JP2019007446A - 直噴式内燃機関の燃焼室構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】スモークを効果的に抑制する。【解決手段】直噴式内燃機関の燃焼室構造は、ピストン頂面8の中央部に凹設されたキャビティ11と、キャビティの半径方向外側に位置するピストン頂面の外周部20に凹設された窪み部21とを備える。窪み部は、浅皿円弧状の断面形状を有すると共に、ピストンの下降時に縦方向の渦流を生成するように形成されている。【選択図】図1
Description
本発明は直噴式内燃機関の燃焼室構造に係り、特に、ディーゼルエンジンに好適な燃焼室構造に関する。
例えばディーゼルエンジンである直噴式内燃機関の燃焼室構造は一般的に、ピストン頂面の中央部に凹設されたキャビティを備える。そしてこのキャビティに向かって圧縮上死点付近で燃料を噴射することにより筒内で燃料を自着火させるようにしている。
多くの場合、キャビティの半径方向外側に位置するピストン頂面の外周部は単純な平面すなわち平坦面である。しかし本発明者の鋭意研究の結果に依れば、こうした平面であるとその上方の空間の空気を効率的に利用できず、スモーク抑制に不利であることが判明した。
そこで本発明は、かかる事情に鑑みて創案され、その目的は、スモークを効果的に抑制できる直噴式内燃機関の燃焼室構造を提供することにある。
本発明の一の態様によれば、
ピストン頂面の中央部に凹設されたキャビティと、
前記キャビティの半径方向外側に位置する前記ピストン頂面の外周部に凹設された窪み部と、
を備え、
前記窪み部は、浅皿円弧状の断面形状を有すると共に、ピストンの下降時に縦方向の渦流を生成するように形成されている
ことを特徴とする直噴式内燃機関の燃焼室構造が提供される。
ピストン頂面の中央部に凹設されたキャビティと、
前記キャビティの半径方向外側に位置する前記ピストン頂面の外周部に凹設された窪み部と、
を備え、
前記窪み部は、浅皿円弧状の断面形状を有すると共に、ピストンの下降時に縦方向の渦流を生成するように形成されている
ことを特徴とする直噴式内燃機関の燃焼室構造が提供される。
好ましくは、前記窪み部は、その半径方向内側と半径方向外側に前記ピストン頂面の外周部の一部を残すよう、前記ピストン頂面の外周部の中央部に形成される。
好ましくは、前記窪み部の半径方向内側に位置する前記ピストン頂面の外周部の一部に沿って半径方向外側に向かう流れが前記窪み部に流入するとき、剥離が生じないよう、前記窪み部が形成されている。
好ましくは、前記窪み部は、前記ピストン頂面の外周部の全周に延びる溝状に形成される。
好ましくは、前記キャビティは、リエントラント型キャビティである。
好ましくは、前記ピストン頂面の外周部の少なくとも一部は、ピストン中心軸に垂直な平面である。
好ましくは、前記ピストン頂面の外周部の少なくとも一部は、ピストン中心軸に垂直な平面に対し傾斜された傾斜面である。
本発明によれば、スモークを効果的に抑制できる。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明する。なお本発明は以下の実施形態に限定されない点に留意されたい。
[第1実施形態]
第1実施形態に係る燃焼室構造は、直噴式内燃機関の代表例であるディーゼルエンジンに適用される。エンジンは車両用であり、特にトラック等の大型車両の車両動力源として使用される。しかしながら、内燃機関および車両の種類、用途等はこれらに限定されない。例えば車両は乗用車等の小型車両であってもよいし、エンジンはガソリンエンジンであってもよい。
第1実施形態に係る燃焼室構造は、直噴式内燃機関の代表例であるディーゼルエンジンに適用される。エンジンは車両用であり、特にトラック等の大型車両の車両動力源として使用される。しかしながら、内燃機関および車両の種類、用途等はこれらに限定されない。例えば車両は乗用車等の小型車両であってもよいし、エンジンはガソリンエンジンであってもよい。
