスをより低減可能な電力変換装置を提供する。
本発明の実施形態によれば、変換部と、配線部と、を備えた電力変換装置が提供される。前記変換部は、複数の半導体素子を有し、前記複数の半導体素子によって交直変換を行う。前記配線部は、前記複数の半導体素子の交流側を並列に接続する。前記配線部は、前記複数の半導体素子のそれぞれに流れる電流に起因する相互インダクタンスの影響に応じて、前記複数の半導体素子に対する配線長を異ならせる。
複数の半導体素子に流れる電流のアンバランスをより低減可能な電力変換装置が提供される。
実施形態に係る電力変換装置を模式的に表すブロック図である。 実施形態に係る配線部の一例を模式的に表す平面図である。 参考の導電部を模式的に表す平面図である。 参考の導電部の特性の一例を表すグラフ図である。 実施形態に係る導電部の特性の一例を表すグラフ図である。 導電部の特性の一例を表すグラフ図である。 導電部の特性の一例を表すグラフ図である。 実施形態に係る配線部の変形例を模式的に表す平面図である。 実施形態に係る第1導電部の変形例を模式的に表す平面図である。
以下に、各実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
なお、図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。また、同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
なお、本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、実施形態に係る電力変換装置を模式的に表すブロック図である。
図1に表したように、電力変換装置10は、変換部12と、配線部14と、を有する。変換部12は、第1回路部21と、第2回路部22と、を有する。第1回路部21は、複数の半導体モジュール21a〜21dを有する。第2回路部22は、複数の半導体モジュール22a〜22dを有する。
半導体モジュール21aは、スイッチング素子31、32(半導体素子)と、整流素子33、34(半導体素子)と、を有する。スイッチング素子32は、スイッチング素子31と直列に接続されている。スイッチング素子31、32には、例えば、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)やパワーMOSFETなどのパワー半導体が用いられる。整流素子33は、スイッチング素子31に対して逆並列に接続されている。整流素子34は、スイッチング素子32に対して逆並列に接続されている。整流素子33、34は、いわゆる還流ダイオードである。
半導体モジュール21b〜21d、22a〜22dの構成は、半導体モジュール21aの構成と実質的に同じである。従って、これらについての詳細な説明は省略する。
変換部12は、スイッチング素子31、32、整流素子33、34などの複数の半導体素子を有し、これらの複数の半導体素子によって交直変換を行う。この例において、変換部12は、直流電力を交流電力に変換する単相フルブリッジ回路である。
電力変換装置10は、例えば、直流電源2と電気的に接続される一対の直流側配線16a、16bをさらに有する。直流側配線16aは、直流電源2の高電位端子と電気的に接続される。直流側配線16bは、直流電源2の低電位端子と電気的に接続される。直流側配線16a、16bは、例えば、平行平板状のラミネートブスバーである。
変換部12は、直流側配線16a、16bを介して直流電源2と電気的に接続されるとともに、配線部14を介して交流負荷4と電気的に接続される。変換部12は、直流電源2から供給された直流電力を交流電力に変換し、変換後の交流電力を交流負荷4に供給する。
変換部12による交直変換は、直流電力から交流電力への変換に限ることなく、交流電力から直流電力への変換、交流電力から交流電力への変換でもよい。変換部12は、例えば、交流電力を直流電力に変換するダイオードブリッジ回路などでもよい。変換部12に設けられる複数の半導体素子は、スイッチング素子に限ることなく、整流素子でもよい。変換部12は、直流電力から交流電力への変換と交流電力から直流電力への変換との双方向の変換を可能とする回路でもよい。変換部12の回路構成は、直流電力から交流電力への変換、及び交流電力から直流電力への変換の少なくとも一方が可能な任意の回路構成でよい。交流電力は、単相交流でもよいし、三相交流などでもよい。変換部12は、三相フルブリッジ回路などでもよい。以下、本願明細書においては、単相フルブリッジ回路を例に説明を行う。
各半導体モジュール21a〜21d、22a〜22dにおいて、スイッチング素子31の一方の主端子(例えばコレクタ)は、高電位側の直流側配線16aと電気的に接続されている。スイッチング素子31の他方の主端子(例えばエミッタ)は、スイッチング素子32の一方の主端子と電気的に接続されている。スイッチング素子32の他方の主端子は、低電位側の直流側配線16bと電気的に接続されている。
