JP2019006554A - 動力式真空リフト装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】作業性に優れた真空リフト装置を提供する。【解決手段】真空発生源である真空ユニット2と、真空ユニット2に付設された真空タンク3と、複数の吸着パッド6と、真空ユニット2と複数の吸着パッド6のそれぞれとを繋ぐメイン配管7と、を備えて、真空リフト装置1を構成する。真空タンク3とメイン配管7とを、バイパス管路8で接続する。【選択図】図1

Description

本発明は、動力式真空リフト装置に係り、特に、真空ユニット及び真空タンクと吸着パッドとを繋ぐ配管の配管構造に関する。
従来、真空ポンプを駆動することにより発生する真空を利用して吸着パッドに搬送物を吸着し、吸着された搬送物をクレーンやホイスト等の搬送機器を用いて吊り上げる動力式真空リフト装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
図3に、従来知られているこの種の真空リフト装置の配管構造を示す。本例の配管構造は、真空発生源である真空ユニット101と、真空ユニット101に付設された真空タンク102と、複数の吸着パッド103と、真空ユニット101と複数の吸着パッド103のそれぞれとを繋ぐメイン配管104と、を備えて構成されている。メイン配管104には、吸着パッド103毎に、吸着パッド103内の真空度が吸着圧力に達したことを検出して吸着完了信号を出力するバルブユニット105と、吸着完了信号を検出したときに、図示しない表示器に吸着完了表示を行う制御盤106と、が備えられている。
真空タンク102内の真空度、及び、真空ユニット101とバルブユニット105とを繋ぐメイン配管104内の真空度は、真空ユニット101により常時所定の範囲に保たれている。吸着パッド103が搬送物の表面に載置された状態でバルブユニット105が吸着側に切り換えられると、吸着パッド103内の大気圧、及び、バルブユニット105と吸着パッド103とを繋ぐ配管内の大気圧は、メイン配管104内に流入し、真空ユニット101側の真空度と吸着パッド103側の真空度とが平衡に達する。このときの圧力を「バランス圧力」という。
真空ユニット101は、動力式真空リフト装置100のオペレータによる搬送物の吸着指示に応じて起動される。これにより、真空ユニット101から吸着パッド103に至る系内の真空度は、搬送物の吊り上げが可能な吸着圧力まで上昇し、吸着パッド103による搬送物の吊り上げ及び搬送が可能になる。
吸着パッド103内の真空度が吸着圧力に達すると、バルブユニット105から吸着完了信号が出力される。制御盤106は、バルブユニット105からの吸着完了信号を検出して図示しない表示器を駆動し、オペレータに吸着パッド103内の真空度が吸着圧力に達したことを報知する。オペレータは、表示器の表示内容を確認することにより、吸着パッド103内の真空度が吸着圧力に達したことを知ることができるので、図示しないクレーンやホイストの搬送機器を操作して、搬送物の搬送作業を行うことができる。
特開平5−201684号公報
動力式真空リフト装置100は、その構造上、無動力式真空リフト装置又は電磁式真空リフト装置に比べて搬送物の吸着に長時間を要するので、作業性に劣る。このため、動力式真空リフト装置100については、吸着パッド103による搬送物の吸着開始から吸着パッド103側の空気圧が吸着圧力に達するまでの時間(以下、これを「吸着時間」という。)を短縮することが求められる。
本発明は、このような従来技術の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、作業性に優れた真空リフト装置を提供することにある。
本発明は、前記課題を解決するため、真空発生源である真空ユニットと、前記真空ユニットに付設された真空タンクと、複数の吸着パッドと、前記真空ユニットと前記複数の吸着パッドのそれぞれとを繋ぐメイン配管と、を備えた真空リフト装置において、前記真空タンクと前記メイン配管とを繋ぐバイパス管路を備えたことを特徴とする。
