JP2019007859A - X線検査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】2つのコンベアの隙間を乗り移る被検査物にX線を照射してコンベア下方の検出部で検出するX線検査装置において、コンベアの下方で散乱したX線のコンベアと筐体の隙間からの漏洩を低減する。【解決手段】両側面が開放された遮蔽構造の筐体2内には上流側コンベア5aと下流側コンベア5bが隙間10をおいて並んでおり、隙間10の上下にそれぞれX線源と検出部26がある。コンベアとコンベア下方の筐体2との間隙部50を、筐体の一部を加工した第1遮蔽部材31で狭小化し、コンベアの下部空間LS外において間隙部に近接して間隙部よりも大きい丸棒状の第2遮蔽部材32を配置する。【選択図】図4

Description

本発明は、筐体内に所定の隙間をおいて配置された2つのコンベアで被検査物を搬送し、コンベアを乗り移るべく隙間を通過する被検査物にX線を照射して検査を行うX線検査装置に係り、特に、筐体内のコンベア下方の空間からX線が漏洩する危険性を解消したX線検査装置に関するものである。
下記特許文献1に開示されたX線異物検出装置は、被検査物Wを所定の搬送方向Yに搬送する搬送コンベア8と、搬送コンベア8により搬送される被検査物WにX線を照射するX線発生部21と、被検査物Wを透過したX線を検出するX線検出部22とを備えている。この搬送コンベア8は、X線検出領域Aを挟んで搬送方向Yの上流側にある上流側コンベア8aと、下流側にある下流側コンベア8bとに分割されている。X線発生部21とX線検出部22は、X線検出領域Aの上方と下方にそれぞれ配置されている。被検査物Wは、上流側コンベア8aから下流側コンベア8bに乗り移るためにX線検出領域Aに進入したところで、X線発生部21によってX線を照射され、被検査物Wを透過したX線はX線検出部22で検出される。そして、このX線異物検出装置は、X線検出領域Aに向けて常にエアーを吹き付けるエアー吹付け手段31を備えており、上流側コンベアと下流側コンベアの隙間から落下する被検査物からの落下物がX線検出領域内に侵入することを防止できるものとされている。
ところで、このX線異物検出装置では、上流側コンベア8a、下流側コンベア8b、X線発生部21、X線検出部22等の主要な構成部分は筐体3内に収納されている。この筐体3は遮蔽構造ではあるが、被検査物Wを筐体3内に搬入する上流側コンベア8aの上流側と、被検査物Wを筐体3外に搬出する下流側コンベア8bの下流側は、それぞれ開口しているため、両側面ではX線を遮蔽できる構造にはなっていない。
そこで、このX線異物検出装置では、上流側コンベア8aの上側にある筐体の搬入口4aと、下流側コンベア8bの上側にある筐体の搬出口4bには、X線遮蔽カーテン6を吊り下げてX線の漏洩を防止している。
また、同文献の図1及び段落0029に記載されているように、上流側コンベア8aと下流側コンベア8bは、それぞれ所定の傾斜角度を有して設けられており、上流側コンベア8aと下流側コンベア8bは、X線検出領域A付近で同等の高さとなっているが、X線検出領域A付近を頂点としてそれぞれ搬送方向Yの上流側及び下流側に向けて緩やかに下り傾斜した構造となっている。このような構造のため、X線発生部21から照射されたX線は、筐体3の搬入口4a及び搬出口4bに到達するまでに散乱し、上流側コンベア8aと下流側コンベア8bよりも下側にある筐体3の両側面からX線が漏洩する危険性が減少する効果が期待できる。
さらに、X線検出領域Aを搬送される被検査物Wを透過したX線は、上流側コンベア8aと下流側コンベア8bの隙間を通過してコンベアの下方の空間に入り、ここで筐体に当たって散乱すると考えられるが、この散乱したX線が筐体3の搬入口4a及び搬出口4bの方向に向かったとしても、上流側コンベア8aは上流側に向けて低くなっており、下流側コンベア8bは下流側に向けて低くなっており、何れのコンベアも散乱したX線を遮蔽する配置となっている。従って、コンベアの上方におけるX線の漏洩防止はX線遮蔽カーテン6の設置によって担保され、またコンベアの下方におけるX線の漏洩防止はコンベア自体の傾斜した配置によって担保されることになる。
