JP2019006057A - 液体吐出装置 - Google Patents

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中村 真一
Shinichi Nakamura
真一 中村
圭吾 須貝
Keigo Sukai
圭吾 須貝
片倉 孝浩
Takahiro Katakura
孝浩 片倉
酒井 寛文
Hirobumi Sakai
寛文 酒井
純一 佐野
Junichi Sano
純一 佐野
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Abstract

【課題】液室内に気泡が入ることを抑制する技術を提供する。【解決手段】液体吐出装置は、液体を吐出するためのノズルに連通する液室と、前記液室の容積を変更するための容積変更部と、前記ノズルと前記液室との間に形成され、前記ノズルから見たときの断面積が、前記液室よりも小さい予備室と、を備え、前記ノズルと前記予備室との総容積は、前記ノズルから前記液体を吐出させる際の前記液室の容積変化量よりも大きい。【選択図】図2

Description

本発明は、液体吐出装置に関する。
従来、例えば、特許文献1に記載された液滴吐出装置は、液滴を吐出するノズルに連通路を介して繋がる圧力室と、連通路の液体を回収する回収路とを備え、ノズルから侵入した気泡を回収するための貯留部を、回収路の止水域に備える。
特開2011−79251号公報
特許文献1に記載の技術では、圧力室に気泡が侵入しないようにするため、回収路に気泡を回収している。しかし、気泡の圧力室への侵入を、より確実に抑制する技術が望まれていた。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、液体吐出装置が提供される。この液体吐出装置は、液体を吐出するためのノズルに連通する液室と、前記液室の容積を変更するための容積変更部と、前記ノズルと前記液室との間に形成され、前記ノズルから見たときの断面積が、前記液室よりも小さい予備室と、前記液室に接続され、前記液室に前記液体を流入させる流入路と、前記液室に接続され、前記液室から前記液体を流出させる流出路と、前記流入路の流路抵抗を変更するための第1流路抵抗変更部と、前記流出路の流路抵抗を変更するための第2流路抵抗変更部と、前記容積変更部と前記第1流路抵抗変更部と前記第2流路抵抗変更部とを制御する制御部と、を備え、前記ノズルと前記予備室との総容積は、前記ノズルから前記液体を吐出させる際の前記液室の容積変化量よりも大きく、前記制御部は、前記第1流路抵抗変更部と前記第2流路抵抗変更部との少なくとも一方を制御することにより、前記流入路と前記流出路との少なくとも一方の流路抵抗を大きくした状態において、前記容積変更部を制御して前記液室の容積を小さくすることによって、前記ノズルから前記液体を吐出させる。このような形態の液体吐出装置であれば、ノズルから液体を吐出した後にノズルから侵入する気泡は、ノズルと予備室との容積よりも小さくなるため、液室内に気泡が入ることを抑制できる。
(2)上記形態の液体吐出装置において、前記ノズルと前記予備室との総容積は、前記容積変更部が前記液室の容積を変更させる最大量よりも大きくてもよい。このような液体吐出装置であれば、液室内に気泡が入ることをより効果的に抑制できる。
(3)上記形態の液体吐出装置において、前記液室と前記流入路とを接続する流入孔は、前記液室の前記予備室側の端部よりも前記予備室側とは反対側に設けられていてもよい。このような形態の液体吐出装置であれば、ノズルから侵入した気泡が流入孔まで到達することを抑制できるため、流入孔から流入する液体の圧力によって、気泡が液室内に取り込まれることを抑制できる。
(4)上記形態の液体吐出装置において、前記液室と前記流出路とを接続する流出孔は、前記液室の前記予備室側の端部よりも前記予備室側とは反対側に設けられていてもよい。このような形態の液体吐出装置であれば、ノズルから侵入した気泡が流出孔まで到達することにより、流出路内に滞留することを抑制できる。
本発明は、上述した液体吐出装置としての形態以外にも、種々の形態で実現することが可能である。例えば、液体吐出装置によって実行される液体吐出方法や、液体吐出装置を制御するためのコンピュータープログラム、そのコンピュータープログラムが記録された一時的でない有形な記録媒体等の形態で実現することができる。
