JP2019008616A - 表示灯付発信機 - Google Patents
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Abstract
Description
まずは、実施の形態の基本的概念について説明する。実施の形態は、概略的に、表示灯付発信機に関するものである。ここで、「表示灯付発信機」とは、監視領域における異常を通報する通報手段であり、具体的には、少なくとも発光手段を備えているものであり、例えば、取付対象に取り付けられているものである。この「表示灯付発信機」は、例えば、監視領域における異常が発生した場合に、監視領域のユーザによって操作されることにより、当該異常を通報する装置である。
まず、本実施の形態に係る表示灯付発信機の構成について説明する。図1は、本実施の形態に係る表示灯付発信機の斜視図であり、図2は、表示灯付発信機の正面図であり、図3は、表示灯付発信機の側面図であり、図4は、図2のA―A矢視断面図であり、図5は、正面側から見た表示灯付発信機の分解斜視図であり、図6は、裏側から見た表示灯付発信機の分解斜視図である。なお、図2〜図4では、板金91に取り付けられた状態を示している。また、以下の説明では、図2〜図4及び後述の図7〜図9に示すX―Y―Z方向が互いに直交する方向であり、具体的には、Y方向が鉛直方向であって、X方向及びZ方向が鉛直方向に対して直交する水平方向であるものとして、例えば、Y方向を上下方向と称して、+Y方向を上側と称し−Y方向を下側と称し、X方向を左右方向と称して、+X方向を右側と称し−X方向を左側と称し、Z方向を厚み方向と称して、+Z方向を正面側と称し−Z方向を裏側と称して説明する。また、XY平面に沿っている方向(つまり、+X方向、−X方向、+Y方向、−Y方向を含む方向)を側面側と称し、この側面側と正面側とを含む方向を表側と称して、これらの「X―Y―Z方向」に関する用語については、図示の表示灯付発信機100において、各構成品の相対的な位置関係(又は、方向)等を説明するための便宜的な表現であることとして、以下説明する。以下では、表示灯付発信機100の全体の構成を説明した後に、特に特徴的な構成の詳細について説明する。
表カバー1は、表側から少なくとも発光部3を覆うカバー手段であり、例えば、後述する図5の透過領域13及び非透過領域14が相互に一体的に構成されているものであり、また、全体として円盤形状の外形となっているものである。なお、表カバー1の詳細については、後述する。
ライトガイド2は、発光部3が発光した光を導光する導光手段であり、具体的には、表カバー1に沿って透過領域13の全体にわたって設けられているものであり、例えば、厚み方向(Z方向)における表カバー1と表示灯基板41との間に設けられているものであり、また、スイッチ44を取り囲むように環状に形成されているものであり、また、導光性を有する任意の材料(例えば、透明の樹脂材料等)を用いて構成されている円環形状のものである。なお、ライトガイド2の詳細については、後述する。
発光部3は、光を発光する発光手段であり、具体的には、ライトガイド2に向かって発光するものであり、例えば、表示灯付発信機100における上側(+Y方向)寄り位置の及び下側(−Y方向)寄りの位置に設けられているものであり、また、表示灯基板41に実装されている発光ダイオードである。なお、発光部3の詳細については、後述する。
表示灯基板41は、発光部3が実装される回路基板であり、具合的には、ライトガイド2を基準にして表カバー1の反対側に設けられているものであり、例えば、スイッチ44を避けつつ発光部3の位置を結ぶように構成されており、また、ライトガイド2の左側(−X方向)の一部のみと対向する円弧状に構成されているものである。なお、表示灯基板41の詳細については、後述する。
保護板42は、表示灯付発信機100を操作するための操作手段であり、具体的には、スイッチ44を保護するためのものであり、また、異常発生時にユーザによって押下されるものである。この保護板42の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、自己の一部が表カバー1の露出開口部17を介して露出するように設けられているものである。
押さえばね43は、表示灯付発信機100を操作するための操作手段であり、具体的には、押下された状態の保護板42を元の位置に戻すためにユーザによって操作されるものである。この押さえばね43の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、スイッチ44の周囲に設けられるように折り曲げられたものである。