特開2012−163485号公報
ところが、上記特許文献1に開示されたX線異物検出装置のように、上流側コンベア8aと下流側コンベア8bを、中央が高く、両端で低くなるような略山形に配置した場合には、上流側コンベア8aから下流側コンベア8bに被検査物Wが乗り移る際の姿勢が安定しない場合があるという問題があった。特に、X線検出領域Aにおける上流側コンベア8aと下流側コンベア8bの間隔に比べて、搬送方向の長さが相対的に短い被検査物Wの場合には、乗り移りの際にバランスを崩しやすく、姿勢が乱れたり、転倒することがあり、そのような場合にはX線の撮像精度が悪化し、物品検査性能が低下することが避けられなかった。このため、上流側コンベア8aと下流側コンベア8bを何れも水平として同一高さに設置し、被検査物Wがコンベア間を安定的に乗り移れるようにすることも考えられるが、その場合には、各コンベアの下側では、前述したように両コンベアの隙間を通過して各コンベアと筐体との間に生じる空間に入ったX線が同空間内で散乱し、筐体の両側面から外部に漏洩する可能性を否定できないという問題があった。
本発明は、以上説明した従来の技術における種々の課題に鑑みてなされたものであり、遮蔽構造の筐体内に2つのコンベアを水平に同一高さで配置し、2つのコンベアの隙間を検査領域としたX線検査装置において、特にコンベア下方の空間で散乱したX線が、コンベアと筐体の隙間から漏洩するのを効果的に抑制することを目的としている。
請求項1に記載されたX線検査装置1は、
被検査物の搬送方向について上流側と下流側が解放された内部空間Sを有する遮蔽構造の筐体2と、
前記内部空間Sにおいて水平に配置された第1のコンベア5aと、
前記内部空間Sにおいて前記第1のコンベア5aの下流側に隙間10をおいて水平に配置された第2のコンベア5bと、
前記第1のコンベア5aと前記第2のコンベア5bよりも上方に配置され、前記第1のコンベア5aから前記第2のコンベア5bへ受け渡されて前記隙間10を通過する被検査物にX線を放出するX線源25と、
前記第1のコンベア5aと前記第2のコンベア5bよりも下方に配置され、前記隙間10を通過する被検査物を透過したX線を検出する検出部26と、
前記第1のコンベア5a及び前記第2のコンベア5bと、前記第1のコンベア5a及び前記第2のコンベア5bよりも下方にある前記筐体2との間隙部50,50を、前記第1のコンベア5a及び前記第2のコンベア5bに接触しない限度で狭小化するように設けられた第1遮蔽部材31,31aと、
少なくとも前記第1のコンベア5a及び前記第2のコンベア5bに対面する側が曲面状であるとともに、前記間隙部50,50aよりも大きい外形を有し、前記第1遮蔽部材31,31aの近傍に配置された第2遮蔽部材32,32aと、
を有することを特徴としている。
請求項2に記載されたX線検査装置1は、請求項1記載のX線検査装置1において、
前記第1のコンベア5aと前記第2のコンベア5bは、一対のフレーム12,12と、前記一対のフレーム12,12に搭載されたローラ14,15と、前記ローラ14,15に掛け回されたベルト16とを有するコンベアユニットとして構成されており、
前記第2遮蔽部材32,32aは、前記コンベアユニットの前記一対のフレーム12,12を結合する連結部材であることを特徴としている。
請求項1に記載されたX線検査装置によれば、コンベアよりも下方の内部空間の内部に第2遮蔽部材が配置されている場合には、まず、コンベアとコンベア下方にある筐体の間隙部よりも外形の大きい第2遮蔽部材が、コンベア下方の内部空間内で散乱して間隙部に向かうX線を効果的に遮蔽して減少せしめ、さらに第1遮蔽部材が、間隙部を狭小化することにより、ここから筐体外に漏洩しようとするX線の量を可及的に減少させる。
請求項1に記載されたX線検査装置によれば、コンベアよりも下方の内部空間の外部に第2遮蔽部材が配置されている場合には、まず第1遮蔽部材が、コンベアとコンベア下方にある筐体の間隙部を狭小化することにより、ここから筐体外に漏洩しようとするX線を可及的に減少せしめ、さらに間隙部よりも外形の大きい第2遮蔽部材が、間隙部から漏洩したX線を効果的に遮蔽してさらに減少させる。