液体吐出装置の概略構成を示す説明図である。 ヘッド部の概略構成を示す説明図である。 液体吐出方法の処理内容を表すタイミングチャートである。 本実施形態の吐出制御時におけるヘッド部の状態を示す図である。 ノズルから気泡が侵入した場合を示す図である。 予備室を備えない比較例を示す図である。 第3実施形態のヘッド部の概略構成を示す説明図である。
A.第1実施形態:
図1は、本発明の第1実施形態における液体吐出装置100の概略構成を示す説明図である。液体吐出装置100は、タンク10と、加圧ポンプ20と、流入路30と、ヘッド部40と、流出路50と、液体貯留部60と、負圧発生源70と、制御部80と、を備える。
タンク10には液体が収容されている。液体としては、例えば、所定の粘度を有するインクが収容される。タンク10内の液体は加圧ポンプ20により、流入路30を通じてヘッド部40に供給される。ヘッド部40に供給された液体は、ヘッド部40により吐出される。ヘッド部40の動作は、制御部80により制御される。
ヘッド部40によって吐出されなかった液体は、流出路50を通じて液体貯留部60に排出される。液体貯留部60には、各種ポンプによって構成可能な負圧発生源70が接続されている。負圧発生源70は、液体貯留部60内を負圧にすることにより、流出路50を通じてヘッド部40から液体を吸引する。加圧ポンプ20および負圧発生源70は、流入路30と流出路50とに差圧を発生させて流入路30に液体を供給する液体供給部として機能する。なお、加圧ポンプ20および負圧発生源70のいずれか一方を省略して、加圧ポンプ20または負圧発生源70のいずれか単体で液体供給部を構成してもよい。上記のように、本実施形態では、ヘッド部40から吐出されなかった液体がヘッド部40から流出路50に排出されるので、ヘッド部40内に液体内の沈降成分が堆積することを抑制することができる。
本実施形態では、液体貯留部60とタンク10とは、循環路90によって接続されている。液体貯留部60に貯留された液体は、循環路90を通じてタンク10に戻され、再び、加圧ポンプ20によってヘッド部40に供給される。循環路90には、液体貯留部60から液体を吸引するためのポンプが備えられていてもよい。なお、循環路90を省略し、液体吐出装置100を、液体を循環させない構成とすることも可能である。
図2は、ヘッド部40の概略構成を示す説明図である。図2の下方は重力方向下向きであるものとする。ヘッド部40は、ノズル41と、液室42と、容積変更部43と、第1流路抵抗変更部44と、第2流路抵抗変更部45と、予備室48とを備える。
液室42は、液体が供給される部屋である。液室42は、液体を外部に吐出するためのノズル41に連通している。液室42には、流入路30と流出路50とが接続されている。
液室42の天面49は、振動板や弾性ゴムなどの弾性変形可能な部材によって構成されている。この天面49の上部には、液室42の容積を変更するための容積変更部43が設けられている。容積変更部43は、天面49を上下方向に移動させることによって液室42の容積を変更することができる。本実施形態では、容積変更部43として、上下方向に伸長可能なピエゾアクチュエーターを用いる。
予備室48は、ノズル41と液室42との間に形成され、ノズル41から見たときの断面積が、液室42よりも小さい部屋である。本実施形態では、ノズル41、液室42および予備室48は、それぞれ円柱状の空間であり、例えば、金属材料内に空間を形成することによって構成されている。また、本実施形態では、ノズル41の先端側から見たとき、予備室48の外周は液室42の外周よりも内側に位置し、ノズル41の外周は予備室48の外周よりも内側に位置する。
ノズル41と予備室48との総容積は、ノズル41から液体を吐出させる際の液室42の容積変化量よりも大きい。ここで、「ノズル41から液体を吐出させる際の液室42の容積変化量」とは、ノズル41から液体を吐出させる前における液室42の容積から、ノズル41から液体を吐出させた後における液室42の容積を引いた量である。なお、吐出された液体の体積を排除体積ともいい、ノズル41から液体を吐出させる際の液室42の容積変化量と等しい。