図2に示すように、本実施形態の燃焼室構造1は、ピストン2と、ピストン2が昇降可能かつ同軸に収容されたシリンダ3と、シリンダ3の上端開口を閉じるシリンダヘッド4と、ピストン2の外周面に装着された複数(本実施形態では三つ、一つのみ図示)のピストンリング5と、これらにより画成された閉空間である燃焼室6とを備える。また図1に示すように、燃焼室構造1は、シリンダヘッド4に取り付けられ燃焼室6内に燃料を噴射するインジェクタ7を備える。
図1に示すように、ピストン2は、概ねピストン中心軸Cに対し軸対称となるよう構成されている。特に断らない限り、ピストン中心軸Cを基準とした軸方向、半径方向および周方向を単に軸方向、半径方向および周方向という。ピストン2は、頂面(ピストン頂面)8と外周面9とを有する。外周面9にはピストンリング5を嵌合させるための複数(本実施形態では三つ)のリング溝10が形成される。
ピストン2は、頂面8の中央部に凹設されたキャビティ11を有する。本実施形態のキャビティ11はリエントラント型キャビティであり、下方の底部側に対し上方の入口側が絞られた形状となっている。キャビティ11は、その入口部を形成すると共に頂面8に連なって半径方向内側に突出するリップ部12と、リップ部12に連なってその下方でアンダーカット状に拡径する側壁部13と、側壁部13に連なる底壁部14とにより画成される。各々の接続位置ないし境界位置をa,b,cで示す。
リップ部12の断面形状は曲率半径R1を有する円弧状とされ、側壁部13の断面形状も曲率半径R2を有する円弧状とされる。R1<R2である。底壁部14の断面形状は山形とされる。底壁部14は、ピストン中心軸C付近に形成された底壁部頂面15と、底壁部頂面15から側壁部13まで断面直線状に下降する斜面部16とを有する。
なお、リップ部12の断面形状は、円弧と円弧の間に直線を挟んだ形状であってもよい。また側壁部13の断面形状は、リップ部12に接続する直線と、直線に接続する円弧とを有する形状であってもよい。斜面部16の断面形状は、円弧や緩和曲線を含む形状であってもよい。
側壁部13の半径方向外側に位置するピストン2の内部には、ピストン2を冷却するためのオイルが流される冷却通路17が形成される。冷却通路17はキャビティ11を囲繞するリング状とされる。冷却通路17には、ピストン2の下側からピストン2に向けて上向きに吹き出されたオイルジェット(図示せず)が導入される。このため、オイルジェットの導入を行うオイル入口穴18が、冷却通路17とピストン2の下面19との間を貫通して形成される。なお2Aはピストンピンを挿入させるためのピストンピン穴である。
キャビティ11の半径方向外側に位置する頂面8は、頂面8の外周部20をなす。具体的には、頂面外周部20は、頂面8とリップ部12の境界位置aより半径方向外側に位置された頂面8の部分である。この頂面外周部20には、窪み部21が凹設される。
窪み部21は、浅皿円弧状の断面形状を有する。具体的には、窪み部21は、図1に示すような断面視において、浅皿状に形成されると共に、曲率半径R3を有する円弧状に形成される。本実施形態において窪み部21の曲率半径R3は側壁部13の曲率半径R2より大きい。また窪み部21は一定の幅Wと深さHを有するが、深さHは幅Wより小さく、これらの比H/Wは1未満である。比H/Wは例えば0.5未満、あるいは0.3未満、あるいは0.2未満、あるいは0.1未満とすることができる。本実施形態において、比H/Wは約0.2とされている。なお窪み部21の曲率半径は一定でなくてもよく、例えばサイクロイド曲線の如く変化してもよい。
本実施形態において、窪み部21は、頂面外周部20の全周に連続的に延びる溝状に形成されている。しかしながら、必ずしもそうでなくてもよく、例えば窪み部21は、頂面外周部20の全周に間欠的に複数形成されていてもよい。
本実施形態において、窪み部21は、その半径方向内側と半径方向外側に頂面外周部20の一部を残すよう、頂面外周部20の中央部に形成される。すなわち、窪み部21の半径方向内側には、頂面外周部20の一部である内側部分22が形成され、窪み部21の半径方向外側には、頂面外周部20の一部である外側部分23が形成される。これら内側部分22と外側部分23の間の中央部に窪み部21が形成される。
頂面外周部20の少なくとも一部は、ピストン中心軸Cに垂直な平面すなわち平坦面とされる。本実施形態では、頂面外周部20の全部が、ピストン中心軸Cに垂直な平面とされる。
