JP2006321632A - 洗浄機能付き搬送装置 - Google Patents

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JP2006321632A JP2005147810A JP2005147810A JP2006321632A JP 2006321632 A JP2006321632 A JP 2006321632A JP 2005147810 A JP2005147810 A JP 2005147810A JP 2005147810 A JP2005147810 A JP 2005147810A JP 2006321632 A JP2006321632 A JP 2006321632A
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Abstract

【課題】 吸引ラインおよび吸引チャンバの内部を自動的に容易に洗浄することができ、衛生的で、メンテナンスに優れる洗浄機能付き搬送装置を提供すること。
【解決手段】 真空ポンプ30と、吸引チャンバ6と、下部タンク4内に収容してある目的物70を、吸引チャンバ6へと導く吸引ライン8と、を有する搬送装置2である。吸引ライン8の途中には、下部タンク4と吸引チャンバ6との間の連通を遮断および解放するための吸引ライン弁10が装着してある。また、吸引チャンバ6内を密閉または大気解放するための密閉制御弁20が具備してある。洗浄モードが検出された場合に、真空室12および吸引チャンバ6を減圧して、吸引ライン8の下端開口部から洗浄液を吸引チャンバ6、真空ラインおよび真空室12内に導き、少なくとも吸引チャンバ6内を洗浄液で満杯にするように、真空制御弁および/または真空ポンプ30を制御する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、たとえば流体中に固形物が分散している目的物を、鉛直方向の上方に位置するチャンバ内に搬送するための搬送装置に係り、さらに詳しくは、洗浄モードの場合には、自動的に内部を洗浄することができる洗浄機能付き搬送装置に関する。
たとえばキュウリなどの食品を水洗いした後に、他の場所に移すための搬送装置として、真空ポンプなどで減圧された吸引チャンバと、吸引ライン(吸引配管)とを有する搬送装置が知られている(たとえば下記の特許文献1)。吸引ラインの先端は、吸引チャンバの鉛直方向下方に位置する下部タンク内に配置され、下部タンク内に収容してある水とキュウリとの混合物を、吸引チャンバ内の減圧真空力を用いて、吸引チャンバ内に引き込むようになっている。
従来では、この種の搬送装置には、自動洗浄機能が無いために、吸引ラインおよび吸引チャンバの内部を洗浄するためには、吸引ラインを構成する配管を分解すると共に、吸引チャンバを分解する必要があり、その作業のために多くの時間を必要とし、頻繁に洗浄することができなかった。
この種の搬送装置により搬送される目的物は、常に同じ食品とは限らず、搬送しようとする目的物が変わるごとに、搬送装置の吸引ラインおよび吸引チャンバを分解して洗浄する作業は繁雑であった。
なお、搬送装置の通常運転と同様にして、吸引ラインから洗浄液を吸引チャンバの内部に導くことも考えられるが、その場合には、吸引チャンバの内部を洗浄液で満たすことは困難である。なぜなら、通常運転のモードでは、目的物が、吸引チャンバから真空室内に入り込むことを防止するために、吸引チャンバの内部が目的物で満杯にならないように制御されるからである。そのため、通常運転のモードで、吸引チャンバの内部の体をきれいに清掃することは不可能である。
特開平6−127688号公報
本発明は、このような実状に鑑みてなされ、その目的は、吸引ラインおよび吸引チャンバの内部を自動的に容易に洗浄することができ、衛生的で、メンテナンスに優れる洗浄機能付き搬送装置を提供することである。
課題を解決するための手段および発明の効果
上記目的を達成するために、本発明に係る洗浄機能付き搬送装置は、
吸引手段と、
前記吸引手段により内部が減圧されることが可能な真空室と、
前記真空室に連通して内部が減圧されることが可能であると共に、大気圧に解放されることも可能な吸引チャンバと、