流入路30は、液室42に接続され、液室42に液体を流入させる流路である。流入路30には、流入路30の流路抵抗を変更するための第1流路抵抗変更部44が設けられている。第1流路抵抗変更部44は、例えば、流入路30内で上下方向に移動可能なピストンと、ピストンを上下方向に駆動する積層型のピエゾアクチュエーターとによって構成することができる。
本実施形態では、液室42と流入路30とを接続する流入孔32は、液室42の予備室48側の端部よりも予備室48側とは反対側に設けられている。換言すると、図2に示すように、流入孔32の下端は、液室42の下端よりも上方に設けられている。このようにすることにより、ノズル41から気泡が侵入した場合においても、侵入した気泡が流入孔32まで到達することを抑制できる。この結果として、流入孔32から流入する液体の圧力によって、気泡が液室42内に取り込まれることを抑制できる。
流出路50は、液室42に接続され、液室42から液体を流出させる流路である。流出路50には、流出路50の流路抵抗を変更するための第2流路抵抗変更部45が設けられている。第2流路抵抗変更部45は、例えば、流出路50内で上下方向に移動可能なピストンと、ピストンを上下方向に駆動する積層型のピエゾアクチュエーターとによって構成することができる。
本実施形態では、液室42と流出路50とを接続する流出孔52は、液室42の予備室48側の端部よりも予備室48側とは反対側に設けられている。換言すると、図2に示すように、流出孔52の下端は、液室42の下端よりも上方に設けられている。このようにすることにより、ノズル41から気泡が侵入した場合においても、侵入した気泡が流出孔52まで到達することにより、流出路50内に滞留することを抑制できる。
容積変更部43、第1流路抵抗変更部44および第2流路抵抗変更部45は、制御部80(図1)に接続されている。制御部80は、容積変更部43、第1流路抵抗変更部44および第2流路抵抗変更部45を制御する。制御部80は、第1流路抵抗変更部44と第2流路抵抗変更部45との少なくとも一方を制御することにより、流入路30と流出路50との少なくとも一方の流路抵抗を大きくした状態において、容積変更部43を制御して液室42の容積を小さくすることによって、ノズル41から液体を吐出させる。本実施形態では、制御部80は、第1流路抵抗変更部44と第2流路抵抗変更部45との両方を制御する。このようにすることにより、流入路30と流出路50との両方の流路抵抗を大きくした状態において、容積変更部43を制御して液室42の容積を小さくすることによって、ノズル41から液体を吐出させる。制御部80による詳しい処理内容については後述する。制御部80は、CPUやメモリーを備えたコンピューターとして構成されており、メモリーに記憶された制御プログラムを実行することにより、後述する種々の処理を実現する。なお、制御プログラムは、一時的でない有形な種々の記録媒体に記録されていてもよい。
以下の説明において、流入路30および流出路50における最大の流路抵抗とは、第1流路抵抗変更部44または第2流路抵抗変更部45が調整可能な最大の流路抵抗である。また、最小の流路抵抗とは、第1流路抵抗変更部44または第2流路抵抗変更部45が調整可能な最小の流路抵抗である。流入路30が最大の流路抵抗に設定された場合には、流入路30は閉塞されることが好ましく、流出路50が最大の流路抵抗に設定された場合には、流出路50が閉塞されることが好ましい。また、液室42の最小の容積とは、容積変更部43が調整可能な最小の液室42の容積であり、最大の容積とは、容積変更部43が調整可能な最大の液室42の容積である。
図3は、制御部80によって実行される液体吐出方法の処理内容を表すタイミングチャートである。図3の横軸は経過時間を示し、縦軸は、流入路30の流路抵抗と、流出路50の流路抵抗と、液室42の容積と、を示している。
まず、制御部80は、図3に示すタイミングt0からタイミングt1において、第1流路抵抗変更部44を制御して流入路30から液室42に液体を流通させつつ流入路30の流路抵抗を流出路50の流路抵抗よりも大きくする待機制御を行うことにより、液室42内の液体の圧力を、ノズル41内の液体のメニスカス耐圧以下にする。より具体的には、本実施形態では、制御部80は、流入路30の流路抵抗を、最大抵抗よりも小さな中間抵抗にするとともに、流出路50の流路抵抗を最小とし、更に、液室42の容積を最小とする。本実施形態において中間抵抗とは、タンク10から流入する液体の圧力を、ノズル41内の液体のメニスカス耐圧以下の圧力まで減圧可能な流路抵抗である。この待機制御により、タンク10から供給された液体は、適切な圧力に調整された後、液室42を通って、液体貯留部60に流出する。つまり、待機制御中において、液体は流路内を循環している。なお、メニスカス耐圧とは、液体のメニスカスが破壊されない(つまり、メニスカスが耐え得る)最大の圧力のことをいう。