また、第1遮蔽部材は第1のコンベア又は第2のコンベアとは接触しないので、これらコンベアのベルトを損傷する恐れはない。また、第2遮蔽部材は、第1のコンベア又は第2のコンベアと対面する側が曲面状であるため、第2遮蔽部材が、これらコンベアのベルトに接触したとしても、これを損傷する恐れはない。
請求項2に記載されたX線検査装置によれば、第2遮蔽部材がコンベアユニットの一対のフレームを結合する連結部材であるため、コンベアユニットを筐体に対して着脱する際には第2遮蔽部材もコンベアユニットの構成部材の一部として同時に着脱される。このため、筐体から取り外したコンベアユニットを清掃することにより第2遮蔽部材も同時に清掃することができ、作業効率が向上する。
本発明の第1実施形態のX線検査装置を正面側から見た斜視図である。 図1におけるコンベア付近の拡大斜視図である。 第1実施形態のX線検査装置のコンベア付近の右側面図である。 図3のA−A切断線における断面図である。 第1実施形態の図4に相当する第2実施形態の断面図である。 第1実施形態の図4に相当する第3実施形態の断面図である。
図1〜図4を参照して第1実施形態のX線検査装置を説明する。
図1に示すX線検査装置1は、装置を構成する各種部品等を所定の配置で設置し、又は取り付けるための基体(フレーム)である筐体2と、筐体2を設置面上に支持するための脚部3とを有している。筐体2は、検査に使用するX線を外部に透過させない遮蔽性の構造又は材質で作られている。また、筐体2の内部には、被検査物を筐体2内に搬入し、検査後に筐体2外に搬出する必要性から、被検査物の搬送方向について上流側と下流側に開口した内部空間Sが設けられている。そして、後述するように、被検査物を搬送するコンベア5(5a、5b)がこの内部空間Sに配置されており、内部空間Sの上流側と下流側の開口のうち、コンベア5よりも上方の部分が、それぞれ被検査物が通過する入口6及び出口7となっている。
そして図示はしないが、外部に開放された内部空間Sの入口6と出口7には、X線を遮蔽する遮蔽扉又は可撓性の遮蔽カーテン等の遮蔽手段が取り付けられる。さらにまた、図1に示すように、筐体2の前面側には遮蔽構造の蓋部8が開閉自在に取り付けられており、蓋部8を開放することにより筐体2の内部空間Sを大きく開放し、コンベア5(5a,5b)を取り外し、筐体2内の清掃、整備等を行うことができるように構成されている。
図1及び図2に示すように、筐体2の内部空間Sには、被検査物の搬送方向について入口6側の前半部に、第1のコンベアである上流側コンベア5aが水平に配置されている。また、被検査物の搬送方向について出口7側の後半部に、第2のコンベアである下流側コンベア5bが水平に配置されている。上流側コンベア5aと、下流側コンベア5bは、所定寸法の隙間10をおいて実質的に互いに同一面内に位置するように配置されている。入口6から上流側コンベア5aに乗せられた被検査物は、上流側コンベア5aによって内部空間S内を搬送され、隙間10を乗り越えて下流側コンベア5bに乗り移り、下流に搬送されて出口7から筐体2の外に送り出される。
図2に示すように、上流側コンベア5a及び下流側コンベア5bは、複数の構成部品からなるコンベアユニットとして構成されており、ユニットとして筐体2に対して着脱可能とされている。すなわち、各コンベア5a,5bは、下方にある筐体2に連結されたサイドプレート11に対し、図示しない係止構造を介して位置乃至姿勢が調整できるように係止されたフレームである一対の側板12,12と、側板12,12に取り付けられた受台13と、搬送方向について各受台13の一端部及び他端部にそれぞれ回転自在に搭載された従動ローラ14及び駆動ローラ15(図2には不図示につき図4参照)と、従動ローラ14及び駆動ローラ15に掛け回されたベルト16と、駆動ローラ15を駆動するモータ17とを有している。ここで、受台13には一対の側片が形成されており、この受台13の一対の側片が一対の側板12,12に取り付けられてコンベアユニットを構成している。なお、上流側コンベア5aは、上流側のローラが駆動ローラ15であり、下流側のローラが従動ローラ14である。また、下流側コンベア5bは、上流側のローラが従動ローラ14であり、下流側のローラが駆動ローラ15である。