スイッチ44は、表示灯付発信機100を操作するための操作手段であり、具体的には、表カバー1の正面部11に沿う方向における表示灯付発信機100の中心側に設けられているものであり、また、異常発生時にユーザによって保護板42を介して押下されるものである。このスイッチ44の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、押しボタンスイッチとして構成するができる。
部品板5は、裏側(−Z方向)から少なくとも発光部3を覆うカバー手段であり、例えば、全体としては円形の裏カバーであり、また、樹脂製のものである。なお、部品板5の詳細については、後述する。
図4の発信機基板61は、表示灯付発信機100を動作させるための電気回路が実装されている発信機回路基板である。この発信機基板61の具体的な種類や構成は任意であるが、例えば、全体としては矩形形状となっているものであって、任意の手法(例えば、ねじでの螺合等)を用いて部品板5の裏側に固定されるものである。
基板カバー62は、裏側(−Z方向)から発信機基板61を覆うカバー手段である。この基板カバー62の具体的な構成や種類は任意であるが、例えば、全体としては矩形形状となっているものであり、また、部品板5に対して係合して取り付けられるものである。
次に、表カバー1、ライトガイド2、発光部3、表示灯基板41、及び部品板5の詳細について説明する。
図8は、表示板を開いた状態の図7の一部の拡大図である。図2及び図3の表カバー1は、正面部11、側面部12、透過領域13、非透過領域14、図5の開閉開口部15、表示板16、及び露出開口部17を備える。
図2及び図3の正面部11は、表示灯付発信機100の正面側(+Z方向)から発光部3を覆うものであり、また、表カバー1の外形の一部を構成するものであり、例えば、XY平面に沿っている円形のものであって、外側の縁が僅かに湾曲して側面部12に続いているものであり、また、側面部12と一体的に構成されているものである。
図2及び図3の側面部12は、表示灯付発信機100の側面側から発光部3を覆うものであり、また、表カバー1の外形の他の一部を構成するものであり、例えば、正面部11の外側の縁から一部湾曲して裏側(−Z方向)に向かって伸びているものであって、正面部11から続いているものであり、また、正面部11と一体的に構成されているものである。
図2及び図3の透過領域13は、発光部3が発光した光を表示灯付発信機100の表側における表示灯付発信機100の外部に透過する領域であり、特に、ライトガイド2が導光した光を表示灯付発信機100の少なくとも正面側(+Z方向)における表示灯付発信機100の外部に透過する領域であり、例えば、正面側(+Z方向)に加えて側面側における表示灯付発信機100の外部に光を透過する領域である。また、透過領域13は、例えば、正面部11及び側面部12に設けられている領域であり、一例としては、図2の中心側非透過領域141を取り囲んでいる正面部11の外周側から図3の側面部12にわたって設けられている領域である。また、透過領域13は、例えば、発光部3からの光を任意の色(例えば、赤色)で透過領域13全体に拡散するように全体が赤色の半透明となっている領域であり、また、正面側(+Z方向)から見た場合に、中心側非透過領域141を取り囲むように全体として弧状に設けられている2個の領域であり、一例としては、図2の左側透過領域131、及び右側透過領域132を含む領域である。ここで、「弧状」とは、全体としては一部の不連続部分(例えば、透過領域13が存在していない部分)を介して環状になっている形状であり、つまり、いわゆる環状とは異なる形状であり、例えば、多角形の外周の一部に対応する形状、あるいは、円形又は楕円形の外周の一部の形状に対応する円弧等を含む概念である。
図2及び図3の非透過領域14は、発光部3が発光した光を表示灯付発信機100の表側における表示灯付発信機100の外部に透過しない領域であり、例えば、正面部11及び側面部12に設けられている領域であり、また、外面が赤色となっている領域であり、一例としては、中心側非透過領域141、上側非透過領域142、下側非透過領域143、及び側面側非透過領域144を含む領域である。
図5の開閉開口部15は、表示灯付発信機100の内部に通じる開口である連通開口であり、具体的には、当該開閉開口部15を介して表示灯付発信機100が操作されるものであり、例えば、正面部11に設けられているものであり、また、矩形のものである。
図5の表示板16は、開閉開口部15を開閉する開閉板であり、例えば、正面部11に設けられているものであり、また、矩形のものである。
