JP2019006487A - 紙葉束結束用クリップ、結束装置、及び紙葉束結束方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】再利用が可能であり、自動的に紙葉束を結束する装置に組み込んだとしても部品点数の増大、大型化、制御の複雑化を招かず、取扱性、省スペース化、低コスト化に優れた紙葉束結束用クリップを提供する。
【解決手段】紙葉束収容空間Sを間に挟んで対向配置された2つの挟圧片11、15と、各挟圧片を互いに接近させる方向へ弾性付勢する付勢手段20と、を備えたクリップ本体10と、係止位置にある時に2つの挟圧片を拡開方向へ付勢し、非係止位置にある時に2つの挟圧片を原形に復帰させる作動片30と、を備え、空間内に進入してきた紙葉束によって作動片が非係止位置に変位して2つの挟圧片によって紙葉束を挟圧保持する。
【選択図】図1

Description

本発明は、紙幣、有価証券、券類等の紙葉類を束にした状態で結束するクリップの改良に関する。
多量の現金を取り扱う金融機関、電鉄駅、百貨店、テーマパーク、公営ギャンブル場等では、紙幣を計数して金種別に一定枚数毎の札束に結束した上で保管、運搬等している。
従来から紙幣束を結束するには細幅帯状の帯封紙が用いられており、所定枚数の紙幣を自動的に帯封紙により結束する装置としては特許文献1、特許文献2が知られている。
特許文献1の帯封装置は、機構、制御が複雑であり、大型化、高コスト化するばかりでなく、束を解いた後の帯封媒体は廃棄するほかなく、大量の紙幣を処理する銀行などでは廃棄物量が増大する原因となっており、省資源化の観点から改善が求められている。
特許文献2の紙幣結束機構では、投入された紙幣を計数し、計数した紙幣を集積部において一定枚数(例えば100枚)に積層してから結束位置まで搬送する。結束位置では、端面形状が略コ字状のクリップが開口部を開放した状態で待機しているため、搬送されてきた紙幣束端縁がクリップの開口部内に入り込み、その後押圧手段によりクリップを押圧して開口部を閉じることにより紙幣束を挟圧して束ねる。
これによれば、クリップを外して紙幣束を解いた後で、クリップを回収して繰り返し再利用できるため、資源の無駄を生じない。
このクリップは金属板を略コの字形に形成したもので、開口部側を一定角度以上に開くとその開口状態が保持され、閉じる方向に力を加えると開口部を閉じるように構成されている。しかし、クリップを閉じる方向に押圧する押圧手段が必要となり、部品点数の増大、装置の大型化、制御の複雑化という問題がある。
また、クリップを開放状態に保持した状態で積み上げ、クリップ供給台を昇降させる必要があるが、クリップ供給台の昇降の際の振動・衝撃によってクリップに閉じる力が掛かり閉じてしまう虞がある。
この不具合に対処するために衝撃で閉じない程度に開口状態を強固に保持できるようにクリップを構成すると、閉じる際に強力な押圧力が必要となり、更に押圧手段が大型化する。
特許文献3に示されたマネークリップの構造では、クリップ開口から紙幣束を滑り込ませる際に紙幣束の押し込み力によって2つの挟圧片を押圧しながら開いてから挟む構造となっている。しかしながら紙幣束が少数枚であれば問題はないが、100枚等の多数枚の紙幣束を挟圧片間に押し込む場合にはクリップが紙幣束を挟む力をより強力に設定する必要があるため、紙幣束の押し込み力によってクリップの挟圧片を開くためにはかなり大きな力が必要となる。強圧力が強く設定された挟圧片を紙幣束によって無理に開こうとすると、紙幣束を崩したり、束表面側の紙幣が折れる不具合が生じる。
なお、紙幣に限らず、有価証券、券類、その他の紙葉束の結束においても同様の問題が生じる。
特開2016−190659公報 特開2009−208829公報 特開2007−244474公報
本発明は上記に鑑みてなされたものであり、再利用が可能であり、自動的に紙葉束を結束する装置に組み込んだとしても部品点数の増大、大型化、制御の複雑化を招かず、取扱性、省スペース化、低コスト化に優れた紙葉束結束用クリップ、結束装置、及び紙葉束結束方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明の紙葉束結束用クリップは、紙葉束収容空間を間に挟んで対向配置された2つの挟圧片と、該2つの挟圧片を連結しつつ、各挟圧片を互いに接近させる方向へ弾性付勢する付勢手段と、を備えたクリップ本体と、前記クリップ本体により支持されて前記紙葉束収容空間内に突出した係止位置と前記紙葉束収容空間内から退避した非係止位置との間を進退し、前記係止位置にある時に前記2つの挟圧片を前記弾性付勢力に抗して拡開方向へ付勢して該拡開姿勢を維持し、前記非係止位置にある時に前記2つの挟圧片を原形に復帰させる作動片と、を備え、前記紙葉収容空間内に端縁から進入してきた紙葉束によって前記作動片が前記非係止位置に変位して前記2つの挟圧片によって前記紙葉束を挟圧保持させることを特徴とする。