この例においては、スイッチング素子31及び整流素子33が上側アームの半導体素子であり、スイッチング素子32及び整流素子34が下側アームの半導体素子である。そして、この例では、スイッチング素子31とスイッチング素子32との接続点が、変換部12の交流出力点となる。
各半導体モジュール21a〜21d、22a〜22dは、例えば、一対の直流端子35a、35bと、交流端子36と、を有する。直流端子35aは、スイッチング素子31の一方の主端子と接続される。スイッチング素子31は、直流端子35aを介して直流側配線16aと接続される。直流端子35bは、スイッチング素子32の他方の主端子と接続される。スイッチング素子32は、直流端子35bを介して直流側配線16aと接続される。交流端子36は、スイッチング素子31とスイッチング素子32との接続点と接続される。
配線部14は、第1導電部41と、第2導電部42と、を有する。第1導電部41は、第1回路部21の各スイッチング素子31、32の接続点(交流端子36)と接続される。第1導電部41は、第1回路部21の各スイッチング素子31、32を並列に接続する。第2導電部42は、第2回路部22の各スイッチング素子31、32の接続点(交流端子36)と接続される。第2導電部42は、第2回路部22の各スイッチング素子31、32を並列に接続する。
このように、第1導電部41は、複数の半導体素子の一部を並列に接続し、第2導電部42は、複数の半導体素子の別の一部を並列に接続する。配線部14は、複数の半導体素子である各スイッチング素子31、32の交流側を並列に接続する。
この例において、第1導電部41は、4つのスイッチング素子31、32(4つの半導体モジュール21a〜21d)を並列に接続している。第2導電部42は、4つのスイッチング素子31、32(4つの半導体モジュール22a〜22d)を並列に接続している。第1導電部41及び第2導電部42の並列接続する半導体素子の数は、4つに限ることなく、2つ又は3つでもよいし、5つ以上でもよい。
第1導電部41は、交流負荷4の一端と電気的に接続される。第2導電部42は、交流負荷4の他端と電気的に接続される。第1導電部41は、例えば、外部配線6aを介して交流負荷4の一端と電気的に接続される。第2導電部42は、例えば、外部配線6bを介して交流負荷4の他端と電気的に接続される。外部配線6a、6bは、例えば、平行平板状のラミネートブスバーである。変換部12が、交流から直流への変換を行う場合には、第1導電部41及び第2導電部42は、外部配線6a、6bを介して交流電源と電気的に接続される。
第1回路部21は、フルブリッジ回路の1つのレグ(相)に対応する。第2回路部22は、フルブリッジ回路の別の1つのレグに対応する。変換部12は、各レグにおいて複数のスイッチング素子31、32を並列に接続する。これにより、例えば、1つのスイッチング素子31、32の耐圧を抑えつつ、変換部12の大容量化に対応することができる。例えば、変換部12の大型化を押さえつつ、変換部12を大容量化することができる。変換部12の回路構成は、複数の半導体素子の交流側を並列に接続した状態で、交直変換を行うことができる任意の回路構成でよい。
図2は、実施形態に係る配線部の一例を模式的に表す平面図である。
図2に表したように、各半導体モジュール21a〜21d、22a〜22dは、所定の方向に並べて配置される。すなわち、各スイッチング素子31、32及び各整流素子33、34は、所定の方向に並べて配置される。各半導体モジュール21a〜21d、22a〜22dは、例えば、ヒートシンクの上に所定の間隔を空けて並べて配置される。
第2導電部42は、各半導体モジュール21a〜21d、22a〜22dの並ぶ所定の方向において、第1導電部41と並べて配置される。この場合、第2導電部42に流れる電流の向きは、第1導電部41に流れる電流の向きと逆向きである。
第1導電部41は、各半導体モジュール21a〜21dのそれぞれの交流端子36を連続的に接続する板状である。第2導電部42は、各半導体モジュール22a〜22dのそれぞれの交流端子36を連続的に接続する板状である。第1導電部41及び第2導電部42は、いわゆるブスバーである。
第1導電部41は、第2導電部42から離間するに従って、スイッチング素子31、32に対する配線長が短くなるようにする。ここで、配線長とは、例えば、交流端子36から外部配線6aとの接続端までの長さである。この例では、第2導電部42に最も近い半導体モジュール21dに対する配線長IL14が最も長く、半導体モジュール21cに対する配線長IL13、半導体モジュール21bに対する配線長IL12、半導体モジュール21aに対する配線長IL11の順に、次第に短くなるように、第1導電部41が形成されている。
第2導電部42は、第1導電部41から離間するに従って、スイッチング素子31、32に対する配線長が短くなるようにする。この例では、第1導電部41に最も近い半導体モジュール22aに対する配線長IL21が最も長く、半導体モジュール22bに対する配線長IL22、半導体モジュール22cに対する配線長IL23、半導体モジュール22dに対する配線長IL24の順に、次第に短くなるように、第2導電部42が形成されている。