待機制御を実行した後、制御部80は、タイミングt1からタイミングt2にかけて、第2流路抵抗変更部45を制御して流出路50の流路抵抗を流入路30の流路抵抗よりも大きくするとともに、容積変更部43を制御して液室42の容積を大きくする充填制御を行う。より具体的には、本実施形態では、制御部80は、流入路30の流路抵抗を中間抵抗から最小抵抗まで小さくし、流出路50の流路抵抗を最小抵抗から最大抵抗まで大きくし、液室42の容積を最小から最大まで大きくする。この充填制御により、吐出を行うための液体が液室42、予備室48およびノズル41に充填される。
充填制御によって液室42、予備室48およびノズル41に液体が充填された後、制御部80は、タイミングt2からタイミングt3までの間に、流出路50の流路抵抗を大きくしたまま、第1流路抵抗変更部44を制御して流入路30の流路抵抗を大きくし、容積変更部43を制御して液室42の容積を小さくする吐出制御を行う。より具体的には、本実施形態では、制御部80は、流出路50の流路抵抗を最大にしたまま、流入路30の流路抵抗を最小から最大まで大きくし、流入路30と流出路50の流路抵抗が最大の状態で、液室42の容積を最大から急減させて最小にする。この吐出制御を行うことによって、液室42に連通したノズル41から液体が吐出される。なお、この吐出制御では、液室42の容積を急減させることにより、ノズル41内の液体の圧力が、メニスカス耐圧を超える圧力となり、液体がノズル41から吐出される。
ノズル41から液体が吐出された後、制御部80は、タイミングt3以降、前述した待機制御を行う。より具体的には、本実施形態では、流入路30の流路抵抗を最大から中間抵抗まで小さくし、流出路50の流路抵抗を最大から最小まで小さくし、液室42の容積を最大から最小まで小さくする待機制御を行う。この待機制御により、タンク10から供給された液体は、再び、液室42を通って、液体貯留部60に流出することになる。制御部80は、以上で説明した処理を繰り返し実行することにより、ノズル41から連続的に液滴状の液体を吐出することができる。
図4は、本実施形態の吐出制御時におけるヘッド部40の状態を示す図である。吐出制御時において、制御部80は、第1流路抵抗変更部44と第2流路抵抗変更部45とを制御することにより、流入路30と流出路50との流路抵抗を大きくした状態において、容積変更部43を制御して液室42の容積を小さくすることによって、ノズル41から液体を吐出させる。なお、吐出制御時において、流入路30と流出路50とのどちらか一方のみの流路抵抗を大きくした状態において、容積変更部43を制御して液室42の容積を小さくすることによって、ノズル41から液体を吐出させてもよい。しかし、液体を吐出するための圧力が流入路30や流出路50から逃げてしまうことを抑制する観点から、吐出制御時において、流入路30と流出路50との両方の流路抵抗を大きくした状態とすることが好ましい。ここで、流入路30のみの流路抵抗を大きくした状態においてノズル41から液体を吐出させる場合、流出路50の流路抵抗をノズル41の流路抵抗よりも十分に大きくすることにより、ノズル41から液体を吐出させることができる。また、流出路50のみの流路抵抗大きくした状態においてノズル41から液体を吐出させる場合、流入路30から流入する液体の圧力を十分に大きくすることにより、ノズル41から液体を吐出させることができる。
図5は、吐出制御後の待機制御時において、ノズル41から気泡Aが侵入した場合を示す図である。図5は、流入路30と流出路50との流路抵抗が大きい状態において、容積変更部43が液室42の容積を大きくすることによって気泡がノズル41から侵入した状態を示す。つまり、図5は、最も多くの気泡がノズル41から侵入した状態を示す。なお、このような場合以外にも、例えば、液体が吐出されることによる慣性力により僅かな気泡がノズル41から侵入することがある。