前記吸引チャンバ内を密閉または大気解放するための密閉制御弁と、
前記吸引チャンバよりも鉛直方向の下方に位置する下部タンク内に収容してある目的物を、前記吸引チャンバへと導く吸引ラインと、
前記真空室と吸引チャンバとを連通する真空ラインと、
前記真空ラインに装着され、前記真空室と吸引チャンバとの連通を遮断することが可能な真空制御弁と、
洗浄モードか否かを検出するモード検出手段と、
前記モード検出手段にて洗浄モードが検出された場合に、前記真空室および吸引チャンバを減圧して、前記吸引ラインの下端開口部から洗浄液を前記吸引チャンバ、真空ラインおよび真空室内に導き、少なくとも前記吸引チャンバ内を洗浄液で満杯にするように、前記真空制御弁および/または前記吸引手段を制御する制御手段と、を有する。
本発明に係る洗浄機能付き搬送装置では、通常運転モード時には、下部タンクから目的物を吸引チャンバの内部に吸引し、その後に、排出口から別の場所へと排出する。その作業を繰り返すことにより、目的物を、下部タンクから別の場所へと搬送する。
搬送作業が終了した場合に、吸引チャンバの内部を洗浄する必要性が生じた場合には、作業者は、内部洗浄の準備をした後で洗浄ボタンを押す。あるいは、搬送装置は、作業時間あるいは搬送回数などをカウントし、それらが所定の閾値を超えた場合に、洗浄アラーム信号を出し、作業者に洗浄の必要性を知らせる。作業者は、内部洗浄の準備をした後で洗浄ボタンを押す。
洗浄ボタンが押されると、搬送装置の制御装置は、洗浄モードを検出し、真空室および吸引チャンバを減圧して、吸引ラインの下端開口部から洗浄液を吸引チャンバ、真空ラインおよび真空室内に導き、少なくとも吸引チャンバ内を洗浄液で満杯にするように、真空制御弁および/または前記吸引手段を制御する。洗浄液は、真空室内に入ってきても良い。好ましくは、真空室の内部までも洗浄液で満杯にした段階で、所定時間、その状態を保持し、内部の洗浄を行う。
その後に、真空室の弁を開けて、洗浄液を外部に排出すれば、洗浄が完了する。この洗浄は複数回行っても良い。また、複数回の洗浄のうちで、洗浄液の種類を変えても良い。なお、本発明において、洗浄液としては、特に限定されず、洗剤などが溶解してある洗浄水に限らず、単なる水も含む。
好ましくは、本発明の洗浄機能付き搬送装置は、
前記吸引ラインの途中に取り付けられ、前記下部タンクと前記吸引チャンバとの間の連通を遮断および解放するための吸引ライン弁をさらに有し、
前記制御手段は、前記吸引チャンバおよび/または真空室の内部が前記洗浄液で満杯になったことを検知し、その時点で、前記吸引手段による減圧を停止すると共に、前記吸引ライン弁を閉じ、所定時間、その閉じた状態を保持する。
好ましくは、前記モード検出手段にて通常運転モードが検出されている場合に、前記密閉制御弁により前記吸引チャンバの内部が減圧状態から大気解放状態に切り替わる時点から所定時間経過後で、前記吸引ラインの内部に存在する前記目的物の最上位位置が、前記吸引ライン弁を通過した直後に、前記吸引ライン弁を閉じるように、前記制御手段が前記吸引ライン弁に制御信号を送る。
通常運転時において、本発明に係る搬送装置では、吸引ラインの内部に存在する目的物の最上位位置が、吸引ライン弁を通過した直後に、吸引ライン弁を閉じる。たとえば目的物として、キュウリなどの食品の固形物と水との混合物である場合には、吸引ラインの内部に存在する混合物の水面は、吸引ラインが大気解放となる直後に、吸引ラインを自重により落下する。そして、その水面が吸引ライン弁を通過した直後に、吸引ライン弁が閉じるので、その吸引ライン内の水面と吸引ライン弁との間の空間は、真空状態となり、それ以上に下に落下することはなくなる。
したがって、吸引ラインの内部に位置する目的物のほとんどは、下部タンク内部に戻されることなく、吸引ラインの内部に止まる。したがって、その後に、吸引チャンバの内部にある目的物を排出し、再度、チャンバの内部を減圧して吸引作業を開始するために、吸引ライン弁を開けると、吸引ライン内に止まっていた目的物は、すぐに、吸引チャンバの内部に引き込まれる。したがって、チャンバ内への吸引および排出を繰り返す際の搬送効率が向上する。また、搬送効率が向上し、搬送時間を短縮できると共に、省エネルギーにも寄与する。