第2導電部42に流れる電流の向きが、第1導電部41に流れる電流の向きと逆向きである場合、相互インダクタンスは、インダクタンスを互いに打ち消し合うように作用する。そして、相互インダクタンスの影響は、距離が近いほど大きくなる。従って、第1導電部41は、第2導電部42から離間するに従って、スイッチング素子31、32に対する配線長が短くなるようにし、第2導電部42は、第1導電部41から離間するに従って、スイッチング素子31、32に対する配線長が短くなるようにする。すなわち、相互インダクタンスの影響の大きい部分では、配線長を長くして配線インダクタンスを大きくし、相互インダクタンスの影響の小さい部分では、配線長を短くして配線インダクタンスを小さくする。これにより、各スイッチング素子31、32に対するインダクタンスのアンバランスを抑制することができる。
以上、説明したように、本実施形態に係る電力変換装置10では、配線部14が、各スイッチング素子31、32のそれぞれに流れる電流に起因する相互インダクタンスの影響に応じて、各スイッチング素子31、32に対する配線長を異ならせている。これにより、配線長を均一にした場合と比べて、各スイッチング素子31、32に対するインダクタンスのアンバランスをより抑制することができる。各スイッチング素子31、32に流れる電流のアンバランスをより低減させ、各スイッチング素子31、32のスペックを最大限活用することが可能となる。このように、本実施形態によれば、複数の半導体素子に流れる電流のアンバランスをより低減可能な電力変換装置10が提供される。
各半導体モジュール21a〜21d、22a〜22d(複数の半導体素子)の並ぶ間隔PTを適切に設定することにより、各半導体モジュール21a〜21d、22a〜22dを並列に接続して電流を流す際に、各半導体モジュール21a〜21d、22a〜22dのそれぞれに流れる電流に起因する相互インダクタンスの影響が大きくなる。このような場合に、上記のように、配線長の異なる配線部14を採用する。これにより、各半導体モジュール21a〜21d、22a〜22dを高密度に配置しつつ、各素子に流れる電流のアンバランスを低減させることができる。電力変換装置10の大型化を抑制しつつ、各素子のスペックを最大限活用することができる。なお、各半導体モジュール21a〜21d、22a〜22d(複数の半導体素子)の並ぶ間隔PTは、一定でもよいし、異なってもよい。
各スイッチング素子31、32に流れる電流に起因する相互インダクタンスの影響は、例えば、有限要素法を用いた解析システムによって解析することができる。第1導電部41及び第2導電部42の形状は、こうした解析結果に基づいて決定すればよい。換言すれば、各配線長IL11〜IL14、IL21〜IL24は、有限要素法などを用いた解析の解析結果に基づいて決定すればよい。
図3は、参考の導電部を模式的に表す平面図である。
図3に表したように、参考の導電部BS1、BS2では、各配線長IL31〜IL34、IL41〜IL44が、実質に均一になるようにしている。本願発明者らは、本実施形態に係る導電部41、42及び参考の導電部BS1、BS2のそれぞれの特性について、検討を行った。
図4は、参考の導電部の特性の一例を表すグラフ図である。
図5は、実施形態に係る導電部の特性の一例を表すグラフ図である。
図4は、参考の導電部BS1に電流を流した時の電流のアンバランスの解析結果の一例を表す。図5は、実施形態に係る第1導電部41に電流を流した時の電流のアンバランスの解析結果の一例を表す。電流のアンバランスは、平均値に対する相対値にて評価する。図4及び図5の横軸は、各半導体モジュール21a〜21dを表し、縦軸は、各半導体モジュール21a〜21dに流れる電流のアンバランスを表している。解析は、有限要素法解析システム「Femtet(登録商標)」を用いて行った。
図4に表したように、参考の導電部BS1では、流れる電流の周波数が高くなるにつれて、導電部BS2に近い半導体モジュール21dに流れる電流の比率が高くなる傾向にある。
一方、図5に表したように、第1導電部41では、電流の周波数が高くなった場合にも、導電部BS1と比べて半導体モジュール21dに流れる電流の比率が抑えられていることが分かる。
導電部BS1における電流アンバランスの最大値は、50000Hzの時の半導体モジュール21dの約+46%である。これに対して、第1導電部41における電流アンバランスの最大値は、5000Hzの時の半導体モジュール21aの約+23%である。このように、第1導電部41では、導電部BS1と比べて電流アンバランスの最大値が低減している。
図6は、導電部の特性の一例を表すグラフ図である。
図6は、第1導電部41及び導電部BS1のインピーダンスの周波数特性の一例を表している。図6の横軸は、周波数であり、縦軸は、インピーダンスである。周波数特性は、上記の有限要素法解析システムによる解析によって求めた。この際、各経路のインピーダンスの実部と虚部のどちらが支配的であるかを確認できれば良いため、4並列合算のインピーダンスについて解析を行った。