図2に示すように、上流側コンベア5a及び下流側コンベア5bは、複数の構成部品からなるコンベアユニットとして構成されているため、筐体2に対する着脱が容易である。すなわち、清掃や整備時には、筐体2の前面にある蓋部8を開放して内部空間Sにアクセスすれば、容易に筐体から取り外して筐体外に搬出することができ、清掃や整備が容易であり、再装着も容易である。また、清掃等の作業は、コンベアとしての機能部分(ローラやベルト等)だけでなく、第1遮蔽部材31についても同時に行えるので清掃作業を能率的に行える。
図2及び図3に示すように、上流側コンベア5a及び下流側コンベア5bの各一対の側板12には、上流側と下流側の各外面にそれぞれ調整支持部20が設けられている。上流側コンベア5aと下流側コンベア5bは、それぞれ4カ所の調整支持部20によって、筐体2の上面に支持されている。上流側コンベア5aと上流側コンベア5aの各ベルト16の下面と、両コンベア5a,5bの下方にある筐体2の上面との間には、調整支持部20によって所定の間隔が確保されている。調整支持部20は、側板12に取り付けられた板部21と、板部21に移動自在にねじ込まれたねじ部22とを備えており、ねじ部22の下方への突出長さを調整することにより、各コンベア5a,5bの筐体2上の高さ及び姿勢を調整することができる。
図2に示すように、上流側コンベア5aと下流側コンベア5bの隙間10の直上の筐体2内には、X線源25が設けられている。X線源25は、上流側コンベア5aから下流側コンベア5bへ受け渡されて隙間10を通過している被検査物にX線を放出する。
図2に示すように、上流側コンベア5aと下流側コンベア5bの隙間10の直下の筐体2内には、X線を検出する検出部26が設けられている。検出部26は、上流側コンベア5aから下流側コンベア5bへ受け渡されて隙間10を通過している被検査物を透過したX線を検出する。
なお、X線源25の具体的な構成は任意であるが、通常のX線発生器であれば、図2に示すように、陽極の焦点を中心として略三角形状に拡がる放射領域Xが得られ、被検査物に照射されたX線の少なくとも一部が、ベルト16により検査精度の低下を被ることがないように上流側コンベア5aと下流側コンベア5bの隙間10を透過し、コンベア下方の検出部26で検出されることにより、被検査物の検査を行うことができる。
先に説明したように、筐体2の内部空間Sは被検査物の搬送方向について上流側と下流側で開口しているが、この内部空間Sのうち、各コンベア5a,5bの上方にあたる筐体2の入口6と出口7については、いずれもX線遮蔽カーテン等により遮蔽することになっているため問題はない。しかし、何らの手当てをしないとすれば、筐体2の上流側と下流側で開口した内部空間Sのうち、コンベアよりも下方の下部空間から筐体2の側面へのX線の漏洩が問題となる。
そこで本実施形態では、コンベア5a,5bよりも下方の下部空間から筐体2側面へのX線漏洩を防止するため、第1遮蔽部材31と第2遮蔽部材32と称する2種類の遮蔽部材を設けた。まず、下流側コンベア5bの下方の下部空間の遮蔽について説明する。
図3及び図4に示すように、第1遮蔽部材31は、下流側コンベア5bの下方にある筐体2の天板2aのうち、出口7に近い側の端部をコンベア側に向けて上方に曲折し、その上端を下側のベルト16の近傍に配置したものである。すなわち、前記内部空間Sのうち、下流側コンベア5bと、下流側コンベア5bの下方にある筐体2との間の下部空間LSを筐体2の外に対してなるべく効果的に遮蔽するために、下部空間LSを区画している下流側コンベア5bと筐体2との間隙部50を、第1遮蔽部材31が下流側コンベア5bに接触しない限度において可及的に狭小化した。