図5の露出開口部17は、ユーザが保護板42を押圧できるように保護板42を露出させる露出開口であり、例えば、正面部11に設けられているものであり、一例としては、円形のものである。
図5のライトガイド2は、例えば、表カバー1の正面部11に沿って、左側透過領域131及び右側透過領域132にわたって設けられているものであり、また、スイッチ44を取り囲むように左側透過領域131及び右側透過領域132に沿って環状に形成されているものである。図7は、表カバーが取り外された状態の表示灯付発信機の正面図であり、図8は、図7の一部の拡大図であり、図9は、図8のB―B矢視断面図である。なお、図8については、表示灯付発信機100におけるライトガイド2の内側の部分については、説明の便宜上、一部の図示を省略している。ライトガイド2は、例えば、図7の上側収容領域21、及び下側収容領域22を備える。
図7の上側収容領域21は、少なくとも後述する上側発光部31を収容する発光部収容手段であり、例えば、厚み方向(Z方向)において、表カバー1の上側非透過領域142及び表示灯基板41の上側(+Y方向)の端部の間に設けられているものであり、また、ライトガイド2における裏側(−Z方向)に設けられる凹部である。上側収容領域21は、例えば、図8及び図9の拡散部71、及び入射部72を備える。
拡散部71は、後述する正面発光部81が正面側(+Z方向)に向かって発光した光を、表示灯付発信機100の側面側に向かってライトガイド2内に拡散させる拡散手段である。この拡散部71の具体的な構成や種類は任意であるが、例えば、上側収容領域21を表側から区画しているライトガイド2の一部に設けられている溝形状(なお、上側収容領域21側から見た場合には、突出形状)のものとして構成されており、具体的には、正面発光部81と対向している部分である溝中心部71aを基準にしてライトガイド2の周方向において溝中心部71aから離れるに従って表側(+Z方向)に向かって傾斜する溝形状のものとして構成されている。
入射部72は、後述する側面発光部82が側面側に向かって発光した光を入射させる入射手段であり、具体的には、上側収容領域21の内部に設けられた入射面である。入射部72の具体的な構成や種類は任意であるが、例えば、側面発光部82と対向するように、ライトガイド2の径方向における相互にずれた位置であり、且つ、ライトガイド2の周方向における相互にずれた位置に設けられるように、全体としては階段状に構成されており、一例としては、第1外周入射部721、第1内周入射部722、第2外周入射部723、及び第2内周入射部724を備える。
図7の下側収容領域22は、少なくとも後述する下側発光部32を収容する発光部収容手段であり、例えば、上側収容領域21と同様にして構成されている。
図7のライトガイド側位置決め部23は、ライトガイド2を表示灯付発信機100に位置決めするための位置決め手段であり、具体的には、ライトガイド2を部品板5に位置決めするためのものであり、例えば、部品板5の後述する部品板側位置決め部54の突起が挿通される位置決め穴であり、一例としては、上側収容領域21及び下側収容領域22の付近に合計2か所設けられているものである。
ライトガイド側取付部24は、ライトガイド2を表示灯付発信機100に取り付ける取付手段であり、具体的には、ライトガイド2の径方向(つまり、表カバー1の正面部11に沿う方向)におけるライトガイド2の内側に設けられているものであり、例えば、ライトガイド用固定ねじS12が螺合するものであり、一例としては、ライトガイド用固定ねじS12が通される通し穴を備えるものである。
図7の発光部3は、例えば、ライトガイド2の周方向において離れている表示灯基板41上の複数の位置に設けられているものであり、また、表示灯基板41の上側(+Y方向)の端部及び下側(−Y方向)の端部に設けられているものであり、また、発光部3は、例えば、上側発光部31、及び下側発光部32を備える。
上側発光部31は、上側収容領域21に収容されている上側発光手段であり、例えば、図8及び図9の正面発光部81、及び側面発光部82を備える。
正面発光部81は、表示灯付発信機100の正面側(+Z方向)に向かってライトガイド2に対して発光する正面側発光手段であり、具体的には、ライトガイド2の拡散部71に対して発光するものである。また、正面発光部81は、例えば、表示灯基板41の上側(+Y方向)の端部に実装されているものであり、一例としては、表カバー1の正面部11に沿う方向における上側収容領域21の中央に設けられているものである。