本発明によれば、再利用が可能であり、自動的に紙葉束を結束する装置に組み込んだとしても部品点数の増大、大型化、制御の複雑化を招かず、取扱性、省スペース化、低コスト化に優れた紙葉束結束用クリップ、結束装置、及び紙葉束結束方法を提供することができる。
本発明の第1の実施形態に係る紙葉束結束用クリップの構成説明図であり、(a)は非係止状態を示す斜視図、(b)は係止状態を示す斜視図であり、(c)は変形例の構成説明図である。 (a)(b)及び(c)は夫々同紙葉束結束用クリップの非係止状態、係止状態、及び紙葉束を結束した状態を示す側面図である。 同紙葉束結束用クリップにより結束された紙葉束を積層した状態を示す斜視図である。 同紙葉束結束用クリップにより紙葉束を結束する工程を自動化する場合の結束手順を示す説明図である。 同紙葉束結束用クリップにより紙葉束を結束する工程を自動化する場合の結束手順を示す説明図である。 同紙葉束結束用クリップにより紙葉束を結束する工程を自動化する場合の結束手順を示す説明図である。 (a)及び(b)は本発明の第2の実施形態に係る紙葉束結束用クリップの構成、及び動作を示す側面図である。 本発明の紙葉束結束用クリップによる結束作業を自動化した紙葉束結束装置の構成例、及びその結束手順を示す説明図である。 本発明の紙葉束結束装置による結束手順を示す説明図である。 本発明の紙葉束結束装置による結束手順を示す説明図である。 本発明の紙葉束結束装置による結束手順を示す説明図である。 紙葉束結束用クリップを用いた結束装置による紙葉束結束手順を示すフローチャートである。
以下、本発明を図面に示した実施の形態により詳細に説明する。
[第1の実施形態]
<第1の実施形態に係るクリップの基本構成>
図1は本発明の第1の実施形態に係る紙葉束結束用クリップの構成説明図であり、(a)は非係止状態を示す斜視図、(b)は係止状態を示す斜視図であり、(c)は変形例の構成説明図である。図2(a)(b)及び(c)は夫々同紙葉束結束用クリップの非係止状態、係止状態、及び紙葉束を結束した状態を示す側面図である。
なお、以下では紙葉の一例として紙幣について説明するが、本発明は紙幣以外の紙葉、例えば有価証券、チケット、投票用紙等々にも適用することができる。
紙幣束結束用クリップ1(紙葉束結束用クリップ)は、紙幣束収容空間(紙葉束収容空間)Sを間に挟んで対向配置された2つの挟圧片(接触片)11、15、及び該2つの挟圧片の後端部間を連結しつつ、各挟圧片を互いに接近させる方向へ弾性付勢する付勢手段(連結片)20を備えたクリップ本体10と、クリップ本体10の一方の挟圧片15により支持されて紙幣束収容空間S内に突出した係止位置と該係止位置から紙幣束収容空間の内奥部側へ(紙幣収容空間外へ)退避した非係止位置との間を進退し、係止位置にある時に2つの挟圧片11、15を弾性付勢力に抗して拡開方向へ付勢して該拡開姿勢を維持し、非係止位置にある時に2つの挟圧片を原形に復帰させる作動片(心張り棒)30と、を備えている。
図2(b)に示すように、紙幣束収容空間Sの開口部S1側から紙幣束収容空間S内に紙幣束Bがその端縁から進入してきた時に作動片30が紙幣束により押圧されて図2(c)に示した非係止位置に変位して2つの挟圧片11、15によって紙幣束Bを挟圧保持させるものである。
クリップ本体10は弾性力(塑性力)を有した金属板、樹脂板等から一体的に構成され、非係止時には付勢手段20によって図1(a)、図2(a)のように各挟圧片11、15の先端縁側を接近させる方向へ付勢させて紙幣束収容空間Sの開口部S1を狭くしている。係止状態において心張り棒として機能する作動片30は、挟圧片15の先端部に設けた回動軸35によって、図1(a)、図2(a)の非係止状態と、図1(b)、図2(b)の係止状態との間を回動自在に構成されており、係止状態にある時には作動片30の先端を挟圧片11の上面に係止されることにより、各挟圧片11、15の先端縁側を離間させる方向へ拡開させて紙幣束収容空間Sの開口部S1を広くしている。係止状態中におけるこの開口部S1の拡開量は、結束しようとする紙幣束の厚みを所要長越えるように設定することにより、紙幣束の挿入をスムーズにすることができる。作動片30は、外力が加わらない状態において図2(a)のように挟圧片15とほぼ並行となる位置までの非係止状態を維持できるように回動軸35に設けた図示しないバネ(トーションバネなど)により軽く付勢してもよいし、格別にバネ付勢せずに図2(a)中に破線で示したように自重によって先端を紙幣束収容空間S内に垂らすようにしてもよい。つまり、非係止状態にある時の作動片30は、係止状態に比して紙幣束収容空間の内奥部側へ退避していればよく、図2(a)に実線で示すように紙幣束収容空間S内から完全に退避してもよいし、破線で示すように紙幣束収容空間Sから完全に退避しない状態であってもよい。