また、本発明では、吸引ラインの内部に存在する目的物の最上位位置が、吸引ライン弁を通過した直後に、吸引ライン弁を閉じるので、搬送対象となる目的物が吸引ラインの弁に挟み込まれることを、効果的に抑制できる。そのため、キュウリなどの食品の挟み込みが無くなり、食品の破損率を低減することができる。また、本発明の搬送装置は、金魚などの生物を水と共に搬送する場合に適している。
さらに、固形物による吸引ラインの詰まりが、ほとんどないために、吸引ラインを構成する配管の分解や洗浄作業を低減することができる。さらにまた、搬送量が安定化すると共に、タンクへの逆流が防止され、タンク内での固形物同士の衝突も低減され、固形物の傷みが少なくなる。また、タンク内での固形物の移動量が少なく、タンク内での固形物が減少しても、逆流が少ないので搬送効率が上がる。さらにまた、吸引ラインを構成する配管の振動が少なくなり、運転の安全性が向上する。
本発明おいて、吸引手段としては、特に限定されないが、真空ポンプ、流体エジェクタなどが例示される。
好ましくは、前記密閉制御弁により前記吸引チャンバの内部が減圧状態から大気解放状態に切り替わる時点から所定時間経過後で、前記吸引ラインの内部に存在する前記目的物の最上位位置が、前記吸引ライン弁を通過する直後のタイミングを、予備実験により確認し、そのタイミングを前記制御手段に記憶させ、そのタイミングで、前記吸引ライン弁を閉じるように、前記吸引ライン弁に制御信号を送る。
このような手段で吸引ライン弁を制御することにより、適切なタイミングで吸引ライン弁を閉じることが可能になり、上記と同様に、搬送対象となる目的物が吸引ラインの弁に挟み込まれることを、効果的に抑制でき、しかも搬送効率が向上する。
本発明の別の態様として、前記密閉制御弁により前記吸引チャンバの内部が減圧状態から大気解放状態に切り替わる時点から所定時間経過後で、前記吸引ラインの内部に存在する前記目的物の最上位位置が、前記吸引ライン弁を通過する直後のタイミングを、位置センサにより計測し、その位置センサで計測されたタイミングで、前記吸引ライン弁を閉じるように、前記吸引ライン弁に制御信号を送るようにしても良い。
このような手段で吸引ライン弁を制御することによっても、上記と同様な作用効果を奏することができる。
好ましくは、前記吸引ライン弁が、前記吸引チャンバの近くに配置してある。このように吸引ライン弁を、吸引チャンバの近くに配置することで、吸引ラインから下部タンク内への逆流を必要最小限にすることができ、搬送効率を向上させることができる。
好ましくは、前記下部タンク内の目的物が、固形物と流体との混合物であり、前記吸引配管内における前記目的物の最上位位置が、流体の最上位面である。本発明に係る搬送装置により搬送される目的物は、固形物と流体との混合物である場合に、特に本発明の効果が大きい。
以下、本発明を、図面に示す実施形態に基づき説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る搬送装置の概略構成図、
図2は図1に示す搬送装置の制御装置の通常運転時のフローを示すフローチャート図、
図3は図1に示す搬送装置の具体例を示し、吸い込み状態を示す一部断面概略図、
図4は図1に示す搬送装置の具体例を示し、吐出状態を示す一部断面概略図、
図5は図1に示す搬送装置の制御装置の洗浄運転時のフローを示すフローチャート図、
図6および図7は図1に示す搬送装置の洗浄運転時の状態を示す概略図である。
図1〜図4に示すように、本発明の一実施形態に係る搬送装置2は、下部タンク4に対して、吸引ライン(配管)8を通して連通する吸引チャンバ6を有する。吸引チャンバ6は、下部タンク4に対して鉛直方向の上部に位置する。吸引ライン8の途中には、吸引ライン弁10が、吸引チャンバ6の近くに配置してある。吸引ライン8の鉛直方向下方側の先端は、下部タンク4の内部で開口し、吸引ライン8の鉛直方向上側基端は、吸引チャンバ6の内部に連通している。
