JP2019007471A - アクチュエータ - Google Patents

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Abstract

【課題】SMAアクチュエータに用いられる伸縮部材に付与される引張応力を軽減できる技術を提供する。【解決手段】第1掛け部12aを有する固定子12と、固定子12と対向する可動子14であって、第1掛け部12aと互い違いに並ぶように配置される第2掛け部14aを有し、固定子12と対向する方向を可動方向として移動可能な可動子14と、温度変化により伸縮可能な形状記憶合金を素材として構成され、第1掛け部12aと第2掛け部14aに交互に掛けるように張り渡され、縮み変形により前記可動子を駆動可能な伸縮部材16と、を備え、固定子12及び可動子14の少なくとも一方は、支持ベース30−A、30−Bと、支持ベース30−A、30−Bに回転自在に支持され、掛け部12a、14aを構成する回転体32−A、32−Bとを有する。【選択図】図6

Description

本発明は、形状記憶合金を用いたアクチュエータに関する。
従来より、小型化を図れるアクチュエータとして、形状記憶合金を用いたSMA(Shape Memory Alloy)アクチュエータが知られている。このSMAアクチュエータは、形状記憶合金を用いた伸縮部材の温度変化による伸縮を利用して可動子を往復動させることが可能である。
この一例となる特許文献1のアクチュエータは、複数の第1突起部を有する固定子と、第1突起部と互い違いに並ぶように配置される複数の第2突起部を有する可動子と、第1突起部と第2突起部に交互に掛けるように張り渡される伸縮部材とを備える。
特開2014−88811号公報
本発明者が検討したところ、特許文献1のアクチュエータでは、隣り合う第1突起部の間や隣り合う第2突起部の間に伸縮部材を押し込むにあたり、伸縮部材に部分的に過大な引張応力が付与される恐れがあるとの知見を得た。特許文献1のアクチュエータは、このための特段の対策を講じておらず、改善の余地がある。
本発明のある態様は、このような課題に鑑みてなされ、その目的の1つは、SMAアクチュエータに用いられる伸縮部材に付与される引張応力を軽減できる技術を提供する。
本発明の第1態様はアクチュエータである。第1態様のアクチュエータは、第1掛け部を有する固定子と、前記固定子と対向する可動子であって、前記第1掛け部と互い違いに並ぶように配置される第2掛け部を有し、前記固定子と対向する方向を可動方向として移動可能な可動子と、温度変化により伸縮可能な形状記憶合金を素材として構成され、前記第1掛け部と前記第2掛け部に交互に掛けるように張り渡され、縮み変形により前記可動子を駆動可能な伸縮部材と、を備え、前記固定子及び前記可動子の少なくとも一方は、支持ベースと、前記支持ベースに回転自在に支持され、前記掛け部を構成する回転体とを有する。
この態様によれば、隣り合う第1掛け部の間や隣り合う第2掛け部の間に伸縮部材を押し込むにあたり、これらの間に伸縮部材をスムーズに送り易くなる。これにより、伸縮部材に付与される引張応力を軽減できる。
本発明の第2態様のアクチュエータは、第1掛け部を有する固定子と、前記固定子と対向する可動子であって、前記第1掛け部と互い違いに並ぶように配置される第2掛け部を有し、前記固定子と対向する方向を可動方向として移動可能な可動子と、温度変化により伸縮可能な形状記憶合金を素材として構成され、前記第1掛け部と前記第2掛け部に交互に掛けるように張り渡され、縮み変形により前記可動子を駆動可能な伸縮部材と、を備え、前記第1掛け部及び前記第2掛け部の少なくとも一方は、前記伸縮部材との接触箇所に潤滑剤が塗布されている。
この態様によれば、隣り合う第1掛け部の間や隣り合う第2掛け部の間に伸縮部材を押し込むにあたり、これらの間に伸縮部材をスムーズに送り易くなる。これにより、伸縮部材に付与される引張応力を軽減できる。
図1(a)は、参考例のアクチュエータの一部を模式的に示す側面図であり、図1(b)、は、伸縮部材の組み付け作業の途中状態を示す側面図であり、図1(c)は、伸縮部材の組み付け作業の途中状態を示す他の側面図である。 図2(a)は、アクチュエータの使用時の固定子と可動子の位置関係を模式的に示す図であり、図2(b)は、その位置関係が変化した状態を示す図である。 第1実施形態のアクチュエータの斜視図である。 第1実施形態のアクチュエータの側面図である。 第1実施形態のアクチュエータの平面図である。 第1実施形態のアクチュエータの側面断面図である。 図6のA−A線断面図である。 第1実施形態の可動子が伸縮部材により駆動された状態を示す図である。 第2実施形態のアクチュエータを図7と同じ視点から見た図である。 第3実施形態のアクチュエータの斜視図である。 第3実施形態のアクチュエータの側面断面図である。 図11の一部の拡大図である。