クリップ本体10を非係止状態から係止状態に変形させるためには、手作業等によって作動片30を図1、図2の時計回り方向へ回動させて作動片先端を挟圧片11の上面に突き当てつつ付勢手段20の付勢力に抗して両挟圧片の先端部間に作動片を介在させるようにすればよい。作動片が両挟圧片の拡開間隔を突っ張り状態で維持している間は、作動片を紙幣束収容空間の内奥部側に所定角度以上押し込まない限り、非係止状態には復帰しない。係止状態に移行させるための操作は、工具を用いて人手により実施してもよいし、自動化することも容易である。
本例では一方の挟圧片11は略長方形状の板状であり、付勢手段20は挟圧片11の後端縁に一端部を一体化されて挟圧片11と交差する方向(上方)へ延びる板材であり、他方の挟圧片15は付勢手段20の他端部から挟圧片11と略並行に伸びる板状片である。ここで略並行とは、各挟圧片の先端部間の間隔よりも後端部間の間隔が広い状態を含んでおり、完全な意味の平行ではない。
2つの挟圧片11、15間に位置する紙幣束収容空間Sの間隔は、外力が加わらない非係止時には一定に維持されているが、両挟圧片を離間させる方向への外力が加わった場合には付勢手段20の付勢力に抗して拡開することができる。図2(a)に示すように非係止時における紙幣束収容空間の付勢手段20寄り部位の上下寸法L1よりも、各挟圧片11、15の先端部間の開口量L2の方が狭くなるように構成することにより、紙幣束収容空間S内に紙幣束Bが挿入された際に充分な挟圧力を各挟圧片の先端部間で発揮することができる。また、図2(b)に示すように作動片30によって両挟圧片を拡開状態(係止状態)とした場合に、紙幣束収容空間の後部の上下寸法L1と、各挟圧片11、15の先端部間の開口量L2`とが略同等に近づくことにより、紙幣束を崩したり紙幣を折ることなく、スムーズに受け容れることが可能となる。
挟圧片11の形状は、長方形状に限らず、正方形、台形、多角形、その他任意の形状であってもよい。
挟圧片11、及び挟圧片15の各先端縁の内面はテーパー状になっているため、紙幣束が紙幣収容部内に入り込む際の抵抗を少なくしてスムーズ化することができる。
挟圧片15はその平面視が四角形を一部切り欠いた形状を有しており、付勢手段20側の後端側が幅広部15aとなっており、先端側は狭幅部15bとなっている(略L字型)。狭幅部15bには中空筒状の軸支部15cが設けられており、この軸支部15c内には、作動片30の回動軸35が挿通(固定、或いは回動自在)されている。回動軸35を軸支部15c内に固定した場合には回動軸に対して作動片本体31が回動する構成となり、回動軸35を軸支部15c内に回動自在に軸支した場合には回動軸35と作動片本体31とは一体化する。
非係止時に作動片30を図1(a)、図2(a)のように挟圧片15と略並行な姿勢に維持するためには、図示しないバネによって作動片を付勢することが有効である。或いは、図1(c)に示したように挟圧片15又は作動片の一方、本例では挟圧片15の切欠き部の端縁(挟圧片との対向部)にゴムなどの弾性摩擦部材17を設けておき、作動片30が非係止位置にある時に弾性摩擦部材17によって挟圧片15によってその位置を保持されるように構成してもよい。
作動片30はL字状の挟圧片15の切欠き部(空間)を利用して係止位置と非係止位置との間を移動できるように構成されている。
本例では、作動片30は作動片本体31と、作動片本体を回転(回動)自在に軸支する回動軸35とからなる。作動片本体31は図2(b)に示したように紙幣束収容空間S内に突出して先端部を挟圧片11の対向面に接触、係止させた係止位置にある時には、両挟圧片11、15間の間隔を所定の拡開状態に維持する。一方、紙幣束Bをその端縁から紙幣束収容空間S内に収容するために作動片本体31が紙幣束の側端面により図2(b)の矢印で示す退避方向へ押圧されて図2(c)に示した非係止位置に退避した状態では、各挟圧片11、15は付勢手段20の原形復帰力により互いに接近する挟圧方向へ変形して紙幣束の端縁の上下両面を押さえて結束する。
作動片本体31を非係止位置から係止位置に移動させる際には、クリップ本体10の閉じる方向への力に抗して作動片本体を回動させて両挟圧片を押し広げる程度の力があれば充分であるため強い力は不要であり、手作業でも容易である。また、係止位置にある作動片により拡開状態とされたクリップ本体10の開口部S1から紙幣束の側端面をクリップ本体内に押し込むことにより作動片は容易に非係止位置に退避するので、クリップ本体によって紙幣束の端縁を結束して挟圧保持することができる。
クリップ1によって結束された紙幣束Bからクリップを離脱させる作業も手作業によって容易に行うことができる。つまり、紙幣束をクリップから抜くだけで離脱が完了するので、手作業によって紙幣束に対してクリップを着脱する作業は極めて容易である。
なお、作動片本体31の先端に図示しないローラを回転自在に取り付けることにより、非係止位置と係止位置との間の相互移動をスムーズにしてもよい。