吸引ライン弁10は、制御装置(制御手段)50からの制御信号により開平可能な弁であれば、特に限定されないが、気密性に優れたボール弁などの弁で構成されることが好ましい。吸引ライン弁10の開閉タイミングに関しては、後述する。
吸引チャンバ6の上部には、真空ライン(配管)14を通して、真空室12が連通してある。真空ライン14には、真空制御弁16が装着してある。真空制御弁16は、制御装置50からの制御信号に基づき、吸引チャンバ6と真空室12との間の連通および遮断を制御している。
真空室12は、たとえば図3および図4に示すように、吸引チャンバ6を保持するベース31の下部に形成してある。ベース31内における真空室12の上には、水タンク室36が形成してある。ベース31の上には、真空ポンプ30が設置してある。真空ポンプ30の吸引口32は、真空室12に連通している。また、真空ポンプ30の吐出口34は水タンク室36に連通している。真空ポンプ30には、水タンク室36の内部に貯留してある水が潤滑流体として循環するようになっている。
真空ポンプ30は、制御装置50に接続してあり、制御装置50により駆動が制御される。制御装置50からの制御信号により真空ポンプ30が駆動されると、真空室12の内部を減圧して真空に近い圧力に設定可能になっている。真空制御弁16を開けば、真空室12と吸引チャンバ6とが連通し、吸引チャンバ6の内部も真空に近い圧力まで減圧可能になっている。真空に近い圧力としては、特に限定されないが、好ましくは−70kPa以下、さらに好ましくは−85kPa以下程度である。
水タンク室36には、配管38が接続してあり、水タンク室36の内部の水を排出および吸入可能になっている。この配管38には、弁40が装着してあり、水タンク室36の内部を外部と適宜に連通可能にしてある。弁40は、制御装置50により制御される制御弁であっても良いが、手動により開閉される弁であっても良い。
なお、図1では省略してあるが、図3および図4に示すように、真空室12にも、配管38および弁40と同様な配管42および弁44が装着してあっても良い。配管42は、真空室12の内部と連通してあり、弁44を開閉することにより、真空室12の内部を外部と連通および遮断可能にしてある。
吸引チャンバ6の上部には、真空ライン14とは別に、あるいは真空ライン14に連通して、吸引チャンバ6の内部と連通する大気解放ライン(配管)18が接続してある。大気解放ライン18には、密閉制御弁20が接続してある。この密閉制御弁20は、制御装置50からの制御信号に基づき開閉され、吸引チャンバ6の内部を、密閉状態あるいは大気解放状態に切り替えることができるようになっている。
吸引チャンバ6の下方には、排出口60が接続してある。排出口60の途中には、排出制御弁62が接続してある。排出制御弁62は、制御装置50からの制御信号に基づき開閉される。排出制御弁62が開くことで、吸引チャンバ6の内部に吸引されて一時的に貯留された目的物70は、排出口60を通して、外部に排出される。
下部タンク4の内部に貯留してある目的物70としては、特に限定されず、流体単独、流体と固形物の混合物、スラリーなどの粘性流体などが例示されるが、本実施形態では、図3および図4に示すように、キュウリなどの固形物72と、水などの流体74との混合物である。
図1に示す制御装置50は、たとえば図2および図5に示すように搬送装置2を制御する。まず、図5に示すステップS10(モード検出手段)にて、洗浄モードか通常運転モードかを判断する。図5に示すステップS10にて通常運転モードが検出された場合には、次に、図2に示すステップS1にて、制御装置50は、吸引チャンバ6の内部を減圧するための指示が出されているかを検出し、検出されている場合には、真空ポンプ30を駆動して、真空室12を減圧して真空に近い圧力にする。真空室12が減圧された状態で、真空制御弁16を開き、真空ライン14を通して、吸引チャンバ6の内部を減圧して真空に近い圧力にする。なお、この状態では、弁10,20および62は、全て閉じてあり、吸引チャンバ6の内部は密閉されている。
吸引チャンバ6の内部が十分に減圧された段階で、次に、図2に示すステップS2にて、制御装置50から吸引ライン弁10へ制御信号を送り、弁10を開く。すると、図3に示すように、下部タンク4の内部にある目的物70としての固形物72と流体74は共に、吸引ライン8を通して、重力に逆らう圧力差により、吸引チャンバ6の内部に吸い込まれる。