本実施形態では、ノズル41から見たときの断面積は、予備室48のほうが液室42よりも小さい。また、ノズル41と予備室48との総容積は、ノズル41から液体を吐出させる際の液室42の容積変化量よりも大きい。このようにすることにより、ノズル41から侵入した気泡Aの体積はノズル41から液体を吐出させる際の液室42の容積変化量以下になるため、図5に示すように、気泡Aが液室42内に入ることを抑制できる。この結果として、気泡Aの流出路50への侵入を抑制できるため、流路内の圧力変動が抑制でき、安定した吐出が可能となる。なお、侵入した気泡Aは、待機制御によってノズル41及び予備室48が液体で満たされることにより、ノズル41から排出される。一方、予備室48を備えない場合を以下に示す。
図6は、予備室48を備えない比較例を示す図である。予備室48を備えない場合、吐出制御後にノズル41から侵入した気泡Aは、液室42に侵入してしまう虞があり、この結果として、侵入した気泡Aが流出路50へ侵入する虞がある。一方、本実施形態では、ヘッド部40は予備室48を備えるため、気泡Aが液室42内に入ることを抑制できる。
B.第2実施形態:
第1実施形態では、ノズル41と液室42との総容積は、ノズル41から液体を吐出させる際の液室42の容積変化量よりも大きい。一方、第2実施形態では、ノズル41と液室42との総容積は、容積変更部43が液室42の容積を変更させる最大量よりも大きいが、それ以外は第1実施形態と第2実施形態とは同じである。ここで、容積変更部43が液室42の容積を変更させる最大量とは、容積変更部43が調整可能な最大の液室42の容積から容積変更部43が調整可能な最小の液室42の容積を差し引いた量をいう。このようにすることにより、例えば、容積変更部43が液室42の容積を変化させる最大量よりも小さい量の変化量で、ノズル41から液体を吐出させる構成であっても、気泡が液室42に侵入することを抑制することができる。
C.第3実施形態:
図7は、第3実施形態のヘッド部40Aの概略構成を示す説明図である。第3実施形態は、第1実施形態と比較して、液室42Aと予備室48Aの形状が異なるがそれ以外は同じである。
第3実施形態において、液室42A及び予備室48Aの側壁は、いずれもテーパ状となっている。つまり、ノズル41から見たときの液室42Aの断面積は、ノズル41に近づくほど小さくなる。同様に、ノズル41から見たときの予備室48Aの断面積は、ノズル41に近づくほど小さくなる。このような形態とすることにより、第1実施形態の場合と比較して、液室42Aや予備室48Aの隅に液体内の沈降成分が堆積することを抑制することができる。
D.その他の実施形態:
<他の実施形態1>
上記実施形態では、容積変更部43、第1流路抵抗変更部44および第2流路抵抗変更部45を、ピエゾアクチュエーターによって構成している。しかし、これらは、ピエゾアクチュエーターに限らず、エアシリンダーやソレノイド、磁歪材料などの他のアクチュエーターによって構成してもよい。
<他の実施形態2>
上記実施形態では、ノズル41、液室42および予備室48は、それぞれ円柱状の空間であるが、これに限られず、例えば、それぞれ四角柱状の空間であってもよい。
<他の実施形態3>
本発明は、インクを吐出する液体吐出装置に限らず、インク以外の他の液体を吐出する任意の液体吐出装置にも適用することができる。例えば、以下のような各種の液体吐出装置に本発明は適用可能である。
(1)ファクシミリ装置等の画像記録装置。
(2)液晶ディスプレイ等の画像表示装置用のカラーフィルターの製造に用いられる色材吐出装置。
(3)有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイや、面発光ディスプレイ(Field Emission Display、FED)等の電極形成に用いられる電極材吐出装置。
(4)バイオチップ製造に用いられる生体有機物を含む液体を吐出する液体吐出装置。
(5)精密ピペットとしての試料吐出装置。
(6)潤滑油の吐出装置。
(7)樹脂液の吐出装置。
(8)時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を吐出する液体吐出装置。