以下、実施形態、変形例では、同一の構成要素に同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、各図面では、説明の便宜のため、構成要素の一部を適宜省略したり、構成要素の寸法を適宜拡大、縮小して示す。
まず、本発明を想到するに至った背景から説明する。図1(a)は、参考例のアクチュエータ10の一部を模式的に示す側面図である。アクチュエータ10は、複数の第1掛け部12aを有する固定子12と、第1掛け部12aと互い違いに並ぶように配置される第2掛け部14aを有する可動子14と、第1掛け部12aと第2掛け部14aに交互に掛けるように方向Yに張り渡される伸縮部材16とを備える。
図1(b)は、伸縮部材16の組み付け作業の途中状態を示す側面図である。この組み付け作業では、まず、固定子12と可動子14の間に伸縮部材16を張り渡しておく。この後、固定子12と可動子14を互いに近づける方向Paに相対移動させ、固定子12と可動子14の間に伸縮部材16を挟み込む。
図1(c)は、伸縮部材16の組み付け作業の途中状態を示す他の側面図である。固定子12と可動子14の間に伸縮部材16を挟み込むとき、伸縮部材16は、固定子12や可動子14の各掛け部12a、14aによって、隣り合う第1掛け部12aの間や隣り合う第2掛け部14aの間に方向Pbに押し込まれる。このとき、伸縮部材16は、隣り合う第1掛け部12aの間や隣り合う第2掛け部14aの間での伸縮部材16の経路長が長くなるように、これら掛け部12a、14aを用いて押し込まれる。
ここで、伸縮部材16には、固定子12や可動子14の掛け部12a、14aとの接触箇所で摩擦抵抗が生じる。この摩擦抵抗に起因して、隣り合う第1掛け部12aの間や隣り合う第2掛け部14aの間に伸縮部材16を押し込むにあたり、伸縮部材16に部分的に過大な引張応力Faが付与される恐れがある。この引張応力Faは、固定子12や可動子14の掛け部12a、14aとの間での摩擦抵抗に起因して、隣り合う掛け部12a、14aの間に伸縮部材16をスムーズに送ることができないまま、隣り合う掛け部12a、14aの間に伸縮部材16が押し込まれることで付与される。このような過大な引張応力Faが伸縮部材16に付与されると、伸縮部材16の破断の恐れがある。また、このように隣り合う掛け部12a、14aの間に伸縮部材16をスムーズに送ることができないと、伸縮部材16を方向Pbにスムーズに押し込み難くなり、作業性の低下も招く。
図2(a)、(b)は、アクチュエータ10の使用時の固定子12と可動子14の位置関係を模式的に示す。アクチュエータ10を後述する触感付与装置として用いる場合を考える。この場合、触感付与対象物への外力の入力のされ方によって、固定子12に対する可動子14の相対位置が変化し、隣り合う掛け部12a、14aの間での伸縮部材16の経路長が変化することがある。この相対位置の変化とは、固定子12に対する可動子14の可動方向Xでの隙間寸法が方向Yで変動することを想定している。
たとえば、図2(a)では特定の第1掛け部12a間での伸縮部材16の経路長がL1であり、図2(b)では同じ第1掛け部12a間での伸縮部材16の経路長が経路長L1より大きいL2である。これは、固定子12に対する可動子14の相対位置の変化の前後で、この特定の掛け部12aの間での伸縮部材16の経路長が長くなるように伸縮部材16が押し込まれることを意味する。よって、アクチュエータ10の使用時においても、固定子12や可動子14の掛け部12a、14aとの間での摩擦抵抗に起因して、伸縮部材16に過大な引張応力Faが付与される恐れがある。
特に、アクチュエータ10の使用時には、固定子12や可動子14の掛け部12a、14aの表面での伸縮部材16の微少な摺動の繰り返しにより、いわゆるかじりが生じる可能性がある。このようなかじりが生じると、伸縮部材16の摩擦抵抗の増大を招き、伸縮部材16に過大な引張応力Faが付与される恐れが高まる。
この問題を解決するため、第1の対策として、第1実施形態、第2実施形態のアクチュエータ10では、支持ベースに回転自在に支持される回転体によって、固定子12や可動子14の掛け部12a、14aを構成している。また、第2の対策として、第3実施形態のアクチュエータ10では、固定子12や可動子14の伸縮部材16との接触箇所に下地面より表面粗さが小さい表面処理面を設けている。