図6において、特性CTR1は、第1導電部41のインピーダンスの実部の周波数特性を表す。特性CTI1は、第1導電部41のインピーダンスの虚部の周波数特性を表す。特性CTR2は、導電部BS1のインピーダンスの実部の周波数特性を表す。特性CTI2は、導電部BS2のインピーダンスの虚部の周波数特性を表す。
図6に表したように、周波数の低い領域では、インピーダンスの実部(抵抗成分)の方が虚部よりも大きいか、実部と虚部とが同程度である。従って、各経路の長さが等しくなるようにすることで、インピーダンスの差を小さくすることができる。一方、周波数の高い領域では、インピーダンスの虚部(インダクタンス成分)が支配的となる。このため、第1導電部41のように、電流の経路長よりも相互インダクタンスを考慮した導体形状とする。これにより、複数の半導体素子に流れる電流のアンバランスを抑制することができる。
図7は、導電部の特性の一例を表すグラフ図である。
図7は、第1導電部41及び導電部BS1のそれぞれと同形状の銅導体を用いて並列接続し、試験を行った結果である。図7の横軸は、各半導体モジュール21a〜21dを表し、縦軸は、各半導体モジュール21a〜21dに流れる電流のアンバランスを表している。
また、図7において、特性DC1は、第1導電部41に直流電流を流した時の結果である。特性AC1は、第1導電部41にステップ状の電圧を印加し、交流電流を流した時の結果である。特性DC2は、導電部BS1に直流電流を流した時の結果である。特性AC2は、導電部BS1にステップ状の電圧を印加し、過渡電流を流した時の結果である。
図7に表したように、直流電流を流した時には、第1導電部41及び導電部BS1のいずれを用いた場合でも、電流は、各半導体モジュール21a〜21dにほぼ均等に流れている。
一方、交流電流を流した時には、半導体モジュール21d側に流れる電流が大きくなるという結果が確認できた。また、この際、第1導電部41の電流アンバランスは、およそ−8.2%〜+17%である。導電部BS1の電流アンバランスは、およそ−16%〜+26%である。このように、インダクタンス成分の影響により電流のバランスが変化し、第1導電部41において導電部BS1よりもアンバランスが小さくなるという結果も確認できた。これらの結果から、並列接続の配線部14を適切な形状に設計することで、電流アンバランスを低減可能であることが分かる。
図8は、実施形態に係る配線部の変形例を模式的に表す平面図である。
図8に表したように、この例では、第1導電部41が、複数の半導体モジュール21a〜21dのそれぞれに対応する複数の配線41a〜41dを有し、第2導電部42が、複数の半導体モジュール22a〜22dのそれぞれに対応する複数の配線42a〜42dを有する。
各配線41a〜41dは、各半導体モジュール21a〜21dの交流端子36を外部配線6aに接続することにより、各半導体モジュール21a〜21d(複数の半導体素子の一部)を並列に接続する。各配線42a〜42dは、各半導体モジュール22a〜22dの交流端子36を外部配線6bに接続することにより、各半導体モジュール22a〜22d(複数の半導体素子の別の一部)を並列に接続する。
このように、第1導電部41及び第2導電部42は、板状の1つの部材で構成でもよいし、複数の配線41a〜41d、42a〜42dで構成してもよい。これにより、上記実施形態と同様に、各半導体素子に流れる電流のアンバランスを低減することができる。
図9は、実施形態に係る第1導電部の変形例を模式的に表す平面図である。
図9に表したように、この例において、配線部14の第1導電部41は、所定の方向の中央部に配置された半導体モジュール22b、22cに対する配線長IL12、IL13が、所定の方向の両端部に配置された半導体モジュール22a、22dに対する配線長IL11、IL14よりも短くなるようにしている。
例えば、第1導電部41と第2導電部42との間の距離が十分に離れていて、第1導電部41と第2導電部42との間の相互インダクタンスの影響が小さい場合には、第1導電部41に接続された各半導体モジュール21a〜21d間での相互インダクタンスの影響が大きくなる。この場合、電流の流れる向きが同じであるから、相互インダクタンスは、インダクタンスを強め合うように作用する。そして、中央部においては、両側の半導体素子から影響を受けるため、片側のみから影響を受ける両端部よりも相互インダクタンスの影響が大きくなる。従って、上記のように、中央部の配線長IL12、IL13を、両端部の配線長IL11、IL14よりも短くする。これにより、上記実施形態と同様に、複数の半導体素子に流れる電流のアンバランスを抑制することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
2…直流電源、 4…交流負荷、 6a、6b…外部配線、 10…電力変換装置、 12…変換部、 14…配線部、 16a、16b…直流側配線、 21…第1回路部、 21a〜21d、22a〜22d…半導体モジュール、 22…第2回路部、 31、32…スイッチング素子(半導体素子)、 33、34…整流素子(半導体素子)、 35a、35b…直流端子、 36…交流端子、 41…第1導電部、 42…第2導電部、 BS1、BS2…導電部