バイパス管路を備えない従来構造の動力式真空リフト装置は、搬送物の吸着開始時に、吸着パッド側の大気圧がメイン配管のみを通って真空ユニット側に流入する。このため、従来構造の動力式真空リフト装置は、搬送物の吸着開始時に、吸着パッド側からメイン配管内に流入する大気の流入量が真空ユニットの能力を上回って、メイン配管内の真空度が急激に下がり、系内の圧力がバランス圧力に到達するまでに長時間を要することになり、その結果として、吸着時間が長くなる。なお、以下の説明においては、系内の圧力がバランス圧力に到達するまでの時間を「バランス圧力到達時間」という。これに対して、真空タンクとメイン配管とを繋ぐバイパス管路を備えると、吸着パッド側からメイン配管内に流入する大気の一部が直接真空タンク内に導かれるので、メイン配管内の真空度の低下を抑制できる。よって、バランス圧力到達時間と短縮でき、その結果、吸着時間を短縮できて、動力式真空リフト装置の作業性を改善できる。
また本発明は、前記課題を解決するため、前記メイン配管は、前記複数の吸着パッドのそれぞれに対応して、前記吸着パッド内の真空度が搬送物を吊り上げ可能な吸着圧力に達したことを検出して吸着完了信号を出力するバルブユニットを備えていることを特徴とする。
本構成によると、バルブユニットから出力される吸着完了信号を利用して、動力式真空リフト装置のオペレータに搬送物の吊り上げが可能になったことを報知できる。よって、動力式真空リフト装置のオペレータは、経験に基づいてクレーンやホイスト等の搬送機器の操作を行う場合に比べて、動力式真空リフト装置の作業性を改善できる。
本発明は、真空タンクとメイン配管とを繋ぐバイパス管路を備えたので、搬送物に対する吸着パッドの吸着時間を短縮できて、動力式真空リフト装置の作業性を向上することができる。
実施形態に係る動力式真空リフト装置の配管構造を示す回路図である。 実施形態に係る動力式真空リフト装置の効果を、従来構造の動力式真空リフト装置と比較して示す表図である。 従来例に係る動力式真空リフト装置の配管構造を示す回路図である。
以下、実施形態に係る動力式真空リフト装置を図に基づいて説明する。なお、以下に記載する本発明の実施形態は、本発明を具体化する際の一例を示すものであって、本発明の範囲を実施形態の記載の範囲に限定するものではない。従って、本発明は、実施形態に種々の変更を加えて実施することができる。
図1に示すように、実施形態に係る動力式真空リフト装置1は、真空発生源である真空ユニット2と、真空ユニット2に付設された真空タンク3と、真空ユニット2の切換制御を行う第1の制御盤4及び第2の制御盤5と、複数の吸着パッド6と、真空ユニット2と複数の吸着パッド6のそれぞれとを繋ぐメイン配管7と、真空タンク3とメイン配管7とを繋ぐバイパス管路8と、を備えて構成されている。
メイン配管7には、吸着パッド6毎に、吸着パッド6内の真空度が吸着圧力に達したことを検出して吸着完了信号を出力するバルブユニット9と、バルブユニット9から出力される吸着完了信号を検出して図示しない表示器の駆動制御を行う第3の制御盤11と、真空釈放時に使用する第1の電磁弁12と、が備えられている。なお、表示器としては、表示灯、ブザー、液晶表示装置等から選択される1つ又は複数を用いることができる。
真空ユニット2は、真空ポンプ21と、真空ポンプ21の駆動源であるモータ22と、を有する。真空ポンプ21の吸気側には、メイン配管7の一端が接続されている。また、真空ポンプ21の排気側は、第1のサイレンサ23を介して大気に開放されている。メイン配管7には、真空ポンプ21側から、第1のエアフィルタ24、第1の逆止弁25、第2の逆止弁26、停電に同調して切換操作される第2の電磁弁13、第2のエアフィルタ27が、この順に設けられている。第1の逆止弁25は、真空ポンプ21側から真空タンク3側への空気の逆流を防止する。また、第2の逆止弁26は、真空ポンプ21側からメイン配管7側への空気の逆流を防止する。
加えて、真空ユニット2は、真空タンク3とメイン配管7とを繋ぐサブ配管29を有している。サブ配管29には、真空タンク3とメイン配管7との連通を断続する第3の電磁弁30が備えられる。また、真空ユニット2は、メイン配管7とサブ配管28とを繋ぐ合流管路31を有している。合流管路31には、メイン配管7の空気圧を真空タンク3内の真空に合流させる第3の逆止弁32が設定される。さらに、真空ユニット2には、サブ配管29内の圧力値を検出する第1の真空ゲージ33と、メイン配管7内の圧力値を検出する第2の真空ゲージ34と、が備えられている。