図3及び図4に示すように、第2遮蔽部材32は、下流側コンベア5bのフレームである一対の側板12を一体に結合するための連結部材である。第1実施形態では、第2遮蔽部材32は丸棒であり、その外径は下流側コンベア5bと筐体2との間隙部50よりも大きい。また、第2遮蔽部材32は、第1遮蔽部材31で区切られた下部空間LSの外側にあり、しかも狭小化した間隙部50の近傍に配置されている。
以上の第1遮蔽部材31及び第2遮蔽部材32の説明は、下流側コンベア5bの出口7側に関するものであったが、上流側コンベア5aの入口6側にも同様の遮蔽構造が設けられている。
以上の遮蔽構造によれば、X線検査装置1の使用中には、まず第1遮蔽部材31が、コンベア5とコンベア5の下方にある筐体2との間隙部50を狭小化することにより、コンベア5の下部空間LSから間隙部50を通過して筐体2外に漏洩しようとするX線の量を可及的に減少せしめ、さらに間隙部50よりも大きい第2遮蔽部材32が、間隙部50から漏洩したX線を効果的に遮蔽してさらに減少させることができる。
従って、筐体2の内部に隙間10をおいて配置された2つのコンベア5a,5bを乗り継ぐように被検査物を搬送し、当該隙間10で被検査物にX線を照射して検査を行うX線検査装置1において、両コンベア5a,5bを同一水平面内に配置して被検査物を円滑に搬送し、検査位置で安定して乗り継ぎを行い、高い検査精度を確保できる重要な効果を得ながら、コンベア5a,5bの下部空間LSを筐体2の側面の方向について効果的に遮蔽する効果も同時に得ることができる。
また、第1遮蔽部材31は上流側コンベア5a又は下流側コンベア5bとは接触しないので、これらコンベアのベルト16を損傷する恐れはない。また、第2遮蔽部材32は丸棒なので、上流側コンベア5a又は下流側コンベア5bと接触してもベルト16を損傷する恐れがない。
なお、第2遮蔽部材32は丸棒であったが、中実の丸棒だけでなく、ユニット化された上流側コンベア5a又は下流側コンベア5bの組み立て強度が確保されるのであれば、中空の円筒でもよい。また、第2遮蔽部材32は、全体の太さ又は形状が間隙部50よりも大きければ、滑らかな周面状又は曲面状であるのは、少なくとも上流側コンベア5a又は下流側コンベア5bに対面する側だけでよい。従って、上流側コンベア5a又は下流側コンベア5bに対面する側だけが周面等であり、その他の側が角棒状であってもよい。
なお、コンベアユニットとして構成された上流側コンベア5a及び下流側コンベア5bは、側板を連結する構造部材でもある第2遮蔽部材32を含んでいるため、コンベア部品と第2遮蔽部材32の清掃作業をユニット全体として同時に行えるメリットがある。
図5を参照して第2実施形態のX線検査装置1を説明する。
図5に示すように、第1遮蔽部材31は第1実施形態と同一の構造である。第2遮蔽部材32は、第1実施形態と同様、下流側コンベア5bのフレームである一対の側板12を連結する丸棒であり、その外径は下流側コンベア5bと筐体2との間隙部50よりも大きい。しかしながら、第1実施形態とは異なり、第2実施形態の第2遮蔽部材32は、第1遮蔽部材31で区切られた下部空間LSの内側にあり、狭小化した間隙部50の近傍に配置されている。この遮蔽構造の説明は、下流側コンベア5bの出口7側に関するものであるが、上流側コンベア5aの入口6側にも同等の遮蔽構造が設けられている。
以上の遮蔽構造によれば、X線検査装置1の使用中には、まず第2遮蔽部材32が、コンベア5の下部空間LS内で散乱して間隙部50に向かうX線を効果的に遮蔽して減少せしめ、さらに第1遮蔽部材31が、間隙部50を狭小化することにより、コンベア5の下部空間LSから間隙部50を通過して筐体2外に漏洩しようとするX線の量を可及的に減少させることができる。第1遮蔽部材31及び第2遮蔽部材32がコンベアのベルト16を損傷しない点は第1実施形態と同様である。
図6を参照して第3実施形態のX線検査装置1を説明する。
図6に示すように、第3実施形態の下流側コンベア5bは、従動ローラ14と駆動ローラ15の他に、これらよりもやや小径のテンションローラ32aを備えている。このテンションローラ32aは、出口7の近傍においてコンベア5bの下方に配置され、下側のベルト16を上方に押し上げてベルト16に所要の張力を与えることができる。