次に、図2に示すステップS3では、吸引チャンバ6の内部の減圧状態を終了させるか否かを判断し、終了させる場合には、ステップS4へ行き、終了させない場合には、ステップS2を繰り返す。ステップS3において、減圧終了か否かの判断は、たとえば吸引ライン弁10を開いてからどれくらいの時間が経過したかで判断する。吸引チャンバ6の内部が目的物70で満杯になるまでの時間は、予め実験などにより予測することができるので、その時間の前の所定時間を計測し、その所定時間が経過した場合には、減圧終了と判断する。
あるいは、吸引チャンバ6の内部に水位センサなどを装着しておき、吸引チャンバ6の内部が目的物で満杯になる直前の位置を検出し、そのタイミングを、減圧終了のタイミングとしても良い。
ステップS3にて減圧終了と判断した場合には、ステップS4へ行く。ステップS4では、吸引チャンバ6の内部を大気解放状態とする。具体的には、まず、真空制御弁16を閉じる。真空制御弁16を閉じることにより、吸引チャンバ6の内部の減圧が終了する。ただし、その後も、少しの間、慣性力により、吸引ライン8を通しての吸引が継続される。
真空制御弁16を閉じた後、その直後、あるいは、たとえば0.5〜1秒後の所定時間経過後に、制御装置50から制御信号を送り、密閉制御弁20を開き、吸引チャンバ6の内部を大気解放状態とする。密閉制御弁20を開くと、吸引チャンバ6の内部は大気解放状態となり、排出制御弁62を開くことにより、チャンバ6の内部に一時的に貯留してある目的物70は、その重力により、排出口60を通して外部に排出することが可能になる。排出口60の下に、ザルなどの篩いを設置しておけば、目的物70のうちの固形物72と流体との分離が可能である。
また、密閉制御弁20を開くと、吸引チャンバ6の内部は大気解放状態となり、吸引ライン8の内部では、目的物70は、その重力により、下部タンク8の内部に戻ろう(逆流)とする。
本実施形態では、図2に示すように、ステップS5にて、吸引ライン8の内部における目的物70の最上位位置である水面位置をPとした場合に、ステップS6にて、その水面位置Pが吸引ライン弁10を通過したか否かを判断する。その水面位置Pが吸引ライン弁10を通過したか否かの判断は、たとえば次のようにして行う。すなわち、密閉制御弁20を開いた時点から時間を計測し、どのタイミングで、吸引ライン8の内部に存在する目的物70の最上位水面位置Pが、吸引ライン弁10を通過するかを、予備実験により確認し、その経過時間を、基準時間として制御装置50に記憶させる。基準時間は、吸引ライン8を構成する配管の内径や、吸引ライン弁10と吸引チャンバ6との間の距離などに応じて変化するが、一般には、0.5〜2秒程度である。
そして、密閉制御弁20を開いた時点からの時間を計測し、その計測時間が所定の基準時間以上になった時点で、吸引ライン8の内部に存在する目的物70の最上位水面位置Pが、吸引ライン弁10を通過する時点と判断し(ステップS6)、そのタイミングで、吸引ライン弁10を閉じる(ステップS7)。
その結果、本実施形態に係る搬送装置2では、図4に示すように、吸引ライン8の内部に存在する目的物70の最上位水面位置Pが、自重により、吸引ライン弁10を通過した直後に、吸引ライン弁10を閉じることが可能になる。そのため、その吸引ライン8内の水面位置Pと吸引ライン弁10との間の空間は、真空状態となり、水面位置Pは、それ以上に下に落下することはなくなる。
したがって、吸引ライン8の内部に位置する目的物70のほとんどは、下部タンク4の内部に戻されることなく、吸引ライン8の内部に止まる。したがって、その後に、吸引チャンバ6の内部にある目的物70を排出し、再度、チャンバ6の内部を減圧して吸引作業を開始するために、吸引ライン弁10を開けると、吸引ライン8内に止まっていた目的物70は、すぐに、吸引チャンバ6の内部に引き込まれる。したがって、チャンバ6内への吸引および排出を繰り返す際の搬送効率が向上する。また、搬送効率が向上し、搬送時間を短縮できると共に、省エネルギーにも寄与する。