側面発光部82は、表示灯付発信機100の側面側に向かってライトガイド2に対して発光する側面側発光手段であり、具体的には、ライトガイド2の入射部72に対して発光するものである。また、側面発光部82は、例えば、表示灯基板41の上側(+Y方向)の端部に実装されているものであり、一例としては、第1外周側面発光部821、第1内周側面発光部822、第2外周側面発光部823、及び第2内周側面発光部824を備える。
図7の下側発光部32は、下側収容領域22に収容されている下側発光手段であり、例えば、上側発光部31と同様にして構成されている。
図10は、図5の表示灯基板の拡大図である。表示灯基板41は、例えば、スイッチ44を避けつつ上側発光部31の位置と下側発光部32の位置とを相互に結ぶように構成されているものであり、例えば、図7の反射層411、及び図5及び図6の基板側位置決め部412を備える。
反射層411は、ライトガイド2と対向している反射手段であり、具体的には、ライトガイド2が導光した光を、表示灯付発信機100の正面側(+Z方向)に向かって反射させるものであり、例えば、光の反射率が向上するよう全面が白色になるように形成された層であり、表示灯基板41における正面側(+Z方向)に設けられている層である。
基板側位置決め部412は、表示灯基板4を表示灯付発信機100に位置決めするための位置決め手段であり、具体的には、表示灯基板4を部品板5に位置決めするためのものであり、例えば、部品板5の後述する部品板側位置決め部54の突起が挿通される位置決め穴であり、一例としては、表示灯基板41における上側(+Y方向)の端部及び下側(−Y方向)の端部に合計2か所設けられているものである。
部品板5は、例えば、図5の基板対向部51、基板非対向部52、部品板側ライトガイド用螺合部53、及び部品板側位置決め部54を備える。
基板対向部51は、表示灯基板41を介してライトガイド2と対向する第1の対向部分であり、例えば、部品板5における正面側(+Z方向)に露出している左側(−X方向)の部分であり、基板非対向部52に対して凹んでいる部分である。なお、ここでの基板非対向部52に対する基板対向部51の凹みの深さは任意であるが、例えば、基板対向部51によるライトガイド2のがたつきを防止するために、基板対向部51を収容できるように基板対向部51の厚さに対応する深さとなっている。
基板非対向部52は、表示灯基板41を介さずにライトガイド2と対向する第2の対向部分であり、例えば、部品板5における正面側(+Z方向)に露出している右側(+X方向)の部分である。少なくともこの基板非対向部52の色については、任意の色を採用することができるが、例えば、表示灯基板41の反射層411と同様に、ライトガイド2が導光した光を、基板非対向部52にて表示灯付発信機100の正面側(+Z方向)に向かって反射させるために、光の反射率が向上するよう白色(つまり、表示灯基板41の反射層411と同様な色)が採用されている。
部品板側ライトガイド用螺合部53は、ライトガイド2を表示灯付発信機100に取り付ける取付手段であり、特に、ライトガイド2を部品板5に取り付ける取付手段であり、具体的には、ライトガイド用固定ねじS12が螺合する被螺合手段であり、例えば、ライトガイド用固定ねじS12が螺合するねじ穴を備えるものである。
部品板側位置決め部54は、ライトガイド2及び表示灯基板41を表示灯付発信機100に位置決めするための位置決め手段であり、具体的には、ライトガイド2及び表示灯基板41を部品板5に位置決めするためのものであり、例えば、ライトガイド側位置決め部23及び基板側位置決め部412に連続的に挿通される突起であり、合計2か所に設けられているものである。
次に、表示灯付発信機100の組み立て及び設置方法について説明する。
次に、表示灯付発信機100による発光について説明する。ここでは、例えば、発光部3がライトガイド2に対して発光した場合の光の光路について説明するが、上側発光部31からの光の光路と下側発光部32からの光の光路とは相互に同様であるので、上側発光部31からの光の光路についてのみについて説明する。
次に、表示灯付発信機100が火災発生を通報する動作である通報動作について説明する。ここでは、例えば、ユーザが露出開口部17を介して保護板42を押下した場合の通報動作について説明するが、この通報動作は従来と同様であるので、概要のみについて説明する。
前述のように図2の透過領域13が、横方向(X方向)において円弧状の2つの左側透過領域131及び右側透過領域132を備えているので、表示灯付発信機100の横方向(X方向)からの視認性が要求される所定の規格(例えば、消防法に関連する規格等)を確実に満たした上で、複数個所の発光により、1か所のみの発光に比べて表示灯付発信機100を目立たせることができる。