インジェクタ7は、図1に示すように、ピストン中心軸Cすなわちシリンダ中心軸に同軸になるよう配置される。またインジェクタ7は、矢印dで示すように、ピストン2が圧縮上死点またはその近傍に位置するときに、リップ部12の頂部、すなわち最も半径方向内側に位置する部分(厳密にはその若干下側)に向かって燃料を噴射するよう配置および指向されている。
次に、本実施形態の作用効果を説明する。
図2は、インジェクタ7からの燃料噴射後で且つピストン2が下降中であるときの特定タイミングにおける燃焼室6の内部の様子を示す。線eは、ガスの当量比が第1値以上となっている第1領域Aの外縁を示し、線fは、ガスの当量比が第2値以上となっている第2領域Bの外縁を示す。当量比とは燃料と空気の混合割合もしくは混合比をいい、当該混合比が理論空燃比のとき当量比は1で、当該混合比が燃料増加側(リッチ側)になるほど当量比の値は大きくなる。図示例の場合、第1値は約1、第2値は約2であり、第2領域は第1領域よりリッチな領域である。
図から理解されるように、インジェクタ7から半径方向外側且つ斜め下向きに噴射された燃料は、リップ部12の頂部に衝突して上方と下方に分岐ないし分流される。下方に分岐した燃料は、側壁部13および底壁部14に順に沿って流れ、その過程で周囲の空気と混合しながら混合気を形成する。他方、上方に分岐した燃料は、頂面外周部20に沿って半径方向外側に向かって流れ、その過程で周囲の空気と混合しながら混合気を形成する。図示のタイミングでは、比較的リッチな第2領域Bがリップ部12の周辺に存在し、第2領域Bの周辺に比較的リーンな第1領域Aが存在する。なお図示のタイミングで着火が生じていることもあるが、ここでは説明の便宜上、着火は生じていないものとする。
頂面外周部20とシリンダヘッド4の間の隙間において、燃料および空気の混合気が半径方向外側に向かって流れる。そして頂面外周部20の近傍に着目すると、図4にも示すように、頂面外周部20の内側部分22に沿って半径方向外側に向かう流れhは、窪み部21に差し掛かったとき、窪み部21内に流入すると共にそれによって案内され、縦方向(もしくは上下方向)の渦流gを発生させる。
この渦流gにより、燃料と空気の攪拌混合を促進し、当該隙間、すなわち頂面外周部20の上方の空間における空気の利用率を高め、スモークを効果的に抑制することができる。また渦流gにより、燃料がシリンダ3の内壁(ライナー壁面)付近の消炎領域まで拡散することを抑制することができる。
このように窪み部21は、ピストン2の下降時に縦方向の渦流gを生成するように形成されている。
また、内側部分22に沿って半径方向外側に向かうガスの流れhが窪み部21に流入するとき、剥離が生じないよう、窪み部21が形成されている。具体的には、窪み部21の半径方向内側の開始位置21Aにおける接線(向き)と内側部分22とがなす角度θは、かかる剥離が生じないような角度に設定されている。
これにより、窪み部21への流入直後の流れhの剥離を回避し、流れhを窪み部21によって積極的に案内し、効率的に渦流gを生成することができる。
図3は、図2と同一タイミングにおける比較例の場合の燃焼室内部の様子を示す。比較例は本実施形態のベースとなったもので、窪み部21が無いことを除き、本実施形態と同様である。従って同一部分には同一符号を付してある。
この比較例においても、縦方向の渦流g’が発生するが、その渦流g’の縦方向の成分は弱く、本実施形態の渦流gと比較して横長の渦流となっている。従って、頂面外周部20から比較的上方に離れた位置の空気を利用し難く、その意味で空気利用率が低下し、スモーク抑制に不利であることが判明した。
これに対し本実施形態では、比較例よりも縦長の渦流を生成できるので、頂面外周部20から比較的上方に離れた位置の空気をも有効に利用し、比較例よりも空気利用率を向上し、スモークを抑制できる。
図5は本実施形態と比較例の試験結果を示す。図示するように、本実施形態(線j)は比較例(線k)よりもスモーク(煤)の排出量を低減できることを確認できた。