挟圧片11、15の幅を図示の例よりも広くして一つのクリップによって紙幣束の端縁の広い範囲を挟圧保持するようにしてもよいことは勿論である。
なお、図示の実施形態では、クリップ本体10を樹脂、金属等の塑性変形する材料からなる一体構造としたが、洗濯挟みのように挟圧片11、15の後端部間を図示しないヒンジによって回動自在に連結すると共に、コイルバネ、トーションバネ等によって両挟圧片を接近する方向へ弾性付勢するようにしてもよい。
後述するようにクリップ1は紙幣を自動的に結束する装置に組み込んだとしても充分に自動化に貢献することができる。
以上のように本発明のクリップ1は、再利用が可能であるために廃棄物の増大を招かず、自動的に紙幣束を結束する装置に組み込んだとしても押圧装置が不要となるために部品点数の増大、大型化、制御の複雑化を招かず、自動化が容易である。また、クリップ自体の構成の簡易な工夫によって開口状態を確実に維持し、結束時には紙幣束挿入と同時に容易に閉じることができる。更に、省スペース化、低コスト化にも優れている。
<クリップによる紙幣束の結束方法、及び結束手順>
次に、図3は紙幣束結束用クリップにより結束された紙幣束を積層した状態を示す斜視図である。
紙幣束結束用クリップ1(以下、クリップ1という)により紙幣束Bを結束すると、紙幣束の表裏両面からクリップ1の挟圧片11、15や作動片30が若干突出する。このため、結束された紙幣束を重ねる場合には、図示のように各紙幣束に対する各クリップ1の取付位置を紙幣の長手方向にずらしてクリップ同志が重ならないようにする。このようにクリップの取付位置を紙幣束の面方向に沿ってずらすようにすれば、多数の紙幣束を重ねて積載した場合にもクリップ同志が重なって嵩を大きくすることがないので、限られた積載スペース内における紙幣束の積載束数が極端に減少することがない。むしろ、紙幣束の両面に一部が僅かに突出したクリップによって紙幣束間の位置ずれを防止する効果を期待できる。即ち、一つの紙幣束が隣接する他の紙幣束に対して長手方向へ位置ずれしようとしてもクリップ同志が障害となって位置ずれが規制される。
なお、金融機関等の多量の現金を扱う現場では、常に結束した紙幣束を整列性よく積み重ねて保管したり運搬するとは限らず、多数の紙幣束を袋や箱にランダムに投入する取扱いを行うこともある。このような場合には各紙幣束に対するクリップ1の取付け位置をずらす必要はない。つまり、端縁の同一箇所にクリップ1を取り付けた紙幣束を袋などに投入して取り扱うことも可能である。
次に、図4乃至図6は図3のように紙幣束毎に取付位置をずらした状態でクリップにより結束する工程を自動化する場合の結束手順を示す説明図である。
結束装置50は、クリップ1を上下方向に一列に積層して収納するクリップ積層領域55(55a〜55e)を複数個、本例では五個並行に隣接して配置したクリップ積層ユニット(マガジン)51と、クリップ積層ユニット51の前方に配置された図示しない紙幣束供給部(図8の紙幣束供給部220参照)と、を有している。個々のクリップ積層領域55間は隔壁56によって仕切られている。
クリップ積層ユニット51は、結束装置50に対して固定してもよいし、カートリッジのように着脱自在としてもよい。
各クリップ積層領域55の底面の直下位置には、各クリップ積層領域から一個ずつ落下してきたクリップ1をそのままの姿勢で受ける図示しないクリップ保持部材が配置されている。
各クリップ積層領域55の底部には図示しないシャッターがモータ、ソレノイド等の駆動源によって開閉自在に配置されており、各シャッターが各クリップ積層領域底面を閉止している状態では各クリップ1はクリップ積層領域内に保持されている。図示しない制御手段が何れか一つのクリップ積層領域、例えば右端部にあるクリップ積層領域55aのシャッターを開放位置に移動させると、それまでシャッターにより保持されていたクリップ積層領域55aの最下部に位置するクリップ1が一個だけ落下して直下にあるクリップ保持部材により保持される。クリップを一個落下させた時点でシャッターは閉まるため、次のクリップは閉じたシャッターによってクリップ積層領域内に保持され続ける。
クリップ保持部材によって保持されたクリップ1は図4乃至図6の前方側に紙幣収容部Sの開口部S1が向いた姿勢となっており、クリップ積層ユニット51の前方に配置された紙幣束供給部が図示のような水平な姿勢で紙幣収容部Sの開口部内に紙幣束Bを端縁側から供給すると、図2(b)(c)のような手順で係止位置にあった作動片30が紙幣束端縁によって押し込まれ、最後には両挟圧片11、15によって紙幣束の表裏両面が挟圧保持される。
クリップ保持部材は、紙幣束供給部によって開口部S1内に押し込まれた紙幣束が作動片30を押し込みつつクリップ内奥部まで進入する過程ではクリップが動くことがないように保持し続ける一方で、クリップが紙幣束端縁を結束完了した後には、更に強い押し込み力によって同方向に押し続けることによりクリップを結束位置から離脱させるようにクリップ保持力を設定する。