このように本実施の形態によれば、正面側(+Z方向)に向かってライトガイド2に対して発光する正面発光部81と、側面側に向かってライトガイド2に対して発光する側面発光部82とを備えることにより、例えば、ライトガイド2に対して複数の方向からの光が入射するので、ライトガイド2の全体にて光を導光することができるので、表カバー1の透過領域13全体から一様に光を出力し、あらゆる方向に対して表示灯付発信機100を目立たせることができ、表示性を向上させることができる。また、例えば、正面発光部81及び側面発光部82の2種類を実装することができるので、1種類を実装する場合に比べて様々な実装パターンを採用することができるので、表示灯付発信機100の設計の自由度を向上させることができる。
以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、上述の内容に限定されるものではなく、発明の実施環境や構成の詳細に応じて異なる可能性があり、上述した課題の一部のみを解決したり、上述した効果の一部のみを奏したりすることがある。
また、上述した構成は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散や統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、任意の単位で機能的または物理的に分散又は統合して構成できる。
また、上記実施の形態において、表カバー1の透過領域13及び非透過領域14の構成を任意に変更してもよい。例えば、透過領域13を、正面部11及び側面部12のうちのいずれか一方のみに設けてもよい。また、透過領域13について、環状とならない限りにおいて、任意の形状としてもよい。また、透過領域13を3つ以上の領域としてもよい。
また、上記実施の形態において、ライトガイド2の全体の構成を、複数の透過領域にわたる限りにおいて、任意に変更してもよい。例えば、ライトガイド2を任意の個数に分割して、2個以上のライトガイドとして構成してもよい。また、例えば、ライトガイド2を、円環形状以外の任意の形状(一例としては、三角形、矩形等)としてもよい。
また、図9の拡散部71と正面発光部81との間の隙間を広げた上で、この隙間に拡散手段として機能する反射材を設けて、正面発光部81から光をこの反射材にてライトガイド2全体に拡散してもよい。
また、発光部3に含まれる各発光部(特に、側面発光部82)を、正面部11に沿う方向と直交する方向(Z方向)に相互にずれた位置に複数設けてもよく、つまり、表示灯基板41から離して設けてもよい。この場合、当該各発光部として、リード線を備える発光ダイオードを用いてもよい。このように構成した場合、複数の各発光手段が、正面部11に沿う方向と直交する方向(Z方向)に相互にずれた位置に設けられていることにより、例えば、複数の各発光手段を表カバー1の正面部11に沿う方向に並べる必要がないので、表示灯付発信機100における正面部11に沿う方向の大きさを小さくすることができ、表示灯付発信機100のコンパクト化を図ることができる。
また、上記実施の形態の表示灯付発信機100を、板金91に対して任意に取り付けてもよい。具体的には、表示灯付発信機100を、板金91に対して正面側(+Z方向)から任意の取付アダプタを介して取り付けてもよく、あるいは、板金91に対して裏側(−Z方向)から任意の手段を用いて取り付けてもよい。
また、上記実施の形態においては、表示灯付発信機100に図5の開閉開口部15が設けられている場合について説明したが、開閉開口部15を設けずに当該開閉開口部15の部分を塞いで、表カバー1の開口部を露出開口部17の1個のみにしてもよい。この場合、当該開閉開口部15と共に表示板16も省略することができるので、図2の中心側非透過領域141の中心付近に図5の露出開口部17を設けてもよい。
また、上記実施の形態においては、図2に示すように、表カバー1の正面部11のXY平面に平行な方向における内側(つまり、中心側)に非透過領域14を設けて、当該非透過領域14の少なくとも一部を取り囲むように外側に透過領域13を設ける場合について説明したが、これらの各領域の位置を入れ替えてもよい。具体的には、表カバー1の正面部11のXY平面に平行な方向における内側に透過領域13を設けて、当該透過領域13の少なくとも一部を取り囲むように外側に非透過領域14を設けてもよい。この場合、内側の透過領域13から光が出力されるように、表示灯付発信機100の他の構成を任意に変更してもよく、例えば、発光部3の位置を変更したり、及びライトガイド2の形状又は位置を変更したりしてもよい。また、例えば、透過領域13の形状を変更して正面側(+Z方向)に向かって突出させることにより、透過領域13を目立たせて表示灯付発信機100の視認性を向上させてもよい。