また、本実施形態では、吸引ライン8の内部に存在する目的物70の最上位の水面位置Pが、吸引ライン弁10を通過した直後に、吸引ライン弁10を閉じるので、搬送対象となる目的物70の固形物72が吸引ライン弁10に挟み込まれることを、効果的に抑制できる。そのため、キュウリなどの食品からなる固形物72の挟み込みが無くなり、食品の破損率を低減することができる。また、本実施形態の搬送装置2は、金魚などの生物を水と共に搬送する場合にも適している。
さらに、固形物72による吸引ライン8の詰まりが、ほとんどないために、吸引ライン8を構成する配管の分解や洗浄作業を低減することができる。さらにまた、搬送量が安定化すると共に、タンク4への逆流が防止され、タンク4内での固形物同士の衝突も低減され、固形物72の傷みが少なくなる。また、タンク4内での固形物72の移動量が少なく、タンク4内での固形物72が減少しても、逆流が少ないので搬送効率が上がる。さらにまた、吸引ライン8を構成する配管の振動が少なくなり、運転の安全性が向上する。
次に、図5に示すステップS10にて、洗浄モードが検出された場合について説明する。洗浄モードが検出された場合としては、図3および図4に示す制御装置50における洗浄ボタンが作業者により押されている場合である。作業者は、洗浄ボタンを押す前に、図6および図7に示すように、下部タンク4を、洗浄用タンク4aに置き換える。
洗浄用タンク4aには、洗浄液80が貯留してある。洗浄液80は、洗剤が溶解してある洗浄用水、あるいはただの水であっても良い。洗浄用タンク4aの内部に貯留してある洗浄液80の内部に、吸引ライン8の下端開口部が位置するように、吸引ライン8をセッティングする。
その後、図5に示すステップS11では、吸引チャンバ6内の減圧指示を出し、その後に、ステップS12にて吸引ライン弁10を開く。このステップS11およびステップS12の動作は、図2に示すステップS1およびステップS2の動作と同様であるが、図5に示すステップS13以降の動作が、図2に示す通常運転時の動作と異なる。
すなわち、ステップS13では、真空室12の内部にまで洗浄液が入り込んでいるか否かを判断し、真空室12の内部にまで洗浄液が入り込むまでは、真空チャンバ6の減圧指示を出し続ける。すなわち、吸引ライン弁10および真空制御弁16を開け続けると共に、真空ポンプ30を運転し続ける。
ステップS13にて、真空室12の内部にまで洗浄液が入り込み始めた時点とは、吸引チャンバ6の内部が洗浄液で満杯になった時点である。その時点で、図5に示すステップS14に行き、減圧指示解除を行っても良いが、本実施形態では、図7に示すように、真空室12も洗浄液で満杯になった時点で、ステップS14に行き、減圧指示解除を行う。
真空室12の内部にまで洗浄液が入り込み始めた時点でステップS14に行く場合には、その時点で、真空制御弁16を閉じて、吸引チャンバ6の内部洗浄のみを行う。また、図7に示すように、真空室12も洗浄液で満杯になった時点で、ステップS14に行き、減圧指示解除を行う場合には、真空制御弁16は、開けたままで、真空ポンプ30の駆動のみを停止する。その前後に、吸引ライン弁10は閉じる。
なお、真空室12の内部にまで洗浄液が入り込み始めた時点、あるいは真空室12も洗浄液で満杯になった時点の検出は、水位センサなどで行っても良いが、吸引ライン弁10が開いてからの時間で検出することが容易である。真空室12も洗浄液で満杯になると、洗浄液は、吸引口32を通して、真空ポンプ30へ吸引されるが、その洗浄液は、水タンク室36へ吐出される。
その後、図5に示すステップS15では、吸引ライン弁10が閉じてからの時間を検出し、所定時間の範囲内であれば、吸引チャンバ6および真空室12の内部が洗浄液で満杯になっている状態を保持し、これらの内部の洗浄を行う。ステップS15における所定時間とは、特に限定されないが、好ましくは3〜60分程度である。
ステップS15にて、洗浄のために十分な所定時間が経過したら、ステップ16へ行き、洗浄液の排出を行う。洗浄液の排出工程では、全ての弁10,16,20,40,44および62を開き、装置内部の洗浄液を全て排出する。
次に、洗浄液の種類を変えて、あるいは洗浄液を水に変えて、ステップS10からS16の洗浄工程を、再度繰り返しても良い。