いずれの対策を講じたアクチュエータ10でも、隣り合う第1掛け部12aや隣り合う第2掛け部14aの間に伸縮部材16を押し込むにあたり、これらの間に伸縮部材16をスムーズに送り易くなる。これにより、伸縮部材16に付与される引張応力Faを軽減でき、伸縮部材16の破断を防止できる。また、伸縮部材16の組み付け作業において、隣り合う第1掛け部12aや隣り合う第2掛け部14aの間に伸縮部材16を押し込み易くなり、良好な作業性を得られる。以下、このような背景のもとでなされたアクチュエータ10を説明する。
(第1実施形態)
図3は、第1実施形態のアクチュエータ10の斜視図である。図4は、アクチュエータ10の側面図である。本実施形態のアクチュエータ10は、不図示の電気機器を操作するユーザに、電気機器に対する操作に連動して触感を付与する触感付与装置として用いられる。本実施形態の電気機器はタッチパネル装置であり、触感付与対象物はタッチパネル装置のタッチパネルとなる。アクチュエータ10は、タッチパネル装置のケーシング内に収容される。アクチュエータ10は、可動子14の可動方向X(後述する)の一方側を出力方向としたとき、可動子14の出力方向での動きをタッチパネルに伝達可能に設けられる。アクチュエータ10は、たとえば、可動子14の出力方向がタッチパネルの面内方向又は面外方向に沿うように設けられる。
電気機器は、タッチパネルを出力方向とは反対側の反出力方向に付勢する付勢部(不図示)を有する。タッチパネルが可動子14により出力方向に動かされた後、可動子14からタッチパネルへの力の伝達が解除されたとき、この付勢部の付勢力によって、可動子14とともにタッチパネルが反出力方向に押し戻される。このタッチパネルの出力方向と反出力方向への動きが瞬間的に行われることで、タッチパネルに触れているユーザにパルス状の振動が伝達され、ユーザに触感を付与することになる。
アクチュエータ10は、主に、固定子12と、可動子14と、伸縮部材16と、付勢部材18と、第1雄ねじ部材20と、第2雄ねじ部材22と、雌ねじ部材24と、を備える。
図4に示すように、固定子12と可動子14は対向している。可動子14は、固定子12と対向する方向を可動方向Xとして移動可能である。可動子14は、可動子14の出力方向となる可動方向Xの一方側(図4の上側)に配置され、固定子12は、前述の反出力方向となる可動方向Xの他方側(図4の下側)に配置される。本実施形態では、可動方向Xの一方側(図4の上側)が固定子12から可動子14が離れる方向となり、可動方向Xの他方側(図4の下側)が固定子12に可動子14が近づく方向となる。以下、説明の便宜のため、可動子14の可動方向Xのうち、固定子12から可動子14が離れる方向を「上」とし、固定子12に可動子14が近づく方向を「下」とする。
図5は、アクチュエータ10の平面図である。図4、図5に示すように、固定子12と可動子14の全体は、可動方向Xと交差する延び方向Yに延びている。本実施形態の延び方向Yは可動方向Xと直交している。本実施形態の固定子12と可動子14は直線状に延びている。以下、説明の便宜のため、可動子14の延び方向Yの一方側(図4の左側)を「左」とし、他方側(図4の右側)を「右」とする。
図6は、アクチュエータ10の側面断面図である。固定子12は、可動子14の可動方向Xで可動子14側(上側)に臨む箇所に第1掛け部12aを有する。本実施形態の第1掛け部12aは、可動子14の延び方向Yに間を置いて複数並べられる。可動子14は、可動子14の可動方向Xで固定子12側(下側)に臨む箇所に第2掛け部14aを有する。本実施形態の第2掛け部14aは、可動子14の延び方向Yに間を置いて複数並べられる。第1掛け部12aと第2掛け部14aは、可動子14の延び方向Yに互い違いに並ぶように配置される。
図5、図6に示すように、固定子12は、可動方向Xから見て、可動子14との可動方向Xでの対向箇所よりはみ出るはみ出し部12dを有する。本実施形態のはみ出し部12dは、可動子14との対向箇所より延び方向Yの両側にはみ出る。はみ出し部12dには、伸縮部材16や付勢部材18が固定される被固定部12eが設けられる。被固定部12eは、不図示の固定部材を用いてアクチュエータ10の固定相手に固定される。本実施形態での固定相手とは、前述した電気機器のケーシングである。
図6に示すように、伸縮部材16は、温度変化により伸縮可能な形状記憶合金を素材として構成される。この形状記憶合金は、たとえば、Ni−Ti合金等である。この形状記憶合金を用いた伸縮部材16は、加熱により縮み変形可能であるとともに冷却により伸び変形可能である。本実施形態の伸縮部材16は線状のワイヤーであるが、帯状のベルト等でもよい。