また、上記実施の形態の表示灯付発信機100において、部品又は特徴部分の個数を任意に変更したり、当該部品又は特徴部分を任意に省略してもよい。
また、上記実施の形態の表示灯付発信機100を、トンネル内に設けられているトンネル消火栓、あるいは、機器収容箱に設けることにより、当該トンネル消火栓用、あるいは、機器収容箱用の発信機及び表示灯として用いてもよい。
また、上記実施の形態の表示灯付発信機100の少なくとも一部の特徴部分を、発信機以外の防災機器(以下、「他の防災機器」)、あるいは、防災機器以外の任意の機器(以下、「他の機器」)に適用してもよい。例えば、表示灯付発信機100における光を出力するための構成を「他の防災機器」又は「他の機器」に設けてもよい。つまり、例えば、表示灯付発信機100における中心側に設置する機器を、発信機以外の「他の防災機器」又は「他の機器」に置き換えてもよい。
付記1の表示灯付発信機は、監視領域における異常を通報する表示灯付発信機であって、発光手段と、前記発光手段が発光した光を導光する導光手段と、前記表示灯付発信機の正面側から前記発光手段及び前記導光手段を覆う正面部であって、前記導光手段が導光した光を前記表示灯付発信機の正面側における前記表示灯付発信機の外部に透過する領域である透過領域を備えている前記正面部を備える表カバーと、を備え、前記発光手段は、前記表示灯付発信機の正面側に向かって前記導光手段に対して発光する正面側発光手段と、前記表示灯付発信機の側面側に向かって前記導光手段に対して発光する側面側発光手段と、を備えている。
付記1に記載の表示灯付発信機によれば、正面側に向かって導光手段に対して発光する正面側発光手段と、側面側に向かって導光手段に対して発光する側面側発光手段とを備えることにより、例えば、導光手段に対して複数の方向からの光が入射するので、導光手段の全体にて光を導光することができるので、表カバーの透過領域全体から一様に光を出力し、あらゆる方向に対して表示灯付発信機を目立たせることができ、表示性を向上させることができる。また、例えば、正面側発光手段及び側面側発光手段の2種類を実装することができるので、1種類を実装する場合に比べて様々な実装パターンを採用することができるので、表示灯付発信機の設計の自由度を向上させることができる。
2 ライトガイド
3 発光部
5 部品板
11 正面部
12 側面部
13 透過領域
14 非透過領域
15 開閉開口部
16 表示板
17 露出開口部
21 上側収容領域
22 下側収容領域
23 ライトガイド側位置決め部
24 ライトガイド側取付部
31 上側発光部
32 下側発光部
41 表示灯基板
42 保護板
43 押さえばね
44 スイッチ
51 基板対向部
52 基板非対向部
53 部品板側ライトガイド用螺合部
54 部品板側位置決め部
61 発信機基板
62 基板カバー
71 拡散部
71a 溝中心部
72 入射部
81 正面発光部
82 側面発光部
91 板金
100 表示灯付発信機
131 左側透過領域
132 右側透過領域
141 中心側非透過領域
142 上側非透過領域
143 下側非透過領域
144 側面側非透過領域
411 反射層
412 基板側位置決め部
721 第1外周入射部
722 第1内周入射部
723 第2外周入射部
724 第2内周入射部
821 第1外周側面発光部
822 第1内周側面発光部
823 第2外周側面発光部
824 第2内周側面発光部
S11 部品板用固定ねじ
S12 ライトガイド用固定ねじ
Claims (8)
- 監視領域における異常を通報する表示灯付発信機であって、
発光手段と、
前記発光手段が発光した光を導光する導光手段と、
前記表示灯付発信機の正面側から前記発光手段及び前記導光手段を覆う正面部であって、前記導光手段が導光した光を前記表示灯付発信機の正面側における前記表示灯付発信機の外部に透過する領域である透過領域を備えている前記正面部を備える表カバーと、を備え、
前記発光手段は、
前記表示灯付発信機の正面側に向かって前記導光手段に対して発光する正面側発光手段と、
前記表示灯付発信機の側面側に向かって前記導光手段に対して発光する側面側発光手段と、を備えている、
表示灯付発信機。 - 前記表カバーの前記正面部は、前記導光手段が導光した光を前記表示灯付発信機の正面側における前記表示灯付発信機の外部に透過しない領域である中心側非透過領域であって、前記正面部に沿う方向における前記正面部の中心側に設けられている前記中心側非透過領域、を備えており、