Claims (4)

  1. 複数の半導体素子を有し、前記複数の半導体素子によって交直変換を行う変換部と、
    前記複数の半導体素子の交流側を並列に接続する配線部と、
    を備え、
    前記配線部は、前記複数の半導体素子のそれぞれに流れる電流に起因する相互インダクタンスの影響に応じて、前記複数の半導体素子に対する配線長を異ならせた電力変換装置。
  2. 前記複数の半導体素子は、所定の方向に並べて配置され、
    前記配線部は、
    前記複数の半導体素子の一部を並列に接続する第1導体部と、
    前記第1導体部と前記所定の方向に並べて配置され、前記複数の半導体素子の別の一部を並列に接続する第2導体部と、
    を有し、
    前記第2導体部に流れる電流の向きは、前記第1導体部に流れる電流の向きと逆向きであり、
    前記第1導体部は、前記第2導体部から離間するに従って、前記複数の半導体素子の前記一部に対する配線長が短くなるようにし、
    前記第2導体部は、前記第1導体部から離間するに従って、前記複数の半導体素子の前記別の一部に対する配線長が短くなるようにする請求項1記載の電力変換装置。
  3. 前記複数の半導体素子は、所定の方向に並べて配置され、
    前記配線部は、前記所定の方向の中央部に配置された前記半導体素子に対する配線長が、前記所定の方向の両端部に配置された前記半導体素子に対する配線長よりも短くなるようにする請求項1記載の電力変換装置。
  4. 前記変換部は、ブリッジ回路であり、
    前記複数の半導体素子は、上側アーム用の半導体素子と、下側アーム用の半導体素子と、を含み、
    前記配線部は、前記上側アーム用の半導体素子と前記下側アーム用の半導体素子との接続点と接続される請求項1〜3のいずれか1つに記載の電力変換装置。
JP2017125220A 2017-06-27 2017-06-27 電力変換装置 Active JP6807632B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017125220A JP6807632B2 (ja) 2017-06-27 2017-06-27 電力変換装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017125220A JP6807632B2 (ja) 2017-06-27 2017-06-27 電力変換装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019009936A true JP2019009936A (ja) 2019-01-17
JP6807632B2 JP6807632B2 (ja) 2021-01-06