伸縮部材16は、固定子12の第1掛け部12aと可動子14の第2掛け部14aに交互に掛けるように可動子14の延び方向Yに張り渡される。詳しくは、伸縮部材16は、可動子14の可動方向Xで第1掛け部12aの可動子14側(上側)に臨む箇所と、その可動方向Xで第2掛け部14aの固定子12側(下側)に臨む箇所とに交互に掛けるように張り渡される。
伸縮部材16は、張力を付与された状態で、第1雄ねじ部材20を用いて両端部16a、16bが固定される。本実施形態の伸縮部材16は固定子12の被固定部12eに両端部16a、16bが固定される。伸縮部材16の両端部16a、16bは、不図示の外部電源回路に電気配線を介して電気的に接続される。
付勢部材18は、固定子12からの可動子14の離脱を防止するために用いられる。本実施形態の付勢部材18は、固定子12や可動子14の左側部分と右側部分のそれぞれに対応して個別に設けられる。本実施形態の付勢部材18は、可動子14から離間した箇所で固定子12に固定される固定部18aと、可動子14を下側(可動方向Xの他方側)に向けて押さえる押さえ部18bとを有する。本実施形態の固定部18aは、固定子12の被固定部12eの上側に配置され、固定子12の被固定部12eに第2雄ねじ部材22を用いて固定される。押さえ部18bは、可動子14の可動方向Xでの動きに追従して可動方向Xに弾性変形可能である。
第1雄ねじ部材20は、伸縮部材16と固定子12を締結する。第2雄ねじ部材22は、付勢部材18と固定子12を締結する。各雄ねじ部材20、22は固定子12の左側部分の被固定部12eと右側部分の被固定部12eのそれぞれに対応して個別に設けられる。本実施形態の第1雄ねじ部材20や第2雄ねじ部材22の頭部と固定子12の間には電極部材26が挟み込まれる。電極部材26は真鍮等の導電性素材を用いて構成される。固定子12の左右両側の電極部材26は不図示の外部電源回路に接続され、伸縮部材16への通電に用いられる。本実施形態の第1雄ねじ部材20の頭部と伸縮部材16の間には板状の押さえ部材28が配置され、伸縮部材16は電極部材26と押さえ部材28の間に挟み込まれる。
雌ねじ部材24は、固定子12を挟んで可動子14とは可動方向Xの反対側、つまり、固定子12の下側に配置される。本実施形態の雌ねじ部材24は、固定子12の左側部分の被固定部12eと右側部分の被固定部12eのそれぞれに対応して個別に設けられる。本実施形態の雌ねじ部材24は板状をなしており、固定子12の被固定部12eの下側に配置される。第1雄ねじ部材20や第2雄ねじ部材22は、雌ねじ部材24にねじ込まれることで、雄ねじ部材20、22による締結対象と固定子12を締結する。ここでの締結対象とは、第1雄ねじ部材20では伸縮部材16が該当し、第2雄ねじ部材22では付勢部材18が該当する。
図7は、図6のA−A線断面図である。図6、図7に示すように、固定子12は、第1支持ベース30−Aと、第1支持ベース30−Aに回転自在に支持される複数の第1回転体32−Aとを有する。複数の第1回転体32−Aのそれぞれは、前述の第1掛け部12aを構成する。可動子14は、第2支持ベース30−Bと、第2支持ベース30−Bに回転自在に支持される複数の第2回転体32−Bとを有する。複数の第2回転体32−Bのそれぞれは、前述の第2掛け部14aを構成する。以下、第1支持ベース30−A、第2支持ベース30−B等の共通点のある別々の構成要素に関して、総称するときは冒頭の「第1、第2」や符号の末尾の「−A、−B」を省略する。
第1支持ベース30−Aは、複数の第1回転体32−Aの回転軸方向Zの両側に配置される一対の第1支持部34−Aと、一対の第1支持部34−Aに対して可動子14の延び方向Yの両側に設けられる前述の被固定部12eとを有する。第2支持ベース30−Bは、複数の第2回転体32−Bの回転軸方向Zの両側に配置される一対の第2支持部34−Bを有する。ここでの第1回転体32−Aや第2回転体32−Bの回転軸方向Zとは、可動子14の可動方向X及び延び方向Yに直交する方向となる
一対の第1支持部34−Aは、複数の第1回転体32−Aを支持する役割を果たす。一対の第2支持部34−Bは、複数の第2回転体32−Bを支持する役割を果たす。一対の第1支持部34−Aや一対の第2支持部34−Bは、可動子14の延び方向Yに延びている。本実施形態の各支持部34−A、34−Bは、可動子14の延び方向Yに延びる板状をなす。
図4に示すように、一対の第1支持部34−Aは、可動子14の延び方向Yに並ぶ複数の第1凸部36を有する。第1凸部36は上向きに突き出ている。第1回転体32−Aは、一対の第1支持部34−Aそれぞれの第1凸部36の間に配置され、その第1凸部36により回転自在に支持される。複数の第1凸部36の間には下向きに窪む第1凹部38が形成される。