本例のクリップ積層ユニット(マガジン)51には、5個のクリップ積層領域55a〜55eが設けられており、右端のクリップ積層領域55aから左端のクリップ積層領域55eまでの長さは紙幣束の長手方向長に相当するように設定される。従って、左端のクリップ積層領域55aから供給されるクリップは最初の紙幣束の右端部を挟圧して結束し、次に隣接するクリップ積層領域55bから供給されるクリップは次の紙幣束の右端部よりも左側の隣接箇所を挟圧して結束する。こうして順次各クリップ積層領域55c、55d、55eから夫々供給されるクリップは押し込まれる新たな紙幣束の対応する特定箇所を結束する(図4乃至図6)。このように縦に延びるクリップ積層領域を複数個並列に配置することにより、狭いスペース内において供給用のクリップの収納容量を増やすことができ、結束装置の小型化を図ることができる。
[第2の実施形態]
<第2の実施形態に係るクリップの基本構成>
図7(a)及び(b)は本発明の第2の実施形態に係るクリップの構成、及び動作を示す側面図である。
紙幣束結束用クリップ101は、紙幣束収容空間Sを間に挟んで対向配置された2つのクリップ片111、115と、該2つのクリップ片を連結する連結片120と、を備えたクリップ本体110と、クリップ本体の一方のクリップ片115により支持されて紙幣束収容空間S内に突出した突出姿勢と紙幣束収容空間S内から退避した退避姿勢との間を変位可能であり、且つ常時においては突出姿勢にあるように弾性付勢されている作動片130と、を備える。更に、紙幣収容空間S内に紙幣束Bが端縁から進入してきた時に作動片130が付勢力に抗して退避姿勢に変位しつつ紙幣束Bの一面と圧接することにより他方の挟圧片111との間で紙幣束を挟圧保持する。
本例に係るクリップ本体110は、並行に対向配置された2つのクリップ片111、115の後端部間を連結片120により連結されることにより略コ字状に構成されている。クリップ片111、115の間隔L3は結束しようとする紙幣束Bの厚みよりも充分に大きく設定されている。このため、紙幣束を紙幣収容空間の開放部から容易に差し込むことができる。
各クリップ片111、115の形状は、例えば図1に示した第1の実施形態のクリップの挟圧片11、15と同様に構成する。
作動片130は、作動片本体131と、作動片本体131を図7(a)に示した突出姿勢と同図(b)に示した退避姿勢との間を回動自在に支持する回動軸135と、を備えている。
また、回動軸135の軸回り、その他の部位に設けた図示しないトーションバネ、コイルバネ等の弾性付勢手段によって常時突出する方向へ付勢されているため、外力が加わらない状態では作動片本体131は図7(a)に示した突出姿勢を維持する。突出姿勢では作動片本体131の先端部は下側のクリップ片111と接触してもよいし、しなくてもよい。
作動片本体131が図7(a)に示した突出姿勢にある時に外部から紙幣束収容空間Sの開口部S1内に紙幣束Bが押し込まれると、紙幣束が弾性付勢手段に抗して作動片本体131を押し込んで上方に退避させつつ紙幣束収容空間S内に進入する。
紙幣束Bの側端面が作動片本体131を上方に押し上げる過程で作動片本体の後面に設けられた挟圧面131aの接触部位は紙幣束の側端面から紙幣束の上面に順次移行して行き、最後には同図(b)に示すように紙幣束上面の適所に圧接した状態となるため下側のクリップ片111との間で紙幣束を充分な力で挟圧保持することができる。
このクリップ101も図5に示した結束装置50に適用して結束作業を自動化することが可能である。
[紙葉束結束用クリップの適用例]
図8乃至図11は本発明の紙幣束結束用クリップによる結束作業を自動化した紙幣束結束装置(紙幣束結束装置)の構成例、及びその結束手順を示す説明図である。
この紙幣束結束装置200は、底板上にセットされた多数の紙幣を最下部から一枚づつ分離して搬送路に繰出す給紙部201と、給紙部201から繰り出されてきた紙幣の金種、真贋等を判定する紙幣識別部205と、紙幣識別部により受け容れ不能と判定されたリジェクト紙幣を収納する紙幣リジェクト部210と、紙幣識別部205により受け容れ可能と判定された紙幣を所定枚数積層して紙幣束Bとした上で紙幣束保持手段225により保持する紙幣束収容部(紙幣束供給部)220と、結束装置50と、搬送機構250と、制御手段260と、を概略備えている。
給紙部201は、紙幣を積載する底板201a、最下部の紙幣を繰出す給紙ローラ201b、重送状態で繰り出された紙幣を分離する分離ローラ201c等を備えている。
搬送機構250は、ベルト、ローラなどの搬送部材と、これらを駆動するモータなどを備えている。