また図示しないが、本実施形態は比較例と比べて殆どのエンジン運転状態でスモーク排出量を低減でき、特に燃料噴射量が多い高負荷または高回転の運転状態では、10〜20(%)以上もスモーク排出量を低減できることを確認できた。また併せて、殆どのエンジン運転状態で燃費も改善できることを確認できた。
本実施形態では、窪み部21を、頂面外周部20の全周に延びる溝状に形成したので、頂面外周部20の全周で縦方向の渦流gを発生させ、燃料と空気を攪拌混合し、スモークを最大限に抑制できる。また窪み部21の加工も容易である。しかしながら前述したように、十分なメリットが得られるのであれば、窪み部21は必ずしも全周に延びていなくてもよい。周方向の必要な箇所に必要な大きさで形成することも可能である。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態を説明する。なお前記第1実施形態と同様の部分には図中同一符号を付して説明を割愛し、以下、第1実施形態との相違点を主に説明する。
次に、本発明の第2実施形態を説明する。なお前記第1実施形態と同様の部分には図中同一符号を付して説明を割愛し、以下、第1実施形態との相違点を主に説明する。
図6に第2実施形態のピストン2Aを示す。このピストン2Aは、リップ部付近の形状が第1実施形態と異なるのが主な相違点である。
第2実施形態において、リップ部31の上半部32、すなわちリップ部31の頂部33から、頂面外周部20の内側部分22に至るまでの部分は、段付き形状となっている。上半部32は、頂部33に連なる下段面34と、下段面34に下段縦壁35を介して連なり、内側部分22に上段縦壁36を介して連なる上段面37とを有する上下二段の形状とされている。下段面34は半径方向外側に向かうほど高くなる平坦な傾斜面とされる。下段縦壁35はより傾斜のきつい傾斜面とされる。上段面37は下段面34に比べ半径方向の幅が極めて短い。上段縦壁36は円弧状の断面形状を有する。
窪み部21の形成部位の構成は第1実施形態と同様である。従って本実施形態も第1実施形態と同様の作用効果を発揮できる。
なおリップ部31の上半部32は3段以上の段付き形状とされてもよく、その形状も変更可能である。
[第3実施形態]
図7に第3実施形態のピストン2Bを示す。このピストン2Bは、頂面外周部の形状が第1実施形態と異なるのが主な相違点である。仮想線mは、窪み部21を形成しない場合(あるいは形成する前)の頂面外周部41の形状を示す。
図7に第3実施形態のピストン2Bを示す。このピストン2Bは、頂面外周部の形状が第1実施形態と異なるのが主な相違点である。仮想線mは、窪み部21を形成しない場合(あるいは形成する前)の頂面外周部41の形状を示す。
本実施形態の頂面外周部41は、リップ部12との境界位置aから半径方向外側に延びる傾斜面42と、この傾斜面42の終端位置nから外周面9の位置まで半径方向外側に延びる水平面43とを有する。傾斜面42は、ピストン中心軸Cに垂直な平面に対し傾斜された傾斜面であり、より具体的には、半径方向外側に向かうほど高くなる平坦な傾斜面とされる。水平面43は、ピストン中心軸Cに垂直な平面もしくは平坦面である。傾斜面42は水平面43よりも半径方向の幅が大きくされる。
この頂面外周部41に、傾斜面42と水平面43を跨いで窪み部21が形成される。第1実施形態と同様、窪み部21の半径方向内側と半径方向外側には頂面外周部41の内側部分22と外側部分23が残され、内側部分22は傾斜面42、外側部分23は水平面43により形成される。
本実施形態の作用効果も第1実施形態と同様である。本実施形態の変形例として、頂面外周部の全体を傾斜面としたものが考えられる。また傾斜面42の半径方向の幅を水平面43より小さくしたものも考えられる。半径方向外側に向かうにつれ傾斜面の傾斜角が段階的もしくは連続的に変化するものも考えられる。傾斜面42を、複数の段差付き傾斜面から形成することも考えられる。このように頂面外周部の形状は必要に応じて適宜変更可能である。
このように、頂面外周部の少なくとも一部はピストン中心軸Cに垂直な平面であってよい。また頂面外周部の少なくとも一部は、ピストン中心軸Cに垂直な平面に対し傾斜された傾斜面であってよい。
以上、本発明の実施形態を詳細に述べたが、本発明は以下のような他の実施形態も可能である。