一対の第2支持部34−Bは、可動子14の延び方向Yに並ぶ複数の第2凸部40を有する。第2凸部40は下向きに突き出ている。第2回転体32−Bは、一対の第2支持部34−Bそれぞれの第2凸部40の間に配置され、その第2凸部40により回転自在に支持される。複数の第2凸部40の間には上向きに窪む第2凹部42が形成される。
固定子12の第1凸部36と可動子14の第2凸部40は、可動子14の延び方向Yに互い違いに並ぶように配置される。本実施形態の固定子12の第1凸部36は可動子14の第2凹部42と嵌合しており、固定子12の第1凹部38は可動子14の第2凸部40と嵌合している。
図7に示すように、一対の第1支持部34−Aには、互いに回転軸方向Zに対向する箇所に回転体32の端部を支持する軸受孔34aが形成される。図示しないが、一対の第2支持部34−Bにも同様の軸受孔34aが形成される。本実施形態の軸受孔34aは、軸受孔34aの内周面がすべり面となるすべり軸受として機能する。本実施形態の軸受孔34aは、一対の支持部34の対向する内側面に開口する有底孔となり、回転体32の端部を嵌め込み可能な形状である。
一対の第1支持部34−Aには、回転軸方向Zの外側に向けて第1軸受孔34aを開放する抜き孔34bが形成される。図示しないが、一対の第2支持部34−Bにも同様の抜き孔34bが形成される。本実施形態の抜き孔34bは、軸受孔34aより小径に形成される。本実施形態の抜き孔34bは、有底孔となる軸受孔34aの底部に開口する。
一対の支持部34の一部34cは、回転体32に巻き掛けられる伸縮部材16の回転軸方向Zの両側に配置される。この支持部34の一部34cは、伸縮部材16が回転軸方向Zに変位しようとしたとき、伸縮部材16と接触することで、その変位を規制可能である。
図6に示すように、本実施形態の回転体32は断面円形の柱状をなす。伸縮部材16は、可動子14の可動方向Xで第1回転体32−Aの可動子14側(上側)に臨む外周面部分に巻き掛けられる。また、伸縮部材16は、その可動方向Xで第2回転体32−Bの固定子12側(下側)に臨む外周面部分に巻き掛けられる。
本実施形態の第1支持ベース30−Aの被固定部12eは、第1支持ベース30−Aの第1支持部34−Aより可動方向Xでの厚み寸法が小さくなるように形成される。被固定部12eの下側面は、第1支持ベース30−Aの第1支持部34−Aの下側面より上側に位置し、被固定部12eの上側面は、可動子14の上側面より下側に位置する。
図3に示すように、以上の固定子12の第1支持ベース30−Aは、一対の分割部材44を組み合わせて構成される。一対の分割部材44は、第1支持ベース30−Aを回転体32の回転軸方向Zに分割した形状を持つ。一対の分割部材44は、第1支持ベース30−Aの被固定部12eとなる箇所で回転軸方向Zに対向する面を重ね合わせられる。
一対の分割部材44の一方には、他方の分割部材44との重ね合わせ箇所に嵌合凸部46が形成される。一対の分割部材44の他方には、一方の分割部材44との重ね合わせ箇所に嵌合凸部46が嵌め込まれる嵌合凹部48が形成される。一対の分割部材44は、嵌合凸部46の嵌合凹部48への嵌め込みにより、可動子14の延び方向Yでの変位が規制され、その延び方向Yでの位置決めがなされる。
可動子14の第2支持部34−Bには、付勢部材18の押さえ部18bと可動方向Xに対向する箇所に窪み部14cが形成される。付勢部材18の押さえ部18bは、可動子14の窪み部14c内に配置され、その窪み部14cの内壁面に接触する。
なお、固定子12や可動子14の各部位は、加熱により縮み変形した伸縮部材16の放熱性を高めるため、熱伝導率に優れた素材を用いて構成される。この一例として、本実施形態の固定子12や可動子14はアルミニウムを用いて構成される。また、固定子12や可動子14の各部位は、アクチュエータ10の動作時に通電状態になる伸縮部材16から絶縁するため、表面に絶縁層(不図示)が被覆されている。絶縁層は、たとえば、アルマイト処理により得られるアルマイト層等である。ここでの各部位とは、固定子12の第1支持ベース30−Aや第1回転体32−A、可動子14の第2支持ベース30−Bや第2回転体32−Bをいう。
アクチュエータ10の動作を説明する。
図8は、可動子14が伸縮部材16により駆動された状態を示す図である。伸縮部材16は、外部電源回路から電気配線を介して通電されると、通電加熱により縮み変形しようとする。これにより、伸縮部材16は、可動子14を上側(可動方向Xの一方側)に向かう方向Pdに押圧することで、可動子14を同方向Pdに駆動する。