第3実施形態では、このテンションローラ32aは第2遮蔽部材としても機能する。従って、テンションローラ32aは、上述した張力付与に必要な構成に加えて、X線の遮蔽に必要な材質を用い、必要な寸法形状に設定されている。
第3実施形態では、第2遮蔽部材としてのテンションローラ32aは、第1遮蔽部材31aで区切られた下部空間LSの内側にあり、コンベア5bと第1遮蔽部材31aの間隙部50aの近傍に配置されている。筐体2の天板2aを屈曲して上方に延設した第1遮蔽部材31aは、第2実施形態と概ね同様の構造であるが、第3実施形態のテンションローラ32aは、第1遮蔽部材31aで区切られた下部空間LSの内側において、コンベア5bの下側のベルト16を持ち上げているため、コンベア5bと第1遮蔽部材31aの間隙部50aを狭小化する第1遮蔽部材31aの高さは、第2実施形態の第1遮蔽部材31よりも高くなっている。
第3実施形態の遮蔽構造は、下流側コンベア5bの出口7側に設けられていたが、上流側コンベア5aの入口6側にも同等の遮蔽構造を設けてもよいし、第1実施形態又は第2実施形態と同様の遮蔽構造を設けてもよい。
また、第3実施形態では、第2遮蔽部材としてのテンションローラ32aを、第1遮蔽部材31aで区切られた下部空間LSの内側に配置したが、テンションローラ32aは下部空間LSの外側に配置してもよい。第3実施形態によれば、第1及び第2実施形態と同様の効果を得ることができる。
1…X線検査装置
2…筐体
5a…第1のコンベアとしての上流側コンベア
5b…第2のコンベアとしての下流側コンベア
10…上流側コンベアと下流側コンベアの隙間
12…フレームとしての側板
13…フレームとしての受台
14…従動ローラ
15…駆動ローラ
16…ベルト
25…X線源
26…検出部
31,31a…第1遮蔽部材
32…連結部材としての第2遮蔽部材
32a…連結部材である第2遮蔽部材としてのテンションローラ
50,50a…間隙部
S…筐体の内部空間
X…X線の放射領域
LS…コンベアよりも下方の内部空間である下部空間

Claims (2)

  1. 被検査物の搬送方向について上流側と下流側が解放された内部空間(S)を有する遮蔽構造の筐体(2)と、
    前記内部空間において水平に配置された第1のコンベア(5a)と、
    前記内部空間において前記第1のコンベアの下流側に隙間(10)をおいて水平に配置された第2のコンベア(5b)と、
    前記第1のコンベアと前記第2のコンベアよりも上方に配置され、前記第1のコンベアから前記第2のコンベアへ受け渡されて前記隙間を通過する被検査物にX線を放出するX線源(25)と、
    前記第1のコンベアと前記第2のコンベアよりも下方に配置され、前記隙間を通過する被検査物を透過したX線を検出する検出部(26)と、
    前記第1のコンベア及び前記第2のコンベアと、前記第1のコンベア及び前記第2のコンベアよりも下方にある前記筐体との間隙部(50,50a)を、前記第1のコンベア及び前記第2のコンベアに接触しない限度で狭小化するように設けられた第1遮蔽部材(31,31a)と、
    少なくとも前記第1のコンベア及び前記第2のコンベアに対面する側が曲面状であるとともに、前記間隙部よりも大きい外形を有し、前記第1遮蔽部材の近傍に配置された第2遮蔽部材(32,32a)と、
    を有することを特徴とするX線検査装置(1)。
  2. 前記第1のコンベア(5a)と前記第2のコンベア(5b)は、一対のフレーム(12,12)と、前記一対のフレームに搭載されたローラ(14,15)と、前記ローラに掛け回されたベルト(16)とを有するコンベアユニットとして構成されており、
    前記第2遮蔽部材(32,32a)は、前記コンベアユニットの前記一対のフレームを結合する連結部材であることを特徴とする請求項1記載のX線検査装置(1)。
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