(1)例えばキャビティはリエントラント型以外の形状であってもよく、浅皿型、トロイダル型等であってもよい。
(2)窪み部の幅および深さの少なくとも一方を、周方向の位置に応じて変化させてもよい。
(3)窪み部の半径方向内側および外側の少なくとも一方にピストン頂面の外周部の一部を残さぬよう、窪み部を配置してもよい。つまり窪み部は、ピストン頂面の外周部の半径方向内側または外側の端部に偏って配置してもよいし、ピストン頂面の外周部の全体に配置してもよい。
(4)図6に示した構成は変形可能である。すなわち、リップ部31の上半部32は、平面状に形成されると共に頂面外周部20に対し段差状に凹んでいてもよい。このとき上半部32は、ピストン中心軸に垂直な平面であってもよいし、それに対し傾斜された傾斜面であってもよい。
前述の各実施形態の構成は、特に矛盾が無い限り、部分的にまたは全体的に組み合わせることが可能である。本発明の実施形態は前述の実施形態のみに限らず、特許請求の範囲によって規定される本発明の思想に包含されるあらゆる変形例や応用例、均等物が本発明に含まれる。従って本発明は、限定的に解釈されるべきではなく、本発明の思想の範囲内に帰属する他の任意の技術にも適用することが可能である。
1 燃焼室構造
2,2A,2B ピストン
8 頂面
11 キャビティ
20 外周部
21 窪み部
22 内側部分
23 外側部分
42 傾斜面
43 水平面
C ピストン中心軸
2,2A,2B ピストン
8 頂面
11 キャビティ
20 外周部
21 窪み部
22 内側部分
23 外側部分
42 傾斜面
43 水平面
C ピストン中心軸
Claims (7)
- ピストン頂面の中央部に凹設されたキャビティと、
前記キャビティの半径方向外側に位置する前記ピストン頂面の外周部に凹設された窪み部と、
を備え、
前記窪み部は、浅皿円弧状の断面形状を有すると共に、ピストンの下降時に縦方向の渦流を生成するように形成されている
ことを特徴とする直噴式内燃機関の燃焼室構造。 - 前記窪み部は、その半径方向内側と半径方向外側に前記ピストン頂面の外周部の一部を残すよう、前記ピストン頂面の外周部の中央部に形成される
請求項1に記載の直噴式内燃機関の燃焼室構造。 - 前記窪み部の半径方向内側に位置する前記ピストン頂面の外周部の一部に沿って半径方向外側に向かう流れが前記窪み部に流入するとき、剥離が生じないよう、前記窪み部が形成されている
請求項1または2に記載の直噴式内燃機関の燃焼室構造。 - 前記窪み部は、前記ピストン頂面の外周部の全周に延びる溝状に形成される
請求項1〜3のいずれか一項に記載の直噴式内燃機関の燃焼室構造。 - 前記キャビティは、リエントラント型キャビティである
請求項1〜4のいずれか一項に記載の直噴式内燃機関の燃焼室構造。 - 前記ピストン頂面の外周部の少なくとも一部は、ピストン中心軸に垂直な平面である
請求項1〜5のいずれか一項に記載の直噴式内燃機関の燃焼室構造。 - 前記ピストン頂面の外周部の少なくとも一部は、ピストン中心軸に垂直な平面に対し傾斜された傾斜面である
請求項1〜6のいずれか一項に記載の直噴式内燃機関の燃焼室構造。
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---|---|---|---|
JP2017125233A JP2019007446A (ja) | 2017-06-27 | 2017-06-27 | 直噴式内燃機関の燃焼室構造 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2020159222A (ja) * | 2019-03-25 | 2020-10-01 | ヤンマーパワーテクノロジー株式会社 | ディーゼルエンジン |
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2017
- 2017-06-27 JP JP2017125233A patent/JP2019007446A/ja active Pending
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