可動子14が上側に変位すると、付勢部材18の押さえ部18bは、可動子14の変位に追従して上側に向かう方向Peに弾性変形する。付勢部材18の押さえ部18bは、自らの弾性変形量に応じた大きさの反発力を付勢力として可動子14に付与する。この付勢力は、可動子14の下側(可動方向の他方側)に向けて可動子14に付与される。
伸縮部材16は、外部電源回路による通電状態を解除すると、放熱することで元の形状に戻るように伸び変形する。これに伴い、可動子14は、電気機器の付勢部の付勢力や付勢部材18の付勢力により、伸縮部材16により駆動される前の元の位置に向けて押し戻される。
第1実施形態のアクチュエータ10の効果を説明する。
(A)固定子12や可動子14の掛け部12a、14aは、支持ベース30に回転自在に支持される回転体32が構成する。図1(c)、図2で説明したように、隣り合う第1掛け部12aの間や隣り合う第2掛け部14aの間に伸縮部材16を押し込む場合を考える。この場合、伸縮部材16との摩擦抵抗に起因して掛け部12a、14aを構成する回転体32が回転し、隣り合う第1掛け部12aや隣り合う第2掛け部14aの間に伸縮部材16をスムーズに送り易くなる。この結果、伸縮部材16に付与される引張応力Faを軽減でき、伸縮部材16の破断を防止できる。また、伸縮部材16の組み付け作業において、隣り合う第1掛け部12aや隣り合う第2掛け部14aの間に伸縮部材16を押し込み易くなるため、良好な作業性を得られる。
支持ベース30の支持部34には、軸受孔34aを開放する抜き孔34bが形成される。よって、支持ベース30の軸受孔34a内に回転体32の端部を配置するにあたり、軸受孔34a内の空気を抜き孔34bを通して抜けるようになる。このため、支持ベース30の軸受孔34a内に回転体32の端部を配置し易くなる。特に、後述の潤滑剤58を回転体32に塗布する場合、回転体32の端部に塗布された潤滑剤58の一部も抜き孔34bを通して抜けるようになる。この点からも、支持ベース30の軸受孔34a内に回転体32の端部を配置し易くなる。
支持ベース30の支持部34は、伸縮部材16の回転軸方向Zでの変位を規制可能である。よって、伸縮部材16の組み付け作業において、支持ベース30の支持部34を用いて伸縮部材16の回転体32からの離脱を防止できる。
(第2の実施の形態)
図9は、第2実施形態のアクチュエータ10を図7と同じ視点から見た図である。第1実施形態の回転体32は、支持ベース30に直接に回転自在に支持される例を説明した。本実施形態の回転体32はプーリ50であり、プーリ軸52を介して支持ベース30に回転自在に支持される。プーリ50は、筒状部材である。プーリ50には周方向に沿って延びるプーリ溝50aが形成され、プーリ溝50aに伸縮部材16が巻き掛けられる。プーリ軸52は、プーリ50の内周側を挿通され、プーリ50と一体的に回転可能に設けられる。プーリ軸52は、支持ベース30の軸受孔34aに回転自在に支持される。
本実施形態のアクチュエータ10によっても、第1実施形態の(A)で説明した効果を得られる。
(第3の実施の形態)
図10は、第3実施形態のアクチュエータ10の斜視図である。図11は、第3実施形態のアクチュエータ10の側面断面図である。本実施形態では、前述の通り、固定子12や可動子14の伸縮部材16との接触箇所に下地面より表面粗さが小さい表面処理面を設けている。
本実施形態の固定子12や可動子14は支持ベース30と回転体32を有しておらず、固定子12の第1掛け部12aや可動子14の第2掛け部14aが回転不能に構成される。本実施形態の第1掛け部12aは上向きに突き出ている。複数の第1掛け部12aの間には下向きに窪む第3凹部12bが形成される。本実施形態の第2掛け部14aは下向きに突き出ている。複数の第2掛け部14aの間には上向きに窪む第4凹部14bが形成される。本実施形態の固定子12の第1掛け部12aは可動子14の第4凹部14bと嵌合しており、可動子14の第2掛け部14aは固定子12の第3凹部12bと嵌合している。
図12は、図11の一部の拡大図である。本実施形態の第1掛け部12aには上向きに凸となる半円状の第1円弧面12dが形成される。本実施形態の第2掛け部14aには下向きに凸となる半円状の第2円弧面14dが形成される。
本実施形態では、固定子12の第1掛け部12aや可動子14の第2掛け部14aの伸縮部材16との接触箇所に表面処理面54が設けられる。ここでの接触箇所とは、可動子14の可動方向Xで第1掛け部12aの可動子14側(上側)に臨む箇所と、その可動方向Xで第2掛け部14aの固定子12側(下側)に臨む箇所である。