真空タンク3は、停電時に吸着パッド6内の真空度をある程度の時間、吸着圧力以下に維持可能な容量を少なくとも有する。真空タンク3の容量は、バランス圧力到達時間の短縮化を図るためには大容量であるほど有利であり、どの程度の容量を有する真空タンク3を備えるかは、設置スペース及び設置コスト等を考慮して決定される。なお、図1の例においては、2個を1組とする2組の真空タンク3が並列に接続されているが、真空タンク3の個数及び接続方式については、これに制限されるものではない。
第1の制御盤4は、第1の圧力センサ41と、第3の真空ゲージ42と、から構成されており、サブ配管29内の真空度が第1の設定値(図1の例では、−80kPa)になったときに真空ポンプ21を起動し、サブ配管29内の真空度が第2の設定値(図1の例では、−87kPa)になったときに真空ポンプ21を停止する。
第2の制御盤5は、第2の圧力センサ43と、第4の真空ゲージ44と、から構成されており、メイン配管7内の真空度が第1の設定値(図1の例では、−73kPa)になったときに真空タンク3の開放信号を第3の電磁弁30に出力し、メイン配管7内の真空度が第2の設定値(図1の例では、−80kPa)になったときに真空タンク3の閉鎖信号を第3の電磁弁30に出力する。
吸着パッド6は、搬送物の形状に応じた適宜の形状を有するものが用いられる。即ち、搬送物がガラス板等の平板状の物体である場合には、吸着面が平面状に形成されたものが用いられる。また、搬送物が鋼管等の円筒状の物体である場合には、吸着面が孤面状に形成されたものが用いられる。吸着パッド6には、バルブユニット9、三方弁45及びスイベルジョイント46を介してメイン配管7の一端が接続される。なお、吸着パッド6は、クレーン又はホイスト等の図示しない搬送機器に吊り下げられており、吸着した搬送物を搬送機器により吊り上げて所定の搬送位置まで搬送する。
バイパス管路8には、真空タンク3からメイン配管7への真空の流出を防止するための第3の逆止弁47が備えられる。なお、図1の例においては、2系列のバイパス管路8が設けられているが、バイパス管路8の系列数は、これに制限されるものではない。
バルブユニット9は、メイン配管7を断続する第4の電磁弁51と、第4の電磁弁51に付設された第2のサイレンサ52と、第3の圧力センサ53と、第5の真空ゲージ54と、第4のエアフィルタ55と、から構成されている。第4の電磁弁51は、オペレータからの切換指示に応じて、吸着側又は釈放側に切り換えられる。第4の電磁弁51が吸着側に切り換えられた場合には、吸着パッド6がメイン配管7と連通し、吸着パッド6による搬送物の吸着が可能になる。これに対して、第4の電磁弁51が釈放側に切り換えられた場合には、吸着パッド6の真空が第2のサイレンサ52から大気に開放され、吸着パッド6からの搬送物の釈放が可能になる。
第3の圧力センサ53は、メイン配管7内の真空度が第1の設定値(図1の例では、−73kPa)になったときに吸着完了信号をパイロット配管10に出力し、メイン配管7内の真空度が第2の設定値(図1の例では、−67kPa)になったときに吸着完了信号の出力を停止する。
第3の制御盤11は、第4の圧力センサ61と、第6の真空ゲージ62と、から構成されている。第4の圧力センサ61は、吸着パッド6内の真空度を監視しており、吸着パッド6内の真空度が吸着完了信号に相当する値(図1の例では、−20kPa〜−75kPa)になったときには、図示しない表示器に吸着完了表示信号を出力する。表示器は、第3の制御盤11からの吸着完了表示信号を受けて、所定の表示動作を実行する。
第1の電磁弁12は、釈放完了時に釈放側に切り換えられ、メイン配管7内の圧力を大気に開放する。
第2の電磁弁13は、停電に同調して自動的に切り換えられ、メイン配管7内の圧力を、停電時におけるメイン配管7内の圧力のまま維持する。これにより、吸着パッド6に搬送物が吸着されている状態で停電が発生した場合にも、吸着パッド6内の真空度が吸着完了状態のまま維持されて、吸着パッド6からの搬送物の落下が防止される。
以下、実施形態に係る動力式真空リフト装置1の動作について説明する。