紙幣識別部205が、給紙部201から繰り出されてきた紙幣が受け容れできない紙幣であると判定した場合には、制御手段260は搬送機構250を駆動してこの紙幣を紙幣リジェクト部210へ搬送し、受け容れ可能な真正紙幣である場合に紙幣束収容部220に搬送する。
紙幣束収容部220では、図示しないカウンターによって搬送機構250から搬送されてくる紙幣枚数をカウントしつつ一枚ずつ紙幣束保持手段(紙幣束供給部)225上に積層して行き、所定枚数積層した段階で紙幣束保持手段225を用いて紙幣束を結束装置50に供給して結束作業を実施する。
紙幣束保持手段225は、図8に示した待機位置において、上方に位置する羽根車221により一枚ずつ供給されてくる紙幣を順次受け容れて積層して所定枚数に達した後で、保持した紙幣束をクリップ内へ押し込むために図9に示した結束装置50の結束位置へ移動し、その後、図10のように結束位置を通過した離脱位置へ移動する。離脱位置は図11に示した他工程への移送位置でもあり、この位置で保持していた紙幣束をシューター230へ放出してから図11中に破線で示したように待機位置に復帰する。
結束装置50は図4〜図6に示した構成を備えており、図9に示した結束工程では予め5個のクリップ積層領域55a〜55eの何れか一つのクリップ積層領域から紙幣束保持手段225の移動経路にある結束位置にクリップ1を落下させておく。この状態で図8の待機位置にあった紙幣束保持手段225を図9の結束位置に移動させると保持された紙幣束Bが結束位置にあるクリップの開口部S1からクリップ内部に入り込んで結束される。
次いで、紙幣束保持手段225は図10のように前端縁にクリップ1によって結束された状態にある紙幣束Bを保持したまま結束装置50をそのまま通過し、最後に図11のようにクリップ1が付いた紙幣束Bをシューター(紙幣束放出部)230へ排出する。その後、図11中に示すように紙幣束保持手段225を待機位置に復帰させて次の紙幣束の集積を待つ。
待機位置にある紙幣束保持手段225内に次の紙幣が順次供給されて紙幣束が所定枚数に達した時には、前回の結束作業において使用したクリップ積層領域とは異なる他のクリップ積層領域から紙幣束の移動経路(結束位置)に落下して待機しているクリップを用いて紙幣束の結束を行う。それ移行の作業手順は上記と同じである。
この紙葉束結束装置200は、紙幣に限らず、有価証券、チケット、投票用紙、その他種々の紙葉の結束に使用することができる。
<紙幣束結束装置200による結束手順>
図12は紙幣束結束用クリップを用いた結束装置による紙幣束結束手順を示すフローチャートである。
ステップS1では、給紙部201からの給紙を開始し、ステップS2では紙幣識別部205において給紙された紙幣がリジェクト紙幣であるか否かを判定してリジェクト紙幣である場合には紙幣リジェクト部210へ搬送し、リジェクト紙幣でない場合には紙幣束収容部220へ搬送して紙幣束保持手段225内に順次積層してゆく(ステップS3、S4)。
次いで、ステップS5において紙幣束保持手段225内の紙幣枚数が所定枚数(例えば、100枚)に達したか否かが判定され、達した場合にはステップS6に進んで一つのクリップ積層領域55内の最下部のクリップ1、101を一個だけ落下させて結束位置に保持する。
この状態で紙幣束保持手段225を結束位置(図9)に移動させることによりクリップ1、101の開口部S1内に紙幣束Bを端縁から押し込む。これにより各作動片30、130が退避し、クリップによる紙幣束の結束が完了する(ステップS7)。
結束完了した紙幣束Bを保持した紙幣束保持手段225はそのまま前進して図11に示した他工程への移送位置へ移動して紙幣束を放出してから待機位置に復帰する(ステップS8、S9)。
ステップS10では給紙部201からの後続の紙幣の給紙が完了したか否かを判定し、後続の紙幣が給紙されてくる場合には所定枚数の紙幣束の集積をまって結束作業を繰り返す。給紙が完了した場合には処理を終了する。
<本発明の構成、作用、効果のまとめ>
第1の本発明に係る紙葉束結束用クリップは、紙葉束収容空間Sを間に挟んで対向配置された2つの挟圧片11、15と、該2つの挟圧片を連結しつつ、各挟圧片を互いに接近させる方向へ弾性付勢する付勢手段と、を備えたクリップ本体10と、クリップ本体の一方の挟圧片により支持されて紙葉束収容空間内に突出した係止位置と紙葉束収容空間内から退避した非係止位置との間を進退し、係止位置にある時に2つの挟圧片を弾性付勢力に抗して拡開方向へ付勢して該拡開姿勢を維持し、非係止位置にある時に2つの挟圧片を原形に復帰させる作動片(心張り棒)30と、を備え、紙葉収容空間内に端縁から進入してきた紙葉束Bによって作動片が非係止位置に変位して2つの挟圧片によって紙葉束を挟圧保持させることを特徴とする。