表面処理面54は、表面処理面54の下地となる下地面56より表面粗さが小さくなるように設けられる。本実施形態での下地面56とは、固定子12や可動子14を被覆する絶縁層(アルマイト層)の外面である。表面処理面54は、下地面56より表面粗さを小さくする表面処理を下地面に施すことにより得られる。本実施形態での表面処理は潤滑剤の塗布である。この潤滑剤は、たとえば、フッ素系グリース、モリブデン系グリース等である。本実施形態の表面処理面54は、下地面56に層状に塗布された潤滑剤58の外面により構成される。本図では、説明の便宜のため、潤滑剤58にのみハッチングを付す。固定子12や可動子14の掛け部12a、14aの伸縮部材16との接触箇所には潤滑剤58が塗布されているともいえる。
この表面処理面54は、掛け部12a、14aの円弧面12d、14dの円中心Caを中心とする角度範囲Saであって、可動方向Xでの掛け部12a、14aの頂点Cbを中央とする所定の角度範囲Saにある箇所を含むように設けられる。ここでの掛け部12a、14aの頂点Cbとは、掛け部12a、14aの円弧面12d、14dの中心点Caから可動子14の可動方向Xに沿って延びる直線Laと円弧面12d、14dとの交点をいう。この所定の角度範囲Saは、少なくとも90°以上の範囲に設定される。これは、通常、この角度範囲Saに伸縮部材16が接触するためである。この角度範囲Saは、特に伸縮部材16が接触する可能性が高い範囲として、180°以上の範囲に設定されると好ましい。本実施形態では角度範囲Saを180°に設定している。なお、固定子12の第3凹部12bや可動子14の第4凹部14bでの表面処理面54の有無は特に問わない。
第3実施形態のアクチュエータ10の効果を説明する。
本実施形態では、固定子12の第1掛け部12aや可動子14の第2掛け部14aの伸縮部材16との接触箇所に下地面より表面粗さが小さい表面処理面が設けられている。図1(c)で説明したように、隣り合う第1掛け部12aの間や隣り合う第2掛け部14aの間に伸縮部材16を押し込む場合を考える。この場合に、第1掛け部12aや第2掛け部14aとの間で生じる伸縮部材16の摩擦抵抗に関して、伸縮部材16が下地面56に直接に接触するより軽減でき、隣り合う第1掛け部12aや隣り合う第2掛け部14aの間に伸縮部材16をスムーズに送り易くなる。この結果、伸縮部材16に付与される引張応力Faを軽減でき、伸縮部材16の破断を防止できる。また、伸縮部材16の組み付け作業において、隣り合う第1掛け部12aや隣り合う第2掛け部14aの間に伸縮部材16を押し込み易くなるため、良好な作業性を得られる。
以上、本発明の実施形態の例について詳細に説明した。前述した実施形態は、いずれも本発明を実施するにあたっての具体例を示したものにすぎない。実施形態の内容は、本発明の技術的範囲を限定するものではなく、請求の範囲に規定された発明の思想を逸脱しない範囲において、構成要素の変更、追加、削除等の多くの設計変更が可能である。前述の実施形態では、このような設計変更が可能な内容に関して、「実施形態の」「実施形態では」等との表記を付して強調しているが、そのような表記のない内容でも設計変更が許容される。また、図面の断面に付したハッチングは、ハッチングを付した対象の材質を限定するものではない。
アクチュエータ10は触感付与装置として用いられる例を説明したが、その用途は特に限定されない。アクチュエータ10は、たとえば、駆動装置として用いられてもよい。
固定子12や可動子14は、第1掛け部12aと第2掛け部14aが互い違いに並ぶように配置されていれば、その具体的な形状は特に限定されない。たとえば、固定子12や可動子14は、直線状に延びる場合の他に曲線状に延びていてもよい。
固定子12は、複数の第1掛け部12aを有し、可動子14は、複数の第2掛け部14aを有する例を説明した。第1掛け部12aと第2掛け部14aは、何れかが単数でもよい。
伸縮部材16や付勢部材18は、固定子12への固定方法、形状、配置位置に関して、特に限定されない。付勢部材18は押さえ部18bが弾性変形可能なばね部材を例に説明したが、その具体例は特に限定されない。付勢部材18は、ばね部材とする場合、たとえば、線ばね、コイルばねでもよい。また、付勢部材18は、ばね部材の他にゴム部材が用いられてもよい。付勢部材18は、ばね部材、ゴム部材等の弾性部材でもよいということである。
実施形態では、固定子12及び可動子14の両方が、支持ベース30と、支持ベース30に対して回転自在に支持される回転体32とを有する例を説明した。これに限定されず、固定子12及び可動子14の少なくとも一方が、支持ベース30と回転体32とを有していればよい。たとえば、固定子12のみが第1支持ベース30−Aと第1掛け部12aを構成する第1回転体32−Aとを有し、可動子14は第2支持ベース30−Bと第2回転体32−Bを有しない構成としてもよい。この場合、固定子12の第1掛け部12aのみが回転自在となり、可動子14の第2掛け部14aは回転不能となる。