Family

ID=65026945

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017125220A Active JP6807632B2 (ja) 2017-06-27 2017-06-27 電力変換装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6807632B2 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009284604A (ja) * 2008-05-20 2009-12-03 Toyota Industries Corp 電力変換装置
JP2012095472A (ja) * 2010-10-28 2012-05-17 Mitsubishi Electric Corp 電力変換装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009284604A (ja) * 2008-05-20 2009-12-03 Toyota Industries Corp 電力変換装置
JP2012095472A (ja) * 2010-10-28 2012-05-17 Mitsubishi Electric Corp 電力変換装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6807632B2 (ja) 2021-01-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5508780B2 (ja) 負荷に出力電力信号を供給する方法
US10411589B2 (en) Power conversion apparatus and power semiconductor module
Rabkowski et al. Design steps toward a 40-kVA SiC JFET inverter with natural-convection cooling and an efficiency exceeding 99.5%
Rabkowski et al. Design steps towards a 40-kVA SiC inverter with an efficiency exceeding 99.5%
US20130242631A1 (en) Power converter apparatus
US11532995B2 (en) Electronic module for an electric drive of a vehicle with current paths of equal length for a highside switch and a lowside switch
GB2533212A (en) Power conversion device and railway vehicle including the same
CN110391764B (zh) 多电平功率变换器系统及其制造方法
US20210119551A1 (en) Semiconductor switching arrangement
US10312227B2 (en) Power semiconductor module
JP2004135444A (ja) 電力変換装置のスタック構造
US10284111B2 (en) Power conversion apparatus having connection conductors having inductance which inhibits ripple current
JP4842018B2 (ja) 電力変換装置
Funaki et al. Gate drive circuit implementation for parallel connection of power devices considering parasitic inductance
JP3896940B2 (ja) 半導体装置
JP2006042406A (ja) 電力変換装置のスタック構造
JPH073851B2 (ja) パワートランジスタの並列接続方法
JP6314099B2 (ja) 電力変換装置
JP7062979B2 (ja) 電源装置
JP6317516B1 (ja) 直流平滑回路、インバータ、及び電源装置
CN109565944B (zh) 用于大功率变流器的相位模块
JP6807632B2 (ja) 電力変換装置
RU2653359C1 (ru) Инверторное устройство
JP6575072B2 (ja) 相ユニット及びこれを用いた3レベル電力変換装置
JP2017055478A (ja) スイッチング回路および電力変換装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190807

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200423

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200515

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200713

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20200817

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201106

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20201106

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20201117

C21 Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21

Effective date: 20201118

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201207

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201207

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6807632

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250