吸着パッド6に搬送物が吸着されておらず、クレーン等の搬送機器により吸着パッド6が吊り上げられている状態においても、真空タンク3内の真空度は、所定の範囲(図1の例では、−80kPa〜−87kPa)に維持されている。また、この状態においては、第1の電磁弁12及び第4の電磁弁51が釈放側に切り換えられ、第2の電磁弁13が導通側に切り換えられている。
この状態から、オペレータが図示しない吸着開始スイッチを操作して、動力式真空リフト装置1に搬送物の吸着開始を指示すると、第1の電磁弁12及び第4の電磁弁51が吸着側に切り換えられると共に、クレーン等の搬送機器が駆動されて吸着パッド6が下降を開始する。真空ポンプ21は、吸着パッド6が搬送物に表面に載置される以前又は以後の所定のタイミングで起動され、吸着パッド6内の空気の真空引きを開始する。
第4の電磁弁51が吸着側に切り換えられることにより、第4の電磁弁51の設定部よりも吸着パッド6側のメイン配管7内の大気圧及び吸着パッド6内の大気圧は、第4の電磁弁51を通って、第4の電磁弁51の設定部よりも真空ポンプ21側のメイン配管7内に流入する。これにより、第4の電磁弁51の設定部よりも真空ポンプ21側のメイン配管7内の真空度は、吸着開始が指示される以前よりも低下する。
メイン配管7内に流入した大気圧は、その一部が、第2のエアフィルタ27、第2の逆止弁26、第1の逆止弁25及び第1のエアフィルタ24を通って真空ポンプ21により真空引きされ、第1のサイレンサ23より外部に排出される。また、メイン配管7内に流入した大気圧の一部は、バイパス管路8を通って真空タンク3内に流入する。従って、真空タンク3内の真空度は、メイン配管7内の空気が流入する以前よりも低下する。
メイン配管7内の真空度が第2の制御盤5に設定された第1の設定値(−73kPa)を超えると、第2の圧力センサ43の出力信号によって第3の電磁弁30が開位置に切り換えられる。これにより、メイン配管7内の真空圧とサブ配管29内の真空圧とが合流管路31を介して合流し、バランス圧力となる。上記のように、実施形態に係る動力式真空リフト装置1は、真空タンク3とメイン配管7とをバイパス管路8で接続したので、バイパス管路8を備えない場合に比べて、吸着開始時におけるメイン配管7内の真空圧の低下を抑制できる。よって、実施形態に係る動力式真空リフト装置1は、バイパス管路8を備えない従来の動力式真空リフト装置に比べて、バランス圧力到達時間を短縮できる。
メイン配管7内の真空度がバランス圧力に達した後も、真空ポンプ21は駆動を継続する。そして、メイン配管7内の真空度が、第2の制御盤5に設定された第2の設定値(−80kPa)に達した段階で、第3の電磁弁30が閉位置に切り換えられると共に、真空ポンプ21が停止される。これにより、メイン配管7内の真空度が吸着圧力に達する。
メイン配管7内の真空度が吸着圧力に達すると、第3の圧力センサ53から吸着完了信号が出力される。第4の圧力センサ61は、第3の圧力センサ53からの吸着完了信号を検出し、図示しない表示器に吸着完了表示信号を送信する。オペレータは、表示器の表示内容を確認することにより、吸着パッド6内の真空度が、搬送物を吊り上げ可能な値になったことを知ることができるので、クレーン等の搬送機器を駆動して、搬送物を所定の搬送位置まで搬送することができる。
搬送物を所定の搬送位置まで搬送した後、オペレータは、図示しない釈放開始スイッチを操作して、動力式真空リフト装置1に搬送物の釈放開始を指示する。オペレータにより搬送物の釈放開始が指示されると、第4の電磁弁51が釈放側に切り換えられ、第2のサイレンサ52より吸着パッド6内に大気が導入される。これにより、吸着パッド6からの搬送物の取り外しが可能になる。また、これと同時に、第1の電磁弁12が釈放側に切り換えられ、メイン配管7内が大気圧となる。
吸着パッド6に搬送物が吸着されている状態で停電が発生すると、第2の電磁弁13が停電に同調して自動的に遮断側に切り換えられ、メイン配管7内の圧力が吸着完了信号に対応する値のまま維持される。従って、吸着パッド6に搬送物が吸着されている状態で停電が発生しても、吸着パッド6から搬送物が落下することはなく、停電時における動力式真空リフト装置1の安全性が確保される。