本実施形態の搬送装置2では、自動洗浄機能がついているので、吸引ライン8を構成する配管を、洗浄のために分解する必要がないと共に、チャンバ6を分解する必要もない。そのため、洗浄作業が極めて容易になり、その作業の省力化が図れる。また、容易に洗浄が行えることから、洗浄回数が増え、衛生的である。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変することができる。
たとえば、図2に示すステップS5およびS6において、吸引ライン8の内部に存在する目的物70の最上位水面位置Pが、吸引ライン弁10を通過するタイミングを、水面位置検出センサなどで検出し、その検出されたタイミングで、吸引ライン弁10を閉じても良い。この実施形態の場合には、密閉制御弁20を開いた時点から時間を計測し、どのタイミングで、吸引ライン8の内部に存在する目的物70の最上位水面位置Pが、吸引ライン弁10を通過するかを、予備実験により確認する作業が不要となる。
図1は本発明の一実施形態に係る搬送装置の概略構成図である。 図2は図1に示す搬送装置の制御装置のフローを示すフローチャート図である。 図3は図1に示す搬送装置の具体例を示し、吸い込み状態を示す一部断面概略図である。 図4は図1に示す搬送装置の具体例を示し、吐出状態を示す一部断面概略図である。 図5は図1に示す搬送装置の制御装置の洗浄運転時のフローを示すフローチャート図である。 図6は図1に示す搬送装置の洗浄運転時の状態を示す概略図である。 図7は図6の続きの工程を示す概略図である。
符号の説明
2… 搬送装置
4… 下部タンク
4a… 洗浄用タンク
6… 吸引チャンバ
8… 吸引ライン
10… 吸引ライン弁
12… 真空室
14… 真空ライン
16… 真空制御弁
18… 大気解放ライン
20… 密閉制御弁
30… 真空ポンプ
50… 制御装置(制御手段)
60… 排出口
62… 排出制御弁
80… 洗浄液

Claims (3)

  1. 吸引手段と、
    前記吸引手段により内部が減圧されることが可能な真空室と、
    前記真空室に連通して内部が減圧されることが可能であると共に、大気圧に解放されることも可能な吸引チャンバと、
    前記吸引チャンバ内を密閉または大気解放するための密閉制御弁と、
    前記吸引チャンバよりも鉛直方向の下方に位置する下部タンク内に収容してある目的物を、前記吸引チャンバへと導く吸引ラインと、
    前記真空室と吸引チャンバとを連通する真空ラインと、
    前記真空ラインに装着され、前記真空室と吸引チャンバとの連通を遮断することが可能な真空制御弁と、
    洗浄モードか否かを検出するモード検出手段と、
    前記モード検出手段にて洗浄モードが検出された場合に、前記真空室および吸引チャンバを減圧して、前記吸引ラインの下端開口部から洗浄液を前記吸引チャンバ、真空ラインおよび真空室内に導き、少なくとも前記吸引チャンバ内を洗浄液で満杯にするように、前記真空制御弁および/または前記吸引手段を制御する制御手段と、を有する洗浄機能付き搬送装置。
  2. 前記吸引ラインの途中に取り付けられ、前記下部タンクと前記吸引チャンバとの間の連通を遮断および解放するための吸引ライン弁をさらに有し、
    前記制御手段は、前記吸引チャンバおよび/または真空室の内部が前記洗浄液で満杯になったことを検知し、その時点で、前記吸引手段による減圧を停止すると共に、前記吸引ライン弁を閉じ、所定時間、その閉じた状態を保持することを特徴とする請求項1に記載の洗浄機能付き搬送装置。
  3. 前記モード検出手段にて通常運転モードが検出されている場合に、前記密閉制御弁により前記吸引チャンバの内部が減圧状態から大気解放状態に切り替わる時点から所定時間経過後で、前記吸引ラインの内部に存在する前記目的物の最上位位置が、前記吸引ライン弁を通過した直後に、前記吸引ライン弁を閉じるように、前記制御手段が前記吸引ライン弁に制御信号を送ることを特徴とする請求項2に記載の洗浄機能付き搬送装置。
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