前記正面部の前記透過領域は、前記中心側非透過領域を取り囲むように弧状に設けられており、
前記導光手段は、前記表示灯付発信機を操作するための操作手段であって前記正面部に沿う方向における前記表示灯付発信機の中心側に設けられている前記操作手段を取り囲むように複数の前記透過領域に沿って環状に形成されており、且つ、少なくとも前記側面側発光手段を収容する領域である収容領域を備えており、
前記側面側発光手段は、前記導光手段の周方向の相互に同一な方向に向かって発光するように、前記収容領域に複数設けられており、
複数の前記側面側発光手段は、前記導光手段の径方向における相互にずれた位置であり、且つ、前記導光手段の周方向における相互にずれた位置に設けられている、
請求項1に記載の表示灯付発信機。 - 前記表カバーの前記正面部は、前記導光手段が導光した光を前記表示灯付発信機の正面側における前記表示灯付発信機の外部に透過しない領域である中心側非透過領域であって、前記正面部に沿う方向における前記正面部の中心側に設けられている前記中心側非透過領域、を備えており、
前記正面部の前記透過領域は、前記中心側非透過領域を取り囲むように弧状に設けられており、
前記導光手段は、前記表示灯付発信機を操作するための操作手段であって前記正面部に沿う方向における前記表示灯付発信機の中心側に設けられている前記操作手段を取り囲むように複数の前記透過領域に沿って環状に形成されており、且つ、少なくとも前記側面側発光手段を収容する領域である収容領域を備えており、
前記側面側発光手段は、前記導光手段の周方向の相互に同一な方向に向かって発光するように、前記収容領域に複数設けられており、
複数の前記側面側発光手段は、前記正面部に沿う方向と直交する方向に相互にずれた位置に設けられている、
請求項1に記載の表示灯付発信機。 - 前記表カバーの前記正面部は、前記導光手段が導光した光を前記表示灯付発信機の正面側における前記表示灯付発信機の外部に透過しない領域である中心側非透過領域であって、前記正面部に沿う方向における前記正面部の中心側に設けられている前記中心側非透過領域、を備えており、
前記正面部の前記透過領域は、前記中心側非透過領域を取り囲むように弧状に設けられており、
前記導光手段は、前記表示灯付発信機を操作するための操作手段であって前記正面部に沿う方向における前記表示灯付発信機の中心側に設けられている前記操作手段を取り囲むように複数の前記透過領域に沿って環状に形成されており、且つ、少なくとも前記側面側発光手段を収容する領域である収容領域を備えており、
前記側面側発光手段は、
前記導光手段の周方向における第1の周方向に向かって発光する第1の側面側発光手段であって、前記収容領域に設けられている前記第1の側面側発光手段と、
前記導光手段の周方向における前記第1の周方向とは反対側の方向である第2の周方向に向かって発光する第2の側面側発光手段であって、前記収容領域に設けられている前記第2の側面側発光手段と、を備えている、
請求項1に記載の表示灯付発信機。 - 前記正面側発光手段及び前記側面側発光手段が実装される回路基板であって、前記導光手段を基準にして前記表カバーの反対側に設けられている前記回路基板、を備えており、
前記正面側発光手段及び前記側面側発光手段の組み合わせは、前記表示灯付発信機を操作するための操作手段であって前記正面部に沿う方向における前記表示灯付発信機の中心側に設けられている前記操作手段を避けた複数の位置に、複数設けられており、
前記回路基板は、前記操作手段を避けつつ前記複数の位置を最短距離で結んでいる、
請求項1から4のいずれか一項に記載の表示灯付発信機。 - 前記回路基板は、前記導光手段と対向している反射層であって、前記導光手段が導光した光を、前記表示灯付発信機の正面側に向かって反射させる前記反射層、を備える、
請求項5に記載の表示灯付発信機。 - 前記表示灯付発信機の裏側から、前記発光手段、前記導光手段、及び前記回路基板を覆う裏カバー、を備えており、
前記回路基板は、前記導光手段の一部のみと対向しており、
前記裏カバーは、
前記回路基板を介して前記導光手段と対向する部分である第1の対向部分と、
前記回路基板を介さずに前記導光手段と対向する部分である第2の対向部分と、を備えており、
前記第1の対向部分は、前記第2の対向部分に対して凹んでいる、
請求項5又は6に記載の表示灯付発信機。 - 前記回路基板を前記表示灯付発信機に位置決めするための位置決め手段、を備えている、
請求項5から7のいずれか一項に記載の表示灯付発信機。
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