2つの挟圧片に対して作動片からの開放方向への力が加わっている係止状態では挟圧片の先端部間の間隔は所定枚数の紙葉束を無理なく受け容れ可能な程度に拡開されているが、作動片からの開放方向への力が加わらない非係止状態では前記間隔が狭まって開口部S1から挿入された紙葉束の端縁を必要充分な力で挟圧保持するに足る挟圧力を発揮することができる。作動片30による係止時には所定枚数の紙葉束を受け入れ可能な寸法まで挟圧片の間隔が開くため、紙葉束を崩すことがなく確実にクリップ内へ受け入れることが可能である。
紙葉束の幅方向全長ではなく、その端縁の狭い範囲を挟圧保持するだけで紙葉束を結束することができるため、クリップは小型化が可能であり、各紙葉束の端縁の異なった位置を挟圧することにより、紙葉束を重ねて収納してもクリップ同志が干渉することがなく、安定して紙葉束を積層することができる。また、クリップ積層領域55にクリップを積み上げても、その重量で誤ってクリップが閉じることもなく、或いはクリップ積層領域の昇降による振動・衝撃によってもクリップが誤って閉じることもなく、結束処理の安定性・信頼性が向上する。
また、手作業によってクリップを係止状態にすることができ、紙葉束に対する手作業によるクリップの着脱も容易である。
このように本発明のクリップ1は、部品点数の少ない非常に簡易な構造で紙葉を結束できる小型のクリップであり、省スペース化、低コスト化に寄与する。また、クリップ1は再利用可能であり、廃棄物の減量・省資源化が可能となる。
また、作動片30に紙葉束からの力がかかって作動片が退避すると挟圧片間の距離が接近する構造とした為、紙葉束の搬送力を利用して挟圧状態に移行することが可能であり、クリップを閉じる為の格別な押圧手段が不要となる。
作動片が非係止位置にあるために紙葉束収容空間内から退避したときに、作動片の一部が紙葉束収容空間内に位置していても差し支えない。
第2の本発明に係る紙葉束結束用クリップ101は、紙葉束収容空間Sを間に挟んで対向配置された2つのクリップ片111、115と、該2つのクリップ片を連結する連結片120と、を備えたクリップ本体110と、クリップ本体(一方の挟圧片)により支持されて紙葉束収容空間内に突出した突出姿勢と紙葉束収容空間内から退避した退避姿勢との間を変位可能であり、且つ常時においては突出姿勢にあるように弾性付勢されている作動片130と、を備え、紙葉収容空間内に紙葉束Bが端縁から進入してきた時に作動片が付勢力に抗して退避姿勢に変位しつつ該紙葉束の一面と圧接することによりクリップ片の一方との間で紙葉束を挟圧保持することを特徴とする。
第1の本発明との相違点は、クリップ片111、115が紙葉束を挟圧保持するわけではなく、一方のクリップ片、本例ではクリップ片115により軸支された作動片本体131と他方のクリップ片111との間で紙葉束を挟圧保持するようにした点である。
紙葉束が突出姿勢にある作動片を押し込むことにより作動片が退避することを契機として、紙葉束の挟圧保持が実行されるという点において第1の本発明と共通している。
クリップ本体は当初からクリップ片間の間隔を、紙葉束を挿入、保持するのに充分な程度に大きく設定しているため、挿入時にクリップ片に突き当たって紙葉束が崩れることがない。
また、紙葉束の幅方向全長ではなく、その端縁の狭い範囲を挟圧保持するだけで紙葉束を結束することができるため、クリップは小型化が可能であり、各紙葉束の端縁の異なった位置を挟圧することにより、紙葉束を重ねて収納してもクリップ同志が干渉することがなく、安定して紙葉束を積層することができる。また、クリップ積層領域55にクリップを積み上げても、その重量で誤ってクリップが閉じることもなく、或いはクリップ積層領域の昇降による振動・衝撃によってもクリップが誤って閉じることもなく、結束処理の安定性・信頼性が向上する。
また、手作業によってクリップを係止状態にすることができ、紙葉束に対する手作業による着脱も容易である。
このように本発明のクリップ101は、部品点数の少ない非常に簡易な構造で紙葉を結束できる小型のクリップであり、省スペース化、低コスト化に寄与する。また、クリップ101は再利用可能であり、廃棄物の減量・省資源化が可能となる。
また、作動片に紙葉束からの力がかかって作動片が退避する際に、作動片と一方の挟圧片との間で紙葉束を挟圧保持する構造とした為、紙葉束の搬送力を利用して挟圧状態に移行することが可能であり、クリップを閉じる為の格別な押圧手段が不要となる。
第3の本発明に係る紙葉束結束用クリップを用いた結束装置は、請求項1、又は2において、クリップ開放部を前方へ向けた状態で紙葉束結束用クリップを上下方向に積層して収納するクリップ積層領域55を複数個並行に配置したクリップ積層ユニット51と、各クリップ積層領域の下方に夫々設けられて、各クリップ積層領域から落下してきた最下部の紙葉束結束用クリップを受けるクリップ保持部材と、クリップ保持部材により保持された紙葉束結束用クリップの開放部内に紙葉束をその端縁から供給して紙葉束を結束する紙葉束供給部220と、を有し、各クリップ積層領域から落下してきた紙葉束結束用クリップは、各紙葉束の一つの端縁の異なった箇所を結束するように構成されていることを特徴とする。