支持ベース30の支持部34の軸受孔34aは、回転体32の端部を直接に支持するすべり軸受として機能する例を説明したが、回転体32の端部を転がり軸受を介して支持してもよい。支持ベース30の支持部34には抜き孔34bが形成されていなくともよい。支持ベース30の一対の支持部34は、伸縮部材16の回転軸方向Zでの変位を規制可能である例を説明したが、伸縮部材16の変位を規制不能でもよい。
第3実施形態では、固定子12及び可動子14の両方の伸縮部材16との接触箇所に表面処理面54が設けられる例を説明した。これに限定されず、固定子12及び可動子14の少なくとも一方の伸縮部材16との接触箇所に表面処理面54が設けられていてもよい。また、表面処理面54は、固定子12や可動子14の掛け部12a、14aが回転可能に構成される場合に用いられてもよい。
表面処理面54を設けるための表面処理として潤滑剤58の塗布を例に説明した。この表面処理は、下地面56より表面粗さを小さくできるものであればよく、その具体例は特に限定されない。たとえば、カシマコート(登録商標)処理、タフラム(登録商標)処理等でもよい。カシマコート処理は、陽極酸化処理により得られたアルマイト層のポーラス内に二次電解により二硫化モリブデンを析出させる処理をいう。タフラム処理は、アルマイト層の外面の微少な凹部内にフッ素樹脂を含浸させる処理をいう。いずれの場合も、アルマイト層の外面を下地面56とし、その下地面56の一部を残して二硫化モリブデン、フッ素樹脂等の潤滑剤が下地面56の外面に設けられたものが表面処理面54となる。このように、表面処理面54は、下地面56に層状に塗布された潤滑剤58でもよいし、下地面56と潤滑剤の組み合わせでもよい。いずれの場合も、表面処理面54は、表面処理面54を構成する潤滑剤を除いた場合に現れる下地面56より表面粗さが小さくなるという構造面での共通点がある。
第3実施形態や変形例で説明したアクチュエータ10に関する内容は、アクチュエータ10に用いられる固定子12や可動子14の加工方法に適用されてもよい。この加工方法には、固定子12の第1掛け部12a及び可動子14の第2掛け部14aの少なくとも一方に対して、伸縮部材16と接触すべき箇所に下地面56より表面粗さを小さくする表面処理を施すステップが含まれる。これにより、固定子12や可動子14に前述した表面処理面54が設けられる。
10…アクチュエータ、12…固定子、12a…第1掛け部、14…可動子、14a…第2掛け部、16…伸縮部材、30…支持ベース、32…回転体、34…支持部、34a…軸受孔、34b…抜き孔、54…表面処理面、56…下地面。

Claims (4)

  1. 第1掛け部を有する固定子と、
    前記固定子と対向する可動子であって、前記第1掛け部と互い違いに並ぶように配置される第2掛け部を有し、前記固定子と対向する方向を可動方向として移動可能な可動子と、
    温度変化により伸縮可能な形状記憶合金を素材として構成され、前記第1掛け部と前記第2掛け部に交互に掛けるように張り渡され、縮み変形により前記可動子を駆動可能な伸縮部材と、を備え、
    前記固定子及び前記可動子の少なくとも一方は、支持ベースと、前記支持ベースに回転自在に支持され、前記掛け部を構成する回転体とを有するアクチュエータ。
  2. 前記支持ベースは、前記回転体の回転軸方向の両側に配置され、前記回転体の端部を支持する軸受孔が形成された一対の支持部を有し、
    前記支持部には、前記回転軸方向の外側に向けて前記軸受孔を開放する抜き孔が形成される請求項1に記載のアクチュエータ。
  3. 前記支持ベースは、前記回転体の回転軸方向の両側に配置され、前記回転体の端部を支持する一対の支持部を有し、
    前記支持部は、前記伸縮部材の前記回転軸方向での変位を規制可能である請求項1または2に記載のアクチュエータ。
  4. 第1掛け部を有する固定子と、
    前記固定子と対向する可動子であって、前記第1掛け部と互い違いに並ぶように配置される第2掛け部を有し、前記固定子と対向する方向を可動方向として移動可能な可動子と、
    温度変化により伸縮可能な形状記憶合金を素材として構成され、前記第1掛け部と前記第2掛け部に交互に掛けるように張り渡され、縮み変形により前記可動子を駆動可能な伸縮部材と、を備え、
    前記第1掛け部及び前記第2掛け部の少なくとも一方には、前記伸縮部材との接触箇所に下地面より表面粗さが小さい表面処理面が設けられているアクチュエータ。
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