(9)光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂液等の透明樹脂液を基板上に吐出する液体吐出装置。
(10)基板などをエッチングするために酸性又はアルカリ性のエッチング液を吐出する液体吐出装置。
(11)他の任意の微小量の液滴を吐出させる液体吐出ヘッドを備える液体吐出装置。
なお、「液滴」とは、液体吐出装置から吐出される液体の状態をいい、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう「液体」とは、液体吐出装置が消費できるような材料であればよい。例えば、「液体」は、物質が液相であるときの状態の材料であれば良く、粘性の高い又は低い液状態の材料、及び、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような液状態の材料も「液体」に含まれる。また、物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散または混合されたものなども「液体」に含まれる。液体の代表的な例としてはインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インクおよび油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種の液体状組成物を包含するものとする。
本発明は、上述の実施形態や変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態や変形例の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
10…タンク、20…加圧ポンプ、30…流入路、32…流入孔、40、40A…ヘッド部、41…ノズル、42、42A…液室、43…容積変更部、44…第1流路抵抗変更部、45…第2流路抵抗変更部、48、48A…予備室、49…天面、50…流出路、52…流出孔、60…液体貯留部、70…負圧発生源、80…制御部、90…循環路、100…液体吐出装置、A…気泡、EL…有機、t0…タイミング、t1…タイミング、t2…タイミング、t3…タイミング

Claims (4)

  1. 液体吐出装置であって、
    液体を吐出するためのノズルに連通する液室と、
    前記液室の容積を変更するための容積変更部と、
    前記ノズルと前記液室との間に形成され、前記ノズルから見たときの断面積が、前記液室よりも小さい予備室と、
    前記液室に接続され、前記液室に前記液体を流入させる流入路と、
    前記液室に接続され、前記液室から前記液体を流出させる流出路と、
    前記流入路の流路抵抗を変更するための第1流路抵抗変更部と、
    前記流出路の流路抵抗を変更するための第2流路抵抗変更部と、
    前記容積変更部と前記第1流路抵抗変更部と前記第2流路抵抗変更部とを制御する制御部と、を備え、
    前記ノズルと前記予備室との総容積は、前記ノズルから前記液体を吐出させる際の前記液室の容積変化量よりも大きく、
    前記制御部は、前記第1流路抵抗変更部と前記第2流路抵抗変更部との少なくとも一方を制御することにより、前記流入路と前記流出路との少なくとも一方の流路抵抗を大きくした状態において、前記容積変更部を制御して前記液室の容積を小さくすることによって、前記ノズルから前記液体を吐出させる、液体吐出装置。
  2. 請求項1に記載の液体吐出装置であって、
    前記ノズルと前記予備室との総容積は、前記容積変更部が前記液室の容積を変更させる最大量よりも大きい、液体吐出装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の液体吐出装置であって、
    前記液室と前記流入路とを接続する流入孔は、前記液室の前記予備室側の端部よりも前記予備室側とは反対側に設けられている、液体吐出装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の液体吐出装置であって、
    前記液室と前記流出路とを接続する流出孔は、前記液室の前記予備室側の端部よりも前記予備室側とは反対側に設けられている、液体吐出装置。
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