これによれば、クリップ1、101を用いた紙葉束の結束作業を自動化することができる。クリップ積層領域を並列に配置することにより結束装置を小型化することができる。この結束装置は既存の紙葉取扱装置に対して後付けで組み込むこともができる。順次供給されてくる紙葉束の長手方向端縁の異なった部位にクリップを結束することにより、結束後の紙葉束を重ねた場合にもクリップが邪魔となることがない。
第4の本発明に係る結束装置による紙葉結束方法は、請求項3に記載の紙葉束結束用クリップを用いた結束装置による紙葉束結束方法であって、一つのクリップ積層領域55から落下した紙葉束結束用クリップを用いて紙葉束の端縁の一箇所を結束するステップと、 一つのクリップ積層領域とは異なる他のクリップ積層領域から落下した紙葉束結束用クリップを用いて次の紙葉束の端縁の他の箇所を結束するステップと、を備えたことを特徴とする。
この紙葉結束方法によれば、第3の発明に係る結束装置と同等の効果を得ることができる。
1…紙幣束結束用クリップ(紙葉束結束用クリップ)、10…クリップ本体、11、15…挟圧片、110…クリップ本体、111、115…クリップ片、120…連結片、130…作動片、131…作動片本体、131a…挟圧面、135…回動軸(回転軸)、15…挟圧片、15a…幅広部、15b…狭幅部、15c…軸支部、17…弾性摩擦部材、20…付勢手段、50…結束装置、51…クリップ積層ユニット、55…クリップ積層領域、56…隔壁、200…紙幣束結束装置(紙葉束結束装置)、201…給紙部、201a…底板、201b…給紙ローラ、201c…分離ローラ、205…紙幣識別部(紙葉識別部)、210…紙幣リジェクト部(紙葉リジェクト部)、220…紙幣束収容部(紙葉束供給部)、221…羽根車、225…紙幣束保持手段(紙葉束保持手段)、230…シューター、250…搬送機構、260…制御手段

Claims (4)

  1. 紙葉束収容空間を間に挟んで対向配置された2つの挟圧片と、該2つの挟圧片を連結しつつ、各挟圧片を互いに接近させる方向へ弾性付勢する付勢手段と、を備えたクリップ本体と、
    前記クリップ本体により支持されて前記紙葉束収容空間内に突出した係止位置と前記紙葉束収容空間内から退避した非係止位置との間を進退し、前記係止位置にある時に前記2つの挟圧片を前記弾性付勢力に抗して拡開方向へ付勢して該拡開姿勢を維持し、前記非係止位置にある時に前記2つの挟圧片を原形に復帰させる作動片と、を備え、
    前記紙葉収容空間内に端縁から進入してきた紙葉束によって前記作動片が前記非係止位置に変位して前記2つの挟圧片によって前記紙葉束を挟圧保持させることを特徴とする紙葉束結束用クリップ。
  2. 紙葉束収容空間を間に挟んで対向配置された2つのクリップ片と、該2つのクリップ片を連結する連結片と、を備えたクリップ本体と、
    前記クリップ本体により支持されて前記紙葉束収容空間内に突出した突出姿勢と前記紙葉束収容空間内から退避した退避姿勢との間を変位可能であり、且つ常時においては前記突出姿勢にあるように弾性付勢されている作動片と、を備え、
    前記紙葉収容空間内に紙葉束が端縁から進入してきた時に前記作動片が前記付勢力に抗して前記退避姿勢に変位しつつ該紙葉束の一面と圧接することにより前記クリップ片の一方との間で前記紙葉束を挟圧保持することを特徴とする紙葉束結束用クリップ。
  3. 請求項1又は2に記載の紙葉束結束用クリップを用いた結束装置であって、
    クリップ開放部を前方へ向けた状態で前記紙葉束結束用クリップを上下方向に積層して収納するクリップ積層領域を複数個並行に配置したクリップ積層ユニットと、
    前記各クリップ積層領域の下方に夫々設けられて、前記各クリップ積層領域から落下してきた最下部の前記紙葉束結束用クリップを受けるクリップ保持部材と、
    前記クリップ保持部材により保持された前記紙葉束結束用クリップの開放部内に前記紙葉束をその端縁から供給して紙葉束を結束する紙葉束供給部と、を有し、
    前記各クリップ積層領域から落下してきた前記紙葉束結束用クリップは、前記各紙葉束の一つの端縁の異なった箇所を結束するように構成されていることを特徴とする紙葉束結束用クリップを用いた結束装置。
  4. 請求項3に記載の紙葉束結束用クリップを用いた結束装置による紙葉束結束方法であって、
    一つの前記クリップ積層領域から落下した前記紙葉束結束用クリップを用いて前記紙葉束の端縁の一箇所を結束するステップと、
    前記一つの前記クリップ積層領域とは異なる他の前記クリップ積層領域から落下した前記紙葉束結束用クリップを用いて次の前記紙葉束の端縁の他の箇所を結束するステップと、
    を備えたことを特徴とする結束装置による紙葉束結束方法。
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