図2に、実施形態に係る動力式真空リフト装置1の効果を、バイパス管路8を備えない従来構成の動力式真空リフト装置と比較して示す。図2において、「従来回路」は従来構成の動力式真空リフト装置の測定値を示しており、「本案回路」は、実施形態に係る動力式真空リフト装置1の測定値を示している。なお、バランス圧力到達時間及び吸着時間の測定は、バランス圧力を−50kPaに設定し、回路中に備えられた第1〜第6の真空ゲージ33、34、42、44、54、62の指示値の挙動を動画に撮影して観察することにより行った。
図2に示すように、従来回路はバランス圧力到達時間が6.0秒であったのに対して、本案回路はバランス圧力到達時間が2.5秒であった。また、吸着時間については、従来回路では8.6秒であったのに対し、本案回路は5.8秒であった。このことから、真空タンク3とメイン配管7とを繋ぐバイパス管路8を備えた本案回路は、バイパス管路を備えない従来回路に比べ、吸着時間の短縮に関して有意な効果のあることが分かった。
また、実施形態に係る動力式真空リフト装置1は、複数の吸着パッド6のそれぞれに対応して、吸着パッド6内の真空度が搬送物を吊り上げ可能な吸着圧力に達したことを検出して吸着完了信号を出力するバルブユニット9を備える、という構成を有している。
本構成によると、バルブユニット9から出力される吸着完了信号を利用して、動力式真空リフト装置1のオペレータに搬送物の吊り上げが可能になったことを報知できるので、オペレータが経験に基づいてクレーンやホイスト等の搬送機器の操作を行う場合に比べて、動力式真空リフト装置1の作業性を改善できる。
なお、本発明の範囲は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲で発明特定事項を追加、削除及び変更したものも含む。
例えば、上記の実施形態においては、バルブユニット9から吸着完了信号のみを出力する構成としたが、吸着完了信号及び釈放完了信号の双方をバルブユニット9から出力する構成とすることもできる。このようにすると、例えば表示器として、赤色灯と青色灯とを有する集合ランプを備え、吸着完了表示信号に応じて青色灯を点灯又は点滅させ、釈放完了表示信号に応じて赤色灯を点灯又は点滅させる、という表示動作を行わせることができるので、動力式真空リフト装置1の作業性をより一層効果的に改善できる。
また、上記の実施形態においては、回路中に第1〜第6の真空ゲージ33、34、42、44、54、62を備えたが、これらの全部又は一部については省略しても良い。
真空ゲージを省略すると、回路構成の簡略化と、動力式真空リフト装置1の低コスト化と、を図ることができる。
1…動力式真空リフト装置、2…真空ユニット、3…真空タンク、4…第1の制御盤、5…第2の制御盤、6…吸着パッド、7…メイン配管、8…バイパス管路、9…バルブユニット、11…第3の制御盤、12…第1の電磁弁、13…第2の電磁弁、21…真空ポンプ、22…モータ、23…第1のサイレンサ、24…第1のエアフィルタ、25…第1の逆止弁、26…第2の逆止弁、27…第2のエアフィルタ、29…サブ配管、30…第3の電磁弁、31…合流管路、32…第3の逆止弁、33…第1の真空ゲージ、34…第2の真空ゲージ、41…第1の圧力センサ、42…第3の真空ゲージ、43…第2の圧力センサ、44…第4の真空ゲージ、45…三方弁、46…スイベルジョイント、47…第3の逆止弁、51…第4の電磁弁、52…第2のサイレンサ、53…第3の圧力センサ、54…第5の真空ゲージ、55…第4のエアフィルタ、61…第4の圧力センサ、62…第6の真空ゲージ

Claims (2)

  1. 真空発生源である真空ユニットと、前記真空ユニットに付設された真空タンクと、複数の吸着パッドと、前記真空ユニットと前記複数の吸着パッドのそれぞれとを繋ぐメイン配管と、を備えた真空リフト装置において、
    前記真空タンクと前記メイン配管とを繋ぐバイパス管路を備えたことを特徴とする真空リフト装置。
  2. 前記メイン配管は、前記複数の吸着パッドのそれぞれに対応して、前記吸着パッド内の真空度が搬送物を吊り上げ可能な吸着圧力に達したことを検出して吸着完了信号を出力するバルブユニットを備えていることを特徴とする請求項1に記載の真空リフト装置。
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